2-48
(2) 地下水横断調査 庄川と小矢部川を結ぶ東西方向の 3 断面で井戸及び河川水を対象とした測水調
査を実施し、地下水と河川水の交流について検証した。
測定ヶ所は図 2.4-5に示す上流、中流、下流の 3 測線で、前述した一斉測水井
戸を含め 1km に 1 ヶ所程度のデータが得られるようにした。調査時期は下記の 2回である。
第 1 回目:平成 14 年 2 月 23 日~25 日
第 2 回目:平成 14 年 7 月 25 日~26 日
調査結果を図 2.4-5 地下水断面図に示す。庄川扇状地域の河川水と地下水の関
係は以下のように特徴付けられる。
① 最上流の A 断面では、庄川左岸から海尻川にかけて河川水面と地下水面の乖離
が見られる。特に庄川近傍では 25~30m と大きく、庄川河川水と地下水が縁切
りされている状況が読みとれる。
② 中流域の B 断面では、河川水面と地下水面の乖離は見られない。全体としては
庄川から小矢部川にかけて地下水のポテンシャルは低くなり、小矢部川に向か
う地下水の流れが読みとれる。
③ 下流域の C 断面では、庄川、千保川、祖父川、小矢部川等の河川近傍で地下水
面の方が河川水面よりも高いことが確認され、河川への地下水流出が起きてい
ることが分かる。
④ ①~③の河川水と地下水の関係は、夏期・高水位期に実施した第 2 回目の測水
結果でも同様であった。なお、2 月時の地下水位が融雪の影響によって夏期と
同程度に高かったため、両時期の地下水位に殆ど差異は認められなかった。
⑤ 地下水位が最も低くなる 4 月時(代掻き前)に第 3 回目の調査を行う予定であ
る。
2-49
標高(m)
100000 (m)
②
小矢部川 千保川 庄川 和田川
150005000
祖父川
① ③CW-
4
④ ⑤CW-
3CW-
2CW-
1 W-119
(西) (東)
Dg2
Ac
Dg1
DcDc
Dg1
Ac
W-115
-100
-50
0
50
100
150
-100
-50
0
50
100
150
C断面
凡 例
地下水位観測点
河川水位観測点
地下水位線(H14.2)
河川水位
地下水位線(H14.7)
山王川黒石川
坂又川
和田共同水路
庄川
10000-100
0 5000
-50
0
⑦
15000
50
100
標高(m)
20000 25000 30000
岸渡川
小矢部川
⑫
⑪
⑩⑨⑧⑥
CW-9
CW-8 W-7
6 W-30 W-5
2CW-
5
W-128
W-81
(西) (東)
Ag
Dg1
Dg2
Dc
Dc
k
Ac
150
-100
-50
0
50
100
150
B断面
CW-6
CW-7
地下水位線
凡 例
地下水位観測点
河川水位観測点
地下水位線(H14.2)
河川水位
地下水位線(H14.7)
C 測線
B 測線
A 測線
断面位置図
250000 5000 10000 15000 20000
⑭
小矢部川 海尻川 宮川
(西)標高(m)
30000
庄川
⑮
⑬
W-49
W-44
CW-12
W-124
W-36
⑯
地下水位線
A断面(東)
Dg2
dg1
Ag
k
CW-13 W-3
9
W-34
-100
-50
0
50
100
150
-100
-50
0
50
100
150
凡 例
地下水位観測点
河川水位観測点
地下水位線(H14.2)
河川水位
地下水位線(H14.7)
図 2.4-5 地下水横断調査結果
観測孔名 地盤標高 井戸深度 枠高(m) (m) (m) 2002年4月 2002年7月 2002年4月 2002年7月
W-44 41.45 40.0 0.30 6.65 6.16 35.10 35.59A-4 (CW-13) 47.08 25.0 0.08 8.95 7.64 38.21 39.52A-3 (CW-12) 56.09 ? 0.00 19.05 18.55 37.04 37.54W-39 59.56 80.0 0.00 21.77 20.00 37.79 39.56W-34 70.33 ? 0.00 30.09 29.11 40.24 41.22W-124 75.66 65.0 0.00 29.20 27.83 46.46 47.83W-36 88.67 12.4 0.20 10.22 10.38 78.65 78.49
測定水位(枠高-m) 地下水位標高(m)
観測孔名 地盤標高 井戸深度 枠高(m) (m) (m) 2002年4月 2002年7月 2002年4月 2002年7月
B-5 (CW-9) 32.93 65.0 0.05 8.03 7.60 24.95 25.38W-81 22.02 ? 0.00 2.45 2.20 19.57 19.82B-4 (CW-8) 25.77 22.0 0.10 1.90 1.95 23.97 23.92W-76 27.20 30.0 0.37 3.66 3.18 23.91 24.39B-3 (CW-7) 30.63 ? 0.20 6.69 6.02 24.14 24.81W-30 33.03 40.0 0.00 9.68 8.87 23.35 24.16B-2 (CW-6) 38.73 30~40 0.70 15.12 14.00 24.31 25.43W-52 39.13 80.0 0.00 - 11.63 - 27.50B-1 (CW-5) 44.47 25.0 0.10 7.32 5.95 37.25 38.62W-128 81.26 50.0 0.10 1.72 2.02 79.64 79.34
測定水位(枠高-m) 地下水位標高(m)
観測孔名 地盤標高 井戸深度 枠高(m) (m) (m) 2002年4月 2002年7月 2002年4月 2002年7月
C-4 (CW-1) 10.91 70.0 0.60 4.34 7.01 7.17 4.50W-119 6.50 33.0 0.10 0.60 5.90 6.00 0.70C-3 (CW-2) 7.94 ? 0.05 0.55 7.44 7.44 0.55W-115 13.22 6.3 0.00 2.82 10.24 10.40 2.98C-2 (CW-3) 8.32 ? 0.18 5.46 5.51 3.04 2.99C-1 (CW-4) 7.96 50.0 0.05 3.75 4.21 4.26 3.80
測定水位(枠高-m) 地下水位標高(m)
2-50
掘削深度 観測孔深度 スクリーン区間(GL -m) (GL -m) (GL -m)
MW-1 1号井 200.0 200.00 178.0~183.5 2002/12/6(庄南小学校) 2号井 150.0 150.00 139.0~144.5 2003/1/20
3号井 93.0 93.00 83.0~88.5 2002/8/94号井 50.0 50.00 39.0~44.5 2003/1/220号井 27.0 - 27.0 2002/8/3 2003/1/16まで観測
MW-2 1号井 195.0 195.00 178.0~183.5 2003/2/20(大谷小学校) 2号井 158.0 145.40 128.9~134.4 2002/8/9
3号井 100.0 98.00 87.0~92.5 2002/11/14号井 50.0 50.00 39.0~44.5 2003/2/200号井 21.5 - 21.5 2002/7/26 観測継続中
MW-3 1号井 164.0 132.00 107.2~112.7 2002/8/22(南条小学校) 2号井 80.0 80.00 69.0~74.5 2002/9/26
3号井 45.0 45.00 34.0~39.5 2002/9/260号井 25.0 - 25 2002/8/5 2002/10/4まで観測
MW-4(OW-1) 1号井 200.0 200.00 181.5~187.0 2002/7/19(庄東小学校) 2号井 136.0 136.00 125.0~130.5 2002/11/19
3号井 90.0 90.00 79.0~84.5 2002/8/34号井 50.0 50.00 39.0~44.5 2002/8/230号井 22.0 - 22.0 2002/8/9 2002/8/19まで観測
備考地点名 孔番号 連続観測開始日
(3) 層別観測井 イ) 目的
庄川扇状地の水循環検討を進めていく上では、庄川及び小矢部川に関連し
た扇状地全体の地下水状況を把握することが必要不可欠である。特に、扇頂
部から扇端部にかけて深度別の地下水ポテンシャルを把握することは地下水
流動を把握する上で、きわめて重要である。このような観点から、同一地点
において層別(深度別)の観測井を設置し、地下水位の連続観測を実施してい
る。
ロ) 調査方法
① 目的を踏まえ、扇頂部 2 地点、扇端部 2 地点の計 4 地点において調査を実施
した(図 2.4-6の MW-1~MW-4)
② 水理地質基盤の形状を踏まえ、各地点とも最大掘削深度を 200m とし、地質
状況,電気検層結果を踏まえて、GL-50m,100m,150m,200m の 4 深度を目安
として地下水観測井を設置した(表 2.4-1参照)
③ 掘削口径は 300mm、仕上げ口径を 150mm とし、本調査の目的を踏まえ、十
分な止水を行い対象深度の水位のみを確実に捉えることができる井戸構造と
した (図 2.4-7(1),(2)参照)
表 2.4-1 観測孔諸元
ハ) 調査結果
現在までの調査結果において把握された地下水状況を以下にまとめる。
◎涵養域(MW-1,MW-4)
① 扇頂部付近の MW-1 および MW-4 地点では、特に帯水層を境するよ
うな難透水層は確認できず、1 枚の非常に厚い帯水層となっていると
判断される
② また、深度が深くなるに従い地下水頭(地下水ポテンシャル)は低くな
っており、地上から地下へ向けて地下水が浸透,涵養される、いわゆ
る涵養域となっていることがわかる。
③ 水位変動傾向は各深度でほとんど差異はなく、一定の水位(水頭)差を
保ったままほとんど同様の変動を示す。
④ 降雨に対する水位上昇は 10cm 程度と小さく、深部においても同様の
反応が認められる
⑤ このことからも巨視的には帯水層が 1 枚の非常に厚い帯水層となっ
ていることが窺える。
◎流出域(MW-2,MW-3)
① 一方、扇端部付近の MW-2 および MW-3 地点では、帯水層を境する可
能性のある難透水層が 2~3 枚認められ、帯水層が複数存在すると判
断される
② ほとんどの井戸が自噴状態で、深度が深くなるに従い地下水頭(地下
水ポテンシャル)は高くなっており、地下から地表に向けて地下水が
流動している状況が窺える。
③ また、各深度で水位変動に差異が認められ、自噴を示す井戸では降雨
に対する反応がほとんど認められない。浅深度の自噴していない井戸
(MW-2 の 0 号井)では降雨に対する応答が速く、水位上昇は最大 25cmである。
④ これらのことからも、帯水層が複数存在する状況が窺える。
2-51
図 2.4-6 層別観測井および河川水伏没形態調査観測孔設置位置図
扇頂~扇央(涵養域)
扇端部(流出域)
2-52
m
電気検層結果
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
110
120
130
140
150
160
170
180
190
200
1 10 100 1000
比抵抗ρ(Ω・m)
深度
(GL- m
)
極間 0.5m
極間 1.0m
フィルター材(豆砂利3号 (3~9mm))
充填材(珪砂3号)
止水材(ペルプラグ)
止水材(モルタル)
1号井戸 2号井戸 3号井戸 4号井戸
スクリーン(巻き線スクリーン)
93m
50m
27m
暫定浅層観測井
200m
150m
24.0m22.7m
26.2m
36.2m36.1m
電気検層結果
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
110
120
130
140
150
160
170
180
190
200
10 100 1000
比抵抗ρ(Ω・m)
深度
(GL- m
)
極間 0.5m
極間 1.0m
フィルター材(豆砂利3号 (3~9mm))
充填材(珪砂3号)
止水材(ペルプラグ)
止水材(モルタル)
1号井戸 2号井戸 3号井戸 4号井戸
スクリーン(巻き線スクリーン)
136m
90m
50m
22m
暫定浅層観測井
MW-4(太田橋地点,庄東小学校)
200m
13.9m16.8m
7.8m
17.1m
図 2.4-7(1) 層別観測井構造および現位置試験結果(涵養域)
MW-1 庄南小学校 MW-4 庄東小学校
2-53
暫定浅層観測井
0.9m
フィルター材(豆砂利3号 (3~9mm))
充填材(珪砂3号)
止水材(ペルプラグ)
止水材(モルタル)
1号井戸 2号井戸 3号井戸 4号井戸
スクリーン(巻き線スクリーン)
158m
93m
50m
195m
+0.91m(自噴)
21.5m
0.9m0.94m
電気検層結果
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
110
120
130
140
150
160
170
180
190
200
10 100 1000
比抵抗ρ(Ω・m)
深度
(GL- m
)
極間0.25m
極間0.50m
極間1.00m
電気検層結果
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
110
120
130
140
150
160
10 100 1000
比抵抗ρ(Ω・m)
深度
(GL
- m
)
極間0.25m
極間0.50m
極間1.00m
フィルター材(豆砂利3号 (3~9mm))
充填材(珪砂3号)
止水材(ペルプラグ)
止水材(モルタル)
1号井戸 2号井戸 3号井戸
スクリーン(巻き線スクリーン)
16.5m
暫定浅層観測井
MW-3(高岡地点,南条小学校)
164m
80m
45m
2.10m(自噴)
1.75m(自噴)
1.30m0.20m
図 2.4-7(2) 層別観測井構造および調査結果(流出域)
MW-2 大谷小学校 MW-3 南条小学校
2-54
図 2.4-8 地下水位変動図
涵養域
流出域
MW-1(庄南小学校)地点 水位変動図
32.0
34.0
36.0
38.0
40.0
42.0
44.0
46.0
48.0
50.0
52.0
7/5 7/20 8/4 8/19 9/3 9/18 10/3 10/18 11/2 11/17 12/2 12/17 1/1 1/16 1/31
日時
地下
水位
(標高
m)
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
日雨
量(m
m)
日雨量(砺波地域気象観測所)
0号井(孔底深度GL-27m)
4号井(孔底深度GL-50m)
3号井(孔底深度GL-94m)
2号井(孔底深度GL-150m)
1号井(孔底深度GL-200m)
MW-4(庄東小学校)地点 水位変動図
30.0
32.5
35.0
37.5
40.0
42.5
45.0
47.5
50.0
52.5
55.0
7/5 7/20 8/4 8/19 9/3 9/18 10/3 10/18 11/2 11/17 12/2 12/17 1/1 1/16 1/31
日時
地下
水位
(標高
m)
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
日雨
量(m
m)
日雨量(砺波地域気象観測所)
0号井(孔底深度GL-22m)
4号井(孔底深度GL-50m)
3号井(孔底深度GL-90m)
2号井(孔底深度GL-136m)
1号井(孔底深度GL-200m)
暫定的な浅層観測井。4号井が仕上がると同時に4号井に切り替え
MW-2(大谷小学校)地点 水位変動図
25.0
25.5
26.0
26.5
27.0
27.5
28.0
28.5
29.0
29.5
30.0
7/5 7/20 8/4 8/19 9/3 9/18 10/3 10/18 11/2 11/17 12/2 12/17 1/1 1/16 1/31
日時
地下
水位
(標高
m)
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
日雨
量(m
m)
日雨量(砺波地域気象観測所)0号井(孔底深度GL-21.5m)4号井(孔底深度GL-50.0m)3号井(孔底深度GL-98.0m)2号井(孔底深度GL-145m)1号井(孔底深度GL-195m)
MW-3(南条小学校)地点 水位変動図
12.0
12.5
13.0
13.5
14.0
14.5
15.0
15.5
16.0
16.5
17.0
7/5 7/15 7/25 8/4 8/14 8/24 9/3 9/13 9/23 10/3 10/13 10/23 11/2 11/12 11/22 12/2 12/12 12/22 1/1 1/11 1/21 1/31
日時
地下
水位
(標高
m)
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
日雨
量(m
m)
日雨量(砺波地域気象観測所)
0号井(孔底深度GL-25m)
3号井(孔底深度GL-45m)
2号井(孔底深度GL-80m)
1号井(孔底深度GL-132m)
2-55
フィルター材(豆砂利3号 (3~9mm))
止水材(ペルプラグ)
止水材(モルタル)
スクリーン(巻き線スクリーン)
0m
5m
10m
15m
20m
25m
30m
35m
40m
GL -
45m
深度は余掘り2m程度を含む
2m
2m
37m
W-1 W-2 W-3 W-4
42.5m
23m
17.5m
7.5m
13m
1m
2m
φ200mm
φ100mm
10m
4.5m
25m
45m
15m
(4) 庄川河道部地下水観測 イ) 目的
既往の調査結果によれば、庄川扇状地に賦存する地下水の特徴の 1 つとし
て、庄川の伏没浸透(涵養)が挙げられる。同時流量観測結果ならびに一斉測水
調査結果によれば、庄川本線の雄神橋~太田橋の左岸から、3m3/sec 前後の河
川水が小矢部川方向に伏没浸透し、太田橋~中田橋の左右岸から 6~8m3/secの河川水が小矢部川あるいは庄川右岸域に伏没浸透していると考えられる。
また、扇頂部付近では、庄川河川水位と周辺地下水位に大きな乖離が認め
られ、河川水と地下水が切り離された状態にあることが窺える。さらに扇端
部では、河川水と地下水の乖離はなく、ほぼ一体となっている状況が窺える。
このような庄川の伏没涵養機構(河川が飽和浸透しているのか不飽和浸透
しているのか)、すなわち庄川近傍における河川水と地下水の関係をより詳細
に把握するため、堤外地において地下水観測井を設置し、地下水位の連続観
測を実施している。
ロ) 調査方法
① 目的を踏まえ、地下水位と河川水位の乖離が認められる庄川上流部の雄神橋
付近から地下水位と河川水位がほぼ一致する南郷大橋までの区間において合
計 5 地点(6 孔)で調査を実施した(図 2.4-6の W-1~W-4)
② 周辺の地下水位(一斉測水結果)を踏まえて各地点の井戸深度を決定した。ま
た、掘削口径は 200mm、仕上げ口径を 100mm を基本とし、河川水と地下水
の関係を把握するという目的から、十分な止水ができる井戸構造とした(図
2.4-9参照)
③ 右岸側にも扇状地が分布し始める太田橋付近(K.P. 20、W-2)においては、左
右両岸に観測井を設置するとともに、特に右岸側には浅層地下水を捉える観
測井(W-2R-1)を設置して深度方向のポテンシャル変化を把握できるように
した(表 2.4-2参照)
表 2.4-2 観測孔諸元
地盤高 掘削深度 観測孔深度 スクリーン区間(T.P. m) (GL -m) (GL -m) (GL -m)
雄神橋下流左岸 W-1 83.64 45.0 45.0 37.0~42.5W-2R 59.75 25.0 25.0 17.5~23.0W-2R-1 59.70 6.0 6.0 2.0~6.0 オールストレーナー
太田橋上流左岸 W-2L 58.24 25.0 25.0 17.5~23.0高速道路橋下流左岸 W-3 40.51 13.5 13.5 7.5~13.0南郷大橋上流左岸 W-4 17.08 10.5 10.5 4.5~10.0
太田橋上流右岸
地点名 孔番号 備考
ハ) 調査結果
① 最上流部の雄神橋付近(W-1)では、河川水から 200m 程度離れている観測
孔である W-1 の地下水位と河川水位には 25m 程度の水位差があり、極端
な乖離が生じていることがわかる(図 2.4-10(1)参照)
② この乖離は、下流に行くに従い徐々に小さくなり、南郷大橋上流の
W-4(K.P. 11)では地下水位と河川水位がほぼ一致する(図 2.4-10(1),(2)
参照)
③ 右岸側の浅層部観測孔 W-2R-1(dep=6m)と W-2R(dep=25m)の地下水位
では約 4.5m もの水位差が生じている(W-2R が低い)
④ W-2R-1 の地質状況から、GL-5m 付近より非常に締まった粘土混り砂礫層
が分布しており、これが河川水を支えている可能性が高い
図 2.4-9 井戸構造概念図
2-56
50
30
40
60
70
80
90
地下水位
52.59m地下水位
52.03m
地下水位
56.56m河川水位
57.32m
ストレーナー
区間
ストレーナー
区間
庄川
右岸左岸
水位差4.73m 水位差5.29m
水位差0.76m
水位差0.56m
dep = 25.00 m
59.75m
W-2R
dep = 6.
00 mW-2R
-1
59.70m
dep = 25
.00 m
58.24mW-2L
ストレーナー
区間
標高(m)
0水平距離(m) 50 100 150 200 250 300 350 400
90
100
80
70
60
50
40
30
標高(m)
dep = 45
.00 m
83.64mW-1
スト
レー
ナー
区間
地下水位
50.86m
河川水位
75.03m
庄川
左岸 右岸
0 50水平距離(m) 100 150 200 250 300 350 400
水位
差24.17m
W-1 地点(雄神橋下流地点,K.P. 23.2)
W-2 地点(太田橋上流地点,K.P. 20.0)
図 2.4-10(1) 庄川河川横断図
2-57
水平距離(m) 0 50 100 150 200 250 300 400350
dep = 10
.50 m
17.08mW-4
スト
レーナー
区間
地下水位
13.57m河川水位
13.56m
左岸
庄川
右岸
0
10
30
20
40
標高(m)
30
20
50
40
60
標高(m)
水平距離(m) 0 50 100 150 200 250 300 350 400
dep = 13
.50 m
40.51mW-3
ストレー
ナー
区間
地下水位
37.06m
河川水位
37.58m
左岸
庄川
右岸
水位差0.52m
W-3 地点(高速道路橋下流地点,K.P. 16.6)
W-4 地点(南郷大橋上流地点,K.P. 11.0)
図 2.4-10(2) 庄川河川横断図
2-58
図 2.4-11 地下水位変動図
W-1(雄神橋下流左岸)地点 水位変動図
45.0
46.0
47.0
48.0
49.0
50.0
51.0
52.0
53.0
54.0
55.0
7/5 7/20 8/4 8/19 9/3 9/18 10/3 10/18 11/2 11/17 12/2 12/17 1/1 1/16 1/31
日時
地下
水位
(標高
m)
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
時間
雨量
(mm
)
日雨量(砺波地域気象観測所)
W-1(孔底深度GL-45m)
W-3(高速道路橋下流左岸)地点 水位変動図
30.0
31.0
32.0
33.0
34.0
35.0
36.0
37.0
38.0
39.0
40.0
7/5 7/20 8/4 8/19 9/3 9/18 10/3 10/18 11/2 11/17 12/2 12/17 1/1 1/16 1/31
日時
地下
水位
(標高
m)
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
時間
雨量
(mm
)日雨量(砺波地域気象観測所)
W-3(孔底深度GL-15m)
W-2(太田橋上流左右岸)地点 水位変動図
50.0
51.0
52.0
53.0
54.0
55.0
56.0
57.0
58.0
59.0
60.0
7/5 7/20 8/4 8/19 9/3 9/18 10/3 10/18 11/2 11/17 12/2 12/17 1/1 1/16 1/31
日時
地下
水位
(標高
m)
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
時間
雨量
(mm
)
日雨量(砺波地域気象観測所)
W-2L(孔底深度GL-25m)
W-2R(孔底深度GL-25m)
W-2R-1(孔底深度GL-6m)
W-4(南郷大橋上流左岸)地点 水位変動図
10.0
11.0
12.0
13.0
14.0
15.0
16.0
17.0
18.0
19.0
20.0
7/5 7/20 8/4 8/19 9/3 9/18 10/3 10/18 11/2 11/17 12/2 12/17 1/1 1/16 1/31
日時
地下
水位
(標高
m)
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
時間
雨量
(mm
)
日雨量(砺波地域気象観測所)
W-4(孔底深度GL-10m)