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平成25年度 「とよたイノベーションセンター」 事 …...2 TOYOTA INNOVATION CENTER...

Date post: 21-Aug-2020
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「とよたイノベーションセンター」 事業報告書 平成 25 年度 とよたイノベーションセンター Business Report T O Y O T A I N N O V A T I O N C E N T E R
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Page 1: 平成25年度 「とよたイノベーションセンター」 事 …...2 TOYOTA INNOVATION CENTER 階層的人材育成プログラム とよたイノベーションセンター事業概要

「とよたイノベーションセンター」事業報告書

平成25年度

とよたイノベーションセンター

B u s i n e s s R e p o r t

T O Y O T A I N N O V A T I O N C E N T E R

Page 2: 平成25年度 「とよたイノベーションセンター」 事 …...2 TOYOTA INNOVATION CENTER 階層的人材育成プログラム とよたイノベーションセンター事業概要

1

 とよたイノベーションセンターが平成24年6月に発足して2年になります。この間、

製造技術者育成プログラム、ものづくり一気通観エンジニアの養成プログラムなど

従来から行われてきたものづくり人材育成事業に加え、新しく技術相談・経営相談、

新技術・新産業創出支援が加わり、これら3つを大きな柱としてイノベーションの創

出のため、豊田市、豊田商工会議所と豊田高専が協力して事業を展開してきました。

 このセンターは地域の企業支援を目的としながらも、企業人材の育成と共に、これから社会で活躍が期待され

る高専学生の育成もその事業の一環として含んでおり、この点が、名称は必ずしも同一ではないものの全ての高

専に設置されている地域共同テクノセンターとの違いと考えても良いでしょう。

 このセンターは上記のような意味で全国でも珍しいユニークな事業を展開しています。未だ、コーディネーター

の人数も少なく、皆様のご期待にも十分に答える事ができないかも知れませんが、この地域の産業支援と新しい

技術・産業創出のために今後も努力致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

とよたイノベーションセンター平成25年度事業報告書の発行に寄せて

とよたイノベーションセンター長 髙井 吉明平成26年8月

とよたイノベーションセンターオープニングセレモニー

外 観

センター職員一気通観エンジニアの養成プログラム

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TOYO TA I N NOVAT I O N C E N T E R

■ 階層的人材育成プログラム

■ とよたイノベーションセンター事業概要

 自動車産業を核とした高い技術力を有する地域企業が更に発展するためには、従来の技術力を強化していくとともに、自社の優れた技術を活かして今後成長が期待できる分野にも事業を拡大できることが望まれています。そのため地域企業の競争力を高める優秀な人材の育成と、地域企業の技術開発・新市場開拓への支援が要望されています。 「とよたイノベーションセンター」は、平成24年4月に豊田商工会議所・豊田工業高等専門学校・豊田市の3者が協定を締結し、同年6月に豊田工業高等専門学校 地域共同テクノセンター内に開設されました。 3者が連携して運営する本センターは、地域企業の発展のために①ものづくり人材育成、②技術・経営相談、③新技術・新産業創出支援を行っています。います。

ものづくり人材育成 Ⅰ.

技術・経営相談Ⅱ. 新技術・新産業創出支援Ⅲ.・ 登録アドバイザーによる支援・ 公的試験・研究機関の支援・ 高専・大学との連携

・ 新産業創出のための 研究会・講演会・ 研究開発補助金申請支援

る支援援支援支援

学との連携

・新新 研・研究開発補助金

イノベーションの創出イノベーションの創出

技術創造

製造技術者育成

プログラム

ものづくり一気通観

エンジニアの養成プログラム

たためのめの

金申請支援

新産業創出のた研究会・講演会研究開発補助金

市場創造

・ 登録ア録アドバドバ・ 公的試験・ 高専・大学

ババイザーによる験・研究機関の支学との連携

技術力向上

入社 5年

先端技術セミナーH24開始

探求心の向上、アイデアへの気づき、事業・研究テーマへのヒント

製造技術者育成プログラム

H18開始

製図、電子、機械加工メカトロニクスなど基礎的な能力

MOT講座H21開始

技術マネジメント経営製造技術者育成プログラム

H26開始

プレス加工、樹脂成形など固有技術の深化

ものづくり一気通観エンジニアの養成プログラムH22開始

発想力、リーダーシップと俯瞰的視野の育成

10年 リーダー 管理者 経営者

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講座① 『 機械製図の基礎 』

■ アンケート結果

機械製図の基礎演習指導

≫ 機械要素

9 月 6 日(金) 17:00~20:00

9 月 13 日(金) 17:00~20:00

9 月 20 日(金) 17:00~20:00

9 月 27 日(金) 17:00~20:00

10 月 4 日(金) 17:00~20:00

10 月 11 日(金) 17:00~20:00

10 月 18 日(金) 17:00~20:00

10 月 25 日(金) 17:00~20:00

11 月 1 日(金) 17:00~20:00

11 月 8 日(金) 17:00~20:00

1. 基礎機械製図 (1)図面の重要性、機械要素《実習》 線の種類と使い方、投影法による品物の見方

2. 基礎機械製図 (2) 投影法(第三角法)の考え方《実習》 第三角法による図形の表現

3. 基礎機械製図 (3)特殊投影法、断面図示の考え方と使用法(1)《実習》 特殊投影法と断面図示

4. 基礎機械製図 (4) 特殊投影法、断面図示の考え方と使用法(2)《実習》 特殊投影法と断面図示

5. 基礎機械製図 (5)寸法記入法の基本 《実習》 寸法記入、スケッチ

6. 基礎機械設計法 (1) 寸法公差とはめあい、 表面性状及び幾何公差の考え方《実習》 寸法公差の計算

7. 基礎機械設計法 (2) 歯車やねじ等の機械要素の考え方と製図法 《実習》 機械要素の計算、ねじ製図

8. 基礎機械設計法 (3)材料の選定と強度計算法、材料の表面処理と熱処理《実習》 材料の強度計算

10. 機械製図実習課題 (2) 組立図の見方《実習》 部品図から組立図の作成

9. 機械製図実習課題 (1) 組立図の見方《実習》 部品図から組立図の作成

豊田工業高等専門学校 小谷  明 氏、中村 裕紀 氏豊田工業高等専門学校 小谷  明 氏、中村 裕紀 氏豊田工業高等専門学校 小谷  明 氏、中村 裕紀 氏豊田工業高等専門学校 小谷  明 氏、中村 裕紀 氏豊田工業高等専門学校 小谷  明 氏、田中 淑晴 氏豊田工業高等専門学校 小谷  明 氏、田中 淑晴 氏豊田工業高等専門学校 田中 淑晴 氏、小谷  明 氏豊田工業高等専門学校 中村 裕紀 氏、小谷  明 氏豊田工業高等専門学校 小谷  明 氏、田中 淑晴 氏豊田工業高等専門学校 小谷  明 氏、田中 淑晴 氏

回 開講日・時間 講 義 ・ 実 習 内 容 講 師

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〈受講者の声〉・演習があったので、聞いているだけではわからなかったところが理解できて良かった。・基礎から学ぶことで、しっかりと知識を身に付けられた。・演習が多かったので、実践的に学ぶことができた。・レベルを簡単な人に合わせていただいたのでわかり易く満足だった。

受講前の【期待度】

受講後の【満足度】

研修内容はわかりやすかったか

知見が得られた

研修レベルは適切であったか

今後の業務に役立つか

0% 20% 40% 60% 80% 100%

高 ← ■ 評価5  ■ 評価4  ■ 評価3  ■ 評価2  ■ 評価1 → 低

 「階層的人材育成プログラム」に基づき、企業技術者の基礎的教育から、中核人材育成まで幅広く人材育成を行い、企業の技術力向上とイノベーション創出を支援します。

ものづくり人材育成 Ⅰ.

 製造業の若手技術者を対象に、実践的なカリキュラムにより、ものづくり技術の基礎と実践力を養成します。豊田高専や地域大学の教授陣による理論と、豊富な教材による実技・実験を組み合わせたカリキュラムや、地域企業の協力により企業研修所や企業内講師によるものづくりに密着したカリキュラムを提供します。

1. 「製造技術者育成」プログラム

修了者23人

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TOYO TA I N NOVAT I O N C E N T E R

講座② 『 電気・電子回路の基礎 』≫

電気回路の基礎

メカトロ技術の応用

計測器による回路特性実験

画像処理技術

9 月 17 日(火) 17:00~20:00

9 月 24 日(火) 17:00~20:00

10 月 1 日(火) 17:00~20:00

10 月 8 日(火) 17:00~20:00

10 月 15 日(火) 17:00~20:00

10 月 22 日(火) 17:00~20:00

10 月 29 日(火) 17:00~20:00

11 月 5 日(火) 17:00~20:00

11 月 15 日(金) 17:00~20:00

11 月 22 日(金) 17:00~20:00

1. 電気回路の基礎 電源、電圧、電流、コンデンサー、キルヒホッフの法則、直流電源とRC回路実験

2. 電子計測器による回路特性実験電子回路を計測する機器の機能と使い方、電子計測機器による電子回路の動作確認

3. 電子回路の基礎 (1)ダイオード、トランジスタ、トランジスタ増幅回路実験

4. 電子回路の基礎 (2) オペアンプ、増幅回路、作動回路、オペアンプ回路の製作、増幅回路実験

5. ディジタル回路 (1) ディジタルICとLEDの働き、LED動作確認実験

6. ディジタル回路 (2)電子サイコロの仕組み、電子サイコロ動作確認実験

7. 組込みコンピュータの基礎 (1)組込コンピュ-タの構造、ポート制御回路、LED点灯回路

8. 組込みコンピュータの基礎 (2) アナログ入力とAD変換、センサー、センサーのAD変換実験

10. メカトロ技術の応用エンコーダーと応用製品 、メカトロ応用製品の構成と考え方

9. 画像処理技術画像処理技術の概要、画像センサー実験、形状判別、色判別

豊田工業高等専門学校 光本 真一 氏、杉藤 哲正 氏豊田工業高等専門学校 犬塚 勝美 氏、及川  大 氏豊田工業高等専門学校 齋藤  努 氏、室谷 英彰 氏豊田工業高等専門学校 杉浦 藤虎 氏、杉藤 哲正 氏豊田工業高等専門学校 安藤 浩哉 氏、稲垣 宏 氏、佐々木 宣孝 氏豊田工業高等専門学校 安藤 浩哉 氏、稲垣 宏 氏、佐々木 宣孝 氏中京大学     伊藤  誠 氏中京大学     伊藤  誠 氏(株) 明和eテック 本野 明大 氏、大嶋 秀典 氏エヌエスディ (株) 石川 幸夫 氏、西井 聖貴 氏

回 開講日・時間 講 義 ・ 実 習 内 容 講 師

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■ アンケート結果〈受講者の声〉・最初から最後まで、装置を利用して講義を聞けたことは実践的でわかり易く学べた。・増幅器の原理から実験まで、順を追って説明してもらえたのでわかり易かった。・説明がわかりやすく、ICについてよく理解できた。・画像処理技術を体験・理解できた点が良かった。

受講前の【期待度】

受講後の【満足度】

研修内容はわかりやすかったか

知見が得られた

研修レベルは適切であったか

今後の業務に役立つか

0% 20% 40% 60% 80% 100%

高 ← ■ 評価5  ■ 評価4  ■ 評価3  ■ 評価2  ■ 評価1 → 低

修了者8人

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10 月 30 日(水) 17:00~20:00

11 月 25 日(月) 17:00~20:00

12 月 23 日(月) 9:00~12:00 13:00~16:00

12 月 2 日(月) 17:00~20:00

11 月 4 日(月) 9:00~12:00 13:00~17:00

11 月 18 日(月) 9:00~12:00 13:00~16:30

12 月 9 日(月) 13:30~15:30

1. 金属加工の概論金属材料の基礎、加工との係わり合いを解説

【研修会場:トヨタ自動車 ( 株 ) 保見研修センター】

【研修会場:(株) デンソープレアス萩工場】

【研修会場:(株) デンソー技研センター】

【研修会場:あいち産業科学技術総合センター 産業技術センター】

2. 測定技術の基礎モノづくりの基本、正しく測るために、計測・測定の概念 一般的な計測器、汎用測定器計測基礎実習、測る・計る・量る 品質を保証する計測の重要性、汎用測定器応用編、測定データの解析

3. 計測・評価技術研修産業技術センター技術研修、技術センターにおける試験・研究について A 班: 金属組織試験、硬さ試験 B 班: 三次元測定、非接触ディジタイザー、粗さ測定

4. 金属塑性加工の基礎と実例プレス、鍛造に代表される塑性加工の基礎をわかりやすく解説

5. 部品加工の TPS(トヨタ生産方式)塑性部品加工の合理化や改善のコンセプトと事例紹介

6. 最新の金属塑性加工工場見学プレス加工での TPS を目指した工場の見学

7. 機械加工の基本実習切削加工の基本的事項、安全心得、日常保全A班: フライス加工、フライス盤基本実習B班: 旋盤加工、旋盤基本実習

(株) デンソー     杉山  聡 氏

トヨタ自動車 (株) 田中 亀仁 氏、渋谷  光 氏

あいち産業科学技術総合センター産業技術センター 山本 光男 氏、川本 直樹 氏

(株) デンソー     杉山  聡 氏(株) デンソー     杉山  聡 氏(株) デンソー     杉山  聡 氏

(株) デンソー技研センター 三輪  修 氏、小鹿  孝 氏

回 開講日・時間 講 義 ・ 実 習 内 容 講 師

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講座③ 『 機械加工・計測評価技術 』≫

測定技術の基礎

金属塑性加工の基礎と実例

計測・評価技術研修

機械加工

■ アンケート結果〈受講者の声〉・実習により計測器の正しい使い方、取り扱い方、測り方がわかった。・今までやった事のない作業を実際に体験できた事は貴重な経験になった。・色々な事例の紹介があり、日々の業務に生かせそう。・エンドミルの加工等を実際にでき、とても良い体験ができた。

受講前の【期待度】

受講後の【満足度】

研修内容はわかりやすかったか

知見が得られた

研修レベルは適切であったか

今後の業務に役立つか

0% 20% 40% 60% 80% 100%

高 ← ■ 評価5  ■ 評価4  ■ 評価3  ■ 評価2  ■ 評価1 → 低

修了者16人

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6

TOYO TA I N NOVAT I O N C E N T E R

【研修会場:(株) デンソー技研センター】

【研修会場:(株) デンソー技研センター】

11 月 12 日(火) 17:00~20:00

11 月 19 日(火) 17:00~20:00

11 月 26 日(火) 17:00~20:00

12 月 3 日(火) 17:00~20:00

12 月 10 日(火) 17:00~20:00

12 月 17 日(火) 17:00~20:00

1 月 9 日(木) 9:00~12:00 13:00~16:00

1 月 16 日(木) 9:00~12:00 13:00~16:00

1. 生産・製造設備概論製造設備・周辺設備の概要、機械設備の保全、品質を保つための日常管理等

2. 制御技術の基礎制御技術の変遷、シーケンス制御、PID制御、温度自動制御実験

3. PLC を用いたシーケンス制御 (1)シーケンス制御の基礎(ラダー図)、シーケンス制御実験

4. PLC を用いたシーケンス制御 (2)非常停止、再起動防止、自動運転、生産現場で用いられる回路パターン実習 

5. PLC を用いたシーケンス制御 (3)センサーの基礎、センサーの基礎実験・実習

6. 空気圧制御空気圧制御動作原理、空気圧制御実験・実習

7. 生産・製造設備実習製造設備の構成要素と機能TPMの概要と日常保全製造設備の異常発見検出機能・演習

8. 多軸ロボットの基礎とプログラミングロボットの手動操作プログラミングと動作確認ピック &プレース・プログラム

(株) デンソー    二階堂 博文 氏豊田工業高等専門学校     兼重 明宏 氏豊田工業高等専門学校 兼重 明宏 氏、上木  諭 氏豊田工業高等専門学校 上木  諭 氏、兼重 明宏 氏豊田工業高等専門学校 上木  諭 氏、兼重 明宏 氏豊田工業高等専門学校 若澤 靖記 氏、田中 淑晴 氏

(株) デンソー技研センター     奥平  聡 氏

(株) デンソー技研センター     中山 崇志 氏

回 開講日・時間 講 義 ・ 実 習 内 容 講 師

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講座④ 『 生産設備制御・保全技術 』≫

制御技術の基礎

TPMの概要と異常発見検出

PLCを用いたシーケンス制御

多軸ロボットの基礎

■ アンケート結果〈受講者の声〉・課題のステップを踏んで基礎から学べ、実機で実際に動作確認ができ満足。・センサーを使用した実習はとてもわかり易く、今後の業務に大変役に立つ内容だと思った。・設備異常と原因追求は、実際にお客様に言われることがあるので、考えられる引出ができたと思う。・講義の内容はわかり易く、実機を使った演習もプログラムと動作の関係を目で見ることができ、満足。

受講前の【期待度】

受講後の【満足度】

研修内容はわかりやすかったか

知見が得られた

研修レベルは適切であったか

今後の業務に役立つか

0% 20% 40% 60% 80% 100%

高 ← ■ 評価5  ■ 評価4  ■ 評価3  ■ 評価2  ■ 評価1 → 低

修了者20人

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〈受講者の声〉・会社などのプレゼンテーションと同様な緊張感があり、勉強になった。・鋭い質問もあり、勉強になった。・長期に渡り課題に取り組み、課題解決力が身に付く良いプログラムだと思う。・後輩にも是非参加してもらいたいと思う。

〈企業上司の声〉・企業側としては、週1回職場を抜けるのは工数負荷的につらかったのが本音だが、本人たちにとっては良い経験になっていると感じた。・学生を社会人とのコラボにより互いに刺激を受けられる良い活動だと思う。・同じテーマを与えても、各班、着眼点や工夫点が違うところが面白く感じた。

■ アンケート結果成果発表の内容はいかがでしたか?

0% 20% 40% 60% 80% 100%

■ 良い  ■ やや良い  ■ あまり良くない  ■ 良くない  ■ 無回答

■ 有効である  ■ すこし有効だ  ■ どちらとも言えない

■ あまり有効ではない  ■ 有効ではない  ■ 無回答

■ 成果発表 ■ 運転・評価 ■ 組立・調整

■ 加工・製作■ 開発・設計■ 企画・構想

成果発表の仕方はいかがでしたか?

本プログラムは創造力豊かな技術者の育成に有効ですか?

0% 20% 40% 60% 80% 100%

本プログラムは地域活性化に有効ですか?

 新規のものづくりプロジェクトにおいて必要な、商品・製品化の構想・企画段階から出荷の最終工程までの一連の工程を異分野の技術者と連携しながら1年間かけて実践的に学習し、製造工程全体を見通す能力を持つリーダー技術者の育成を目指しています。  平成21年度から5年間に渡り、文部科学省の「地域再生人材創出拠点の形成」事業の支援を受け実施し、平成26年度からイノベーションセンターの人材育成事業として行うこととなります。  平成25年度は、3期生において企業生15名と豊田高専専攻科生23名、4期生において企業生14名と豊田高専専攻科生18名が修了しました。  修了後は、本プログラムを通して培われた創造性と問題解決力が発揮され、次世代のリーダー技術者として活躍されることを期待しています。

2. 「ものづくり一気通観エンジニアの養成」プログラム

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TOYO TA I N NOVAT I O N C E N T E R

■ 技術相談の効果

技術・経営相談Ⅱ. とよたイノベーションセンターの技術・経営相談は、地域企業が事業の中で発生する様々な課題に対して、最も身近な支援機関として、その解決を支援することを目的としています。 多くの中小企業は、人・モノ・情報などの様々な経営資源の不足が経営上の課題を解決する際の障害となります。とよたイノベーションセンターは、それぞれの企業の課題解決を支援いたします。 コーディネーターは最も身近な相談者として、企業の課題を的確に理解することに努めるとともに、支援が必要な場合は適切な専門家を企業に派遣し、技術指導やアドバイスを行います。また高度な技術的課題に対しては、豊田高専や地域の大学をはじめとする学術機関や、あいち産業科学技術総合センターなどの公設機関と連携を取り、適切な機関を探し紹介するだけでなく、訪問同行やその後のフォローを行います。

 技術相談した結果、得られた効果の一例を平成25年度の相談事例から3件ご紹介します。

伴走型企業支援スキーム

企画・市場調査 研究開発 試 作 フィールドテスト試験販売

●事業構想・企画段階から、研究開発、試作、事業化まで支援します。

とよたイノベーションセンター

専門家派遣

専門家派遣産学連携

他の機関との連携専門家

支援 専門携

支援

他の機関との連携

支援

自動車部品製造で培った技術を活かし、異業種の企業と連携して自社商品開発に取り組む企業に対し伴走型支援を実施しました。補助金活用による資金調達の支援や、商品企画のアドバイスを行うことで、展示会に出展し新たな顧客開拓を行うことができました。

農業分野での海外製品販売をめざし、アドバイザー派遣を活用した市場調査や相手国の法律等の調査を実施することで、輸出規制や手続き、現状の問題点等の確認ができました。

今後の経営目標や課題等をヒアリングし、製造現場の視点から会社独自の技術に基づいた課題解決の方向性について経営者と共に検討しました。また、開発系補助金の申請において、自社では気づかなかった技術的な強みを掘り起し、伴走型で事業計画を検討した結果、補助金採択に至りました。

A

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自分たちでは知らない支援策を教えていただき、それら支援策を活用することができました。自社の課題に対し他社の例も含めた広い視点を提示していただき、自分たちでも取り組むきっかけになりました。

専門家の先生に改善の指導を受け、普段扱っているものの特性や環境の影響など新たな発見があり、今後の改善に組み込んでいきたい。

今までなかなか取り組めなかった求人でしたが、とよたイノベーションセンターが自社では気づかない特徴や業務内容を文章にまとめていただいたので、それをきっかけに採用に前向きに取り組むことができました。

A

B

C

■ 平成25年度技術・経営相談件数

相談件数の内訳平成25年度 相談件数 計276件

0

202530354045

15105

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

2月

1月

3月

■ その他■ 経営■ 技術

■ 豊田市内企業■ 市外企業

その他経営技術

■ 豊田市内■ 市外企業

相談企業の内訳(企業数)

77

12

■ 利用者の評価

■ 十分解決した■ 少し解決した■ あまり解決しなかった■ 全く解決しなかった

今回の技術相談で課題は解決しましたか

■ 十分満足した■ やや満足した■ やや不満足だった■ 全く不満だった

今回の技術相談は満足いくものでしたか

■ 十分満足した■ やや満足した

今回の技術相談は満足いくものでしたか

41%52%

7%

■ ぜひ利用したい■ 利用してもよい■ できれば他にお願いしたい■ もう利用したくない

次回も機会があれば技術相談を利用しますか

■ ぜひ利用したい■ 利用してもよい

次回も機会があれば技術相談を利用しますか

97%

3%

■ 十分解決した■ 少し解決した

今回の技術相談で課題は解決しましたか

42%

38%

10%10%

■ 利用者の声

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TOYO TA I N NOVAT I O N C E N T E R

日時 : 平成25年9月11日(水) 午後2時~5時場所 : 豊田商工会議所内容 :

とよたイノベーションセンターものづくりセミナー

■ 基調講演「負けるな! 中小企業」 愛知淑徳大学ビジネス学部長 真田幸光 氏

■ 事例紹介 (公社)日本プラントメンテナンス協会 専務理事 鈴置智 氏

「ロス改善! 地道な活動、大きな成果。 全員参加で人と設備の体質改善」 友新精機(株) 代表取締役社長 酒井康孝 氏

「JIPMの中部地区大会・改善事例発表会で優秀改善賞を獲得した事例を紹介」 小島プレス工業(株) 高岡工場 高岡部品部 杉浦太志 氏

日時 : 平成25年12月18日(水) 午後2時~5時場所 : 豊田商工会議所内容 :

公的支援を活用、さらなる飛躍を目指す~国・県・市 中小企業支援策の概要と簡単に使える補助金申請ガイドの説明

「経済産業省の地域活性化施策」 中部経済産業局経営支援課 課長補佐 鈴木悟 氏

「中小企業振興基本条例と愛知県の中小企業支援策」 愛知県産業労働政策課 主幹 金田学 氏

「まずは豊田市の中小企業振興メニューから使ってみませんか?」 豊田市ものづくり産業振興課

「補助金申請ガイドを使用した申請書の書き方と、補助金の審査項目、採択のポイント」 とよたイノベーションセンター コーディネーター

「活かそう公的支援! 自社技術のステップアップと本業を活かした新商品開発」 横山興業株式会社 専務取締役 横山栄介 氏

日時 : 平成26年1月22日(水) 午後2時~5時場所 : 豊田商工会議所内容 :

先端技術をキャッチする!~3D技術 プリンター・スキャナーがものづくりを変える!

「3Dプリンターの特徴と、今後の可能性」 あいち産業科学技術総合センター主任研究員 加藤正樹 氏

「3Dデジタイザ・X線CTによる3D計測とその活用について」 名古屋市工業研究所システム技術部 岩間由希 氏

「Stratasys社ハイエンド3Dプリンターと、ハイエンド3DスキャナATOSの紹介」 丸紅情報システムズ株式会社

「中小企業における3Dプリンターエントリー機の導入と活用事例」 ユーアイ精機株式会社代表取締役 水野一路 氏

「とよたイノベーションセンターの3Dプリンター利用方法」 とよたイノベーションセンター コーディネーター

新技術・新産業創出支援Ⅲ. 各種セミナーの開催や、新技術・新産業創出に関する支援制度や補助金についてアドバイスします。

受講者78人

日時 : 平成26年2月3日(月) 午後3時~5時場所 : 豊田商工会議所内容 :

製造業のための補助金の会計処理セミナー

「補助金の会計処理の要点」 野田公認会計士事務所 税理士 鈴木まゆみ 氏

受講者44人

受講者90人

受講者55人

3D プリンタ出力サービス

市内中小企業の3Dプリンター活用を支援するため、簡易3Dプリンター「UP! Plus」を購入し、3Dデータ出力サービスを平成26年1月14日から開始しました。

出力件数10件(6社)

Page 12: 平成25年度 「とよたイノベーションセンター」 事 …...2 TOYOTA INNOVATION CENTER 階層的人材育成プログラム とよたイノベーションセンター事業概要

(豊田工業高等専門学校 地域共同テクノセンター内)

① 地下鉄・名鉄豊田線  JR 名古屋駅から地下鉄東山線伏見駅で鶴舞線に乗換え、  直通の名鉄豊田線で上豊田駅または梅坪駅で下車、徒歩 20 分

② 名鉄三河線  梅坪駅下車、徒歩20分、豊田市駅下車、徒歩30分、タクシー5分

③ 愛知環状鉄道  愛環梅坪駅下車、徒歩 20 分

④ 自家用車  東名高速道路豊田 ICまたは東名三好 IC から約 20 分

豊田工業高等専門学校 地域共同テクノセンター〒471-8525 愛知県豊田市栄生町2-1 TEL(0565)36-5975 FAX(0565)36-5829

豊田市役所 産業部 ものづくり産業振興課〒471-8501 愛知県豊田市西町3-60 TEL(0565)34-6643 FAX(0565)35-4317

豊田商工会議所 産業振興部〒471-8506 愛知県豊田市小坂本町1-25 TEL(0565)32-4594 FAX(0565)32-1000

東名高速道路

豊田 I.C.

市民文化会館

◎豊田市役所愛

知環状鉄道

名鉄豊田線

崇化館中

緑化センター

地域医療センター

N

豊田高専

静岡

至 名古屋

豊田市駅

梅坪駅

上豊田駅

153

153

419

155

155

301

248名鉄三河線

新豊田駅

愛環梅坪駅

矢作川

● 相談申込み票に記入の上、FAX、又はホームページからお申し込みいただけます。

● お申し込み後、当センターより日程確認の連絡を行います。

● 初回相談は、当センターにてお願いします。(2回目以降は、相談企業の現場で行うこともできます。)

● 専門家による現地指導を希望される場合、適切な専門家を当センターより選定し派遣します。(豊田市内企業は3回まで無料)

● 公設機関の支援を希望される場合は、適切な公設機関を選定・連絡し、同行します。

● 大学への相談、及び共同研究を希望される場合は、当センターのネットワークの中から適切な大学を選定・連絡し、同行します。

TEL(0565)36-5975 FAX(0565)36-5829URL www.toyota-innov.aichi.jpE-mail [email protected]

連 携・協 力 体 制

地域学術機関名古屋大学

名古屋工業大学豊橋技術科学大学愛知工業大学中京大学

他 地域内の大学

公設機関あいち産業科学技術総合センター名古屋市工業研究所

専門家派遣

登録アドバイザー9名3法人

センター長

副センター長

コーディネーター 3名事務員 1名

連携機関豊田工業高等専門学校・豊田商工会議所・豊田市

とよたイノベーションセンター

とよたイノベーションセンター

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■ お問合せ

■ 連携機関

平成26年8月発行


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