3.プレゼンテーションソフトを使ってみよう
Chapter 3 プレゼンテーションソフト を使ってみよう
(1) プレゼンテーションソフトを使うメリット
PowerPointは、マイクロソフト社のプレゼンテーション作成ソフトです。このソフトを使うことで、プレゼンテーション時に表示するスライドを簡単に作成できます。また作成
と同時に聞き手に配布する資料を作成できます。デザインテンプレートやグラフ作成ツー
ルが備わっていますので、コツさえつかめば誰でも見栄えの良い資料を作ることができま
す。エクセル・ワードと共通した操作も多いので、これらのソフトを使用した経験のある
人ならすぐに使いこなせるでしょう。 上手に使って、最強のプレゼンテーションを作ってみましょう。
(本書では、PowerPoint 2002バージョン、OSはWindows XPを想定して説明します。)
(2) パワーポイントの基本的操作
1.パワーポイントの起動
↓スタートボタンを押した状態
パワーポイントを起動するには、次の手順でパソコンを操
作します。
①画面左下の<スタート>ボタンをクリックする。
②スタートメニューの<PowerPoint>をクリック。
※スタートメニューの中に<PowerPoint>がない場合には、
<すべてのプログラム>にマウスを持ってくるとメニュー
表示されます。また、デスクトップ上のアイコンをクリック
しても起動できます。
2.パワーポイントの画面
メニューバー・ツールバー・図形描画ツールバー・作業ウィンドウの表示の仕方や基本的な
操作方法は、ワード・エクセルと基本的に変わりません。
メニューバー
ノートペイン
プレゼンテーションウィンドウ
ツールバー
スライドペイン
図形描画ツールバー
作業ウィンドウ
メニューバー
ノートペイン
プレゼンテーションウィンドウ
ツールバー
スライドペイン
図形描画ツールバー
作業ウィンドウ
ノートペイン
作成者・プレゼンテー
ター用のメモを作成
できます。スライドに
は表示されません。
スライドペイン
ここに作成したスライドの縮小版が表示され、全体構成を把握しながらスライド作成ができます。タブをクリックすると「アウトライン」(各スライドのタイトル)が表示されます。
プレゼンテーション
ウィンドウ
この部分でスライドを
作成・編集します。
3.プレゼンテーションソフトを使ってみよう
3.タイトルスライドの作成
起動直後は、左図のようなスライドが表示されます。
これは、「タイトルスライド」と言うプレゼンテーションの
表紙にあたる部分です。
「クリックしてタイトルを入力」「クリックしてサブタイト
ルを入力」とガイドが表示されています。
(この文字は印刷されません。)パワーポイントでは、この
部分に文字を入力して作っていきます。文字は基準のフォン
トが表示されますが色・書体・大きさを好きなように変更で
きます。では、サンプルタイトルを入力してみます。入力後
の保存方法は、ワード・エクセルと同じです。
↓サンプルタイトル入力中の画面
※この文字を入力する部分を「プレースホルダ」と言います。
このプレースホルダの中をクリックすると枠線部分が斜線に
なります。この状態の時、文字の入力が可能となります。枠線
部分をクリックすると枠線が斜線から粒子状の線になり、この
状態の時は、ホルダ単位で削除・編集・移動が可能となります。
4.デザインテンプレートで背景の変更
↓デザインテンプレート表示中の画面
「デザインテンプレート」とは、パワーポイントに標準
装備されている書式のデザインです。背景・背景に合った
文字のフォント・図形の配色・レイアウトが全てセットに
なっています。白紙のままでも構いませんが、プレゼンテ
ーションの内容に合ったテンプレートを使うとイメージ
が広がります。
①ツールバーの「デザイン」をクリック。
②作業ウィンドウにテンプレートの一覧が表示される。
③イメージに合ったデザインを選択する。
5.2枚目のスライドを作成する:箇条書きの書式
では、次の手順で新しいスライドを作成しましょう。3枚目
以降も新規スライド作成手順は同じです。
①ツールバーの「新しいスライド」ボタンをクリック。
②新しいスライドが挿入される。(左図)
※パワーポイントでは、新規スライドは全て「タイトルとテキス
ト」を入力するレイアウトになっていますが、好みのレイアウト
に変更することが可能です。
斜線状 粒子状
↓デザイン変更後のスライド
業務用日本料理「YAMATO」- 業務提携のお願い -
平成17年3月1日
KYOTO産業株式会社
業務用日本料理「YAMATO」- 業務提携のお願い -
平成17年3月1日
KYOTO産業株式会社
3.プレゼンテーションソフトを使ってみよう
「タイトルとテキスト」レイアウトの「テキスト入力」のプレースホルダーは箇条書きの書式に
なっています。箇条書きの行頭文字は背景に合ったデザインのものが予めセットされていますが、
次の手順で好みのものに変更することができます。
①プレースホルダー枠線をクリック
②枠線を粒子状にする。
③メニューバーから「書式」を選択。
④「箇条書きと段落番号」をクリック。
⑤「箇条書きと段落番号」ダイアログの「箇条書き」タブをクリック。
⑥一覧から好きな行頭文字を選び、「OK」ボタンを押す。
↓「箇条書きと段落番号」ダイアログ
6.3 枚目のスライドを作成する:グラフの挿入
今度は、次の手順でグラフを挿入してみましょう。
①新しいスライドを前回と同じ手順で作成する。
②「タイトルとテキスト」レイアウトのスライドが挿入される。
③作業ウィンドウの「スライドのレイアウト」一覧から「タイトルとグラフ」を選択。
④「ダブルクリックしてグラフを追加」と書かれたプレースホルダ内をダブルクリックする。
⑤あらかじめ設定されたグラフが現れる。
↓「タイトルとグラフ」スライド ↓設定されたグラフが表示された状態
⑥エクセルの表形式の「データシートウィンドウ」に数値を入力すると、グラフも変わる。
※クリップアートを使いたい時・表を挿入したい時
は、グラフ作成と同じようにスライドのレイアウトを
「タイトル、クリップアート、テキスト」などに変更
します。
図形については、どのレイアウトでも図形描画ツール
でワードと同じように作成できます。
↓行頭文字変更後
「YAMATO」とは・・・
弊社が開発した調理済み冷凍日本食
単品メニューからコースメニューに対応
業務用電子レンジで解凍するだけ!
「YAMATO」とは・・・
弊社が開発した調理済み冷凍日本食
単品メニューからコースメニューに対応
業務用電子レンジで解凍するだけ!
↓行頭文字変更前
「YAMATO」とは・・・
弊社が開発した調理済み冷凍日本食
単品メニューからコースメニューに対応
業務用電子レンジで解凍するだけ!
「YAMATO」とは・・・
弊社が開発した調理済み冷凍日本食
単品メニューからコースメニューに対応
業務用電子レンジで解凍するだけ!
↓グラフ完成
外食産業の現状
0
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50000
60000
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2000年 2001年 2002年 2003年
外食産業市場規模の推移(単位:兆円)
日本外食産業協会調べ
外食産業の現状
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2000年 2001年 2002年 2003年
外食産業市場規模の推移(単位:兆円)
日本外食産業協会調べ
3.プレゼンテーションソフトを使ってみよう
7.スライドの順番を変える
パワーポイントでは、画面表示を切り替えることでスライドの入れ替えが簡単にできます。
①「表示」メニューから「スライド一覧」を選択。
②全てのスライドが表示される。
③青い枠線で囲まれているスライドが、現在選択されているスライド。
④他のスライドを選択したい場合には、そのスライドをクリックする
⑤スライドを移動したい場合には、選択したスライドを移動したい場所までドラッグする。
↓全スライドが表示された状態 ↓スライドを選択した状態
8.印刷する
↓プレビュー画面(配布資料 2 スライド/ページ)
パワーポイントでは、聞き手用・発表者用の資料を印刷
できます。聞き手用資料はスライド画面がそのまま印刷さ
れ、発表者用資料は「ノートペイン」(P.10 で解説)に入
力した文章が印刷されます。ツールバーから「印刷プレビ
ュー」のボタンを押して、実際にどのような形で印刷され
るのか確認してみましょう。プレビュー画面の「印刷対象」
で書式を選べます。配布資料(1スライド/ページ)~(6
スライド/ページ)は聞き手用の印刷書式、ノートは発表
者用です。会場の大きさ・発表形態・人数など状況に合わ
せて、適切な書式にして下さい。画面はカラーでも資料を
白黒で印刷する場合には、文字や図形が背景と同化してし
まい、読めなくなっていないかプレビュー画面でよく確認
して、次の手順で印刷します。
①プレビュー画面から印刷ボタンを押す
②印刷ダイアログの「カラー/グレースケール」一覧から
適切なものを選ぶ
③印刷ボタンを押す →印刷ダイアログ
9.スライドショーの実行
スライドショーとは、実際のプレゼンテーションの際に画面に表示するスライドのことで、1
枚ずつ画面を切り替えて紙芝居のように表示します。手順は以下のとおりですが、開始時には
必ず 1 枚目のタイトルスライドを選択した状態にしておきます。他のスライドを選択したまま
スライドショーを実施すると、プレゼンテーションが途中から始まってしまいます。
①「表示」メニューから、「スライドショー」を選択。
②Enter キーまたは、画面のどこかをクリックすると次のページに進む。
③前の画面に戻る時は Back Space キー、通常画面に戻る時は、Esc キーを押す。