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CAMP2012報告書 - ETIC.横浜/横浜に根ざした社会...

Date post: 31-Aug-2020
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2012 年度 活動報告書〜 【主 催】 横浜市経済局 【問合せ】 事務局 / NPO法人ETIC. 横浜ブランチ TEL:03-5784-2115 MAIL:[email protected] 担当:田中・腰塚・望月 ※当該事業は、NPO法人ETIC.が横浜市経済局より SB事業者支援・支援体制強化事業を委託され実施しております。
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〜 2 0 1 2年度 活動報告書〜

【主 催】 横浜市経済局【問合せ】 事務局 / NPO法人ETIC. 横浜ブランチTEL:03-5784-2115 MAIL:[email protected]担当:田中・腰塚・望月※当該事業は、NPO法人ETIC.が横浜市経済局よりSB事業者支援・支援体制強化事業を委託され実施しております。

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0. Yokohama Changemaker’s CAMPとは?

特別なヒーローやカリスマ的存在のみならず、様々な⽴場や役割を持つ⼈々が、個々の持てる強みやスキルを活かしながら地域課題の解決に参画できる社会への仕組み作りが求められています。『Yokohama Changemaker's CAMP』では、横浜市内で活動している9名の起業家の皆様を対象に「異業種混合、起業家応援チーム」を編成。専門家や先輩企業経営者から成るメンター陣が集い、定期的に相談ができる『ブラッシュアップミーティングコース』、社会人有志のプロボノが、社会課題の現状把握や方向性のリサーチを⾏う『リサーチコース』、コンサルタントと一緒にコミュニティビジネスのノウハウを可視化する『応援サロンコース』の3コースにて約3か⽉間、サポートを⾏ってきました。今年「異業種混合、起業家応援チーム」に加わってくださった皆様は、総勢33名あまり。多様なバックグラウンドをお持ちの皆様が普段の⽴場や役割を超え、起業家のために知恵を出し合う新しい社会起業家支援のカタチ。それが、「Yokohama Changemaker's CAMP」です。この報告書では、3か月間のプログラムがどのような変遷をたどり、起業家が取り組む事業がどのように発展したか、また地域社会にどのようなインパクトがあったのかをご報告します。横浜の多種多様なバックボーンをお持ちの皆様のご協⼒・ご参画があり、このプログラムを作りあげることができました。この場を借りて、御礼申し上げます。

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※‘CAMPʼというプログラム名は、みんなが⾞座に座ってひとつの炎(=これからのあるべき社会の姿であり希望)を⾒つめながら語らう、というイメージを起点に名づけられました。

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1.YOKOHAMA Changemaker’s CAMPプログラム概要●Yokohama Changemaker’S CAMPが目指すビジョン

社会課題に取り組む

起業家/NPO

⾏政

NPO地縁団体

社会人

先輩起業家

大学

企業 起業家⾃ら、地域の協⼒者の⼒を借りながら、事業を発展させ、自走していく場の提供

+地域の様々な協⼒者の⽅々がソーシャルビジネスの成⻑発展を⼀緒に応援しながら、より暮らしやすい社会を自分達で創っていく環境づくり

●ブラッシュアップミーティングコース経営者、大学関係者など業界のプロらによる経営アドバイス支援

社会的な課題を効果的かつ根本的に解決していくためには、対象となる課題を構造的・定量的に把握することが第一歩。 リサーチコースは社会⼈と⾏政職員の方々が応援団として「プロボノチーム」を形成し、一緒に社会課題の現状調査や事業の有効性を3か月間リサーチします。※プロボノとは…ラテン語で「公共善のために」を意味するpro bono publicoの略。専門性を有したボランティアのこと。

横浜市内の経営者/起業家や、大学関係者、⾏政職員など、様々な⾒識と経験を持ったメンターが⽴場を超えて事業プランをブラッシュアップ。市内の様々なステークホルダーの巻き込み方や、販促・広報の方法など様々な観点から先輩方にアドバイスを受けながら、社会課題への有効なアプローチを探る場です。

●リサーチコース⺠間社会人・⾏政職員の「プロボノ※チーム」による市場・ニーズ調査

●プログラム概要 〜サポート期間は3か月間。選べる3つのコース〜

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●ブラッシュアップミーティングコース経営者、大関係者など業界のプロらによる経営アドバイス支援

高齢者や障がい者、子育て中の⺟親等の居場所作りなどコミュニティ形成に関わる事業を展開している先輩事業者が、地域でこれからコミュニティビジネスを⽴ち上げる後輩にノウハウを伝えていけるよう、コンサルタントと一緒にそのノウハウを可視化していきます。

●応援サロンコースコミュニティビジネスに取り組む先輩事業者から後輩へのノウハウ伝授

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「Yokohama Changemaker‘s Camp」は、専門性やスキルを有した横浜市⺠の⽅々と共に、地域の課題解決、地域資源の有効活用に繋がるソーシャルビジネス(起業家)を育てるプログラムです。ソーシャルビジネスを新たに⽴ち上げる場合、事業化が困難で今まで誰も担わなかった分野で新しいサービスを実現するため、様々な知⾒を持つ地域の⼈々を巻き込み、知恵を出し合うことが有効だと考えられます。このため、本プログラムにおいては、起業家⾃らが様々な関係者を巻き込みながら⼒強

く事業の発展のために尽⼒していく姿勢作りと、様々な協⼒者がソーシャルビジネスに関心を持ち起業家支援に関わりやすい場を創出していくことの2点を意識して、プログラムを組み⽴てています。

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NPO法人☆きらら らんど代表 ⻫⽊葉⼦⽒子育てママが社会とのつながりを創れる仕組みを創出する

株式会社裏⾯広告どっとこむ代表 ⻑⾕川史洋⽒裏⾯広告を活⽤し、NPO・企業・⾏政・市⺠がコラボしやすい社会づくりに貢献する

NPO法人五つのパン理事 岩永敏朗氏シニア交流拠点を活かし、市⺠が市⺠を支え合い高齢者が安心して暮らせる町を創る

●ブラッシュアップミーティングコース

2.2012年度 CAMPにご参画頂いた起業家の皆様

みんなのキッチン代表 有澤つあ子氏食の仕事を目指す人たちのチャレンジの場づくりと、食を通じた地域コミュニティ作り

NPO法人Happy Mother Music代表 鈴⽊美美子氏音楽と子育てする幸せ♪0〜3歳児と⼦育てママがともに響き合う場づくり支援

●応援サロンコース

株式会社モノ・アーキデザイン代表取締役 深⾒勝弘⽒障がい児者やその家族にとって暮らしやすい家を考える

株式会社フレスコ⽯巻事業部⻑ 花田寛明氏被災地・石巻と横浜をつなぐ新しい流通システムの可能性を探る

合同会社Jamming代表社員 高橋慶氏規格外野菜ʼブ野菜ʼを農家の⼿間をかけずに、流通させる

株式会社Kaien代表取締役 鈴⽊慶太⽒発達障害やその悩みを抱える大学生の就職活動の現状を分析する

●リサーチコース

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3. ブラッシュアップミーティングコースの活動報告

〜経営者、大学関係者など業界のプロらによる経営アドバイス⽀援〜

●NPO法人☆きらら らんど ⻫⽊ 葉⼦ 氏【CAMP開始当初の状態】・孤⽴化しがちな⼦育てママに笑顔を届けたい。リトミック教室などでママのつながりはできているものの、もう少し社会との接点や誰かの役に⽴てている実感を持てる機会を作りたい。

プログラム中の取組み:・会員ママの実態と仕事についてのニーズアンケート(64名)・会員ママへのヒアリング調査(15名)・ママの仕事づくりに取り組む先輩事業者ヒアリング(4件)・地域の困りごとなどニーズ調査のためのヒアリング(3件)

【成果】・会員ママ達が願う「社会との接点」に関するニーズが明らかになった。(スキルアップしたい、誰かの役に⽴ちたい、⼦育てに⽀障のない範囲でお⾦を稼ぎたい等)

・⾼齢者施設へのヒアリングを経て、とママが⼿料理を提供しながらお年寄りと交流する「傾聴事業」の⽴ち上げ決定。地域ケアプラザにて、⼦育てママによるイベントが予定されている。

当初は【ママと社会との接点=仕事の機会や場】を生み出し、その仕事を通じて私達のNPO法人のキャッシュポイントとすることができれば、と考えていましたが、参加する人たちの思い、社会のニーズから考えていく事で必要な事・出来る事が明確になって来ました。私達の実現していきたいことの本質に向き合う良い時間になりました。ここがしっかり把握出来た事で今後の展開も思い悩まずに伸展していく自信になりました。

※※※※

※VBMとはvirtual Board Meetingの略。メンターを取締役に⾒⽴てて、いわば「仮想取締役会」のような位置づけで、起業家がメンターからのアドバイスを受ける場を意味する。※週報は、週に⼀度、起業家が進捗確認をお互いに⾏い、切磋琢磨し合う関係づくりに役⽴てている。

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●株式会社裏⾯広告どっとこむ ⻑⾕川 史洋氏【CAMP開始当初の状態】・⼩学校で配るプリント裏に、地元企業のCSRの取り組みに関する広告を掲載する事業を展開していたが教育現場では広告内容に厳しい制限があることから出稿数が伸び悩んでいた状態。

・横浜市の全小中学校の8%をカバーするにとどまっており、学校との関係性の作り方も課題の一つ。

プログラム中の取組み:・学校側への聞き込み(教育予算削減の状況、学校現場のニーズ把握)・PTA等の活動に関するリサーチ(PTA予算の推移、PTA運営実態把握)

【成果】・学校現場だけでなくPTA組織も多くの課題を抱えていることから、裏⾯広告どっとこむが取り

組むべき課題解決のターゲットとしてPTAも意識していくべきとの仮説が⽴てられた。

理念だけが先⾏していたことに気づかされました。しくみとしてはユニークである旨、過去にもそれなりに評価頂いてきましたが、その中身においては考察が足りていない事をこのキャンプにおいて明らかにして頂いたと思います。これまでの戦略でサービスが受け入れられなかった事や戦略の⽴て直しが急務であることを感じています。

●NPO法人五つのパン 岩永 敏朗氏【CAMP開始当初の状態】・高齢者の居場所としてスタートさせた「いのちの木」の経営の安定化が喫緊の課題・近隣に住む⾼齢者のニーズ把握や後発介護事業所としての特徴の出し⽅の検討の必要性

プログラム中の取組み:・⾼齢者専⽤賃貸住宅、商店街などを中⼼に、仲町台付近に住む、⼦ども等に呼ばれてふるさとから移り住んだいわゆる「呼び寄せ高齢者」の実態把握のための徹底的なヒアリングで介護保険外ニーズを把握・「いのちの木」の経営安定化に向けワークショップの実施、パン販売、英会話教室としての場所貸し等様々な形での試⾏錯誤

【成果】・「いのちの木」の経営安定化を実現。(リピーターの増加、商品の増強、イベント開催等)・ケアプラザ、⾼齢者専⽤賃貸住宅、商店街などにネットワークが形成され、ワークショップや介護保険外サービスの試験実施。高齢者介護保険サービス事業所として2月より営業開始。

小規模企業においては、外部にブレーンを確保することが困難であり、週報や面談を通して経営者としてのあり⽅やビジョンについての価値の再認識ができたのが良かったです。また週報は、進捗確認と⾃分⾃⾝の整理のため非常に有効でした。

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4. 応援サロンコースの活動報告

自分たちの取り組みを客観的に⾒ることができ、方向性が明らかになってきました。

ハッピーマザーミュージックのように、ローハードル&ローリスクなスタートもあります。踏み出してみませんか?

【CAMP参加にあたって】先輩起業家で、新しく起業したい人たちに対し自らのノウハウを提供し応援していきたいという想いを持つ2団体が参画。「自団体の強みの言語化」に、中小企業診断士というプロを交えて取り組むのは初めてのことで、改めて発⾒できたこと・⾔語化できたことの価値は大きかった。

【導き出された事業ノウハウ】●みんなのキッチン 有澤つあ子氏数多くの取材による地域の情報収集⼒地域連携を促す仕組みづくりイベントの仕掛けや、多世代の巻き込み⼒それぞれが最⼤に⼒を発揮できるステージづくり

●NPO法人ハッピーマザーミュージック鈴⽊美美子氏

費用はできるだけ節約して「小さく始める」専門性を有した多様な⼈材の巻き込み⼒⿊字化の知恵、公的資⾦の活⽤法

【事業ノウハウ抽出の過程】2時間×4回のヒアリングを実施。両団体とも「自然に培われたスキル」の根源がどこにあるのか?を⾊々な角度から探る事で明確化させていった。

〜コミュニティビジネスに取り組む先輩事業者から後輩へのノウハウ伝授〜

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10/24 プロボノ定例MTGでの議論の様⼦

11/24 リサーチコース中間報告会の様子

〜ボランティアとしてリサーチ活動を担ってくださったプロボノの皆さんの声〜私の関わったチームでは、プロボノ達がリサーチした検討結果を踏まえ、今年春にも新サービスが事業化予定にあります。第一線で社会を変えようと挑戦している起業家さんと、プロボノメンバーとが一緒に一つのものを作り上げることができ、リサーチから新しいことを提案する体験を得ることができました。(大学院所属 ⼥性)プロボノ活動を通じて、チームで短期間に成果を出すことによる達成感、プロジェクトや意思決定のスピードや会議などをクリエイティブにするための工夫、ソーシャルビジネスの事業継続の上での苦労など、市職員が通常業務では感じられない経験をすることができました。また様々な専門性を有したプロボノが同⾏することにより、様々な視点からお話を伺うことができ、起業家に貢献できていることを実感しました。(横浜市職員、男性)

今回の参加を通じてリサーチの仕事を面白いと感じたので、今後普段の仕事でもリサーチの仕事にチャレンジしたいと社内で手を挙げました。また新規事業の担当者から「障害者福祉の分野でプロボノやったらしいね」と声をかけられ、社内で検討が進んでいるプロジェクトについての話を共有されました。プロボノに参加したことは自身の社内のプロモーションになった気がします。(会社員 ⼥性)

〜⺠間社会⼈・⾏政職員の「プロボノチーム」による市場・ニーズ調査〜6.リサーチコースの活動報告

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●株式会社モノ・アーキデザイン 深⾒ 勝弘 氏①リサーチテーマ障がい児(小3〜20歳目安)を持つ家族が共に暮らす上で、どのような課題を感じていたり、ニーズをもっているのか調査を⾏う。

②リサーチ内容・⽂献調査(横浜市内の障害児数、リフォーム着⼿率・⾦額・件数、補助制度など)・ネットリサーチ(厚労省データ、リフォームに関する世論調査、賃貸持家⽐率など)・ヒアリング調査(リフォーム経験者の声、メリット、デメリットなど)・アンケート調査(リフォーム済み住宅の実態調査など)

③成果・障がい児の生活の現状と課題の把握。また、住環境整備が障がい児の生活環境改善に役⽴つ場合があるということの確認。・現⾏の障害福祉制度の情報整理。・障がい児を持つ家族がリフォームを⾏う際の動機や⾏動について、日常生活に支障をきたしてから情報収集に動き出す家庭が多いという事が判明。その解決策として、選択肢とコストの早期提示・取組の喚起を⾏っていく重要性を確認することができた。

●株式会社フレスコ 花田 寛明氏①リサーチテーマ生産者、加工業者、流通⼩売業者、消費者といった関係者をうまく巻き込み、それぞれにメリットのある、これからの水産業を支えるより効果的な流通モデルを、「被災地・石巻」と「消費地・横浜」をモデルにして構築することを目的とする。②リサーチ内容・⽂献調査(漁業の課題、⽔産物流通、被災地の現状)・ネットリサーチ(既存の漁業と先進的な取組事例)・ヒアリング(トラックマルシェ等を仕掛ける三崎恵水産へ)③成果・被災地のみならず水産業の生産から消費までの間で抱えている課題の構造的把握・特定の魚種や関係者に限ったものでなく、個々の商材の特性に合わせて、上流と下流をうまく組み合わせながら卸先の確保や仕入れの安定供給を目指す仕組みを作り出すことの重要性が確認された。

去年、私はプロボノとして参加してみてこのリサーチで事業を進めるのにとても有効なデータが集まると実感し起業家としても応募したいと思って応募しました。

決められた期間内で調査結果を出すということについて真摯に向き合って頂けたので、成果物についても現時点での最善のものが出来

たと思っております。

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●合同会社Jamming 高橋 慶氏①リサーチテーマ規格外野菜ʼブ野菜ʼなど捨てられてしまう野菜を地域で消費するための、横浜市内の農業の実態調査と、ビジネスモデル検討

②リサーチ内容・⽂献調査(市内の野菜⽣産・廃棄量の調査)・国内外の先⾏事例調査・生産者の実態調査・ニーズヒアリング・市内の飲食店ニーズヒアリング

③成果・横浜では、兼業農家が8割を占め、少量⽣産したものを独自の直売ルートで販売している「都市型農家」が多く、起業家の想定している現状とは異なることが明らかになった。

・その中でも少品種⼤量⽣産をしている⽣産者グループもあり、また近くの商店街などでは、卸売業として野菜を届けるよりも、畑での体験イベント等で賑わい作りから一緒に取り組むニーズがありそうだと分かり、卸売業から企画業へのビジネスモデルの変革をプロボノより提案。

●株式会社KAIEN 鈴⽊ 慶太氏①リサーチテーマ発達障害の就労支援を主軸にソーシャルビジネスに取り組むKaien。高校卒業までと就労支援には支援サービスがあるなか、大学生向けのサービスは殆どなく、課題の把握も困難だった。リサーチではKaienの大学生向けサービス⽴ち上げに向け、発達障害を抱える⼤学⽣や親を対象にどのような課題が存在するのか、どのようなサービスにニーズがあるのかを調査する。②リサーチ内容・文献調査・関係者へのヒアリング(大学生/卒業生、親、大学進学を控える高校生の親、大学、支援機関)・アンケート調査③成果・発達障害のある大学生は、大学生活と就職の双方に困難を抱えている。・支援サービスや就職先の選択に親の意向が影響。・大学内で受けられる支援に限りがある。・大学生活から就職までを継ぎ目なくサポートできるサービスのニーズがある。・障害に対する理解を深め、就職などの卒業後への意識作りを⾏うサービスのニーズがある。

プロボノの皆さんとの協働から学べたこともさることながら、生産者や横浜の農業に想いを持った方々との出会いのチャンスを頂けたことが今後に活きてくると思います。

プロボノのみなさんのレベルが高く、社内で共有しやすい状態でプランをまとめていただけたところがよかったです。今後当社で小規模なテストプロジェクトを⾏いながら新サービスを整えていくことになります。

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プロボノメンバー(ニーズ調査、報告書作成に携わった市⺠ボランティア)

7. CAMP応援団の皆様(敬称略)

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メンター (アドバイスをくださった先輩事業者、専門家等)東 恵子 NPO法人シャーロックホームズ井手 美由樹 井手コンサルティングオフィス岩本 真実 株式会社K2インターナショナル大川 哲郎 株式会社大川印刷呉 哲煥 NPO法人CRファクトリー中野 しずよ NPO法人ワーカーズわくわく宮島 真希子 NPO法人コミュニティデザイン・ラボ山内 幸治 NPO法人ETIC.渡辺 順子 株式会社ビタミンママ

コンサルタント (経営指導の専門家)田中 聡子 中小企業診断士村上 知也 中小企業診断士

その他、多数の皆様にインタビューや調査へのご協⼒を頂きました!!誠にありがとうございました。

●KAIENチーム芥川 麻衣子小原 亜実子須藤 淳彦瀬尾 由紀子松本 太一

●ブ野菜チーム相模 志乃谷口 圭田並 静日吉 紀之野田 真菜

●フレスコチーム東 尚子門嶋 博文三橋 こずえ森脇 美也子脇嶋 茉莉子※(株)フレスコのインターン生遠藤 さおり奥山 陽香小塚 大洋門傳 章子

●モノ・アーキデザインチーム大島 郁子⿊部 哲哉橋本 笑穂山崎 学

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To be continued・・・


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