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統合コントローラ V シリーズ model 2000 Ethernet …...ii model 2000 Ethernet 1....

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6E8C3850 統合コントローラ V シリーズ model 2000 Ethernet モジュール 取扱説明書 2003 10 31
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Page 1: 統合コントローラ V シリーズ model 2000 Ethernet  …...ii model 2000 Ethernet 1. 設置時における安全上の注意 危険 注意 6 ¡¢£

6E8C3850

統合コントローラ V シリーズ

model 2000 Ethernet モジュール

取扱説明書

2003 年 10 月 31 日

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ご注意

1. 本書に掲載してある技術情報は、製品の代表的動作・応用を説明するためのもので、その使用に際して当社および第三者の知的財産権その他の権利に対する保証または実施権の許諾を行うものではありません。

2. 本書の内容の一部または全部を無断で転載することは禁止されています。3. 本書の内容については、お断りなく変更することがあります。4. 本書の内容については万全を期しておりますが、万一不可解な点や、誤り、お気づきの点がございましたら、ご一報くださいますようお願いいたします。

PROSEC, TOSLINE, TOSDICは、株式会社 東芝の登録商標または商標です。IBMは、International Business Machines Corporationの登録商標です。Microsoft, Windows and Windows NT は、米国Microsoft Corporationの米国および他の国における登録商標です。

Ethernet /イーサネットは、日本における富士ゼロックス株式会社の登録商標です。DeviceNet は、Open DeviceNet Vender Association, Inc.の登録商標です。

TOSHIBA CORPORATION 2002-2003.

All rights reserved

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安全上のご注意製品および取扱説明書には、お使いになる方や他の人への危害と財産の損害を未然に防ぎ、製品を安全に

正しくお使いいただくために、重要な内容を記載しています。

次の内容(表示・図記号)をよく理解してから本文をお読みになり、記載事項をお守りください。

●表示の説明

(注) 1. 重傷とは、失明、ケガ、ヤケド(高温・低温)、感電、骨折、中毒などで後遺症が残るもの、および治療に入院や長期の通院を要するものを指す。

2. 傷害とは、治療に入院や長期の通院を要さない、ケガ、ヤケド、感電などを指す。

3. 物的損害とは、財産・資材の破損にかかわる拡大損害を指す。

●図記号の説明

(注) 本体表示に合わせて、禁止、強制、注意の説明内容が変わります。

危険 取り扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、死亡または重傷を受ける可

能性が想定される場合。

注意 取り扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、中程度の傷害や軽傷を受け

る可能性が想定される場合、および物的損害のみの発生が想定される場合。

禁止(してはいけないこと)を示します。

具体的な禁止内容は、○の中や近くに絵や文章で示します。

強制(必ずすること)を示します。

具体的な強制内容は、●の中や近くに絵や文章で示します。

注意を示します。

具体的な注意内容は、△の中や近くに絵や文章で示します。

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1. 設置時における安全上の注意

危険

注意

強 制

伝送路は、必ず伝送路(セグメント)毎に専

用の D種接地をしてください。接地は、1点接地としてください。伝送エラーの原因となります。

感電や火災の原因となります。

強 制

次の環境での設置および保管は避けてくださ

い。

• じんあいの多い場所• 腐食性ガス(SO2、H2S)、可燃性ガスの発生する場所

• 許容値を超える振動、衝撃のある場所• 急激な温度変化により結露するような場所• 設置条件から外れる低温または高温• 設置条件から外れる高湿度• 直射日光の当たる場所• 強い電波や磁界を発生する機器の近く

強 制

装置は、保守・点検の容易な場所に設置して

ください。

故障時の復旧に支障が出て、大きな事故に発

展する恐れがあります。

禁 止

装置に設けられている通風口、吸排気口はふ

さがないでください。

過熱などにより火災や故障の原因となりま

す。

システムの据付・配線時に、本書に記載され

ている設置条件を守らない場合、本来の性能

が満たせないだけでなく機器の誤動作や故障

の原因になります。

強 制

モジュールの取り付けは、必ず外部電源が切

れていることを確認してください。

モジュール故障や感電する恐れがあります。

強 制

強 制

コネクタや端子台へ定格電圧以上(100VAC等)の高電圧を印加しないでください。また、

極性を誤らないでください。

感電や火災の原因となります。

ii model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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2. 保守点検時における安全上の注意

危険

注意

強 制

モジュールやボードの抜き差し、機器の接続

の際は、必ず電源を切ってください。

感電による事故や装置の故障の原因となりま

す。

強 制

配線後、モジュールを着脱するときは、必ず

外部電源が切れていることを確認してくださ

い。

モジュールの外部端子台裏面にも電極が現

れ、感電の恐れがあります。

装置やボードを落としたり、ぶつけたり、ま

た、これらに強いショックを与えないでくださ

い。

故障の原因となります。

禁 止

強 制

装置、ボードに触れる前には、接地された金属

に触れて人体に帯電している静電気を放電さ

せてください。

静電気により、装置の誤動作や故障の原因とな

ります。

強 制

ユニットやベースユニットから取り外した

ボードやモジュールは、接地された机の上に導

電性マットまたは導電袋(予備ボードなどの

入った袋)を敷き、その上に置いてください。

静電気などにより部品を壊す恐れがあります。

強 制

装置やモジュール、ボードの汚れは、柔らかい布でふいてください。

汚れがひどい場合は、水でぬらした布を固くし

ぼってふいてください。

汚れたままにしておくと、誤った判断や誤操作

の原因になります。

装置やモジュール、ボードの汚れを落とす場

合、ベンジンやシンナーなどは使用しないで

ください。

装置のパネルやモジュール、ボードの変形や

変色の原因となります。

禁 止

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3. 寿命部品交換時における安全上の注意

危険

4. 日常使用時における安全上の注意

危険

強 制

装置に電源ヒューズや警報ヒューズがある場

合、これを交換するときには、必ず事前にそ

の装置のスイッチを OFFにしてください。感電や火災の原因となります。

強 制

電源の容量、周波数、電圧および変動率が、装

置の仕様に適合するか確認してから使用して

ください。

適合しない場合は、装置本来の性能が得られ

ないだけでなく、装置を破損したり、過熱に

より、火災などの原因となります。

強 制

装置の周囲温度や内部温度が異常に上昇した

り、装置に故障が生じた場合には、使用をや

めて装置の電源を切り、最寄りの当社サービ

ス担当窓口に連絡してください。

そのままの状態で使用すると、過熱により火

災などの原因となります。

iv model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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注意

5. 輸送・保管・廃棄時における安全上の注意

注意

モジュール内部の IC 部品や端子、コネクタ、ハンダ面等、操作部(モジュール内部の設定ス

イッチ)以外に手を触れないでください。

IC、LSIなどが静電破壊し、故障の原因になります。また、部品リード線の末端での受傷、高

温部品での火傷の恐れがあります。

禁 止

装置やモジュール、ボードの分解や改造をしな

いでください。

装置の安全性が失われるだけでなく、装置の誤

動作や故障の原因となります。

禁 止

電源コードやケーブルは無理に折り曲げたり、

引っ張ったり、ねじったりしないでください。

断線や発熱の原因となります。

禁 止

装置本体などのすきまから金属類を差し込ん

だり、クリップなどを落としたりしないでくだ

さい。

火災などの原因となります。

禁 止

強 制

製品を破棄する場合は、地方自治体の条例ま

たは規則に従ってください。

製品の輸送、保管は、導電性袋に入れ、さら

に梱包箱に梱包して行ってください。

故障の原因となります。

禁 止

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用途制限■ この製品は、人の生命に直接かかわる装置など(注 1)を含むシステムに使用できるよう開発・製作されたものではないので、それらの用途に使用しないでください。

■ この製品を、人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステ

ム(注 2)に使用する場合は、システムの運用、維持、管理に関して、特別な配慮(注 3)が必要となるので、当社営業窓口に相談してください。

(注 1) 人の生命に直接かかわる装置などとは、以下のものをいいます。• 生命維持装置や手術室用機器などの医療用機器

(注 2)人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステムとは、以下のようなものをいいます。

• 原子力発電所の主機制御システム、原子力施設の安全保護系システム、その他安全上重要な系統およびシステム

• 集団輸送システムの運転制御システムおよび航空管制制御システム(注 3)特別な配慮とは、当社技術者と十分な協議を行い、安全なシステム(フールプルーフ設

計、フェールセーフ設計、冗長設計するなど)を構築することをいいます。

免責事項■ 火災、地震、第三者による行為、その他の事故、使用者の故意または過失、誤用、その他異常

な条件下での使用により生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

■ この製品の使用または使用不能から生ずる付随的な損害(事業利益の損失、事業の中断、記憶

内容の変化・消失など)に関して、当社は一切責任を負いません。

■ 取扱説明書に記載された内容を守らずに生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

■ 接続機器との組み合わせによる誤動作などから生じた損害に関して、当社は一切責任を負いま

せん。

■ お客様作成のアプリケーションプログラムとの組み合わせによる誤動作などから生じた損害

に関して、当社は一切責任を負いません。

お願い

携帯電話や PHS は、運転中の製品本体および各種伝送ケーブル、I/O バスケーブルなどから1m以上離れたところでご使用ください。システムが誤動作する恐れがあります。

vi model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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6E8C3850

はじめに

この説明書は、統合コントローラの幹線LANであるEthernetと統合コントローラ内部システムバスとを接続するインタフェースモジュールEN6** (以下、EN6モジュールと称します)およびEB6**(以下、EB6モジュールと称します)のハードウェアについて、その概要、設置や操作の方法、保守点検などについて解説しています。

EN6およびEB6には、インタフェースの違いにより、次の製品があります。

• EN611 :10BASE5シングルバス用モジュール

• EN621 :10BASE5二重化バスA系用モジュール(本体モジュール)

• EN631 :10BASE2シングルバス用モジュール

• EN641 :10BASE2二重化バスA系用モジュール(本体モジュール)

• EB621 :10BASE5バスB系用モジュール(EN621と組み合わせて使用)

• EB641 :10BASE2バスB系用モジュール(EN641と組み合わせて使用)

• EN651 :100BASE-TX/10BASE-Tシングルバス用モジュール

• EN651A :100BASE-TX/10BASE-Tシングルバス用モジュール

• EN661 :100BASE-TX/10BASE-T二重化バス用モジュール

まず最初に、装置を正しく使用するため、必ず「安全上のご注意」を読んでください。

関連資料

• 監視制御ネットワーク Ethernet 据付・配線説明書 (6E8C3728)

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必ず守ってください

装置をご使用いただく上で、操作者の安全を守り、装置の正常な動作を保つために、次の事項を守ってください。

1 取扱説明書を熟読された上でご使用ください。

2. 下記の環境での設置および保管は避けてください。

(1) じんあいの多い場所。

(2) 腐食性ガス(SO2、H2Sなど)の発生する場所。

(3) 振動、衝撃のある場所。

(4) この説明書の設置条件から外れる低温および高温環境。

(5) 湿度の高い場所。

3. 装置の周囲温度および内部温度が異常に上昇した場合や装置に故障が生じた場合は、使用をやめて装置の電源を切り、最寄りの当社サービス担当窓口までご

連絡ください。

4. 運転中等、スイッチの設定以外で装置のケースを開けないでください。

5. 装置の改造は行わないでください。

6. 輸送時など、製品を落下させないでください。

viii model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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CONTENTS

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第 1章 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1

第 2章 各部の名称とはたらき . . . . . . . . . . . . 7

第 3章 設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 133.1 スイッチ設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14

3.1.1 スイッチ設定手順 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 143.1.2 ステーションアドレス(ホスト ID)設定スイッチ

(HOST-ID) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 153.1.3 動作モード設定スイッチ(MODE) . . . . . . . . . . . . 16

3.2 ネットワークパラメータの設定 . . . . . . . . . . . . . . . . 193.2.1 ネットワーク IDとサブネットマスクの設定 . . . . . 213.2.2 ステーションアドレス(ホスト ID)の設定 . . . . . 243.2.3 マルチキャストアドレスの概要 . . . . . . . . . . . . . . . 243.2.4 エンジニアリングツールでの設定 . . . . . . . . . . . . . 263.2.5 エンジニアリングツール 2での設定 . . . . . . . . . . . 343.2.6 マルチキャストアドレスの設定 . . . . . . . . . . . . . . . 413.2.7 マルチキャストルーティングネットワーク用の

設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 423.2.8 Ethernetリンク速度、デュプレックスの設定 . . . . 443.2.9 デフォルトゲートウェイ IPアドレス(ルータ IP

アドレス)の設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 45

第 4章 設置と配線 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 474.1 設置(基本ユニットへの実装) . . . . . . . . . . . . . . . . . 48

4.2 Ethernetケーブルの接続 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 494.2.1 10BASE5(EN611, EN621, EB621) . . . . . . . . . . . 494.2.2 10BASE2(EN631, EN641, EB641) . . . . . . . . . . . 504.2.3 100BASE-TX/10BASE-T

(EN651, EN651A, EN661) . . . . . . . . . . . . . . . . . . 51

4.3 B系モジュール用盤内ケーブルの接続 . . . . . . . . . . . 52

4.4 シリアル通信ポート (RS-232C)ケーブルの接続 . . . 53

4.5 12VDC電源ケーブルの接続 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 54

4.6 モジュールの交換 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 554.6.1 10BASE5(EN611, EN621, EB621) . . . . . . . . . . . 554.6.2 10BASE2(EN631, EN641, EB641) . . . . . . . . . . . 564.6.3 100BASE-TX/10BASE-T

(EN651, EN651A, EN661) . . . . . . . . . . . . . . . . . . 57

ix

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CONTENTS

x

第 5章 操作 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 595.1 操作前の確認 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 60

5.2 起動操作 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 60

5.3 停止操作 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 60

第 6章 保守点検 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 616.1 点検 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 62

6.1.1 日常点検 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .626.1.2 定期点検 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .63

6.2 故障診断 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 64

6.3 寿命部品 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 65

第 7章 アプリケーションインタフェース . . 677.1 ソケット単位情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 68

7.1.1 シングル Ethernetソケット単位情報の構成 . . . . .687.1.2 二重化 Ethernetソケット単位情報の構成 . . . . . . .707.1.3 ソケット単位情報の参照方法 . . . . . . . . . . . . . . . . .717.1.4 ソケット単位情報生成タイミング . . . . . . . . . . . . .72

7.2 伝送路診断情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 747.2.1 伝送路診断情報の構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .747.2.2 伝送路診断情報の参照方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . .757.2.3 伝送路診断フレームの構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . .76

7.3 ENモジュール状態情報(EN651, EN661, EN651A) . 78

7.4 使用上の制約 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 797.4.1 ポート番号の制約 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .797.4.2 シングル Ethernetソケットと二重化 Ethernet

ソケットの制約 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .79

付録 A 仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 81A.1 一般仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 81

A.2 伝送仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 83

A.3 機能仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 84

A.4 シリアル通信ポート (RS-232C)伝送仕様 . . . . . . . . . 84

付録 B 外形寸法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 85

付録 C 関連製品 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 87

model 2000 Ethernet モジュール 取扱説明書

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CONTENTS

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付録 D 10進- 16進変換表 . . . . . . . . . . . . . 89

付録 E サンプルプログラム . . . . . . . . . . . . 91

付録 F リターンコード一覧 . . . . . . . . . . . 103

付録 G オプションスイッチ一覧 . . . . . . . . 107

索引 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 109

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1 章 概要

EthernetモジュールEN6**(以下、EN6モジュールと称します)およびEB6**(以下、EB6モジュールと称します)は、統合コントローラVシリーズの監視制御ネットワークEthernet(IEEE802.3μ準拠)とコントローラ本体とを接続するための機器です。

EN6モジュールのインタフェースには、10BASE5と10BASE2および100BASE-TX/10BASE-Tが用意されており、それぞれシングルバス用と二重化バス用とがあります。また、EN6モジュールは1基本ユニット当たり最大4台まで実装することができます。

伝送路を二重化する場合は、A系用モジュール(EN621またはEN641)とB系用モジュール(EB621またはEB641)を組み合わせて使用します。EN661に関しては、モジュール1台で二重化バス対応が可能です。

以下に、外観図およびEthernetの特徴、システム構成例を示します。

• EN611 :10BASE5シングルバス用モジュール

• EN621/EB621 :10BASE5二重化バス用モジュール

• EN631 :10BASE2シングルバス用モジュール

• EN641/EB641 :10BASE2二重化バス用モジュール

• EN651 :100BASE-TX/10BASE-Tシングルバス用モジュール

• EN651A :100BASE-TX/10BASE-Tシングルバス用モジュール

• EN661 :100BASE-TX/10BASE-T二重化バス用モジュール

1

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第 1章 概要

1

図1-1 EN6, EB6モジュール

ABCDEF0

1234567

89

ABCDEF0

1234567

89

2 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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1

Ethernet(10BASE5, 10BASE2)の特徴

電気リピータまたは光リピータを使用することでセグメントを拡張し、最大伝

送距離を延長することができます。

また、10BASE5と10BASE2が混在するシステムでは、リピータを使用して各ネットワークを接続することができます。

Ethernet(100BASE-TX/10BASE-T)の特徴

コントローラ間はハブを使用して接続します。またハブ間を接続することによ

り最大伝送距離を延長することができます。

Ethernetモジュールには、以下のような特徴があります。

• Ethernetは、10BASE5と10BASE2および100BASE-TX/10BASE-Tの3つの伝送路タイプがあります。

• 伝送路の二重化による高信頼性を実現できます。

• 複数ホストからの送受信要求処理(マルチホスト)およびホスト側からの複数Ethernetモジュールに対しての送受信要求処理(マルチポート)が実現できます。

• マルチキャスト伝送機能のサポートにより、グループ同報を実現できます。

• TCP/UDP/IP、PCMP、IRCPプロトコルの標準サポートにより、一般のEthernet機器のほか、弊社小規模監視制御システムCIEMAC1200やプログラマブルコントローラPROSEC Tシリーズとのプロトコル互換性を実現しました。

• 中継機能により、別系統の Ethernet等の伝送モジュール間で直接メッセージ伝送の中継を行うことができます。(将来)

(注) PCMP:Process Control Message ProtocolIRCP:Internet Redundant Control Protocol

表1-1 各伝送路の主な仕様

伝送速度 伝送路インタフェース 伝送路長 トポロジー

10BASE5 10Mbps 外部トランシーバ 1セグメント最大500m バス型

10BASE2 10Mbps 細径同軸ケーブル直結 1セグメント最大185m バス型

10BASE-T 10Mbps ツイストペアケーブル直結 1セグメント最大100m スター型

100BASE-TX 100Mbps ツイストペアケーブル直結 1セグメント最大100m スター型

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第 1章 概要

1

図1-2 システム構成例

図1-3 Ethernetモジュール実装例

リピータ

FA パソコン

総合コントローラ

監視制御ネットワーク Ethernet

PIF

*

PS

*

S2/

L2/C

2-C

PU

S2/

L2/C

2-C

PU

S2/

L2/C

2-C

PU

EN

6

EN

6

PS S0 S1 S2 S3 S4 PS S0 S1 S2 S3 S4

基本ユニット

Ethernet

LANカード内蔵

FAパソコン

基本ユニット

(1シャーシ当たり、EN6モジュールを最大

PIF

*

PS

*

S2/

L2/C

2-C

PU

S2/

L2/C

2-C

PU

S2/

L2/C

2-C

PU

EN

6

EN

6

4セット実装可能 )

model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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■ ソフトウェア構成

EN***の伝送機能は、下図のようなソフトウェア構成で実現しています。

• Function Blockコントローラのユーザプログラムは、ファンクションブロックを使用して

Ethernet伝送を行います。ファンクションブロックには、主として送信関連処理を行うUSEND_Tと受信関連処理を行うURCV_Tがあり、これらを使用してアプリケーションの構築を行います。

• TCP:Transmission Control Protocol相手先ノードとデータ伝送を行う前にコネクション(仮想的通信回線)を確

立してからデータ転送を行います。パケット順番制御、再送信、フロー制御

などにより、伝送の信頼性を向上しています。

• UDP:User Datagram Protocol相手先ノードとデータグラム単位の伝送を行います。コネクションを使用し

ないため、高速伝送が可能です。但し、データ再送などの制御機能を持たな

いため、上位プログラムでの実装が必要になります。

• IP:Internet Protocolデータグラム形式のデータ送受信を行います。IPアドレスに従いデータグラム単位で相手先ノードへデータ送信します。

個別送信、ブロードキャスト送信、マルチキャスト送信(同一セグメント内

かつグループアドレスにサポート範囲あり)をサポートしています。

• 10BASE5:伝送速度が10Mbps。1セグメントが最大500m。バス型トポロジー。

• 10BASE2:伝送速度が10Mbps。1セグメントが最大185m。バス型トポロジー。

• 100BASE-TX:伝送速度が100Mbps。1セグメントが最大100m。スター型トポロジー。

• 10BASE-T:伝送速度が10Mbps。1セグメントが最大100m。スター型トポロジー。

Vコントローラユーザプログラム

Vコントローラファームウェア

EN***ファームウェア

SNMP

TCP/UDP/IP

10BASE5, 10BASE2

100BASE-TX/10BASE-T

Function Block (USEND_T, URCV_T)

コントローラ モジュール

Ethernet モジュール

ステーションバス

6E8C3850 5

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第 1章 概要

1

■ SNMP(Simple Network Manegement Protocl)

EthernetモジュールはSNMPのエージェント機能をサポートしています。管理システム側(マネージャ)からの問い合わせに従い、該当Ethernetモジュールの持つ情報を応答します。本Ethernetモジュールでは、次の情報をサポートしています。

• System group

Systemグループは、システム情報、管理情報を提供します。

• Interface group

Interfaceグループは、ハードウェアインタフェースに関する情報を提供します。

• Address Translation group

Address Translationグループは、IPアドレスと物理アドレス間での情報を提供します。

• IP group

IPグループは、IPに関する状態情報を提供します。

• ICMP group

ICMPグループは、ICMPに関する状態情報を提供します。

• TCP group

TCPグループは、TCPに関する状態情報を提供します。

• UDP group

UDPグループは、UDPに関する状態情報を提供します。

• SNMP group

SNMPグループは、SNMPに関する状態情報を提供します。

6 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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6E8C3850

の名称とはたらき

第 2 章 各部

図 2-1~図 2-4に統合コントローラmodel 2000 Ethernetモジュールの正面パネルと説明を示します。

図2-1 10BASE5用モジュール(EN611, EN621, EB621)

EN61110BASE5シングルバス用モジュール

EN621/EB62110BASE5二重化バス用モジュール

状態表示LED• RUN• HLTH• L-A

状態表示LED• RUN• HLTH• L-A• L-B

シリアル通信ポート(RS-232C)• TOOL

Ethernetコネクタ(10BASE5)A系用• EN-A

B系用モジュール用盤内ケーブルコネクタCN1

12VDC電源受電コネクタCN2• 12Vdc• 0V

電源表示LED• PWR

Ethernetコネクタ(10BASE5)B系用• EN-B

B系用モジュール用盤内ケーブルコネクタCN1

12VDC電源受電コネクタCN2• 12Vdc• 0V

7

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第 2章 各部の名称と はたらき

2

図2-2 10BASE2用モジュール(EN631, EN641, EB641)

EN63110BASE5シングルバス用モジュール

EN641/EB64110BASE2二重化バス用モジュール

状態表示LED• RUN• HLTH• L-A

状態表示LED• RUN• HLTH• L-A• L-B

シリアル通信ポート(RS-232C)• TOOL

Ethernetコネクタ(10BASE2)A系用• EN-A

B系用モジュール用盤内ケーブルコネクタCN1

電源表示LED• PWR

Ethernetコネクタ(10BASE2)B系用• EN-B

B系用モジュール用盤内ケーブルコネクタCN1

8 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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2

図2-3 100BASE-TX/10BASE-T用モジュール(EN651, EN661)

図2-4 100BASE-TX/10BASE-T用モジュール(EN651A)

EN651100BASE-TX/10BASE-Tシングルバス用モジュール

EN661100BASE-TX/10BASE-Tニ重化バス用モジュール

シリアル通信ポート(RS-232C)• TOOL

Ethernetコネクタ A系用• EN-A

動作モード設定スイッチ

状態表示LED• RUN• HLTH

伝送状態表示LED A系用• L-A• LINK-A

Ethernetコネクタ B系用• EN-B

伝送状態表示LED B系用• L-B• LINK-B

ABCDEF0

1234567

89

ABCDEF0

1234567

89

EN651A100BASE-TX/10BASE-Tシングルバス用モジュール

シリアル通信ポート(RS-232C)• TOOL

動作モード設定スイッチ

Ethernetコネクタ A系用• EN

伝送状態表示LED A系用• L-A• LINK

状態表示LED• RUN• HLTH

ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチ

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第 2章 各部の名称と はたらき

2

各部の主なはたらきを次に示します。

(1) 状態表示 LED

動作状態などを表示するランプです。各LED表示内容を表 2-1に示します。

(2) 伝送状態表示 LED

EN651, EN651A, EN661 Ethernetコネクタ部のLEDです。

(3) Ethernetコネクタ(EN-A, EN-B)

Ethernet用の通信ポートです。EN611, EN621, EB621(10BASE5)ではAUIケーブルを、EN631, EN641, EB641(10BASE2)では同軸ケーブルを、EN651,EN651A, EN661(100BASE-TX/10BASE-T)ではツイストペアケーブルを接続します。

表2-1 状態表示LEDの内容と表示

名 称 表 示 内 容 正常時表示

RUN(緑)

ハードウェア動作状態表示

点灯: 動作中点滅:ウォッチドッグタイマ(ハード異常検出機能)禁止

消灯:ダウン

点灯

HLTH(緑)

モジュール状態表示

点灯:正常動作

点滅:ネットワークパラメータ設定モード時

   (動作モード設定スイッチで設定→「第3章 設定」)消灯: ダウン

点灯

L-A(緑)

Ethernet バスA状態表示点灯

 または点滅:伝送中

消灯    :伝送停止中

点灯

または点滅

L-B(緑)

Ethernet バスB状態表示(EN621,EN641)点灯

 または点滅:伝送中

消灯    :伝送停止中

点灯

または点滅

表2-2 伝送状態表示LEDの内容と表示

名 称 表 示 内 容 正常時表示

L-A(黄)

Ethernet バスA状態表示点灯

 または点滅:伝送中

消灯    :転送停止中

点灯

または点滅

LINK_A(緑)

Ethernet バスA状態表示点灯    :ハードウェア正常接続

消灯    :ハードウェア接続異常

点灯

L-B(黄)

Ethernet バスB状態表示(EN661)点灯

 または点滅:伝送中

消灯    :伝送停止中

点灯

または点滅

LINK-B(緑)

Ethernet バスB状態表示(EN661)点灯    :ハードウェア正常接続

消灯    :ハードウェア接続異常

点灯

10 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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2

(4) シリアル通信ポート RS-232C(TOOL)

ツール/デバッガ用のRS-232Cポートです。コネクタは、9ピンD-subコネクタ(ピン)です。ツール用とデバッガ用とを切り替えて使用することができます。

切換は、モジュール内部のDIPスイッチ(動作モード設定スイッチ)の設定で行います。

通常は、ツールの設定で使用します。(設定の変更は行わないでください。)

(5) B系モジュール用盤内ケーブルコネクタ CN1

Ethernet伝送路を二重化する場合、本体モジュール(EN621およびEN641)とB系用モジュール(EB621およびEB641)間を接続するための8Pモジュラコネクタです。

(6) 12VDC電源受電コネクタ CN2(+12VDC 0.5Amax)

EN611, EN621, EB621(10BASE5)では、外部にAUIトランシーバ用の12VDC電源が別途必要です。

AUIトランシーバへ供給するための外部電源を、このコネクタで受電します。コネクタは2Pで、専用の+12VDC受電ケーブルを使用します。

(標準長:0.5m)

1台のAUIトランシーバで消費される電流は最大0.5Aですから、1モジュールあたり0.5A以上の電流供給ができる電源が必要です。

(注 1) モジュール内でヒューズによる保護を行っています。

(注 2) 伝送路を二重化する場合、12VDC電源受電コネクタ CN2へ供給する電源は、EN621/EB621(A系/ B系)とを必ず別にしてください。

電源を分けることができない場合は、EN621およびEB621毎に電源を切断できる配線としてください。

また、各モジュール毎に電源系統を別にすることを推奨します。

(7) 動作モード設定スイッチ

「第3章 設定」を参照してください。

信号名 内  容

12V 12VDC入力(12.0VDC±5%)

適用モジュール

• EN611

• EN621

• EB621

0V

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3 章 設定

危 険

• 安全のため、EN6モジュールが実装されているベースユニットの電源が切断されていることを確認してから、モジュールの取り付け/取り外しを行ってください。

• 安全のため、製品内部にはスイッチ以外に手を触れないでください。

• 安全のため、製品の分解を行わないでください。

注 意

• 人体に帯電した静電気により、製品が故障する可能性があります。スイッチ設定を行う場合は、人体の静電気を取り除いてください。

• スイッチ設定の際は、製品が梱包されていた導電袋または導電マットを敷き、その上に製品を乗せて作業を行ってください。守られない場合は、静電気により製品が

故障します。

• 製品内部に強い力などのストレスを与えますと、故障の原因になります。スイッチ設定の際は、不用意にスイッチ以外の部品へ手や工具が触れないようにしてくださ

い。

• スイッチ設定時は、必要なスイッチ以外は設定を変更しないでください。誤設定により、製品が正常に動作しません。

• IPアドレスタイプおよびステーションアドレス(ホスト ID)の設定は、必ず行ってください。

また、IP アドレスタイプおよびステーションアドレス(ホスト ID)の設定完了前に、ネットワークへ接続しないでください。

• ネットワークパラメータを EN6モジュールへダウンロードした場合、必ず再起動させてください。再起動しない場合は、パラメータが有効になりません。

• 伝送データは、アプリケーションレベルでの送達確認を行ってください。EN6モジュールは、ポート番号 10000、48000はアプリケーションでは使用できません。

上記以外で、1024 ~ 65535 のポート番号をアプリケーションでは使用してください。

• ご不明な点がございましたら、当社サービス担当窓口までご相談ください。

13

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第 3章 設定

3

3.1 スイッチ設定

EN6モジュールをベースユニットへ実装する前に、EN6モジュールの動作モードおよびステーションアドレス(ホストID)を決定するスイッチを設定します。これらのスイッチはEN6モジュール内部に(EN651、EN661に関しては正面にも、EN651Aに関しては正面のみに)あります。

以下に設定方法を記述します。また、図 3-3にスイッチ位置を示します。

3.1.1 スイッチ設定手順

モジュール内部にあるスイッチ設定するためには、右側面板(図 3-1参照)のスイッチ設定用蓋を取り外します。

以下に、スイッチ設定のための手順を述べます。

(1) 右側面板にある蓋の上部(△マークの部位)を引きます。(EN651, EN661に関しては、△マークが左にあり、左から右に引きます。)

(2) スイッチ設定用蓋を製品本体から取り外します。

(3) スイッチの設定を行います。

設定は、「3.2 ネットワークパラメータの設定」をよく読んで行ってください。

(4) 取り外したスイッチ設定用蓋を製品本体に取り付けます。

図3-1 分解/組立方法

① ② ③

EN651, EN661の場合

① ② ③

14 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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3.1 スイッチ設定

3

3.1.2 ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチ(HOST-ID)

製品内部には、EthernetのIPアドレスを決めるのためのステーションアドレス(ホストID)を設定する16進ロータリスイッチがあります。システム構築時に割り付けたステーションアドレス(ホストID)(1~126)をHEX(16進)コードで設定します。システム内の全てのノードは、それぞれ異なった値を割り付けます。(「付録D 10進-16進 変換表」を参照してください)

設定には、小形のマイナスドライバを使用してください。

(注) (h)は、16進数であることを表しています。

図3-2 ステーションアドレス(ホストID)の設定

表3-1 ステーションアドレス(ホストID)の設定

名 称 ロケーション 設定内容 初期設定(出荷時設定)

ホストID

HL

設定値:01~7E(h)H (上位桁アドレス):0~7(h)L (下位桁アドレス):0~F(h)

01(h)または

システムで決定した値

ABC

D

EF01234

56789 AB

CD

EF01234

56789

H L

ステーションアドレス(ホストID)をHEX(16進)で設定します。

たとえば、アドレスの値が28の場合、16進に変換すると‘1C’hとなるので、

  H側-‘1’

  L側-‘C’

と設定します

クラスB(汎用)の場合、本例では172.16.64.28となります。

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第 3章 設定

3

3.1.3 動作モード設定スイッチ(MODE)

製品内部には、EN6モジュールの動作を決定する8ビットDIPスイッチがあります。設定には、小形のマイナスドライバを使用してください。

各々のスイッチの説明を表 3-2に示します。

(注) 本モードは、EN611および EN631についてのみ有効。(EN621および EN641の二重化には対応していません。これらのモジュールで“on”に設定した場合、A 系のみ使用可能で、かつシングルソケットインタフェースでのみ使用可能となります。)

表3-2 動作モード設定表(EN611, EN621, EN631, EN641)

スイッチ

番号名称 機能 設定

初期設定

(出荷時設定)

1 M0 動作モード M1 M0 動作 M1=offM0=off(通常設定)off off 通常

off on リザーブ

2 M1 on off ダウンロード

on on テストプロ

3 SL RS-232C 機能選択 on:デバッガ、off:ツール off

4 GW 中継機能(将来) on:中継機能使用、off:未使用 off

5 S0 スペア0 未使用 off

6 IPF IPアドレスフリー設定(注)

on:フリー、off:制限有 off

7 IP0 IPアドレスタイプ IP1 IP0 動作 IP1=offIP0=off(クラスB設定)off off クラスB (汎用)

off on リザーブ

8 IP1 on off CIEMAC1200

on on ツールから設定

16 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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3.1 スイッチ設定

3

EN651, EN661は製品内部に4ビット、パネル前面に4ビットのDIPスイッチがあり、その組合せによってモジュールの動作を決定します。各々のスイッチの説明を表 3-3に示します。

(注) 本モードは、EN651についてのみ有効。(EN661の二重化には対応していません。これらのモジュールで“on”に設定した場合、A 系のみ使用可能で、かつシングルソケットインタフェースでのみ使用可能となります。)

表3-3 動作モード設定表(EN651, EN661)

スイッチ

番号名称 機能 設定

初期設定

(出荷時設定)

1 DL ファームウェアダウ

ンロード

on:ダウンロード off

2 IPF IPアドレスフリー設定(注)

on:フリー、off:制限有 off

3 IP0 IPアドレスタイプ IP1 IP0 動作 IP1=offIP0=off(クラスB設定)off off クラスB(汎用)

off on リザーブ

4 IP1 on off CIEMAC1200

on on ツールから設定

1 M0 動作モード M1 M0 動作 M1=offM0=off(通常設定)off off 通常

off on リザーブ

2 M1 on off リザーブ

on on メモリクリア

3 SEL スペア0 未使用 off

4 GW 中継機能(将来) on:中継機能使用、off:未使用 off

表3-4 動作モード設定表(EN651A)

スイッチ

番号名称 機能 設定

初期設定

(出荷時設定)

1 M0 動作モード M1 M0 動作 M1=offM0=off(通常設定)off off 通常

off on ダウンロード

2 M1 on off テストプロ

on on リザーブ

3 SL デバック on:WDT無視、off:WDT有効 off

4 GW 中継機能(将来) on:中継機能使用、off:未使用 off

5 S0 スペア0 未使用 off

6 IPF IPアドレスフリー設定

on:フリー、off:制限有 off

7 IP0 IPアドレスタイプ IP1 IP0 動作 IP1=offIP0=off(クラスB設定)off off クラスB (汎用)

off on リザーブ

8 IP1 on off CIEMAC1200

on on ツールから設定

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第 3章 設定

3

■ 動作モード

• 通常: EN6モジュールを標準の状態で動作させます。

• ダウンロード:ファームウェアを EN6 モジュールのプログラム ROM へダウンロードする場合に設定します。このモードは、ファームウェアのバージョンアップ時に設定します。

• テストプロ: テストプロを動作させる場合に設定します。このモードは絶対に使用しないでください。

■ IPアドレスタイプ

• クラスB(汎用):統合コントローラのEthernetの標準設定のIPアドレスタイプです。

• CIEMAC1200: CIEMAC1200のEthernetに接続する場合に設定します。

• ツールから設定: エンジニアリングツールから設定したネットワークパラメータを使用してEN6モジュールを動作させる場合に設定します。

図3-3 スイッチの位置(EN611, EN621, EN631, EN641, EN651, EN661)

ステーションアドレス(ホス

トID)設定スイッチ

EN651, EN661の場合

動作モード設定スイッチ

18 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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3.2 ネットワークパラメータの設定

3

3.2 ネットワークパラメータの設定

動作モード設定スイッチおよびステーションアドレス(ホストID)設定スイッチで、ネットワークパラメータの設定を行います。

スイッチ設定方法は、「表 3-1 ステーションアドレス(ホストID)の設定」と「表3-2 動作モード設定表(EN611, EN621, EN631, EN641)」「表 3-3 動作モード設定表(EN651, EN661)」「表 3-4 動作モード設定表(EN651A)」を参照してください。

EN6モジュールでは、次のネットワークパラメータを設定します。

• IPアドレスタイプの設定

• ステーションアドレス(ホストID)の設定

• マルチキャストアドレスグループの設定

IPアドレスタイプの設定およびステーションアドレス(ホストID)の設定は、必ず行ってください。マルチキャストアドレスグループの設定は、このマルチキャスト伝送を使用する場合に設定してください。

IPアドレスタイプはEN6モジュール内に、クラスB(汎用)とCIEMAC1200の2つを用意していますが、エンジニアリングツールから任意の設定を行うこともできます。

コントローラを二重化している場合は、エンジニアリングツールのコンフィグレーションエディタを起動し、パラメータ設定でプライマリ/セカンダリ両方のパラメータを設定してください。

プライマリ/セカンダリの切り替えは、「パラメータの設定」画面の「伝送相手」で選択します。(「3.2.4エンジニアリングツールでの設定」(4)を参照してください。)

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第 3章 設定

3

■ IPアドレスの設定

使用するIPアドレスの種類によってネットワークパラメータの設定を行います。

設定内容は、次の手順で行います。

スタート

シングルネットワーク

を使用

自由な IPアドレスを使用

IPアドレスフリー設定を参照

N

Y

N

Y

ENのデフォルト IPアドレスを使用

①へ

統合コントローラ標準

設定を使用

Y

N

クラス B(統合コントローラ標準設定)を参照

CIEMAC1200 設定を参照

二重化ネットワークを使用

自由な IPアドレスを使用

ツールから設定(任意設

定)を参照

N

Y

ENのデフォルト IPアドレスを使用

統合コントローラ標準

設定を使用

Y

N

クラス B(統合コントローラ標準設定)を参照

CIEMAC1200 設定を参照

20 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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3.2 ネットワークパラメータの設定

3

3.2.1 ネットワークIDとサブネットマスクの設定

■ クラスB(汎用)設定(統合コントローラ標準設定)

動作モード設定スイッチで、IPアドレスタイプを「クラスB(汎用)」に設定してください。これは、統合コントローラシステムの標準設定です。

ネットワークID :172.16.64.xx (xxは、ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチの値“1~126”)

サブネットマスク:255.255.192.0

また、ニ重化バス用モジュールでは、B系のネットワーク情報は次のようになります。

ネットワークID :172.16.128.xx (xxは、ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチの値“1~126”)

サブネットマスク:255.255.192.0

■ CIEMAC1200設定

動作モード設定スイッチで、IPアドレスタイプを「CIEMAC1200」に設定してください。これは、CIEMAC1200に接続するための設定です。

CIEMAC1200は、10BASE2伝送路を二重化しています。

A系ネットワークID :192.0.0.xx (xxは、ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチの値“1~62”)

サブネットマスク :255.255.255.192

B系ネットワークID :192.0.0.xx+128(xxは、ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチの値“1~62”)

サブネットマスク :255.255.255.192

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第 3章 設定

3

■ ツールからの設定(任意設定)動作モード設定スイッチで、IPアドレスタイプを「ツールから設定」に設定してください。エンジニアリングツールから任意に設定可能す。本設定の場合、ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチの値よりも優先されます。本設定はRS-232CケーブルをEN6モジュールに接続して行います。

IPアドレスタイプが「ツールから設定」で、二重化伝送路を使用するときは、サブネットマスクを次の値にします。

クラスB:255.255.192.0

クラスC:255.255.255.192

また、ツールからはA系のIPアドレス値を設定します。

なお、本設定を使用する場合、設定完了後にネットワークへ接続してください。

(例1)クラスBの例

ネットワークIDを、172.20.0.0 、ステーションアドレス(ホストID)を03hに設定した場合、IPアドレスは次のようになります。本例の場合、ステーションアドレス(ホストID)は1~126です。

A系 IPアドレス:172.20.64.3

B系 IPアドレス:172.20.128.3

なお設定範囲は、172.16.64(128).xx~172.31.64(128).xx(xxはステーションアドレス(ホストID))

3桁目の値は、A系が64のみ、B系が128のみとなります。(シングルの場合はA系と同様)

(例2)クラスCの例

ネットワークIDを、192.168.32.0 、ステーションアドレス(ホストID)を03hに設定した場合のIPアドレスは次のようになります。本例の場合、ステーションアドレス(ホストID)は1~62です。

A系 IPアドレス:192.168.32.67 (67 = 64+3)

B系 IPアドレス:192.168.32.131 (131=128+3)

なお設定範囲は、192.168.0.64(128)+xx~192.168.255.64(128)+xx(xxはステーションアドレス(ホストID))

4桁目の値は、A系が64+xx、B系が128+xxとなります。(シングルの場合はA系と同様)

• 「ツールから設定」モードのダウンロード方法

(1) エンジニアリングツールを EN6モジュールへ接続します。(EN6モジュールのシリアル通信ポート (TOOL)へ RS-232Cケーブルを接続します。)

(2) EN6モジュールを「クラス B(汎用)」で起動します。(クラス B(汎用):動作モード設定スイッチのアドレスタイプ IP0, IP1 をoffにする。)このとき、ステーションアドレス設定(ホスト ID)スイッチをエンジニアリングから設定しようとしている IPアドレスプライマリの最下位値に合わせることを推奨します。存在しないステーションアドレス‘0 0’での誤動作を防止することができます。

22 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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3.2 ネットワークパラメータの設定

3

(例)IPアドレス172.20.64.22の例

  ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチを‘2 2’に設定します。

(3) エンジニアリングツールの「コンフィグレーションエディタ」を起動し、「パラメータ設定」画面を表示させます。「パラメータ設定」画面で、[伝送相手](プライマリ/セカンダリ)を選択し、続いて[表示]は‘ツール (T)’を選択します。

(4) 「パラメータ設定」画面で、IPアドレスタイプ、IPアドレス、サブネットマスクを設定します。IPアドレスタイプは、「ツールから設定」を選択してください。設定が終わりましたら、保存を行って設定情報をエンジニアリングツールへ登録します。

(5) 「パラメータ設定」画面を閉じコンフィグレーションエディタに戻ったら、再度保存を行います。

(6) 登録したネットワークパラメータをEN6モジュールへダウンロードします。

(7) ダウンロードが完了しましたら、EN6 モジュールが実装された基本ユニットの電源を切断します。

(8) EN6モジュールの動作モード設定スイッチを「ツールから設定(任意設定)」に変更します。

(ツールから設定:動作モード設定スイッチのアドレスタイプ IP0, IP1 をonにする。)

■ IPアドレスフリー設定

動作モードスイッチにて、IPFをONに設定しかつIPアドレスタイプを「ツールから設定」した場合、IPアドレスおよびサブネットマスクをフリーに設定することができます。

但し、IPアドレスは以下の内容は使用することができません。

• 127(7FH)で始まるアドレス

• ネットワークアドレスの全ビットが「0」または「1」のアドレス

• ホストアドレスの全ビットが「0」または「1」のアドレス

また、サブネットマスクの値は、最上位ビットから連続する1で構成する値となります。

(注) IPアドレスフリー設定は、EN611, EN631, EN651, EN651Aについてのみ有効。(EN621, EN641の二重化には対応していません。使用した場合は、A系のみ使用可能で、かつシングルソケットインタフェースでのみ使用可能となります。)

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第 3章 設定

3

3.2.2 ステーションアドレス(ホストID)の設定

ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチで、ステーションアドレス(ホストID)の設定を行います。

ステーションアドレス(ホストID)は、任意に設定可能ですが、システム中唯一の値となるようにしてください。

ステーションアドレス(ホストID)の設定可能な範囲は、01h~7Eh(1~126)です。

但し、IPアドレスタイプの設定を「ツールから設定」にした場合、ネットワークIDは、ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチの値よりも優先されます。

「ツールから設定」では、ステーションアドレス(ホストID)は10進数にて設定します。

3.2.3 マルチキャストアドレスの概要

EN6モジュールは、15個のマルチキャストアドレスをサポートしています。

サポートアドレスは、次のようになっています。

1つのEN611~EN641モジュールで、この15アドレスを任意に選択し登録することができます。EN651, EN661, EN651Aでは、すべてのマルチキャストアドレス(224.0.0.0~239.255.255.255)のうち任意の15アドレスを選択し登録することができます。

(注) 224.0.0.0~ 224.0.0.255は、ローカルネットワークでの使用に限定されており、この範囲のマルチキャストアドレスを宛先とするマルチキャストパケットはルータで転送されません。また、マルチキャストアドレスには、リザーブされているアドレスもありますので、使用するアドレスは確認してください。

EN6モジュールへの登録は、エンジニアリングツールから行います。

登録方法は、エンジニアリングツールでの設定を参照してください。

表3-5 マルチキャストアドレス

No. マルチキャストアドレス

1 225.224.0.1

2 225.224.0.2

3 225.224.0.3

4 225.224.0.4

5 225.224.0.5

6 225.224.0.6

7 225.224.0.7

8 225.224.0.8

9 225.224.0.9

10 225.224.0.10

11 225.224.0.11

12 225.224.0.12

13 225.224.0.13

14 225.224.0.14

15 225.224.0.15

24 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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3.2 ネットワークパラメータの設定

3

図3-4 マルチキャストグループ構成

マルチキャストでは、図 3-4のようにコントローラをグループ分けすることができます。

グループAには、コントローラ 1, 2, 4, 5 が属し、グループBには、コントローラ 3,5, 6 が属しています。

グループAのマルチキャストアドレスを225.224.0.1、グループBのマルチキャストアドレスを225.224.0.2 とすると、コントローラ 1, 2, 4 には、225.224.0.1と登録、コントローラ 3, 6 には、225.224.0.2 と登録、コントローラ 5には、225.224.0.1 と225.224.0.2 を登録することでグループ分けを行うことができます。これにより該当グループに属しているコントローラに対して一斉にメッセージを渡すことができます。

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第 3章 設定

3

3.2.4 エンジニアリングツールでの設定

EN6モジュールへの設定はエンジニアリングツールから行います。

■ ネットワークパラメータの確認

EN6モジュールが接続されているネットワークの設定を行います。

IPアドレスタイプで、「ツールから設定」にした場合、エンジニアリングツールを立上げ次の手順で内容の登録を行います。

エンジニアリングツールの詳細については、エンジニアリングツール取扱説明書を参照してください。

図 3-5のシステム構成に基づいたEN6モジュールのエンジニアリングの説明を行います。

図3-5 設定例のシステム構成

エンジニアリングツールでの設定を行う前に次のスイッチ設定を確認してください。

•「動作モードスイッチ」が全てOFFとなっていること。 (クラスBの場合は、全てOFF)

•「ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチ」が、H:1、L:4 となっていること。(10進数で、20を設定)

(1) 続いて、エンジニアリングツールを起動します。

26 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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3.2 ネットワークパラメータの設定

3

(2) コントローラ Aのコンフィグレーションエディタ[ハードウェア構成]を起動します。コントローラ Aのハードウェア構成を登録した画面が表示されます。ハードウェア構成登録については、エンジニアリングツール取扱説明書を参照してください。

(3) EN641を選択し[編集 (E)][パラメータ設定 (P)]を実行すると次の画面が表示されます。

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第 3章 設定

3

(4) システム構成図に従って登録を行います。IPアドレスタイプが「クラス B」の場合は、172.16.64.xx (xx はステーションアドレス(ホスト ID):今回は 20)、サブネットマスク 255.255.192.0 を登録します。

(5) 登録が完了したら、[ファイル (F)][書き込み (W)] を実行します。その後、コントローラ Aのコンフィグレーションエディタ[ハードウェア構成]に戻り、[ファイル (F)][保存 (S)] を実行します。

(6) プロダクトビューにてmodel 2000テストシステムのシステム構成を[表示 (V)][コンフィグレーションエディタ (C)]にて開きます。

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3.2 ネットワークパラメータの設定

3

(7) 接続構成図(LAN構成)をダブルクリックし展開します。

(8) システム (S) 側のモジュール名の NO.1 の部分をダブルクリックしてモジュール接続を展開し、接続するモジュール種別を登録します。今回の場合はEtherLANDouble(Ethernet LAN(2重化))を選択します。

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第 3章 設定

3

(9) 接続 (C)をクリックし登録します。登録した結果、次のようになります。

(10) LAN(L)の登録を行います。LAN(L) 側にて、先程接続した LAN を選択し、モジュール名の NO.1 の部分をダブルクリックしてモジュール接続を展開し、接続するモジュール種別を登録します。今回の場合はステーション(コントローラ A)(Ethe LAN カード

10BASE2 2重化バス用)を選択します。

30 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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3.2 ネットワークパラメータの設定

3

(11) 接続 (C)をクリックし登録します。登録した結果、次のようになります。

(12) [ファイル (F)][保存 (S)]を実行して、登録した情報を保存します。

(13) 現在の EN6モジュールの情報を確認します。まず、エンジニアリングツールを EN6モジュールシリアル通信ポート(TOOL)へ接続して情報を取出します。コントローラ Aのコンフィグレーションエディタ[ハードウェア構成]の[オプション (O)][伝送パラメータ設定 (T)]にて伝送パラメータの設定を行います。今回はシリアル通信ポートを使用して確認を行います。伝送手段:RS232C、ポート:COM1(使用するポートを指定します。今回はCOM1)、ネットワークシステム:EtherLANDouble(0)、タイムアウト時間 (s):6、IP Address:172.16.64.1を登録し、[OK]をクリックします。

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第 3章 設定

3

(14) 以上の登録が完了致したら、該当する Ethernetモジュールのネットワーク情報がシリアル通信ポート(TOOL)から読み出せることを確認します。コントローラ Aのコンフィグレーションエディタ[ハードウェア構成]を起動し、コントローラ Aのハードウェア構成を登録した画面を表示します。そこでEN641を選択し、[編集 (E)][パラメータ設定 (P)]を実行すると、次の画面が表示されます。

(15) [ツールと Etherカード (B)]をクリックすると、シリアル通信ポート(TOOL)から、Ethernetモジュールのもつネットワーク情報が表示されます。

32 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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3.2 ネットワークパラメータの設定

3

(16) シリアル通信ポートから正常に EN6モジュールの情報が読み出せたならば、次は Ethernet 経由にて EN6 モジュールの情報の読み出しが行えることを確認します。Ethernet経由で読み出せたこと確認するため、まず、RS-232Cケーブルを外します。伝送パラメータの設定画面から、Ethernet 経由で確認するための設定を行います。伝送手段:Ethernet を選択します。その他の設定は、シリアル通信ポートから読み出したときの設定内容を使用しますので、再設定の必要はありません。[OK]をクリックします。コントローラ Aのコンフィグレーションエディタ[ハードウェア構成]を起動し、コントローラ Aのハードウェア構成を登録した画面を表示します。そこでEN641を選択し、[編集 (E)][パラメータ設定 (P)]を実行すると次の画面が表示され、[ツールと Ether カード (B)]をクリックすると Ethernet 経由にてEthernetモジュールのもつネットワーク情報が表示されます。

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第 3章 設定

3

■ ネットワークパラメータの設定

ネットワークパラメータの種類は、IPアドレス、サブネットマスクおよびマルチキャストアドレスがあります。登録した内容をEthernetモジュールに対してダウンロードする方法を示します。

[イーサネットモジュール側の準備]

エンジニアリングツールとEthernetモジュールのシリアル通信ポート(TOOL)とをRS-232Cケーブルで接続します。

次に、シリアル通信ポート(TOOL)から伝送パラメータ設定画面の確認を行うための設定をします。

コントローラAのコンフィグレーションエディタ[ハードウェア構成]を起動し、コントローラAのハードウェア構成を登録した画面を表示します。そこでEN641を選択し[編集(E)][パラメータ設定(P)]を実行すると次の画面が表示され、[ツールとEtherカード(B)]をクリックするとシリアル通信ポートからEthernetモジュールのもつネットワーク情報を表示させることができます。

3.2.5 エンジニアリングツール2での設定

■ ネットワークパラメータの確認

EN6モジュールが接続されているネットワークの設定を行います。

(1) エンジニアリングツール 2を起動し、プロダクトツリーより EN6モジュールを登録します。作成したシステムの下のステーションを選択し[新規作成 (W)]を選びます。システムの作成については、エンジニアリングツール 2取扱説明書を参照してください。

34 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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3.2 ネットワークパラメータの設定

3

(2) ステーションにユニットを追加します。作成されたステーションの下のユニットを選択し、[新規作成 (W)]を選びます。

(3) ユニットにモジュールを追加します。ユニットの下のモジュールを選択し、[新規作成 (W)]を選びます。モジュール追加ダイアログより EN6モジュールを選択します。

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第 3章 設定

3

(4) 追加されたモジュールを選択し[ファイル]メニューから[モジュールパラメータ]を選択するとパラメータ画面が表示されます。

36 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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3.2 ネットワークパラメータの設定

3

(5) システム構成図に従って登録を行います。IPアドレスタイプが「クラス B」の場合は、172.16.64.xx(xxはステーションアドレス(ホスト ID):今回は 20)、サブネットマスク 255.255.192.0を登録します。

(6) 次にプロダクトツリーよりネットワークの設定を行います。システムの下のネットワークを選択して[新規作成 (W)]を選びます。

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第 3章 設定

3

(7) ネットワーク追加ダイアログより[EtherLAN](二重化モジュールの場合は[EtherLANDouble])を選択します。追加された EtherLANの下のモジュールを選択して[新規作成 (W)]を選びます。

(8) モジュール追加ダイアログに先ほど追加したEN6モジュールが表示されますので、これを選択すると EtherLANに接続されます。

38 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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3.2 ネットワークパラメータの設定

3

(9) 現在の EN6モジュールの情報を確認します。まずエンジニアリングツール 2 を EN6 モジュールのシリアル通信ポート(TOOL)へ接続して情報を取出します。プロダクトツリーの[ツール(T)][伝送パラメータの設定(P)]より伝送パラメータの設定を行います。今回はシリアル通信ポートを使用して確認を行います。

伝送手段:RS232C、ポート:COM1(使用するポートを指定します。今回はCOM1)、タイムアウト時間(s):5を設定します。Ethernet、タイムアウト時間(s):3、自局設定:シングル(フリーモード)、IPアドレス:172.16.64.1を設定し、[OK]をクリックします。

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第 3章 設定

3

(10) 以上の登録が完了したら、該当する EN6モジュールのネットワーク情報がシリアル通信ポート(TOOL)から読み出せることを確認します。プロダクトツリーより先程登録したEN6モジュールのモジュールパラメータ画面を開きます。

(11) [ツールとモジュール (A)]をクリックすると、EN6モジュールのネットワーク情報が表示されます。

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3.2 ネットワークパラメータの設定

3

3.2.6 マルチキャストアドレスの設定

(1) マルチキャストアドレスの設定は、最初に登録するマルチキャストアドレスの数をマルチキャスト登録数に設定します。(今回は 1)

(2) マルチキャスト IPアドレスの登録を行います。設定可能アドレスは225.224.0.1~ 225.224.0.15(EN611 ~ EN641), 224.0.0.0 ~ 239.255.255.255(EN651,EN651A, EN661)です。(今回は、225.224.0.1)マルチキャストアドレスは、上詰で登録してください。

(3) 登録が完了したら[ダウンロード (D)]を実行します。

(4) ダウンロード完了後、正常に設定されたか確認します。

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第 3章 設定

3

ダウンロードしたネットワークパラメータは、EN6モジュール再起動後に有効となります。

3.2.7 マルチキャストルーティングネットワーク用の設定

マルチキャストルータを用いたマルチキャストルーティングネットワークにENモジュールを接続する際は次の項目の設定を行います。本機能は、EN651, EN651Aでのみ有効です。

(1) IPアドレスフリー設定

(2) オプションスイッチ 1設定

(3) マルチキャスト TTL設定

ここでは、(2)オプションスイッチ1設定と(3)マルチキャストTTL設定について説明します。(1)IPアドレスフリー設定に関しては、「3.2.1ネットワークIDとサブネットマスクの設定」を参照ください。

• オプションスイッチ1設定

エンジニアリングツールのネットワークパラメータ設定画面よりオプションス

イッチ1をOnに設定します。

• マルチキャストTTL設定

エンジニアリングツールのネットワークパラメータ設定画面よりマルチキャスト

TTLの値を設定します。設定可能な範囲は、1~64です(デフォルト値は1)。マルチキャストTTLの値は、少なくともENモジュールから宛先のノードまでの経路中に存在するマルチキャストルータの数+1に設定する必要があります。下図のネットワーク構成では3となります。

マルチキャスト

ルータ

マルチキャスト

ルータ

EN

モジュール

パソコン等

42 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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3.2 ネットワークパラメータの設定

3

上記の設定例を下記に示します。

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第 3章 設定

3

3.2.8 Ethernetリンク速度、デュプレックスの設定

初期設定状態では、リンク速度、デュプレックスは、自動に設定されており、オートネゴシエーションにより適切なリンク速度、デュプレックスに設定されます。しかし、接続機器とENモジュールの間でオートネゴシエーションが適切に動作しない場合には、本設定項目により、Ethernetのリンク速度、デュプレックスを固定的に設定可能です。設定可能な組合せは、次のとおりです。ただし、本設定項目は、EN651, EN651A, EN661でのみ有効です。

• 自動(デフォルト)

• 10M 半二重

• 10M 全二重

• 100M 半二重

• 100M 全二重

100M 全二重に設定した場合の設定例を下記に示します。

44 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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3.2 ネットワークパラメータの設定

3

3.2.9 デフォルトゲートウェイIPアドレス(ルータIPアドレス)の設定

(1) デフォルトゲートウェイ(ルータ)を使用する場合、デフォルトゲートウェイIP アドレス(ルータ IP アドレス)を設定します。設定できるデフォルトゲートウェイ IPアドレスは 1つです。

デフォルトゲートウェイは、動作モードスイッチにて、IPFをONに設定しかつIPアドレスタイプを「ツールからの設定」した場合のみ使用することができます。

デフォルトゲートウェイ機能は、EN611, EN631, EN651およびEN651Aについてのみ有効。(EN621, EN641およびEN661は対応していません。)

(2) 登録するデフォルトゲートウェイ IP アドレスは、登録する EN6 モジュールのIPアドレスのネットワークアドレス部(サブネット部を含む)と同じ値となるように設定します。(今回の場合、192.168.0.**が該当)

以下に設定例を示します。

(今回は、192.168.1.10)(サブネットマスク:255.255.255.0)

図3-6 デフォルトゲートウェイIPアドレス設定例のシステム構成

エンジニアリングツールでの設定例を以下に示します。

デフォルト

ゲートウェイ

(ルータ)

EN611

パソコン等

192.168.0.20

192.168.0.10

xx.yy.zz.vv

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第 3章 設定

3

■ 注意事項EN611~EN641からのマルチキャストメッセージは、デフォルトゲートウェイを超えないようになっています。

また、EN651, EN661, EN651Aのマルチキャストメッセージは、オプションスイッチのIGMP処理がOFFの場合は、デフォルトゲートウェイを超えないようになっています。

46 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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設置と配線

第 4 章 

設置と配線は、本取扱説明書および統合コントローラ監視制御ネットワーク据付・配線説明書(6E8C3728)を熟読された上で行ってください。

危 険

• 安全のため、EN6モジュールが実装されている基本ユニットの電源が切断されていることを確認してから、モジュールの取り付け/取り外し、およびコネクタの着脱を行ってください。

• +12VDC受電コネクタ(CN2)へ定格電圧以上の高電圧を印加しないでください。(EN611、EN621, EB621)

• 安全のため、製品内部にはスイッチ以外に手を触れないでください。

注 意

• 製品を設置する環境は、製品仕様を満足するようにしてください。製品使用温度範囲を満足しない環境に設置する場合は、冷却装置で強制冷却してください。

• Ethernetは、伝送路(セグメント)毎に専用のD種接地(1点接地)を行ってください。

• 人体に帯電した静電気により、製品が故障する可能性があります。人体の静電気を取り除いてから設置および配線を行ってください。

• ケーブル類に触れるなどでストレスを与えますと、誤動作や事故の原因になります。不用意にケーブル類へ触れないようにお願いします。

• モジュラコネクタは、「カチッ」という音がするまで、しっかりと挿入してください。

• モジュラコネクタは、Ethernet二重化時のB系伝送信号用コネクタです。誤って、10BASE-Tを接続しないでください。

• 伝送路を二重化する場合、本体モジュール(EN621, EN641)とB系モジュール(EB621,EB641)との組合せを間違えないようにしてください。

• 同一基本ユニット等に複数のEthernetモジュールが実装される場合、接続する伝送路の系およびセグメントを誤らないように注意してください。

• 製品を基本ユニットへ実装する際、ステーションバスコネクタのピンを折ったり、曲げたりしないように注意してください。

• モジュール実装時に、基本ユニットへ挿入しにくい場合は無理に実装せず、一度取り外してから再度実装してください。

• +ドライバを使用します。ネジを壊さないためにも、ドライバはネジにあったものを使用してください。

• 伝送路を二重化する場合、12VDC電源受電コネクタCN2へ供給する電源は、モジュール毎に電源系統を別にしてください。

• 電源が投入されない等、異常が発生した際は使用を止め、当社サービス担当窓口までご連絡ください。

• 伝送プロトコルで、アプリケーションレベルでの送達確認を行ってください。

• EN651, EN661を実装するベースユニットは、放熱効果を高めるため、必ず金属板に取り付けてください。

• EN651Aを実装する場合は、モジュール上部のM4ネジで必ずネジ止めしてください。

• ご不明な点がございましたら、当社サービス担当窓口までご相談ください。

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第 4章 設置と配線

4

4.1 設置(基本ユニットへの実装)

モジュールの実装は、図 4-1のようにモジュール下部から基本ユニットのモジュールガイドに沿って挿入します。基本ユニットへ実装したら、モジュールの上部にある

ネジで固定します(1箇所)。ネジはM4です。

EN6モジュール実装スロット

• ステーションバス5スロット基本ユニット:スロット番号S0~S4

• ステーションバス4スロット基本ユニット:スロット番号S0~S3

EB6モジュール実装スロット

EB6モジュールは、ステーションバススロットだけでなく、I/Oスロットも含め任意のスロットへ実装することができます。

図4-1 基本ユニットへの実装

また、装置全体の放熱効果を高めるため、基本ユニットは金属板に取り付けてください。

金属板基本ユニット

EN6モジュール

48 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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4.2 Ethernetケーブルの接続

4

4.2 Ethernetケーブルの接続

Ethernetケーブル(AUIケーブル:10BASE5, 3D-2V:10BASE2)をEN6モジュールへ接続します。

4.2.1 10BASE5(EN611, EN621, EB621)

(1) Ethernet コネクタ(EN-A または EN-B)のスライドロックを押し上げ、AUIケーブルを接続します。

(2) スライドロックを押し下げ、AUI ケーブルをロックします。AUI ケーブルのコネクタがスライドロックで固定されたことを確認してください。

(3) コネクタ固定金具を取付け、AUI ケーブルのコネクタを EN6 モジュールへ固定します。

(4) コネクタ取付金具は、M3ネジ 2本を+ドライバで取り付けます。

(5) AUIケーブルをクランプして固定します。

図4-2 AUIケーブルの接続

図4-3 固定金具によるコネクタの固定

EN6モジュール

Ethernet コネクタ(スライドロック付)AUIケーブル

またはEB6モジュール

コネクタ固定金具

EN6モジュール

コネクタ固定金具AUIケーブル

またはEB6モジュール

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第 4章 設置と配線

4

4.2.2 10BASE2(EN631, EN641, EB641)

(1) Ethernetコネクタ(EN-Aまたは EN-B)に T型アダプタを取り付けます。T型アダプタのリングを回転させ、EN6モジュールの Ethernetコネクタにロックしたことを確認してください。

(2) EN6モジュールに取り付けたT型アダプタに3D-2Vケーブルまたはターミネータ(終端抵抗)を取り付けます。3D-2V ケーブルの BNC コネクタまたはターミネータを回転させ、 T型アダプタにロックしたことを確認してください。

図4-4 T型アダプタ取り付け

図4-5 3D-2Vケーブルの接続

EN6モジュール

Ethernet コネクタ

T型アダプタ

またはEB6モジュール

EN6モジュール

T型アダプタ(Ethernet コネクタ )3D-2Vケーブル

またはEB6モジュール

リング

50 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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4.2 Ethernetケーブルの接続

4

4.2.3 100BASE-TX/10BASE-T(EN651, EN651A, EN661)

Ethernetコネクタ(EN-AまたはEN-B)にカテゴリ5ツイストペアケーブルを接続します。(コネクタのツメの向きに注意してください。)コネクタ挿入後にケーブルがロックされたことを確認してください。

図4-6 カテゴリー 5ツイストペアケーブルの接続

EN6モジュール

Ethernetコネクタ(モジュラコネクタ)

6E8C3850 51

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第 4章 設置と配線

4

4.3 B系モジュール用盤内ケーブルの接続

Ethernet伝送路を二重化する場合は、次のモジュールを使用します。

• 10BASE5:EN621(本体モジュール) + EB621(B系モジュール)

• 10BASE2:EN641(本体モジュール) + EB641(B系モジュール)

このとき、本体モジュールとB系モジュール間をツイストペアケーブルで接続します。接続するモジュールの組合せは、上記以外に行わないでください。

(1) B系モジュールの B系モジュール盤内ケーブルコネクタ(CN1)にツイストペアケーブルを接続します。ツイストペアケーブルのコネクタは、8Pモジュラコネクタです。

(2) 本体モジュールの B系モジュール盤内ケーブルコネクタ(CN1)にペアになるB系モジュールからのツイストペアケーブルを接続します。

(3) モジュラコネクタが「カチッ」という音がするまで挿入され、コネクタがロックされていることを確認します。

図4-7 B系モジュール用盤内ケーブルの接続

危 険

• モジュラコネクタに、誤って 10BASE-Tなど他のインタフェースを接続しないでください。製品が故障するばかりでなく、発煙・発火の恐れがあります。

EN6モジュールまたはEB6モジュール

B系モジュール用盤内ケーブルコネクタ(CN1)

B系モジュール用盤内ケーブル・標準:70mm・最大:3m

52 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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4.4 シリアル通信ポート (RS-232C)ケーブルの接続

4

4.4 シリアル通信ポート(RS-232C)ケーブルの接続

プログラムのダウンロード時やメンテナンス時には、シリアル通信ポート(TOOL)を使用してツールと通信することができます。通信にはRS-232Cを使用します。

RS-232Cケーブルコネクタは、9ピンのD-subコネクタ(ソケット)です。

図4-8 シリアル通信ポートの接続

EN6モジュール

シリアル通信ポート

RS-232Cケーブル

6E8C3850 53

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第 4章 設置と配線

4

4.5 12VDC電源ケーブルの接続

EN611, EN621またはEB621では、AUIトランシーバ用+12VDC電源をモジュール外部から、+12V受電用ケーブルを使用してコネクタCN2で受電します。

+12VDC受電用ケーブルには、φ3圧着端子が取り付けられています。これを+12VDC供給電源へ接続します。

適用機種:EN611, EN621, EB621

図4-9 +12VDC受電用ケーブルの接続

危 険

• +12VDC受電用ケーブルは、必ず製品に添付された専用ケーブルを使用してください。

• +12VDC受電用ケーブルの極性を誤って配線しないでください。製品が故障するばかりでなく、発煙・発火の恐れがあります。

• +12VDC受電用ケーブルに、誤って100VACを供給しないでください。発煙・発火の恐れがあります。

注 意

• 12VDC電源受電コネクタCN2へ供給する電源は、Ethernetモジュール毎に電源系統を別にしてください。電源を分けることができない場合は、Ethernetモジュール毎に電源を切断できる配線としてください。

• +12VDC電源は、保護回路付のものを使用してください。

EN6モジュール

+12VDC受電用2Pコネクタ (CN2)・12Vdc・0V

+12VDC受電用ケーブル

またはEB6モジュール

54 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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4.6 モジュールの交換

4

4.6 モジュールの交換

スイッチ設定を変更する場合や故障などの場合は、モジュールの交換を行います。

4.6.1 10BASE5(EN611, EN621, EB621)

(1) ユニットの電源および +12VDC電源を切断します。確実に切断されていることを、LED表示などで確認してください。

(2) 交換する EN6または EB6に接続されている +12VDC電源のケーブルを、コネクタ CN2から取り外します。

(3) AUIケーブルコネクタを固定している、コネクタ固定金具の M3 ネジ 2本をプラスドライバで取り外します。

(4) AUIケーブルが接続されている D-subコネクタのスライドロックを上に押し上げてロックを解除し、AUIケーブルを取り外します。

(5) Ethernet二重化モジュール(EN621/EB621)を使用している場合は、交換するモジュールのモジュラコネクタ CN1を取り外してください。

(6) モジュール上部にある M4 ネジをプラスドライバで緩め、基本ユニットのモ

ジュールガイドに沿って取り外します。

(7) 新しい EN6のスイッチ設定を、取り外した EN6に合わせます。

(EB6では、スイッチ設定はありません。)

(8) 新しい EN6または EB6を基本ユニットへ取り付けます。

(9) 「ツールから設定(任意設定)」モードでの使用、またはマルチキャストアドレスの設定を行う場合は、ネットワークパラメータをダウンロードする必要があ

ります。ダウンロードはエンジニアリングツールを EN6モジュールのシリアル通信ポート(TOOL)へ接続して行ってください。(ダウンロードが完了する前は、Ethernetからのダウンロードはできません。)

(10) ダウンロードが完了しましたら、再び EN6モジュールの実装された基本ユニットの電源を切断します。

(11) 基本ユニットの電源が切断されていることを確認し、各ケーブル野配線を行います。

注 意

• 交換は、電源モジュールおよび+12VDC電源を切断し、さらに電源が切れていることを確認してから行ってください。

• AUIケーブルの着脱を行う場合は、端子台TBへ供給している12VDC電源を切断してください。(適用モジュール:EN611, EN621, EB621)

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第 4章 設置と配線

4

図4-10 10BASE5モジュール(EN611, EN621, EB621)の交換

4.6.2 10BASE2(EN631, EN641, EB641)

(1) 基本ユニットの電源を切断します。確実に切断されていることを、LED表示などで確認してください。

EN6モジュールに取り付けられているT型アダプタを反時計方向に回転させ、ロックを外して取り外します。このとき、10BASE2ケーブル(3D-2V)をT型アダプタから絶対に取り外さないでください。

(2) Ethernet二重化モジュール(EN641/EB641)を使用している場合は、交換するモジュールのモジュラコネクタ CN1を取り外してください。

(3) モジュール上部にある M4 ネジを+(プラス)ドライバで緩め、基本ユニットのモジュールガイドに沿って取り外します。

(4) 新しい EN6のスイッチ設定を、取り外した EN6に合わせます。

(EB6では、スイッチ設定はありません。)

(5) 新しい EN6または EB6を基本ユニットへ取り付けます。

(6) 「ツールから設定(任意設定)」モードでの使用、またはマルチキャストアドレスの設定を行う場合は、ネットワークパラメータをダウンロードする必要があ

ります。ダウンロードはエンジニアリングツールを EN6モジュールのシリアル通信ポート(TOOL)へ接続して行ってください。(ダウンロードが完了する前は、Ethernetからのダウンロードはできません。)

EN6モジュール

スライドロック

AUIケーブル(スライドロックを押し上げてケーブルを外す)

基本ユニット

基本ユニットの電源が切断されていることを確認してから、取り外す

+12V電源ケーブルは、電源切断後に取り外す

基本ユニットのモジュールガイド

注 意

• 10BASE2モジュール(EN631, EN641)を交換する場合は、10BASE2ケーブル(3D-2V)をT型アダプタから取り外さないでください。取り外すと、監視制御ネットワークの幹線が切断され、伝送異常の原因となります。

56 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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4.6 モジュールの交換

4

(7) ダウンロードが完了しましたら、再び EN6モジュールの実装された基本ユニットの電源を切断します。

(8) 基本ユニットの電源が切断されていることを確認し、各ケーブル野配線を行います。

図4-11 10BASE2モジュール(EN631, EN641, EB641)の交換

4.6.3 100BASE-TX/10BASE-T(EN651, EN651A, EN661)

(1) 基本ユニットの電源を切断します。確実に切断されていることを、LED表示などで確認してください。

モジュールに取り付けられているモジューラコネクタのツメを抑えカテゴリー

5ツイストペアケーブルを取り外します。

(2) Ethernet 二重化モジュール(EN661)を使用している場合は、A/B 系の両方を取り外します。

(3) モジュール上下にある M4 ネジを+(プラス)ドライバで緩め、基本ユニットのモジュールガイドに沿って取り外します。

(4) 新しいモジュールのスイッチ設定を、取り外したモジュールに合わせます。

(5) 新しいモジュールを基本ユニットへ取り付けます。

(6) 「ツールから設定(任意設定)」モードでの使用、またはマルチキャストアドレスの設定を行う場合は、ネットワークパラメータをダウンロードする必要があ

ります。ダウンロードはエンジニアリングツールを EN6モジュールのシリアル通信ポート(TOOL)へ接続して行ってください。(ダウンロードが完了する前は、Ethernetからのダウンロードはできません。)

(7) ダウンロードが完了しましたら、再び EN6モジュールの実装された基本ユニットの電源を切断します。

基本ユニット

3D-2Vケーブル

基本ユニットの

基本ユニットの電源が

確認してから、取り外すリングを反時計方向

モジュールガイド

に回転させて、取り外す。

T型アダプタから外さ

T型アダプタの

ないこと。

EN6モジュール

切断されていることを

3D-2Vケーブルは、

6E8C3850 57

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第 4章 設置と配線

4

(8) 基本ユニットの電源が切断されていることを確認し、各ケーブル野配線を行います。

図4-12 100BASE-TX/10BASE-Tモジュール(EN651, EN651A, EN661)の交換

基本ユニットの

モジュールガイド

基本ユニット

モジュラコネクタの

ツメを押さえてケー

ブルを抜きます。

EN6モジュール(EN651, EN651A, EN661)基本ユニットの電源が切断され

ていることを確認し

てから取り出す。

58 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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6E8C3850

5 章 操作

製品のスイッチ類は、現地調整時にシステムに合わせて設定されております。正常な運転を行うためにお客様が操作する必要のあるスイッチ以外は変更しないでくだ

さい。

注 意

• スイッチの誤設定をしますと製品が正常動作しません。お客様は、本取扱説明書を熟読し、絶対に誤設定しないようにしてください。

• 電源が投入されない等、異常が発生した際は使用を止め、当社サービス担当窓口までご連絡ください。

• ご不明な点がございましたら、当社サービス担当窓口までご相談ください。

59

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第 5章 操作

5

5.1 操作前の確認

電源を投入し、製品を動作させる前に、もう一度スイッチの設定および設置・配線が本取扱説明書、監視制御ネットワーク据付・配線説明書(6E8C3728)どおりであるか確認してください。

誤りがある場合は、各ドキュメントに従ってやり直します。

(1) スイッチの設定確認:エンジニアリングツールを使用して、スイッチの設定を確認します。(ステーションアドレス(ホスト ID)設定スイッチ、動作モード設定スイッチ)

(2) 設置方法の確認:『監視制御ネットワーク据付・配線説明書』で確認します。

(3) 配線方法の確認:『監視制御ネットワーク据付・配線説明書』で確認します。

5.2 起動操作

電源モジュールの電源投入を行うと、自動的に動作開始します。

EN6モジュールが起動しましたら、第2章の表2-1 (10 ページ)を参照して正常動作していることを確認してください。

動作を開始しない場合、動作がおかしな場合は、製品の使用を止め、最寄りの当社サービス担当窓口へ連絡してください。

5.3 停止操作

電源モジュールを遮断することにより停止します。

60 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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6E8C3850

 保守点検

第 6 章

保守点検として、日常点検、定期点検、清掃を行います。

危 険

• 安全のため、製品内部には手を触れないでください。

注 意

• 人体に帯電した静電気により、製品が故障する可能性があります。清掃などで製品に触れる場合は、人体の静電気を取り除いてから行ってください。

• 清掃を行う場合は、製品のスイッチ設定を変更しないように注意してください。また、ケーブル類にストレスを与えないように注意してください。

• ケーブル類に触れるなどでストレスを与えますと、製品の誤動作や事故の原因になります。

• AUIケーブルの着脱を行う場合は、端子台TBへ供給している12VDC電源を切断してください。(適用モジュール:EN611, EN621, EB621)

• 電源が投入されない等、異常が発生した際は使用を止め、当社サービス担当窓口までご連絡ください。

• ご不明な点がございましたら、当社サービス担当窓口までご相談ください。

61

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第 6章 保守点検

6

6.1 点検

6.1.1 日常点検

日常点検は、次の項目を実施してください。

■ 正面パネル

(1) LED

各LEDが見えにくくなっていないか点検します。見えにくい場合は、柔らかい布などで清掃してください。このとき、スイッチが切り替わらないように注意

してください。

(2) Ethernetコネクタ

コネクタが、監視制御ネットワーク据付・配線説明書(6E8C3728)に記載してあるとおりに接続されていること、ケーブルの接続に異常がないことを確認し

ます。

(a) EN611, EN621, EB621(10BASE5)の場合

スライドロックが固定されていることを確認します。

ケーブルの接続が外れかけていたり、外観に異常がないことを確認します。

コネクタ固定金具でケーブルが固定されていることを確認します。

据付・配線説明書のとおりに配線されていることを確認します。(曲げ半径、

ルート等)

(b) EN631, EN641, EB641(10BASE2)の場合

BNCコネクタがロックされていることを確認します。ケーブルの接続が外れかけていたり、外観に異常がないことを確認します。

据付・配線説明書のとおりに配線されていることを確認します。曲げ半径、

ルート等に異常が発見された場合は、当社サービス担当窓口までご連絡く

ださい。

(c) EN651, EN651A, EN661の場合

モジュラコネクタがロックされていることを確認します。

ケーブルの接続が外れかけていたり、外観に異常がないことを確認します。

据付・配線説明書のとおりに配線されていることを確認します。(曲げ半径、

ルート等)

■ 通気口

製品の正面パネルおよび上部の通気口にほこり、汚れがないか点検します。ほこりや汚れで通気口が塞がれている場合は、掃除機などでほこりを吸った後、やわらかい布などで清掃してください。

■ 室内環境

製品を設置している場所の温度、湿度が製品仕様範囲(81 ページの表 A-1)内にあることを確認します。

62 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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6.1 点検

6

6.1.2 定期点検

事故を未然に防ぎ、長時間の運転を行っても安心して使用していただくため、年に1回以上の定期点検をお勧めします。

また、寿命部品については、定期的に交換することを推奨します。

(「6.3 寿命部品」を参照)

定期点検については、当社サービス担当窓口にご相談ください。

6E8C3850 63

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第 6章 保守点検

6

6.2 故障診断

製品の状態表示LEDが第2章の表 2-1の正常表示と異なる表示をした場合やヒューマンインタフェースステーションで異常を検出した場合は使用を止め、最寄りの当社サービス担当窓口に連絡してください。

LEDによる故障診断方法は、「表 6-1 LEDによる診断」を参照してください。

また、システムログ等の読み出し方法は、エンジニアリングツール取扱説明書を参照してください。

(注) Ethernetモジュールのメモリバックアップ時間は、次のようになっています。

バックアップ時間

EN611, EN621, EN631, EN641 :24時間以上(周囲温度25℃時)

EN651, EN661 :7時間以上(周囲温度25℃時)

EN651A :20時間以上(周囲温度25℃時)

長時間電源を切ったままにしますと情報が失われる可能性がありますので、速やかにエンジニアリングツールまたは汎用シリアル通信ソフト(例:Windows付属のハイパーターミナル等)で収集してください。

シリアル通信時に正常に読み出せない場合は、再度読み出しを行ってください。

またその際、シリアル通信関連のログがトレースされる場合があります。

ただし、バックアップされている情報は、システムログ等であり、制御データは含まれませんので再起動時の動作に影響ありません。

表6-1 LEDによる診断

状態名LED表示

状態 対応処理RUN HLTH L-A L-B

正常動作 点灯 点灯 点滅 点滅 正常 -

WDT 禁止 点滅 点灯 点滅 点滅 誤設定 内部ジャンパピンでWDT許可にする。

当社サービス担当窓口ま

で連絡ください。

ダウン 消灯 消灯   -   - モジュール異常 モジュール交換。

当社サービス担当窓口ま

で連絡ください。

64 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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6.3 寿命部品

6

6.3 寿命部品

製品を、安全に末永く使用していただくため、定期的の寿命部品の交換が必要です。

交換にあたっては、弊社サービス担当窓口へご相談ください。

表 6-2に寿命部品と交換周期を示します。

表6-2 寿命部品と推奨交換周期

部品名 推奨交換周期

有機半導体アルミ固体電解

コンデンサ

15年

電気二重層コンデンサ 10年

ヒューズ(基板実装形) 10年

フォトカプラ 20年

スイッチ、コネクタ 予防保全として10年ごとにサンプル調査実施を推奨します。

6E8C3850 65

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6E8C3850

ケーション

タフェース

第 7 章 アプリ

イン

EN6モジュールは、ユーザアプリケーションが使用するソケット毎の状態情報および同一ネットワーク内のEN6モジュールとの伝送路の診断情報をステーションバス上に展開しています。ソケット単位情報は、シングルEthernetソケット単位情報と二重化Ethernetソケット単位情報の2つがあります。(二重化Ethernetモジュール:EN621, EN641, EN661をシングルEthernetソケットにて使用の場合は、シングルEtherentソケット単位情報を参照)各々の状態情報を展開しているステーションバス上のアドレスが異なります。

ステーションバス上におけるアプリケーション情報の構成を以下に示します。

(注) EN状態情報については、EN651, EN651A, EN661のみ有効です。

S/Lコントローラのユーザアプリケーションからは、S/Lコントローラからのアクセスを基に参照を行います。こちらはワード単位の表記になっています。CntBaseはEN6モジュールが実装されるスロットによって値が変わってきます。また、*印は実装スロット番号を示します。実装スロットにおける値に関しては、後の項に示します。

またユーザが使用できるソケット数は、次の通りです。

EN611, EN621, EN631, EN641 :24個

EN651, EN651A, EN661 :48個

値は、シングルソケットインタフェースとして使用したときの値となります。二重化ソケットインタフェースとして使用した場合は、半分の値となります。

(注) シングルソケットインタフェースと二重化ソケットインタフェースを混在しての使用は禁止しています。

S/Lコントローラからのアクセス

システムリザーブ

EN状態情報(%NW13. CntBase + 130656)

二重化Ethernetソケット単位情報

EN_SOCKET2_*(%NW13. CntBase + 130784)

伝送路診断結果(A系) EN_NODEMAPA_*(%NW13. CntBase + 130912)

伝送路診断結果(B系) EN_NODEMAPB_*(%NW13. CntBase + 130928)

シングルEthernetソケット単位情報

EN_SOCKET_*(%NW13. CntBase + 130944)

システムリザーブ

67

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第 7章 アプリケーションインタフェース

7

7.1 ソケット単位情報

7.1.1 シングルEthernetソケット単位情報の構成

各シングルEthernetソケット毎の状態情報を図 7-1に示します。

図7-1 シングルEthernetソケット毎状態情報

各ビットの“1”となる条件:TCP :シングルEthernetソケットTCP使用UDP :シングルEthernetソケットUDP使用AOP :シングルEthernetソケットをアクティブオープン(TCPのみ)POP :シングルEthernetソケットをパッシブオープン(TCPのみ)CON:シングルEthernetコネクション確立中(TCPのみ)RCV :受信データ有りRCL :シングルEthernetコネクション確立時に相手から切断された(TCPのみ)

各ビットの“0”となる条件:TCP :シングルEthernetソケットのクローズ要求時UDP :シングルEthernetソケットのクローズ要求時AOP :シングルEthernetソケットのクローズ要求時POP :シングルEthernetソケットのクローズ要求時CON:シングルEthernetソケットのクローズ要求時

もしくは相手からコネクションを切断された時

RCV :受信データ無しRCL :シングルEthernetソケットのクローズ要求時

TCP UDP AOP POP CON RCL reserve

F E D C B A 9 8 0

RCV

68 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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7.1 ソケット単位情報

7

シングルEthernetソケット単位情報を展開しているステーションバスアドレスをワードアドレスにて示します。

ステーションバスアドレスは、EN6モジュールを実装しているスロットによりベースアドレスが変わります。次にEN6モジュールを各スロットに実装した場合の、シングルEthernetソケット単位情報の先頭のワードアドレスを示します。

ワードオフセット

ソケット0 130944

ソケット1 130945

ソケット2 130946

ソケット46 130990

ソケット47 130991

ベースアドレス

(CntBase)シングルEthernet

ソケット単位情報の先頭

エンジニアリングツール上

のシンボル名

ソケット0 0 %MW13.130944 EN_SOCKET_0

ソケット1 524288 %MW13.655232 EN_SOCKET_1

ソケット2 1048576 %MW13.1179520 EN_SOCKET_2

ソケット3 1572864 %MW13.1703808 EN_SOCKET_3

ソケット4 2097152 %MW13.2228096 EN_SOCKET_4

ソケット5 2621440 %MW13.2752384 EN_SOCKET_5

ソケット6 3145728 %MW13.3276672 EN_SOCKET_6

ソケット7 3670016 %MW13.3800960 EN_SOCKET_7

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第 7章 アプリケーションインタフェース

7

7.1.2 二重化Ethernetソケット単位情報の構成

各二重化Ethernetソケット毎のの状態情報を図 7-2に示します。

図7-2 二重化Ethernetソケット毎状態情報

各ビットの“1”となる条件:TCP :二重化EthernetソケットTCP使用UDP :二重化EthernetソケットUDP使用AOP :二重化Ethernetソケットをアクティブオープン(TCPのみ)POP :二重化Ethernetソケットをパッシブオープン(TCPのみ)CON:二重化Ethernetコネクション確立中(TCPのみ)RCV :受信データ有りRCL :コネクション確立時に相手から切断された(TCPのみ)

各ビットの“0”となる条件:TCP :二重化Ethernetソケットのクローズ要求時UDP :二重化Ethernetソケットのクローズ要求時AOP :二重化Ethernetソケットのクローズ要求時POP :二重化Ethernetソケットのクローズ要求時CON:二重化Ethernetソケットのクローズ要求時

もしくは相手からコネクションを切断された時

RCV :受信データ無しRCL :ソケットをクローズ要求時

TCP UDP AOP POP CON RCL reserve

F E D C B A 9 8 0

RCV

70 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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7.1 ソケット単位情報

7

二重化Ethernetソケット単位情報を展開しているステーションバスアドレスをワードアドレスにて示します。

ステーションバスアドレスは、EN6モジュールを実装しているスロットによりベースアドレスが変わります。次にEN6モジュールを各スロットに実装した場合の、二重化Ethernetソケット単位情報の先頭をワードアドレスを示します。

7.1.3 ソケット単位情報の参照方法

「7.1.1シングルEthernetソケット単位情報の構成」に示した通り、EN6モジュールのステーションバスには各ユーザアプリケーションが使用しているソケット毎の単位情報が展開されています。この単位情報をアクセスする上で注意しなければならない点があります。

Sモジュール/Lモジュールにて命令語を使用してソケット通信を行う場合、USEND_T命令にて命令語からソケット番号が取得されます。このソケット番号は、Sモジュール/Lモジュールにて管理しているソケット番号ですので、一度このソケット番号をEN6モジュールが管理しているソケットIDに変換します。変換したソケットIDを基にEN6モジュールがステーションバスに展開しているソケット毎単位情報の参照を行います。

なお、通信FBの詳細説明につきましては、SおよびLコントローラの命令語説明書(6E8C3787 第2版以降)を参照願います。

ワードオフセット

ソケット0 130784

ソケット1 130785

ソケット2 130786

ソケット22 130806

ソケット23 130807

ベースアドレス二重化Ethernet

ソケット単位情報の先頭

エンジニアリングツール上

のシンボル名

ソケット0 0 %MW13.130784 EN_SOCKET2_0

ソケット1 524288 %MW13.655072 EN_SOCKET2_1

ソケット2 1048576 %MW13.1179360 EN_SOCKET2_2

ソケット3 1572864 %MW13.1703648 EN_SOCKET2_3

ソケット4 2097152 %MW13.2227936 EN_SOCKET2_4

ソケット5 2621440 %MW13.2752224 EN_SOCKET2_5

ソケット6 3145728 %MW13.3276512 EN_SOCKET2_6

ソケット7 3670016 %MW13.3800800 EN_SOCKET2_7

6E8C3850 71

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第 7章 アプリケーションインタフェース

7

7.1.4 ソケット単位情報生成タイミング

TCP/IPでオープンし、データ送受信後にクローズを行った場合の各ソケット単位情報のセットおよびクリアのタイミング示します。

(注) コントローラを RUN → HALT にした場合、コントローラが使用しているソケットに対してコントローラ基本ソフトにて close要求します。

ソケット単位情報

TCP オープン要求

(コマンド:35H、kind=1)

アクティブ(クライアント)

(注:サーバ側は先にオープン要求を行い、

クライアントからの接続要求に備えます)

パッシブ(サーバ)

TCP オープン要求

(コマンド:35H、kind=2)

socket (*1)

<TCP>=1

bind

listen

socket

<TCP>=1

bind

connect

<AOP>=1,<CON>=1

accept (新しいソケットを生成)

<TCP>=1,<POP>=1,<CON>=1

(注:*1 にて生成したソケットは

命令語にてcloseされます)

TCP 送信要求

(コマンド:37H)

(データ着信)

<RCV>=1

TCP 受信要求

(コマンド:38H)

recv

<RCV>=0

(注:RCV は着信データが有る場

合に ON、無い場合に OFF)

TCP クローズ要求

(コマンド:39H)

shutdown

close

全ビット=0

(リモートクローズ検出)

<RCL>=1,<CON>=0

TCP クローズ要求

(コマンド:39H)

shutdown

close

全ビット=0

select

72 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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7.1 ソケット単位情報

7

ソケット単位情報の各ビット情報のセットおよびクリアのタイミングを以下に示します。

ソケット単位情報

アクティブ

パッシブ

<TCP>

<AOP>

<POP>

<CON>

<RCV>

<RCL>

<TCP>

<AOP>

<POP>

<CON>

<RCV>

<RCL>

オープン

要求

オープン

要求

accept

connect

送信

要求

受信

要求

クローズ

要求

クローズ

要求

6E8C3850 73

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第 7章 アプリケーションインタフェース

7

7.2 伝送路診断情報

EN6モジュールでは、同一セグメント上の各EN6モジュールの動作状況を相互に監視しています。

これは、ポート番号48000を使用して一定周期(10秒間隔)にて診断フレームの送出を行い、同一セグメント上のEN6モジュールで受信確認を相互に行っています。

該当するノードから一度、受信すると該当ノードのビットを“1”とし、そのタイミングを起点として、連続60秒間診断フレームの受信を確認できなかった場合に、該当ノードのビットを“0”とします。

各ノード毎の情報は以下の構成となります。各ノードの情報はIPアドレスのステーションアドレス(ホストID)部を基に情報を作成。(例:172.16.64.11 の場合、11が該当。)同一サブネット中にて有効な情報となります。

(注) IPアドレスフリー設定の場合は、伝送路診断情報はデフォルトでは動作しません。エンジニアリングツールにてソフトウェアオプションスイッチ 0をONに設定すると動作します。

7.2.1 伝送路診断情報の構成

伝送路診断情報は構成は、以下の構成にて管理しています。

該当ビットが“1”で過去約60秒以内に診断フレームの受信有り。“0”で連続60秒間診断フレームの受信無しとなります。

二重化伝送路の場合は、A系用/B系用と2つの情報を持ちます。

また、ステーションが二重化構成をとっている場合、ONLINE系/STANDBY系のいずれに実装されているEN6モジュールでも診断処理を行い、伝送路の整合性の確認を行います。この時、ステーションのONLINE/STANDBYの切換が発生した場合でもノード診断は継続して実施されます。

ST15

F E D 3 2 1 0

ST14 ST13 ST3 ST2 ST1 ST0

ST31 ST30 ST29 ST19 ST18 ST17 ST16

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・

ST255 ST254 ST253 ST243 ST242 ST241 ST240・ ・ ・

74 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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7.2 伝送路診断情報

7

7.2.2 伝送路診断情報の参照方法

伝送路診断情報は伝送路がシングル構成の場合はA系情報のみを、二重化構成の場合はA系情報およびB系情報を持ちます。

伝送路診断情報実装アドレス

スロット毎のベースアドレスとソケット0情報の各実装スロットでのアドレス

ワードオフセット

A系情報 130912~130927

B系情報 130928~130943

ベースアドレス A系情報の先頭の場合 エンジニアリングツール上

のシンボル名

ソケット0 0 %MW13.130912 EN_NODEMAPA_0

ソケット1 524288 %MW13.655200 EN_NODEMAPA_1

ソケット2 1048576 %MW13.1179488 EN_NODEMAPA_2

ソケット3 1572864 %MW13.1703776 EN_NODEMAPA_3

ソケット4 2097152 %MW13.2228064 EN_NODEMAPA_4

ソケット5 2621440 %MW13.2752352 EN_NODEMAPA_5

ソケット6 3145728 %MW13.3276640 EN_NODEMAPA_6

ソケット7 3670016 %MW13.3800928 EN_NODEMAPA_7

6E8C3850 75

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第 7章 アプリケーションインタフェース

7

7.2.3 伝送路診断フレームの構成

EN6モジュールから送信される伝送路診断フレームは以下の内容にて送出します。

送信周期 :10秒周期

プロトコル :UDP

宛先アドレス:サブネットブロードキャストにて送出します。

例:172.16.64xx、サブネットマスク:255.255.192.0 の場合A系:172.16.127.255B系:172.16.192.255

宛先ポート :48000

メッセージサイズ:1036バイト

メッセージフォーマット:

(注) 本フォーマットには、UDP/IPなどのプロトコルヘッダは含んでいません。

(注 1) EN611, EN631, EN651, EN651Aの場合:0、EN621,EN641, EN661の場合:1(それ以外は、セットしないでください)

(注 2) <31>~ <16>:リザーブ、<15>~ <0>:シーケンス NO.(0~ 1023)<31>~ <16>は 0をセット。(それ以外は、セットしないでください)

(注 3) 計算機からのデータは任意です。ENモジュールからは、A系側 IPアドレスをリトルエンディアンにてセットして送出。

(注 4) 計算機からのデータは任意です。ENモジュールからは、実装コントローラの情報をセットして送出。

offset <31>    <0> 備考

1036バイト(40CH)

00h Service 0:シングル伝送路、1:二重化伝送路(注1)

04H InvokeID (注2)

08H Size 1024固定

0CH IPアドレス (注3)A系側 IPアドレス(リトルエンディアン)

10H・

・408H

data (注4)

76 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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7.2 伝送路診断情報

7

ENモジュールでは、相互に本診断メッセージを10秒周期にて送信して診断を行っています。

計算機などは、アプリケーションにて本メッセージを送出することで診断の対象に加えることが可能です。(二重化ネットワークの場合は、同じ内容のメッセージをA系/B系に各々10秒周期で送出します) 送出周期は、10秒を守るようにしてください。周期が短いとネットワークトラフィックが増大することになり、周期が長いと診断フレーム受信無しと診断することになります。

また、各伝送路の診断には各系からの受信データがあったことで伝送路診断を正常と判断しています。そのため受信データの有無が伝送路診断の正常/異常の判断となります。診断フレームとして送信される場合には、前述のフォーマットを守るようにして下さい。

6E8C3850 77

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第 7章 アプリケーションインタフェース

7

7.3 ENモジュール状態情報(EN651, EN661, EN651A)

ホスト(Sモジュール、Lモジュール等)からENモジュールへの送信要求カウンタ、ENモジュール内での送受信パケットカウンタ、送受信バッファ関連カウンタ等をRAS情報としてステーションバス上に展開します。展開する周期は10秒です。

オフセット

(バイト)内容

+00H ホストからのユニキャスト送信要求カウンタ

(ステーションバスドライバタスクレベル)

+04H ホストからのマルチキャスト送信要求カウンタ

(ステーションバスドライバタスクレベル)

+08H ホストからのブロードキャスト送信要求カウンタ

(ステーションバスドライバタスクレベル)

+0CH ホストからのユニキャスト送信要求カウンタ

(通信処理タスクレベル)

+10H ホストからのマルチキャスト送信要求カウンタ

(通信処理タスクレベル)

+14H ホストからのブロードキャスト送信要求カウンタ

(通信処理タスクレベル)

+18H Ethernetコントローラに対する送信要求正常(Ethernet ドライバレベル)

+1CH Ethernetコントローラに対する送信要求異常(Ethernet ドライバレベル)

+20H ユニキャストパケットの受信数 (IPレベル)

+24H マルチキャストパケットの受信数 (IPレベル)

+28H ブロードキャストパケットの受信数 (IPレベル)

+2CH 破棄パケット数 (IPレベル)

+30H Ethernetバッファの取得成功

+34H Ethernetバッファの取得失敗

+38H Ethernetバッファの残存数

78 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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7.4 使用上の制約

7

7.4 使用上の制約

7.4.1 ポート番号の制約

EN6モジュールは、以下のポートをシステムリザーブしていますので、使用しないように注意願います。

ポート番号 10000:PCMP

ポート番号 48000:伝送路診断

上記以外で、1024~65535 のポート番号を使用してください。

7.4.2 シングルEthernetソケットと二重化Ethernetソケットの制約

シングルEthernetソケットと二重化Ethernetソケットを同一のEthernetモジュールでの使用は行わないように注意願います。

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6E8C3850

録 A 仕様

A.1 一般仕様

(注) EB621モジュール内部消費分です。

表A-1 一般仕様(EN611, EN621, EN631, EN641, EB621, EB641)

項目仕様

EN611 EN621 EN631 EN641 EB621 EB641

使用温度範囲

(製品周囲温度)

0 ~ 55℃

使用湿度範囲 5 ~ 95%RH(結露しないこと)

保存温度範囲 -25 ~ 70℃

保存湿度範囲 5 ~ 95%RH(結露しないこと)

電源電圧範囲 4.75 ~ 5.25VDC(定格:5.0VDC)3.0V ~ 3.6VDC(定格:3.3VDC)

消費電流

(定格電源入力時)

1.1A(5.0VDC)

1.3A(5.0VDC)EB621含む

1.5A(5.0VDC)

1.7A(5.0VDC)EB641含む

0.01A(+12VDC)(注)

0.5A(5.0VDC)

消費電力

(定格電源入力時)

6.5W以下 7.5W以下EB621含む

8.6W以下 9.6W以下EB641含む

0.12W以下 2.5W以下

絶縁抵抗 10MΩ以上(500VDC)

絶縁耐圧 500VAC 1分間

塵 埃 0.3mg/m3以下

耐振動性 4.9m/s2  1.5mmp-p

耐衝撃性 19.6m/s2(無通電3回)

接 地 D種接地(接地抵抗100Ω以下)

冷 却 自然空冷

モジュール寸法 130(H)×35(W)×114(D)mm

質 量 350g以下 350g以下 350g以下 350g以下 250g以下 250g以下

通信インタフェース 10BASE5シングル

バス

10BASE5二重化バス

(バスA)

10BASE2シングル

バス

10BASE2二重化バス

(バスA)

10BASE5二重化バス

(バスB)

10BASE2二重化パス

(バスB)

バックアップ バックアップメモリ:SRAM 512kバイトバックアップ時間

 24時間以上(周囲温度25℃時)

+12VDC外部電源 +12.0VDC±5% 最大0.5A/ch (EN611, EN621, EB621に適用)

81

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付録 A 仕様

A

表A-2 一般仕様(EN651, EN651A, EN661)

項目仕様

EN651A EN651 EN661

使用温度範囲

(製品周囲温度)

0 ~ 55℃

使用湿度範囲 5 ~ 95%RH(結露しないこと)

保存温度範囲 -25 ~ 70℃

保存湿度範囲 5 ~ 95%RH(結露しないこと)

電源電圧範囲 4.75 ~ 5.25VDC(定格:5.0VDC)

消費電流

(定格電源入力時)

1.0A(5.0VDC) 1.5A(5.0VDC)

消費電力

(定格電源入力時)

5W以下 9W以下

絶縁抵抗 10MΩ以上(500VDC)

絶縁耐圧 500VAC 1分間

塵 埃 0.3mg/m3以下

耐振動性 4.9m/s2  1.5mmp-p

耐衝撃性 19.6m/s2(無通電3回)

接 地 D種接地(接地抵抗100Ω以下)

冷 却 自然空冷

モジュール寸法 130(H)×35(W)×114(D)mm

質 量 200g以下 500g以下

通信インタフェース 100BASE-TX, 10BASE-T(自動切替)

伝送路シングル 伝送路二重化

バックアップ バックアップメモリ:

SRAM 512kバイトバックアップ時間

20時間以上(周囲温度25℃時)

バックアップメモリ:SRAM 512kバイトバックアップ時間

 7時間以上(周囲温度25℃時)

+12VDC外部電源 -

82 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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A.2 伝送仕様

A

A.2 伝送仕様

(注) 適用システムの使用に準じる(例:CIEMAC1200では、最大 64ノードです。)

表A-3 Ethernet伝送仕様

項  目 仕  様

準拠規格 IEEE802.3 

• 10BASE5 ・ 10BASE-T

• 10BASE2

IEEE802.3μ

• 100BASE-TX

メディアアクセス方式 CSMA/CD方式

データ伝送速度 10Mbps/100Mbps

Ethernetフレーム DIX形式

トポロジ バス型、スター型

伝送路 シングルバス

二重化バス

伝送ケーブル/ケーブル長 EN611, EN621, EB621(10BASE5)

• Ethernet用イエローケーブル:最大500m (同軸ケーブル:特性インピーダンス 50Ω)

• AUIケーブル:最大15m 推奨ケーブル

 AUI15-□M(昭和電線電纜株式会社)EN631, EN641, EB641(10BASE2)

• 3D-2V(盤内または室内用):0.5m~185m

• 5D-2W(盤外または室内-制御室間用):最大185mEN651, EN651A, EN661(100BASE-TX/10BASE-T)

• カテゴリ5ツイストペアケーブル:最大100m

セグメント 最大5セグメント/ノード間ただし、5セグメントの内、ケーブルセグメントは3本以内

ノード数 最大256ノード/システム(シングルバス)(注)最大126ノード/システム(二重化バス)(注)最大100ノード/セグメント10BASE5最大30ノード/セグメント10BASE2ノードには、リピータを含む:10BASE2、10BASE5

リピータ数 最大4台/システム

EN6モジュール最大実装数 最大4台/1基本ユニット(マルチポート)(伝送路二重化時、EB6モジュールは含めない。)

インタフェース EN611, EN621, EB621(10BASE5) スライドロック付15ピンD-subコネクタ(ソケット)EN631, EN641, EB641(10BASE2) BNCコネクタEN651, EN651A, EN661(100BASE-TX/10BASE-T) RJ-45コネクタ

B系用盤内ケーブル EN621-EB621間、EN641-EB641間接続用

• GCM-04-GY-□M-S(昭和電線電纜株式会社)最大3m(標準70mm)

6E8C3850 83

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付録 A 仕様

A

A.3 機能仕様

(注) ・PCMP、IRCPは東芝プロトコルです。・伝送データは、アプリケーションレベルでの送達確認を行ってください。

A.4 シリアル通信ポート(RS-232C)伝送仕様

表A-4 機能仕様

項  目 仕  様

プロトコル TCP/UDP/IP、PCMP、IRCP(注)

伝送方式 • ポイント・ツー・ポイント伝送

• マルチキャスト伝送

• ブロードキャスト伝送

• 階層間通信機能(将来)

監視機能(RAS) ハードウェア/ソフトウェア

システム構成 • マルチホスト 最大ホストモジュール:4台

• マルチポート 最大Ethernetモジュール:4台

ENモジュール使用ポート

PCMP ポート番号  10000伝送路診断 ポート番号  48000

表A-5 シリアル伝送仕様

項  目 仕  様

データ伝送速度 最大56kbps

同期方式 調歩同期

伝送ケーブル 9ピン-9ピンD-subコネクタ付きクロスケーブル

ケーブル長 最大15m

通信方式 全二重

通信設定 • パリティビット:なし

• キャラクタ長:8ビット

• ストップビット:1ビット

84 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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 外形寸法

付録 B

EN6モジュール,EB6モジュールの外形寸法を示します。

図B-1 外形寸法図

[mm]

85

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 関連製品

付録 C

(注 1) B系モジュール用盤内ケーブルの最大長は 3mです。

    (製品の標準添付ケーブル長は、70mmです。)

(注 2) +12VDC電源ケーブル長は、0.5m(標準)です。

(注 3) AUIケーブル手配時は、長さを指定してください。

表C-1 関連製品

製品名 形 式 定 格 手配コード 備考

3D-2V(10BASE2ケーブル)

ZCA123A***1 BNCコネクタ 4Y8B0271P001 A系10BASE2盤内用

ZCA133A***1-B BNCコネクタ 4Y8B0271P002 B系10BASE2盤内用

5D-2W(10BASE2ケーブル)

ZCA125A***1 BNCコネクタ 4Y8B0272P001 A系10BASE2盤外用

ZCA135A***1-B BNCコネクタ 4Y8B0272P002 B系10BASE2盤外用

ツイストペア

ケーブル

(B系モジュール用  盤内ケーブル)

GCM-04-GY モジュラジャック 5P8C1347P015 EN621-EB621間EN641-EB641間(注1)

+12VDC電源ケーブル(注2)

CE6R5 2Pコネクタ 4Y8C0328G001 EN611,EN621,EB621用(10BASE5トランシーバ電源供給用)

T型アダプタ BNC-TA(JPJ)-AU1 BNCコネクタ 5P8C1316P004 モジュールのコネクタに

取付

終端抵抗 TBP65-AU1 50Ω 5P8C1316P003 10BASE2用

中継コネクタユニット UCNE1 コネクタ変換 3Y8B1619 10BASE2盤内-盤外中継

室内-制御室中継

接地用コネクタ

   ユニット

UCNE2 コネクタ変換、

接地

3Y8B1641 10BASE2ケーブル接地用

AUIケーブル AUI15 -□M 細径

モールドタイプ

5P4P0032P*** SWCC製(注3)

RS-232Cケーブル GCJ6□□*CS(Type-G) (注4)

9ピンD-sub 5X8C0003   G*****

*****はケーブル長(単位:mm)

カテゴリ5ツイストペアケーブル

(ストレートタイプ)

ZCA101A***1 RJ-45コネクタ - 色:グレー

カテゴリ5ツイストペアケーブル

(クロスタイプ)

ZCA121A***1 RJ-45コネクタ - 色:紫

87

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付録 C 関連製品

C

また、細径のものを使用してください。ケーブルコネクタクランプができない可能性があります。使用可能なAUIケーブルの最大長は、15mです。

(注 4) RS-232Cケーブル手配時は、長さを指定してください。

AU115-□ M

長さ:単位 m(例:5= 5m)

GCJ6□□ *CS

長さ:単位 m(例:03= 3m)

88 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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6E8C3850

進- 16 進

変換表

付録 D 10

表D-1 10進―16進変換表

10進数 16進数 10進数 16進数 10進数 16進数 10進数 16進数

0 0 32 20 64 40 96 60

1 1 33 21 65 41 97 61

2 2 34 22 66 42 98 62

3 3 35 23 67 43 99 63

4 4 36 24 68 44 100 64

5 5 37 25 69 45 101 65

6 6 38 26 70 46 102 66

7 7 39 27 71 47 103 67

8 8 40 28 72 48 104 68

9 9 41 29 73 49 105 69

10 A 42 2A 74 4A 106 6A

11 B 43 2B 75 4B 107 6B

12 C 44 2C 76 4C 108 6C

13 D 45 2D 77 4D 109 6D

14 E 46 2E 78 4E 110 6E

15 F 47 2F 79 4F 111 6F

16 10 48 30 80 50 112 70

17 11 49 31 81 51 113 71

18 12 50 32 82 52 114 72

19 13 51 33 83 53 115 73

20 14 52 34 84 54 116 74

21 15 53 35 85 55 117 75

22 16 54 36 86 56 118 76

23 17 55 37 87 57 119 77

24 18 56 38 88 58 120 78

25 19 57 39 89 59 121 79

26 1A 58 3A 90 5A 122 7A

27 1B 59 3B 91 5B 123 7B

28 1C 60 3C 92 5C 124 7C

29 1D 61 3D 93 5D 125 7D

30 1E 62 3E 94 5E 126 7E

31 1F 63 3F 95 5F 127 7F

89

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6E8C3850

サンプル

ログラム

付録 E プ

参考のため簡単なメッセージ伝送プログラム例を以下に示します。

これらは、通信FBのUSEND_TおよびURCV_Tにて実現します。

通信 FBの詳細説明につきましては、Sおよび Lコントローラの命令語説明書(6E8C3787)を参照願います

<UDP 伝送の例>

参考プログラムは、STN1のS3からSTN1のEthernetのUDPポート20014を使用して、STN2のS3へSTN2のEthernetのUDPポート20013に対して送信し、STN2ではUDPポート20013からデータ受信を行うものです。

STN1 STN2

0

S 2

1

2

3

Ethernet

4

0

S 2

1

2

3

4

Ethernet

172.16.64.7 172.16.64.4

(スロット番号)

91

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付録 E サンプル プログラム

E

変数定義(UDP送信)

VAR

OPEN_ENABLED: BOOL;OPEN_COMPLETE: BOOL;OPEN_ERROR: BOOL;OPEN_REQ: BOOL;TX_ENABLED: BOOL;TX_COMPLETE: BOOL;TX_ERROR: BOOL;TX_REQ: BOOL;TX_DT_CNT: UNIT;OPEN_STATUS1: INT;USEND_T_1: USEND_T;USEND_T_2: USEND_T;SEND_STATUS: INT;CLOSE_ENABLED: BOOL;

US_DUMMY1: WORD;US_DUMMY2: UINT;US_SIZE: UNIT;US_DATA:ARRAY[0..511] OF WORD;

U_O: typeUDP_OPEN;U_S: typeUDP_SEND_BC;U_C: typeUDP_CLOSE;

END_VAR

92 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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E

プログラム(UDP送信)

MOVE_UINT U_O.Slot

ST

3

LD MOVE_WORD

U_O.Cmd

ST

16#0031

LD MOVE_UINT

U_O.SPort

ST

20014

LD

U_S.Slot

ST

3

LD MOVE_UINT MOVE_WORD

U_S.Cmd

ST

16#0032

LD MOVE_DWORD

U_S.DIP

ST

16#AC10_4004

LD

MOVE_UINT U_S.DPort

ST

20013

LD MOVE_UINT

US_SIZE

ST

512

LD

MOVE_INT OPEN_STATUS1

LD

U_S.Socket

ST MOVE_INT

OPEN_STATUS1

LD

U_S.Socket

ST

/* UDP OPEN REQUEST */

/* UDP SEND REQUEST */

OPEN_

COMPLETE OPEN_ERROR OPEN_REQ

OPEN_REQ USEND_T

S

OPEN_COMPLETE

REQ

USEND_T_1

DONE

CMD OPEN_ERROR

U_O

LD

P US_DUMMY1

LD

US_DUMMY2

LD N

ERROR

STATUSOPEN_STATUS1

ST

N

OPEN_

COMPLETE TX_ERROR

TX_REQ USEND_T

REQ

USEND_T_2

DONE

CMD

TX_ERROR U_S

LD

P US_DATA[0]

LD

US_SIZE

LD

ERROR

STATUS

SEND_STATUS

ST

TX_COMPLETE

TX_COMPLETE

CLOSE_

COMPLETE TX_REQ

6E8C3850 93

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付録 E サンプル プログラム

E

変数定義(UDP受信)

VAR

OPEN_ENABLED: BOOL;OPEN_COMPLETE: BOOL;OPEN_ERROR: BOOL;OPEN_REQ: BOOL;RX_ENABLED: BOOL;RX_COMPLETE: BOOL;RX_ERROR: BOOL;RX_REQ: BOOL;RX_DATA_CNT: UNIT;RX_COUNT: INT;CLOSE_ENABLED: BOOL;CLOSE_COMPLETE: BOOL;CLOSE_ERROR: BOOL;CLOSE_REQ: BOOL;RCV_STATUS: INT;CLOSE_STATUS: INT;

UR_DUMMY1: WORD;UR_DUMMY2: UINT;UR_SIZE: UNIT;UR_DATA:ARRAY[0..512] OF WORD;

URCV_T_1: WORD;USEND_T_1: USEND_T;

OPEN_STATUS1: INT;

U_O: typeUDP_OPEN;U_R: typeUDP_RCV_BC;U_C: typeUDP_CLOSE;T_SK_CMD: typeTCP_SEND;T_SOCKET: URCV_T;T_SK_REQ: BOOL;T_SK_COMP: BOOL;T_SK_ERR: BOOL;T_SK: INT;T_SK_SOCKET: INT;T_SK_DT: WORD;RX_TRG: BOOL;

END_VAR

94 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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E

プログラム(UDP受信)

MOVE_UINT U_O.Slot

ST

4

LD MOVE_WORD

U_O.Cmd

ST

16#0031

LD MOVE_UINT

U_O.SPort

ST

20013

LD

/* UDP OPEN REQUEST */

OPEN_

COMPLETE OPEN_ERROR OPEN_REQ

OPEN_REQ USEND_T

S

OPEN_COMPLETE

REQ

USEND_T_1

DONE

CMD OPEN_ERROR

U_O

LD

P US_DUMMY1

LD

US_DUMMY2

LD N

ERROR

STATUSOPEN_STATUS1

ST

OPEN_

COMPLETE OPEN_ERROR

MOVE_UINT T_SK_CMD.Slot

ST

4

LD MOVE_WORD

T_SK_CMD.Cmd

ST

16#0016

LD MOVE_UINT

T_SK_CMD.Socket

ST

OPEN_STATUS1

LD

N

OPEN_

COMPLETE T_SK_COMP T_SK_REQ URCV_T

REQ

T_SOCKET

DONE

CMD

T_SK_ERR T_SK_CMD

LD

P T_SK

LD

0

LD

ERROR

STATUS

T_SK_SOCKET

ST

T_SK_ERR T_SK_COMP T_SK_REQ

UINT_TO_WORD 4

LD WORD_TO_INT INT_TO_DINT MUL_DINT

524288

LD

T_SK_SOCKET

LD INT_TO_DINT

ADD_DINT ST

XI

%MW13.130944[XI]

LD

T_SK_DT

ST

RX_TRG EQ_WORD

16#0400

LD

AND_WORD

16#0400

LD

T_SK_DT

LD

6E8C3850 95

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付録 E サンプル プログラム

E

クローズ要求(CLOSE_REQをONにしたときにクローズする場合)(UDPの場合)

OPEN_

COMPLETE RX_COMPLETE RX_REQ

RX_REQ URCV_T

REQ

URCVD_T_1

DONE

CMD

RX_ERROR U_R

LD

P UR_DATA[0]

LD

UR_SIZE

LD N

ERROR

STATUS

RCV_STATUS

ST

RX_ ERROR

RX_COMPLETE

CLOSE_

ENABLED RX_TRG

U_R.Slot

ST

4

LD MOVE_UINT MOVE_WORD

U_R.Cmd

ST

16#0033

LD MOVE_DWORD

U_R.DIP

ST

16#0000_0000

LD

MOVE_UINT U_R.DPort

ST

20014

LD MOVE_UINT

U_R.TimeUp

ST

16#0000

LD

MOVE_INT OPEN_STATUS1

LD

U_R.Socket

ST

/* UDP RECEIVE REQUEST */

MOVE_UINT UR_SIZE

ST

513

LD

CLOSE_REQ USEND_T

REQ

USEND_T_3

DONE

CMD

CLOSE_ERROR U_C

LD

P DUMMY

LD

DUMMY

LD N

ERROR

STATUS

CLOSE_STATUS1

ST

CLOSE_COMPLETE

U_C.Slot

ST

3

LD MOVE_UINT MOVE_WORD

U_C.Cmd

ST

16#0034

LD MOVE_INT

U_C.Socket

ST

OPEN_STATUS1

LD

96 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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E

<TCP 伝送の例>

参考プログラムは、STN1のS3からSTN1のEthernetのTCPポート30004を使用して、STN2のS3へSTN2のEthernetのTCPポート30003に対して送信し、STN2では、TCPポート30003からデータ受信を行うものです。

変数定義(TCP送信)

VAR

OPEN_ENABLED: BOOL;OPEN_COMPLETE: BOOL;OPEN_ERROR: BOOL;OPEN_REQ: BOOL;TX_ENABLED: BOOL;TX_COMPLETE: BOOL;TX_ERROR: BOOL;TX_REQ: BOOL;TX_DT_CNT: UNIT;OPEN_STATUS1: INT;USEND_T_1: USEND_T;USEND_T_2: USEND_T;SEND_STATUS: INT;CLOSE_ENABLED: BOOL;

TS_DATA:ARRAY[0..511] OF WORD;

T_O: typeTCP_OPEN;T_S: typeTCP_SEND;T_C: typeTCP_CLOSE;

END_VAR

STN1 STN2

0

S 2

1

2

3

Ethernet

4

0

S 2

1

2

3

4

Ethernet

172.16.64.7 172.16.64.4

(スロット番号)

6E8C3850 97

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付録 E サンプル プログラム

E

プログラム(TCP送信)

T_S.Slot

ST

3

LD MOVE_UINT MOVE_WORD

T_S.Cmd

ST

16#0037

LD

MOVE_INT OPEN_STATUS1

LD

T_S.Socket

ST MOVE_INT

OPEN_STATUS1

LD

T_C.Socket

ST

/* TCP SEND REQUEST */

N

OPEN_

COMPLETE TX_ERROR

TX_REQ USEND_T

REQ

USEND_T_2

DONE

CMD

TX_ERROR T_S

LD

P TS_DATA[0]

LD

16#200

LD

ERROR

STATUS

SEND_STATUS

ST

TX_COMPLETE

TX_COMPLETE

CLOSE_

COMPLETE TX_REQ

MOVE_UINT 3

LD MOVE_WORD

T_O.Cmd

ST

16#0035

LD MOVE_UINT

T_O.Kind

ST

1

LD

T_O.Slot

ST

MOVE_UINT T_O.TimeUp

ST

0

LD

MOVE_DWORD T_O.DIP

ST

16#AC10_4004

LD MOVE_UINT

T_O.DPort

ST

30003

LD MOVE_UINT

T_O.Sport

ST

30004

LD

/* TCP OPEN REQUEST(ACTIVE) */

OPEN_

COMPLETE OPEN_ERROR OPEN_REQ

OPEN_REQ USEND_T

S

OPEN_COMPLETE

REQ

USEND_T_1

DONE

CMD OPEN_ERROR

P

N

ERROR

STATUSOPEN_STATUS1

ST

T_O

LD

%MW3.348

LD

16#0

LD

OPEN_ENABLED

R

98 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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E

変数定義(TCP受信)

VAR

OPEN_ENABLED: BOOL;OPEN_COMPLETE: BOOL;OPEN_ERROR: BOOL;OPEN_REQ: BOOL;RX_ENABLED: BOOL;RX_COMPLETE: BOOL;RX_ERROR: BOOL;RX_REQ: BOOL;RX_DATA_CNT: UNIT;RX_COUNT: INT;CLOSE_ENABLED: BOOL;CLOSE_COMPLETE: BOOL;CLOSE_ERROR: BOOL;CLOSE_REQ: BOOL;RCV_STATUS: INT; CLOSE_STATUS: INT;

TR_DATA:ARRAY[0..512] OF WORD;

T_O: typeTCP_OPEN;T_R: typeTCP_RCV;T_C: typeTCP_CLOSE;

URCV_T_1: URCV_T;USEND_T_1: USEND_T;

OPEN_STATUS1: INT;T_SK_CMD: typeTCP_SEND;T_SOCKET: URCV_T;T_SK_REQ: BOOL;T_SK_COMP: BOOL;T_SK_ERR: BOOL;T_SK: INT;T_SK_SOCKET: INT;T_SK_DT: WORD;RX_TRG: BOOL;

END_VAR

6E8C3850 99

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付録 E サンプル プログラム

E

プログラム(TCP受信)

/* TCP OPEN REQUEST(PASSIVE) */

OPEN_

COMPLETE OPEN_ERROR

MOVE_UINT T_SK_CMD.Slot

ST

4

LD MOVE_WORD

T_SK_CMD.Cmd

ST

16#0016

LD MOVE_UINT

T_SK_CMD.Socket

ST

OPEN_STATUS1

LD

N

OPEN_

COMPLETE T_SK_COMP T_SK_REQ URCV_T

REQ

T_SOCKET

DONE

CMD

T_SK_ERR T_SK_CMD

LD

P T_SK

LD

0

LD

ERROR

STATUS

T_SK_SOCKET

ST

T_SK_ERR T_SK_COMP T_SK_REQ

UINT_TO_WORD 4

LD WORD_TO_INT INT_TO_DINT MUL_DINT

524288

LD

T_SK_SOCKET

LD INT_TO_DINT

ADD_DINT ST

XI

%MW13.130944[XI]

LD

T_SK_DT

ST

RX_TRG EQ_WORD

16#0400

LD

AND_WORD

16#0400

LD

T_SK_DT

LD

MOVE_UINT T_O.Slot

ST

4

LD MOVE_WORD

T_O.Cmd

ST

16#0035

LD MOVE_UINT

T_O.Kind

ST

2

LD

MOVE_DWORD T_O.DIP

ST

16#AC10_4007

LD MOVE_UINT

T_O.DPort

ST

30004

LD

MOVE_UINT T_O.TimeUp

ST

0

LD

MOVE_UINT T_O.SPort

ST

30003

LD

OPEN_

COMPLETE OPEN_ERROR OPEN_REQ

OPEN_REQ USEND_T

S

OPEN_COMPLETE

REQ

USEND_T_1

DONE

CMD OPEN_ERROR

P

N

ERROR

STATUSOPEN_STATUS1

ST

T_O

LD

%MW3.348

LD

%MW3.347

LD

OPEN_ENABLED

R

100 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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E

クローズ要求(CLOSE_REQをONにしたときにクローズする場合)(TCPの場合)

OPEN_

COMPLETE RX_COMPLETE RX_REQ

RX_REQ URCV_T

REQ

URCV_T_1

DONE

CMD

RX_ERROR T_R

LD

P TR_DATA[0]

LD

16#201

LD N

ERROR

STATUS

RCV_STATUS

ST

TX_ ERROR

RX_COMPLETE

CLOSE_

ENABLED RX_TRG

T_R.Slot

ST

4

LD MOVE_UINT MOVE_WORD

T_S.Cmd

ST

16#0038

LD

MOVE_INT OPEN_STATUS1

LD

T_R.Socket

ST

/* TCP RECEIVE REQUEST */

MOVE_INT OPEN_STATUS1

LD

T_C.Socket

ST

CLOSE_REQ USEND_T

REQ

USEND_T_3

DONE

CMD

CLOSE_ERROR T_C

LD

P DUMMY

LD

DUMMY

LD N

ERROR

STATUS

CLOSE_STATUS1

ST

CLOSE_COMPLETE

T_C.Slot

ST

3

LD MOVE_UINT MOVE_WORD

T_C.Cmd

ST

16#0039

LD MOVE_INT

T_C.Socket

ST

OPEN_STATUS1

LD

6E8C3850 101

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6E8C3850

ンコード

一覧

付録 F  リター

EN関連のリターンコードを以下に示します。

このリターンコードは通信FBにて出力されます。通信FBの詳細説明につきましては、SおよびLコントローラの命令語説明書(6E8C3787)を参照願います。

USND_T/URCV_T命令 エラーコード一覧

リターン値 内容

-5000 通信命令要求数オーバー

-5001 コマンド種別異常

-5002 受信タイムアウト

-5003 ソケット使用中または未オープン

-5004 スロット・ソケット番号範囲外

-5005 ソケット未オープン

-5006 ポート番号重複

-5007 相手先ビジーまたは接続断

-5099 その他のエラー

-1001 該当ソケットビジー

-1002 該当ソケットが未生成

-1005 Pingタイムアウト(PINGタスク判断)

-1006 Pingビジー(PINGタスク判断)

-1010 ソケットタイプ異常

-1011 受信用メモリブロックの不足

-2001 通信要求数オーバー

-2002 要求バッファ数オーバー

-2005 該当ソケット未開設

-2006 使用ポート数オーバー

-2007 応答タイムアウト

-2008 バッファリソース確保に失敗

-2009 ENボードリセット中

-2201 割込み受け付け待ちタイムアウト

-2202 確認/指示応答待ちタイムアウト

103

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付録 F リターンコード一覧

F

通信手順 リターン値 内容

■ACCEPT

ENOBUFS -15 リソース不足

EBADF -16 有効なソケット識別子ではない

EWOULDBLOCK -18 ソケットが非同期入出力モードに設定されており、かつ接

続を待つのものが存在しない

EOPNOTSUPP -56 指定されたソケットがSOCK_STREAM型ではない

EPROTO -71 プロトコルエラー

■EN_BIND

EBADF -16 有効なソケット識別子ではない

EFAULT -17 引数(addrまたはaddrlen)がユーザのアドレス空間の有効な領域にない

EAFNOSUPPORT -58 指定のアドレスファミリーは現在未サポート

EADDRINUSE -59 与えられたアドレスが既に用いられている

EADDRNOTAVAIL -60 与えられたアドレスは、本システムでは利用不可

■CLOSE

EBADF -16 有効なソケット識別子ではない

■CONNECT

EHOSTUNREACH -11 接続相手先IPアドレス不正

ETIMEDOUT -12 タイムアウト。一定時間待ったが接続が完了しない

EBADF -16 有効なソケット識別子ではない

EINVAL -22 既にbindされている

EDESTADDRREQ -50 引数(name,namelen)が不正

EAFNOSUPPORT -58 指定のアドレスファミリーは現在未サポート

EADDRNOTAVAIL -60 与えられたアドレスは、本システム上では利用できない

EISCONN -67 そのソケットは既に接続されている

■LISTEN

EBADF -16 有効なソケット識別子ではない

EINVAL -22 パラメータ不正

EOPNOTSUPP -56 ソケットがlistenをサポートしている型ではない

■RECV

■RECVFROM

ETIMEDOUT -12 タイムアウト

ECONNABORTED -14 ローカルシステム上でコネクションが切断された

EBADF -16 有効なソケット識別子ではない

EFAULT -17 引数(バッファポインタ)ポインタ不正

EWOULDBLOCK -18 受信すべきデータがない

EPIPE -32 コネクションは切断されている

EOPNOTSUPP -56 指定された操作は、そのソケットではサポートされていな

104 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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F

■SELECT

EBADF -16 ビット・マスクにより指定されたソケット識別子の内いず

れかが不正

■SEND

■SENDTO

EHOSTUNREACH -11 指定された宛先には送信できない

ECONNABORTED -14 ローカルシステム上でコネクションが切断された

ENOBUFS -15 リソース確保に失敗

EBADF -16 有効なソケット識別子ではない

EFAULT -17 引数(バッファポインタ)が 不正

EWOULDBLOCK -18 送信要求を受け付けられない

EMSGSIZE -19 メッセージサイズ不正

EPIPE -32 切断されているソケットに対して要求した

EDSTADDRREQ -50 宛先アドレスの指定が不正

EAFNOSUPPORT -58 指定アドレスファミリーは、そのソケットでは利用できな

ESHUTDOWN -69 shutdownが発行されている

■SHUTDOWN

ENOBUFS -15 リソース確保に失敗

EBADF -16 有効なソケット識別子ではない

EPIPE -32 切断されているソケットに対して送信しようとした

■SOCKET

ENOBUFS -15 バッファ領域がないためにソケットが作れない

EPROTONOSUPPORT

-54 指定のプロトコルはサポートされない

ESOCKETNOSUPPORT

-55 指定のソケットの型はそのアドレス・ファミリにおいては

サポートされない

EAFNOSUPPORT -58 指定のアドレス・ファミリは現在の版のシステムではサ

ポートされない

通信手順 リターン値 内容

6E8C3850 105

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6E8C3850

ンスイッチ一覧

付録 G オプショ

オプションスイッチによる設定内容の一覧を下表に示します。

オプションスイッチをOnに設定すると該当する機能が動作します。

(注) EN651A以外のモジュールは、デフォルトで SNMP処理が動作します。

オプション

スイッチ番号内容 対応モジュール

0 IPアドレスフリー設定時の伝送路診断処理

EN611~EN641, EN651, EN661, EN651A

1 IGMP処理 EN651, EN651A

2 SNMP処理 EN651A(注)

3 リザーブ

4 リザーブ

5 リザーブ

6 リザーブ

7 リザーブ

8 リザーブ

9 リザーブ

10 リザーブ

11 リザーブ

12 リザーブ

13 リザーブ

14 リザーブ

15 リザーブ

107

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索引

索引

数字

100BASE-TX/10BASE-T 1

10BASE2 1, 8

10BASE5 1, 7

12VDC電源受電コネクタ 11

3D-2Vケーブル 50

AAUIケーブル 49

BBNCコネクタ 50

B系用モジュ-ル 11

EEB621 62

EB641 62

EN611 62

EN621 62

EN631 62

EN641 62

EN651 62

EN651A 62

EN661 62

Ethernet 10

Ethernet伝送仕様 83

IIEEE802.3μ 1

IPアドレスタイプ 18

IRCP 3

PPCMP 3

RROM(フラッシュ PROM) 18

RS-232C 11

TTCD/UDP/IP 3

T型アダプタ 50

一般仕様 81

エンジニアリングツール 18,19, 22, 24, 26, 31, 34, 60, 64

サブネットマスク 21, 22, 28,34

6E8C3850 109

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索引

寿命部品 63, 65

状態表示 LED 10

シリアル通信ポート 11

シリアル通信ポート(RS-232C)伝送仕様 84

シングルバス用 1

セグメント 3, 47, 83

ダウンロード 18

ツイストペアケーブル 52

定期点検 63

テストプロ 18

電気リピータ 3

動作モード 18

動作モード設定スイッチ 10,16, 19, 22, 60

二重化バス用 1

ネットワーク ID 21

ネットワークパラメータ 10

盤内ケーブルコネクタ 11, 52

光リピータ 3

プロトコル 3, 84

ベースユニット 48

ホスト ID 13, 14, 19, 22, 26,28, 60

ホスト IP設定スイッチ 15

マルチキャスト 3, 19, 24, 25,

110 model 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

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索引

41, 84

マルチポート 84

マルチホスト 84

メモリバックアップ 64

リピータ 3

6E8C3850 111

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統合コントローラ V seriesmodel 2000 Ethernetモジュール 取扱説明書

2003年 10月 31日 第 4版発行 3850.4.0310

電力・社会システム社

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