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Cisco UCS サーバ上での Cisco FlexFlash Secure Digital ......Cisco UCS サーバへの SD...

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© 2015 Cisco and/or its affiliates. All rights reserved. This document is Cisco Public. 1 / 33 ホワイト ペーパー Cisco UCS サーバ上での Cisco FlexFlash Secure Digital カードの設定と使用
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    ホワイト ペーパー

    Cisco UCS サーバ上での Cisco FlexFlash Secure Digital カードの設定と使用

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    コンテンツ

    はじめに ................................................................................................................ 3 定義 .................................................................................................................. 3 SD の取り付け .................................................................................................. 3 SD カードと SD コントローラの Cisco UCS サーバ サポート表 ............................ 3

    Cisco UCS Manager モードで動作する Cisco UCS B シリーズおよび C シリーズ サーバ .................................................................................................. 4

    Cisco UCS Manager によるサーバ インベントリ内の SD カードの確認 ............... 4 Cisco UCS Manager での SD カードの設定とミラーリング ................................. 5 スクラブ ポリシーの作成 .................................................................................... 7 Cisco FlexFlash SD カードからのブート ............................................................. 9 アウトオブバンド管理の使用 ............................................................................ 10

    スタンドアロン モードで動作する Cisco UCS C シリーズ サーバ ........................... 12 Cisco FlexFlash SD カード パーティションの使用 ............................................. 12 Cisco IMC 1.4 および 1.5 でのミラー モードの使用 .......................................... 18 Cisco FlexFlash コントローラ FXS3 ................................................................. 21 サーバ ホストへの仮想ドライブ提供の有効化 ................................................... 26 Cisco IMC 1.4 と Cisco FlexFlash の使用....................................................... 26 Cisco IMC 1.4 から 1.5 へのアップグレード:トラブルシューティング .................. 28

    Q&A .................................................................................................................... 32

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    はじめに このドキュメントでは、Cisco UCS® B シリーズ ブレード サーバ上および C シリーズ ラック サーバ上で Cisco® FlexFlash Secure Digital(SD)カードを設定して使用するための手順を示します。このドキュメントは 2 つのセクションに分かれ、サーバの 2 種類の動作モードについてそれぞれ説明します。

    ● Cisco UCS Manager モード:Cisco Unified Computing System™ (Cisco UCS)に統合された Cisco UCS B シ

    リーズ ブレード サーバおよび C シリーズ ラック サーバに使用できます。

    ● スタンドアロン モード:スタンドアロンの Cisco UCS C シリーズ ラック サーバに使用できます。

    定義 次の定義はこのドキュメント特有であることに注意してください。

    ● ミラー ペア:サイズが同じ 2 枚の SD カード上のデータがカード間で正確にコピーされます。自動再構築は実行され

    ないことに注意してください。SD カードのいずれかに障害が発生した場合は、ユーザが手動で再構築を開始する必

    要があります。

    ● 自動同期:サイズが同じ 2 枚の SD カード上のデータがカード間で正確にコピーされます。既存の SD カードを

    新しいブランクの SD カードに交換すると、自動再構築が実行されます。

    ● RAID と RAID1:このドキュメント内の一部の画像では、Cisco UCS Manager および Cisco Integrated Management Controller(IMC)インターフェイスが "RAID" を意味します。ただし、SD カードでは、RAID は実

    際にはミラー定義を意味します。自動同期が有効になっている場合を除き、SD カードは自動的には再構築され

    ません。

    SD の取り付け Cisco UCS サーバへの SD カードの物理的な取り付け方法については、Cisco.com で Cisco UCS B シリーズおよび

    C シリーズ サーバに関するインストレーション マニュアルまたは技術仕様を参照してください。SD スロットの位置はサーバ

    によって異なります。

    SD カードと SD コントローラの Cisco UCS サーバ サポート表 表 1 および表 2 に、Cisco FlexFlash SD カードをサポートする Cisco UCS B シリーズおよび C シリーズ サーバ モデ

    ルを示します。2 つのバージョンの FlexFlash SD コントローラとさまざまな SD カード容量があることに注意してください。

    表 1. Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバ:SD カードとコントローラのサポート表

    ブレード サーバ サポートなし Cisco FlexFlash SD コントローラ Cisco FlexFlash SD コントローラ FXS3

    16 GB 32 GB 32 GB 64 GB

    Cisco UCS B200 M4 Yes Yes Cisco UCS B420 M4 Yes Yes Cisco UCS B260 M4 Yes Cisco UCS B460 M4 Yes Cisco UCS B200 M3 Yes Yes Cisco UCS B420 M3 Yes Yes Cisco UCS B22 M3 Yes Yes Cisco UCS B230 M2 Yes Cisco UCS B440 M2 Yes

    http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/ucs/ucs_b/ds_list.htmlhttp://www.cisco.com/web/JP/product/hs/ucs/ucs_c/ds_list.html

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    表 2. Cisco UCS C シリーズ ラック サーバ:SD カードとコントローラのサポート表

    ラック サーバ サポートなし Cisco FlexFlash SD コントローラ Cisco FlexFlash SD コントローラ FXS3

    16 GB 32 GB 32 GB 64 GB

    Cisco UCS C220 M4 Yes Yes Cisco UCS C240 M4 Yes Yes Cisco UCS C460 M4 Yes Cisco UCS C220 M3 Yes Yes Cisco UCS C240 M3 Yes Yes Cisco UCS C420 M3 Yes Yes Cisco UCS C22 M3 Yes Cisco UCS C24 M3 Yes Cisco UCS C460 M2 Yes Cisco UCS C260 M2 Yes Yes

    Cisco UCS Manager モードで動作する Cisco UCS B シリーズおよび C シリーズ サーバ

    ここでは、IMC リリース 2.2(1a) 以降で Cisco UCS Manager モードの FlexFlash コントローラ FXS3 を使用する方法に

    ついて説明します。

    Cisco UCS Manager によるサーバ インベントリ内の SD カードの確認 SD カードの存在を確認するには、Cisco UCS Manager にログインして、サーバのインベントリに移動します。図 1 に示

    すように、[インベントリ(Inventory)] で、[ストレージ(Storage)] タブを選択します。

    図 1. サーバ インベントリの [ストレージ(Storage)] タブ

    ホスト サーバと SD コントローラの間の通信は USB ベースです。このため、列挙されている SD カードのパーティションは

    USB ドライブとしてサーバに提示されます。SD カードがサーバで検出されると、[コントローラの状態(Controller State)]

    表示が [パーティションが USB 経由でホストに接続されている(Connected Partition Over USB To Host)] になるはずで

    す。これは、コントローラが SD カード パーティション、BIOS、およびホスト サーバに接続されていることを意味します。コン

    トローラの状態にエラーが含まれている場合は、[FlexFlashコントローラのリセット(Reset FlexFlash Controller)] をクリッ

    クします。FlexFlash コントローラがリセットされると、図 1 に示すように、[コントローラの状態(Controller State)] が [パー

    ティションが USB 経由でホストに接続されている(Connected Partition Over USB To Host)] と表示されるはずです。

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    SD カードの詳細を確認するには、図 2 に示すように、FlexFlash カードの右側にある下矢印をクリックします。図 3 に示すように、詳細が表示されます。

    図 2. Cisco FlexFlash SD カード

    図 3. Cisco FlexFlash の詳細

    注:シスコは、Cisco UCS C シリーズ サーバから Cisco UCS B シリーズ サーバに(またはその逆に)SD カードを移動する操作をサポートしていません。ラック サーバからブレード サーバに(またはその逆に)SD カードを入れ替えると、SD カード上のデータが消失する可能性があります。SD カードを再フォーマットすることはできますが、再フォーマットの場合もデータが消失します。

    Cisco UCS Manager での SD カードの設定とミラーリング FlexFlash SD カードはデフォルトで無効になっています。このカードを設定して有効にするには、Cisco UCS Manager で、サービス プロファイル内のローカル ディスク設定ポリシーの下に 1 つのポリシーを作成します(図 4 を参照)。

    注:ミラーリングするするには、同じサイズの SD カードである必要があります。FlexFlash がローカル ディスク ポリシーを介して有効になっている場合は、サービス プロファイルの展開中に FlexFlash コントローラが有効になります。サーバが SD カードをサポートしていないか、IMC リリース 2.2(1a) より前のリリースを使用している場合は、設定エラー メッセージが表示されます。

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    図 4. Cisco FlexFlash カードを有効にするローカル ディスク設定ポリシー

    ローカル ディスク設定ポリシーで FlexFlash 状態を無効にするか、サービス プロファイルの関連付けを解除することによ

    り、サポート対象サーバで FlexFlash を無効にすると、ただちにハイパーバイザ(HV)パーティションがサーバ ホストから

    切り離されます。また、関連するサービス プロファイルの関連付けを解除すると、FlexFlash コントローラも無効になります。

    デュアル(2 枚の)SD カードが実装されたサーバにサービス プロファイルを関連付けると、自動的にミラーリングが開始さ

    れ、図 5 に示すように [有効なペアリング(Enabled Paired)] と表示されます。

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    図 5. サービス プロファイルの関連付け後のミラーリング(またはペアリング)ステータスの確認

    スクラブ ポリシーの作成 FlexFlash SD コントローラはミラー再構築をサポートしません。

    注:より高度な FXS3 コントローラ(本書の表 1 および表 2 を参照)を使用する SD カードを使う場合は、後述する「アウトオブバンド管理の使用方法」の項の説明に従って自動同期を有効にすることを検討してください。

    SD カードがデグレード RAID 状態にある場合、またはコントローラからメタデータ エラーが報告された(たとえば RAID 状

    態:有効なペアリング、無効なセカンダリ)場合には、ミラーリング用にカードをペアリングしたり、ミラーリング中のメタデータ

    エラーを解決したりするために FlexFlash スクラブ ポリシーが必要です。

    デグレード RAID 状態またはメタデータ エラーは次の場合に発生する可能性があります。

    ● 新しい SD カードを追加した場合

    ● 別のサーバからの SD カードを挿入した場合

    Cisco UCS Manager では、図 6 に示すように、スクラブ ポリシーが [サービスプロファイル(Service Profiles)] > [ポリシー

    (Policies)] に表示されます。RAID ペアで SD カードを設定するには、FlexFlash スクラブ ポリシーを作成して、サーバを再

    認識します。FlexFlash スクラブ ポリシーは、両方のカード内のハイパーバイザ パーティション(存在する場合)を消去して、

    そのカードを正常な RAID 状態に再フォーマットします。図 7 に示すように、ベスト プラクティスとして、ミラーリングが完了

    したらすぐに、スクラブ ポリシーをデフォルトに設定することによってスクラブ ポリシーを無効化してください。

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    図 6. スクラブ(終了破棄の時)ポリシー

    図 7. デフォルトに設定することでスクラブ ポリシーを無効化する

    ペアリング後もスクラブ ポリシーが有効なままで、それ以降に検出イベントまたは再関連付けイベントが発生した場合に

    は、カードが再フォーマットされます。このため、このステップの完了後にスクラブ ポリシーを無効にすることが重要です。

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    図 8 に、作成されたスクラブ ポリシーを示します。

    図 8. スクラブ ポリシーの作成

    Cisco FlexFlash SD カードからのブート SD カードからブートするには、図 9 に示すように、サービス プロファイルで使用されるブート ポリシー内に SD カードが存

    在する必要があります。

    注:IMC リリース 2.2 以前は、サービス プロファイルではなく、BIOS を介してブートを実行する必要がありました。

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    図 9. Cisco FlexFlash SD カードのブート ポリシーの作成

    アウトオブバンド管理の使用

    自動同期の有効化

    より高度な FlexFlash コントローラ FXS3 付きの SD カード(表 1 および表 2 を参照)の場合は、カードが非同期状態に

    なると、ユーザの介入なしに、自動同期機能によってカードが自動的に再同期されます。この機能を使用するには、[自動

    同期を有効にする(Enable Auto-sync)] をクリックします。管理スロット番号プロンプトで、他のカードにミラーリングされる

    データが入っているカードを Cisco UCS Manager が識別できるようにスロット番号を入力します(図 10 を参照)。選択し

    たスロットがミラーリングのプライマリ カードになります。

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    図 10. 自動同期の有効化

    選択が完了すると、コントローラは、特定されたスロット番号のプライマリ SD カードからセカンダリ SD カードへのミラーリン

    グを開始します。自動同期が有効な状態で、いずれかの SD カードが別のカードに交換された場合、コントローラはプライマ

    リ SD カードのデータをスロット内の新しいカードにミラーリングします。交換された SD カードがプライマリ、セカンダリのどち

    らであるかは問題ではありません。コントローラは、サーバに実装されている SD カードを新しい SD カードに自動的にミラ

    ーリングします。

    Cisco FlexFlash SD カードのフォーマット

    既存のデータを破棄したり、最新の(一致する)コントローラ メタデータを SD カードに確実に書き込んだりする目的で、SD

    カードをフォーマットすることができます。ブランクのスペア カード、または別のサーバ ホストから移動されたカードを取り付

    けた後には、フォーマットすることをお勧めします。プロセス中には両方のカードのデータが破棄されるため、この操作を行う

    場合は注意が必要です。図 11 に手順を示します。

    図 11. SD カードのフォーマット

    Cisco FlexFlash コントローラのリセット

    Cisco UCS Manager で FlexFlash コントローラをリセットすることができます。この操作は、予期しない動作のトラブルシ

    ューティングに役立つことがあります。FlexFlash コントローラをリセットすると、サーバ ホストと SD カードの間の接続が

    失われます。図 12 に手順を示します。

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    図 12. Cisco FlexFlash コントローラのリセット

    スタンドアロン モードで動作する Cisco UCS C シリーズ サーバ

    SD カードの動作と詳細は、IMC インターフェイスの [ストレージ(Storage)] タブに表示されます。図 13 に示すように、この

    タブには、コントローラ、物理ドライブ、および仮想ドライブに関する詳細が含まれています。

    図 13. Cisco IMC の [ストレージ(Storage)] タブ ビュー

    Cisco FlexFlash SD カード パーティションの使用 図 14 の左側に示すように、IMC リリース 1.4 および 1.5 では、シスコの工場で SD カード上に 4 つのパーティションが事前

    設定されます。パーティション サイズは、取り付けられた SD カードのサイズとは無関係に固定的です。

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    図 14. Cisco UCS C シリーズ スタンドアロン ラック サーバ モードの Cisco FlexFlash パーティション

    IMC 1.5(4) リリースでは、1 つのハイパーバイザ パーティションを除く 3 つのパーティションが削除されました。この変更

    により、SD カード上で使用可能なユーザ容量が増えました(図 14 の右側を参照)。16 GB カードの使用可能なパーティ

    ション容量は約 14.2 GB で、32 GB カードの使用可能なパーティション容量は約 30 GB です。

    IMC 1.5(4) で使用可能なこの単一パーティションを実装するときには、次の点に留意してください。

    ● 単一パーティション レイアウトを選択した後は、以前の IMC リリースに移行しない限り、4 パーティション レイアウ

    トに戻すことはできません。

    ● 4 パーティション レイアウトでハイパーバイザ パーティションを現在使用しているユーザは、ハイパーバイザ パー

    ティションにイメージを再インストールする必要があります。この再インストールが完了しておらず、カード上に

    Server Configuration Utility(SCU)イメージが存在する場合には、その SCU イメージがシステムのブートに使用

    されます。これは、それが 4 パーティション レイアウトのカード上で使用可能な最初のパーティション セグメントだ

    からです。

    ● IMC 1.4 を現在使用しているユーザが 4 パーティション レイアウトを維持するには、まず IMC 1.5(4) にアップデ

    ートしてから、それ以降のリリースにアップデートする必要があります。この暫定アップデートにより、既存の 4 パ

    ーティション レイアウトと 1 パーティション レイアウトの両方を確実にサポートするファームウェア レベルになりま

    す。IMC 1.4 から IMC 1.5(4) 以降のリリースに直接アップグレードすると、SD カードが強制的に単一パーティシ

    ョン レイアウトに自動設定されます。

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    4 パーティション レイアウトから 1 パーティション レイアウトへの移行

    4 パーティション レイアウトから 1 パーティション レイアウトに移行するには、[パーティション デフォルトへのリセット

    (Reset Partition Defaults)] を選択します。この結果、次のようになります。

    ● 選択したスロット内のカードが「正常なプライマリ」としてマークされます。

    ● 他のスロット内のカードは「正常でないセカンダリ(アクティブ)」 としてマークされます。

    ● 1 つのミラー パーティションが作成されます。

    ● カードの読み取り/書き込みエラー カウントと読み取り/書き込みしきい値の両方が 0 に設定されます(別の読

    み取り/書き込みエラーしきい値を設定する方法については、後述する「Q&A」の項を参照してください)。

    [パーティションデフォルトへのリセット(Reset Partition Defaults)] を選択すると、図 15 に示すように、確認ウィンドウが表示されます。

    図 15. 4 パーティション レイアウトから 1 パーティション レイアウトに移行するための確認プロンプト

    [はい(Yes)] をクリックすると、そのスロットの設定オプションが表示されます。このオプションは、図 16 に示すように、「正常

    なプライマリ」として設定する必要があります。選択されなかったカードは、「正常でないセカンダリ(アクティブ)」としてマー

    クされます。

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    図 16. [パーティションデフォルトへのリセット(Reset Partition Defaults)]

    このようにパーティション デフォルトに変更すると、以前にミラーリングされていたカードはミラーリングされなくなります。

    パーティション デフォルトへの変更後にカードをミラーリングするには、後述するように、SCU を使用してミラーリング プ

    ロセスを開始する必要があります。

    IMC で SD カードを設定した後、ハイパーバイザ パーティションをミラーリングする前の時点では、図 17 に示すように、

    IMC GUI の [コントローラ情報(Controller Info)] タブがデグレード状態を表す黄色に変化します。この状態でも、プライマ

    リ FlexFlash カードは動作可能であり、ユーザはそれを使用できます。

    注:Cisco UCS C シリーズ ラック サーバは、IMC リリース 1.5 以降での FlexFlash SD カード ミラーリングをサポートします。IMC 1.5 より前では、取り付けられたカードが 1 枚か 2 枚かに関係なく、デグレード RAID ステータスが表示されます。これは、IMC 1.5 より前では SD カード ミラーリングがサポートされないためです。

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    図 17. ミラーリング設定前の「デグレード RAID」ステータスが表示された [コントローラ情報(Controller Info)] タブ

    図 18 に示す [物理ドライブ情報(Physical Drive Info)] タブのように、プライマリ RAID ロールのプライマリ カードが「正常」

    と表示されることを確認してください。2 枚目のカードは、セカンダリ アクティブ RAID ロールが割り当てられて「非正常」とマ

    ークされます。メタデータが一致しないカードは、両方のコード レベルを同じにしない限り、ペアリングできません。それぞれ

    のカードを同じコード レベルにするには、後述する「Cisco IMC 1.4 から 1.5 へのアップグレード:トラブルシューティング」

    の項を参照してください。

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    図 18. Cisco IMC の [物理ドライブ情報(Physical Drive Info)] タブ上の SD カード ヘルス ステータス

    仮想ドライブ パーティションの使用

    図 19 に示すように、正常な SD カードから提供されるパーティションが [仮想ドライブ情報(Virtual Drive Info)] タブに表

    示されます。パーティション サイズは固定的です。これは、コントローラ上でパーティション分割が実装されるためです。

    M3 サーバでのユーティリティ パーティションへのアップデートを Server Configuration Utility(SCU)から開始することが

    できます。使用可能なパーティションのパーティション サイズは次のとおりです。

    ● Server Configuration Utility(SCU)パーティション:3071 MB

    ● ハイパーバイザ(HV)パーティション:3071 MB

    ● ドライバ パーティション:6655 MB

    ● Host Update Utility(HUU)パーティション:1279 MB

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    図 19. 仮想ドライブ パーティション

    Cisco IMC 1.4 および 1.5 でのミラー モードの使用 SCU から、プライマリ カードとセカンダリ アクティブ カードの間でハイパーバイザ パーティションのミラーリングを開始でき

    ます。仮想キーボード、ビデオ、およびマウス(vKVM)マップド仮想メディア(vMedia)または IMC マップド vMedia を使用

    してシステム上で SCU ISO イメージをブートすることができます。ハイパーバイザ パーティションをペアリングするには、

    図 20 に示すように、赤色のボックスで強調表示されたアイコンを選択します。このプロセスが完了するには数分かかるこ

    とがあります。その間はサーバをリブートしないでください。

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    図 20. ハイパーバイザ RAID の同期操作

    ペアリングが完了すると、図 21 に示すように完了メッセージが表示されます。

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    図 21. ハイパーバイザ パーティションのペアリングの完了

    ペアリングが完了すると、[コントローラ情報(Controller Info)] タブとヘルス ステータスの両方が、正常なミラーリング ステ

    ータスを示す緑色で表示されます(図 22)。

    図 22. 正常な RAID ステータス

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    Cisco FlexFlash コントローラ FXS3 より高度な Cisco FlexFlash コントローラ FXS3 を使用している Cisco UCS C シリーズ ラック サーバ(表 2 を参照)は、

    次のような追加機能を備えています。

    ● ミラー モードまたはユーティリティ モードの選択

    ● 帯域外のユーティリティ パーティションのアップデート

    ● IMC からのミラー モードのカードの同期化

    ● 自動同期の設定

    [ストレージ(Storage)] の下の [コントローラ情報(Controller Info)] タブには、ほとんどのコントローラ詳細と設定オプショ

    ンが表示されます。図 23 では、2 枚のカードが取り付けられており、5 つのパーティション(パーティション分割されていな

    い 1 枚目のカードと 4 つのパーティションからなる 2 枚目のカード)を含むユーティリティ モードでセットアップされています。

    図 23. [コントローラ情報(Controller Info)] タブの詳細

    ミラー モードと自動同期の使用

    [カードの設定(Configure Cards)] を選択した後、ユーティリティ モード(5 つのパーティション)またはミラー モード(ミラー

    リングされる 1 つのパーティション)でカードを設定できます。ミラー モードでは、図 24 に示すように、プライマリ カードを

    設定して、自動同期を指定できます。ミラー モードのデュアル カードでは自動同期を有効にすることを強くお勧めします。

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    図 24. ミラー モード

    また、[ファームウェアモードの設定(Configure Firmware Mode)] を選択して、設定を変更することもできます。

    以下に、自動同期の概要を示します。

    ● シナリオ:2 枚の SD カードが自動同期モードで設定されています。1 枚のカードで書き込みエラーが発生し、

    定義されたしきい値を超えました。このカードは非正常としてマークされます。

    ● 結果:正常でないカードを新しいカード(この新しいカードはブランクである必要がある)に交換すると、既存の正常

    なカードが、ユーザ介入なしで直ちに新しいカードに同期されます(同期が完了するまでは非正常としてマークされ

    たままです)。同期の完了後に、新しく取り付けられたカード(以前は非正常としてマークされていた)が正常としてマ

    ークされます。

    交換用カードが以前に使用されたことのあるカードである場合は、同期が自動的に開始されません。SD カード設定のミスマ

    ッチが発生するため、ユーザが IMC インターフェイスから手動でミラーリングを開始する必要があります。このシナリオでは、

    自動同期設定が自動的に開始されません。これは、同期により新しいカード上の既存のデータが上書きされるためです。

    注:FXS3 コントローラが実装されていないサーバの場合は、図 20 に示すように、SCU を介して手動でミラーリングを開

    始する必要があります。FXS3 コントローラを使用しているサーバの場合は、図 24 に示すように、IMC を介して手動でミ

    ラーリングを開始できます。

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    ユーティリティ モードの使用

    ユーティリティ モードでは、5 つの仮想ドライブを使用できます(図 25 の例を参照)。

    ● Server Configuration Utility(SCU)パーティション:専用のユーティリティ パーティション

    ● Host Update Utility(HUU)パーティション:専用のユーティリティ パーティション

    ● ドライバ パーティション:専用のユーティリティ パーティション

    ● ユーザ定義ユーティリティ パーティション:ユーザ パーティション

    ● ブート パーティション(ハイパーバイザ):ユーザ パーティション

    ここで、最後の 2 つの仮想ドライブの名前を変更することができます。最初の 4 つのパーティションは 1 枚目のカードに配

    置され、最後のパーティションは 2 枚目のカードに配置されます。1 枚の SD カードで許可されるパーティションは 4 つだ

    けです。

    図 25. [仮想ドライブ(Virtual Drive Info)] タブ

    ユーティリティ パーティションのアップデート

    シスコから提供される最新のバージョンとデータを利用するには、ユーティリティ パーティションを頻繁にアップデートしてく

    ださい。FlexFlash コントローラ FXS3 を使用している SD カード(表 2 を参照)では、サーバの動作に影響を与えたり、

    SCU のブートを強制したりすることなく、このアップデート プロセスを開始できます。図 26 に示すように、ブランクのカードを

    追加するのか、既存のカードをアップデートするのかに応じて、[イメージの追加(Add Image)] または [イメージの更新

    (Update Image)] をクリックします。

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    図 26. イメージの更新

    ユーティリティ パーティションをアップデートするには、これらのイメージが存在する Common Internet File System(CIFS)

    共有とネットワーク ファイル システム(NFS)共有をマッピングしてから、パーティションをアップデートします(図 27)。この操

    作中は、他の FlexFlash 動作が自動的に中断されます。

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    図 27. (最新のユーティリティとドライバ イメージが存在する)共有への新しいマッピングの追加

    図 28 に示す SCU のように、パーティションのアップデート時には、アップデート中のパーティションのステータスがシステ

    ムから報告されます。

    図 28. アップデート中のパーティションのステータス

    アップデート プロセスの完了後に、図 29 に示すように、システムからステータスが報告されます。

    図 29. アップデートの成功

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    サーバ ホストへの仮想ドライブ提供の有効化 サーバ ホストへの仮想ドライブの選択的有効化を使用すると、サーバ ホストに提供するツールとユーティリティを指定す

    ることができます。図 30 に示すように、[仮想ドライブ情報(Virtual Drive Info)] タブから、このプロセスを開始できます。

    図 30. 仮想ドライブの有効化

    Cisco IMC 1.4 と Cisco FlexFlash の使用 IMC 1.4 を実行している場合は、1 枚の FlexFlash カードだけを設定に使用できます。この場合、ミラーリングは使用不可

    で、図 31 に示すように [インベントリ(Inventory)] > [ストレージ(Storage)] タブに詳細が表示されます。

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    図 31. Cisco IMC 1.4 [ストレージ(Storage)] タブの詳細

    コントローラ上で実装されるパーティション分割は固定的で、次のパーティションが作成されます。

    ● Server Configuration Utility(SCU)パーティション:3.0 GB

    ● Host Update Utility(HUU)パーティション:1.2 GB

    ● ドライバ パーティション:6.7 GB

    ● ハイパーバイザ(HV)パーティション:3.0 GB

    図 32 に、[仮想ドライブ情報(Virtual Drive Info)] タブ上のこれらのパーティションを示します。

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    図 32. [仮想ドライブ情報(Virtual Drive Info)] タブ

    Cisco IMC 1.4 から 1.5 へのアップグレード:トラブルシューティング IMC 1.4 から 1.5 にアップグレードすると、図 33 に示すように、「古いファームウェアが実行中(Old Firmware Running)」と

    いうステータス メッセージを伴って FlexFlash が無効状態になる場合があります。この問題を解決するには、[FlexFlashコン

    トローラのリセット(Reset FlexFlash Controller)] を選択します。この選択によってコントローラがリセットされ、システムが

    既知の正常な状態になります。ハイパーバイザ パーティションをミラーリングするには、前述の「IMC 1.4 および 1.5 での

    ミラー モード」の項の指示に従ってください。

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    図 33. Status 古いファームウェアが実行中

    図 34 および 35 に示すように、コントローラがリセットされるまでは、物理ドライブと仮想ドライブのデータを使用できません。

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    図 34. 使用できない物理ドライブ情報

    図 35. 使用できない仮想ドライブ情報

    [FlexFlashコントローラのリセット(Reset FlexFlash Controller)] オプションを選択すると、図 36 に示すように、リセット操

    作を許可するよう促されます。

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    図 36. Cisco FlexFlash コントローラのリセットの確認プロンプト

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    Q&A Q. 特定の Cisco UCS サーバ モデルでサポートされている SD カード容量を確認するにはどうしたらいいですか。SD

    カードの部品番号と価格を調べるにはどうしたらいいですか。

    A. Cisco UCS B シリーズおよび C シリーズの各モデルごとの技術仕様(Spec Sheet)には、サポートされる SD カードとその部品番号が記載されています。価格については シスコ販売パートナー にご確認ください。

    Q. シスコ製 SD カード以外の SD カードを使用できますか。 A. サードパーティ製 SD カードはサポートされません。Cisco UCS Manager と IMC はサードパーティ製 SD カードを管

    理/検出することができません。加えて、サードパーティ製 SD カードに対して、オンライト フィールド サポートや保証サ

    ポートも提供されません。

    Q. FlexFlash SD カードでサポートされるオペレーティング システム(OS)とハイパーバイザは何ですか。 A. 正確かつ最も新しい情報については、OS ベンダーのサポート詳細を確認してください。ESXi と Linux のブートはサ

    ポートされます。

    Q. カードを交換する必要がある場合、ミラーリングは自動的に再構築されますか。 A. 状況によります。FXS3 コントローラが実装されたサーバでは、自動同期が有効になっていれば、自動再構築がサポー

    トされます。その他のサーバの場合は、自動再構築がサポートされません。自動同期が有効になっている場合、問題

    のある SD カードを交換すると自動同期が実行されます。

    Q. 1 つのサーバでサイズが異なる 2 枚の SD カードを使用できますか。 A. いいえ。1 つのサーバ上の SD カードは同じサイズでなければなりません。

    Q. SD カードにはソフトウェアがプリロードされていますか。 A. 以前、IMC 1.4 および 1.5 では、Cisco UCS C シリーズ サーバ上でのみ SD カードがパーティション分割されていま

    した。現在出荷されている SD カードはすべてブランクで、ソフトウェアはプリロードされません。

    Q. エラーしきい値を設定するにはどうしたらいいですか。 A. FlexFlash 操作プロファイルを使用すると、カードごとに読み取り/書き込み操作のエラーしきい値を別々に設定できま

    す。カード上のエラー数がこの値を超えると、そのカードは非正常としてマークされます。1 ~ 255 のエラーしきい値を

    指定できます。または、検出されたエラー数とは無関係に、カードを決して無効にしないように指定するには、「0」と入力

    します。デフォルトのしきい値は 0 です。独自のしきい値を設定するには、図 37 に示すように、[操作プロファイルの設

    定(Configure Operational Profiles)] を選択します。

    http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/ucs/ucs_b/ds_list.htmlhttp://www.cisco.com/web/JP/product/hs/ucs/ucs_c/ds_list.htmlhttp://www.cisco.com/jp/

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    図 37. エラーしきい値の設定

    お問い合せ先

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