NO.128/ 2014.7月号

カトリック厚木教会

〒243-0014 神奈川県厚木市 旭町 2-7-11 TEL.046-228-4164 FAX.046-228-4150

聖堂は聖堂

厚木カトリック教会の聖堂は大変シンプルな聖堂

です。第二バチカン公会議後、全世界に多くの立派

な聖堂と美術的に素晴らしい祭壇や内陣は解体され、

その代わりに微妙に中途半端で、何もない建物が建

てられました。中世的な聖堂のご像と絵、そして、

壁のデザインをやりすぎてイエズス様が見えないと

考えられた挙げ句、何も無くて、お祈りもできなく

なった聖堂は多いそうです。

一方、現代美術スタイルで建てられた聖堂もあり

ます。美術的には格好いいと言えますが、教会教理

的に役に立たないと思われます。教会は共同体だと

いう考えは正しいですが、イエズス様が創立された

教会は先ず皆の救いの為であります。はい、感覚が

ある人間の皆の為に創立された教会です。

確かに、私達の聖堂はヨーロッパか長崎の聖堂と

比べられませんが、聖堂内の態度はいつでも大切で

す。聖堂は神様の家です。聖堂内に神様の存在は確

かにありますが、私達の努力が無ければ、神様の存

在が感じられません。だから、厚木教会に来られる

一人一人が神様と対話できるような聖堂になるよう

に、次のガイドラインを申し上げたいと思います。

１）沈黙を守りましょう。先ず、イエズス様と話す

ことを優先しましょう。そして、何かを友達に言い

たいなら、小さい声 で言いましょう。私たちは普通、

裁判所とかお寺の中で大きい声で話さないでしょ？

イエズス様の前では、もっとできると思います。考

えてみれば、聖堂内で沈黙ができる人は聖櫃にいら

っしゃるイエズス様の真の存在を本当に信じる人。

聖堂の出入りでは、ちゃんとお辞儀か跪（ひざまず）

きをしていますか？

２）ミサを荘厳的 に与りましょう。特にごミサを

する時、相手は神様だからです 。神様に中途半端な

ことを捧げるのはまずいでしょう。だから、余計な

動きと移動をしないように、祈願、朗読、説教と聖

変化の時、じっとお祈りしましょう。

３）跪くことと立つこと、どちらの方がいいかと私

は何回も聞かれたことがあります。ご聖体を口で受

けるか、手で受けるか、どちらが相応しいかとも聞

かれました。日本では跪く代わりにそのまま立って

もいいということは許されるようになり、７０年代

からでも通常の口で受けるより、手でご聖体を受け

ることもバチカンから日本の教会に特別許可を与え

られました。ご 自分で判断してください。神様を

拝むためにどちらで心を表したほうがいいです

か ？

４）聖堂内での大人のマナーと態度は、子供たちに

とってイエズス様の存在、祈りの大切さとご聖体の

大事さの信仰教育になると信じます 。だから、子供

たちの為に、聖堂内でお祈りできる雰囲気を作りま

しょう。泣き部屋は例外だと思いましょう。特に、

泣き止まない赤ちゃんの為に使われた方が良いです。

子供達にお 祈りの仕方と唱え方、そして、歌い方の

教育 は両親の隣で行われるのは当たり前なことで

す。

５）きちんとした服装でミサに与りましょう 。私は

小神学校に入った時学校の制服がありましたが、日

曜日用の別のシャツもありました。学校の日にはカ

ジュアルな靴を履きましたが、日曜日に皮靴は基本

でした。その時から、ミサの歌、楽器、と沢山の侍

者だけではなく、自分の服装でも「主の日」だとい

う意識を教わりました 。

聖堂がないカトリック共同体が少なくない中、厚木に

はあるので私達はラッキーです！だから、イエズス様が

いらっしゃる聖堂を維持的に大事にするだけではなくて、

信心的にも大切にしましょう！ ボブ・ザラテ主任司祭

1

２０１４年度 ご復活

４月１９日復活徹夜祭のこの夜、復活のろう

そくには主の５つの釘が打ちこめられました。

会衆が見守る中復活のろうそくに火がつけら

れ、その復活のろうそくを先頭に祭壇までの行

列が続きました。暗い聖堂が復活のろうそくの

火から会衆が持つ小さなろうそくに点火され、

大きな光となり聖堂は少しずつ明るくなりま

した。主任司祭ボブ・ザラテ神父が復活賛歌を

ラテン語で唱えられ、喜びの復活徹夜祭のミサ

が始まりました。

今年は成人４名と男児小学生４名の受洗者

をカトリック厚木教会共同体に迎え、喜びのう

ちに復活祭を祝うことができました。

この日受洗された８人の方々、本当におめで

とうございました。男児小学生の４人は初聖体

を６月１５日に受ける為に、教会学校の初聖体

クラスで準備していました。

翌日２０日のミサの説教でボブ神父様は、

「イエス様の復活が意味する事について、イエ

ス様の使命が十字架で終わったのではなく、も

っと深い事の事実を私たちに示してくださっ

た事にあるのだ」と言う事を３つ話してくださ

いました。

１つは、カトリック信者として自分の命だけ

ではなく人の命も大切にする事。

２つ目は、シモン・ペトロに使徒ヨハネが従順

であったように私達も、教会のリーダー達（教皇、

教区の司教、小教区の司祭）に従順な心を持つ事。

３つ目は、イエス様の復活を見て信じた弟子

たちのように本心から信じる心を持つ事。

「一般の社会にあってカトリック信者と言

うと肩身が狭いと感じる事があるかも知れな

いが、イエス様の復活に与れた事の意味を考え、

今日の喜びを共に祝いましょう」

ミサ後、中庭や信徒会館で６、７グループや

フィリピンの方々が用意してくださった軽食

を頂きました。

準備してくださった方々、ありがとうござい

ました。

復活の卵は１０００個用意されました。

(広報部 竹内)

2

堅 信 式

6月 29日聖ペトロ・聖パウロ使徒の第二ミサ

で梅村横浜司教様から４６名の信徒が堅信の

秘跡を受けました。

堅信の儀に先立ち、説教で梅村司教様は次の

ように話され、受堅者を祝福されました。

「第二バチカン公

会議後、教皇パウロ６

世は堅信式を以って

第二の聖霊降臨と位

置づけられました。本

日、ペトロとパウロの

祝い日に堅信式が行なわれる事は意義深いも

のがあります。堅信を受ける皆さんは子どもの

共同体から大人の共同体の正式なメンバーに

なり福音宣教の任を担う事となります。そして、

入信の秘跡の完成となります。」

そして、ローマ留学時代に親しくなったユダ

ヤ人のベル・ボーイとのエピソードを話されま

した。また、イエスの母マリアの試練について

「天使祝詞の祈りでは、マリアはこれ以上注ぐ

事のできない恩寵を受けている存在として表

され、また神がいつも共に居てくださると祈り

は続きます。これほどの恵みが与えられれば、

平和な毎日が続くと思いがちではあるが、受胎

告知・イエスの出産・エジプトへの避難・生ま

れ故郷ではない場所での生活・イエスが伝道を

始められた時の人々からのマリアへの非難中

傷・そして何よりも十字架のイエスの殉教を母

として立ち会うマリアの試練が与えられまし

た。しかし、どのような時でもどんな場所でも

神はいつも共にいてくださるのです。」

最後にカトリック聖歌集６５８番「主よみも

とに」を口ずさみながら創世記のヤコブの夢か

らこの歌詞が作られた、と解説してくださいま

した。

「少し長いお説教になりました」と司教様は

おっしゃいましたが、優しい語り口のお話に会

衆は耳を傾けていました。

堅信の儀では、洗礼の約束の更新、司教様、

ボブ神父様による受堅者への按手が行なわれ、

一人一人が司教様の前に進み出て塗油を受け

ました。

堅信の儀の中でカトリック聖歌２２３番「み

たまよ来たりて」、アヴェ・ヴェルム・コルプ

スが聖歌隊のリードで歌われました。また、「あ

われみの賛歌」「栄光の賛歌」「感謝の賛歌」「平

和の賛歌」がラテン語で歌われました。

堅信の秘跡を受けられた信徒の皆様、代父母

の皆様おめでとうございました。

記念撮影後、信徒会館、中庭テント内で世話

人の方々が用意してくださった軽食や飲み物

で、お祝いの会が成田さんの司会で開かれまし

3

た。前日からの雨も止み、おやじの会が用意し

てくださったテントで歓談の輪が広がってい

ました。

信徒会館では日曜学校の子どもたちが司教

様に、コートジボアール出身のエマニュエルさ

んのギター伴奏で“いきものがかり”の「あり

がとう」の歌を披露し、司教様も嬉しそうに聞

いていらっしゃいました。

この日、初めての侍者をした小学生、そして

最年少の受堅者をボブ神父様が司教様に紹介

していました。

堅信式に際し、多くの方々のお働きに感謝いた します。ミサの最後にボブ神父様が挨拶された ように、厚木教会が多くの国の人々に開かれた 教会であると強く感じた堅信式でした。

(広報部 竹内)

受堅された男子中学生とその代父母、他

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受堅された大人の方々と代父母

受堅された女子中学生とその代父母、他

5

2014年初聖体式

6月 15日、三位一体の主日に初聖体式が行わ

れ、２１名の子供達が初聖体を受けました。今

年は人数が多いためか子供達の行列はありま

せんでした。 御ミサの後、ボブ神父様は「ご両親へのお願

いですが、初聖体のために朝のミサに子供達を

来させたように、これからももっと教会に来さ

せて下さい。私は今年で３回目の初聖体式です

が、最初の初聖体のグループで教会に来ている

子供達は少ない、何人かは教会に来なくなっ

てしまった。 ですから子供達が教会に来られるように、ご両

親の努力が必要です」と話されました。 聖堂での初聖体の記念撮影を終えた後、信徒

館のマリアの部屋で盛大なパーティーが行わ

れました。テーブルには沢山の各国の料理が並

び、ペルーの人達が作製した頂上に御聖体の模

型の載った１メートル程のイルミネーション

の輝く、３段飾りのデコレーションや、天井か

らは風船が吊るされて、楽しい雰囲気の中で初

聖体の子供達をお祝いしました。 （広報部 鈴木）

受堅された女子高校生とその代父母、他

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第 33回横浜 教区典礼研修会

［2014年 2月 11日(火)］に参加して（その 2）

前号に掲載した残りを以下に掲載します。 (広報部)

三上 隆達（典礼部）

「聖書と典礼」はそれらの手助けとして各教会

には数週間分先までが送付されていますので、

お持ち帰りください。当日はそれをご持参くだ

さい。 なお、ミサ後に、その日使用した｢聖

書と典礼｣は持ち帰り、もう一度開いて今日の

ミサを思いだしていただければ幸いです。

(午後) テーマ：主のみことば＝みことばを歌

う＝講師：宮越俊光氏 (上智大学神学部講師)

今第二ヴァチカン公会議から・・・50年が経ち

ました。この公会議以前は神のことばへの応答

＝ミサ中の歌〈神のことばへの応答も含めて〉

はもっぱら聖歌隊が司り、一般の会衆は、ただ

それを聴くだけでしたがこの公会議以降は、語

りかけ・・・会衆が応答するという対話形式に

なりました。ミサの中で歌うことによって会衆

が典礼に参加する現在の姿になったわけで

す。・・・参加の形は、内的参加と外的参加が

あります。

○内的な参加・・・・みことばを聴く。心を声

に合せ、天からの恵みに協力する＝神からのメ

ッセージに心を合わせて聴くということです。

○外的な参加・・・みことばを歌う。(内的な

参加を)応唱・答唱・詩編唱和・交唱・聖歌等で、

外的に参加表現する。

ことばと結びついた聖歌は典礼に不可欠の要

素です。

神による語りかけ

「神はことばを語るとき、わたしたちの答えを

待っています」・・・神のことばを聴く、神の

民からの応答⇒答唱詩編・アレルヤ唱・信仰宣

言・共同祈願・沈黙の祈り「・・・ことばによ

る神と神の民との交わり」です。ことばの食

卓・・・・一人ひとりが関わって行く＝大切な

ことです。

（典礼憲章で、歌には言葉が必要で、聖歌・答

唱(句)を通して、典礼に参加する）

・答唱詩編・・・神の言葉の黙想を助けるため

に答唱と詩編を歌います。答唱詩編は〈第一

朗読を受けた形で〉聖書から取られており、

歌による聖書朗読という位置づけです。

詩編唱者は答唱と詩編から神の言葉を告げる

意味を理解して喜びを伝えます。(賛歌を伝え

る)＝第一朗読を読んでおけばよい準備とな

ります＝(朗読台から歌うのが望ましいでし

ょう)

会衆は、答唱を歌います。

・アレルヤ唱・・・福音朗読＝キリストの語り

かけ＝を迎える準備と信仰を表すために、起立

して喜び歌います。

・入祭・奉納・拝領の歌・・・全員が動き〈行

列〉の中で一致のしるしとして歌います。会衆

の賛歌です。

聖なる沈黙

神のことば・歌・祈りが霊的に結ばれること

になる内的な心構えを通して、執り行われる神

秘にいっそう固く結ばれる。

ことばの典礼では間《聖なる沈黙》が大切で

す。

神のことばを心で受けとめ、祈りによって応

答を準備するため「信仰は聞くことにより、

しかもキリストのことばを聞くことによって

始まる」(ローマ 10・17)

神のみ言葉〈沈黙〉⇒聞く〈沈黙〉⇒回心〈沈

黙〉⇒信仰〈沈黙〉⇒賛美・感謝 〔《聖なる

沈黙》を大切に守りましょう〕

7

8

「第 18回-障害-共に歩む集い

inなかはら」に参加して/

障害者関連法に関して

広報誌「あつぎ」の印刷外注化

福祉部 星野剛一(72CM)

この集いの第 1回は 1997年 5月 31日、山手

教会で開催され、「障害の垣根を越えて」をテ

ーマに、（１）励まし合う、（２）知り合う、（３）

学ぶ、をサブテーマに掲げて始まった。

今回第 18回は 2014年 5月 24日に中原教会

で 100余名の参加を得て開催され、サブテーマ

は、（１）障害について学ぶ、（２）認識を深め

る、（３）交流する、であった。

講話はすべて聴覚障害の方、6名が担当され

た。話された中で驚いたことは、聾学校では手

話は禁止で、口話（こうわ）教育が主体で手話

をすると叱られたとのこと。

手話は日本語、英語、エスペラント語などと

同じ言語で、聴覚障害の方たちの意思伝達の手

段であるにも係わらず、その言語を教えないの

は何故？

もう一つ、子供の時家族の中で一人取り残さ

れ「孤立」。父母もわが子の障害に対し、理解

不足ということ。

出生前診断が「障害と共に歩む」に利用され

れば良いが、障害者排除に用いられる傾向があ

る。障害なく生まれても、何人も障害にならな

いという保証はないのに。

昨年 6月 19日「障害を理由とする差別の解

消」に関する法律が成立した。

2001年に国連は日本政府に対して「障害者に

関係する、あらゆる種類の差別を『禁止する』

法律を制定すること」を勧告した。

当時の自民党政権は「障害者基本法」に差別

禁止に関する理念規定を入れた。民主党政権に

なって障害者制度改革が現実味を帯びてきた。

2012年 12月政権交代となったが、自民・公明・

民主の各党協議が行われ、「障害を理由とする

差別の解消の推進に関する法律」が成立した。

但し、「差別禁止」の表現は入らなかった。

（注 1）

横浜教区の「-障害-共に歩む集い」は障害者

の集いでないことが、教区の信徒の方々に理解

されていないと感じる。私もこの集いに理解不

足であった。障害に関する国連の勧告は知って

いたが、障害者差別解消法が制定されていたこ

とを知らなかった。

注１：全国社会福祉協議会発行「月刊福祉」2013

年 12月号 12-13頁参照、但し、自民党政権と

民主党政権の語句は記されていない。

広報誌「あつぎ」の印刷は、私が広報誌に関

わり初めた 10年前以前から教会の印刷機で行

われてきました。しかし、2008年に導入された

印刷機は、この 2年間トラブルが頻繁に発生す

るようになり、広報部員泣かせでした。その上、

掲載される写真の鮮明さも悪く、集合写真では

人の顔がぼやけて識別しにくい状態でした。

そこで、寺島さん（財務部長）と対応を検討

してきました。現在使用している印刷機と同等

の機能・性能の印刷機の価額は、広報誌を年 4

回発行した場合でも、その外注費(税込)の 13

年分に相当します。

そして、5月度の教会委員会に外注化を審議提

案して了承されました。

これにより、従来行ってきた広報誌の印刷・

折り込み作業（2日間）が無くなり、広報部員

の負担も軽減されることになりました。

また、写真の鮮明さの向上が期待できるので、

広報部員にとっても励みになります。

(広報部 山内)

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異動情報

（2014.4.1～6.30） 敬称略

厚木教会ホームページ： 「教会行事の記録」を見てください

編集後記

今年 4月以降に掲載された行事の記録は、復活

祭（4月 20日）、初聖体（6月 15日）、聖体式

（6月 29日）です。

「カトリック厚木教会」で検索して、是非参照

してください。

（HP 委員会 山内）

厚木教会ホーム

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主イエズスは聖ファウスチナに出現し、「私は

愛であり、慈しみそのものである。霊魂が信頼し

て私に近づくとき、溢れるほどの恵みで満たされ

る」と言われました。また御父はマザー・ウージ

ェニアに出現し、「私が気にかけていることは、

全ての人を見守り子供として愛すること」と言わ

れました。初聖体を受けた子供達が、神様の愛を

知り、神様に信頼して、成長していく事を願いた

いです。 （広報部 植木、竹内、松本、鈴木（正）、山内）

受洗おめでとうございます

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