取扱説明書
このたびは、 BOSSドクター ・ サンプル SP-202をお買い上げいただきまして、 あ りがとうございます。
こ の 機器 を 正 しく お 使 い いた だ く た めに 、 ご 使 用 前に 「安 全 上 の ご注 意 」 ( P.2、 3) と 「 使 用上 の ご 注 意」 ( P.11) を よ くお 読 み く ださ い 。 ま た 、 こ の 機 器 の 優 れ た 機 能 を 十 分 ご 理 解 い た だ く た め に も 、 こ の 取 扱 説 明 書 を よ く お 読 み く だ さ い 。 取 扱 説 明 書 は 必 要 な と き にす ぐ に 見 る こ と が で き る よ う 、 手 元 に 置 い て く だ さ い 。
●この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説明書をよく読んでください。
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● この機器およびACアダプターを分解したり、改造したりしないでください。
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● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれていないことは、絶対にしないでください。必ずお買い上げ店またはローランド・サービスに相談してください。
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● 次のような場所での使用や保存はしないでください。
○温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)や湿度の高い場所
○ホコリの多い場所○振動の多い場所.............................................................................................................
● この機器を、ぐらついた台の上や傾いた場所に設置しないでください。必ず安定した水平な場所に設置してください。
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● ACアダプターは、必ず指定のもの(PSA-100)を、AC100Vの電源で使用してください。
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● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上に重いものを載せたりしないでください。電源コードに傷がつきます。
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● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アンプ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設定によっては永久的な難聴になる程度の音量になります。大音量で、長時間使用しないでください。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直ちに使用をやめて専門の医師に相談してください。
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● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に入れないでください。
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● 次のような場合は、直ちに電源を切ってACアダプターをコンセントから外し、お買い上げ店またはローランド・サービスに修理を依頼してください。
○ ACアダプター本体や電源コードが破損したとき○異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりしたとき○機器が(雨などで)濡れたとき○機器に異常や故障が生じたとき.............................................................................................................
警告 警告
2
安全上のご注意
火災・感電・傷害の危険を防止するには
取扱いを誤った場合に、使用者が傷害を負う危険が想定される場合および物的損害のみの発生が想定される内容を表わしています。 ※物的損害とは、家屋・家財および家畜・ペットにかかわる拡大損害を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容を表わしています。
警告
注意
注意の意味について 警告と 図記号の例
● は、強制(必ずすること)を表わしています。 具体的な強制内容は、● の中に描かれています。 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜くこと」を表わしています。
は、注意(危険、警告を含む)を表わしています。 具体的な注意内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしています。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
●お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の取り扱いやいたずらに注意してください。必ず大人のかたが、監視/指導してあげてください。
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● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を与えないでください。
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● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしないでください。特に、電源タップを使用している場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を超えると発熱し、コードの被覆が溶けることがあります。
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● 外国で使用する場合は、お買い上げ店またはローランド・サービスに相談してください。
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● 電池は、充電、加熱、分解したり、または火や水の中に入れたりしないでください。
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● この機器とACアダプターは、風通しのよい、正常な通気が保たれている場所に設置して、使用してください。
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● ACアダプターを機器本体やコンセントに抜き差しするときは、必ずACアダプターの本体やプラグを持ってください。
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● 長時間使用しないときは、ACアダプターをコンセントから外してください。
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● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならないように配慮してください。特に、コードやケーブル類は、お子様の手が届かないように配慮してください。
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● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いものを置かないでください。
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● 濡れた手でACアダプターの本体やプラグを持って、機器本体やコンセントに抜き差ししないでください。
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● この機器を移動するときは、ACアダプターをコンセントから外し、外部機器との接続を外してください。
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● お手入れをするときには、電源を切ってACアダプターをコンセントから外してください(P.9)。
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● 落雷の恐れがあるときは、早めにACアダプターをコンセントから外してください。
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● 電池の使いかたを間違えると、破裂したり、液漏れしたりします。次のことに注意してください(P.8)。
○電池の+と-を間違えないように、指示どおり入れてください。
○新しい電池と一度使用した電池や、違う種類の電池を混ぜて使用しないでください。
○長時間使用しないときは、電池を取り出しておいてください。
○液漏れを起こした場合は、柔らかい布で電池ケースに付いた液をよくふきとってから新しい電池を入れてください。また、漏れた液が身体についた場合は、水でよく洗い流してください。
○電池を、金属性のボールペン、ネックレス、ヘアピンなどと一緒に携帯したり、保管したりしないでください。
.............................................................................................................
● 使用済みの電池は、あなたの地域のゴミ分別収集のしかたに従って、捨ててください。
.............................................................................................................
警告
注意
注意
3
主な特長...............................................................5
各部の名称と働き................................................6電池の入れかた................................................................8
接続のしかた .......................................................8DJシステムのセッティング..........................................8
電源の入れかた..................................................10電源を切るとき.............................................................10
使用上のご注意..................................................11
クイック・スタート
サンプルを聴いてみよう .................................................12
エフェクターを使った演奏をしよう.............................13
サンプリングをしてみよう.............................................14
ボイス・エフェクターとして使おう.............................15
Section 1: 演奏してみよう
バンクの切り替え..............................................................16
ホールド機能を使ってサンプルを鳴らす ....................16
外部入力の音をパッドでコントロールする(ソース・パッド)............................................................17
サンプルとマイク/外部入力音をミックスして鳴らす(ソース・ミックス)................17
BPM(テンポ)を計測する............................................18
最大同時発音数と発音の優先順位.................................19
Section 2: サンプリングをする
マイクを使ってサンプリングをする.............................20
CDからサンプリングをする(ライン録り) ..............21
ハイファイな音でサンプリングする/長時間サンプリングをする(サンプリング・グレード)...........................................22
自動的にサンプリングをスタートさせる(オート・サンプリング) ...............................................23
サンプリング可能時間/残り時間の確認方法............24
サンプル1つを消去する...................................................25
サンプリング・データを一括消去する ........................25
サンプリング後のBPMの表示と修正 ...........................25
Section 3: 鳴らしかたをいろいろ変えてみよう(エディット)
フレーズを繰り返し鳴らす(ループ再生)................26
1度だけ鳴らす(ワン・ショット再生)......................26
不要な部分を鳴らさない(スタート/エンド・ポイントを変える)..................27
不要な部分を消去する(トランケート) ....................28
リバース再生(逆方向再生)させる.............................28
パッドを押している間だけ鳴るようにする(ゲート再生).....................................29
パッドを押し続けなくても鳴り続くようにする(トリガー再生) ........................29
カレント・パッドの確認方法.........................................30
Section 4: エフェクターを使う
ピッチ(テンポも)を変える(ピッチ・コントロール) ...............................................31
ピッチを変えずにテンポだけを変える(タイム・ストレッチ) ...................................................32
テンポを変えずにピッチだけを変える(ピッチ・コントロールとタイム・ストレッチ) ..........32
ディレイを使う..................................................................33
フィルターを使う..............................................................33
リング・モジュレーターを使う.....................................34
外部入力にエフェクターを使う.....................................34
Section 5: データをメモリー・カードに保存する
メモリー・カードをフォーマットする ........................35
メモリー・カードに保存する(セーブ) ....................36
メモリー・カードからデータを読み込む(ロード) ......36
メモリー・カードのデータを保護する ........................37
4
目次
Section 6: MIDI音源として使う
MIDIチャンネルの設定方法.............................................38
通常の使いかた..................................................................38
リズム音源として使う......................................................38
MIDIの設定をお買い上げ時の設定に戻す....................39
MIDI操作時の注意 .............................................................39
Section 7: ブレーク・ビーツを作ろう
いろいろなフレーズをサンプリングする ....................40
サンプルのテンポ(BPM)を合わせよう(タイム・ストレッチ) ...................................................41
演奏しよう ..........................................................................41
Section 8: 資料
エラー・メッセージ..........................................................42
故障と思う前に..................................................................42
MIDIインプリメンテーション・チャート....................43
主な仕様 ..............................................................................44
索引.......................................................................................45
1997 ボス株式会社
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
■長時間サンプリング高音質サンプリング(HI-FI)では最長32秒、LO-FI 2にすれば最長4分20秒という長時間サンプリングが可能です。
スマートメディア(別売)を使用すれば、さらに長時間のサンプリングが可能です。
■強力な6種類のエフェクターを内蔵ブレーク・ビーツ作りに最適な、ピッチを変えずにテンポを変えるタイム・ストレッチ機能、テクノには欠かせないフィルターを2種類、人声に使用すると更に効果的なリング・モジュレーターなど、計6種類のエフェクターを内蔵しています。またフィルターとリング・モジュレーターは、外部入力の音に対しても使用することができます。
■BPMで表示/エディットサンプリングしたフレーズのBPM(テンポ)を自動計算して表示するだけでなく、BPM値にあった拍でのエディットや、タイム・ストレッチの変化をBPM値で表示することができます。
■サンプルごとにサンプリング・グレードの設定が可能
高音質な音が欲しい場合にはHI-FIで、長時間のサンプリングがしたい場合にはLO-FIにすることがサンプルごとに設定することができるので、メモリーを有効に使うことができます。
■ソース・ミックス機能ソース・ミックス機能により、サンプリング音と外部入力の音をミックスすることができます。サンプリング音をバックに、ラップなどのパフォーマンスが可能です。
■大容量のメモリー・カード(スマートメディア)に対応SP-202は、スマートメディアをメモリー・カードとして使用します。4Mバイトのカードを使用すれば、30分を超えるサンプリングが可能になります。また本体にある16種類のサンプリング音を、16個のサンプルを1セットとして、7セットまで保存することができます。
※ スマートメディアは、株式会社東芝の商標です。
■乾電池で動作電源に乾電池を使用することができます。いつでも、どこでも気に入ったフレーズをサンプリングして、即パフォーマンス。部屋で、クラブで、ストリートで活躍します。
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主な特長
1. ボリュームつまみ音量を調節します。
2. エフェクト・ボタン(EFFECTS)エフェクターのオン/オフをします。オンにすると点灯します。
PITCH以外のボタンは、同時に複数のボタンをオンすることはできません。
3. コントロールつまみ(CONTROL)通常はエフェクターのコントロールを行い、サンプリング時にはサンプリングのレベルを調節します。
4. ディスプレイ最後に発音したパッド(カレント・パッドと呼びます)の各種設定を点灯表示します。
5. BPM表示部通常はサンプルのBPM(テンポ)値を表示します。また、サンプリング可能な残り時間を表示させることもできます。
6. BPM設定ボタンサンプリングするときのBPM(テンポ)を設定します。あらかじめBPMがわかっているときは、▼▲ボタンを押して数値入力をすることができます。テンポがわからず、サンプリングするフレーズを聴いて入力したいときは、TAPパッドをフレーズの拍にあわせて叩きます。
7. サンプリング設定ボタンサンプリングをするときの条件を設定します。
●サンプリング・グレード設定ボタン
サンプリングのグレード(高音質でサンプリングする/長時間のサンプリングをする)を設定します。
●モノラル/ステレオ設定ボタン(MONO/STEREO)
モノラルでサンプリングするか/ステレオでサンプリングするかを設定します。
8. エディット・ボタンサンプルの再生のしかたを設定します。
●トリガー/ゲート設定ボタン(TRIGGER/GATE)
●ループ/ワン・ショット設定ボタン(LOOP/ONE SHOT)
●ノーマル/リバース設定ボタン(NORMAL/REVERSE)
9. デリート・ボタン(DEL)サンプルの消去をするときに使います。消去中は点灯します。
10. サンプリング・ボタン(REC)サンプリングの開始/終了をするときに使います。
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各部の名称と働き
11. マーク・ボタン(MARK)サンプリングした音の一部だけを発音させるときに使います。このボタンが点灯しているときは指定した部分だけが発音します。
12. キャンセル・ボタン(CANCEL)サンプリングやサンプル消去の操作を、途中で(REC、DELが点滅中に)中止するときに使います。
13. リメイン・ボタン(REMAIN)このボタンを押すと、BPM表示部にサンプリング可能な残り時間が表示されます。
同時にカレント・パッドと、コントロールつまみを回すと効果が変わるエフェクターのボタンが点滅します。
14. バンク・ボタン(BANK)サンプル・バンクを切り替えるボタンです。A/Bボタンは本体のバンクAとBを切り替えます。C/Dボタンは、メモリー・カードを使用しているときにバンクCとDを切り替えます。
15. パッドパッドを押すと、押したパッドに割り当てられているサンプルが鳴ります。発音中は点灯します。
16. ホールド・パッド(HOLD)パッドを押しながらこのパッドを押すと、パッドから指を離してもサンプルを鳴らし続けることができます。
17. ソース・パッド(SOURCE)このパッドを使うと、サンプリングをしなくても外部入力の音を発音/消音させたり、エフェクトをかけることができます。
18. 内蔵マイクこのマイクを使ってサンプリングをすることができます。
19. ヘッドホン・ジャック(PHONES)ヘッドホンを接続すると、ライン・アウトと同じ音を聴くことができます。ジャックは、ステレオ・ミニ・タイプのプラグに対応しています。
20. ソース・ミックス・スイッチ(SOURCE MIX)このスイッチをONにすると、サンプルの音と外部入力(マイクまたはライン・イン)をミックスして出力することができます。
21. メモリー・カード・スロット(MEMORY CARD)メモリー・カード(スマートメディア:別売)の差し込み口です。カードには本体内部メモリーに記憶しているデータをそのまま保存(バックアップ)することができます。またカードのバンクC/Dを使い、本体内部メモリーではできない長時間のサンプリングも行うことができます。
22. ソース・セレクト・スイッチ(SOURCE SELECT)このスイッチをMICにするとマイク(外部または内部)でサンプリング、LINEにするとライン・インに接続した機器からサンプリングすることができます。
23. 外部マイク・ジャック外部マイクを使いたいときに、マイクをこのジャックに接続します。接続すると自動的に内蔵マイクから外部マイクに切り替わります。
24. ライン・イン・ジャック(LINE IN L, R)CDプレーヤーなど、サンプリングの対象となる音源機器を接続するステレオRCAピン・タイプの入力ジャックです。
25. ライン・アウト・ジャック(LINE OUT L, R)サンプリングした音を鳴らすためのアンプやミキサーを接続するステレオRCAピン・タイプのオーディオ出力ジャックです。
26. MIDIコネクター
外部MIDI機器(シーケンサー、キーボード)を接続します。接続した機器でSP-202をコントロールすることができます。接続には、MIDIケーブル(別売)を使います。
27. 電源スイッチ電源をオン/オフします。
28. ACアダプター・ジャック別売のACアダプターを接続して使うことができます。
※ 指定のACアダプター以外は絶対に使用しないでください。故障の原因となります。
29. ピーク・インジケーター(PEAK)サンプリングするときのレベル調整の目安になるインジケーターです。このインジケーターが時々点灯するくらいにレベル調整を行うと、適切なレベルでサンプリングすることができます。
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接続のしかた
●電池の入れかた
本体底面の電池ケースのフタを外し、本体底部に表記してある図を確認して、向き(極性)を間違えないように電池を入れてください。電池を入れたら、確実にフタを閉めてください。
電池の容量が残り少なくなると、BPM表示が通常より暗くなります。
このようになりましたら、すぐに電池を交換してください。
※ 本体内蔵メモリーの内容は、電池が切れても記憶しています。
SP-202にはアンプやスピーカーは内蔵されていません。音を出すためには、アンプやオーディオ・セットまたはヘッドホンなどを用意してください。右図を参考にしてSP-202と外部機器を接続してください。
※ ACアダプター、オーディオ・ケーブル、MIDIケーブル、ステレオ・ヘッドホン、マイクは付属していません。別途販売店にてお買い求めください。
※ 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態で電源を切ってください。
●DJシステムのセッティング
レコードからサンプリングするときは、ミキサーのフェーダーをレコード・プレーヤー側(最大限)にします。
サンプリング時の音量レベルは、SP-202のRECレベル(P.20、21)とミキサーのエフェクト・センド量で調整してください。
○ミキサーの設定
CH 1 入力:ライン エフェクト:OFF
CH 2 入力:PHONO エフェクト:ON
※ ミキサーによっては設定が変わります。詳しくは、ミキサーの取扱説明書をご覧ください。
8
ACアダプター(PSA-100)
シーケンサーなど
オーディオ・セット/アンプ内蔵スピーカー など
CDプレーヤー
ステレオ・ヘッドホン
マイク
OUTPUT
MIDI OUT
LINE IN
MIDIケーブル オーディオ・ケーブル
コンセントへ
EFFECT SENDCH 1: LINE INCH 2:PHONO INLINE OUTLINE IN
SP-202 レコード・プレーヤー
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正しく接続したら(P.8、9)、必ず次の手順で電源を投入してください。手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損する恐れがあります。
1.電源を入れる前に次のことを確認します。
○ 外部機器と正しく接続されていますか?
○ 本体および接続しているアンプやミキサーの音量が最小になっていますか?
2. SP-202の電源スイッチをオン(ON)にします。
BPM表示部に "202" と数秒間表示されます。同時にドットも点滅します。
3.アンプ、ミキサーなどの電源をオンにします。
4. SP-202の音量を、VOLUMEつまみを回して調節します。
接続しているアンプやミキサーの音量も同じように調節します。
※ この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばらくは動作しません。
※ メモリー・カードが差し込まれている状態で電源をONにすると、メモリー・カードを認識するまでの数秒間ドットが点滅します。その間は動作しません。
※ ドットが点滅している間は、絶対に電源を切らないでください。
■電源を切るとき
1.電源を切る前に、本体および接続しているアンプやミキサーの音量が最小になっているかを確認します。
2.アンプ、ミキサーなどの電源をオフにします。
3. SP-202の電源スイッチをオフ(OFF)にします。
※ ドットが点滅している間は、絶対に電源を切らないでください。
ドット点滅
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電源の入れかた
2~3ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について ------------------------------------● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電力の大きな機器とは、別のコンセントを使用してください。
● ACアダプターを長時間使用するとACアダプター本体が多少発熱しますが、故障ではありません。
● この機器は消費電流が大きいため、ACアダプターの使用をお薦めします。電池で使用する場合はアルカリ電池を使用してください。
● 電池のセットや交換は、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、他の機器と接続する前にこの機器の電源を切った状態で行なってください。
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について ------------------------------------● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあります。この場合は、この機器との間隔や方向を変えてください。
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあります。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切った車内などに放置しないでください。変形、変色することがあります。
お手入れについて-------------------------------
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布で乾拭きしてください。
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアルコール類は、使用しないでください。
修理について ------------------------------------● お客様がこの機器やACアダプターを分解、改造された場合、以後の性能について保証できなくなります。また、修理をお断りする場合もあります。
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあります。大切な記憶内容は、メモリー・カード(スマートメディア)に保存するか、記憶内容をメモしておいてください。修理するときには記憶内容の保存に細心の注意を払っておりますが、メモリー部の故障などで記憶内容が復元できない場合もあります。失われた記録内容の修復に関しましては、補償も含めご容赦願います。
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持するために必要な部品)を、製造打切後6年間保有しています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていただきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、または最寄りのローランド・サービスにご相談ください。
補償について ------------------------------------● お客様がSP-202を使用して生じた「直接的な損害」「間接的な損害」につきましては補償を含めご容赦願います。これらの損害にはSP-202の使用で以下のことが起こった場合や起こるかも知れないことをローランドが示していた場合も含みます。
あなたが何らかの利益を受け損ねてしまうこと
創った作品やデータが永久に失われてしまうこと
SP-202本体、あるいは接続機器が使用できなくなってしまうこと
その他の注意について--------------------------● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失われることがあります。失っても困らないように、大切な記憶内容はバックアップとしてメモリー・カード(スマートメディア)に保存しておいてください。
● メモリー・カード(スマートメディア)の失われた記憶内容の修復に関しましては、補償を含めご容赦願います。
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子などに過度の力を加えないでください。
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラグを持ってください。
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないように、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
カードをお使いになる前に---------------------
メモリー・カードの取り扱い
● メモリー・カード(スマートメディア)は、確実に奥まで差し込んでください。
● メモリー・カード(スマートメディア)の端子の部分に触れたり、汚したりしないでください。
接点(金色)の無い面を 上にする
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使用上のご注意
サンプルを聴いてみよう
お買い上げ時には、バンクAの1~8までにサンプルが割り当てられています。まずそれらを聴いてみましょう。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●サンプルとは?
実際の演奏に必要な音が鳴るように、サンプリングした音(波形)にいくつかの設定を加え、パッドに割り当てたものです。
●バンクとは?
パッドに割り当てた8つのサンプルをひとまとめにしたものです。SP-202にはA~Dの4つのバンクがあります。●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
1. 電源スイッチをONにします。
2. パッド1を押します。(パッド1が点灯)
※ お買い上げ時に割り当てられているサンプルのバンクAの7と8は、パッドを押している間だけ発音する設定になっています。
3. SP-202のVOLUMEつまみを適当に上げ、パッド1を押しながら、アンプやモニター・スピーカーの音量を徐々に上げます。
4. 音が鳴るのを確認したら、さらにパッド2~8を押してみましょう。
※ パッドを押しても音が出ない場合は、バンクAが選ばれているか(BANK Aが点灯)を確認してください。他のバンクが選ばれていたら、BANK INT A/Bボタンを押して、バンクAに切り替えてください。
※ パッドを強く叩いても音量は変わりません。必要以上に強く叩くと故障の原因になります。
※ SP-202は、同時に4つのパッドの音を鳴らすことができます。それ以上鳴らそうとパッドを押すと、その時点で押しているパッドの中で最初に押したパッドの音が消え(パッド消灯)、最後に押したパッドの音が鳴ります(後着優先)。ただし、設定によっては4音鳴らない場合もあります。詳しくは、P.19『最大同時発音数と発音の優先順位』をご覧ください。
※ お買い上げ時に割り当てられているサンプルは、付属CDに納められている内容とは異なるサンプルです。またバックアップを取らずに消去を行うと、復帰させることはできません。
※ TRIGGER/GATEボタンを押してTRIGGERを点灯させると、パッドを押すたびに発音(パッド点灯)/発音停止(パッド消灯)になり、パッドが点灯している間はサンプルが鳴り続くようになります。詳しくは、P.29『パッドを押し続けなくても鳴り続くようにする』をご覧ください。
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3
4
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クイック・スタート
エフェクターを使った演奏をしよう
SP-202は、音に特殊な効果を与える6種類のエフェクターを内蔵しています。エフェクターを使うとどんな音になるか聴いてみましょう。
1. 電源スイッチをONにします。
2. SP-202のVOLUMEつまみを適当に上げ、パッド1~8を押しながら、アンプやモニター・スピーカーの音量を徐々に上げます。
3. エフェクターを使うサンプルを、パッドを押して鳴らします。
4. EFFECTSのいずれかのボタンを押します。(押したボタンが点灯)
エフェクターは、ボタン点灯でオン、消灯でオフになります。
5. CONTROLつまみを回します。それにあわせて音が変化します。
※ 各エフェクターのオン/オフは、各サンプルに設定することができます。
※ エフェクターは、PITCHを除いて、各サンプルにいずれか1つだけを使うことができます。
※ エフェクターを使うと、同時発音数が減少します。詳しくは、P.19『最大同時発音数と発音の優先順位』をご覧ください。
1
2
2,3
4
5
13
クイック・スタート
サンプリングをしてみよう
ここでは、お買い上げ時にはサンプルが割り当てられていないバンクBのパッドにサンプリングしてみます。
※ 第三者が著作権を保有するCD、レコード、テープ、映像作品、放送等からサンプリングをする場合、私的使用等の特別な場合を除き、権利者に無断での使用は法律で禁止されています。
1. CDプレーヤーを接続します。(P.8、9)
2. SP-202の SOURCE MIXス イ ッ チ が OFF、SOURCE SELECTスイッチがLINEになっていることを確かめてから、SP-202の電源スイッチをONにします。
※ マイクでサンプリングしたいときは、SOURCESELECTスイッチをMICにします。
3. SAMPLING START/STOPボタンを押します。
RECボタンが点滅し、スタンバイ状態になります。このとき、サンプル音の割り当てられていないパッドが自動的に選ばれ点滅します。
※ ここでサンプリングを中止したいときは、CANCELボタンを押します。RECボタンが消灯します。
4. サンプリングのレベル調整をします。
CDの再生をスタートさせ、REC LEVELつまみを回してPEAKが時々点灯するように調整します。
これでサンプリングの準備が終わりました。CDプレーヤーを一旦停止させ、再生スタンバイ状態にします。
5. CDプレーヤーの再生をスタートさせ、CD音のタイミングに合わせて、SAMPLING START/STOPボタンを押します。
RECボタンが点灯し、サンプリングがスタートします。
6. サンプリングを終えたいところまで来たら、SAMPLING START/STOPボタンを押します。これでサンプリングが終了し、パッドの点滅が消灯に変わります。
※ サンプリング可能な時間を超えると、自動的にサンプリングは終了します。
7. 消灯したパッドを押すと、今サンプリングした音を再生します。
※ 頭の部分や終わりの部分に不要な音や空白が入ってしまったとき、必要な部分だけを鳴らすように設定することができます。詳しくは、P.27『不要な部分を鳴らさない』をご覧ください。
●サンプリングした音が気に入らないときは
サンプリングした音を消してから再び操作3.からやり直してください。消去方法は次のとおりです。
a. DELボタンを押します。(ボタン点滅)
b. 消したいサンプルが割り当てられているパッドを押します。(パッド点滅)
c. DELボタンを押します。
DELボタンが点灯し、消灯になったら消去終了です。
※ DELボタンが点灯している間は絶対に電源を切らないででください。
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3,5,6
4
22
7
a,c
b
14
ボイス・エフェクターとして使おう
SP-202は外部入力に対して、エフェクターのFILTER(フィルター)1, 2とRING MOD(リング・モジュレーター)を使うことができます。
ここでは内蔵マイクを使って、声に対してリング・モジュレーターを使い、ロボットのような声にしてみましょう。
1. SOURCE MIXスイッチをOFF、SOURCE SELECTスイッチをMICにして電源スイッチをONにします。
2. SOURCEパッドを押します。(パッド点灯)
※ お買い上げ時には、パッドを押している間だけ発音する設定になっています。
3. SP-202のVOLUMEつまみを適当に上げ、アンプやモニター・スピーカーの音量を徐々に上げながら、マイクに向かってしゃべってみます。
※ マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリング音(キーンという音)が出ることがあります。その場合は、以下のように対処してください。
1. マイクの向きを変える
2. マイクをスピーカーから遠ざける
3. 音量を下げる
4. RING MODボタンを押して点灯させます。
マイクからの音声にリング・モジュレーターの効果がかかり、ロボットがしゃべっているような音声が出力されます。またCONTROLつまみを回すと、効果のかかり具合が変化します。
5. もう一度RING MODボタンを押して消灯させると効果はかからなくなります。
同様にFILTER 1と2も使ってみましょう。
6. SOURCEパッドから指を離して消灯させると、マイクの音が消えます。
※ 外部マイクを使いたいときは、MICジャックにマイクを接続してください。自動的に外部マイクに切り替わります。
※ FILTER 1, 2とRINGを同時に複数使用することはできません。
※ SOURCEパッドが点灯した状態で他のパッドを押すと、マイクの音が途切れることがあります。また、パッド1~8の音を鳴らしているときにSOURCEパッドを押すと、パッド1~8の音が途切れることもあります。これは最大同時発音数を超えたために起こる現象です。詳しくは、P.19『最大同時発音数と発音の優先順位』をご覧ください。
※ SOURCE SELECTスイッチをLINEにすると、ライン入力からの音声に対して、エフェクターを使うことができます。
※ TRIGGER/GATEボタンを押してTRIGGERを点灯させると、パッドを押すたびに発音(パッド点灯)/発音停止(パッド消灯)になり、パッドが点灯している間はサンプルが鳴り続くようになります。詳しくは、P.29『パッドを押し続けなくても鳴り続くようにする』をご覧ください。
※ ノイズや歪みが目立つ場合は、P.34の『ノイズが気になるときは』に従って、レベル調整をしてください。
1
4,5
11
4
2,6
3
15
クイック・スタート
SP-202は、1~8のパッドとBANKボタンの操作でサンプルを鳴らします。
サンプルが鳴っているパッドは点灯し、最後に押して発音させたパッド(これをカレント・パッドと呼びます)の設定内容がディスプレイに表示されます。
バンクの切り替え
パッドに割り当てた8つのサンプルをひとまとめにしたものバンクと呼び、SP-202ではA~Dの4つのバンクを使うことができます。バンクAとBはSP-202本体のバンク、バンクCとDはメモリー・カードにあるバンクです。
最大32種類のサンプルを切り替えることができます。
※ 電源投入時には、バンクAが選ばれます。
(バンクの構成)
●バンクA/Bを切り替えるときは
BANK INT A/Bボタンを押し、BANK AまたはBを点灯させます。
●バンクC/Dを切り替えるときは
BANK CARD C/Dボタンを押し、BANK CまたはDを点灯させます。
※ メモリー・カードがスロットに差し込まれていないときは、BANK CARD C/Dボタンを押しても、バンクC/Dを選ぶことはできません。
※ お買い上げ時には、バンクAにだけサンプルが割り当てられています。
※ バンクを切り替えたときは、選んだバンクのパッド1がカレント・パッドになります。
※ バンクC/Dのサンプルを鳴らしているときは、メモリー・カードを絶対に抜かないでください。
※ SP-202で未使用(SP-202で未フォーマット)のカードを差し込み、BANK CARD C/Dボタンを押すと、C/D/RECが点滅します。ここでRECボタンを押すと、カードのフォーマットが実行されます。フォーマット中(REC点灯)は電源を切ったり、カードを抜いたりしないでください。フォーマットを行うと、カード内部のデータが消去されます。
ホールド機能を使ってサンプルを鳴らす
お買い上げ時にバンクAの7と8に割り当てられているサンプルは、パッドを押さえている間だけ発音し、パッドから手を離すと発音を停止します。しかし、ホールド機能を使うと、パッドから指を離してもサンプルを鳴らし続けることができます。
フレーズをループ(繰り返し)させているようなサンプルを鳴らし続けたいときに便利です。ここでは、バンクAのパッド7のサンプルを例ににホールド機能の使いかたを説明します。
1. バンクAが点灯しているかを確認し、パッド7を押してループのサンプルを発音させます。
2. パッドから指を離す前に、HOLDパッドを押します。
これでホールド状態になり、パッドから指を離してもサンプルは鳴り続けます。
3. HOLDパッドを再度押すと、発音を停止します。
※ パッドは、サンプルが鳴っている間点灯します。
※ HOLDパッドを再度押してホールドを解除した瞬間に、ホールドさせていない音も含めて全発音が停止します。
※ ゲート再生/トリガー再生の設定を変更すれば(P.29)、HOLDパッドを押さずに同様の効果が得られます。ゲート再生/トリガー再生は、1~8の各パッドごとに設定することができます。
メモリー・カードの 2バンク
(計16サンプル)
本体上の 2バンク
(計16サンプル)
1~8のパッド(サンプル)
バンク B
バンク A
バンク D
バンク C
1 2,3
16
Section 1 演奏してみよう
外部入力の音をパッドでコントロールする(ソース・パッド)
SP-202は、サンプリングをしなくても外部入力の音をパッドに割り当て、サンプリング音と同様に発音/発音停止をコントロールしたり、エフェクトをかけることができます。
1. CDプレーヤーなどをコントロールしたいときは、LINE INに接続します。外部マイクを使うときは、MICジャックにマイクを接続します。
2. 外部入力がラインのときはSOURCE SELECTスイッチをLINEに、マイク(内蔵または外部)のときはSOURCE SELECTをMICに切り替えます。
※ LINE INに入力した場合は、ステレオで出力されます。
3. 電源をONにします。
4. SOURCEパッドを押してパッドが点灯している間は、外部入力音が鳴ります。
GATE(ゲート)が点灯しているときはSOURCEパッドを押している間だけ音が鳴り、パッドから指を離すと、外部入力音は消音されます(パッド消灯)。
TR IGGER(トリガー)が点灯しているときは、SOURCEパッドを押すたびに発音(パッド点灯)/消音(パッド消灯)になります。
GATEとTRIGGERはTRIGGER/GATEボタンを押して切り替えることができます。
※ エフェクターのFILTER 1/2、RING MODを使うこともできます。詳しくはP.34『外部入力にエフェクターを使う』をご覧ください。
※ ノイズや歪みが目立つ場合は、P.34の『ノイズが気になるときは』に従って、レベル調整をしてください。
サンプルとマイク/外部入力音をミックスして鳴らす(ソース・ミックス)
SP-202には、ミキサーを接続することなく、マイク入力や外部入力の音とサンプルとをミックスすることができるソース・ミックス機能があります。
1. SP-202に、演奏させたいサンプル(フレーズや効果音等)を入れておきます。
※ 一曲の演奏に使うサンプルは、バンクを切り替えなくても済む程度の数にしておくと、演奏性が良いでしょう。
2. SP-202のSOURCE MIXスイッチをONにします。
3. マイク入力とミックスするときは、SOURCESELECTスイッチをMICに、CDとミックスするときはLINEにします。
4. 外部マイクを使うときは、MICジャックにマイクを接続します。CDプレーヤーを使うときはLINE INに接続します。(P.8、9参照)
5. 電源スイッチをONにします。
3
2
4
4
5
3
9
2
6
7,8 9
17
6. パッドを押して、サンプルを鳴らします。
7. マイクに向かって唄ったり、CDを再生させながら、アンプやモニター・スピーカーの音量を徐々に上げます。次にSP-202のVOLUMEつまみを徐々に上げます。
8. サンプルの音量を変えたいときは、VOLUMEつまみを回します。
9. マイク/外部入力の音量を変えたいときは、RECボタンを押してサンプリング待機状態にし、CONTROLつまみを回します。
調整が終わったら、CANCELボタンを押します。
※ CANCELボタンを押しながらCONTROLつまみを回しても、マイク/外部入力の音量を調整することができます。
BPM(テンポ)を計測する
SP-202は、リズムに合わせてTAPパッドを押すと、そのBPM値(テンポ)を計測・表示させることができます。
※ BPM値が40~200のときに計測可能です。この範囲以外の場合は、表示は変わりません 。
1. 電源スイッチをONにします。
※ このとき、カレント・パッドにBPMが設定されていると、その値が表示されます。
2. リズムの四分音符に合わせて、TAPパッドを叩きます。4回以上叩くとBPMを数秒間表示(数字下のドットが点灯)します。その後カレント・パッドのBPM表示に戻ります。
※ サンプルの演奏中でもこの機能は有効です。サンプリングのスタンバイ状態、録音中にはこの機能は使えません。
1
2
ドット
18
最大同時発音数と発音の優先順位
SP-202の最大同時発音数は4音です。エフェクターを使ったりステレオ・サンプルにすると、サンプル1つを鳴らしても複数音を使います。そのため同時発音数は4音以下になることがあります。詳しくは使用ボイス数の表と例をご覧ください。
パッド操作により、可能な発音数を超えた発音が要求された場合、先に鳴り始めた音から発音を停止して、新しいサンプルが鳴ります(後着優先)。なおループONのサンプルは、ループOFFのサンプルより優先して発音されます。
※ カレント・パッドを変えた場合、カレント・パッドに割り当てられているサンプルは最後着音として扱われます。
●使用ボイス数
内蔵メモリー メモリー・カード ソース・パッド
MONO (STEREO) MONO (STEREO) (STEREO)
通常再生 1 (2) 3 (4) (2)
リバース再生 2 (4) – (–) (–)
タイム・ストレッチ 3 (–) – (–) (–)
ディレイ 3 (–) – (–) (–)
フィルター(1/2) 2* (4) 4 (–) (4)
リング・モジュレーター 2* (4) 4 (–) (4)
使用ボイス数の合計が4まで発音させることができます。
-: 設定不可。
* : HI-FIの時は、3になります。
●最大同時発音例
1. モノラル通常再生×4=4
2. ステレオ通常再生×2=4
3. モノラル・タイム・ストレッチ×1+モノラル通常再生×1=4
4. モノラル・フィルター(HI-FIを除く)×1+モノラル通常再生×2=4
5. モノラル・フィルター(HI-FI)×1+モノラル通常再生×1=4
6. モノラル・フィルター(HI-FIを除く)×1+モノラル・リング・モジュレーター(HI-FIを除く)×1=4
7. モノラル通常再生×2+ソース・パッド通常再生×1=4
8. メモリー・カードでのステレオ再生×1=4
19
SP-202本体にあるバンクA/Bと、メモリー・カードにあるバンクC/D(メモリー・カード)では、サンプルの発音数やエフェクターの扱いが異なります(P.19『最大同時発音数と発音の優先順位』参照)。
したがって、サンプリング時のバンクを指定するときは、上記の点を考慮して選んでください。
全パッドにサンプリングしてしまったり、サンプリング可能時間を使いきってしまった場合は、事前に消去してもよいサンプルを消去し、空いたパッドにサンプリングするようにします。
(P.25『サンプル1つを消去する』参照)
※ 他の者が著作権を保有するCD、レコード、テープ、映像作品、放送等からサンプリングをする場合、私的使用等の特別な場合を除き、権利者に無断での使用は法律で禁止されています。
マイクを使ってサンプリングをする
お買い上げ時には、バンクBのパッドが空いているので、ここにサンプリングしてみましょう。
ここでは外部マイクを使って、バンクBの2に録音します。
1. MICジャックに外部マイクを接続します。
2. SOURCE SELECTスイッチをMICにします。
3. 電源スイッチをONにします。
4. SAMPLING START/STOPボタンを押します。
RECボタンが点滅し、スタンバイ状態になります。
※ ここでサンプリングを中止したいときは、CANCELボタンを押します。RECボタンが消灯します。
5. BANK INT A/Bボタンを押してBを点灯させます。
6. パッド2を押します。
7. MONOが点灯していることを確認します。
STEREOが点灯しているときは、MONO/STEREOボタンを押してMONOが点灯するようにします。
※ STEREOにしてサンプリングしても、入力がモノラルであればL/Rともに同じ音が録音されます。この場合、MONOでサンプリングした場合と同じ音が鳴りますが、発音数は2音になります。
8. マイクに向かって音を鳴らしながらREC LEVELつまみを回し、PEAKが時々点灯するようにサンプリング・レベルを調整します。
サンプリングを開始する前にBPM(テンポ)の設定をしておくと、SAMPLING START/STOPボタンを押したとき、自動的にボタンを押す直前のBPM値に合わせた拍に発音停止のタイミング(エンド・ポイント)が設定され、MARKボタンが点灯します。(P.27『不要な部分を鳴らさない』参照)
BPMの入力方法には、事前にBPMがわかっているときは数値で入力し、わからないときはテンポに合わせてTAPパッドを叩いて入力する方法(タップ入力)の2通りがあります。
9-1.数値入力をするときは、▲▼ボタンを押して、希望の値を表示させます。
ボタンを押し続けると値が連続的に増減します。
9-2.タップ入力をするときは、サンプリングする音を聴きながら、その拍に合わせてTAPパッドを叩きます。
4回以上叩くと値が入力(表示)されます。
※ テンポは40~200の間で設定することができます。(PITCHがOFFのとき)
※ 操作5.~9.は順序を逆にしたり、繰り返し行っても構いません。
10.SAMPLING START/STOPボタンを押します。RECボタンが点灯し、サンプリングがスタートします。
※ サンプリング中は絶対に電源を切らないでください。
3
2
4,10,11 5
6,12
8
9-2
9-17
4
1
20
Section 2 サンプリングをする
11.サンプリングを終了したいところまで来たら、SAMPLING START/STOPボタンを押します。これでサンプリングが終了し、パッドの点滅が消灯に変わります。
※ サンプリングした時間(BPMを入力した場合はスタートからエンド・ポイントまでの時間)に合わせて自動的にBPMを計算し表示します。
サンプリングした時間が複数小節や1小節に満たない場合、BPMの表示値が2倍や半分になることがあります。この場合、▲▼ボタンを押して、希望の値に補正してください(P.25『サンプリング後のBPMの表示と修正』参照)。また、場合によっては(たとえば3拍)、正確なBPM値を計算/補正できないことがありますのでご了承ください。
※ SAMPLING START/STOPボタンを押さずに、点滅している(サンプリングしている)パッドを押すと、サンプリングを停止し、自動的に今サンプリングした音を再生します。
12.消灯したパッド(2)を押すと、今サンプリングした音を再生されます。
※ サンプリング後に、モノをステレオ、ステレオをモノに変更することはできません。
CDからサンプリングをする(ライン録り)
付属のオーディオCDに入っている音を、ステレオでサンプリングをしてみましょう。
ここでは、バンクBのパッド3にサンプリングします。
1. CDプレーヤーを接続します。(P.8、9)
2. CDプレーヤーの電源を入れ、付属CDを再生スタンバイ状態にします。
3. SOURCE SELECTスイッチをLINEにします。
4. 電源スイッチをONにします。
5. SAMPLING START/STOPボタンを押します。
RECボタンが点滅し、スタンバイ状態になります。
※ ここでサンプリングを中止したいときは、CANCELボタンを押します。RECボタンが消灯します。
6. BANK INT A/Bボタンを押して、Bを点灯させます。
7. パッド3を押します。
8. MONO/STEREOボタンを押して、STEREOを点灯させます。
※ STEREOにしてサンプリングしても、入力がモノラルであればL/Rともに同じ音が録音されます。この場合、MONOでサンプリングした場合と同じ音が鳴りますが、発音数は2音になります。
9. CDの再生をスタートさせ、REC LEVELつまみを回してPEAKが時々点灯するようにサンプリング・レベルの調整をします。
調整が終わったら、CDプレーヤーを一旦停止させ、再生スタンバイ状態にします。
サンプリングを開始する前にBPM(テンポ)の設定をしておくと、SAMPLING START/STOPボタンを押したとき、自動的にボタンを押す直前のBPM値に合わせた拍に発音停止のタイミング(エンド・ポイント)が設定され、MARKボタンが点灯します。(P.27『不要な部分を鳴らさない』参照)
BPMの入力方法には、事前にBPMがわかっているときは数値で入力し、わからないときはテンポに合わせてTAPパッドを叩いて入力する方法(タップ入力)の2通りがあります。
10-1.数値入力をするときは、▲▼ボタンを押して、希望の値を表示させます。
ボタンを押し続けると値が連続的に増減します。
10-2.タップ入力をするときは、CDを再生させ、その拍に合わせてTAPパッドを叩きます。
4回以上叩くと値が入力(表示)されます。
※ テンポは40~200の間で設定することができます。(PITCHがOFFのとき)
4
3
5,11,12 6
7,13
9
10-2
10-18
21
※ 操作6.~10.は順序を逆にしたり、繰り返し行っても構いません。
11.CDプレーヤーの再生をスタートさせ、CD音のタイミングに合わせてSAMPLING START/STOPボタンを押します。
RECボタンが点灯し、サンプリングがスタートします。
※ サンプリング中は絶対に電源を切らないでください。
12.サンプリングを終了したいところまで来たら、SAMPLING START/STOPボタンを押します。これでサンプリングが終了し、パッドの点滅が消灯に変わります。
※ サンプリングした時間(BPMを入力した場合はスタートからエンド・ポイントまでの時間)に合わせて自動的にBPMを計算し表示します。
サンプリングした時間が複数小節や1小節に満たない場合、BPMの表示値が2倍や半分になることがあります。この場合、▲▼ボタンを押して、希望の値に補正してください(P.25『サンプリング後のBPMの表示と修正』参照)。また、場合によっては(たとえば3拍)、正確なBPM値を計算/補正できないことがありますのでご了承ください。
※ SAMPLING START/STOPボタンを押さずに、点滅している(サンプリングしている)パッドを押すと、サンプリングを停止し、自動的に今サンプリングした音を再生します。
13.消灯したパッド(3)を押すと、今サンプリングした音を再生されます。
※ サンプリング後に、モノをステレオ、ステレオをモノに変更することはできません。
ハイファイな音でサンプリングする/長時間サンプリングをする(サンプリング・グレード)
SP-202は、パッドごとに4段階のグレード(サンプリング・グレード)でサンプリングすることができます。サンプリングの時間よりもハイファイ(高音質)な音が必要な場合はHI-FIを、音質よりもサンプリングの時間が必要な場合はLO-FI 1または2を選びます。
※ 各グレードでのサンプリング可能な時間については、P.24『サンプリング可能時間/残り時間の確認方法』をご覧ください。
ここでは、LO-FI 1にして、長時間サンプリングする手順を説明します。
1. CDプレーヤーを接続します。(P.8、9)
2. CDプレーヤーの電源を入れ、付属CDを再生スタンバイ状態にします。
3. SOURCE MIXスイッチをOFF、SOURCE SELECTスイッチをLINEにします。
4. 操作3.の状態を確認してから、SP-202の電源スイッチをONにします。
5. SAMPLING START/STOPボタンを押します。
RECボタンが点滅し、スタンバイ状態になります。
※ ここでサンプリングを中止したいときは、CANCELボタンを押します。RECボタンが消灯します。
4
3
5,10,116
6,12
8
7
3
22
6. BANK INT A/B (メモリー・カードならCARD C/D)ボタンとパッドを押して、サンプリングした音を割り当てるパッドとバンクを指定します。
選んだパッドが点滅します。
7. LO-FI 1が点灯するまで、サンプリング・グレード設定ボタンを数回押します。
※ グレードの切り替わりには多少時間がかかります。BPM表示のドット部分が点滅している間は切り替えはできません。ボタンを再び押すときは、一旦グレードが切り替のを待ってください。
※ LO-FI 2にすると、LO-FI 1以上に長時間サンプリングをすることができます。
8. CDの再生をスタートさせ、REC LEVELつまみを回して、PEAKが時々点灯するようにサンプリング・レベルを調整します。
※ サンプリング・グレードに関わらず、スタンバイ状態やサンプリング中には、入力音がそのまま聴こえます。
9. CDプレーヤーを一旦停止させ、再びサンプリングしたいフレーズの手前で再生スタンバイ状態にします。
10.CDプレーヤーの再生をスタートさせ、CD音のタイミングに合わせてSAMPLING START/STOPボタンを押します。
RECボタンが点灯し、サンプリングがスタートします。
※ サンプリング中は絶対に電源を切らないでください。
11.サンプリングを終了したいところまで来たら、SAMPLING START/STOPボタンを押します。これでサンプリングが終了し、パッドの点滅が消灯に変わります。
※ SAMPLING START/STOPボタンを押さずに、点滅している(サンプリングしている)パッドを押すと、サンプリングを停止し、自動的に今サンプリングした音を再生します。
12.消灯したパッドを押すと、今サンプリングした音を再生します。
※ サンプリング後にサンプリング・グレードを変えることはできません。
自動的にサンプリングをスタートさせる(オート・サンプリング)
SP-202には、指定したレベル以上の音(信号)が入力されると、自動的にサンプリングを開始するオート・サンプリング機能があります。曲のイントロからサンプリングするときに便利です。
以下の設定を行うと、サンプリング開始レベルが設定され、その後、設定したレベルを超える入力があるとサンプリングを開始します。
1. CANCELボタンを押しながらRECボタンを押します。
RECボタンが点滅します。
2. REC LEVELつまみを回してレベルを設定します。
PEAKインジケーターが点灯するレベルがサンプリング開始レベルになります。右に回すほどレベルは高くなります。このとき、BPM表示部に設定段階(0~8の9段階)が表示されます。
表示例: – 3 –
※ 表示が "–0–" のときは、通常のサンプリング(オート・サンプリングをしない)になります。
※ ここでサンプリングを中止したいときは、CANCELボタンを押します。RECボタンが消灯します。
3. RECボタンを押すと、サンプリング開始レベルが設定されます。
RECボタンが点灯→消灯になります。
※ その他のサンプリング時の設定は、通常のサンプリングと同じです。
3,4,9,115
5,12
2,8
76 1
23
4. SAMPLING START/STOPボタンを押します。
RECボタンが点滅し、スタンバイ状態になります。同時にBPM表示部にサンプリング開始レベルが表示されます。
5. BANK INT A/B (メモリー・カードならCARD C/D)ボタンとパッドを押して、サンプリングした音を割り当てるパッドとバンクを指定します。
選んだパッドが点滅します。
6. サンプリング・グレード設定ボタンを押して、サンプリング・グレードを設定します。
7. MONO/STEREOボタンを押してステレオまたはモノラルでサンプリングするかを設定します。
8. REC LEVELつまみを回して、PEAKが時々点灯するようにサンプリング・レベルを調整します。
※ この操作はサンプリング・レベルの調整なので、先の操作で設定したサンプリング開始レベルは変わりません。
9. RECボタンを押します。
RECボタンが点灯し、信号入力待ち状態になります。
10.LINE INやMICからサンプリング開始レベルを超える入力があると、サンプリングがスタートします。
サンプリングを開始すると、"– – –" と表示が変わります。
※ サンプリング中は絶対に電源を切らないでください。
11.サンプリングを終了したいところまで来たら、SAMPLING START/STOPボタンを押します。これでサンプリングが終了し、パッドの点滅が消灯に変わります。
※ サンプリングした時間に合わせて自動的にテンポを計算し表示します。(P.25『サンプリング後のBPMの表示と修正』参照)
※ SAMPLING START/STOPボタンを押さずに、点滅している(サンプリングしている)パッドを押すと、サンプリングを停止し、自動的に今サンプリングした音を再生します。
12.消灯したパッドを押すと、今サンプリングしたものを再生します。
●オート・サンプリングをやめたいとき
オート・サンプリングをやめたいときは次の操作をしてください。
1. CANCELボタンを押しながらRECボタンを押します。
RECボタンが点滅します。
2. BPM表示部に"–0–"が表示されるまで、CONTROLつまみを左いっぱいに回します。
3. RECボタンを押します。
サンプリング可能時間/残り時間の確認方法
内部メモリーおよびメモリー・カードにサンプリング可能な時間は、以下の表の通りです。
ここに示されている時間は、本体メモリーの場合はバンクA/B、メモリー・カードの場合はバンクC/Dの16個のサンプルの合計時間です。
サンプリング・ 本体メモリー メモリー・カード(別売)グレード 2Mバイト 4Mバイト
HI-FI: 0分32秒 2分14秒 4分27秒
STANDARD: 1分05秒 4分27秒 8分55秒
LO-FI 1: 2分10秒 8分55秒 17分51秒
LO-FI 2: 4分20秒 17分51秒 35分43秒
※ ステレオ・サンプリングを行った場合は、サンプリング可能時間が表中の記載時間の半分となります。
※ お買い上げ時には、すでにバンクAには試聴用のサンプル音が入っているため、サンプリング可能時間は表中の記載時間よりも少なくなっています。
●サンプリング可能な残り時間を確認したいとき
REMAINボタンを押すと、BPM表示部にHI-FIで録音した場合の残り時間が表示されます。
(表示例)
※ 表示された残り時間には多少の誤差が含まれていますので、ご了承ください。
分 秒
24
サンプル1つを消去する
サンプル1つだけを消去します。
1. DELボタンを押します。(点滅)
2. BANK INT A/B (メモリー・カードならCARD C/D)ボタンとパッドを押して、消去するサンプルが割り当てられているパッドとバンクを指定します。
選んだパッドが点滅します。
※ サンプルの割り当てられていないパッドを押しても無視します。
※ 消去を中止するときは、CANCELボタンを押します。
3. DELボタンを押します。
DELボタンが点灯し、消灯したら消去終了です。
※ DELボタンが点灯している間は絶対に電源を切らないでください。
サンプリング・データを一括消去する
SP-202は内部メモリーやメモリー・カードにあるサンプルを一括消去することができます。
※ 同時に、PITCHの設定やMIDIの設定も消去します。
※ メモリー・カードにあるサンプルを一括消去すると、バックアップ・エリア(35ページ参照)も同時に消去します。データ内容を十分ご確認の上、消去を行なってください。
1. CANCELボタンを押しながら、DELボタンを押します。
DELボタンが点滅します。
2. 内部メモリーを消去したい場合は、BANK INT A/Bボタン押します(AとB点滅)。カードのメモリーを消去したい場合は、BANK CARD C/Dボタンを押します(CとD点滅)。
※ 消去を中止するときは、CANCELボタンを押します。
3. DELボタンを押すと(点灯)、消去を始めます。DELボタンが点灯し、消灯したら消去終了です。
※ DELボタンが点灯している間は絶対に電源を切らないでください。
サンプリング後のBPMの表示と修正
サンプリング前にBPMの設定をしなかった場合は、サンプリング終了後、自動的にサンプリングした時間からBPMを計算し、その値が表示されます。
※ BPMの小数部が四捨五入されるため、僅かな誤差が生じます。
サンプリング時間によってはBPMの計算値が、本来のBPMの1/2、2倍になることがあります。その場合、▼▲ボタンを押して、修正してください。
表示値を半分にしたいときは▼、表示値を倍にしたいときは▲を押してください。
21,3
2 23
1
25
ディスプレイには、最後に発音を開始したパッド(カレント・パッド)のサンプルの設定やBPM(テンポ)値が表示されます。
ここでエディット・ボタンを押すと、カレント・パッドのサンプルの鳴らしかたを変える(エディットする)ことができます。
複数のパッドを押してサンプルを鳴らしているとき、どのパッドがカレント・パッドなのかを確認したいときは、REMAINボタンを押します。点滅するパッドがカレント・パッドです。詳しくはP.30『カレント・パッドの確認方法』をご覧ください。
※ 演奏中にエディットした内容は、全パッドの発音終了時点でメモリーに保存されるので、絶対に演奏途中で電源を切らないでください。
フレーズを繰り返し鳴らす(ループ再生)
数小節のフレーズをサンプリングし、それを繰り返し再生し続けたい場合は、ループ再生にします。
1. ループ再生にしたいサンプルの割り当てられているパッドを押します。(カレント・パッドの指定)
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。
2. LOOP/ONE SHOTボタンを押し、LOOPを点灯させます。
※ ワン・ショット再生中にLOOPを点灯させると、そのままループ再生になります。
1度だけ鳴らす(ワン・ショット再生)
ドラムの音のように、パッドを押すと1度だけ鳴って終わらせたいときは、ワン・ショット再生にします。
1. ワン・ショット再生にしたいパッドを押します。(カレント・パッドの指定)
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。
2. LOOP/ONE SHOTボタンを押し、ONE SHOTを点灯させます。
※ ループ再生中にONE SHOTを点灯させると、今鳴っている音が鳴り終わった後にワン・ショット再生が設定されます。
※ 再生したときに、先頭に余白が入ったり、最後に余分な音が入っている場合は、次項『不要な部分を鳴らさない』に沿ったエディットを行ってください。
スタート ポイント
エンド ポイント
繰り返す
スタート ポイント
エンド ポイント
26
Section 3 鳴らしかたをいろいろ変えてみよう(エディット)
不要な部分を鳴らさない(スタート/エンド・ポイントを変える)
SP-202では、パッドを押したときに、そのサンプルが持っている波形データのどこからどこまでを発音させるかを、各サンプルに設定/記憶させることができます。
波形データの発音開始位置をスタート・ポイント、発音終了位置をエンド・ポイントと呼びます。
サンプリングした音の頭に余分な音や空白が入ってしまったときにはスタート・ポイントを、最後に入ってしまったときはエンド・ポイントを設定することで、必要な部分だけを鳴らすことができるようになります。
※ スタート・ポイントやエンド・ポイントの設定をすると、新たに設定された時間に合わせて自動的にBPMを計算し表示します。設定時間が複数小節や1小節に満たない場合、BPMの表示値が2倍や半分になることがあります。この場合、▲▼ボタンを押して、希望の値に補正してください(P.25『サンプリング後のBPMの表示と修正』参照)。
また、設定時間によっては(たとえば3拍)、正確なBPM値を計算/補正できないことがありますのでご了承ください。
●スタート/エンド・ポイント共に変えたいとき
1. エディットしたいサンプルの割り当てられているパッドを押します。(カレント・パッドの指定)
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。
※ ゲート再生のときは、パッドを押さえ続けます。
2. スタート・ポイントにしたいところで、MARKボタンを押します。
MARKボタンが点滅し、BPM表示部に "– – –" と表示されます。
※ ここでBPM(テンポ)を設定すると、次にMARKボタンを押したとき、エンド・ポイントが押したタイミングの直近の拍の位置(スタート・ポイントからBPM値に合わせた拍単位の位置)に自動的に補正され設定されます。希望のBPM値になるまで▼▲ボタンを押すか、テンポに合わせてTAPパッドを4回以上押してください。
3. エンド・ポイントにしたいところで、もう一度MARKボタンを押します。
MARKボタンが点灯したら設定完了です。
※ 設定がうまくいかなかったときは、発音中に点灯しているMARKボタンを押して消灯させ、操作1.からやり直してください。
●エンド・ポイントだけ変えたいとき
1. MARKボタンを押しながら、エディットしたいサンプルの割り当てられているパッドを押します。(カレント・パッドの指定)
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。
※ ゲート再生のときは、パッドを押さえ続けます。
2. MARKボタンから指を離します。
MARKボタンが点滅し、BPM表示部に "– – –" と表示されます。
※ ここでBPM(テンポ)を設定すると、次にMARKボタンを押したとき、エンド・ポイントが押したタイミングの直近の拍の位置(スタート・ポイントからBPM値に合わせた拍単位の位置)に自動的に補正され設定されます。希望のBPM値になるまで▼▲ボタンを押すか、テンポに合わせてTAPパッドを4回以上押してください。
3. エンド・ポイントにしたいところで、MARKボタンを押します。
MARKが点灯したら設定は完了です。
不要
サンプリング 開始
スタート ポイント
エンド ポイント
不要
サンプリング 終了
発音する部分
スタート ポイント
設定された エンド・ポイント
MARKボタンを 押したタイミング
拍 拍 拍 拍
補正
押しながら
27
※ 設定がうまくいかなかったときは、発音中に点灯しているMARKボタンを押して消灯させ、操作1.からやり直してください。
●スタート・ポイントだけ変えたいとき(エンド・ポイントはサンプルの終わり)
1. エディットしたいサンプルの割り当てられているパッドを押します。(カレント・パッドの指定)
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。
※ ゲート再生のときは、パッドを押さえ続けます。
2. スタート・ポイントにしたいところで、MARKボタンを押します。
MARKボタンが点滅します。
3. パッドを押して(ゲート再生の場合は、パッドから指を離して)、発音を停止させます。
MARKボタンが点灯して設定は完了です。
※ 設定がうまくいかなかったときは、発音中に点灯しているMARKボタンを押して消灯させ、操作1.からやり直してください。
不要な部分を消去する(トランケート)
スタート/エンド・ポイントの設定(P.27、28)をすると、不要な波形データが発生します。この部分を消去(トランケート)することで、メモリーを効率よく使うことができます。
1. トランケートしたいサンプルの割り当てられているパッドを押します。(カレント・パッドの指定)
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。
2. スタートやエンド・ポイントの設定されている(MARKボタンが点灯)ことを確認します。
3. DELボタンを押します。
DELボタンが点滅します。
4. MARKボタンを押します。
MARKボタンが点滅します。
5. DELボタンを押します。
DELボタンが点灯し、数秒後に消灯になったらトランケート終了です。
トランケートした後、MARKボタンは消灯します。
※ DELボタンが点灯している間は、絶対に電源を切らないでください。
リバース再生(逆方向再生)させる
リバース再生とは、サンプルを逆方向から再生することで、テープを逆回転させたときのような効果が得られる再生方法です。
1. リバース再生させたいサンプルの割り当てられているパッドを押します。(カレント・パッドの指定)
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。
2. NORMAL/REVERSEボタンを押し、REVERSEを点灯させます。
不要
サンプリング 開始
スタート ポイント
エンド ポイント
不要
サンプリング 終了
発音する部分
トランケート
通常
リバース再生
28
※ リバース再生にすると、スタート/エンド・ポイントの関係が逆になります。
※ ボタンを押すたびに、リバース再生とノーマル再生が切り替わります。
※ リバース再生とエフェクター(P.31)を同時に使用することはできません。後に押したボタンが有効になります。
※ メモリー・カードのサンプルをリバース再生させることはできません。
パッドを押している間だけ鳴るようにする(ゲート再生)
ゲート再生は、パッドを押すと発音し、パッドから指を離すと発音を停止するので、パッドを押している間だけ音が鳴ります�