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変性コラーゲンに特異的なプローブ Collagen …CHP(別名:CMP,Collagen mimetic...

Date post: 29-May-2020
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コラゲナーゼや結合組織の機械的な損傷などにより変性したコラーゲン鎖と特異的に結合します。 動物種によらず,全タイプのコラーゲンを可視化できます。 動物種を問わずすべてのタイプのコラーゲンに適用できます。 抗原賦活化の必要はなく,パラフィン包埋切片・凍結切片の いずれでも使用できます。 分子量がIgG の2% 程度と小さく組織透過性が高いため,薄切 しなくても試料全体の染色に使用できます。 購入時に使用者確約書が必要です。 変性コラーゲンに特異的なプローブ Collagen Hybridizing Peptide(CHP) Web ページ番号 検索 68060 5-FAM 標識の F-CHPCy3 標識の R-CHP と,ビオチン標識 の B-CHP があり,蛍光検出・発色検出いずれの様々なアプリ ケーションに使用できます。 使用・測定に特別な機器や技術は不要です。 加熱変性したブタ靭帯中のコラーゲンの CHP による解析 F-CHP B-CHP R-CHP ・組織の損傷 ・コラーゲンの リモデリング ・機械的過負荷 ・化学的変性 X-CHP Collagen Hybridizing Peptide(CHP)の検出原理 生体内などで見られるコラーゲンのほとんどは,そのタイプに関わらず三重らせん構造を形成しています。 このコラーゲンは,コラゲナーゼによる消化や機械的損傷などによって変性することが知られています。 CHP(別名:CMP,Collagen mimetic peptide)は,この変性コラーゲンに特異的に結合して三重らせ んを形成するプローブです。コラーゲンマトリックスの構造を分子レベルで評価することができ,また脱細 胞化組織作製のプロトコル最適化などに応用することができます。 ここがすごい 特 長 品  名 メーカー 商品コード 文献数 包装 / 価格(¥) Collagen Hybridizing Peptide HHH FLU60 5-FAM Conjugate 2 60μg / 40,000 HHH RED60 Cy3 Conjugate 60μg / 40,000 HHH BIO60 Biotin Conjugate 3 60μg / 40,000 組織スライド染色 20 回分。 がん細胞の浸潤と遊走の解析を行えます。 分子レベルでコラーゲン組織の機械的損傷とその局在を検出できます。 SDS-PAGE ゲル中および加熱処理した組織試料中の,全タイプのコラーゲンを可視化できます (熱などでコラーゲンを変性後,抗コラーゲン抗体や従来のコラーゲン染色試薬の代わりとして使用)。 変性コラーゲンとの結合により,多様な疾患による組織損傷やリモデリングを検出できます。 脱細胞化した細胞外マトリックス中のコラーゲンの変性評価を行えます。 CHP でできること がん細胞の浸潤と遊走の解析 がん細胞は,プロテアーゼ依存性/非依存性のいずれかの様式で細胞外マトリックス(ECM)に侵入できますが,一般的にプロテアーゼ依存性 による細胞の浸潤を立証するデータを収集することは困難です。CHP を使用することで,合成ハイドロゲルや遺伝子改変細胞を用いることなく, がん細胞の遊走を可視化することができます。 詳細は Web へ 検索 68587 ■がん細胞による in vitro のハイドロゲル分解 DQコラーゲン( DQ Col)と F-CHP を用いた MDA-MB-231 細胞 の浸潤の比較 Nuclei Actin F-CHP DQ Col MDA-MB-231 cells in 3D collagen matrix Bennink LL., et al., Biomaterials, 183, 67~76(2018) .[PMID: 30149231] F-CHP を用いることにより,がん細胞の 遊走に伴う ECM タンパク質の分解を合成 ハイドロゲルまたは遺伝子改変細胞を用い ずにモニタリングできる(左)F-CHP(変性コラーゲンに特異的に結合) (右) DQ Col(タンパク質分解に伴い FITC の蛍光を発するコラーゲン基質) F-CHP を用いた場合(左)では シグナルは細胞の周囲でファイ バー様の形態を維持したが,従来 用いられてきた DQ Col を用いた 場合(右)では,シグナルは特徴 的なコラーゲン-フィブリル形態 を失い,細胞質内に凝集スポット として現れた。 MDA-MB-231 cells in 3D collagen matrix Nuclei Actin CHP MMP14 Collagen [Web ページ番号:68060] 使用文献 あり! フナコシニュース 2019 年 8 月 15 日号(No.686) funakoshi news 試薬  TEL 03 - 5684 - 1620 FAX 03 - 5684 - 1775  [email protected] 21
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Page 1: 変性コラーゲンに特異的なプローブ Collagen …CHP(別名:CMP,Collagen mimetic peptide)は,この変性コラーゲンに特異的に結合して三重らせ

コラゲナーゼや結合組織の機械的な損傷などにより変性したコラーゲン鎖と特異的に結合します。動物種によらず,全タイプのコラーゲンを可視化できます。

●動物種を問わずすべてのタイプのコラーゲンに適用できます。●抗原賦活化の必要はなく,パラフィン包埋切片・凍結切片のいずれでも使用できます。

●分子量が IgGの 2%程度と小さく組織透過性が高いため,薄切しなくても試料全体の染色に使用できます。 ※購入時に使用者確約書が必要です。

変性コラーゲンに特異的なプローブ

Collagen Hybridizing Peptide(CHP)

Web ページ番号検索68060

5-FAM標識の F-CHP,Cy3 標識の R-CHP と,ビオチン標識の B-CHPがあり,蛍光検出・発色検出いずれの様々なアプリケーションに使用できます。使用・測定に特別な機器や技術は不要です。

加熱変性したブタ靭帯中のコラーゲンのCHPによる解析

F-CHP B-CHPR-CHP

・組織の損傷・コラーゲンのリモデリング・機械的過負荷・化学的変性

X-CHP

Collagen Hybridizing Peptide(CHP)の検出原理

生体内などで見られるコラーゲンのほとんどは,そのタイプに関わらず三重らせん構造を形成しています。このコラーゲンは,コラゲナーゼによる消化や機械的損傷などによって変性することが知られています。CHP(別名:CMP,Collagenmimeticpeptide)は,この変性コラーゲンに特異的に結合して三重らせんを形成するプローブです。コラーゲンマトリックスの構造を分子レベルで評価することができ,また脱細胞化組織作製のプロトコル最適化などに応用することができます。

こ こ が す ご い

特 長 品  名メーカー 商品コード 文献数 包装 / 価格(¥)

Collagen Hybridizing PeptideHHH FLU60 5-FAM Conjugate 2 60μg/ 40,000 HHH510060HHH RED60 Cy3 Conjugate 60μg/ 40,000 HHH743060HHH BIO60 Biotin Conjugate 3 60μg/ 40,000 HHH184060組織スライド染色 20回分。

✓ がん細胞の浸潤と遊走の解析を行えます。✓ 分子レベルでコラーゲン組織の機械的損傷とその局在を検出できます。✓ �SDS-PAGE ゲル中および加熱処理した組織試料中の,全タイプのコラーゲンを可視化できます(熱などでコラーゲンを変性後,抗コラーゲン抗体や従来のコラーゲン染色試薬の代わりとして使用)。

✓ 変性コラーゲンとの結合により,多様な疾患による組織損傷やリモデリングを検出できます。✓ 脱細胞化した細胞外マトリックス中のコラーゲンの変性評価を行えます。

CHPでできること

がん細胞の浸潤と遊走の解析がん細胞は,プロテアーゼ依存性/非依存性のいずれかの様式で細胞外マトリックス(ECM)に侵入できますが,一般的にプロテアーゼ依存性による細胞の浸潤を立証するデータを収集することは困難です。CHPを使用することで,合成ハイドロゲルや遺伝子改変細胞を用いることなく,がん細胞の遊走を可視化することができます。

詳細は Web へ 検索68587

■がん細胞による in vitro のハイドロゲル分解 ■DQ コラーゲン(DQCol)と F-CHP を用いた MDA-MB-231 細胞の浸潤の比較

NucleiActin

F-CHP DQCol

MDA-MB-231 cells in 3D collagen matrix

BenninkLL.,etal.,Biomaterials,183,67~76(2018).[PMID:30149231]

F-CHP を用いることにより,がん細胞の遊走に伴う ECMタンパク質の分解を合成ハイドロゲルまたは遺伝子改変細胞を用いずにモニタリングできる。

(左)F-CHP(変性コラーゲンに特異的に結合)(右)DQCol(タンパク質分解に伴い FITC の蛍光を発するコラーゲン基質)

F-CHP を用いた場合(左)ではシグナルは細胞の周囲でファイバー様の形態を維持したが,従来用いられてきた DQCol を用いた場合(右)では,シグナルは特徴的なコラーゲン-フィブリル形態を失い,細胞質内に凝集スポットとして現れた。

MDA-MB-231 cells in 3D collagen matrix

Nuclei Actin CHP MMP14 Collagen

[Webページ番号:68060]

使用文献あり!

フナコシニュース2019年 8月 15日号(No.686)funakoshi news

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