今回のトピック ■平成26年度ツアー紹介・結果報告 ■城山検定「お蚕という昆虫
の偉大な仕事!」■活動レポート秋のイベント報告 ■城山探訪「諏訪神社」他
平成26年(2014)12.15 第22号
エコミュージアムとは、エコロジー(生態学)とミュージアム(博物館)の造語で、その地域そのものが、生きた貴重な資料であるという考え方の下に、地域の歴史や文化、自然について学び、地域への愛着を深め、交流を深めていく活動です。相模原市城山エコミュージアムは、地域住民主体の活動により資料収集・調査等を行い、資料を現地において保存し、展示し、広く活用することを目的として活動しています。
~過去から未来へ~
十兵衛山山頂からの眺望
(図作成:多羽田啓子)
今年のエコミュージアムツアーは、「激変する小倉橋周辺を歩く~過去から未来へ~」というテー
マで 10月 25日(土)秋晴れの中、参加者 29人を迎え、総勢 47名で開催しました。 今年 6 月に圏央道(首都圏中央連絡自動車道)が開通し、来年には相模原インターチェンジが開
設されます。それに伴う津久井広域道路工事やインターチェンジ建設のため、緑区小倉地区は劇的
に変わりつつあります。また、リニア中央新幹線のルートにもあたっていることから、これからも
さらに変わっていくことになりそうです。これらの視点から、時代の転換点に立つ小倉地区を歩い
てみました。(詳しくは、次頁ルートマップ参照) ツアー当日は、時間に余裕を持って歩きましたが、皆さん健脚な方が多く、最終的に予定の時間
より早く戻ってくることができました。天気も良く、無事故で帰って来られた事もよかったと思い
ます。アンケートの中から伺えることは、地元
の田野倉氏の話がとても具体的でよかったと
いうご意見と、湘南村に初めてあかりを灯した
村営発電所を作った話に先人の心意気と感じ
たという意見が多かったということです。その
他アンケートの結果は今後のツアー運営にも
役立てていきたいと思います。ご参加頂き、あ
りがとうございました。(山口 雅之)
お蚕かいこ
という昆虫(幼虫)の偉大な仕事!
問 題
Q.1 蚕が自分で吐き出した絹糸で、自分を包み、繭ま ゆ
を作りました。
いったい糸は何メートルの長さがあるでしょうか?
① 500m ②1,000m ③1,500m
Q.2 桑を食べ、脱皮を繰り返し、繭が作れるようになった蚕は、
卵から孵か え
ったばかりの蚕の何倍に成長したでしょうか?
① 千倍 ②5千倍 ③1万倍
(出題者:加藤 正彦) 詩城
知ってナットク!
し ろ や ま
山
検 定
小倉橋・新小倉橋を背景に 集合写真を撮りました
湘南寺山田和尚さんから「湘南八景」の屏風の話を伺う
小倉にお住まいの田野倉武さんを初めとして、歴史的な話、川の渡し、小倉橋、川稼ぎや鮎の話、相模川を詠んだ歌等を紹介
小倉橋 交通安全に注意しながら一列で
オリエンテーション 和やかな雰囲気の中進行
地域住民の要請により 残された大カゴノキ
十兵衛山での見晴らしの良い展望に、苦労して登ってきたかいがあった?
村営発電所と先人の心意気の話 (解説地点は、跡地ではありません)
尾崎坂を登って 八幡神社へ…
会話で盛り上がった展示会場
積極的に手があがりました
快晴に恵まれご案内できました
11 月 1 日(土)2 日(日)に開催された市民文化祭展示の部に企画展「御蚕様~蚕・懐古~」を
テーマに参加しました(左図)。 写真による養蚕の情景、桑の種類、蚕の一生(飼
育結果記録も含め)をパネル展示するとともに、
蚕具、回転まぶし、エガ等実物の展示も行いまし
た。桑茶やさなぎの佃煮等加工品等も展示し、校
章や校歌にも養蚕の風景が取り入れられており、
展示を見て懐かしそうに校歌を、数人で口ずさん
でいる人もいました。この他、エコミュージアム
ツアーの展示や昔の写真展、エコミュージアムの
活動と成果物の展示を行い、郷土の懐かしい思い
出をたどりに多くの来場者がありました。 養蚕の様子について多くの方々に協力いただき
企画展が充実した内容となりましたことをスタッ
フ一同心より御礼申し上げます。(宮崎 紀美子)
11月 1日(土)、城山公民館・橋本公民館「しろやま里山探検隊」に運営委員のメンバーが講師とし
て参加しました(右図)。当日は、あいにくの雨空
で、城北自治会館での講義のみとなりましたが、植
物を使った実験やクイズなどで楽しみながら、参加
者の子どもたちに城山の里山・自然についてお話し
てきました。(齋藤 雄也)
11月 15日(土)、城山公民館成人学級「城山エコツアー」に運営委員のメンバーが講師とし
て、小倉地区のツアーガイドを行いました(左
図)。当日の行程は、十兵衛山~八幡神社~小倉
橋(小倉の渡し)~湘南寺~諏訪神社。秋晴れに
恵まれ、小倉地区の歴史と自然を肌で感じた1日
でした。(齋藤 雄也)
11月15日城山地区敬老事業演芸大会のため、城
山地区敬老事業実行委員会の要請により、もみじホ
ール城山ロビーにて昔の写真展示協力を行いまし
た(右図)。テーマは、実行委員会のリクエストで、
平成 24 年度城山地区市民文化祭で展示した「タイムスリップしろやま・昭和30年代へ」。内容を凝
縮して展示しました。来場者からは、「若葉台がま
だ無い頃の城山を知れて面白い」、「ちょっと前の事
な気がする」等、懐かしみながらご覧頂きました。 展示期間:平成26年11月12日(火)~18日(水)
平成26年度城山地区市民文化祭
11/15 開催
11/1 開催
11/15 開催
11/1~2 開催
今年も昔の写真を展示しました
写真を見ながら会話が弾んでいました
企画/作成:相模原市城山エコミュージアム運営委員会
発 行:相模原市立城山公民館 TEL:042-783-8194【直通】 FAX:042-783-1721
ホームページをパソコンで見る時は 相模原市立城山公民館ホームページ http://www.sagamihara-kng.ed.jp/kouminkan/shiroyama-k/index.html
今後の活動予定
主催事業
◎2月28日(土)
城山エコミュージアムのつどい
会場:城山公民館大会議室
参加事業
◎2月20日(金)~22日(日)
第40回相模原市文化財展
会場:ボーノ相模大野ユニコムプラザマルチスペース
広報
◎城山エコミュージアム通信第23号 (3月15日号)は、3月15日(日) 頃発行予定 詳しくは、お問合せください
Q.1 ③(1500m)
Q.2 ③(1万倍)
秋晴れの中諏訪神社を紹介
諏訪神社へのアクセス バス停「諏訪の森」下車すぐ(橋本駅南口「小沢行き」約18分)
しろやま成人学級で案内した事で、久しぶりに諏訪
神社を訪ねました。この神社の祭神は建た け
御名方み な か た の
命みこと
で、
例祭は8月第3日曜日。境内には、八坂神社の祠もあ
ります。石段の左右にはスダジイがあり、右側は樹齢
600年でかながわ名木100選に選定されています。
案内当日、境内にはシイの実がたくさん落ちていま
した。叔母の子どもの頃は、地域の子ども達が朝早く
起きてこの実を拾い囲炉裏の焙烙で炒っておやつ代わ
りに食べたそうです。私も子どもの頃、小倉へ来た時、
諏訪の森は今よりも多くの木々に囲まれ本当の森のよ
うだったという記憶があります。境内は静かで清浄な
佇まいを見せています。これは、小倉ゆめくらぶの皆
さんが定期的にお掃除をし守ってくださっているおかげです。小倉地区には、諏訪神社を始め、八幡
神社、八坂神社、湘南寺があり、この地域の方々の篤い信仰心を強く感じます。相模川の流れと共に、
山里の暮らしがあり、川の恵みがあり、時には自然の災害に耐える時、神仏に対する畏れと祈りと感
謝の心は今よりもずっと強かったのではないかと感じます。地域の人々の協力のもと、人々の思いと
共に、いつまでも大切に守り続けてゆきたいと思いました。(木村 悦子)
Information
あなたの住んでいる地域の魅力を発掘!
城山エコミュージアムのつどい 開催日時:平成27年2月28日(土) 午後1時30分~ ※荒天中止。
会 場:相模原市立城山公民館 2階 大会議室
内 容:活動紹介、参加者との意見交換会等 対 象:どなたでも(興味関心のある方)、直接会場へ
そ の 他:あなたの住んでいる地域(城山地区外でもOK) でお気に入りの場所、モノ等を教えてください。
訪れるたびに変わっていく小倉の風景ですが、川と城山、望む段丘の緑の繋が
りは心打つものがあります。温和で懐の広さを感じる地元の方々のお話から、風景は変化しても「小倉魂」はいつまでもあり続
けると思いました。楽しくて貴重な話をありがとうございました。(田畑 房枝)
編集 後記
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諏訪神社~諏訪の森の思い出~(小倉地区)