Hiromachi Ryokuchi Park in City of Kamakura
食欲の秋です
ひろまちだより 2020年9月号
発行 鎌倉広町パートナーズ
鎌倉広町緑地管理事務所鎌倉市津1133 TEL:0467-32-5112http://www.kamakurahiromachi.com/
92020
September
ひ まちだよりろ
特集
連載
催事
ほか
カマキリ
樹木医日誌
秋のイベント etc
新型ウィルス対応
contents
収穫間際のイネの上でにらみをきかす
デザイン・編集 向田智也
ひろまちだよりvol17
広町緑地の稲刈は10月初旬。実りをむかえ金色に色づく稲
穂(左)植物の葉を食べるショウリョウバッタ(右上)シオカラ
トンボを捕らえたナガコガネグモ(右下)
昼夜を問わず獲物を狙い続けるハンター
成虫までたどりつけるのは1%? 卵(のう)の形はさまざま
イベント情報
管理事務所よりお知らせ
The hunter continues to aim for prey all day long
ウッディぴろしの樹木医日誌
冬を越したオオカマキリの卵のうからは、初夏になると100匹以上の幼虫がぞろぞろと誕生します。しかし、幼虫時は将来獲物となるさまざまな生き物が天敵となるため、成虫になって生涯を全うできるものはごくわずかです。
カマキリの武器である鎌は、捕食のために前足が特化したものです。夜は眼の色を緑から黒に変え、広い視野で動くものに素早く反応して獲物を捕らえます。広町緑地では晩夏から秋、特に逃げ場を失う稲刈り時によく見られ、オオカマキリやチョウセンカマキリのほか、ずんぐりしたハラビロカマキリ、コカマキリやヒナカマキリを観察することができます。
広町緑地に紅葉の便りがやってくる時期になりました。残暑の時期に色が変わり葉が落ち始めるサクラのほか、10月からはコナラやカラスザンショウ、低木のイヌビワなどの黄葉が見られます。そして黄色に変化する葉が多い中、ひときわ目を引くのがハゼノキです。とにかく真っ赤という表現がふさわしく、見事に色づきます。きれいだからとうっかり手に取ってしまうと、ウルシ科特有のかぶれに襲われるかもしれませんので、距離をとって鑑賞するのがおすすめです。
新型コロナ感染防止のため、広町緑地での各種イベントは中止・縮小を続けています。その中で、10月10日(土)9:30より「稲刈り会」を行います。11月21日(土)10:00から昨年度までの「収穫祭」に替わり、「広町感謝バザール」を行います。広町緑地で収穫した有機栽培の野菜、大麦、小麦、うるち米、糠、わら、広町産小麦で作ったパンなどを販売します。12月には「紅葉散歩」、1月には「冬の野鳥観察会」を予定しています。詳細はホームページまたは電話でお問い合わせください。
広町緑地のホームページがモバイル対応になりました。ひろまちだより裏表紙のバーコードを読み取っていただくとアクセスができます。フォトギャラリーも充実しています。
黄金色に染まる田んぼ
ずんぐりとしたハラビロカマキリ
オオカマキリ チョウセンカマキリ
ハラビロカマキリ
オオシオカラトンボを捕らえたチョウセンカマキリ。よく似たオオカマキリと比べると、全体的に体が細く、威嚇時などに見られる後翅の付け根の色が薄い。
葉は複葉、かぶれに注意! 真っ赤で目を引くハゼノキの紅葉
Vol.6
(ウルシ科)ハゼノキ
オオカマキリの卵はふっくら、チョウセンカマキリの卵は細長い。