i-STAT®Systemi-STAT ®1 アナライザー
POC202003-02M
目次
■ Chapter1: 検体の取扱いについて
● Chapter1-1: i-STAT における検体の取扱い
● Chapter1-2: 血液採取時の注意
● Chapter1-3: 血液の取扱いに関する注意
■ Chapter2: i-STAT の測定手順
● Chapter2-1: アナライザーの準備
● Chapter2-2: カートリッジの準備
● Chapter2-3: カートリッジ挿入~測定
● Chapter2-4: 測定結果のプリント
i-STAT®1アナライザー 医療機器:12B1X00001000020
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目次:Chapter 1 検体の取扱いについて
■ Chapter1-1: i-STAT における検体の取扱い
● 1: i-STAT で使用できる検体の種類(トロポニン I 以外)
● 2: 使用できる抗凝固剤(トロポニン I 以外)
● 3: トロポニン I で使用可能な検体の種類
● 4: 検体採取から測定までの時間
■ Chapter1-3: 血液の取扱いに関する注意
● 1: 検体の氷冷
● 2: カートリッジへの滴下注入
● 3: カートリッジ注入前に血液を混和する
● 4: はじめの数滴は使用しない
■ Chapter1-2: 血液採取時の注意
● 1: 静注回路からの採血
● 2: 駆血帯を使用して採血する場合
● 3: 血液採取時の過剰な筋肉運動
● 4: 穿刺部位のアルコール残存
● 5: 抗凝固剤充填済のシリンジを用いる場合
● 6: シリンジ内に気泡が含まれている場合
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i-STAT における検体の取扱い
検体採取から測定までの時間
トロポニン I で使用可能な検体の種類
i-STAT で使用できる検体の種類(トロポニン I 以外)
使用できる抗凝固剤(トロポニン I 以外)
Chp.1 / 01 / OL
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動脈および静脈の新鮮全血1.
2. 抗凝固剤の入っていない新鮮全血
3. 抗凝固剤入りの新鮮全血
Chp.1 / 01 / 01
i-STAT で使用できる検体の種類(トロポニン I 以外)
i-STAT における検体の取扱い
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ヘパリンリチウム1.
2. バランスヘパリン
使用できる抗凝固剤(トロポニン I 以外)
※ ヘパリンナトリウム入りの場合、ナトリウム値を上昇させる可能性がある※ EDTA 等の抗凝固剤は測定を妨げる可能性があるため、使用しない※ 抗凝固剤入りの場合は容量いっぱいまで採血する (希釈により測定値に影響を与える可能性があるため)
i-STAT における検体の取扱いChp.1 / 01 / 02
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ヘパリン入りの全血検体1.
2. ヘパリンナトリウムもしくはヘパリンリチウム入りのシリンジまたは真空採血管に採取した血漿検体
3. 抗凝固剤を含まないプラスチックのシリンジまたはプラスチック製真空採血管に採取した全血検体(採取後 1分以内に検査を行う)
トロポニン I で使用可能な検体の種類
※ EDTA、シュウ酸塩、クエン酸塩などの抗凝固剤を含む検体は、アルカリホスファターゼ不活性化の 原因になり、低値になる可能性がある※ 皮膚への直接穿刺により採取した血液(毛細管で採取した血液も含む)は、使用しない※ 著しい溶血はアルカリホスファターゼの活性低下、タンパク質分解活性の増加につながるため、 低値になる可能性がある
トロポニン I
i-STAT における検体の取扱い
i-STAT® カートリッジ トロポニン I
体外診断用医薬品認証番号:227AIEZX00001000
Chp.1 / 01 / 03
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検体採取から測定までの時間
・乳酸採血後直ちに測定
Chp.1 / 01 / 04
・真空採血管で採取した検体
・抗凝固剤無しのシリンジで採取した検体採血後 3 分以内に測定
・その他の項目採血後 30 分以内に測定
・血液ガス、iCa採血後 10 分以内に測定
i-STAT における検体の取扱い
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血液採取時の注意
駆血帯を使用して採血する場合
抗凝固剤充填済みのシリンジを用いる場合
シリンジ内に気泡が含まれている場合
穿刺部位のアルコール残存
静注回路からの採血
血液採取時の過剰な筋肉運動
Chp.1 / 02 / OL
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静注回路からの採血
血液採取時の注意
静注回路設置の腕からの採血は
検体が希釈される可能性
があるので避ける
Chp.1 / 02 / 01
静注回路からの採血は避ける
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血液採取時の注意
駆血帯を使用し 1 分以上経った場合は
一度外して
2~3 分後にやり直す
乳酸の局部的な生成による
pH 低下が原因で
iCa が上昇する可能性がある
駆血帯を使用して採血する場合
Chp.1 / 02 / 02
1 分経ったら駆血帯を一度外してやり直す
最大
1分
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血液採取時の注意
血液採取時の過剰な筋肉運動
採血の際の過剰な筋肉運動は
K 値を上昇させる可能性
があるので避ける
Chp.1 / 02 / 03
採血時の過剰な筋肉運動は避ける
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血液採取時の注意
穿刺部位のアルコール残存は
溶血の可能性を高める
ので乾燥させる
穿刺部位のアルコール残存
Chp.1 / 02 / 04
穿刺部位の残存アルコールは乾燥させる
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血液採取時の注意
抗凝固剤充填済みのシリンジを用いる場合は
検体希釈の可能性がある
ので設定容量まで採血を行う
抗凝固剤充填済みのシリンジを用いる場合
Chp.1 / 02 / 05
設定容量まで採血する
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血液採取時の注意
シリンジ内に気泡が含まれている場合は
血液ガスの値に影響が出る可能性
があるので
速やかに気泡を外に出す
シリンジ内に気泡が含まれている場合
Chp.1 / 02 / 06
速やかに気泡を外に出す
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血液の取扱いに関する注意
はじめの数滴は使用しない
カートリッジ注入前に血液を混和する
検体の氷冷
カートリッジへの滴下注入
Chp.1 / 03 / OL
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検体の氷冷
血液の取扱いに関する注意
検体の氷冷は
溶血の可能性
があるので避ける
Chp.1 / 03 / 01
検体の氷冷は避ける
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血液の取扱いに関する注意
カートリッジへの検体の滴下注入は
血液ガスの値に影響が出る可能性
があるので避ける
カートリッジへの滴下注入
Chp.1 / 03 / 02
検体の滴下注入は避ける
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血液の取扱いに関する注意
カートリッジへの検体を注入する前に
シリンジの向きを入れ替えて
各 5 秒程度ずつ
手のひらで挟んで転がすようにして
撹拌・混和させる
カートリッジ注入前に血液を混和する
5秒 5秒
Chp.1 / 03 / 03
シリンジの向きを入れ替えて各 5 秒程度混和する
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血液の取扱いに関する注意
より適切な検査結果を得るために
採取した検体をシリンジなどから
カートリッジに注入する際
『はじめの数滴』の使用を避ける
はじめの数滴は使用しない
Chp.1 / 03 / 04
はじめの検体数滴は使用を避ける
目次:Chapter 2 i-STAT の測定手順
■ Chapter2-1: アナライザーの準備
● 1: アナライザー起動
● 2: メニューから『2-i-STAT カートリッジ』を選択
● 3: オペレータ ID 入力
● 4: 患者 ID 入力
● 5: カートリッジロット番号をスキャン
■ Chapter2-3: カートリッジ挿入~測定
● 1: カートリッジ挿入
● 2: カートリッジ識別~測定
● 3: 測定結果表示
■ Chapter2-4: 測定結果のプリント
● 1: ダウンローダーを使用してプリント
● 2: 赤外線ポートを利用してプリント
■ Chapter2-2: カートリッジの準備
● 1: カートリッジをパッケージから取り出す
● 2: カートリッジについて
● 3: カートリッジの持ち方について
● 4: 検体混和
● 5: 検体注入
● 6: 検体の注入量を確認する
● 7: 検体保護
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電源キー
i-STAT の測定手順:アナライザーの準備
1. アナライザー起動
「電源キー」を押す 「i-STAT ロゴ」画面表示 「シケンメニュー」画面表示
Chp.2 / 01 / 01
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キー 2
i-STAT の測定手順:アナライザーの準備
2. メニューから『i-STAT カートリッジ』を選択
「②キー」を押す 「2-i-STAT カートリッジ」選択 「オペレータ ID」入力画面表示
Chp.2 / 01 / 02
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SCAN キー
ENT キー
3. オペレータ ID 入力
オペレータ ID を入力(またはスキップ) 「患者 ID」入力画面表示
オ ペ レ ー タ ID を 読 み 取 る ま で「SCAN キー」を押し続けてください。
バーコードを読み取る場合
オペレータ ID を数字キーを使用して入力してください。
数字キーを使用して入力する場合
「ENT キー」を押して入力をスキップします。
オペレータ ID を入力しない場合
i-STAT の測定手順:アナライザーの準備
10~20cm
Chp.2 / 01 / 03
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SCAN キー
ENT キー
10~20cm
Chp.2 / 01 / 04
i-STAT の測定手順:アナライザーの準備
4. 患者 ID 入力
患者 ID を入力(またはスキップ) 「スキャンカートリッジロット番号」入力画面表示
患者 ID を読み取るまで「SCAN キー」を押し続けてください。
バーコードを読み取る場合
患者 ID を数字キーを使用して入力してください。
数字キーを使用して入力する場合
「ENT キー」を押して入力をスキップします。
患者 ID を入力しない場合
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「カートリッジ挿入」画面が表示されてから 15 分
以内にカートリッジを挿入してください。
SCANキー
カートリッジロット番号をスキャン 「カートリッジ挿入」画面表示
i-STAT の測定手順:アナライザーの準備
5. カートリッジロット番号をスキャン
カートリッジロット番号を読み取る
まで「SCAN キー」を押し続けてく
ださい。
10cm以上離してスキャンしてください
Chp.2 / 01 / 05
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カートリッジは側面、もしくは底部を持つようにし
てください。
開封用 「切り込み」
Chp.2 / 02/ 01
i-STAT の測定手順:カートリッジの準備
1. カートリッジをパッケージから取り出す
切り込み部分から丁寧にパッケージ
を開けてカートリッジを取り出して
ください。
i-STAT カートリッジ(パッケージ)
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i-STAT の測定手順:カートリッジの準備
2. カートリッジについて
●カートリッジ各部名称
校正液パック
スナップ蓋
接触パッド・センサー
注入ラインマーク
検体注入口
i-STAT®1カートリッジ CG8+ 医療機器:12B1X00001000029 体外診断用医薬品:12E1X80009000006
Chp.2 / 02 / 02
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カートリッジ中央部の校正液パック部
分を持つ、触れるなどしないよう注意
してください。
カートリッジの接触パッド・センサー
部分を持つ、触れるなどしないよう注
意してください。
カートリッジを持つ際は、カートリッジの側面、
または底部を軽く持つようにしてください。
i-STAT カートリッジの正しい持ち方
Chp.2 / 02 / 03
i-STAT の測定手順:カートリッジの準備
3. カートリッジの持ち方について
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5秒 5秒
i-STAT の測定手順:カートリッジの準備
4. 検体混和
カートリッジへの検体を注入する前にシリンジの向きを入れ替えながら
それぞれ各 5 秒程度ずつ 手のひらで挟んで転がすようにして 撹拌・混和させます。
Chp.2 / 02 / 04
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検体を注入する際は、検体の抽出量を少しずつ調整しながら
規定量を注入してください。適切な検体注入量
Chp.2 / 02 / 05
i-STAT の測定手順:カートリッジの準備
5. 検体注入
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適正注入例
検体注入口から検体が溢れること無く注入ラインマークまで注入されている
悪い注入例 1
注入ラインマークを越えて検体が注入されている
悪い注入例 2
注入ラインマークまで検体が注入されていない
悪い注入例 3
気泡が混入している
悪い注入例 4
注入口から検体が溢れている
悪い注入例 5
注入口に検体がない
i-STAT の測定手順:カートリッジの準備
6. 検体の注入量を確認する Chp.2 / 02 / 06
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Chp.2 / 02 / 07
i-STAT の測定手順:カートリッジの準備
7. 検体保護
蓋を閉めます。
カートリッジの蓋の端を持ち、「カチッ」と音が鳴るまでしっかりと閉めてください。
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「カチッ」と音が鳴るまで、カートリッジをしっかり
と挿入します。
カートリッジ挿入後はアナライザーを水平に維持し
てください。
Chp.2 / 03 / 01
i-STAT の測定手順:カートリッジ挿入~測定
1. カートリッジ挿入
カートリッジ挿入画面を確認 カートリッジをアナライザーに挿入
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カートリッジ挿入後、 『カートリッジ《ロック》』と
表示されます。この表示が画面に出ている間はカー
トリッジを引き抜かないよう注意してください。
カートリッジ《ロック》
カートリッジ(識別結果)
経過・残時間
カートリッジ《ロック》
カートリッジの種別を識別後に校正を行い、その後、
自動的に測定を開始します。
測定時間はバー表示され、視覚的に認識可能です。
カートリッジを識別 校正・測定
Chp.2 / 03 / 02
i-STAT の測定手順:カートリッジ挿入~測定
2. カートリッジ識別~測定
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測定カートリッジ
測定結果
Chp.2 / 03 / 03
i-STAT の測定手順:カートリッジ挿入~測定
3. 測定結果表示
測定結果画面表示 カートリッジをアナライザーから抜く
カートリッジを抜く前に画面下の『カートリッジ
《ロック》』表示が消えていることを確認します。
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プリントキー
Chp.2 / 04/ 01
i-STAT の測定手順:測定結果のプリント
1. ダウンローダーを使用してプリント
プリントする前に配線の接続をご確認ください
ダウンローダーにアナライザーをセット プリントキーを押す
アナライザーの画面には測定結果を表示させておきます。
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プリントキー
Chp.2 / 04/ 02
i-STAT の測定手順:測定結果のプリント
2. 赤外線ポートを利用してプリント
アナライザーの画面には測定結果を表示させておきます。
アナライザーとプリンターの赤外線送受信窓を近づけてプリント下さい。
アナライザーとプリンターの赤外線送受信窓の向きを合わせる プリントキーを押す
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