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22-1 (7)小学校外国語活動研究会 山沖 美保(川登小) 副会長 島田 敏和(東山小) 事務局 白石 浩美(東山小) 1.研究主題 「自分の考えや気持ちなどを伝え合うコミュニケーション能力を養う授業づくり」 2.研究経過 実施年月日 研究のあらまし 会場校 備考 平成30年 四万十市教育研究会 組織総会 中村南小学校 34名参加 5月8日(火) 内容:役員選出、研究主題設定、年間計画 8月22日(水) 四万十市教育研究会 夏季研修会 台風の為 中止 10月3日(水) 四万十市教育研究大会 東山小学校 31名参加 ・教材の活用例 提案者 北川 景子サポーター ・実践発表「Hello,everyone.提案者 白石浩美教諭(東山小) 池田真代教諭(東山小) ・絵本を活用した新しい語彙の導入の仕方 提案者 池田真代教諭(東山小) ・「CAN-DO リスト」について ・「CAN-DO リスト」に基づいた指導案検討 提案者 志村留美教諭(具同小) 3.平成30年度四万十市教育研究大会 (1)教材の活用例 提案者 北川 景子サポーター ○「イングリッシュ・ウォームアップ」 ・児童生徒が日本語世界から英語世界へと移行する際、順応しやすくするための活動。 ・日本語発話から英語発話へのスイッチがスムーズに行えるような活動。 ・時間は5分前後を目安に行う。 例1)アルファベットポスターの活用 ①児童と教師が一緒にアルファベットを言う。 ②児童と教師が一緒にアルファベットソングを歌う。 ③アルファベットを交互に言う。(1回目―教師と児童、2回目―児童同士) ※高学年の活動―アルファベット・ジングル ペアワークで一方の児童が「A」と言うと、もう一方の児童が「Apple」と続ける。 例2)デイリー・イングリッシュ・ポスターの活用 ①児童と教師が一緒に1から31の数字を数える。 ②児童と教師が一緒に Seven Steps の歌を歌う。 ③数字を交互に言う。 (1回目―教師と児童 2回目―児童同士[奇数]3回目―児童同士[偶数]※高学年の活動―Question and Answer ペアワークで一方の児童が指を使って数字を見せ、「How many?」と質問し、もう一方の児 童がその数字を答える。
Transcript
Page 1: (7)小学校外国語活動研究会edu.city.shimanto.lg.jp/shimanto-l/app/webroot/files...1.研究主題 「教育活動に活かす書写教育」 2.研究経過 実施年月日

22-1

(7)小学校外国語活動研究会

会 長 山沖 美保(川登小)

副会長 島田 敏和(東山小)

事務局 白石 浩美(東山小)

1.研究主題

「自分の考えや気持ちなどを伝え合うコミュニケーション能力を養う授業づくり」

2.研究経過

実施年月日 研究のあらまし 会場校 備考

平成30年 四万十市教育研究会 組織総会 中村南小学校 34名参加

5月8日(火) 内容:役員選出、研究主題設定、年間計画

8月22日(水) 四万十市教育研究会 夏季研修会 台風の為

中止

10月3日(水) 四万十市教育研究大会 東山小学校 31名参加

・教材の活用例

提案者 北川 景子サポーター

・実践発表「Hello,everyone.」

提案者 白石浩美教諭(東山小)

池田真代教諭(東山小)

・絵本を活用した新しい語彙の導入の仕方

提案者 池田真代教諭(東山小)

・「CAN-DOリスト」について

・「CAN-DOリスト」に基づいた指導案検討

提案者 志村留美教諭(具同小)

3.平成30年度四万十市教育研究大会

(1)教材の活用例 提案者 北川 景子サポーター

○「イングリッシュ・ウォームアップ」

・児童生徒が日本語世界から英語世界へと移行する際、順応しやすくするための活動。

・日本語発話から英語発話へのスイッチがスムーズに行えるような活動。

・時間は5分前後を目安に行う。

例1)アルファベットポスターの活用

①児童と教師が一緒にアルファベットを言う。

②児童と教師が一緒にアルファベットソングを歌う。

③アルファベットを交互に言う。(1回目―教師と児童、2回目―児童同士)

※高学年の活動―アルファベット・ジングル

ペアワークで一方の児童が「A」と言うと、もう一方の児童が「Apple」と続ける。

例2)デイリー・イングリッシュ・ポスターの活用

①児童と教師が一緒に1から31の数字を数える。

②児童と教師が一緒に Seven Stepsの歌を歌う。

③数字を交互に言う。

(1回目―教師と児童 2回目―児童同士[奇数]3回目―児童同士[偶数])

※高学年の活動―Question and Answer

ペアワークで一方の児童が指を使って数字を見せ、「How many?」と質問し、もう一方の児

童がその数字を答える。

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(2)実践発表「Hello,everyone.」(発展学習)

提案者 白石浩美教諭(東山小) 池田真代教諭(東山小)

テーマ「新学習指導要領を見据えた外国語活動の授業づくり」

キーワード「Do」「Learn」「Do-again」

めあて「既習の表現を使って、自己紹介をしよう。」

「Do」 めあてだけ提示し、自己紹介をさせる。(何も手立ては講じない)

「Learn」 中間評価で、上手に自己紹介をしている児童(既習表現が使えている・あい

さつができている等)をピックアップし、デモンストレーションをさせ、い

いところを見つけさせる。

「Do-again」 友達のいいところを取り入れながら、もう一度自己紹介をさせ、レベルアッ

プを目指す。

(3)絵本を活用した新しい語彙の導入の仕方 提案者 池田真代教諭(東山小)

①絵本の読み聞かせの利点

・リスニング力の向上に役立つ。

・児童のリスニング力を試すというよりも、楽しく英語を聞く機会を提供することができる。

・物語を通して単語や表現を学ぶことができる。「ただ単語を並べて覚える」ことよりも記憶に

残りやすい。

②絵本の読み聞かせを行う際のポイント

・物語についての質問を投げかける。(児童が物語をよりよく理解でき、関心を高めるように)

・ジェスチャーをつける。

・効果音を付ける。

・声色を変える。

・指で指し示す。

・背景などに描かれているものにも注目させる。

・児童とやり取りしながら読み進める。(児童が内容をより理解できるように)

・難しい表現は、省いたり簡単な表現に言い換えたりする。

③授業で活用できる英語の絵本(例)

参考資料 宮崎県・山口真由美教諭

How do you feel?

タイトルの“How do you feel?”の問いかけから始まり、感情の言い方がたく

さん出てきます。(bored, lonely, happy, sad, angry, guilty, curious,

surprised, confident, shy, worried, silly, hungry, full, sleepy)

1ページの文も短く、英語が分からなくても挿絵をもとに感情の英語を知るこ

とができます。

気持ちを表す表現の学習に使えそうです。

Little Green peas

色にちなんだものの名前がたくさん出てきます。(Blueなら blue boats, blue

seas, blue flags)

たくさんのグリンピースが出てきて、見ていてかわいらしい挿絵になっていま

す。知らない単語でも挿絵をもとに知ることができます。

色が出てくる単元に使えそうです。

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(4)「CAN-DOリスト」に基づいた指導案検討 提案者 志村留美教諭(具同小)

6グループに分かれて、「We can!1・2」や「Let’s Try1・2」に載っている単元で指導案を作

成した。どのグループも「CAN-DOリスト」をもとに、5領域それぞれの付けたい力を確認し、そこ

から中心となる言語活動を考えていた。後の指導案の交流では、単元のゴール活動を児童にデモン

ストレーションすることで見通しをもたせたり、チャンツを用い、扱う表現をリズミカルに取り入

れたり、他教科と横断的に関わる活動を仕組んだり等の工夫が挙げられた。

4.今年度の成果と課題

成果

〇小学校と中学校が一緒に教材研究を行うことで、全く違った視点での意見があり、新たな気付きや

知見が得られた。

〇すぐに実践に活用できるウォームアップの例や教材の工夫例等を知ることができた。

〇実際の授業での指導方法や工夫の仕方等を実践形式で交流できたことは、具体的に自分の授業をイ

メージすることができ、今後の授業に活かしやすいので良かった。

〇どのように小学校の外国語活動が変わっていくのかを、実際に授業をしている小学校の先生と交流

することで、より深く理解することができ、子ども達が、より興味をもって授業に参加できる授業

づくりを考えるきっかけとなった。

〇小学校と中学校が一緒に研修できるのは、とても貴重な機会である。

○この研究会に中学校の先生がいることで、より専門的な話を聞くことができ勉強になった。

〇指導案作りを通して、子どもが目的意識をもって学習できる授業づくりや、つながりを意識した教

材研究を行っていく必要があることが分かった。

○指導案作りは、実際の先生方の率直な意見や実態の情報交換ができるので、有意義な時間であった。

〇小学校段階で、どんな内容を学んでいるのかを知ったことで、中学校での指導に活かすことができ

た。

〇小学校の取組を知ることで、中学校の取組を見直すことができた。

〇新学習指導要領に基づいて、目標や言語活動を考えた指導案検討の時間が効果的だった。

〇CAN-DOリストを確認することで、新学習指導要領に示されている5領域を、再確認することができ

た。

課題

●授業実践が見られなかったのが残念だった。HRTと英語指導教員が行う授業や複式学級の授業など、

多様な授業形式を参観して勉強したい。

●ワークシートや教具を持ち寄ったり、板書の写真を見たりする活動があると良い。

●教材や授業スタンダード、指導案等をどんどん共有することで、質の向上を図っていく必要がある。

●英語が苦手だと感じている教師もできる授業づくりについて知りたかった。

●中一ギャップを埋めるのが難しい。

●中学生になった時に、書くことへの抵抗感が大きい。

●もっと、これまでやってきた外国語活動と今からの外国語活動の違いを知りたい。

●この研究会に ALTも参加してもらいたい。

●中学校区での小小連携や情報交換が必要である。

●四万十市全体の英語力スタンダードを、東山小学校に照準を合わせて取り組めるように、各学校で

外国語活動に取り組める環境整備を行う必要がある。

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(8)道徳教育研究会

会 長 久保田 隆一(中村小学校)

副会長 濱田 千穂(東中筋小学校)

事務局 岡﨑 寛貴(中村中学校)

1.研究主題

「 心豊かな子どもを育てる道徳教育の進め方~よりよい道徳授業を求めて~ 」

2.研究経過

実施年月日 研 究 の あ ら ま し 会場 備考

平成30年

5月8日(火)

四万十市教育研究大会組織総会

・役員選出 ・研究主題設定 ・年間計画

中村南

小学校

15:55

~16:40

35名参加

10月3日(水) 四万十市教育研究大会

・主題名 D-(22)よりよく生きる喜び

・資料名 タッチアウト

・授業者 山本 奈々枝 (中村中学校)

・学習者 中学2年生

講師 宗﨑 幸枝指導主事(西部教育事務所)

中村中学校 14:00

~16:45

37名参加

3.四万十市教育研究大会

(1)公開授業の振り返り

○授業者より

子ども同士で話し合う時間をつくり、言葉に出しにくい部分を出し合える雰囲気にできれば良か

った。こうなりたい自分と現実の自分とのギャップに気づいて、認めて、生きていくようにもって

いきたかった。まとめにもっていこうと授業を展開したことが残念だった。自分の心が動くような

道徳にしていきたいが、悩んでいる。

○参加者より

・生徒が真剣に考えて、良い雰囲気であった。

・ネームプレートで立場をはっきりさせたので、意見交換が活発になった。

・なぜ、この立場なのか理由や意見をもっと聞いて、言わせたら良かった。

・グループ活動やペア活動を入れることで、黙っている生徒が話せるようになるのでは。

・この教材は難しい。アウトはアウトにひっかかってしまうと主人公の弱さに向き合えなくなる。

・生徒を「言う」「言わない」のどちらか立場を決めさせ、ネームプレートを使って明確にした

ことで、生徒を授業に引き込むことができていた。(教師の工夫)

・「正しい」「正しくない」の判断基準が人それぞれ違うので、意見が分かれたのではないか。

・「主人公がこれだけ悩んだのはどうしてだろう?」と考えていくことで、誠実さにポイントが

置かれた授業になっていたかもしれない。

・主人公は正しいけど正しくない。つまりそのことを掘り下げる必要がある。

・もともとの板書計画はどうであったのか?

・教師の考えが板書されていたのではないか?

・見送りの場面絵を利用するなど、もう少し工夫があれば良かった。

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○指導主事より

≪授業について≫

*生徒の真剣な目、真剣な表情、一生懸命資料を理解しようとしていた。

*意見を出させるために、話さなくてもいい状況をつくらない。(全員が声にできるようにする)

*ネームプレートの意思表示を利用して、理由をどんどん聞いて生徒に言わせる。

*反対意見を言える雰囲気づくりを、少人数やフリートークを利用する。

*自分事と考えさせるために、野球部ではなく他の部活に言わせるべきだった。

*意見を言わないと道徳の授業にならない。

≪評価について≫

*スペースも小さく、個に応じて書ききれなかった。

*校内で評価について話し合うことが大事

*学年団で評価の仕方について共通認識をもつ

4.今年度の成果と課題

≪成果≫

中学校の授業を小学校の先生が見ることや、いろんな視点で研究授業の協議ができたことが良かっ

た。次年度もこのように見合う授業を継続してもらいたい。また、通知票への評価について、小学校

の実践や実際の声を聞くことで、小学校同士での評価の統一性や小学校から中学校への引き継ぎなど

質の高い交換会になったのではないだろうか。

≪課題≫

天候により指導案検討会が実施できず、意見交換ができないままの当日であったため、指導案検討

会があれば、さらに充実した研究授業になっていたと思う。板書計画や張り物、問い返しなど小学校

と中学校とが共に考え合う機会が必要であると感じた。成長段階により、題材や発問は変わるが指導

者が認知することが大切であるため、ぜひ来年度は、1つの指導案を練り合う時間を設けてもらいた

い。

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(9)人権教育研究会

会 長 柴田 満嗣(蕨岡小学校)

副会長 西川 弥佐(西土佐小学校)

事務局 岡田 隆也(東山小学校)

1.研究主題

「人権教育における授業の創造」

2.研究経過

実施年月日 研究のあらまし 会場 備考

平成30年

5月 8日(火)

四万十市教育研究会組織総会

・役員選出

・研究主題設定

・年間計画

中村南小学校

16名参加

平成30年

8月17日(金)

人権教育研究会 夏季研修会

○研修

Let’ feel じんけん~気付きから行動へ~

改訂ポイントについて

「人権が尊重された学校づくりに向けて」

講師 西部教育事務所

岸本 知直 指導主事

○研究大会に向けての指導案検討

提案者 東中筋中学校 森原 茂樹 教諭

○情報交換

中村南小学校

スクールミール

みなみ

13名参加

平成30年

10月3日(水)

四万十市教育研究大会

○授業者 東中筋中学校 森原 茂樹 教諭

実施学年 第1学年

題材名 「障がい者理解」の学習はなぜ必要

なのだろうか

○情報交換

東中筋中学校

15名参加

3.取り組み

〈夏季研修会について〉

・平成30年3月に「Let’ feel じんけん~気付きから行動へ~」が改訂され、改訂のポイントや

重点項目等の理解を深め、各校が人権教育・人権学習の実践において、更なる成果を高めるため

の参考となった。

・人権教育を展開していくにあたり、まずは教員側が学んで人権意識を高め、共通認識を持って児

童生徒に伝えていくことが大切である。

・同和問題を中心に置き、新しい人権課題についても学習を深められるように各校で実践していく

ようにする。

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4.平成30年度四万十市教育研究大会

(1)授業者より

・学習指導案を数回にわたり検討する機会を持てたことがよかった。

・本時が3時間目ということであったが、知識としては児童に残っている印象を受けた。

・児童の「かわいそう」という意見やふり返りが目立ち、自分の予想していない展開になってきた

ときには少し焦った。

・指導案通りには進まず、「めあて」と「まとめ」の整合性には少し課題が残った。

・めあての発問に対する児童の意見にどのように対応していけばよかったのか。

・対話的な授業にするためには、どのように工夫すればいいのか(課題)。

(2)参観者より

・先生にとっては大変だが、当事者との出会いは大切。先生自身も変化があったのではないでしょ

うか。

(森原T:自分自身の偏見や思いこみに気付かされた。)

・障がい者が、子どもの予想や考えたことをよい意味で裏切ることで、見方が変わってよかった。

・子どもたちの言葉としては「ありきたり」ではあったが、子どもたちの心の中には、それぞれの

思いとして残ったのではないかと思う。

・子どもたち自らがゲストティーチャーに話しかけたという事実が、この学習の目指すところであ

り、それをもう一段高い次元に高められると更によい。

・「差別を変えたのは当事者」という発言を生かし、ゲストティーチャーの人柄に触れ、そのような

人々の頑張りがあったからこそ差別が減ったという視点でも、授業を展開できる。

・最後に遠い所の出来事ではなく、自分のこととして捉えさせることを、まとめに持っていったこ

とが良かった。

・ゲストティーチャーの生きづらさを子どもたちは肌で感じたはず。そこを聞いてみたかった。

・ゲストティーチャーにはどのような質問があったのか?

(森原T:生活のこと、生い立ちのことなどが出ていた。)

・差別はどこに?・・・「社会」と子どもたちから出た時、そこからもっと「どこ?」と詳しく突っ込

んで聞いてみてもよかった。

・子どもたちから「自分が変われた。」という意見が出ていたが、態度まで変容するには出会いが重

要だと考える。

・出会わせることで、こちらの伝えたいことや思ってほしいことが教師の押しつけでなく、自然と

伝わるようになると思う。

・世の中には様々な障がいがある中、実際に障がいがある方々との出会いによって、「障がい者」理

解が一歩前進したのではないかと思う。

・班の話し合いの中で、言い放しで終わるのではなく、友だちの考えの理由を尋ねたり、反論した

りする活動ができれば、もっと深まりのある学習ができると思う。

(森原T:他校からの転入もあり、まだまだ浅い人間関係である。これからしっかりした関係を

構築していけるように支援していく。)

・他の人権課題の学習は?

(森原T:学年別で扱う中心課題を設定している。1年生では、HIVの学習経験が薄いので、

取り組んで行く予定である。)

・障がい者雇用など、旬の話題を提示してグループでディスカッションもできると思う。

・グループになったことで声が出はじめた。もっと早くグループになってもよかったと思う。

・共生の前に共感が必要である。子どもたちは、当事者との出会いで共感できていたと思う。

・「社会」=「人」=「自分たち」というように、「社会」という発言から人ごとにせず、自分のこ

とに持っていけたのではないかと思う。

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(3)助言者(会長)より

・東中筋中の人権教育を作り直したいという思いで、森原先生が計画や授業を提案してできたこと

は素晴らしい。

・高知県の身近な10の課題の中で、何を中心にし、どのように学習を進めていくのかがこれから

の課題である。

・出会いが大きな成果につながることがこの授業で再確認できた。

・子どもたちが、真摯に考え、学習と向き合っていた。

・学習において「掘り下げる」「深める」ことが今後の課題である。

・1ヶ月の学習の中で、生活の中で障がいに関する「もの」・「こと」に気付き、問題の本質が自分

の心の中にあることに気がついてほしかった。子どもたちがそのことで語り合える授業ができれ

ば更に良いと思う。

5.今年度の成果と課題

講師を招聘して「Let’s feel じんけん~気付きから行動へ~」の改訂について学習することで、

人権教育について方向性の共通認識を持つことができたことが良かった。来年度も引き続き講師を

招いての学習会を行っていきたいと考える。

研究授業においては、人との出会いを通して学習を進めることで、その方の生き方や考え方を学

ぶことができ、共感しながら学習を進めることで、自分の生き方や生活について深く学ぶことがで

きた。人との出会いを通した学習の重要性を再確認することができた。研究授業に向けての教材研

究、指導案検討、研究授業を通して教員も身近な人権課題や指導方法に学ぶことができ、スキルア

ップにつながった。来年度からも継続していきたい。

課題としては、子どもたちの人権意識・人権感覚の向上、どのように自分の将来を見据え生き方

につなげていくかなど、子どもたちが意欲的・主体的に学べる授業の構築を模索していく必要があ

る。子どもたちの力を高めるためには、教職員が学習し人権感覚を身に付け、スキルアップするこ

とも重要である。

各校に温度差があるので、四万十市内で統一した指導ができれば更に効果的であると考える。

【研究授業】

「障がい者理解」の学習はなぜ必要なのだろうか

~四万十市立東中筋中学校 第1学年~

森原 茂樹 教諭

授業風景

板書

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(10)総合的な学習研究会

会 長 宮﨑由紀子(中村小学校)

副会長 能津 美貴(中村中学校)

事務局 谷岡名津美(大用中学校)

1.研究主題 「探究的な学びを実現する総合的な学習の時間の進め方」

2.研究経過

実施年月日 研究のあらまし 会場 備考

平成 30年

5月 8日(火)

四万十市教育研究大会組織総会

・役員選出,研究主題設定,年間計画

中村南小学校 12名参加

10月 3日(水) 四万十市教育研究会第 14回教科外領域教育研究大会

・講話「新学習指導要領解説の説明」

講師 西部教育事務所 小谷野竜介指導主事

・自校の計画の見直し

中村中学校 9名参加

3. 平成 30年度四万十市教育研究大会

今年度は 8月の研修会が台風の関係で中止となった為、この研修で行なう予定であった小谷野指

導主事による新学習指導要領解説の説明を 10月の研究大会で行なうこととなった。その際、自校の

全体計画や年間計画の見直しをする時間を設け、他校の先生や小谷野指導主事に助言を頂くことで

各会員が熱心に取り組む姿が見られた。

○小谷野指導主事による新学習指導要領解説の説明

・具体的事例視聴 「マインクラフト」を活用したプログラミング体験

NHK E テレ番組「どするこする」

○来年度に向けた自校の全体計画及び年間計画の見直し

4.今年度の成果と課題

【成果】

・小谷野指導主事に学習指導要領を使って丁寧に説明してもらったので、総合の趣旨理解が深まっ

た。

・自校の全体計画や年間計画を見直すポイントを具体的に示して頂き、じっくりと見直す時間に

なった。改善すべき点が分かった。

・同じ校区の小中学校ですり合わす時間もあり、とても有意義であった。

・具体的な事例を紹介してもらうことで、探究的な授業展開、思考ツールの使い方等よりイメージ

しやすくなった。日々の授業に生かせる内容だった。

【課題】

・2回計画された研修が1回になってしまった。(台風により当日中止とり、後日設定は日程調

整が難しく実施することができなかった。)

5.来年度へ向けて

・実践レベルでいくと、総合は教員のアイデアも必要となる。他校の実践を交流することで新しい

アイデアが生まれる場になれば良いと思う。実践発表をして協議ができると良い。

・(本会の趣旨とは外れてくるが)中学校区での総合担当が集合していれば、各中学校区でのカリキ

ュラムの見直し等ができる場にもなり、より先生方のニーズに合った学習会となり得る。

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(11)読書・図書館教育研究会

会 長 山脇 克仁 (中村南小)

副会長 岸本 教恵 (後川中)

事務局 岡田 知恵子(具同小)

1.研究主題

「読書活動の推進と学校図書館の活用」

2.研究経過

実施年月日 研究のあらまし 会場 備考

平成30年

5月 8日(火)

四万十市教育研究大会組織総会

・役員選出 ・研究主題設定 ・年間計画

中村南小学校 12名

参加

8月22日(水) 第1回学習会

「オーテピア視察より自校に活用できる

新しい図書館経営を学ぶ」

→ 台風のため中止

10月 3日(水) 第2回学習会

「ゆすはら雲の上の図書館視察より自校

に活用できる新しい図書館経営を学ぶ」

・今年度の課題と成果

中村西中学校 11名

参加

3.今年度の取り組み

(1) 第1回学習会

○日時 平成30年8月22日(水) 12:00発~18:30着

○場所 オーテピア高知図書館

○内容 「オーテピア視察より自校に活用できる新しい図書館経営を学ぶ」

○講師 オーテピア職員 「館内案内及びレイアウトの工夫について」

~台風のため中止~

(2) 第2回学習会

○日時 平成30年10月 3日(水) 13:00~18:00

○場所 ゆすはら雲の上の図書館

○内容 「ゆすはら雲の上の図書館視察より自校に活用できる新しい

図書館経営を学ぶ」

○講師 ゆすはら雲の上の図書館職員

「館内案内及びレイアウトの工夫について」

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【講話内容】

1 館内案内

・えほんコーナー ・井戸端エリア ・一般図書フロアー

・閲覧コーナー ・ボルダリングコーナー ・情報交流コーナー

・コミュニケーションラウンジ

2 レイアウトの工夫

・著者名・題名のアイウエオ順にせず、各コーナーごとにテーマを設定し、そのテーマに添っ

た本を陳列。

→各テーマに陳列した本をさらに小テーマに分類するときは、いろは順に並

べる。

・図書館のキャラクターを設定し、各教室の案内ポップを吹き出しにして掲示し、興味・関心

をもたせる。

・静かに読んだり学習したりする場所と、会話を楽しみながら座ったり寝転んだりして読める

場所を分けて全ての利用者が居心地の良い環境整備をしている。

3 参加者より視察感想

・明るく開放的なとても居心地のいい図書館だった。ゆったりとしていて棚もわかりやすく、

本を探すのも楽しみながらできると思った。素晴らしい環境だった。地域の交流の場にもな

っているところが、またいいと思った。

・木の香に包まれた美しくモダンな図書館。これまでの図書館の概念にとらわれない自由な発

想の図書館は、本当に魅力的であった。ここで本を読みたい、物事を創造してみたいと思え

る工夫に満ちあふれていた。

・どこでも気軽に手に取った本を読めるという所と制限をかけるような注意書きが少なく、建

物の様子と相まって開放的な図書館だった。

4.今年度の成果と課題

(1)成果

○表紙を見せる本の並べ方やさっと座れるボックス型の椅子。

○本の配置や本の購入方法。

○椅子の配置を工夫した読書スペース。

○自校の図書室キャラクターづくり。

○思い切って分類でならべるのをやめてみるのもいいなと思った。斬新なことをやってみたい。

(2)課題

○研究会会場が遠方だったため、開始時刻が早く慌ただしかった。

○昨年度に各校の実践や悩みを持ち寄っての研修を入れたいという要望があったが、視察だけに留

まってしまい、十分な意見交流ができなかった。

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(12)書写教育研究会

会 長 黒田 健二(蕨岡中学校)

副会長 山脇 雅史(大川筋中学校)

事務局 白石 千穂(中村中学校)

1.研究主題 「教育活動に活かす書写教育」

2.研究経過

実施年月日 研究のあらまし 会場 備考

H30.5.8(火)

H30.10.3(水)

四万十市教育研究会組織総会

・役員選出、研究主題の決定、研究内容

実技研究

「大筆・小筆を使ってスキルアップ」

中村南小学校

蕨岡中学校

7名参加

7名参加

3.今年度の取組

今年度も教育研究所所長である小花典明先生に講師になっていただき、小筆(筆ペン)や大筆を使っ

たスキルアップの研修を行なった。夏の研修が台風で中止になったため、1 回きりの研修時間の中で、

さまざまな活動ができるように準備していただき、ご指導してくださった。

4.今年度の成果と課題

○大筆での書きの喜び、筆ペンでの実技研修がとても楽しく有意義な時間となった。

○夏休みの 1度目の研修がなくなって残念だったが、とても充実した研修になった。軸を大切に書くこ

と等、昨年度のことも思い出しながら研修ができた。

○どんな字でも失敗しても、前向きに指導してくださり、励ましの言葉をありがたく受け止め、これか

らも頑張りたいと思った。

○普段なかなか使うことが少ない筆ペンの良さを実感することができ、嬉しかった。広告の裏などに気

軽に書いてみると良いという先生からのアドバイスがなるほどと思った。

○大筆を使っての経験がなかったのでいい経験になった。また、筆ペンも日頃ゆっくりと書く機会がな

かったので、これからは使っていきたいと思う。

○小花先生と出会い、億劫だった筆ペンを身近なものにするために普段の生活の中でも活かすようにな

りました。目指すは小花先生のような「味のある字」なのですが、なかなかその域には達しません。今

後も自分の字と楽しみながら向き合っていきたいと思います。


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