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Title ヒロシマ・ナガサキ通信 No.182
Author(s)
Citation ヒロシマ・ナガサキ通信 No.182; 2009
Issue Date 2009-02-25
URL http://hdl.handle.net/10069/36797
Right © 長崎の証言の会
NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITE
http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp
(16）ヒロシマ・ナガサキ通信NQ182(1）
○事務局連絡はＦＡＸで
事務局員の北原さんが亡く
なられ、事務局には、今、常
駐する人がいません。それで
事務局へご連絡いただく場合
は、極力、ＦＡＸをご利用く
ださい。事務の仕事は事務局
長以下運営委員が滞りなく務
めています。
緊急の場合は事務局長森口
貢の携帯電話にご連絡下さい。
・０９０１３７３２１９５１５
高校生「平和を学ぶ会」が
一月十八日、長崎県教育文化
会館で行われ、土山秀夫さん
が、むずかしい内容を実にわ
かり易く話された。まず、哲
学者カントの「永遠なる平和
のために」が、一七九五年に
すでに、他国に武力干渉をす
るな、戦争を防ぐために法的
根拠を作れなど、国連がない
時代に提案している。
暴力には直接的暴力と構造
長崎の若者に
平和を語る
●○
I
ｌ土山秀夫さんＩ
I
I舎●■●●●●●●●●●●●
’○活動報告
一（肥年・川月～的年・
リ
ヲ
11'
的暴力があるというヨハン↑
ガルトウングの説を、イスラ
エルとガザの争いを例にして
話された。その他、これまで
多くの平和のための会議が持
たれ、声明が出されている。
日本がアメリカの核の傘の下
にある問題に触れ、あれほど
戦争をしていたヨーロッパが
ＥＵを造ったのは見習うべき
だとしめくくられた。
1212121211「
I111 112
§ 2498729 25291126
「ヒロシマ・ナガサキ
通信」Ｎ０１８１号
発行
運営委員会
長崎の証言の会総会
不戦の集い
運営委員会
事務局員北原壽美江
さん死去
北原壽美江さん葬式
証言の会新年会
平和公園掲示板につ
いての申し入れ回
答・原爆資料館との
会見
1
月高校生一万本えんぴつ運動･フィリピン訪問報告会「ミサイルより鉛筆を」（2009.1.12）長崎県教育文化会館（写真提供・草野十四朗氏）
○カンパに感謝します
（舶年。２月～的年．１月）
，
，
梅野文子（百万円）／太田千
賀子（五万円）／女子聖学院
（四万巴／湖東中学校（一
万五千百五十円）／北原壽美
江・歌の実短歌会谷頭・同山
道（一万円）／松尾幸子（八
千円）／井上ひさし・北園健
一（六千円）／山村晋・児玉
克哉・山村晋（五千円）／角
悦子（三千円）／井上力・前
川陽子・芝野由和・山口悦子・
井上日麿美（二千円）／古川
有子・井形和子・宮原聡子・
宇野芳明・平間栄子・根田好
文・古川有子・大内要三・丸
浜江里子・都野弥生・峯上純
一・竹内良男・九谷地三・豊
後レイコ・大島和子・大賀和
男・藤原辰男・峯川登志治・
荒牧文乃・才木綾子・井上
力・大石智子・富田満夫・長
村郁子・金子法子・中村尚子
（一千円）／熱骨（九百六十円）
／一瀬智子（五百円）／碑巡
り班拠出金（五十五万一千円）
（合計百七十六万一千六百五
十円）
ガザ地区の4昼牲密に廓とうをささ(久攻…即時俸止毒E斥える市民奉ら＝長鈎市、平和毎画
09．1．12長崎新聞
寒いＷ」凡 駒
■電
’、帥。 少
1
口ー
ドイツ良心的兵役拒否者ゲオルグ°フライゼさんと市民との交流会(2009.1.17)岡まさはる記念長崎平和資料館（写真提供・濱崎均氏）
長崎｡南京を結ぶ会(2008.12’15)長崎県教育文化会館南京事件の幸存者。研究者の講演を聞く（写真提供．濱崎均氏）
ミュージアムで展示されました。
「国民精神総動員ｌ文部省」軍国
ささぼう
主義教育のお先棒！
■●■●●●■■■●●●●●●●■①●■①●●■●●ｃｃ●●■■、●①。●■■。。。
〔あとがき〕
紙面が読み易くなったのにお気
づきでしょうか。今回から一行追
字、一段犯行を原則として文字を
大きくしました。その分、一ペー
ジの字数が少なくなり、マイナス
の面も出てきましたが、被爆者の
高齢化の波に寄り切られました。
私が本紙の編集をして何年にな
るか覚えていませんが、次号から、
編集を少し〃若手〃の末永浩さん
にお願いすることになりました。
長い間、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
インフルエンザ、くれぐれもご
注意を。
（濱崎）
二者は、政治家ではなく、市
民の組織ＮＧＯである。
核兵器廃絶の機運である。
が、容易ではあるまい。米国
の軍需産業、核抑止論信奉者
の存在が大きいからである。
日本も同じだろう。さらに、
米軍艦が日本の所々方々の港
（商業港にも）に入ってくる
のを容認し、非核三原則も真
蟄に守ろうとしない日本政府
がある。だが、今からが市民・
ＮＧＯの正念場である。被爆
者も老いたりとはいえ、座し
て待つだけであってはなるま
い◎
『Ｊ１に仙蝿丁’一Ｊ〆」、計１１『ノノ－ＩＬ１ｗノハ判ｑｌｌ『（〕１〆Ｌ何Ｖ
（濱崎均）
山
宙醸文呈
文部省の役
割この写真
は昨年ナガ
サキピース
一一一
一一一一ー一.．ー一一一一一＝－－一口一一一ﾏーーロ－■一一－■一口三五一定 － － － － － 一~
AハねWS/erZer力℃"7卜釈OS卜〃順一ﾊ偶G4釧灯
上 …2009．2．25
定価年 1500円 (送料含む）
発行長崎の証言の会
事務局
〒852-8105長崎市目覚町25-5
(公･FAXO95-848-6879）
〔主な内容〕新春の集い(太田千賀
子)2､私の年潤状3,'09年度長
崎の証言の会活動方針4，総会記
念講演7,不戦の集い(松崎瀧一）
9､北原癖美江さんを悼む(閥瀬方人)11､北原さんへの弔文12､公開き
れた2枚の爆死証明瞥(山川剛)13、
ヒロシマ通信14､ナガサキ通信15、
事務局の対応活動報告･カンパ卜
ビﾂｸｽ･あとがき16
準
核兵器廃絶の時代へ
米国のオバマ新大統領は就
任演説で「古き友、かっての
敵とともに核の脅威を減ずる
ための努力を進める」と明言
した。「かっての敵」とはど
こか言ってはいないが、ブッ
シュ前大統領のように、〃敵
か味方か″という二者択一か
ら脱却したことを示している。
ＮＰＴを無力化することは
もはやあるまい。人類はこれ
まで、奴隷制度、アパルトヘ
イトを消滅させ、地雷禁止条
約、クラスター爆弾禁止条約
・〆‐二』ｖｕアムクミ・た上争一○〆目」Ｊ，、ノ。二Ｎノ
(3） シマ．ナガサキ通信No.182 (2）ヒロ
昨年のクリスマスイブに旅
立っていかれた北原壽美江さ
ん、そしてこの日お別れの日
となった久松シソノさんなど
亡くなられた身近な方々へ黙
祷を捧げ、新しい年の初めと
しました。内田代表の「歴史
の真実の究明、被爆者の生き
ざまの掘り起こしなど課題は
まだまだ山積。監視と努力を
怠らないように」という力強
い挨拶と乾杯で新年を祝い、
全参加者からメッセージをい
○日本原水爆被害者団体協議
《云被
爆六十三年の昨年は、皆
さんとともに手をたずさえて、
原爆症認定集団訴訟に十二連
勝、認定基準について「新し
い審査の方針」への見直しと
いう成果を勝ち取ることがで
きました。しかし厚生労働省
は依然として原爆被害の過小
評価という姿勢を崩そうとは
していません。
今年こそは、さらに運動の
輪を広げ、世論の高揚をは
かって、五月末の東京高裁の
判決を契機に、さまざまな障
害を乗り越えて訴訟の一括解
決をめざします。
今年はまた二○一○年のＮ
ＰＴ再検討会議の成功に向け
て着実に準備をすすめる年で
もあります。
この一年を核兵器も戦争も
ない平和な未来を築くために
有意義な年としていく決意を
しています。
癖轡織総溌職棚糒蛎秘へ緬蕊翌撫潟鎧旨つ一電。。。
～曇鮒⑳謹周の会二働筒貿幽鶚新春卿集い’
’二○○九年一月十一日、パークサイドボテルにてＩ
太田千賀子
臘穰垂轤賀媛
，
写真撮影西中須盈氏
ただきました。
草野若手に属していると思
うが、停年は？とよく聞かれ
る。期待されているのかな？
生徒たちと共に今年も活動し
ていきたい。
平野久松さんの計報、永井
博士を語れる人が年々減って
いく。在外被爆者の記録を三
月出版予定。今年も高校生・
在外被爆者・記録を活動の柱
に。
本田六十歳。同世代の計報
が増えた。心残りのないよう
活動したい。
戸田イラクの悲惨な状況。｜
今のイスラエルの行動は日米
の軍事行動の延長線上。人間
が起こす戦争、人間がなくせ
るはず。
森酌肱正）古希を迎えた。六
’一咽唇とぞ倍旧のご指導とご
支援をよろしくお願いいたし
ます。
○東京都原爆被害者団体協議
会財団法人東友会
東友会は、結成五十一年目
の〃あゆみ〃をはじめました。
「ふたたび被爆者をつくらせ
ない」の〃願い〃実現のため、
思想、信条、宗教、職業のち
がいをこえて一九五八（昭和
三十三）年十一月十六日結成
された東友会は、多くの都民
のみなさまのご支援で半世紀
も運動をつづけることができ
ました。
また昨年は、多くの来賓の
方がたを迎えて、記念式典・
祝賀会を開催し、記念誌『座
談会でつづる東友会の五十
年』を刊行することもできま
した。
被爆から六十四年の歳月が
経過し、多くの被爆者は高齢
者となりました。しかし、〃願
い〃達成のための私たちの〃あ
ゆみ〃はつづきます。
みなさまのご健勝を祈念し、
今年もさらなるご支援、お力
0
０
添えをお願い申し明げます。
○広島市篠埋潔
核兵器廃絶、憲法九条厳守。
原爆特別養護ホームで迎え
る六十四歳の元旦です。体力
も弱くなり、ペンが走りませ
ん。楽しく強く生きたいもの
です。
○埼玉県西尾漠
とらぶる続きで廃止
はめの前の筈。阻む
ものよ、道を開けよ。
とうとうといま、な
がれは反さい処理、
もんじゆはい炉へ。
物怖じをはいしひと
ふんばりしましよう
もう一度、力の限り。
○長崎県平和運動センター
未曽有の大不況で雇用不安
が高まり、定額給付など選挙
目当てのバラマキのあとは消
費大増税。憲法にもとづく平
和保障の理念はなく、米国追
随の米軍再編と海外派兵。
国民生活と自由がいっそう
窮屈になっています。これ以
上，国権の強化と不条理を許
してはなりません。政権を変
十四歳で証言集の編集担当。
そろそろバトンタッチを！
増田いつの間にか古希十三。
出来ること、好きなことをし
てがんばっている。
松尾「（爆死の）父に宛てた
手紙」を読み返す度に涙。心
の掘り起こしになった。
城臺ここに集えて本当にう
れしい。年末、夫が手術、一
日一日がとても大事。
鎌田「おめでとう」といえな
い状況。ガザの悲劇（特に子
ども・母親）に心が痛む。私
生活では十四歳の犬と長生き
くらべかな？
八木孫の「どうして戦争
を？」の問いに、北原さんの
「ナマの話が一番！」の一言
を思い出し、自分なりに語っ
ている。
森口（貢）昨年六月頃、建設
中の観覧車を見て北原さんが
「私は乗れないよねえ」と…。
この会での二十年間がとても
幸せだったとのこと。合掌
濱崎継承から夫竺畔乖向かう
0
希望を、の意味で、条約の集
大成が今年のテーマ。
廣瀬「長崎が消えた」の英訳
に続き、中国の教え子たちと
中国語訳を計画中！
池田七十六歳。花造りを通
して活動。年末、久松さんに
さしあげたハボタンがお別れ
になってしまった。
吉田六十八歳。一番若い被
爆者。地球一周証言の航海に
参加、帰国したばかり。
末永七十三歳。中国から帰
国後体調を崩した妻の介護や
野菜づくり、小説執筆などし
ながら活動。通信編集は引き
受けてもいいです。
畠山偶然だが昨夜夢で北原
さんにお会いした。励ましと
お別れかな…
太田この会のサポーターと
いう気持ち。六十歳。若手の一
つｊもｈソ１．
北原さんの言葉「大丈夫！」
を私たちの言葉にして、Ｗ年
を出発しましょう。
えるため満ち溢れる怒りの声
を結集すること。今年最大の
課題です。総力をあげて総選
挙を勝ち抜きましょう。
○原爆証認定集団訴訟を支援
する会・長崎
二○○八年・長崎地裁判決、
ご支援ありがとうございまし
た。全国で原爆症認定集団訴
訟は十二連勝しています。
国を追い詰め、認定制度を
抜本的に改訂させましょう。
今年もさらなるご支援をよろ
しくお願いいたします。
○長崎原爆被災者協議会
会長谷口稜曄
昨年の長崎地裁判決では大
きな励まし、ご支援をいただ
き、ありがとうございました。
原爆病認定制度の抜本的改
訂、そして一日も早い集団訴
訟の全面解決に向け、私ども
は力を尽くす所存です。
核兵器廃絶の実現、原爆被
害へ国家補償を求め、ともに
頑張りましょう。本年もご支
援、ご協力をよろしくお願い
いたします。
塗」L一
＝－－－－‐再＝ 一一一‐壷一 一句一一
(5） ヒロシマ・ナガサキ通信NQ182 (4）
（一）世界の平和・核兵器
廃絶運動について
テロに立ち向かうとしての
アフガン戦争から八年、大量
破壊兵器疑惑の名目のイラク
戦争も既に数年経過したが、
依然として両国内は混迷し、
自爆テロや民族対立による武
装闘争は一段と激しさを増し、
解決の道筋はみえてこない。
農業指導に赴いていた日本の
一青年が犠牲になった。テロ
を武力で解決しようとした
ブッシュ政権の政策は過ちで
あったといえる。アメリカ国
内でもイラクからの撤退の世
論は強くなり、十一月の大統
領選挙では、「変革」とイラ
クからの撤退を掲げた民主党
のオバマ氏が第四十四代大統
領に当選した。一九五○年代
のアメリカ南部では、アフリ
カ系アメリカ人は差別的隔離
会では「ままならぬ政局」と
かで、この十月にまたもや、
政権を一年で投げ出してし
まった。その後を引き継いで
麻生内閣が発足したが、選挙
という国民の信任もないまま
に、自民党は二年間で三人の
首相を送りだし交代させた。
小泉内閣の「えせ変革」は国
民の生活に格差社会を広げ、
将来の希望が見えない多くの
国民は、不安と絶望を感じだ
した。その中にあっても、麻
生政権は何等の有効な政策を
打ち出さないどころか、世界
を覆う金融危機のもと、景気
回復の手段に「定額給付金」
という名で、お金をばらまき、
同時に政権浮揚と選挙の勝利
を狙ってきたが、早々とその
方法にも行き詰まり、選挙も
できず、国民の大方はしらけ
てしまった。又一方、テロ特
措法に基づく米軍への給油の
実体は、公表された量と実際
の量や、給油後の使用につい
ても虚偽であったことが判明
した。更に、十一月には、航
…二…
’
政策のもと虐げられていた。
キング牧師による公民権運動
から半世紀、合衆国最初のア
フリカ系アメリカ人大統領の
誕生は、人種差別の壁を乗り
越えた民主主義の証である。
ブッシュ政権に追従した自公
連立政権は、ミサイル防衛構
想にも、テロ対策特別法案に
よる給油活動にも依然として
積極的に参加を進めている。
共和党から民主党へと変わっ
たオバマ政権がいかなる政策
を進めるのか。ＮＰＴに対す
るアメリカの姿勢に注目した
い。九月には、ＮＰＴ未加入
のインドとの間でアメリカは
米印原子力協定を結び、日本
もまたＮＳＧ加盟の一ヶ国と
して協定を承認した。このこ
とはＮＰＴ体制の危機的状況
を醸し出したのである。核兵
器廃絶への道はあくなき平和
の追求とたゆまぬ話し合いが
空自衛隊のトップであった
前・田母神俊雄幕僚長（十一
月三日付退職）は、「日本が
中国や朝鮮への侵略国家とい
うのは濡れ衣であり、日中戦
争も、日米戦争も引きずり込
まれた。アジア諸国は大東亜
戦争を肯定的に評価してい
る」等、論理性に欠け偏狭な
歴史観に基づく発言を発表し
た。政府はこの自衛隊トップ
の発言に対して退職させただ
けで事をすませた。軍人によ
るこの発言の重大さに何も感
じていないのだろうか。自衛
隊全体にはびこる偏狭なナ
ショナリズムは、文民統制も
効かないまま自衛隊は何処に
進むのであろうか。汚職を初
め、不祥事が続く防衛省は、
責任ある行政の一端を担える
のか不信と疑問を禁じ得ない。
教科書検定に関わって沖縄
に於ける住民の強制集団死へ
の日本軍の関与否定が、沖縄
県民を中心として国内各層の
大きな抗議を受けて見直しを
せざるを得なくなってきたこ
必要である。
イランの核兵器開発疑惑問
題も、イスラエルや米国の強
硬な姿勢により解決の見通し
がたたない。北朝鮮の核兵器
開発に対しては六ヶ国協議で
一応の成果が期待されている
が、日本は拉致問題の解決を
最大の優先課題としているた
めに、東北アジア非核地帯構
想の実現へのめどがたってい
ない。一方、ブッシュ政権の
ゲイッ米国防長官は、「アジ
アの安定には日米同盟が大切
であり、日本は、将来にわた
り核の傘による安全保障と、
北朝鮮が非核化されてもミサ
イル防衛システムが必要」と
言明しているが、日米の軍事
的結びつきの強化は、決して
アジアの平和的安定に寄与し
ない。日本は、今こそ被爆国
としての役割を追求していか
なければならない。
二十一世紀末には、地球温
暖化で平均気温が六度Ｃ上昇
という予想が立てられている
が、それは干紘と海面上昇に
とは、歴史の真実を隠すこと
の愚かさを物語っている。
他方、参議院選挙では与党
自民党を少数に追い込んだが、
小沢民主党首と前福田首相と
の密室における党首会談での、
「大連立」構想は、国民の期
待を裏切ってしまった。もし
与野党の連立による安定政権
が作られたら、衆議院の三分
の二議席を占めた自公連立政
権が憲法改定を目論んだよう
に、国民の様々な意見が無視
され、大政翼賛的政治のもと、
戦後に作り上げられた民主主
義は、大きな岐路を迎えるの
ではないだろうか。間もなく
実施されるであろう選挙で、
国民はどのような選択をする
のだろうか。真の平和を追求
するためにも、国民ひとり一
人が、今こそ政治に強い関心
と責任を持って対処していく
ことが大切である。
原爆症認定では、認定条件
の拡大と個別認定という新審
査の方針が打ち出されたが、
新たな線引きになるのではと
…●！
よる生活環境の破壊につなが
り、世界の多くの人々に多大
な困難をもたらし、飢えと貧
困が世界の平和を脅かす事態
を招くことに危倶を覚える。
内乱と地域紛争やテロの勃発
を誘発しないためにも、この
問題にも関心を持つべきであ
る。
（二）国内の反核・平和運動
一昨年の九月二十五日に小
泉政権を引き継いだ安倍政権
は、「戦後レジームからの脱
却」と憲法改定を政策の中心
に置いたが、昨年七月の参議
院選挙で大敗し、八月には全
く突然に政権を放り出した。
憲法改定の議論は、表面的に
は鳴りをひそめた。しかしな
がら、国民投票法は、安倍政
権下で成立しており、決して
憲法改定を中止したのではな
い。今こそ日本から憲法九条
を世界に広げることが大切で
あろう。更に安倍政権を引き
継いだ福田政権も、ねじれ国
（三）「長崎の証言の会」の
役割と課題
第二次世界大戦終末の広
島・長崎への原爆投下は、日
本軍国主義への報復と戦争早
期終結という口実のもとに原
爆投下の正当化と人類を絶滅
の危機に直面させた核戦争の
第一撃であったと考える。あ
の惨禍を知る私たちは、いか
なる理由があっても暴力や報
復、劣化ウラン兵器を含む核
兵器の使用は絶対に許されな
い事を確認し、再び被爆者を
つくらない為に、日本と世界
の人々、特に戦争の惨禍を知
らない若い世代に私たちの体
験と想いを語り続ける。過去
の日本の戦争と加害責任を深
いう問題も指摘されている。
在外被爆者の原爆健康手帳取
得では、渡日義務の壁をなく
すとしたが、法令実施までは
渡日を求めている。完全な救
済への明確な道筋は、まだ十
分に見えていない。
L
(7） (6）ナガサキ通信NQ182ヒロシマ
〔代表委員〕内田伯・濱崎均．
廣瀬方人
〔事務局長〕森口貢
〔事務局次長〕草野十四朗
〔運営委員〕今田斐男・太田
千賀子・尾畑正勝・鎌田信
子・崎田昭夫・城臺美彌子・
末永浩・羽田麗子・増田馨・
松尾幸子・溝口昌喜・森口正
彦・山川剛・山田拓民・和田
耕一（五十音順）
〔地方委員〕（東京）大内要
三・吉田一人、（千葉）夏目
侑子、（埼玉）田中煕巳、（富
山）石崎千鶴子、（滋賀）中
谷猛、（三重）伊藤孝司、（愛
知）児玉克哉、（大阪）豊後
レイコ、（兵庫）石原左記男・
川崎紘平・木村良夫Ａ広島）
篠姪潔、（福岡）吉崎幸恵
〔会計監査〕三浦正俊・安永
美恵子
〔顧問〕土山秀夫・山口仙
二・横山茂樹
く反省し、国の責任を明らか
にして、償いを求める。中国
や朝鮮からの強制連行被害者
や、在外被爆者の救援活動を
支援する。
無差別テロはいかなる理由
があっても許されないし、テ
ロに対する武力報復も許され
ない。テロの根絶は、テロの
起因を追求すると同時に、国
連憲章や国際法に基づく対話
と説得・国際司法による裁き
と処罰によって為さなければ
ならない。私たちは、二十一
世紀の世界の規範となるべき
平和憲法を堅持し、九条を世
界の憲法にする願いをもって
活動を推進していく。
長崎の証言運動は、発足以
来四十年になるが、被爆証言
の掘り起こしと記録・継承へ
の努力を積み重ねてきた。ま
た、平和教育や反核反戦平和
運動、文化活動にも参加・記
録し、広く紹介してきた。し
かし、被爆者も会員も高齢化
している。会員の退会や逝去
の報も増えてきた。これから
二○、瞭恥年度稀昌
ｌ長崎では四隻のイージス艦
が建造されているが、いずれ
もミサイル防衛艦である。ミ
サイル防衛といえばいかにも
防衛兵器のようだが、「先制
核攻撃保証システム」がミサ
イル防衛構想だ。
日本は米国防衛の最前線基
地であり、青森県の米軍三沢
基地には統合戦術地上ステー
ション（ＪＴＡＧＳ）が配備
され、二十四時間態勢で運用
されている。これはミサイル
発射を人工衛生でキャッチし
て三沢に送り、日米一体と
は、胎内被爆者や、被爆二世
の声の掘り起こし、核兵器実
験場や原子力発電所・原子力
産業で働く人たち、その周辺
の住民の声の掘り起こしも課
題になる。若い世代の会員や
支援者と共に「証言ｌヒロシ
マ・ナガサキの一どなどの発
行と普及を継続し、本会が掲
げてきた「被爆証言から核兵
器を告発し、その廃絶を迫る
証言への発展」を目指す。ま
た、被爆遺構案内や講話活動
を継続する。
○「ミサイル防衛」の本質
（四）「長崎の証言の会」の
事業及び関連行事
今年は一九六九年八月に
『長崎の証言』が発行されて
四○年目になる。
一事業活動
①『証言・２００９』（第二
十三集）の発行
②壱ロシマ・ナガサキ通
信』発行
③英訳『証言・長崎が消え
た』の発行
，q
長崎大学冨塚明
○「海外派兵恒久法」の危
なって敵ミサイルを追尾する
ものであり、集団的自衛権の
行使につながっていく。自衛
隊は米軍の管理下に入る。
テロ特措法では、自衛隊が
テロ報復戦争へ加担すること
になる。佐世保港からの出航、
大村からの哨戒ヘリ、三菱長
崎造船所は佐世保の補完基地
となる。
軍事力ではテロはなくせな
い０
④修学旅行生への証言・講
話活動・遺構案内
⑤「長崎の証言の会」関係
出版物の普及
⑥「ナガサキの証言」刊行
四○周年記念行事
二企画
①証言資料の収集・整理・
保存
②証言活動・被爆遺構案内
の後継者育成
③四○周年記念行事として
「四○周年記念誌」刊行
三他団体との共同事業・支
援活動
①長崎平和研究所等と連携
して国内外への情報発
信・交流
②平和教育、平和文化運動
への参加と推進
③高校生平和大使派遣等へ
の支援
④在外被爆者や中国人強制
連行訴訟等の支援
⑤被爆遺構の保存と資料収
集
四主な年間日程
一月十一日⑧長崎の証言
、Ｉ
いつでも、どこでも「戦場
うさ
’qの’
I
１１
’
<資料〉 ドア」だ。国連の要請や決議
で派兵し、当事国の要請やそ
の他の要請で政府の判断で派
兵することになる。
念願の「ひとりだち」とい
うのは、安全警護活動という
ことだろうが、武器を持たな
い群衆に発砲し、占領に抵抗
する人々を武力弾圧をするこ
とにもなる。
軍隊化する。相手を非人間
とみなし、条件反射で殺す訓
練、殺人を意識しない。いつ
でも、どこにでも派兵され、
米兵のように武器を使い、自
衛隊は人殺しの軍隊に変貌す
るだろう。
の会「新春の集い」
二月「証言１２００９」編
集委員会発足
四月二日㈱福田須磨子忌
の集い
七月長崎平和大集会
八月六日㈱広島平和祈念
式典
八月九日⑧長崎平和祈念
式典
八月十五日㈹ナガサキ不
戦の集い
九月「証言１２００９」発
行十月下旬国連軍縮週間・
市民大行進
十二月上旬長崎の証言の
会総会
※長崎の証言の会四○周
年記念行事
十二月八日ナガサキ不戦
の集い
１１
●日本のミサイル防衛予算
04年度1,068億円
05年度1,198億円
06年度1,399億円
07年度1,826億円06補正142億円
08年度1,714億円
合計7,347億円
’－
＝-.-.-‐----..-.‐----‐"--．‐・-----~~＝＝尋..‐－m~~~-~-~一一_一画．－‐'－1ﾛｰｰｰｰ品--＝－－－－－一一一■■■■＝
(8）シマ．ナガサキ通信No.182(9） ヒロ
太平洋戦争開戦から六十七
年目に当たる十二月八日、午
後五時三十分から長崎市の爆
心地公園にある「外国人戦争
犠牲者追悼・核廃絶人類不戦
の碑」の前で、約三十人が参
加し「ナガサキ不戦の集い」
が開かれた。
司会は太田千賀子さん。
まず証言の会の代表委員内
田伯さんから「戦争体験者が
残り少なくなった今、若い世
代に戦争の悲惨さをどのよう
に伝えていくべきかを考え、
誰もが再び戦争を起こしては
ならないことを強く心に刻み
込まねばならない」と開会の
挨拶があった。続いて全ての
戦争犠牲者に対し黙祷をした
後、「ナガサキ誓いの火」を
献灯し、犠牲者を悼んだ。
次に活水高校生による合唱。
夜のとばりを突き抜けるよう
な美しい歌声が響き渡った。
参加者からの発言。
現在の自衛隊は、まず、警
察予備隊としてスタートし、
保安隊、自衛隊と変貌してき
た。軍事顧問団としての米国
は、財政援助、武器貸与、訓
練指導をしてきた。この間、
戦犯だった旧軍人が戦犯解除
となって自衛隊に入り、防衛
庁も防衛省へと昇格した。
日米安保条約では、第五条
は共同防衛、第六条は基地の
許与が定められている。在日
米軍は、日本の領土、領海、
領空に存在するが、領外に出
たら在日米軍ではない。だか
ら安保条約には制限されない・
新安保条約では、日本有事
での防衛分担、武力攻撃の恐
れがあっても日米共同作戦を
○自衛隊法からみる海外
派兵への道
誓いも新たに
「不戦の集
ドイツから来た良心的兵役
拒否者ゲオルグさんドイツ
では第二次世界大戦の犯罪に
ついて勉強した。しかし日本
の学生は日本人が犯した戦争
犯罪について学ぼうとしてい
ない。私はこれから「岡まさ
はる資料館」で日本の歴史に
ついて、日本人学生と語り
合っていきたいと思う。
山田和子さん八月十五日
は知っていても、十二月八日
はほとんど知られていない。
戦争はこの日から始まり、家
族や恋人を殺され、東南アジ
アの方々をも苦しめた。私た
ちは反戦の思いをなお一層強
く持たねばならない。この会
に若い方の参加が多いのを知
り、非常に心強く感じている。
今田斐男さん父母は原爆
で死に、被爆者の妻も先日亡
くなった。次期大統領のオバ
マ氏は核兵器廃絶の思いを語
り、田上長崎市長も、セント
取り、いわゆる〃思いやり予
算〃がある。
自衛隊の任務は、米軍の求
めによって拡大してきた。主
要任務は、国土防衛、公共秩
序維持で、活動は防衛出動、
治安出動、災害派遣だったの
が、主要任務に周辺事態への
対処、テロ特措法などができ
てから国際社会の平和と安全
の維持が加わり、活動範囲も
広がった。
雑則として、機雷等の除去、
南極地域観測に対する協力が
あるが、それに在外邦人等の
輸送、米軍への物品役務提供
などが加わってくる。
テロ特措法では、米軍基地
の擁護が加わり、イラク人復
興支援活動でイラクヘ・
日米安保は、グローバル安
保となり、日米同盟へと変革
心●一■
松 いL一一
崎
龍
一
し、世界平和のために戦う自
衛隊となり、訓練も都市型戦
闘訓練も行われるようになった。
００‐
ポール市の使節団に同じ思い
を文書にして託した。私たち
も核や戦争のない地球にする
ため全力を挙げねばならない。
廣瀬方人さんどんなに空
襲がひどくても、教師からは
「日本は必ず戦争に勝つ」と
教えられた。戦争でまず犠牲
になるのは「真実」。真実が
語られないのは戦争への警鐘
だと思っていい。今も真実が
語られているのかどうかを
しっかりと見極めながら現代
を生きていこうと思う。
鎌田信子さん今日が開戦
の日だと知らない人のために、
毎年「赤紙」をまいている。
命令に逆らえずに人を殺し、
戦犯になった人もいる。この
ように事実に即して、戦争と
いうものを知らせていきたい。
濱崎均さん碑巡りをした
中学生の感想文の中に、日本
人は被害者であるだけでなく、
加害者でもあることを教えて
もらい、勇気が持てたという
一文があった。若い人が歴史
の事実をしっかり見つめてい
将来を想像してみよう。
朝鮮戦争が終結して北朝鮮
が非核化する。核軍縮が前進
する。ミサイル防衛予算を削
減して戦後処理に当てる。拉
致問題を解決して日朝国交を
正常化する。戦争をしない日
本を宣言して国連の認知を得
る。日米安保条約を破棄して
日米友好条約を締結する。基
地の跡は再開発する。防衛省
は廃止し、国際貢献省とする。
自衛隊は解散し、第一次産業
に役立てる。新しい出発とし
て、空港会社海上保安庁、
ハイパーレスキュー隊、サン
ＤＯ
○平和のロードマップ
1
○廣瀬方人さん
四十年のスタートのころを
「長崎の証言の会発足までＩ
自分史的回顧」と題して話し、
最後に、戦後は右翼、保守と
反核平和の運動とのせめぎ合
いだった。「長崎の証言の会」
の名は歴史に残るだろう。
○内田伯さん
四十年の運動に深くかか
わった「長崎の原爆被災復元
運動」に焦点をあてて会との
かかわりを強く話された。
（文責・濱崎均）
ダーバード創設などにしてい
ノく、Ｏ
暗い世相の中でも明るい未
来を想像してみるのもいいだ
ろ芦っ。
ることに大きな力を得た。
池田早苗さん十二歳で被
爆。六人兄妹の内一人だ吋畦
き残った。黒こげの弟を茶毘
に付しながら、戦火の時代し
か生きられなかった弟の死に一
号泣した。こんな悲惨な戦争
を二度と繰り返してはならな
いことを多くの人に伝えたい。
一計弛噸ｆ肺鴻州臓雛洲剛舳一
高校平和学習部の生徒さん四
人から、力強く「不戦の誓い」
が読み上げられ、森口和子さ
んの指揮で「明日への伝言」
の全員合唱と続いた。
最後に、被災協事務局長の
山田拓民さんから「かつて被
爆者対策基本問題懇談会は
『戦争の被害は、国民が我慢
すべきものだ』と答申した。
その後二十八年、今なおこれ
を政府の方針として取り入れ
ていることは許せない。今日
の集会の意義をふまえ、明日
からの平和への大きな一歩と
して頑張りたい」という力強一
い挨拶で会を閉じた。
■総会講演『讓言速動柵年」 ；
－
- －■二両一一一一と一一一一一■一一一一－－－－－B一一一一や－の－~ず■･幸一ー
可
(11） ヒロシマ・ナガサキ通信No.182 (10）
昨年クリスマスイブの日、
「長崎の証言の会」事務局の
北原壽美江さんが亡くなった。
五年前の卵巣がんの転移によ
るものだった。完治して元気
になったと思っていたのに、
夏にはかなり衰弱して十月に
市民病院に強制入院となり、
そのまま帰らぬ人となった。
六十三歳だった。
北原さんが「証言の会」事
務局に来て手伝いを始めてか
ら十五年になる。当時事務局
長をしていた私が中国へ日本
語教師として赴任することに
なり、どうしても事務局の仕
事を手伝ってくれる人が必要
になった。私の教え子の姉と
純心で同級生であった北原さ
んに「証言の会の仕事を手
伝ってもらえないか？」と頼
みに行った。一九九三年の夏
のことである。彼女は岩屋中
’
ｰ到孟図六十七年前の一九四一年十
二月八日の休日、日本はハワ
イ・オアフ島の真珠湾にあっ
たアメリカ海軍基地に奇襲攻
撃をしました。これによって、
アジアでの本格的な戦争が始
まり、世界中が戦場となりま
した。そして、世界中に多く
の犠牲者を生みました。
このような痛みを経験して
きた世界の人々は、みな平和
になることを願っているはず
です。戦争を経験していない
私たちも今、一万人署名活動
やピースボランティアなどに
よる活動を通して、世界各国
の仲間と手をつなぎ、平和へ
の思いを深めているところで
す。
しかし、世界に目を向ける
と、中東・アジア・アフリカ
での戦争は今なお続き、アメ
リカやインドをはじめ世界の
あちこちでテロが繰り返され
ています。そしてそのたびに、
関係のない平和を願うたくさ
んの人々が、命を落としてい
ます。
余畿の書ｃ◆◇
北原壽美江善人を緯む
学のまん前のクリーニング受
付けの店で働いていた。半日
勤務のクリーニング店の仕事
と掛け持ちで手伝ってくれる
ことになった。
「証言の会」の仕事は実に
多岐にわたる。「証言誌」出
版の仕事のほかでいちばん中
心の仕事は「被爆遺構案内」
であった。当時は春秋を中心
に年間一○○校を越えた。翌
年度の案内申込みがくると学
校の要望に応じてコースをつ
くり、割り当てをして案内者
に連絡する。案内者の都合が
悪ければ別のメンバーを手配
する。これだけでも大変な仕
事である。北原さんは私が一
九九四年夏に出発するまでに
はこの仕事をすっかりのみこ
んでいた。
北原さんは「証言の会の仕
事」にかかわっている問に、
先日、私たちは岡正治平和
記念館で「加害と被害」につ
いてのお話を聞きました。そ
こではかつて日本がアジアの
人々に対しておこなった加害
について、詳しく説明して頂
きました。話をしてくださっ
た方が、最後に私たちに投げ
かけた言葉として、「原爆を
落とした国よりも落とさせた
国の罪の方が重い」というの
がありました。日本は、民間
人を殺してはいけないという
ルールがあるにもかかわらず、
多くの罪のない人々を殺しま
した。そして結局、自分の国
の罪のない人々が殺される結
果になったのです。それは忘
れてはならない、二度と繰り
返してはならないことです。
私たちのわずかな力では、
今すぐには世界平和を実現す
ることはできないかもしれま
せん。だとしても、私たちは、
戦争や核兵器について深く学
び、世界の現状に目を向け、
平和活動を続け、皆で協力し
て戦争のない平和な世界を求
めていくことを誓います。
二○○八年十二月八日
今●
廣瀬方人
活水高等学校平和学習部
川崎来紗河間莉乃子
北原光堺屋梓
０．
長崎における「評雪調か会」の
位置付け、そして日本におけ
る証言の会の役割をしっかり
と理解した。長崎そして国内
の平和運動の微妙な関係を十
分に配慮できる人だった。「証
言の会」が行う不戦の集いに
ついて、献花用の花やローソ
クを準備しながらビラの配布
や連絡についてずいぶん気を
使っていた。またそういう気
の付く人だった。北原さんは
単に証言の会の事務的な仕事
だけでなく、長崎の平和運動
について目に見えないところ
で仕事をした人だった。本当
になくてはならぬ人だった。
北原さんは「長崎原爆」に
ついて訪れる若い研究者につ
い懇切丁寧な援助をした。「そ
のことならあの被爆者に会っ
たらいいでしょう」「そのこ
とについてはこのような参考
図書があります」という風で
あった。核兵器廃絶への未来
を担う若き研修者への期待と
願いが込められていたのだと
田心尹司／○
｜言メッセージ
○戦争のおろかさ、平和のと
うとさを口に出して言える世
の中がいかに大切かをつうか
んします。それらを口にでき
る国や地域がふえますように。
畠山えり子
○何年ぶりかに参加しました。
不戦の碑の目前では必ず誓い
をして被爆の実相を伝えてい
く決意をしています。小さい
活動ですが今後も頑張る決意
です。山口政則
○相変わらず戦後補償をやり
終えていない日本。次々に出
る田母神発言のような状況、
許せない。タシロマサミ
○あのいまわしい戦争を始め
た十二月八日を忘れてはなり
ません。そして二度と戦争を
して人を殺したり殺されたり
してはなりません。その為に
憲法九条を守りましょう。核
廃絶の誓いと共に。
山田和子
＆Ｉ
’
また、長崎に赴任した若い
記者たちについても援助と助
言を惜しまなかった。私は北
原さんへの弔辞の中でそのこ
とに触れた。今年の年賀状の
中に「私も北原さんに育てて
もらった記者の一人です」
「私の長崎での記者生活は北
原さんなしでは考えられませ
ん」というのが幾通もあった。
彼女の計報を聞き、葬儀に
参列して以来今日で二週間に
なるが、私は失ったもののあ
まりの大きさに呆然として今
もショックから立ち直れない
でいる。
「千の風になってあの大き
な空を吹き渡っています」と
いう歌がはやったとき、「死
者の死を悲しむな、彼や彼女
はあなたのそばを風になって
吹いている」という慰めの歌
として聞いていたが、今はそ
の歌も空しく響く。北原さん、
あなたは今どこにいるのだろ
う、そう思うたびに胸がいっ
ぱいになって涙があふれてく
る。 ○
弟は昭和十六年十二月八日
夜生まれ、原爆で被害を受け、
昭和二十年八月十六日死にま
した。平和の日を生きること
が出来なかった弟でした。
○アメリカも核廃絶の道を歩一
きはじめたようです。共に努
力しましょう。今田斐男
○めぐり来る開戦の日人、
不戦を誓う
城臺美彌子
○どう考えても戦争をくりか
えしてはいけない！と、強く
思っています。竹下
○田母神論文に見られるよう
に「侵略戦争というのはぬれ
ぎぬである」との思い切った
発言は戦争を知るものにとっ
てはゆるせないと、これから
も言い続けていきたい。
○マスコミ関係の人に訴えた
い。今日朝六時三十分に起床。
ＮＨＫのラジオでは、真珠湾
攻撃を一言言っていたが、毎
日、長崎新聞を見た限り一言
もふれていない。もう少し勉
強して記事を書いてほしい。
戦前のてつはふまないように。
田中重光
’
－
一一一一一-－－‐＝一一■一ジーーロ一・一一bー~■■■ー
一一一一一画一 一 一一 二戸■■■一＝■一ローューーーーーーーーーーー
(13） ヒロシマ．ナガサキ通信No.182 (12）
活水高校三年後期の必修に
「長崎平和学」がある。被爆
の実相を松尾あっゆきの俳句
で学ばせることにしている。
あつゆきは、戦前から種田山
頭火らと荻原井泉水に師事し
ていた長崎の自由律の俳人で
ある。
あつゆきのよく知られてい
る句、な
にもかもなくした手に
四枚の爆死証明
を授業で取り扱ったあと、一
人の生徒がレポート用紙の質
問の項に「爆死証明とは誰が
発行して、どのような内容が
書かれているんですか」と書
いてきた。これには参った。
爆死証明書なるものを見たこ
とがないからだ。原爆資料館
にその有無を尋ねるのは簡単
だが、ないと言われたらそれ
○二階堂友紀（朝日新聞社
横浜総局）
ご逝去の報に接し、心から
お悔やみ申し上げます。私事
で恐縮ですが、記者四年目に
「原爆」担当になり、あまり
にも大きなテーマを前に、な
にから勉強していいかさえわ
からなかった時、示唆を与え
てくださったのは北原さんで
した。「これまで一番よかっ
た」という新聞連載のコピー
をくださったことも、福田須
磨子さんの詩集を貸してくだ
さったことも、鮮明に覚えて
います。多くの記者がわたし
と同じように北原さんから多
くのことを教えてもらったは
ずです。長い闘病生活だった
十二月二十六日の葬式では
たくさんの弔電が寄せられま
した。その中から一部を紹介
します。北原さんの人がらを
よく偲ぶことができます。
勵難
北原壽美江さんへの弔
電
川
剛
０までだから、県立図書館で地
元紙「長崎新聞」にあたるこ
とにした・七、八月に山を張っ
て調べていくと、一九八○年
八月十三日付で、
これが爆死証明書
大村の松尾さん両親のを
長崎市へ
という記事を遂に発見した。
寄贈者が、あつゆきと同姓な
のも何かの縁か。これで資料
館にあることが確認できた。
記事によれば、松尾さんは
当時六十五歳で大村市となっ
ている。そこで大村市の知人
に訪問してもらった。○七年
十月のことだ。残念なことに
松尾さんは数年前に亡くなら
れたとのことだった。しかし、
願ってもない情報があった。
｜味棚岨州棚鳰崎市におられる
原爆資料館に電話を入れた。
「爆死証明書を見せてもらえ
ますか」「これは非公開扱い
になっています」「理由は何
ですか」「これには、住所と
と聞いています。どうぞ、安
らかに、お眠りください。
○長崎総合科学大学。長崎平
和研究所
突然の計報に驚いておりま
す。北原さんには、私どもの
研究所の仕事を助けていただ
きました。まことに感謝して
おります。どうぞ安らかにお
眠り下さい。
○小宮実・錦織信子（共
同通信社・社会部〈長崎支
局〉ＯＢ）
北原壽美江様のご逝去の報
に接し、心よりお悔やみ申し
上げます。原爆取材では大変
お世話になりました。いつも
温かく迎えてくださり、私た
ちは事務所に行くのが楽しみ
でした。北原さんの笑顔がも
う見られないと思うと、悲し
みに耐えません。また的確な
アドバイスをいただくたびに
自分の未熟さを痛感し、北原
さんの核廃絶への強い思いを
感じておりました。一日も早
い核廃絶に向け、私たちも頑
張っていきます。在りし日の
’一●ｉ
，
十月二十日、寄贈者の遺族
になる娘さんに手紙を書いた。
爆死証明書を探すきっかけ、
原爆資料館の対応、両親の原
爆証明書を市に寄贈された気
持ちを付度し、遺族として公
開されることを承諾いただけ
るかを伺った。
しばらくして待望の返事が
届いた。
父が寄贈した爆死証明害が
皆様のお役にたてれば幸い
でございます。
と、公開の承諾が述べられて
いた。生
徒のレポート用紙と手紙
のコピーを手に足取り軽く資
料館に入った。しかし、これ
でもまだ資料館は公開を拒ん
だ。「寄贈者が亡くなってい
るので真意を確認できない。
遺族の女性が寄贈者とほんと
の親子なのか、他に遺族はい
ないか資料館としては後々問
題が起きないよう慎重にしな
か名前などの個人】剛瀞が含ま
れているのです」。
から、ずっと温かく見守って
いただきました。心から感謝
申し上げます。久しぶりに長
崎を訪れた時も「成長したね
え」と笑顔で迎えていただき
ました。故人と話に花を咲か
せた思い出が私心眺霞に浮肋
とに興味をもちはじめたころ
北原壽美江さんと私が出会っ
たのは今から十五年ほど前、
わたしがまだ高校生の頃でし
た。被爆者のこと、平和のこ
言の会の事務局をされていた
言の会の活動を支え、長崎の
記者達をサポートしてくださ
いました。ありがとうござい
ました。安らかにお眠りくだ
さい。
○竹峰誠一郎（三重大学・
研究員）
突然の計報に接し、ただた
だ驚いております。長崎の証
お姿を偲び、心からのご冥福
をお祈りいたします。
同突然の計報に驚いています。
北原さんは長年にわたって証
○ＮＢＣ長崎放送・報道部一
， q
｜ければならない」。
○八年二月、「被爆資料閲
覧断る」とＡ紙が報道し、資
料館は対応を迫られた。個人
情報を隠して公開はどうか、
と打診があったが、展示しな
いと意味がないと断った。九
月に、公開扱いになったとい
う通知が入った。Ｍ紙の「爆
死証明書初公開」を皮切りに
マスコミ全社が報道し、期間
限定ながら資料館は爆死証明
書の展示に踏み切らざるをえ
なかったのである。撫
松尾兼松さん（77歳）の爆死証明書
ぴます。教えていただきたい
こと、話したいことがまだま
だたくさんありました。悔や
まれます。心からご冥福をお
祈り致します。
○前田絵（西日本新聞社）
ご息女様には、生前、取材
で大変お世話になりました。
長崎に着任し、原爆担当と
なったものの、右も左も分か
らなかった私に多くのことを
教えてくださいました。転勤
で長崎を離れた後も連絡をい
ただいておりましたが、突然
の悲報に接し、残念でなりま
せん。謹んでお悔やみを申し
上げますとともに、心からご
冥福をお祈りいたします。
○小長井信志（時事通信社）
取材の枠を超え、心から信
頼できる方でした。そして、
普段の生活でも大変お世話に
なりました。突然の悲しい知
らせにただ呆然とするばかり
です。どうしてもお別れに伺
えず、非礼を深くお詫びしま
す。心からご冥福をお祈りい
たします。
’一
」=~~~二~－‐ー|■■■■--‐‐‐ー
一 一一一一一一一一=~－~一~~ －－ －＝一 一一一一一・Fｰ
(15） ヒロシマ．ナガサキ通信NQ182 (14）
１．１県原爆被爆者連絡協
１（会員数約四千）被爆者援護の充
実連携などで合同研修会。旧ソ連
チェルノブイリ原発事故の被害国
バルト三国の被曝者団体、長崎被
爆者から経験・保障制度など学習。
Ⅵ・３県九条の会、護憲の意
義を考える土山秀夫・池田香代子
さんの対話集会を軸に学習会。
ｎ．４諫干開門調査の動きの
中、県側の否定的内容を含むパン
フ作成に訴訟支援者ら批判の声。
Ⅲ・５長崎の証言の会発行の
「長崎が消えた」来春までに英訳
版出版を計画。米国での発行、発
売など証言の会活動。原爆資料館
で非公開にされていた被爆証明書、
市民の要求で収蔵展初展示。
Ⅲ・７高校生一万人署名実行
委、一万本鉛筆運動・アジア子ど
も基金の街頭行動実施。諫干開門
訴訟の有明弁護団、ＮＧＯ設置の
「第一回環境大賞」国際賞を受賞。
ｎ・加在韓被爆者鄭さん訴訟
「来日要件の被爆者手帳交付申請
での県却下は違法」と長崎地裁で
処分取り消し判決。新テロ対策特
措法期限切れ二ヶ月前の中、海自
衛艦「ありあけ」、佐世保基地か
刑・３英国で核兵器廃絶の肯
定論が強まり、ブラウン首相が「核
兵器のない世界へ向け、国際キャ
ンペーンの先頭に立つ」と宣言し
たことが報道された
１．５米次期大統領にオバマ
ー氏が当選したことについて広島秋
葉市長は、米国の核政策が好転す
る契機になるとコメントを出した。
川・旧オランダ人元捕虜ロナ
ルド・ショルテさん（鼬）に長崎
市が被爆者手帳を交付したと報道
された。
・歌手沢田研二氏が〃九条〃は〃
窮状″にあるという歌を発表して
いたと報道された。
刑・行広島修道大名誉教授岡
本三夫さんと元長崎大学学長土山
秀夫さんが米国オバマ次期大統領
に今後の米国核兵器政策に対して
手紙を書いたことが報道された。
川・加防衛省は海上自衛隊
イージス艦が海上配備型迎撃ミサ
イル（ＳＭ３）の実験に失敗した
と発表した。これはミサイル防衛
（ＭＤ）計画の一環。
刑・羽麻生首相はアジア太平
洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）で、
ヒロシマ通信
（舵。洞月～的。１月）
タ９
Ｉ
■可
らインド洋給油支援へ出航。
ｎ．脚被爆遺構の住吉トンネ
ルエ場跡の公開で市被災資料協、
トンネル一本の内部随時公開了承。
洞・旧被爆者健康手帳交付申
請来日要件訴訟での県控訴に対し
鄭さん訴訟支援者ら県庁前で控訴
取り下げの抗議の座り込み。
ｎ・釦爆心地から五百米被爆
の旧制鎮西学院中、建立予定の慰
霊碑死没者刻名へ向け、名簿作成
委による調査大詰めへ。
旭・４原爆症認定の審査待ち
国の作業追いつかず、長崎市だけ
で一三○○件超。
枢・７旧厚生省局長通達（二
○○三年廃止）による援護の枠外
放置による精神的苦痛への慰謝料
を求め、韓国の被爆者ら三八八人
長崎、広島、大阪地裁に対し国家
賠償の集団提訴。
旭・８太平洋戦争開戦から師
年目、戦争犠牲者を追悼。核も戦
争もない世界実現を誓い証言の会
など主催のナガサキ不戦の集い。
平和運動センターなど主催の「咽．
８不戦の日・平和を考える集い」
でペシャワール会福元さんアフガ
ンの現状報告などで講演。
旭。９反核九の日座り込み、
通算三二九回目、新テロ特措法改
正案反対など強調の抗議集会。政
府、海外からの被爆者手帳交付申
北朝鮮の核検証を文書化する方針
で米・中・韓三国と合意したこと
を明らかにした。
洞。詔岩国市の米海兵隊岩国
基地の航空機による騒音被害に対
する「岩国爆音訴訟の会」が結成
された。
旭・５在韓被爆者が、健康管
理手当を打ち切られたことで精神
的損害を受けたとして百二十八人
が一人当たり百二十万円の慰謝料
を求めて広島・長崎・大阪地裁へ
提訴した。
枢。７「ＮＯＤＵ・ヒロシマ・
プロジェクト」主催で劣化ウラン
弾被爆展が行われた。
吃・９兵庫・大阪・三重県の
副人が原爆症早期審査を求めて異
議申し立てを厚労省に対し行なっ
た。
２．９（パリ共同）政治・軍事．
１経済などの有識者が核廃絶を唱え
る「グローバルゼロ」の創設会議
が、核兵器の完全廃棄へ向けて合
意し、閉会した。
枢・旧「米国での『ヒロシご」
という公開講座が原爆資料館で開
かれた。
砲・巧在外被爆者に改正援護
法が適用され手帳の現地申請が可
能となったが問題点の指摘もある。
枢・釦米オバマ次期大統領は
ｌの，
０
請を可能とする改正被爆者援護法
過日施行日を決定。
砲・旭海自のインド洋給油活
動を継続する改正新テロ特措法成
立に対し、長崎・佐世保地区労な
ど抗議集会、首相らに抗議文送付。
掴。洞高校生一万人署名実行
委、オバマ米次期大統領ら世界の
指導者あてに被爆体験ＣＤを送付。
旧日本軍南京占領ｎ年目、市民団
体「南京事件灯周年集会」を東京
で開催。野中元自民党幹事長、日
本兵士の中国人虐殺証言などを紹
介し講演。
胆・拓在外被爆者、法改正を
前に十九人死去の中、被爆手帳申
請来日要件撤廃の援護法施行を受
け、鄭さん釜山日本領事館に被爆
者健康手帳交付を申請。
枢。旧被爆体験者への医療給
付で厚労省、給付対象者の記憶の
有無を問わず救済と最終調整。
旭・型昭和十年代（一九三五
～四四年）の戦時ポスターから平
和を考えてとナガサキピース
ミュージァムでポスター加点展示。
狸。副海外からの被爆者健康
手帳交付申請の改正法施行を受け
広島市、在韓の女性被爆者四人の
手帳初交付を予定。
１．脚韓国の環境グループの
小中高校生ら、「よみがえれ有明
訴訟」弁護団関係者らの案内で諫
科学技術担当大統領補佐官に核兵
器廃絶の唱道者ジョン・ホルドレ
ンハーバード大教授を起用すると
発表した。
胆・翠・中部電力は浜岡原発
二基を廃炉にし一基新設すること
を決定した。
・外務省公開文書で、一九六五年
一月、当時の佐藤栄作首相が、中
国と戦争になった場合、米国が核
報復することを期待していると述
べたことが明らかになった。
旭。羽日米学生会議は原爆資
料館で核兵器廃絶をテーマに討論
会を開いた。
胆。型三号被爆者（看護や救
護などの従事者）の「被爆者手帳」
申請を広島市から却下されたので
起こした「却下処分取り消し」の
訴訟が広島地裁で結審した。
旭・妬東広島市の被爆関連資
料の新たな展示室が来年六月「サ
ンスクエァ東広島」の一角に開設
されることが決まったと報道され
た。
胆。”米政府が日本原子力研
究開発機構などから核兵器二十発
分の高濃縮ウラン五七九キロを回
収していたことがわかった。
胆・訓広島市が一九七九年か
ら続ける「原爆被爆者動態調査」
が行き詰まっていると報道された。
， ①
早湾干拓の実体を視察学習。
１．〃岡まさはる記念長崎平
和資料館での良心的兵役拒否者勤
務のドイツ青年ゲオルグさん（別）
「記憶の文化」と題して講演、市
民と意見交換の交流会。
１．把イスラエル軍によるパ
レスチナ自治区ガザへの攻撃中止
を求め、被爆者団体など賛同の「ガ
ザ攻撃の即時停止を求める会」が
抗議の座り込みと街頭行動。高校
生「平和を学ぶ会」で土山元長大
学長、「構造的暴力に対する平和
の挑戦と活動を」と講演。
１．相核兵器廃絶への主導的
役割のため長崎訪問をと被爆者五
団体、オバマ米次期大統領へ書簡
を送付。
１．釦舟越（長大教授）、高
橋（長大元教授）ら「ナガサキか
ら平和学する」を出版。
１・創核兵器のない世界の追
求姿勢のオバマ米大統領就任に被
爆者団体、国内ＮＧＯなど日本政
府の核政策への警告と共に核の反
人道性など本質に立った行動の取
り組みの期待の声。
１．羽旧浦上刑務所被爆遺構
案内板老朽化のため平和市民団体
要請で被爆死の中国人、朝鮮人の
人数追記、強制連行は触れず修正
作成。
（まとめ森口正彦）
’
１．６北朝鮮在住の被爆者は
国交がなく手帳審査が受けられな
いので、広島の被爆者団体が窓口
役を申し出たと報道された。
１．９広島の平和公園設計段
階で故丹下健三氏、故イサム・ノ
グチ氏が重要な助言をしたことを
表す書簡が公表されていた。
１．９オバマ新大統領に広島
訪問要請共同書簡を送ることを被
爆者七団体が決めた。
１．垢原水禁国民会議の、米
元高官らの論文を載せた『核兵器
全廃への新たな潮流』出版が報道
された。
１．創米新政府の科学技術担
当補佐官ジョン・ホルドレン氏は
一九九五年のパグウォッシュ会議
で広島宣言をまとめていたことが
報道された。
１・お日豪政府主導の「核不
拡散・核軍縮に関する国際委員会
（ＩＣＮＮＤ）に、民間の声を届
ける「日本ＮＧＯ・市民連絡会」
が発足した。
１．別日本原燃の使用済核燃
料再処理工場（六ヶ所村）の「溶
解炉」不具合で改良型を二○一二
年度に導入することを決めた。
（中国新聞より抜粋）
（文責・濱崎均）’
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ナガサキ通信
（肥。刑月～的。１月）
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