http

://ww

w.so

uy

a.p

ref.h

ok

ka

ido

.lg.jp

/ss/nk

c/ka

tsud

ou

/tay

ori_to

p.h

tm

宗谷

農業

改良

普及

セン

ター

便り

通巻

26号

（平

成2

6年

12月

10日

） ■

バッ

クナ

ンバ

ー | 普

及セ

ンタ

ーホ

ーム

ペー

ジ

ア リ チ グ ン ネ ル

ヤ

DATE:2014年09月30日

『クリーン農業技術の導入を支援』

『わっかない勇知いも研究会』は、北のクリーン農産物表示制度（YES!clean）認証取得を目指し、化学肥料の一部を有機質に代替する試験を行いました。 普及センターでは本年の生育経過を追い、秋に収量・でん粉含量に差が無いことを確認。クリーン農業技術を導入した馬鈴しょ生産を支援しています。 ポテトハーベスタ、選別機の本格的な稼働も始まり、生産拡大への弾みがつきました。〔犬飼〕

宗谷管内指導農業士・農業士会では、新規参入した農業者と意見交換会を行いました。 酪農情報の少なさや、研修生の育成・支援方法、移譲の際に課題等もある一方、自然環境が素晴らしい、暮らしが楽しい等、あらためて宗谷をＰＲする大切さも確認しました。〔風間〕

DATE:2014年10月02日

『指導農業士・農業士会研修会を開催』

宗谷農業改良普及センター便り

No.26 2014/12/10

あっ、ミルク出た！

～豊富町で、ドキドキの 酪農体験～

９月６日～７日、札幌市内から13組26人の親子が、豊

富町での酪農体験ツアーに参加しました。初めての“乳しぼり”に子供たちは大興奮でした。〔山本〕

沼川ホルスタイン改良同志会は、稚内市沼川地区に住む酪農家のグループです。現在の会員数は19名で、文字どおり乳牛の改良から牛群管理全般にわたって活動しています。 同志会では、積極的に勉強会を開催し知識と技術の向上に取り組んでいます。今年は「繁殖」にテーマ を絞り、子宮の実物を使って、授精師、

普及員を講師に研修会を行いました。

さらに、ホルモンの仕組みを理解するためＮＯＳＡＩ獣医師を講師に招き、意欲的に学習しています。 これからも、同志会の活躍

に期待しています。〔塩〕

「繁殖を学び改良につなぐ！」

～沼川ホルスタイン改良同志会～

繁殖研修会

勉強会では質問も多く出ました 子宮の実物で構造を理解

info.

根釧農業試験場では、酪農家自身で牛のモニタリングや削蹄を実施できるよう、その方法を分かりやすく解説したテキストを公開中です。 農試ホームページ“技術情報”よりダウンロード可能ですが、印刷物をご利用の方は、最寄りの普及センターまでご連絡ください。〔犬飼〕

『酪農家ができる肢蹄のモニタリングと削蹄技術』（全24p）

根釧農試 削蹄技術 検索

◆技術の特集 蹄 悪くして生産なし･･･ Topic： タイストールでも危うい「趾皮膚炎」（DD） 01：資材を使って、牛舎出入り口や牛道の泥ねい化予防 02：導入牛の動線変更と消毒で、DD蔓延予防 03：細やかな観察で、早期発見＆早期治療

し

■内容に関するお問い合わせ先 | 本所 〒 098-5551 枝幸郡中頓別町字中頓別983-11 ☎01634-6-1414 宗谷北部支所 〒 098-4110 天塩郡豊富町字豊富大通り１丁目 ☎0162-82-2119

酪農現場では「趾皮膚炎」（注１、以

下ＤＤと略す）が問題視されています。

このほど普及センターでは、無作為に

抽出した11農場のご協力により、削蹄

時の蹄病判定について、飼養形態別に

実態を取りまとめました（注２）。

ＤＤの発生は、歩行エリアが湿潤しや

すいフリーストール飼養で多い印象が

ありますが、結果ではタイストール（つ

なぎ飼い）でも同等以上に判定されて

いました（図１）。

伝染力が強くて、治療に多くの時間

と労力を要します。経済的損失が大き

いため、飼養形態に関わらず蹄の衛生

管理を徹底しましょう。〔早川・犬飼〕

改善前は中～重度の蹄病の牛が常

時半数以上いましたが、蹄の健康維

持が大事との意識を持つようになって

からは、たまに発症してもほとんどの

牛は軽度で済んでいます。

「目先の乳代は惜しいけれども、状

況次第では獣医師に診てもらい抗生

剤も使います。早期に処置した方が

余計な手間もかからず早く完治する

ので、こっちの方がずっと楽です。」

〔早川〕

牛舎の増築に合わせ、乳牛を外部導

入してからＤＤが急増しました。その頃

は治療が後手に回って重症化し、治療

費が膨らむと同時に、１頭当たり乳生

産も平均して一千キロ損失していました。

その後、早期発見と早期治療に最も

力を入れ、牛舎に行く都度、四肢の踏

み替えがあるか、踵（かかと）を上げて

いるか等の立ち方を確認しています。削

蹄師が年２回削蹄しているほか、気にな

る牛では自分で削蹄を行っています。

また、寝ている牛の趾間に挟まってい

る糞や敷料を除去したり、ＤＤの牛がい

た牛床に健康な牛を入れる時は、丁寧

に除糞を行ってクリーンサポート（酪農

用衛生資材）を散布し、蹄と周辺環境

の衛生を保つよう心がけています。

牛道が泥ねい化すると、蹄への泥の付

着が著しくなり、蹄病の発生要因とな

るほか、牛床（敷料）や乳房を汚して乳

質悪化を招きます。

そこで、組沢農場では泥ねい化を予

防するため、３年前に「ハイブリッドセ

ル」（注１）という資材を用い牛道整備

を行いました。

施工後の排水性は良好で、牛道は安

定した状態を維持しています。〔坂口〕

ハイブリッドセル（注１）を広げて敷く ①

③ ②の重機、あるいはトラクタで転圧する

② バックホー等の重機で“岩盤”（注２）、 または、砂・砂利をかけてセルの内部を埋める

④ セルが完全に隠れるよう、砂を敷き詰める

作業手順

写真上／ハイブリッドセルの設置作業（手順②）。下／施行後３年経過した牛道（H26年11月12日撮影）。泥ねい化しなくなった。

注１ ハイブリッドセル もともと、道路脇の傾斜地の土砂流亡防止に使われる資材。 ああ

注２ 岩盤 豊富地域の山で採掘され、粘土が乾いて固まったような天然資材。

放 牧 ＊ 牛 道

組 沢 農 場 豊富町福永地区

タイストール

Ａ 農 場 中頓別町

フリーストール

(合)ファーム和楽 枝幸町山臼地区

消石灰による踏み込み （初妊牛導入時）

蹄に消毒液をかける

DDを発症した患部 （宗谷NOSAI提供）

【施工費】資材費を含め 3,600～4,100円／㎡程度（税込み） 【ハイブリッドセルの取扱先】（株）道北資材 TEL 0162-34-4657（稚内市）

蹄に病状のある牛は、その疼痛によって寝起きを行う動機が失われます。採食回数が減っ

て飼料摂取量が低下、仮に長期化すれば多くの牛は栄養不足に陥り、痩せていくことでしょう。

毎日の乳生産の減少にとどまらず、免疫機能の低下、発情行動・繁殖にも影響を及ぼします。

さらに、伝染性の蹄病が牛群全体に蔓延すると、経営を圧迫する事態になりかねません。

今号では宗谷管内の蹄病実態のトピック、酪農家が実践する肢蹄ケアの事例を紹介します。

観察が第一､予防と早期発見･治療で損失を防ごう！

ひ づ め

注１ ＤＤ：Digital Dermatitis 「趾皮膚炎」の総称。以前はＰＤＤ（有毛イボ・イチゴ等）とも呼ばれ、酪農現場ではＤＤ＝ＰＤＤの意味合いで使われることが多い。 ああ

注２ 宗谷管内普及指導員／平成25年度地域課題解決研修より抜粋。

③早期発見・早期治療

搾乳時に蹄の状態を確認し、早期発

見、治療を実践しています。

「蹄病が蔓延してからの対策は大変で

したが、現在の方法に変えて手間も少

なく、治療も長引きません。先を見越

した対策が有効だと実感しています。」

〔戸叶〕

初妊牛を導入する時に予防対策を

行い、ＤＤの蔓延を防止しています。

あ

①導入時の蹄の消毒

牛舎入り口で消石灰を踏み込ませ

て、さらに蹄全体に消毒液（ビルコン

、

クレンテ等）をかけます。

あ

②導入牛の動線

導入牛が搾乳エリアを横切らないよ

う、初妊牛の飼養場所を搬入口の横に

変更しました。

Ｓ

気になった牛はすぐ蹄をチェック

タイストールでも危うい「趾皮膚炎」（ＤＤ）

「宗谷管内における蹄病実態の把握と蹄病対策の実践事例収集」より Topic

し

蹄病予防資材のイロイロ

※普及センター調べ（H26年12月現在） 主な市販品です。価格等の詳細は、各販売元にお問い合わせ下さい。

表2 蹄の塗布用

販売元 主な成分 使用例

1 ヘルシーフットMPアグロ，

オリオン銅，亜鉛 スプレー

2 クイックヒットMPアグロ，

オリオン亜鉛，銅，硫黄 スプレー

3 レピデルマ スプレーMPアグロ，

デラバル

キレート銅，キレート亜鉛，

アルコールスプレー

4 ニューフーフ トピカル MPアグロ 銅 スプレー

5 コンバット 丹波屋有機酸，ティートリーオイル，

潤滑剤スプレー

6 フーフフィット ジェルMPアグロ，

デラバル

アロエ抽出物，キレート銅，

キレート亜鉛，アルコールジェル塗布

資　材　名

表１ 蹄浴用（フットバス）

販売元 主な成分 性　状

1 フーフフィット バスMPアグロ，

デラバル

アロエ抽出物，キレート銅，

キレート亜鉛，アルコール濃縮液

2 ヘルシーフットMPアグロ，

オリオン銅，亜鉛 濃縮液

3 ニューフーフ コンセントレイト MPアグロ 銅 濃縮液

4 フーフタイム 日本全薬工業 界面活性剤，タイム抽出物 濃縮液

5 フーフシュアー・エンデュランス 丹波屋有機酸，ティートリーオイル，

潤滑剤濃縮液

6 ドラゴンハイド MPアグロ 安息香酸 粉末状

※上表の2および3の資材は、成分に硫酸銅を含むため廃水の際には注意が必要

資　材　名資材を使って、牛舎出入り口や牛道の泥ねい化予防

01

細やかな観察で、早期発見＆早期治療

03

導入牛の動線変更と消毒で、ＤＤ蔓延予防

02