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4
(昭和女子大学発行) 平成29年5月1日 (1) 第610号 〒154-8533 03 鹿鹿鹿鹿鹿鹿鹿西鹿( ) 使西西( ) 鹿鹿鹿鹿鹿( ) 錦江湾から見える桜島(著者撮影) 姿( ) ( ) KAKEHASHI Project KAKEHASHI Project
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昭 和 学 報 (昭和女子大学発行)平成 2 9年 5月 1日( 1 ) 第 6 1 0号

昭和女子大学

〒154-8533東京都世田谷区太子堂

(三四一一)五一一八

編集発行人 鈴木 円

03

 私の故郷は鹿児島です。

皆さんは、鹿児島と聞く

と何を思い浮かべますか。

鹿児島には、海や山、川

の自然に囲まれた、まさ

に「風光明媚」と呼ぶに

ふさわしい景勝地が沢山

あります。また、農業・

水産業が盛んで特産品や

郷土料理・名物も多く、

食べ歩きが好きな方にも

お薦めできる旅先と言え

ます。

 加えて、鹿児島は、歴

史的魅力に溢れています。

一五四九年に日本にキリ

スト教を伝えた宣教師フ

ランシスコ・ザビエルが、

日本で初めて上陸したの

は現在の鹿児島市でした。

ザビエルは、ピレネー山

脈の麓にある北スペイン

のハビエルと言う町に生

まれ、キリスト教を布教

するという強い意志に導

かれ、数多くの苦難を乗

り越えてアジア諸国を廻

り、遠い日本へと到着し、

日本におけるキリスト教

の波を鹿児島から起こし

ました。

 そして、キリスト教伝

来から三二〇年ほど経過

した後、再び歴史の大き

なうねりが鹿児島から生

じました。それは、「

治維新」

でした。言うま

でもなく、明治維新は、

徳川幕府に対する倒幕運

動から中央集権的な明治

政府の確立までの一連の

政治的・社会的大変革で

あり、それを成し遂げよ

うと努力した小松帯刀、

西郷隆盛、大久保利通と

いった明治の志士たちが、

鹿児島から多数輩出され

ました。彼らは、自国の

将来への構想(今の言葉で

いうビジョン)

を掲げて近

代的な国家づくりに取り

組み、その実現に向けて

命を懸けました。その結

果、明治政府が完成し、

日本は新しい時代を迎え

ることになりました。

 さて、その明治維新が

起こる直前、まだ江戸幕

府の支配下であった一八

六五年に、薩摩藩の命令

で「薩摩スチューデン

ト」と呼ばれる一五名の

若者たち(

薩摩藩英国留学生)

と四名の使節団が、イギ

リスに向けて密航留学し

たことをご存知でしょう

か。一八六二年に起こっ

た生麦事件を引き金に、

薩摩藩は一藩のみでイギ

リスと薩英戦争を戦いま

した。その際、西洋の技

術を目の当たりにした薩

摩藩は、西洋の技術・知

識を習得しなければ世界

の大勢に遅れてしまうと

考え、まだ鎖国令が発令

されている中、全員に変

名を与え、イギリス留学

に送り出したのです。彼

らは、イギリスだけでは

なくフランスやドイツ、

ロシア、更にはアメリカ

にまで渡り、様々な困難

に直面しつつも、貪欲に

当時最新の学問や技術の

習得に励みました。その

結果、この留学生には帰

国後、大阪商工会議所初

代会頭を務めた五代友厚、

サッポロビールの創始者

となった村橋久成、東京

開成学校(

東大の前身の一つ)

の初代校長の畠山義成、

初代文部大臣の森有礼な

どが名を連ね、黎明期の

日本の近代化を支えた貴

重な人材となりました。

 新しい時代が動くには、

若い力が求められます。

とは言え、一九名の若者

は、自分の家族も名前も

捨て、イギリスに渡りま

した。多くは一〇代から

二〇代の若者たちで、現

代の大学生よりも幼い少

年たちも含まれていまし

た。しかも、現代社会の

ように、ネットですぐに

情報や連絡が取れる環境

ではありません。その様

な中での留学は、大変な

勇気のいることだったと

思います。揺るがない強

き志(こころざし)

を持ち

続けたことで、過酷な海

外での生活を過ごし、後

年各分野で偉業を達成し

得たと言えます。

 今でも、鹿児島市内に

はザビエルの胸像や、先

に挙げた三名も含めて明

治の志士たちの銅像が点

在しています。JR鹿児

島中央駅前には、薩摩藩

英国留学生一九名をモチ

ーフにした銅像『若き薩

摩の群像』も建っていま

す。また、来年二〇一八

年は「明治」と改元され

た一八六八年から一五〇

年を迎え、それを記念し

て日本各地で関連イベン

トの企画がされており、

鹿児島市でも「明治維新

一五〇年 維新のふるさ

と 鹿児島市」が開催さ

れるそうです。日本の歴

史の折々で溢れ出た先人

たちの強き思いを体感す

る為に、鹿児島を訪ねて

みては如何でしょうか。

きっと、皆さんの心の中

にも、まだ見ぬ日本国内

や遠く離れた海外への熱

い思いが湧き上がってく

ることでしょう。そして、

次の一五〇年後の日本に

何かを残していることを

期待します。

(

たかみ みすず)

 味

 み

 鈴

先人たちの若き志

英語コミュニケーション学科長

錦江湾から見える桜島(著者撮影)

同プロジ

ェクトは、

日本文化の

北米地域への発信を目的

とし、本学からは今回二

三名の学生が一〇日間の

訪米プログラムに参加し

た。

 三グループで各二〇分

のプレゼンテーションを

準備し、英語で現地の学

生や企業に発表した。ど

の発表も工夫がなされ好

評であった。また、ボラ

ンティアイベントへの参

加や、日本に興味を持つ

方たちの集まりへの参加

など多数のイベントに参

加した。特に現地の学生

との交流が印象に残って

いる。自分の意見をしっ

かり持ち、政治や将来に

ついて熱く語る学生の姿

は、就職活動を控える私

に刺激になった。アメリ

カの考え方、文化、生活

は、私にとってすべて新

鮮であった。現地の研修

はもちろん、事前準備や

事後の活動で他学科の学

生と活動することもまた

良い刺激となった。英語

に苦手意識があったが、

挑戦して本当に良かった

と思う。

(

歴文 橘 結衣)

 

(

日)

、創立者

記念講堂で入

学式を挙行し

和ボストン学長が登壇し

祝辞を述べた。

 今年度の新入生は、大

学院四一名、人間文化学

部二二二名、国際学部三

一〇名、グローバルビジ

ネス学部一二七名、人間

社会学部四〇五名、生活

科学部四二三名、編入学

生一〇名であった。

 今年度から新たな学

部、学科がスタートし、

総勢一五三八名の新入学

生が、昭和学園での一歩

を踏み出した。

た。午前一〇時からは大

学院、人間文化学部、国

際学部、グローバルビジ

ネス学部が、午後一時か

らは、人間社

会学部、生活

科学部が式典

た。金子朝子

学長の式辞、

坂東眞理子理

事長・総長の

告辞に続き、

シュワルツ昭

平成二九年度

 入学式を挙行

平成二九年度

 入学式を挙行

平成二九年度

 入学式を挙行

平成二九年度

 入学式を挙行

KA

KEH

AS

HI P

roject

に参加して

KA

KEH

AS

HI P

roject

に参加して

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昭 和 学 報 (昭和女子大学発行)平成 2 9年 5月 1日 ( 2 )第 6 1 0号

て毎年クラシック・コン

サートを開催しており、

開設から一〇周年を迎え

た昨年度は一月二一日

(土)創立者記念講堂

で、過去に出演していた

だいたアーティスト四名

と、女性指揮者の木村美

音子さん、世田谷フィル

ハーモニー管弦楽団にご

出演いただき、豪華なガ

ラ・コンサートを実施し

た。九〇〇名近い入場者

があり、盛況のうちに終

了した。四月からは気持

ちも新たに、来年一月の

コンサートに向けて新メ

ンバーでスタートを切っ

た。

(

現代

准教授 福田淳子)

ある。地域活性化やまち

づくり、国際交流など各

方面から注目されてお

り、社会とのつながりの

中で文化を考える現代教

養学科ならではの科目で

ある。アートの催し物を

開催するための基礎知識

を学び、その集大成とし

 〝アート・マネージメ

ント〟とは、文化の創り

手であるアーティスト

と、受け手であるオー

ディエンスとをつなぐ送

り手の役割を担う仕事で

こたえる努力を続けてき

ました。社会人メンター

制度、現代ビジネス研究

所、コミュニティサービ

スラーニングセンターな

どを設け、今年も新学

部、新学科、新コースを

開設しました。

 本学は面倒見のよい大

学、グローバル化に力を

入れている大学、キャリ

ア教育に力を入れている

大学と社会から評価され

ていますが、何より嬉し

いのは卒業生がこの大学

に来てよかった、この大

学に来て成長したと言っ

てくれることです。

 面倒見のよい大学とし

て学生が挑戦できる機会

を多数提供しているので、

その機会を利用・活用し

てください。グローバル

化の推進も大きな強みで

す。ボストン校、世界に

つながる三〇の協定校、

ダブル・ディグリーなど

充実しており、国際系以

外の学科の学生もそれぞ

れの専門を活かし、日本

の文化・社会を理解し、

世界に発信する力をつけ

てください。キャリア教

育にも体系的に取り組み、

実就職率は六年連続全国

の女子大学の№1を続け

ています。時代は女性の

力を求めています。やり

抜く力を身につけてほし

いと願っています。

 大学での学びの基礎は

「探究」

です。「

知りたい」

好奇心と、「

どうして」

疑問を持ち、答え探しを

繰り返して、生涯に通用

する「探究」法を身につ

けましょう。しかし、知

識だけでは「宝の持ち腐

れ」です。知識を活用し、

社会と繋がって貢献する

ことが大切です。本学で

は、現代ビジネス研究所、

地域連携センター、コ

ミュニティサービスラー

ニングセンター、ゼミ等

での多彩な取組みに参加

することで、社会に貢献

できます。こうした活動

は、社会人メンター制度

と併せ、将来のキャリア

へと確実に繋がります。

 ボストン校では、幅広

い視野とコミュニケー

ション力、そして自分と

は違う文化背景を持つ他

者を尊重できる柔軟性が

身につきます。協定校留

学や本学と海外大学の二

つの学位を得るダブル・

ディグリー、留学生の受

け入れなど、本学のグ

ローバルな環境も大いに

楽しんでください。

 皆さんには、これから

の社会をリードし、探究

を基礎に、社会へ主体的、

能動的に貢献する責任が

あります。

 先輩が築いた本学学生

のキャリア力とグローバ

ル力を更に伸ばし、日本、

そして、世界にも繋がる

力を持つ女性リーダーへ

と成長することを期待し

ています。

野口実咲(国際)

 皆様はこれから、目標

に向けて四年間のカリ

キュラムを選択し、勉学

に取り組むことになりま

す。本学には教室以外に

も、学びの場があります。

文化研究講座や女性教養

講座で社会人としての豊

かな教養を身につけ、学

生が主体となる宿泊研修、

学寮研修では、学科の仲

間と寝食を共にすること

で、協調性や責任感の重

要性が再認識できます。

 私は大学二年の夏から

一年間、韓国に留学しま

した。初めて親元を離れ、

思い通りにならないこと

も多く、悩んだことを今

でも思い出します。全力

で過ごした一年は、実り

多く、帰国後は韓国語ス

ピーチコンテストで奨励

賞を受賞し、韓国語能力

試験でも成果を発揮でき

ました。本学には、多様

な留学制度や留学生交流

の機会があります。世界

に目を向け、新たな可能

性を引き出してほしいで

す。学びを深め、新たな

挑戦をするのも、自分次

第。可能性を信じ、恐れ

ずに挑戦してください。

 新生活では戸惑うこと

もあります。その時は私

たちに相談してください。

新たな出会いを楽しみに

しています。皆様の大学

生活の充実をお祈りし、

歓迎の辞といたします。

三島萌子(管理)

 私たち新入生のために、

盛大な入学式を挙行して

いただき、感謝します。

伝統ある本学で学べるこ

とを誇りに思うと同時に、

新生活への希望で胸が一

杯です。

私は管理栄養学科に入

学します。管理栄養士と

なり、チーム医療の一員

として病と闘う方の栄養

ケアをすべく、栄養や食

に関する専門的な知識と

技術を身につけ、実践力

を養います。夢の実現を

目指し、全ての事に真剣

に取り組み、学寮研修や

実習で自主性と協調性を

培い、同じ夢を持つ仲間

と共に勉学に励みます。

 近年グローバル化が進

み、様々な分野で女性の

活躍が期待されています。

本学には昭和ボストンを

はじめ、グローバルに活

躍できる力をつけるため

のプログラムが数多くあ

ります。それらに積極的

に取り組み、様々な文化

を肌で感じ、広い視野を

養っていきたいです。

 愛と理解と調和の精神

を備え、女性らしい品格

と適切な判断ができる知

性とを磨き、自らの限り

ない可能性を信じて多く

の女性の手本となるリー

ダーになりたいと強く願

っています。先生、先輩

方のご指導のもと、周囲

を明るく照らす光となれ

るよう日々精進すること

をここに約束します。

 今年入学した皆さんが

四年生になる平成三二年

は、本学も創立百周年を

迎えます。この間本学は

不易の価値を次代に伝え

るとともに時代の要請に

入学の誓い

〔抜粋〕

歓迎の辞

 〔抜粋〕

5月 1日(月) 創立記念式(10:45)

5月 2日(火) 創立記念日

5月 6日(土) 学内推薦(大学院修士)学生エントリー開始(~9日)

5月 8日(月) 図書館情報検索ガイダンス(~6/30)

5月10日(水) 避難訓練(12:00)(雨天の場合は18日に延期)

第1回全学対象TOEIC IPテスト(4・5限)

【女教】森本あんり氏「反知性主義のアメリカを日本から読み解く」(15:30)

5月12日(金) 第78回メンターフェア(12:00)

5月13日(土) 大学院オープンキャンパス(13:00)

5月16日(火)【文研】落語鑑賞会(春風亭小朝 独演会)(18:15)

5月17日(水) 第1回就職ガイダンス(15:30)

生活機構学専攻後期入学者論文中間発表会(16:00)

5月19日(金)【文研】平松混声合唱団(18:15)

5月20日(土)【女教】上川陽子氏「男女共同参画政策の推進」(13:10)

学内推薦入学考査(大学院修士)

5月22日(月) 第79回メンターフェア(12:00)

5月23日(火) 学内合同企業説明会(12:30)(平成30年3月卒業予定者対象)

5月24日(水)【女教】宮内義彦氏「これからの女性の活躍に期待する(仮題)」(15:30)

5月27日(土) 第49回メンターカフェ「「働く」ってどんなこと?」(13:30)

5月30日(火) 学内推薦(大学院修士)合格発表(13:00)

行 事 予 定

平成二九年度 入学式

 辞  学 長

  金

 辞  学 長

  金

 辞 理事長・総長

 坂東眞理子

 辞 理事長・総長

 坂東眞理子

上:終演後、ステージで出演者・受講生39名が挨拶  下:ロビー展示『10周年の歩み』

現代教養学科「アート・マネージメント」

一〇周年記念ガラ・コンサート盛況のうちに終了、新たな船出へ

現代教養学科「アート・マネージメント」

一〇周年記念ガラ・コンサート盛況のうちに終了、新たな船出へ

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昭 和 学 報 (昭和女子大学発行)平 成 2 9 年 5 月 1 日( 3 ) 第 6 1 0号

環境杉浦ゼミ

「ホンノバ・プロジェクト」で熊本支援

環境杉浦ゼミ

「ホンノバ・プロジェクト」で熊本支援

現代福田ゼミ

下北沢で映画祭を開催

 私には、将来的に日本

でトラベルヘルパーを拡

大させる夢がある。トラ

ベルヘルパーとは、介護

技術と旅行知識を備えた

介護旅行の専門家で、心

身のケアやサポートを含

めた支援を行う。私は幼

い頃から旅行を通して海

外の文化や歴史を学ぶこ

環境デザイン学科、杉

浦久子研究室では、平成

二三年から本の物々交換

のための空間を作り、新

たなコミュニケーション

の場を起こしてきた。そ

して平成二八年は、被災

地・熊本の仮設集会所

「みんなの家」と三軒茶

屋をむすぶ試みが始動し

た。これは、建築家の伊

東豊雄氏が発起し、熊本

建築士会が設計した「み

んなの家」に、集めた本

と製作した什器を送ると

いう取り組みである。私

たちにとっても、長期使

用を念頭に置いた什器の

制作は初めてだったため、

試行錯誤を重ねてきた。

今治市大三島や秋桜祭で

「みんなの家」に送るこ

とを想定して「ホンノ

バ・プロジェクト」を開

催した後、実際に熊本へ

什器を搬入した。三月初

旬、現地に足を運ぶと、

お年寄りや子供たちの集

う「ミニ図書館」のよう

な空間として、想像以上

の賑わいでとても感動し

た。このプロジェクトが

熊本と各地を繋ぎ、地域

交流の場となることを心

から願っている。

(

院環 鈴木芳純)

とが好きで、国際的な仕

事をしたいと考えていた。

その準備として作年、旅

行業務取扱管理者の国家

資格取得や介護旅行会社

等でインターンシップを

行った。そこで高齢者が

旅行を通して夢や目標も

ち、輝きだす姿を目にし、

旅行が最高のリハビリと

なることを確信した。一

方で現状への問題意識も

生まれた。欧米と比べ日

本には「

寝たきり」

老人が

多いと言われる背景には、

高齢者の外出に物理的、

精神的な壁があり、トラ

ベルヘルパーの認知度も

低く、高齢者や障がい者

 三月三~五日、国立オ

リンピック記念青少年総

合センターで五回目とな

フォーラムを開催した。

この会は、ボランティア

活動に励む学生の交流や

情報交換、活動をより深

く考えるためのもので、

 須永先生は、その気さ

くな人柄で日本語日本文

学科では人気の高い先生

の一人だ。学寮の感話で

前に立つと期待の歓声が

あがるほどで、授業の配

全国から約七百名の学生

が参加した。

 私は、この会を企画運

営する学生委員として、

昨年一〇月から毎週末泊

まり込みで打ち合わせを

重ねてきた。全体プログ

ラムや、一〇におよぶ分

科会のテーマ設定、ゲス

トの招聘など、問題が発

生し、その度に悩み立ち

止まることもあった。し

かしそれ以上に、全国の

魅力的な学生との出会い

があり、その仲間と素晴

しい会を作り上げたとい

う自負心が、今後不安な

時に私の背中を押す力と

なると思う。

(

ENVO 阿部里穂)

布プリントにしばしば登

場するアイヌの伝承を元

にした先生のオリジナル

キャラクター、コロポッ

クルのファンは多い。今

回はその須永先生の研究

室を訪問した。

 須永先生のご専門は日

本語学。日本語学と聞く

と「清く正しく美しい日

本語」の文法を突き詰め

る学問だと思われがちだ

が実際は違うという。な

ぜそうした文法になった

のか、理由をとことん追

究する学問だそうだ。先

生は、言葉のなりたちを

現代教養学科福田淳子

研究室(

メディア表象論演習)

が、昭和デザインオフィ

スのプロジェクトの一つ

として、バレンタインに

ちなみ二月一一・

一二日

に下北沢で「チョコレー

ト映画祭」

を開催した。

考えることで「正しい」

や「間違い」に振り回さ

れないようになって欲し

いと話された。

 東京大学の文科三類に

通っていらした当時、先

生は、友人のいた落語研

究会に入り浸っていたと

いう。舞台に上がること

はなかったが裏方を手

伝っており、そこで作成

した「

めくり」

は一〇年

後、先生が文化祭に訪れ

た際もまだ使われていた

そうだ。須永先生は、昨

年度の学寮のかるた制作

では千代紙を自ら買いに

出かけるなど、良いもの

を作るための追求心を

持っている方である。東

大落研の方々も、「

めく

り」に須永先生のこだわ

りを感じ、大切に扱って

 『チャーリーとチョコ

レート工場』と『ショコ

ラ』の二作品について、

映画におけるチョコレー

トの意味や役割を考察し

て展示し、二日目は映画

を上映した。映画に登場

するオリジナル・ホット

きたのだろう。

 大学院に進み、その後

国立国語研究所に入られ

た先生は、文章を機械が

自動で品詞分解し、単語

を判定する、というシス

テムの開発に携わられ

た。この技術は現在ス

マートフォンなどに組み

込まれている予測変換に

も利用されており、その

結果、以前と比べ変な変

換が減ったそうだ。日頃

何気なく使っているス

マートフォンに日本語学

の要素が組み込まれてい

ると考えると、日本語学

という学問も少し身近に

感じられるのではないだ

ろうか。

 最後に学生に対する

メッセージをお聞きし

た。今の若さに甘えるこ

チョコレートを販売し、

チョコレートに関するエ

ピソードを書いてもらう

などの参加型企画も行っ

た。企画立案から当日ま

での約一〇ヵ月間、開催

が不安になることもあっ

たが、絶対に成功させる

という自分たちの強い気

持ちと、地元の方々の温

かい支援を得て、無事に

終了することができた。

二日間で予想を越える集

客があり、来場者アン

ケートでは激励の言葉も

いただき、感激は一層深

まった。

 座学では学べない地域

や社会との関わりを実地

で学び、貴重な経験と

なった。(

現代 平野 萌)

となく、若さゆえの過ち

だと許される間に、多く

のことに挑戦して、失敗

して、色々なことを考え

て欲しいと須永先生。そ

して、やりたいことに挑

戦し今を充実させること

が、愚痴ばかりをこぼす

大人にならないために必

要なことだとも。

 須永先生は終始穏やか

にインタビューに答えて

くださり、今回の記事で

も泣く泣くカットせざる

を得ないところが多く

あった。お忙しい中、時

間を割いてくださった先

生に深い感謝の念を示す

とともに、今のうちに誤

りを恐れることなく多く

のことに挑戦したいと

思った。  (

学報委員

佐藤公香・野村京加)

の観光を含めた余暇活動

のホスピタリティの低さ

がある。日本に相応しい

トラベルヘルパー拡大へ

のヒントを得るため、取

り組みが先行するカナダ

を留学先に選んだ。観光

産業における介助・支援

を体験する旅行会社での

インターンシップ、現地

高齢者QOLの高さを知

るための介護福祉施設で

のボランティア等でユニ

バーサル・ツーリズムを

学ぶ。

 この留学プログラムに

は、経済的支援のみなら

ず高い志をもつ同世代の

仲間の獲得や、留学を一

から計画できる魅力があ

る。本学の多くの仲間に

挑戦してほしい。

(

歴文 佐 萌々恵)

先生の研究室訪問

恐れることなく挑戦しよう

文部科学省 官民協働海外留学支援制度

〜トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム第六期生に

文部科学省 官民協働海外留学支援制度

〜トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム第六期生に

コロポックルと須永先生

日本語日本文学科専任講師

  須永哲矢先生

学生ボランティアフォーラムに参加

学生ボランティアフォーラムに参加

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昭 和 学 報 (昭和女子大学発行)平 成 2 9 年 5 月 1 日 ( 4 )第 6 1 0号

新入生歓迎フェスタを終えて

――

新入生の皆さんへ―

新入生歓迎オリエンテーション

4月3日〜8日

新入生歓迎オリエンテーション

4月3日〜8日

新入生歓迎オリエンテーション

4月3日〜8日

 暖かな春の風が吹く四

月二日、不安と期待のな

か、無事入学式

を終えた。翌日

から一週間にわ

たって、様々な

オリエンテーシ

ョンを開催して

いただいた。

 学科主催夕食

会では、○×

ーム等を通して

大学や学科の先

生について楽し

く紹介していた

だき、美味しい

食事をいただき

ながらなごやか

な時間を過ごす

ことができた。上級生主

催の懇談会では、履修や

学寮研修などの学生生活

についてのお話を先輩か

ら直接お聞きし、今後を

考えるための充実した時

間となった。また、たく

さんのクラスメイトと会

話をして仲良くなる機会

ともなった。先生方や上

級生の方々が優しく丁寧

に色々なことを教えて下

さったので、不安だった

私の心に光が差し込んだ

ように感じた。

 これから、四年間の大

学生活が始まる。この入

学を出発点として、今は

まだ先の見えないゴール

に向かって進んでいくこ

とになる。その際、支え

となる仲間とともにたく

さんのことを経験し、吸

収していきたい。困難に

ぶつかったときにも、私

たち自身が持つパワーを

信じて乗り越えていきた

い。

(管理 三島萌子)

 四月六日、学友会執行

部・秋桜祭実行委員会・

クラブ連合委員会が主催

する「新入生歓迎フェス

タ」を創立者記念講堂で

開催した。一時間二〇分

にわたり、二三の委員

会・クラブ・サークルが

活動内容を発表した。

 各団体三分の短い時間

ではあったが、各々の魅

力を新入生に伝えようと

工夫を凝らし、春休み中

から打ち合わせやリハー

サルを重ね、無事最高の

発表を行うことができた。

新入生も手拍子や、歓声

で大いに盛り上げてくれ

た。団体からのプレゼン

トが当たる抽選会も行い、

新入生に各団体の先輩か

ら直接プレゼントが手渡

され、嬉しそうな笑顔を

見ることができた。

 新入生には自分の新し

い可能性を見つけ、大切

な仲間をつくり、学生生

活を輝かせてほしいと思

う。今後の生活がより実

りあるものになるよう、

祈っている。

(新入生歓迎フェスタ

実行委員長 横田萌)

春花が咲き誇る四月二

日、ついに入学の日を迎

えた。

 直後一週間のオリエン

テーション期間では先生

方の丁寧なご指南と先輩

方からの様々なアドバイ

スをいただき、大学生活

の明確なビジョンが見え

始めた。私が所属する日

本語日本文学科では言語

も文学も学ぶことが出来

るため、長い歴史の中で

育まれてきたそれぞれを

深く理解することができ

る。加えて「日文だから

こそ留学」ということで

国外という視点から日本

を学ぶことができると同

時に、自ら視野を広げ今

までの固定観念を覆すよ

うな出会いを求めること

ができる。とても魅力的

なカリキュラムに期待を

抱いたが、同時に常に能

動的でなければならない

という大きな不安に襲わ

れた。しかし本学では要

求に応えてくれる環境が

整っており、追究するほ

ど様々な方面への可能性

が広がり、新たな夢の発

見にも繋がるということ

を知り好奇心が掻き立て

られた。

 これからの四年間が夢

の実現へと繋がる充実し

た時間となるよう、学友

と切磋琢磨し何事にも揺

るぎ無い態度で研鑽を積

んでゆきたい。

(

日文 桐山つばさ)

 これから始まる新しい

生活に期待と不安を抱え

四月二日の入学式を迎え

た。一週間のガイダンス

期間中、同じ学科の先輩

方とのお茶会や夕食会等、

様々な企画が用意されて

いたお陰で、新しい仲間

との距離を縮めることが

できた。

 お茶会では先輩方と新

入生の少人数の

グループだった

ため履修登録の

ことだけではな

く、これからの

大学生活につい

ての疑問や不安、

どんなに小さな

ことでも全て丁

寧にお答えいた

だいた。入学し

てすぐに履修登

録をしなくては

ならなかったが、

このような機会

があったことにより不安

は解消され、これからの

生活がより楽しみになっ

てきた。

 夕食会ではまだ話した

ことのないクラスメイト

と交流でき、昭和ボスト

ンのシュワルツ学長もい

らっしゃった。留学に力

を入れている大学だから

こそ充実した内容の昭和

ボストンのプログラムや

協定校での留学など、私

は心理学科だが視野を広

げるために参加したいと

考えている。

 多くのことにチャレン

ジし幅広い分野の学びを

身につけ、四年後にはひ

と回りもふた回りも成長

できるように努力したい。

(

心理 伊藤加奈子)

 4月2日(日)の入学式から1週間、新入生が1日も早く大学に慣れ、充実した学生生活を送れるよう、各種ガイダンスをはじめ、上級生懇談会・学科主催夕食会など、盛りだくさんの内容でオリエンテーションが行われた。6日(木)には、創立者記念講堂で学友会や秋桜祭実行委員会、クラブ連合委員会による「新入生歓迎フェスタ」も開催された。 新入生に感想と、学生生活への抱負を聞いた。

可能性の拡大と夢の追究

可能性の拡大と夢の追究

可能性の拡大と夢の追究

可能性の拡大と夢の追究

新入生歓迎フェスタ実行委員長

横田さん

新入生歓迎の気持ちを込めて

書道部が選んだ文字は「道」

フェスタ終了後は、コスモス館で

説明会が行われた


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