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水圧試験実施要領 - Kitakyushu水圧試験実施要領 平成26年4月 1 目的...

Date post: 18-Feb-2021
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水圧試験実施要領 平成26年4月 1 目的 この要領は、「水道工事標準仕様書第3-6-9条 水圧試験」に定める、配管の水 密性を確認するための水圧試験について必要な事項を定める。 2 適用範囲 原則として、継手施工を含む全ての配管工事に適用する。ただし、緊急工事等、水 圧試験が困難な場合はこの限りでない。(別紙―1水圧試験実施フロー参照) 3 試験水圧 (1) φ800mm以下の管路 原則として設計水圧とする。 但し、水圧試験区域内で仕切弁等を止水として使用する場合は弁座漏れ試験によ る水圧と設計水圧の低い方とする。(別紙-2試験水圧区分表参照) (2) φ900mm以上の管路 原則として0.5Mpa とする。(テストバンド製品仕様による) 4 試験方法 (1)φ800mm以下の管路 新設管路の充水・排気・洗管後、一昼夜程度経過したのち、試験水圧になるまで 加圧し、5分間保持する。計測は 1 分間隔で行なう。また、現場状況等の理由から 即日試験をする場合は、試験水圧を加圧し 1 時間の保持とし、計測は5分間隔で行 なう。 水圧試験時は、異形管部分に不平均力が発生するため、異形管防護を施し所定の 埋め戻しを行なうこと。また、仕切弁部や管端部においても不平均力対策(使用す る材料の使用圧力等には十分注意を払うこと)を十分に行なうこと。 (2)φ900mm以上の管路 原則として、異形管部分を除いた直管継手部全箇所を対象としたテストバンドに よる加圧試験で、試験水圧まで加圧し、5分間保持し計測は1分間隔で行なう。 傾斜配管等については、施工状況による機器設置の可能性等を考慮の上決定する。 尚、水圧負荷時に管の移動が無いように適当な措置を施すこと又、曲管部自体に 水圧が負荷されていないので不平均力の作用による継手抜出しに伴う漏水の有無 は確認が出来ていない。よって、工事完了後に充水作業をする場合は、請負者立会 のもと行なうものとする。また、未通水管路で引渡しが完了した工事も同様とする。
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  • 水圧試験実施要領 平成26年4月

    1 目的 この要領は、「水道工事標準仕様書第3-6-9条 水圧試験」に定める、配管の水

    密性を確認するための水圧試験について必要な事項を定める。 2 適用範囲 原則として、継手施工を含む全ての配管工事に適用する。ただし、緊急工事等、水

    圧試験が困難な場合はこの限りでない。(別紙―1水圧試験実施フロー参照) 3 試験水圧

    (1) φ800mm以下の管路 原則として設計水圧とする。 但し、水圧試験区域内で仕切弁等を止水として使用する場合は弁座漏れ試験によ

    る水圧と設計水圧の低い方とする。(別紙-2試験水圧区分表参照)

    (2) φ900mm以上の管路 原則として0.5Mpa とする。(テストバンド製品仕様による)

    4 試験方法 (1)φ800mm以下の管路

    新設管路の充水・排気・洗管後、一昼夜程度経過したのち、試験水圧になるまで

    加圧し、5分間保持する。計測は 1 分間隔で行なう。また、現場状況等の理由から即日試験をする場合は、試験水圧を加圧し 1 時間の保持とし、計測は5分間隔で行なう。 水圧試験時は、異形管部分に不平均力が発生するため、異形管防護を施し所定の

    埋め戻しを行なうこと。また、仕切弁部や管端部においても不平均力対策(使用す

    る材料の使用圧力等には十分注意を払うこと)を十分に行なうこと。 (2)φ900mm以上の管路 原則として、異形管部分を除いた直管継手部全箇所を対象としたテストバンドに

    よる加圧試験で、試験水圧まで加圧し、5分間保持し計測は1分間隔で行なう。

    傾斜配管等については、施工状況による機器設置の可能性等を考慮の上決定する。 尚、水圧負荷時に管の移動が無いように適当な措置を施すこと又、曲管部自体に

    水圧が負荷されていないので不平均力の作用による継手抜出しに伴う漏水の有無

    は確認が出来ていない。よって、工事完了後に充水作業をする場合は、請負者立会

    のもと行なうものとする。また、未通水管路で引渡しが完了した工事も同様とする。

  • 5 合否判定基準 規定の試験水圧を加圧し、規定時間後の圧力の低下が 20%以内の時は合格とする。 ただし、20%以内であっても圧力の変化が継続している場合には次のとおりとする。

    ① 5分間保持の場合は、5分間延長して確認する。 ② 1時間保持の場合は、10分間延長し、安定するまでこれを繰り返す。

    6 不合格の場合の措置

    不合格、若しくは試験結果に疑義が生じた場合は、その原因を受注者と共に究明し、

    解決に向けた適切な措置を講じるよう受注者に指示するものとする。 なお、急激な圧力低下以外で、圧力低下が 20%を超えた場合は、その要因として①モルタルライニングへの吸水、②残留空気の溶存、溶解、③異形管部の微移動等が

    考えられるので、再試験の検討を行なうこととなる。 7 水圧試験費 設計計上する。 8 設計計上方法 (1)技術管理費に積上げ計上する。 (2)歩掛等は、「水道工事設計標準歩掛第2章第7節その他 通水試験工」による。 (3)1回の水圧試験延長が、1日当り試験距離未満の場合は0.5日を計上する。

    また、1日当り試験距離を越える場合は別途考慮すること。 9 設計変更 現場状況等により水圧試験が未実施の場合や、テストバンドによる継手箇所数が設

    計数量に満たない場合等は、出来形数量に合わせ設計変更を行なうものとする。 10 条件明示 特記仕様書に水圧試験及びその結果についての措置を明記する。

    【 参 考 例 】 <水圧試験工>

    本工事着手に先立ち水圧試験についての実施計画を立て監督員に承諾を得るも

    のとし、管布設完了後は監督員と協力し、速やかに水圧試験を実施するものとする。 なお、本試験の結果を報告書に纏め監督員に提出しなければならない。 水圧試験において、不合格及び試験結果に疑義が生じた場合は、その原因の究明

    に積極的に努め解決に向けた適切な措置を講ずること。

    11 その他 (1)水圧試験で使用する「水」については、無収・有効水量として「局事業用水量」

    に計上する。 (2)給水車を利用する場合は、各工事事務所より給水するものとし、同様に「局事

    業用水量」に計上する。

  • < 参 考 >

    ①加圧試験実施例

    ②テストバンドによる加圧試験実施例

  • ③管端処理実施例

    ④ 品質管理作成例

    圧力(M

    pa

    時間(min)

    0.5

    0.6

    0.7

    0.8

    0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1

    設計水圧0.75Mpa

    判定水圧0.60Mpa 以上

  • 別紙―1

    水圧試験実施フロー(φ800以下) 1 適用範囲

    緊急工事か?

    2 布設状況 未接続工事で完了後、供用開始 までに1年以上要し、伏せ越し等に 水が溜まり排水困難な箇所があるか?

    3 充水 接続工事を行い、既設管から充水可能か? 又は、近傍に既設消火栓があるか? 4 放置時間 一昼夜程度放置可能か? 5 水圧試験 消火栓、空気弁、給水管等を利用して、加圧設備を接続し、水圧計で水圧の記

    録を取る。(水圧計はロガ型・スタンド式水圧計は問わないので、計測は記録紙 でも読み取りでも構わない)

    *これに適応できないものは、別途協議する。

    YES

    YES

    通水時の確認

    試験免除

    給水車利用 NO

    即日試験 NO

    水圧試験の実施

    *供用開始前又は、排水可能な管路が整備さ

    れた後に水圧試験を行う。

  • 別紙―1

    水圧試験の手順(参考)

    1)給水管取出しが有る管路の場合

    ①既設管接続工事 → 充水 → 洗管 → 対象管路の仕切弁閉作業(一昼夜程度放置) ②新設管充水・洗管作業 → 新設給水管、消火栓又は空気弁等を利用した水圧試験 ③5分間保持(1分毎に水圧の記録) ④水圧試験合格後、給水管切替え ⑤最終切替え工事

    2)給水管取出しが無い管路の場合

    ①既設管接続工事 → 充水 → 洗管 → 対象管路の仕切弁閉作業(一昼夜程度放置) ②新設管充水・洗管作業 → 排気排水用管、消火栓又は空気弁等を利用した水圧試験 ③5分間保持(1分毎に水圧の記録) ④水圧試験合格後、最終切替え工事 配水本管・送水管等の場合で断水出来ず、既設接続後に新設管の水圧試験終了後まで

    に、旧管で送配水する必要が有る場合は、「不断水分岐工法+不断水バルブ」の検討を

    することとなる。

    栓止 既設管

    新設管

    最終切替

    栓止 既設管

    新設管

    最終切替

    栓止め+排水

    排気用管

    栓止め+排水

    排気用管

  • 別紙―1

    3)未接続で完了する管路の場合

    ①排水排気用管又は空気弁等からの充水 → 洗管 → 充水後一昼夜程度放置 ②排気排水用管、消火栓又は空気弁等を利用した水圧試験 ③5分間保持(1分毎に水圧の記録) ④水圧試験合格後完了(残圧の解放及び排水作業等) *充水は、近傍の既設消火栓からの注水を原則とするが、既設管が無い場合は給水車

    利用をすることとする。

    4)管端処理( 1)~3)共通)

    ①試験水圧で口径毎の不平均力に耐える反力版を設置後、可能であれば埋戻す。 ②排気・充水確認用に必要に応じて弁室設置(最終接続又は後発工事後撤去) *反力版の大きさ等は、各設計時点で計算すること。

    (計算例1) φ150 設計水圧0.75Mpa 土被り H=0.6の場合 反力版の大きさ U 字側溝蓋(2種)450用(B-560 L-600 T-100)

    (計算例2) φ200 設計水圧0.75Mpa 土被り H=0.6の場合 反力版の大きさ U 字側溝蓋(2種)600用(B-740 L-600 T-130)

    (計算例3) φ700 設計水圧0.75Mpa 土被り H=1.2の場合 反力版の大きさ 現場打ちコンクリート(B-1450 H-1300 T-320) 上記計算例は、設計水圧にかかる不平均力に対する反力版の大きさを示しているが、

    個々の現場で管端部が拘束されていれば、拘束長による摩擦抵抗力を考慮できるの

    で、反力版の大きさは計算例より小さくできるので、検討すること。

    新設管

    仕切弁+栓止め+

    排水排気用管

    仕切弁+栓止め+

    排水排気用管

    新設管

    仕切弁+栓止め+

    排水排気用管

    地山

    反力版等

    鋼管等サポート

    埋戻土

    必要に応じて弁室設置

  • 別紙-2

    単位:Mpa

    設計水圧

    静水圧1.20

    0.40

    0.80 0.900.500.40

    0.10

    0.30

    0.75

    1.00

    0.70

    0.60

    1.76

    1.50

    1.40

    1.60

    0.750.60 0.70

    1.00

    0.90

    0.80

    0.50

    1.60

    1.70

    1.80

    1.100.300.2

    0.20

    1.30

    1.20

    1.10

    0.45

    1.30 1.40 1.50

    設計水圧

    静水圧

    試験水圧

    加圧試験

    試験水圧区分表(水圧試験区域内で仕切弁等を止水として使用する場合)

    使用仕切弁弁座漏れ試験による

    使用仕切弁弁座漏れ試験による

    使用仕切弁弁座漏れ試験による

    使用仕切弁(バタ弁)弁座漏れ試験による

  • 別紙-2

    仕切弁等 弁座漏れ試験水圧表*仕切弁等とは、仕切弁、北九型消火栓、町野式消火栓又は、急速空気弁を言う

    *急速空気弁の漏れ試験は、大空気孔弁座及び小空気孔弁座の止水性試験である。*GX形受け挿し仕切弁はJWWA規格では無いが、NS・Kと同等である。

    2.40Mpa

    2.40Mpa

    7.5K(2種) 0.75Mpa 1.75Mpa

    10K(3種) 1.00Mpa 2.30Mpa

    16K(4種) 1.76Mpa

    1.30Mpa 1.75Mpa JWWA B103

    JWWA B122

    JWWA B120

    JWWA B120

    JWWA B121

    JWWA B137

    2.10Mpa

    2.40Mpa

    水道用急速空気弁

    地下式消火栓(町野式)

    7.5K

    1.76Mpa

    *本表は日本水道協会検査規定集に基づいたもので、JIS及びJWWA規格に規定された製品の検査一覧である。

    *水道用バタフライ弁で呼び圧力16K(4種)以上使用する場合は、個々の製作仕様書に基づいた弁座漏れ検査の水圧を考慮すること

    16K(4種)

    水道用ソフトシール仕切弁(NS形・K形)

    ・本管・取り出し管等

    0.45Mpa

    0.75Mpa

    1.00Mpa

    2.20Mpa

    10K(3種)

    16K(4種)

    0.75Mpa

    1.00Mpa

    1.76Mpa

    10K(3種)

    JIS B2031

    1.05Mpa

    1.40Mpa

    1.75Mpa

    3.00Mpa

    2.30Mpa

    2.40Mpa

    1.72Mpa

    1.75Mpa

    2.30Mpa

    水道用ソフトシール仕切弁(フランジ形)

    ・本管・取り出し管等

    1.00Mpa

    1.76Mpa

    7.5K(2種) 0.75Mpa

    7.5K(2種)

    北九型消火栓(移行予定)

    水道用ダクタイル鉄管仕切弁

    10K(3種)

    16K(4種)

    20K(5種)

    水道用仕切弁(JIS弁)

    備考

    7.5K(2種)

    10K(3種)

    4.5K(1種)

    7.5K 0.74Mpa

    呼び圧力弁座漏れ検査水圧

    2.30Mpa1.00Mpa

    水道用バタフライ弁 ・本管

    弁箱耐圧検査水圧

    北九型消火栓

    仕切弁名 使用場所

    例)新設・既設両生かし状態

    既設仕切弁より注水及び止水 新設仕切弁等で止水

    試験区域内で仕切弁等を止水として使用する場合は弁座漏れ試験による水圧と設計水圧の低い方とする場合。

    水圧試験範囲

    例)新設・(未接続の場合等)

    新設仕切弁等は設置するが、開状態で試験

    設計水圧とする場合。

    水圧試験範囲

    *両端は栓+反力版等で仮設(仕切弁等で止水していない)


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