北里八雲牛とは

6ヶ月間の自然哺乳と夏期間の放牧と冬期間はサイレージ（牧草を乳酸発酵させたもの）のみを給与して生産された牛

出産・哺乳期（0~6ヶ月齢）

育成期初期（6~10ヶ月齢）

育成期中期（10~15ヶ月齢）

肥育期(15~35ヶ月齢)

出荷

18

北里八雲牛は放牧地で分娩し、6ヶ月、母子がともに育つ。

・町内の乳牛飼養農家の協力のもと、ホルスタイン種に北里八雲牛の受精卵を移植し、生産。・夏期は町内公共牧場に放牧。

搾乳用ホルスタイン種に受精卵を移植

北里八雲牛の受精卵を採取

生産酪農家で飼養されるホルスタイン種と一緒に飼養

北里八雲有機牛

八雲牧場の飼養体系は有機JAS基準を十分に満たしており、 2009年10月に国内では初の肉専用種の有機畜産物生産行程管理者として認定された。有機JASの基準と牧場独自の基準により2年間肥育された有機牛6頭が2011年10月に初出荷され、生協、各種レストラン、焼肉店、大学内販売に向けられた。以降、毎年6-8頭

程度が有機牛として出荷されている。我が国唯一である。 しかしまだ知名度はない。

有機JAS認証：2009年

北里八雲牛

主要品種日本短角種(N)N×サレール種(SN)N×SN(NSN)

出生方式 哺乳期間 飼養環境 飼料 肉質

北里八雲牛夏期間は放牧地にて分娩

6ヶ月間 夏山冬里方式 自給粗飼料のみ 赤身肉

慣行肥育牛 舎飼い分娩 約2ヶ月間 舎飼い 穀物および粗飼料 霜降り肉

最長筋

慣行肥育牛と比べ共役リノール酸(CLA)が多い

慣行肥育牛 北里八雲牛

0 10 20 30 40

慣行

非有機

有機

結果：GHG排出量／枝肉1kg

■：飼料生産 ■：飼料輸送■：消化管活動 ■：その他

kg CO2e

結果：富栄養化ポテンシャル／枝肉1kg

■：飼料生産 ■：飼料輸送 ■：その他

g PO4e

0 10 20 30 40

慣行

非有機

有機

北里八雲牛まとめ

• 夏山冬里方式• 自給飼料だけを食べ• 子牛は母牛の母乳を半年飲み• 夏は広い放牧地で自由に生活する• 健康で幸せな牛• 肉は健康的な赤身肉でおいしい• 飼養方式は牛たちにも生態系に優しい• つまりハッピーに育つ北里八雲牛は人にも地球にも日本の農業にも優しい。

崇高な理念

食料自給、環境保全、国土保全、安心安全

１．空腹と渇きからの自由２．不快からの自由３．痛みや傷、病気からの自由４．正常な行動を発現する自由５．恐怖や苦悩からの自由

動物の５つの自由

八雲牧場はこれらすべての基準を達成しています。

産業動物のアニマルウエルフェア問題

結果として達成したこと

・畜産の先進国（欧米・とくに英国）では、産業動物に対するアニマルウエルフェアの考え方が広く浸透し、飼養方法に具体的な基準値を設けている。・たとえば英国動物虐待防止協会RSPCAでは動物が本来どういう性質で、どういう生き方をするのが自然であるかを重視した飼養方法について、具体的な基準値を設定している。・この基準値をクリアしたものだけが一種の認定（assured food）として販売することができるようになっており、同様の考え方は広く欧米に拡散している。・ネスレやマクドナルドなどの世界企業が上記の基準を守らない食肉は買わない動きを始めている。・さらにこの動きは中国やインドなどにも広がっている。・日本だけがこの動きに取り残されている。

アニマルウエルフェア畜産を進めるための主な規制と導入状況

規制内容 規制を導入している主な国・地域 日本の状況

豚の麻酔なしでの去勢禁止

EU、ノルウェー、スイス、カナダなど

規制なし

鶏のバタリーケージ飼育禁止

EU、スイス、米国、NZ、ブータン、インドなど

規制なし

鶏のくちばし切断禁止 オランダ、オーストリア、フィンランド、ノルウェー、スイス、オーストラリアなど

規制なし

乳牛の尾切断禁止 英国、オランダ、スエーデン、ノルウェー、スイス、米国、カナダなど

規制なし

日本の畜産は世界に遅れています！

Thank you!