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東住吉区地域福祉計画 - Osaka · 2019-08-06 · -3- 第2章...

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東住吉区地域福祉計画 【地域福祉の課題と区役所の取り組み】 平成26年3月 大阪市東住吉区役所
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Page 1: 東住吉区地域福祉計画 - Osaka · 2019-08-06 · -3- 第2章 東住吉区の地域福祉の現状と課題 (1)東住吉区の概況 東住吉区では、第二次世界大戦後から昭和40年にかけて急速に住宅開発がすすみ、現在

東住吉区地域福祉計画

【地域福祉の課題と区役所の取り組み】

平成26年3月

大阪市東住吉区役所

Page 2: 東住吉区地域福祉計画 - Osaka · 2019-08-06 · -3- 第2章 東住吉区の地域福祉の現状と課題 (1)東住吉区の概況 東住吉区では、第二次世界大戦後から昭和40年にかけて急速に住宅開発がすすみ、現在

目 次

第1章 計画の策定にあたって ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(1)計画策定の背景と経過 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(2)計画の位置づけ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(3)計画の期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(4)計画の策定方法・推進方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第2章 東住吉区の地域福祉の現状と課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(1)東住吉区の概況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(2)地域福祉の取り組みや担い手の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(3)区民の健康や福祉の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(4)地域福祉に関する区民の意識やニーズ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(5)地域ごとの状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(6)地域福祉計画で力を入れて取り組むべき課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第3章 地域福祉の推進目標[【10年】の長期的な視点で「みんな」ですすめていくこと]・・

(1)地域福祉の推進を通じてめざすべきまちの姿 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(2)地域福祉を推進していくうえでの基本的な視点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(3)地域福祉の取り組みにおける役割分担の考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(4)地域福祉を推進するための取り組みの柱 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第4章 区役所が先導的・重点的に推進する事業[【3年】で取り組むこと]・・・・・・・・・・・・

(1)ひとりでも多くの人が地域の行事や活動に参加し、つながりをつくるプロジェクト ・・・

(2)新たな担い手の力も活かして、多様なニーズに応える活動をつくるプロジェクト ・・・・・

(3)地域の主体的な取り組みを支えるしくみをつくるプロジェクト ・・・・・・・・・・・・・・

第5章 今後の取り組み[協働による効果的な推進に向けて]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(1)区民、各種団体、事業者等の【各々の活動計画】づくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(2)【地域別の活動計画】づくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(3)PDCAによる計画の推進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

資 料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

計画の策定経過 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

区民意識調査の結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

地域福祉カルテ(様式)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

用語説明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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第1章 計画の策定にあたって

(1)計画策定の背景と経過

社会の構造が変化し、地域で生活していくうえでの課題が多様化、増大しているなかで、

だれもが安心して自分らしく暮らしていくために、地域に関わるあらゆる人々や組織の力

をあわせて、多くの課題に効果的に対応していくことが求められています。

生活におけるさまざまな“困りごと”(※)の予防や対応をすすめる福祉も、公的な制

度に基づくサービスを土台としながら、区民、各種団体、事業者などが、それぞれの特長

を活かして役割を分担し、お互いに協力していかなければ、多様な“困りごと”に的確に

対応することは難しくなっています。

こうしたなかで、“困りごと”が起きたときには遠慮なく助けを求め、おたがいさまの

意識で支えあい、また、さりげなく気遣いあって“困りごと”が起こりにくい住みよいまち

づくりをすすめていけるよう、顔が見える地域のなかでのつながりを活かし、ニーズにき

め細かく応えていくしくみとして、【地域福祉】の推進がいっそう重要性を増しています。

(※)この計画では、地域での生活のしづらさや日常生活での不便や困難など、多くの人

が共感しあえる生活課題を“困りごと”と表現しています。

【地域福祉】とは、だれもが地域のなかで、地域とのつながりをもち、健康で安心し

て心豊かに暮らしていけるように、地域のあらゆる力をあつめて、地域にあった福祉

のしくみをつくることです。

だれもが、困ったときは受け手になり、たとえ小さくてもできることで担い手にも

なってお互いに支えあうことで、地域で暮らし続けられるようにすると同時に、あた

たかなつながりのある、住みよいまちをつくっていくことをめざしています。

地域福祉を推進するために、大阪市では平成16年から全市を対象とした「大阪市地域福

祉計画」を策定し、地域の関係者と協働して取り組んできました。その成果をふまえつつ、

平成24年度からは「ニア・イズ・ベター」の考え方に基づき、各区が区や地域の実情に応

じて地域福祉の取り組みをすすめていくことになりました。平成24年に「大阪市地域福祉

推進指針」が策定され、各区において将来の新たな基礎自治体における福祉計画の基礎と

なる、地域福祉ビジョンづくりが位置づけられています。

そこで、東住吉区役所(以下、「区役所」という。)では、区民意識調査や地域データの

収集・分析を実施し、「東住吉区地域福祉計画」の基本方針として、【地域福祉の課題と区

役所の取り組み】を策定しました。

この基本方針では、調査等を通じて明らかになった地域の状況をふまえて、東住吉区で

地域福祉を推進していくうえでの課題と、長期的な視点で取り組んでいくべき方向性、そ

の実現のために区役所が先導的・重点的に取り組む事業を定めています。

今後、この基本方針をふまえて、東住吉区の地域福祉に関わるあらゆる人々や組織の参

加と協働のもとで具体的な取り組みをすすめていくよう、区民、各種団体、事業者などが

主体的に取り組む【各々の活動計画】や、地域の状況に応じた【地域別の活動計画】の作

成を推進・支援し、行政と区民や団体、事業者などのみなさんの協働による地域福祉を推

進していきます。

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(2)計画の位置づけ

東住吉区地域福祉計画は、東住吉区将来ビジョンで定めた将来像である「新しい東住吉

の創造、市民に愛され誇れるまち、住みよいまち」を実現するために、地域福祉を推進す

る取り組みを行政と区民や団体、事業者などのみなさんが協働ですすめていくうえでの指

針となるものです。

そのため、大阪市が定めた大阪市地域福祉推進指針をふまえつつ、東住吉区の特性や区

民のニーズに基づく取り組みを掲げました。

また、この計画は、平成18年度から取り組んできた東住吉区地域福祉アクションプラン

を引き継ぎ、発展させた計画であり、これまでの取り組みの成果や課題も反映されるよう

推進します。

(3)計画の期間

地域づくりは長期的な視点ですすめていく必要があるため、この計画では長期的な視点

で取り組んでいくべき方向性を、概ね10年後(平成35年度)を目標として設定しました。

また、行政と区民や団体、事業者などのみなさんが協働して地域福祉を推進するための

条件整備や早期に対応すべき課題への対応として、区役所が先導的・重点的に取り組む事

業は、平成26~平成28年度の3年間を計画期間として実施していきます。

(4)計画の策定方法・推進方法

この基本方針は、区民意識調査の結果や東住吉区の地域福祉に関する各種データをふま

えて、区役所・区社会福祉協議会(以下「区社協」という。)の関係部局職員による東住

吉区地域福祉計画策定作業部会で原案を作成し、パブリックコメントで区民のご意見を反

映して策定しました。

今後、具体的な取り組みを協働してすすめるための行動計画として、

・区民、各種団体、事業者などが主体的に取り組む【各々の活動計画】

・地域の状況に応じた【地域別の活動計画】

の作成を推進・支援します。

また、これらを着実に推進していくために、PDCA(事業を継続的に改善するしく

み)の考え方に基づく取り組みを推進していきます。

(※)推進方法の具体的な内容は、第5章に記載しています。

東住吉区地域福祉計画

【地域福祉の課題と区役所の取り組み】

【各々の活動計画】・【地域別の活動計画】

協働 作成を推進・支援

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第2章 東住吉区の地域福祉の現状と課題

(1)東住吉区の概況

東住吉区では、第二次世界大戦後から昭和40年にかけて急速に住宅開発がすすみ、現在

では区域の約90%が閑静な住宅地域となっています。また、大阪都心へ出るのに便利な場

所であることから、近年はワンルームマンション等も含めた集合住宅が増えています。

区の人口は、昭和40年をピークとして減少を続けていますが、年齢別にみると0~14歳

の年少人口、15歳~64歳の生産年齢人口が減少し、65歳以上の高齢者人口は増加していま

す。ただし、地域別にみると新たな集合住宅の建設によって若い世代や子どもなどが流入

し、人口が増加しているところもあり、地域によって違いが出ています。また、世帯数は

増加傾向にあり、世帯の小規模化がすすんでいます。

区内には小学校区ごとに14の地域があり、地域住民のコミュニティが形成されています。

また、平成24年度末には全地域で地域活動協議会が設立され、連合振興町会をはじめとし

た地域団体等が地域の課題を共有し、地域福祉や青少年の健全育成・生涯学習、防災・防

犯、コミュニティなどをテーマとして、地域の特性を活かした活動が展開されています。

区内を走る地下鉄谷町線・御堂筋線、近鉄南大阪線、JR大和路線・阪和線の駅付近は

商業地域として発展しており、特に駒川商店街は、大阪市内でも有数の商店街として知ら

れています。区の南西部の一角を占める長居公園は市内第3位の大きな公園で、園内には

長居競技場をはじめとする各種スポーツ施設、植物園や自然史博物館などの文化施設があ

り、多くの市民から親しまれています。

東住吉区は、平成25年4月に「新しい東住吉の創造、市民に愛され誇れるまち、住みよ

いまち」を将来像とした東住吉区将来ビジョンを策定し、安全で快適な住環境というポテ

ンシャルを活かして、「住みたい、住んでよかった、住み続けたいと思うまち」をめざし

た施策を展開しています。また、区民で構成する委員による区政会議を設置し、区政や区

役所が実施する事業への意見交換や評価を通じて、区民の意見を反映した区政運営を推進

しています。

(2)地域福祉の取り組みや担い手の状況

東住吉区では、区民、各種団体等によるさまざまな地域福祉活動が展開されており、地

域生活を支援する福祉サービス等とも協働して、地域福祉を推進しています。

① 地域福祉活動

(地域に密着した福祉活動)

小学校区域などの地域に密着した福祉活動(小地域福祉活動)として、友愛訪問等によ

る見守り活動や、親子サロン、ふれあい喫茶、高齢者食事サービスなどのサロン活動、生

きがいづくり、健康づくりや世代を超えた住民の交流を図るための行事など、地域ごとに

特色のある活動が、地域社会福祉協議会などが中心となって行われています。

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(民生委員・児童委員の活動)

東住吉区では、199名の民生委員・児童委員と28名の主任児童委員が委嘱され(平成25

年12月現在)、地域住民を支援するボランティアとして、高齢者、障がいのある人、子ど

もの福祉などについて相談を受け、自立を助けるよう支援する活動を行っています。

(ボランティア・NPO等の活動)

東住吉区社会福祉協議会が設置しているボランティアビューローには、グループ・個人

のボランティアが登録しており、地域・施設や個別のニーズに対応した活動を行っていま

す。また、保健福祉センターが実施する健康講座を修了した方で組織されている健康づく

り推進協議会や食生活改善推進員協議会が、健康づくりや食の改善などの自主組織活動を

行っています。

また、地域福祉に関わる活動を行うNPO法人が、区内でも設立されています。

(当事者活動の活動)

同じニーズをもつ人々による当事者活動として、老人クラブ、障がいのある人や家族の

会、子育てサークルなどの活動が行われています。

(事業所や企業の社会貢献活動)

事業所や企業の社会貢献として、地域福祉に関わる活動も行われています。また、事業

者の団体による取り組みとして、まちの電気店と区社協が協働して高齢者の見守りネット

ワークを広げる活動や、大阪城南女子短期大学と駒川商店街の協働による「こどもあそび

ひろば」(育児相談会も実施)などの活動も行われています。

② 地域生活を支援する福祉サービス

福祉に関するサービスは、支援や介護が必要になってもできるだけ住み慣れた地域で生

活できるよう支えていく方向で充実が図られてきており、国、大阪府、大阪市の制度に基

づく各種のサービスが実施されています。

③ 相談窓口

区役所では、福祉や保健に関する各種の相談や、サービスの利用に関する手続きなどを

行っています。

高齢者の介護や福祉に関する相談窓口として、地域包括支援センター(4か所)とブラ

ンチとなる総合相談窓口(3か所)を設置しています。

障がいのある人の相談窓口として、障がい者相談支援センターを設置しています。また、

障がいのある児の療育に関する相談は区役所で対応しています。

子育てに関する相談は、区役所の子育て支援室などで対応しています。

これらの分野別の施策では対応の難しい制度の狭間にある課題の相談に対応するため、

区役所に地域生活支援ソーシャルワーカーを配置しています。

地域では、民生委員・児童委員、主任児童委員や、身体障がい者・知的障がい者相談員

などによる相談活動が行われています。また、日常生活に関する相談や福祉サービスの紹

介、地域団体等のネットワーク化を推進する地域福祉コーディネーターを概ね小学校区ご

とに配置するよう、地域への補助を行っています。

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④ 地域福祉をすすめる組織やネットワーク

(地域団体)

地域の活性化に向けて、地域団体、住民、企業、NPOなどが参加し、地域課題を共有

しながら連携して活動するしくみとして、地域活動協議会が地域ごとに設立されました。

地域活動協議会には、小地域福祉活動の推進組織である地域社会福祉協議会なども参加し、

青少年・生涯学習、地域福祉、防災・防犯やまちづくりの推進に関する活動が行われてい

ます。

(東住吉区社会福祉協議会)

住民、関係機関、行政機関、当事者組織などで構成される社会福祉法に位置づけられた

地域福祉推進団体です。福祉課題を地域全体の問題ととらえ協働して解決するよう、サー

ビスの開発・実施、住民活動の支援、広報、ネットワークづくり等の事業を行っています。

(地域支援システム)

大阪市全体のしくみとして、だれもが住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、概ね小

学校区ごとに地域ネットワーク委員会、区に地域支援調整チームを設置し、住民、地域団

体、保健・医療・福祉関係者などのネットワークにより、見守りやニーズの発見、支援へ

のつなぎ、地域の取り組みに関する検討などを実施するとともに、市の関係先への提言も

行われてきました。現在はニア・イズ・ベターの方針により、区役所による再構築をすす

めています。

(※)この計画の第4章で、地域支援システムの再構築を位置づけています。

⑤ 地域福祉活動の課題

小世帯化がすすむとともに家族や地域での関わりが希薄化するなかで、地域生活におけ

る多様な課題を解決していくためには、地域福祉活動の担い手を増やし、さまざまな場面

で、それぞれの長所を発揮して補いあうしくみをつくっていく必要があります。

しかし現実には、活動の担い手が高齢化するなかで、一部の担い手に役割が集中するな

ど負担が大きくなっており、いっそう後継者が不足する状況につながっています。だれも

が地域で安心して暮らせるよう、新たな地域活動の担い手を育成していく必要があります。

また、各地域の地域活動協議会が地域福祉活動においてもプラットフォームとなり、保健

・医療・福祉の関係者やボランティア、NPO、企業など、地域に関わる多様な人々や組

織が参画・協働して、地域社会全体で支える取り組みをすすめていく必要があります。

地域が主体となって地域課題を解決することで、地域のなかでのヒト・モノ・カネ・情

報等の資源の循環を促し、活動の自律性を高めるとともに、人々のつながりによる地域の

力(ソーシャルキャピタル)の充実や、地域にねざした経済活動などを通じて地域の活性

化を図っていくことも、地域福祉活動のあり方を考えていくうえでの重要な課題となって

います。

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(3)区民の健康や福祉の状況

前項でみたように、東住吉区ではさまざまな地域福祉活動や地域生活を支援する福祉サ

ービス等による地域福祉を推進していますが、少子高齢化や核家族化、経済や雇用などの

社会構造の変化の影響も受けて、区民の健康や福祉に関する課題が生じています。

① 少子化が進行し、子育てに支援を要する世帯が増加しています

東住吉区では、1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率が、平成15~

19年の1.21から、平成21~23年では1.29と若干増えていますが、国全体の1.39を大きく下

回っています(人口を維持するためには、日本では現在約2.07が必要とされています)。

また、ひとり親世帯は、平成22年で母子家庭が1,099世帯、父子家庭が64世帯で、全世帯

に占める割合は、大阪市全体の1.74%に対して、東住吉区は1.94%と大きくなっています。

少子化がいっそう進行し、核家族化や地域のつながりの希薄化など社会環境が変化する

なかで、身近な地域に相談できる相手がいないなど孤立し、育児不安やストレスを抱える

子育て家庭が増えていることも少子化の要因ともなっていると考えられることから、情報

提供や適切な支援を、妊娠期から出産、乳幼児期を通じて行っていく必要があります。

また、発達の障がい(疑い)に関する相談が増加し、乳幼児健診や訪問事業などで把握

されるケースも増えています。親に障がいや疾患があるケースなども含め、育児のしづら

さが虐待の原因ともなっており、早期に発見するとともに、子育ち、親育ちを支援してい

くよう、地域とも連携して取り組みをすすめていく必要があります。

② 高齢化がいっそう進行し、高齢夫婦や高齢単身世帯が増えています

平成22年の東住吉区の高齢者の人口は、65~74歳の前期高齢者が17,666人、75歳以上の

後期高齢者が15,969人で、65歳以上の人が全人口に占める割合である高齢化率は25.7%と

なっています。これを平成7年と比較すると、前期高齢者は約1.3倍、後期高齢者は約1.7

倍となっており、高齢者のなかで、介護や支援を必要とする人の割合が大きくなる後期高

齢者が増えています。

また、平成22年の高齢夫婦世帯は6,008世帯、高齢単身者世帯は9,355世帯です。平成7

年と比較すると高齢夫婦世帯は約1.3倍、高齢単身者世帯は約1.8倍に増え、全世帯に占め

る割合も、高齢夫婦世帯が8.0%から10.0%に、高齢単身者世帯が8.9%から15.6%に増加

しており、家族による支援が受けにくい人や世帯が増えていることから、地域での見守り

や支えあいの活動をいっそう推進していく必要があります。

③ 障がい者支援サービスの利用者が増加しています

平成24年度の障がい者手帳所持者数は、身体障がい者手帳が6,827人、療育手帳が1,144

人、精神障がい者保健福祉手帳が1,386人です。いずれも増加傾向にありますが、平成19

年度とくらべて、身体障がい者手帳の所持者数は約14%、療育手帳の所持者数は約24%の

増加であるのに対し、精神障がい者保健福祉手帳の所持者数は約87%の大幅な増加となっ

ています。これは、社会構造の変化によってこころの疾患が増加するとともに、精神疾患

が社会的に認知されるようになってきたことも、その要因と考えられます。今後も障がい

者支援サービスを利用する人が増えていくこともふまえて、支援体制づくりをすすめてい

く必要があります。

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④ 社会的に孤立した人が増加しています

外に出て活動することがなくなり、家庭内に閉じこもっている高齢者、地域とのつなが

りが少なく、介護や育児の負担を一人で抱え込んでいる介護者や養育者、就業等による社

会参加ができず、ひきこもりがちの若者など、複合的な課題を抱えて支援を必要としなが

ら、社会的に孤立し、適切な支援につながっていない人々が増えています。こうした状況

をふまえ、積極的に出向いてつながりをつくるとともに、地域のなかで役割や居場所を見

つけ、孤立状態に戻ることを防止するよう支援する取り組みも必要となっています。

⑤ 高齢者や児童への虐待、夫婦間の暴力などの相談が増加しています

平成24年度は、高齢者虐待相談48件、DV(ドメスティックバイオレンス:配偶者によ

る暴力)相談42件、児童虐待にかかる相談68件が区役所に寄せられています。また、平成

21年度に児童虐待に関する全市的な専用ホットラインが開設されて、市子ども相談センタ

ーへの相談が急増しており、平成24年度の市全体での相談件数は2,823件となっています。

⑥ 生活保護の世帯保護率は市平均を上回り、微増傾向が続いています

東住吉区での生活保護の世帯保護率は、平成23年に100‰を超え、平成25年10月1日現

在では108.2‰となっています。これは全区の平均とくらべて22.4ポイント高く、特にこ

の2年間は差が開きつつあります。被保護世帯を類型別にみると、傷病・障がい、母子、

その他世帯は横ばいか減少傾向にありますが、高齢世帯は増加傾向にあり、全体的に微増

傾向が続いています。

⑦ 健康状態に課題をもつ人の割合が大きい傾向がみられます

平成17年の東住吉区の平均寿命は、男性が77.8歳(24区中7番目に長い)、女性が84.5

歳(24区中14番目に長い)と、男女で差が開いています。また、平成24年の死因の第1位

は男性・女性とも悪性新生物(がん:439人)、次いで心疾患(204人)、肺炎(168人)、脳

血管疾患(135人)です。また、悪性新生物による死亡率は、人口10万人に対して肺がん

が74.5、大腸がんが36.9、胃がんが46.9、乳がんが11.5、子宮がんが4.6と、肺がん、胃

がん、乳がんは市平均よりも高くなっています。

一方、特定健康診査の受診者率は平成24年度で20.5%にとどまっており、疾病を予防す

るためにも、“自分の健康は自分で守る。認知症やねたきりにならない。”という意識を高

め、みんなで健康づくりに取り組む地域づくりをすすめていく必要があります。

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(4)地域福祉に関する区民の意識やニーズ(区民意識調査の結果から)

この計画の策定にあたって平成25年10月に実施した区民意識調査では、東住吉区での暮

らしや地域のつながりに関して、つぎのような状況や課題が示されています。

(調査の実施概要)

・調査の目的:東住吉区地域福祉計画の策定にあたり、区民の日常生活や地域との関

わり、地域福祉の担い手としての参加などの状況と課題を把握するた

めに実施しました。

・調査の対象:平成25年8月30日現在の住民基本台帳から、20歳以上の区民から年齢

別の割合(10歳ごと)に応じて、5,000人を無作為に抽出しました。

・調査の方法:郵送によって配布・回収を行う自記式質問紙法で実施しました。

・回収状況 :宛先不明による返送分(93通)を除いた有効発送数 4,907通に対して、

白紙回答(5通)を除いた有効回収数は 2,024通で、有効回収率は

41.2%でした。

(※)本調査の回答者は、20歳以上の区民全体の年齢、性別構成と比較して年齢が

高い人と女性の割合が大きくなっています。また、町会に加入していると答

えた人の割合が実際の加入割合よりも大きかったため、これらの属性の人々

の状況や意見が強く反映されている可能性があります。

① 地域でのつながりについて

(地域に対する意識)

・約6割の人が「自分は地域の一員だと思う」、8割近い人が「今後も住み続けたい」と

答えており、地域への愛着をもつ人が多いと考えられます。

・約6割の人は「地域の人は大切だと思う」と考えています。一方で、4割以上の人は住

民のマナーが気になると答えています。

(地域の人とのつながり)

・回答者の8割は町会に加入しています。5割あまりの人は近所に親しい友人・知人がお

り、困ったときには相談したり助けあえる人が3割強、家を行き来したり立ち話をする

などの親しい人がいる人は7割弱であるなど、多くの人は地域の人たちと一定以上のつ

ながりをもって生活しています。

・一方で、1割強の人は世帯単位でみても近所の人とのつながりがほとんどなく、緊急時

に支援が得られないことなどに不安を感じている人もいます。

・3割弱の人は、地域で気になることとして、地域のつながりが弱くなったことをあげて

おり、状況が変化してきていることもうかがえます。

(地域での支えあい)

・5割強の人は「近所の人と助けあっていることがある」と答えています。また、6割以

上の人ができるだけ地域の人と助けあいたいと考えており、現在は地域とのつながりが

少ない人でも、そのような意識をもつ人もいます。

・一方で、有償活動なども含めた、新たなかたちでの支えあいを希望する人もいます。

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② 地域の活動への参加について

(地域の行事やおまつりへの参加)

・地域の行事やおまつりには約4割の人が参加しており、約15%の人は今後参加したいと

答えていますが、“受け手”としての参加を希望する人が多いようです。

・防災や防犯に関する地域での活動に参加している人は(これらの問題への意識の高さと

くらべて)多くありません。

・地域の活動や行事への参加が、近所の人と親しくなったきっかけになる場合もあります。

(地域の活動の認知と参加)

・地域活動協議会等を含めた地域団体の活動をよく知っている人は2割あまり、NPO・

ボランティア活動、当事者活動、企業の社会貢献活動をよく知っている人は数%にとど

まります。

・地域団体の活動に参加している人は約2割、NPO・ボランティア活動、当事者活動、

企業の社会貢献活動に参加している人は、区外での参加も含めて数%です。一方、3割

程度の人はこれらの活動に興味をもっています。

・これらの活動に参加している人の割合は70歳代が最も大きいですが、子育てサークルな

どの活動には就学前の子どもがいる人の1割が参加しています。

(活動への参加を推進・阻害する要因)

・地域の活動に参加している人の7割は、誘われて参加しています。ただし、70歳代や30

歳代では自分から参加した人の割合が大きめです。

・活動に参加するにあたり、社会や地域のために役立ちたいという意識と、自分のために

なるという意識の両面がありますが、年齢や性別によって重視するものに多少の差がみ

られます。

・時間がないことや健康の問題とともに、活動に関する情報や参加のきっかけがないため

参加につながっていない人が少なくありません。

(活動に関する情報・拠点について)

・地域の情報を得るうえで、広報紙や回覧板に加え、ホームページなども含めた多様な情

報が一定の役割を担っています。

・町会の掲示板は、町会に加入していない人なども含め、比較的幅広く活用されています。

・地域の活動拠点としての「地域の会館」に行ったことがある人は2割強にとどまります。

③ 生活課題への対応について

(健康に関する課題)

・「健康」と答えた人は4割で、約1割の人は健康の問題や介護の必要性などで日常生活

に支障があります。

・ほとんどの人は、何らかのかたちで健康に気をつけて生活しています。

(災害や犯罪に対する不安)

・9割の人は、災害に関して何らかの不安を感じていると答えています。

・地域で気になることとして、災害や犯罪も多くあげられています。

(介護や子育ての負担)

・地域で気になることとして、高齢者の生活や介護を最も多くの人があげています。

・世帯に介護や支援が必要な高齢者・障がいのある人がいると答えた人は約2割です。

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・介護をしている人の3割弱、子育てをしている人の2割弱は、介護・子育ての負担で困

っていると答えています。

(暮らし向きの不安)

・1割あまりの人が暮らし向きがよくないことで困っており、40歳代で割合が大きめです。

(つながりの少なさによる不安)

・倒れたときの発見、緊急時の支援などの不安や、話相手や相談相手がいないことで困っ

ている人が、特に地域とのつながりが少ない人などで多くなっています。

(日常生活での困りごと)

・力仕事などのちょっとしたことや、買い物などに不便を感じている人もいます。

(相談相手)

・困ったときの相談相手として、約15%の人は近所の人をあげています。

・公的な相談窓口として、行政機関とともに、医療機関、ケアマネジャー、福祉施設、保

育所等があげられています。

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(5)地域ごとの状況(地域福祉カルテの作成)

地域福祉に関する現状や区民意識調査の結果にも、地域福祉に関する課題やそれらに対

応していくための取り組みは、地域によって違いがあることが示されています。

そのため、生活に身近な地域で、よりきめ細かな地域福祉を推進していくには、地域の

状況を的確に把握し、地域福祉に関わる多様な人や組織が課題を共有し、ともに考え、協

働して取り組んでいくことが重要だといえます。取り組みをすすめるためのツールとして、

これまでにみてきた地域の状況を地域ごとに整理した「地域福祉カルテ」を作成すること

も効果的だと考えられます。

この計画では、カルテに記載する事項などの枠組みを例示しましたが、今後、地域の方

々がお持ちの情報を活かして、さらに充実したカルテにして、地域の状況にあった地域福

祉のあり方を検討する資料として、【各地域の活動計画】づくり(第5章に記載していま

す)につながっていくよう推進・支援します。

《カルテに記載する事項(例)》

○地域の概要

・地域の特色

・人口・世帯の推移(総数、年齢別、家族類型別)

・住宅の状況(所有別、建て方別)

・施設等の状況(行政・公共施設、福祉施設・事業所、保健・医療施設、教育施設、

公園・緑地、その他)

・交通機関等の状況(鉄道、バス、その他)

○コミュニティの状況

・地域活動協議会参加団体、その他の地域で活動している団体等

・町会加入割合

・地域の年間行事、定例的な活動・事業等

・地域の広報紙・情報を伝えるしくみ

[区民意識調査の結果から]近所づきあい、地域の行事への参加、地域に対する意識

○地域福祉の取り組み・担い手・資源等

・小地域福祉活動(高齢者食事サービス、ふれあい喫茶、親子サロン、その他)

・地域の担い手(民生委員・児童委員、老人クラブ、青少年団体、その他)

・その他の地域福祉活動(ボランティア団体・NPO、CB・SB、企業の社会貢献等)

[区民意識調査の結果から]地域活動の認知・参加、

近所での助けあいの状況、災害時の支援活動

○地域福祉のニーズ・課題

・支援が必要な人(高齢者、障がいのある人、子ども、生活困窮者、その他)

[区民意識調査の結果から]困っていることや心配なこと、地域で気になること

・地域福祉をすすめるうえでの課題

・地域で取り組むこと → 【地域別の活動計画へ】

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(6)地域福祉計画で力を入れて取り組むべき課題

東住吉区の地域福祉の状況やニーズをふまえ、東住吉区地域福祉計画において特に力を

入れて取り組んでいくべき課題を、つぎのように整理しました。

① 一人ひとりが、自分にも関わりのあることとして地域福祉をとらえ、関心をもって主体

的に取り組む意識を広げる

少子高齢化と核家族化のさらなる進行や経済のグローバル化など、社会の構造が大きく

変化しているなかで、日常生活の“困りごと”はだれにでも起こりうる課題となっており、

東住吉区でも現実に多くの人が、困りごとや不安を抱えて生活しています。

そうした状況のなかで、だれもが地域のなかで、地域とつながりをもち、安心して心豊

かに暮らしていけるように、地域のあらゆる力をあつめて、地域にあった福祉のしくみを

つくることの重要性を理解し、自分自身の問題として、無理なく続けられるかたちで、で

きることやしたいことで参加する意識を高めていくことが大切です。伝わりやすいかたち

で情報を提供し、ともに学び、考える場にもつながるように、広く、強く、呼びかけてい

く必要があります。

② 生活のなかで“困りごと”ができるだけ起こらないように、また、起きたときは早期に

的確に対処できるようにする

“困りごと”が起きてしまったときは、できるだけ早く的確に対処することが何よりも

大切です。地域福祉への理解を深めることで、一人ひとりが自分の“困りごと”に気づき、

対処する力を身につけるとともに、まわりの人が気づいて伝えてあげることも重要です。

また、そうした意識をもつことでよりよい生活をつくり、“困りごと”を未然に防いでい

くことが、地域福祉が最終的にめざすことです。

そのために、地域のなかでお互いに見守り、声を掛けあうつながりを広げていくととも

に、身近なところで気兼ねなく相談でき、そこから必要な支援に的確につながるしくみを

確立していく必要があります。

③ 多様な“困りごと”を的確に解決できるように、地域のさまざまな力を活かして支援す

るしくみを充実する

多様で多くの“困りごと”に対応していくには、一人でも多くの、そして多彩な人々や

組織の力をあわせて取り組んでいくことが不可欠です。公的な制度に基づくサービスを土

台としつつ、区民や各種団体などが、それぞれが得意なことを活かして役割を担っていく

ことが、地域にねざした地域福祉の目標でもあります。

しかし、地域においては、活動の担い手の高齢化や固定化が大きな問題となっています。

一方で、活動に関心をもちつつも、参加のきっかけが得られない人も少なくありません。

また、これまで福祉とは関わりが少なかった事業者や企業など参加し、生活のさまざまな

面でのつながりを活かしていけば、大きな力を発揮していくことが期待できます。

そのために、さまざまな思いや力(人材、活動や事業、拠点、資金など)を活かして地

域福祉に取り組んでもらえるように、参加の呼びかけや支援を積極的に行っていくことが

重要です。

また、区民のニーズに的確に対応していくために、地域の先駆的な取り組みの成果を活

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かして事業化、制度化することも含めて、地域生活を支援するサービスを充実していく必

要があります。

④ だれもが生活しやすく、“困りごと”が起こりにくい地域の環境をつくる

“困りごと”が起こりにくく、また、起きてしまったときには的確に対応できるように

するには、人と人のつながりがあるあたたかなコミュニティや、安全で快適に生活できる

環境を整えていくことも重要です。

東住吉区では今でも地域とのつながりをもつ人が多いですが、以前より希薄になったと

感じている人も増えています。少子高齢化がすすむなかで、子どもや仕事などでのつなが

りとは別の、新たなつながりづくりも求められており、人々の関心にマッチした行事や活

動なども活かして、つながりを広げていくことが必要です。

また、安全・安心は心豊かな生活をおくるうえで基盤となるものであり、そのための環

境整備や、防災、防犯の取り組みをいっそうすすめていく必要があります。特に災害や犯

罪などに対して弱い立場に置かれがちな人々を支えることは、地域福祉の重要な課題のひ

とつであり、いざというときに支えあえるように、日常的な取り組みをすすめていくこと

が重要です。

虐待や権利侵害の問題も増えています。一人ひとりの権利に対する理解を深めるととも

に、必要な支援を的確に行っていくことで、弱い立場に置かれがちな人々の虐待や権利侵

害が起こらない環境づくりをすすめていくことが喫緊の課題です。

⑤ これらの取り組みを総合的・体系的に、効果的にすすめるしくみをつくる

地域福祉は生活全般に関わる幅広い取り組みであり、多様な、多くの人々や組織の参加

を得て、役割を分担し、お互いに協働して取り組んでいくことで、効果的にすすめていく

ことができます。

そのために、思いや課題を共有し、ともに取り組むための話しあいをすすめていくため

のプラットフォームとなる場やしかけ、各々の主体的な取り組みを支援するしくみを充実

していく必要があります。

これらの取り組みを促進していくうえでの基盤づくりとして必要なこと

これら「①~⑤」の取り組みを促進していくうえでの基盤づくりとして、つぎのような

取り組みを先導的・重点的にすすめていくことが重要だと考えられます。

○ 地域や地域福祉への関心を広げるためにも、だれもが地域とのつながりをもてるよう

に、地域の行事や活動などもきっかけとして活かしながら、呼びかけを行っていく。

○ 地域の多様な課題を解決するための活動や事業を広げていくために、地域団体等を基盤

としつつ、新たな発想で、新たな担い手の参加を促進していく。

○ 地域福祉をすすめるネットワークとしての「地域支援システム」を再構築し、区民、団体、

事業者、関係機関等と区役所が協働して、上記の取り組みをより効果的にすすめていく。

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第3章 地域福祉の推進目標

[【10年】の長期的な視点で「みんな」ですすめていくこと]

東住吉区の地域の状況をふまえ、長期的な視点にたって方向性を共有しながら、区民、

団体、事業者や区役所・関係機関などが「みんな」で協働して地域福祉をすすめていくよ

う、【10年】先を念頭に置いた推進目標を設定します。

これらの目標や方向性に沿って、それぞれができることやすべきことを考え、同じ思い

をもつ人々とも協働しながら具体的に推進していくことで、東住吉区の地域福祉を体系的

・総合的に推進していきます。

(1)地域福祉の推進を通じてめざすべきまちの姿

新しい東住吉の創造、市民に愛され誇れるまち、住みよいまち

東住吉区将来ビジョンでは、安全で快適な住環境を活かし、「住みたい、住んでよかっ

た、住み続けたい」と思うまちをめざして、区の将来像を「新しい東住吉の創造、市民に

愛され誇れるまち、住みよいまち」と定めています。

この将来像をより具体的に実現していくために、だれもが“しあわせに”暮らせるまち

づくりをすすめていくよう、ひとりでも多くの人ができること、したいことで参加し、公

と民のさまざまな力が協働して、地域福祉を推進します。

(2)地域福祉を推進していくうえでの基本的な視点

めざすべきまちの姿を実現していくために、つぎの視点を共有し、それぞれの立場で、

地域福祉の推進に向けたさまざまな取り組みを推進します。

(地域福祉の推進目標は) (その推進方法として)

(こうした取り組みを通じて)

○ だれもが健康で心豊かに、

安全・安心な生活をおくる

ことができるよう、よりよ

い暮らしづくりと“困りご

と”の解決をめざします。

○ 地域のさまざまな力で支えあいながら、一人

ひとりが主体的に取り組みます。

○ さまざまな人々や組織などのつながりを広げ、

それぞれが特長を活かして協働して、効果的

に取り組みを推進します。

○ 支えあって取り組むことを通じて、人と人のつながりがある、みんながいきいき

と暮らせる住みよいまちづくりをすすめていきます。

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(3)地域福祉の取り組みにおける役割分担の考え方

だれもが必要なときには支援の受け手になり、たとえ小さくてもそれぞれができること

で担い手ともなって、みんなの参加と協働で推進していきます。

そして、公と民のさまざまな主体が、それぞれが得意なことを活かして地域福祉を推進

していくよう、つぎのような考え方を基本として役割を分担し、協働して取り組みます。

○ 一人ひとりの区民

・健康や生きがいを高めながら、“困りごと”が起こったときには早期に的確な支援

を受けて、よりよい暮らしをおくります。

・地域に関心をもち、お互いを理解して支えあうまちづくりに参加します。

○ 地域団体(町会・

地域社協等)

・地域福祉の基盤となる身

近な地域でのつながりづ

くりや支えあいの活動を

いっそう充実していくよ

う、より多くの住民に参

加を呼びかけながら、区

役所や専門機関などとも

連携して取り組みます。

○ テーマ型の活動を行う団体

(ボランティアグループ・

NPO・当事者組織等)

・それぞれの主体性に基づ

くとともに、専門性や固

有性を活かして地域団体

などといっそう連携し、

地域福祉のさまざまな課

題を解決する活動に取り

組みます。

○ 事業者(福祉事業者

・企業等)

・地域を構成する一員

として、それぞれが

提供するサービスや

人材・拠点・資金な

どの資源を活かし、

他の主体とも協働し

て地域福祉の推進に

取り組みます。

協働

(地域活動協議会)

・地域活動のプラットフォームとして、多くの団体や事業者等に参加を

呼びかけ、地域の課題を共有しながら、協働して活動を推進します。

○ 区役所・関係機関等

・地域福祉の土台となる福祉サービ

スや権利擁護などの公的な施策を

着実に推進するとともに、各主体

が参加し、協働して地域福祉をす

すめるための環境づくりや、主体

的な取り組みをすすめるための側

面的な支援などを推進します。

○ 区社協

・地域福祉を推進する専門機関とし

て、それぞれの主体の取り組みを

支援するとともに、協働してより

効果的に展開していくうえでの

“つなぎ役”としての機能を高め

ます。また、相談支援の専門性を

発揮し、地域の福祉課題の解決に

主体的に取り組みます。

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(4)地域福祉を推進するための取り組みの柱

公と民のさまざまな力が役割を分担し、協働して地域福祉を推進していくうえで、体系

的・総合的な取り組みをすすめていけるよう、第2章で整理した「地域福祉計画で力を入

れて取り組むべき課題」をふまえて、つぎの5つの柱を掲げます。

これらに沿って、それぞれができること、したいことを考え、いろいろな思いをつない

で協働して、それぞれの柱をつなぐ、広がりのある取り組みをすすめていきます。

そのため、みんなで取り組むうえでの基盤整備として、平成26~28年度の3年間に「区

役所が先導的・重点的に推進する事業」を第4章に、また、区民、各種団体、事業者等の

【各々の活動計画】や【各地域の活動計画】づくりに向けた取り組みを、第5章に記載し

ています。

① 地域福祉への関心や理解を広げます

《取り組む方向》

・地域福祉を一人ひとりの生活に関わることと捉え、よりよい暮らしづくりに取り組むと

ともに、“困りごと”が起きたときには的確に対応できる力を身につけるように、情報

や学習を活かして理解をすすめます。

《協働して「みんな」で取り組むこと》

A. 情報提供の充実

・地域福祉の多様な情報を発信し、必要な人に的確に伝えて効果的に活用します

・情報を受け取る意識や活用するスキルを高めます

B. 学習や話しあいの充実

・多様な場を活かして、地域福祉の学習や話しあいをすすめます

・学びや話しあいを、日常の取り組みや活動への参加につなぎます

④ 生活しやすく、“困りごと”が起こりにくい

地域の環境づくりをすすめます

① 地域福祉への関心や理解を広げます

②“困りごと”の予防や、

支援への早期のつな

ぎをすすめます

③“困りごと”を的確に支援する

取り組みやしくみを、“参加

と協働”で充実します

⑤ 地域福祉を効果的にすすめるしくみを充実します

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②“困りごと”の予防や、支援への早期のつなぎをすすめます

《取り組む方向》

・生活のなかでの“困りごと”ができるだけ起こらないように、また、起こったときには

早期に的確な支援につながるように、日常的な取り組みや、みんなで取り組むしくみづ

くりをすすめます。

《協働して「みんな」で取り組むこと》

C. よりよい生活づくりの推進

・健康づくりや生きがいづくりを、地域で支えあいながら主体的にすすめます

・安定した生活がおくれるように、生活の基盤を整えます

D.“困りごと”の発見・つなぎの充実

・“困りごと”に自分やまわりの人が早期に気づき、適切な窓口などにつなぎます

E. 相談支援の充実

・身近なところで相談でき、必要な支援につながるしくみを充実します

・“困りごと”をもつ人などへの、積極的なはたらきかけを充実します

③“困りごと”を的確に支援する取り組みやしくみを、参加と協働で充実します

《取り組む方向》

・さまざまな“困りごと”を解決していくために、多様なニーズに対応するサービスや活

動を充実するとともに、連携して効果的に支援するしくみを充実します。

・多様な主体の参加を得ながら、多様なサービスや活動の担い手を増やします。

《協働して「みんな」で取り組むこと》

F. 生活を支援するサービスや活動の充実

・新たなニーズへの対応も含めて、地域福祉のサービスや活動を充実します

・サービスや活動が効果的に提供できるよう、連携やしくみの改善をすすめます

G. サービスや活動の担い手の充実

・サービスや活動の担い手を確保するよう、呼びかけや養成を充実します

・よりよいサービスや活動ができるよう、担い手のスキルを高めます

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④ 生活しやすく、“困りごと”が起こりにくい地域の環境づくりをすすめます

《取り組む方向》

・いろいろなつながりをもちながら生活できる、住みよく“困りごと”が起こりにくいコ

ミュニティや、だれもが安全、快適、便利に暮らせる環境づくりをすすめます。

・弱い立場に置かれがちな人の、権利をまもるための取り組みを充実します。

《協働して「みんな」で取り組むこと》

H. 多様なつながりのあるコミュニティづくりの推進

・地域での多様なつながりの場や、それらがさらにつながるしくみをつくります

・“おたがいさま”の意識で、身近な地域で支えあう取り組みを充実します

I. 福祉のまちづくりの推進

・安全、快適に利用できるよう、都市施設や建築物などのバリアを改善します

・災害、犯罪などを防ぎ、安全で安心して暮らせるまちづくりをすすめます

J. 権利擁護の推進

・日常の生活を支え、虐待や権利侵害を予防します

⑤ 地域福祉を効果的にすすめるしくみを充実します

《取り組む方向》

・公と民のさまざまな立場・分野の人々や組織などが、効果的に協働して地域福祉を推進

していくために、それぞれが出会い、思いや課題を共有していくためのしくみづくりと、

それぞれの取り組みへの支援を充実します。

《協働して「みんな」で取り組むこと》

K. 地域福祉をすすめるしくみづくりの推進

・地域福祉に関わる人々や組織などがつながるネットワークを充実します

・地域での活動などを支援するしくみづくりと、取り組みを推進します

・身近な地域で交流や活動ができる拠点の有効活用を推進します

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第4章 区役所が先導的・重点的に推進する事業[【3年】で取り組むこと]

地域福祉の推進目標を推進していくうえでの基盤を整備し、各々の取り組みを促進して

いくために、平成26~28年度の3年間に区役所が先導的・重点的に取り組む事業として、

つぎの3つのプロジェクトを推進します。

これらは、第3章の「地域福祉を推進するための取り組みの柱」を横断的に捉えること

で、効果的・効率的に推進していくよう、各プロジェクト間の連携を図るとともに、すで

に実施している事業などとも関連づけながら、地域福祉推進機関である区社協や区民、団

体、事業者等と協働して推進していきます。

各プロジェクトは、項目ごとに記載した平成26年度に取り組むこと、平成27~28年度に

向けて検討・推進することに基づくとともに、第5章に記載したPDCAの視点に立って

評価や見直しを行いながら、効果的な事業展開を図ります。

《東住吉区地域福祉計画の推進体系》

【めざすべきまちの姿】

新しい東住吉の創造、市民に愛され誇れるまち、住みよいまち

【協働して「みんな」で取り組むこと】

地域福祉への

関心や理解を

広げます

“困りごと”の

予防や、早期の

対応へのつなぎ

をすすめます

“困りごと”を的

確に支援する取り

組みやしくみを、

“参加と協働”で

充実します

生活しやすく、

“困りごと”が

起こりにくい地

域の環境づくり

をすすめます

地域福祉を効果

的にすすめるし

くみを充実しま

【区役所が先導的・重点的に推進する事業】

(1)ひとりでも多くの人が地域の行事や活動に参加し、つながりをつくるプロジェクト

(2)新たな担い手の力も活かして、多様なニーズに応える活動をつくるプロジェクト

(3)地域の主体的な取り組みを支えるしくみをつくるプロジェクト

住民・各種団体・事業者等の【各々の活動計画】・【地域別の活動計画】

【基本的な視点】

・だれもが健康で心豊かに、安全・安心な生活をおくることができるよう、

よりよい暮らしづくりと“困りごと”の解決をめざします。

・地域のさまざまな力で支えあいながら、一人ひとりが主体的に取り組み

ます。

・さまざまな人々や組織などのつながりを広げ、それぞれが特長を活かし

て協働して、効果的に取り組みを推進します。

・支えあって取り組むことを通じて、人と人のつながりがある、みんなが

いきいきと暮らせる住みよいまちづくりをすすめていきます。

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(1)ひとりでも多くの人が地域の行事や活動に参加し、つながりをつくるプロジェクト

【取り組みの方向】

・東住吉区では、多くの区民が地域に愛着をもち、近所の人ともつながりをもって暮らして

いることが、区民意識調査の結果にも示されています。一方、活動に関心をもちながら、

きっかけがなくて参加していない人や、地域とのつながりが少なく、不安などを感じなが

ら生活する人もいることがわかりました。

・多くの人が関心をもつテーマにも焦点をあてて、地域とのつながりが少なかった人なども

含めて、ひとりでも多くの人々が参加し、出会い、つながりをつくることをめざす機会を

増やし、参加を通じて日常的なつながりも強めていくよう推進します。

【具体的に取り組むこと】

① 身近に参加できる行事や活動を通じた、新たなつながりづくりの推進

・区民の関心が高く、地域福祉がめざすだれもが安心して暮らせるまちづくりの重要な要

素である、防災・防犯、健康、子育て・子育ち、地域のつながりなどもテーマとして、

身近なところで気軽に参加できる新たな行事・活動を考えたり、既存の行事・活動に参

加しやすいような工夫などを行いながら、地域とのつながりが少なかった人などにも積

極的に情報を伝え、参加を呼びかけていく取り組みを推進します。

・地域が主体となって新たな行事や活動づくりをすすめたり、参加のきっかけづくりなど

に取り組んでいけるように、情報や研修の機会の提供、助言などを行うとともに、区役

所の事業を地域と協働して実施します。

[平成26年度に取り組むこと](【 】は第3章の主な関連項目)

・地域での子どもや高齢者などの見守り活動を広げていくよう、民生委員・児童委員等と

も連携して取り組みます。【D・I】

・防犯キャンペーンなどで関心を高めながら、「見守り隊」や「ながらパトロール」など

の安全・安心のための身近な活動に多くの人が参加するよう推進します。【G・I】

・生活習慣病や認知症の予防などのための、地域での自主的な健康づくり活動を推進する

しくみづくりを、区民や地域団体、健康づくり推進協議会、食生活改善推進員協議会な

どのボランティア団体、関係機関等と協働して推進します。【C・G】

・子育て世代の人が参加しやすい場として「子育てOHえんフェスタ」や「子育てファミ

リーうんどうかい」を開催し、地域の「親子サロン」などにもつなぎます。また、親子

サロンで「地域妊婦教室」や「健康診査」を実施し、出産前からの地域との交流を支援

します。【B・H】

・「高齢者食事サービス」や各種サロン活動が、地域のつながりを広げる場としていっそ

う活用されるよう、区社協と連携して従事者の交流などの支援をすすめます。【G・H】

・「区民フェスティバル」、「文化祭」などの多くの区民に親しまれているイベントの参加

者が地域の活動につながるよう、地域団体等とも連携して検討します。また、「クライ

ンガルテン広場」を通じて、花と緑を切り口にあらゆる世代を対象とした地域コミュニ

ティの活性化を図ります。【A・G】

([平成27~28年度に向けて検討・推進すること])(※)次ページに記載

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([平成27~28年度に向けて検討・推進すること])

・新たな参加をすすめる地域の活動を支援するよう、区役所が地域とも協働して実施する

各種事業の情報発信や、担い手の養成なども含めた地域の取り組みへの支援を充実しま

す。

・地域福祉やまちづくりへの関心を高めるとともに、参加のきっかけとなるイベントを、

地域・団体・事業者等とも協働して行うよう検討します。

② 地域を知り、学びを活動につなぐ取り組みの推進

・地域福祉は、だれもが健康で、安心して心豊かに暮らせるように支えあう取り組みであ

り、一人ひとりに関わりがあるものです。こうしたことを理解し、必要なときには的確

にサービスなどを利用する受け手として、また、それぞれができることで担い手となっ

て主体的に関わる意識を高めていくよう、さまざまなメディアや機会を通じて情報を発

信します。

・健康づくりや生きがいづくり、子育て、まちづくりなどに関する学習の場なども活かし

て地域福祉への理解を深めるとともに、地域課題の解決に向けた日々の実践につないで

いくよう、受け入れ先となる地域団体などとも協力して、呼びかけや活動を体験する取

り組みなどをすすめます。

[平成26年度に取り組むこと](【 】は第3章の主な関連項目)

・地域の魅力を再発見するための取り組みを活かして地域への愛着を高め、地域とのつな

がりづくりや、まちをよくする活動への参加につないでいくよう推進します。【B・G】

・各種福祉教育や中学生の海外派遣などの取り組み、学校や地域などでの各種の福祉教育

など通じて、地域課題の解決などに取り組む次世代の担い手づくりを推進します。

【B・G】

・地域のさまざまな課題解決に取り組むボランティアを養成するための講座等を、区社協

や健康づくり推進協議会、食生活改善推進員協議会などと連携して推進します。

【B・H】

[平成27~28年度に向けて検討・推進すること]

・各種の情報発信や学習事業において、「だれもが安心して心豊かに暮らせる」という広

い意味での地域福祉への理解をいっそう推進するよう、内容を充実します。

・各種の情報発信や学習事業が、地域の活動への参加につながるように、受け入れ先とも

調整してつなぐ取り組みを充実します。

Page 24: 東住吉区地域福祉計画 - Osaka · 2019-08-06 · -3- 第2章 東住吉区の地域福祉の現状と課題 (1)東住吉区の概況 東住吉区では、第二次世界大戦後から昭和40年にかけて急速に住宅開発がすすみ、現在

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③ 災害時にも支えあえるつながりづくり

・上町断層地震や南海トラフ地震の発生が予測されるなか、災害時の被害をできるだけ少

なくする減災の取り組みが非常に重要になっています。区民の関心も非常に高く、まち

づくりの大きなテーマとして取り組みがすすめられており、「自助」、「共助」、「公助」が

連携して対応できるしくみづくりをいっそう推進していきます。

・特に、日常生活に介護や支援が必要な人は、災害時にも弱い立場に置かれがちであり、

だれもが安全に避難できるよう地域で支えあうしくみが必要です。区民意識調査で、災

害時の支えあいには多くの人が参加できると答えていることもふまえ、いざというとき

のことを想定しながら日頃から支えあえるつながりをつくっていくよう、地域団体等と

連携して取り組みます。

[平成26年度に取り組むこと](【 】は第3章の主な関連項目)

・「防災講演会」をいっそう充実するとともに、「防災便利帳」の周知を図り、区民の防災

意識を高めます。【A・I】

・地域の自主的・自律的な防災訓練などを支援し、自分たちのまちは自分たちで守る「自

主防災組織」づくりを引き続き推進します。【H・I】

・緊急時に的確な医療や支援が受けられるよう、地域福祉アクションプランを通じて作成

した「あんしんわたしカード」の活用を、区社協と連携して推進します。【D・I】

[平成27~28年度に向けて検討・推進すること]

・自主防災組織と関係団体等が協働して、災害時要援護者を支援するしくみができるよう

取り組みます。

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(2)新たな担い手の力も活かして、多様なニーズに応える活動をつくるプロジェクト

【取り組みの方向】

・少子高齢化の進行や家族の機能の変化などによって、地域で生活していくうえでの“困り

ごと”が多様化・増大しており、公的な制度やサービスだけできめ細かく対応することは

難しくなっています。東住吉区では地域でのさまざまな支えあいの活動が行われています

が、ニーズに対応した担い手が十分に確保できない状況も、徐々に広がってきています。

・こうした状況のなかで、さまざまな“困りごと”を解決していくために、ソーシャルビジ

ネス・コミュニティビジネス、事業者の社会貢献・地域連携などの考え方も活かして新た

な担い手の参加を得ながら、新たな活動や事業をつくっていくよう推進します。

【具体的に取り組むこと】

① おたがいさまの支えあい活動の推進

・日常の家事や力仕事、留守にするときの子どもの見守りなど、日常生活でちょっと手伝

ってほしいことや、地域で生活していくうえでの“困りごと”などを、おたがいさまの

意識で支えあえるよう、身近な地域でつなぐしくみづくりを推進します。

・この取り組みは、有償型の活動とすることで担い手が確保しやすく、気兼ねなく利用で

きるしくみをめざしたり、さらに発展させてコミュニティビジネスとして地域の仕事づ

くりにしていくことなども含めて、地域の状況にあったかたちで取り組むことが望まれ

ます。また。地域内では支援が難しいことを、エリアを超えて連携して支援する方法も

考えられます。

・各地域でのこうしたしくみづくりを支援するため、既存の地域活動などともうまく協働

していくためのシステムづくりを検討するとともに、活動の立ち上げを支援します。

[平成26~28年度に向けて検討・推進すること](【 】は第3章の主な関連項目)

・今後、介護保険制度が改正され、予防的な支援は市町村が実施する方向となっているこ

ともふまえて、有償型の活動なども含めた市民参加による支えあい活動のしくみづくり

と、担い手の養成を検討します。【F・G】

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② 事業者やNPOなどとも連携した地域生活支援の推進

・社会福祉法人をはじめとする福祉事業者、医療機関や薬局などの健康・医療の関係機関、

生活に関わるさまざまなサービスを提供している事業者などが、それぞれの事業を活か

しながら、社会貢献や地域連携の視点で地域福祉をすすめる取り組みに参加するよう、

呼びかけや連携を推進します。

・また、地域の課題に対応した活動や事業の新たな担い手としてのNPOなどの団体が、

地域団体等と協働し、お互いの得意なことを活かして個別の“困りごと”や地域課題の

解決に取り組んでいくよう、地域活動協議会などへの参加や、具体的な活動・事業にお

ける連携・支援を推進します。

[平成26年度に取り組むこと](【 】は第3章の主な関連項目)

・区内で活動する団体が自主的に実施する地域の特性やニーズに応じた地域福祉活動に対

し、その活動の持続性を担保することで、区民の自主的な地域福祉活動の推進を図るた

めに、公募によって提案された事業を審査し、経費を補助します。【F・G】

・地域の防災訓練への事業所・企業・福祉施設の参加や、各々の事業を活かして見守りを

行うネットワークづくりを、区社協とも連携して推進します。【F・G】

[平成27~28年度に向けて検討・推進すること]

・地域福祉の推進に関する事業者やNPOとのネットワークづくりを、地域支援システム

とも連動させて推進します。

・具体的な活動・事業における協働について、見守りや日常生活を支援するサービスなど

のテーマを設定して、具体的に検討・推進します。

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(3)地域の主体的な取り組みを支えるしくみをつくるプロジェクト

【取り組みの方向】

・地域の主体的な活動がいっそう発展し、新たな活動や担い手づくりをすすめていくうえで

は、“人と人”、“人と活動(組織)”、“組織と組織”などが幅広くつながっていくよう、み

んなが集まる場やつなぎ役の機能を充実していくことが重要です。

・地域福祉のネットワークとしての「地域支援システム」を再構築して、新たなニーズに対

応するしくみや体制を充実することにより、地域活動協議会をはじめとして地域で行われ

ている福祉活動を、専門的に支援する機能を強化します。また、地域のニーズを早期に発

見し、的確な支援につないで連携して問題解決をすすめるとともに、必要に応じて新たな

事業や施策を提案していくしくみを充実します。

【具体的に取り組むこと】

① 生活困窮者自立支援のしくみづくり

・社会構造の変化によって経済的に生活困窮している人などの自立支援を的確にすすめる

ために、相談窓口やサービスにつながっていない人などへの個別の相談支援や就労支援

を行うとともに、問題の背景にある社会的孤立や排除にも焦点をあて、地域と連携し、

地域ぐるみで取り組むしくみを構築します。

・そのために、生活困窮を含めた地域福祉に関する相談支援を、地域の関係機関等とも連

携して担い手を支援しながら、協働して問題解決に取り組むしくみづくりとあわせて推

進するよう、地域支援システムの再構築と関連づけて検討していきます。

[平成26年度に取り組むこと](【 】は第3章で関連の主な関連項目)

・他区で実施されるモデル事業の経過や成果も参考にしながら、27年度からの実施に向け

た準備を推進します。【C・D・E・F】

[平成27~28年度に向けて検討・推進すること]

・平成27年度から事業が実施できる体制を、関係機関や事業者等と連携して構築します。

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② 地域支援システムの再構築

・地域活動協議会が全地域に設置されたことをふまえ、より多くの人々や団体などが参加

し、協働して活動をすすめていけるようにつなぐ機能を含め、地域の主体的な活動を専

門的に支援するしくみを充実します。

・そのために、地域福祉を関係者のネットワークによって推進する東住吉区独自の福祉シ

ステムとしての「地域支援システム」を、地域の状況をふまえて再構築します。

・再構築にあたっては、区役所や区社協、地域包括支援センターをはじめとする福祉事業

所の専門職などが地域に出向き、地域で活動している人たちを支援し、連携してニーズ

把握や課題に対応する取り組みを的確にすすめる体制を効果的につくっていくよう、生

活困窮者自立支援のしくみづくりや、各種のまちづくり支援の取り組みなどとも関連づ

けて検討していきます。

[平成26年度に取り組むこと](【 】は第3章の主な関連項目)

・従来の「地域支援システム」の評価もふまえて、東住吉区の状況に応じた新たなシステ

ムを構築するよう、検討をすすめます。【K】

・地域福祉を含め、地域のさまざまな課題を解決するための活動を推進する中核的組織で

ある地域活動協議会の活動がいっそう充実されるよう、財政的支援や担い手の育成など

の支援を充実します。【K】

・地域の福祉活動の調整や関係機関等と連携した個別支援活動などをすすめる地域福祉コ

ーディネーターの設置を、推進するための支援を行います。また、制度の狭間にある

“困りごと”を抱えた人などの相談に応じ、地域とも連携して支援する地域生活支援ソ

ーシャルワーカーを配置し、地域福祉コーディネーターへの支援や連携もすすめていき

ます。【K】

・区政会議および各部会の意見を、地域福祉の推進にも活かします。また、高齢分野、障

がい分野や子育て支援に関する区内の団体や関係機関等の連絡組織を設置し、地域の課

題を区民に発信しながら、協働による事業の推進や新たな提案などを行うしくみを充実

します。【K】

・地域の活動や連携を支援するために、区役所職員のファシリテーション力やコーディネ

ート力を高めるよう、実践的な研修等を行います。【K】

[平成27~28年度に向けて検討・推進すること]

・東住吉区の状況に応じた地域支援システムを再構築し、地域の主体的な活動への支援を

いっそう充実しつつ、連携・協働して地域課題の解決を推進します。

・区役所や専門機関のスタッフ等が地域に出向き、地域の活動を支援しながら協働するこ

とで効果的・効率的に事業が実施できるよう、生活困窮者自立支援のしくみづくりなど

とも関連づけながら、体制の整備やスキルの向上をいっそう推進します。

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③ 身近なところで相談できるネットワークづくり

・多様な“困りごと”に、迅速・的確に対応していくためには、「その人が話をしやすい

ところで相談すれば、的確な支援につながるしくみ」をつくっていく必要があります。

・そのために、区役所が区民にとっていっそう相談しやすい窓口になるとともに、地域で

相談活動を行っている人々や、ケアマネジャー等を含めた福祉事業者、医療機関、生活

に関わるさまざまな事業者などが“困りごと”についての身近な窓口としての機能をも

ち、専門の相談窓口や的確な支援につなぎあえるネットワークをつくるよう、再構築を

図る地域支援システムのなかでの連携をすすめます。

・また、関係者が情報を共有し、協働して継続的な支援を行っていくためのマネジメント

のしくみやツールづくりなども推進します。

[平成26年度に取り組むこと](【 】は第3章の主な関連項目)

・育児に対して不安やストレスを感じる子育て世帯への情報提供や相談支援を行う「なに

わっ子すくすくスタート事業」を、引き続き実施します。【A・E】

・発達障がいやその疑いがある乳幼児を早期に発見し、相談支援につなぐとともに、子育

ち・親育ちを支援するプログラムに取り組みます。また、学齢期の発達障がい児への支

援を、学校と連携して推進します。【D・E】

[平成27~28年度に向けて検討・推進すること]

・健康や福祉に関する相談機関や民生委員・児童委員などをはじめとする地域の相談活動

などのネットワークを、再構築する地域支援システムを活かして強化します。

④ 権利擁護の取り組みの推進

・だれもが健康で、安心して心豊かに暮らせるように支えあう地域福祉の基盤として、弱

い立場に置かれがちな人や子どもの権利をまもっていくために、区民や事業者等に広く

啓発していくとともに、日常生活の支援を的確に行い、虐待や権利侵害を予防します。

・また、虐待や権利侵害が起こってしまったときには、早期に発見し、適切な対応を行っ

て問題の解決につないでいくよう、区民の協力や関係機関等との連携をいっそう強化し、

ネットワークや体制づくりを推進します。

[平成26年度に取り組むこと](【 】は第3章の主な関連項目)

・虐待等による要保護児童への支援に関する民生委員・児童委員や主任児童委員との連携

をいっそう強化します。また、実務担当者会議を充実し、保健分野との連携を強化しま

す。【J】

・ドメスティックバイオレンス(配偶者による暴力)の被害者の保護や各種法制度の利用

に関する援助を、引き続き実施します。【J】

[平成27~28年度に向けて検討・推進すること]

・再構築する地域支援システムを活かして、高齢分野・障がい分野・児童分野やドメステ

ィックバイオレンスなどの権利擁護支援に関する専門機関や地域とのネットワークを充

実し、予防や適切な対応をいっそう推進します。

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第5章 今後の取り組み[協働による効果的な推進に向けて]

(1)区民、各種団体、事業者等の【各々の活動計画】づくり

地域福祉は、だれもが地域のなかで、地域とのつながりをもち、健康で安心して心豊か

に暮らしていけるように、地域のあらゆる力をあつめて、地域にあった福祉のしくみをつ

くることであり、だれもが、たとえ小さくてもできること、したいことで参加し、協働し

ていくことで、東住吉区の地域福祉を大きくしていくことができます。

区民、各種団体、事業者等のみなさんが、【各々の活動計画】を作成して持ち寄り、現

在していることを共有しながら、各々で今後したいことや、単独では難しいので協働した

いこと(支援してほしいことも含めて)を出しあい、役割を分担し、協力しながら取り組

んでいくよう、再構築する地域支援システム等を通じて推進・支援します。

《【各々の活動計画】の様式のイメージ》

《取り組みの柱》 現在していること 今後したいこと 協働したいこと

① 地域福祉への関心や理解を広げます

A.情報提供の充実 B.学習や話しあいの充実

②“困りごと”の予防や、支援への早期のつなぎをすすめます

C.よりよい生活づくりの推進 D.“困りごと”の発見・つ

なぎの充実 E.相談支援の充実

③“困りごと”を的確に支援する取り組みやしくみを、“参加と協働”で

充実します

F.生活を支援するサービス

や活動の充実 G.サービスや活動の担い手

の充実

④ 生活しやすく、“困りごと”が起こりにくい地域の環境づくりをすすめます

H.多様なつながりのあるコ

ミュニティづくりの推進 I.福祉のまちづくりの推進 J.権利擁護の推進

⑤ 地域福祉を効果的にすすめるしくみを充実します

K.地域福祉をすすめるしく

みづくり

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(2)【地域別の活動計画】づくり

東住吉区のなかでも、地域の状況はさまざまで、地域福祉の課題や取り組みの状況にも

それぞれ特長や違いがあります。

そうした地域の特長を「地域福祉カルテ」に整理し、地域活動協議会などの場で住民や

関係者のみなさんで共有して、地域の状況に応じた【地域別の活動計画】を考え、新たな

担い手づくりもすすめながら、協力して取り組んでいくよう、推進・支援します。

【地域別の活動計画】の基本的姿勢

【地域別の活動計画】の作成にあたっては、区民や関係者の方々の参加と協働のもとで

推進してきた「地域福祉アクションプラン」の成果を活かしていくよう、アクションプラ

ンの基本的姿勢として掲げたつぎの8点を継承し、地域に関わるさらに多くの人々に参加

を呼びかけていきます。

① 地域に関わるすべての人が参加できます

② いろいろな人の意見をきく場、気づきの場をつくります

③ 地域に関わるすべての人がともに地域福祉を推進します

④ さまざまなネットワークをつくります

⑤ 地域の情報をみんなで共有できるしくみをつくります

⑥ いろいろな活動に参加しやすいしくみをつくります

⑦ いろいろなサービスを利用しやすいしくみをつくります

⑧ 地域のよりよい将来像を描きます

【地域別の活動計画】の推進・支援

【地域別の活動計画】は、つぎのような手順を基本としながら、各地域の主体性により、

地域の状況に応じて作成・推進していくことが望まれます。

○「地域福祉カルテ」も活用して、地域の課題を整理し、共有します

・必要に応じてアンケート調査を実施したり、住民懇談会を開催するなどして、住民や

関係者のみなさんの意見を幅広く把握するとともに、計画づくりに参加する場や機会

をつくっていくことも効果的だと考えられます。

○ 課題を解決していくために、みんなで取り組むことを定めます

・地域の課題をふまえて優先度なども考えながら、みんなで協力し、さらに参加を呼び

かけながら取り組んでいく事項を定めます。

○ それぞれができること、したいことを考え、協力して取り組みます

・前項の【各々の活動計画】も含めてそれぞれが取り組むことを考え、実践します。

○ 取り組みの成果を持ち寄り、振り返って、つぎの取り組みにつないでいきます

・「できたこと」、「できなかったこと」を振り返り、必要に応じて計画を見直しながら、

ステップアップしていきましょう。

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各地域での取り組みを促進するよう、区役所・区社協は、地域のニーズに応じて情報提

供や技術的な支援、活動費の助成などの支援を行うとともに、地域福祉に関心をもち、計

画づくりや計画に基づく取り組みを推進していく担い手を増やしていくよう、人づくりの

取り組みを積極的にすすめていきます。

(3)PDCAによる計画の推進

【各々の活動計画】や【各地域の活動計画】も含めた「東住吉区地域福祉計画」を着実

に推進していくために、P(Plan:計画) → D(Do:実行) → C(Check:点検) → A

(Act:見直し) の考え方に基づく取り組みを推進します。

そのために、区役所・区社協、各種団体・事業者等、各地域で、各々の取り組みについ

て振り返りを行うとともに、それぞれの課題や成果共有する場をつくり、必要に応じて計

画の見直しも行って、さらにステップアップした取り組みを推進していきます。

また、政策の推進効果の検証をかねて、一定期間ごとに区民モニターやアンケートなど

による区民の意識追跡調査も実施していく予定です。

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資 料

計画の策定経過

(1)作業部会の開催

【開催経過】

回 開 催 日 主 な 検 討 内 容

第1回 平成25年7月31日 ・計画策定の趣旨について

・計画の検討に向けた意見交換

・今後のすすめ方・役割分担について

第2回 平成25年8月15日 ・区民意識調査の調査項目について

第3回 平成25年8月29日 ・区民意識調査の調査項目について

・地域データの整理について

第4回 平成25年10月21日 ・計画の構成イメージについて

第5回 平成25年12月11日 ・区民意識調査の結果について

・計画(案)について

第6回 平成25年12月20日 ・計画(案)について

第7回 平成25年12月25日 ・計画(案)について

第8回 平成26年1月14日 ・計画(案)について

第9回 平成26年1月30日 ・計画(案)について

・今後のすすめ方(パブリックコメント等)について

【メンバー】

所 属 参加人数

保健福祉課(福祉担当)

(生活支援担当)

(保健担当)

4名

2名

2名

未来戦略課

(地域連携担当)

(安心安全担当)

2名

2名

2名

総務課 1名

東住吉区社会福祉協議会 2名

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(2)区民意識調査の実施

【調査対象】 平成25年8月30日現在の住民基本台帳から、20歳以上の区民から年齢別の割合

(10歳ごと)に応じて、5,000人を無作為に抽出

【調査方法】 郵送によって配布・回収を行う自記式質問紙法

【調査期間】 平成25年10月4日(調査票発送)~ 10月21日(投函しめきり)

(※)11月5日までに到着したものは有効とした

【回収状況】 有効発送数 4,907通(宛先不明による返送分 93通を除く)

有効回収数 2,024通(白紙回答 5通を除く)

有効回収率 41.2%

(3)パブリックコメントの実施

【意見募集の概要】

○ 意見募集期間

平成26年2月12日(水)から3月11日(火)まで

○ 意見の提出方法

郵送、ファクシミリ、電子メール

○ 計画(案)の公表方法

① 計画(案)の閲覧、概要版の閲覧、配布

・東住吉区役所保健福祉課(福祉担当)カウンター

・東住吉区矢田出張所カウンター

② インターネットによる公表

・東住吉区ホームページ

【意見提出件数】 受付件数・意見件数 0件

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区民意識調査の結果

(※)集計結果は小数点第2位を四捨五入しています。そのため、合計が100%にならない

場合があります。また、複数回答の設問では、合計が100%を超える場合があります。

あなたご自身のことについておたずねします

○ あなたの年齢は・あなたの性別は

【年齢】

【性別】

○ 住んでいる地域(小学校校下)は

問22(1) 年齢

(%)

7.0

12.7

13.3

14.6

21.7

19.2

8.3

3.1

0 10 20 30

20歳代

30歳代

40歳代

50歳代

60歳代

70歳代

80歳代

無回答

問22(2) 性別

(%)

37.2

61.3

1.6

0 10 20 30 40 50 60 70

無回答

問22(4) 住んでいる地域

(%)

8.3

11.1

7.3

9.7

7.7

12.0

6.8

7.0

4.5

5.5

2.7

4.7

3.0

3.3

3.3

3.1

0 5 10 15

育和

桑津

北田辺

今川

田辺

南田辺

東田辺

南百済

湯里

鷹合

矢田北

矢田東

矢田中

矢田西

わからない

無回答

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○ 東住吉区での居住年数は

○ 世帯の構成は

○ あなたの世帯には、あなたご自身の場合も含めて、介護や日常的に支援が必要な人がいます

か(複数回答)

○ あなたの世帯には高校生以下のお子さんがいますか(複数回答)

○ 住宅の形態は

問22(3) 区での居住年数

(%)

1.8

8.8

7.7

15.2

65.2

1.3

0 10 20 30 40 50 60 70

1年未満

1~5年未満

5~10年未満

10~20年未満

20年以上

無回答

問22(8) 住宅の形態

(%)

53.7

3.4

12.7

20.8

4.7

2.3

2.3

0 10 20 30 40 50 60

一戸建ての持家

一戸建ての借家

集合住宅の持家

集合住宅の借家

公的住宅

その他

無回答

問22(5) 世帯の構成

(%)

16.2

25.9

14.8

32.9

5.2

2.7

2.3

0 10 20 30 40

ひとり暮らし

夫婦のみ

親との二世代

子どもとの二世代

三世代

その他

無回答

問22(6) 介護や支援が必要な人

(%)

14.7

8.1

70.8

8.6

0 10 20 30 40 50 60 70 80

介護や支援が必要な高齢者がいる

介護や支援が必要な障がい者がいる

特に介護や支援が必要な人はいない

無回答

問22(7) 高校生以下の子ども

(%)

10.3

10.0

6.7

5.4

69.5

6.8

0 10 20 30 40 50 60 70 80

就学前の子どもがいる

小学生がいる

中学生がいる

高校生・高校生年代の子どもがいる

いない

無回答

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○ あなたの就業状況は

○ あなたの健康状態は

○ あなたはかかりつけ医がいますか

○ あなたは、健康に関して気をつけていることがありますか(複数回答)

問22(9) 就業状況

(%)

29.2

15.3

15.8

1.5

30.4

4.6

3.3

0 10 20 30 40

フルタイムで就業

パートやアルバイトで就業

専業主婦・主夫

学生

無職

その他

無回答

問23 健康状態

(%)

40.6

19.4

27.8

6.2

3.6

1.0

1.5

0 10 20 30 40 50

健康

特に持病などはない

日常生活に大きな影響はない

日常生活に支障が出ることがある

日常的に介護を受けている

その他

無回答

問24 かかりつけ医

(%)

57.1

20.9

23.9

3.5

0 10 20 30 40 50 60 70

区内にいる

区外にいる

特にいない

無回答

問25 健康で気をつけていること

(%)

51.5

48.6

44.6

39.1

21.9

41.4

15.6

13.5

7.8

1.9

2.5

0 10 20 30 40 50 60

睡眠や休養を十分とる

規則正しい生活をする

食事に気をつけている

散歩・運動やスポーツをする

健康づくりの情報や知識を増やす

定期的に健康診断を受ける

お酒を飲み過ぎないようにしている

たばこをやめた

特に気をつけていることはない

その他

無回答

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-36-

防災や防犯の取り組みについておたずねします

○ 地震などの災害に関して、あなたが不安に感じていることがありますか(複数回答)

○ 災害への備えとして、あなたの世帯でしていることがありますか(複数回答)

○ 万一、災害が発生したとき、あなたやご家族の安全が確保されてから、地域の人への支援活

動として、あなたができると思うことがありますか(複数回答)

問1 災害に関する不安

(%)

60.7

50.1

41.4

49.5

47.8

17.4

46.5

57.6

4.2

7.0

2.0

0 10 20 30 40 50 60 70

災害発生の情報が的確に得られるか

家が倒壊しないか

どう避難すればよいか判断できるか

無事に避難所に行くことができるか

避難できないときに助けてくれるか

近所に気にかかる人がいる

地域の避難所で生活を送れるか

水や食料品などを確保できるか

特に不安を感じていることはない

その他

無回答

問2 災害への備え

(%)

18.2

40.7

32.6

21.6

7.1

3.7

18.4

24.8

1.5

3.9

0 10 20 30 40 50

東住吉区防災便利帳を読んでいる

避難所や避難ルートを確認している

非常持出品や水・食を準備している

家具の固定など安全性を高めている

地域の避難訓練などに参加している

防災講演会や防災展に参加している

災害時の連絡方法を決めている

特に備えていることはない

その他

無回答

問3 災害時にできる支援活動

(%)

24.4

62.0

51.0

13.3

31.7

16.3

5.2

8.9

16.5

2.7

4.2

0 10 20 30 40 50 60 70

自力で避難できない人の救出や移送

避難所での手伝い

炊き出しの手伝い

介護や負傷者の救護

子どもの世話や遊び相手

救援物資の配送

救援物資や活動のスペースの提供

避難所運営やボラ組織の事務局

特にできることはないと思う

その他

無回答

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-37-

○ 防犯のために、あなたの世帯でしていることがありますか(複数回答)

地域とのつながりなどについておたずねします

○ あなたの世帯は町会に加入していますか

○ あなたは親しい友人や知人がいますか(複数回答)

問4 防犯のための取り組み

(%)

13.3

23.4

16.9

42.4

4.6

5.7

4.7

3.5

11.1

25.7

2.5

3.7

0 10 20 30 40 50

鍵交換や防犯カメラ設置をしている

留守にするときに声をかけている

自転車や車の盗難防止をしている

ひったくり防止をしている

防犯ブザーを携行して・させている

府警の安まちメールに登録している

見守りなど防犯活動に参加している

こども110番の家に登録している

一軒一灯運動を実践している

特にしていることはない

その他

無回答

問5 町会への加入

(%)

81.1

1.9

8.4

7.0

1.6

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

加入している

加入していたがやめた

以前から加入していない

加入しているかどうかわからない

無回答

問6(1) 親しい友人や知人

(%)

最も近い人 複数回答

56.756.7

16.346.8

11.441.5

4.833.9

2.629.2

6.86.8

1.41.4

0 10 20 30 40 50 60 70

近所にいる

東住吉区内にいる

区内以外の大阪市内にいる

市内以外の大阪府内にいる

大阪府外にいる

特にいない

無回答

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-38-

○ 近所または区内に親しい友人や知人がおられる方にお聞きします。親しい人と知りあったき

っかけはなんですか(複数回答)

○ あなたは近所の人とどの程度のつきあいがありますか。また、ご家族はいかがですか

(複数回答)

【回答者自身の近所づきあい】

【家族の近所づきあい】

【回答者自身と家族をあわせた世帯としての近所づきあい】

問7 本人の近所づきあい

(%)

つきあいの程度 複数回答

33.233.2

9.530.6

23.355.0

24.570.2

8.311.2

1.31.3

0 10 20 30 40 50 60 70 80

相談したり助けあう人がいる

家を行き来する人がいる

立ち話をする人がいる

あいさつをする程度の人がいる

つきあいはほとんど・まったくない

無回答

問7 家族の近所づきあい

(%)

つきあいの程度 複数回答

31.032.9

8.128.7

18.547.4

18.757.1

4.67.6

7.47.4

3.7

8.18.1

0 10 20 30 40 50 60 70 80

相談したり助けあう人がいる

家を行き来する人がいる

立ち話をする人がいる

あいさつをする程度の人がいる

つきあいはほとんど・まったくない

同居している家族はいない

(ひとり暮らし)

無回答

問7 世帯の近所づきあいの程度

(%)

43.2

11.3

23.1

16.0

5.4

1.0

0 10 20 30 40 50 60 70 80

相談したり助けあう人がいる

家を行き来する人がいる

立ち話をする人がいる

あいさつをする程度の人がいる

つきあいはほとんど・まったくない

無回答

問6(2) 知りあったきっかけ

(%)

32.7

56.2

12.2

17.9

17.9

6.3

0 10 20 30 40 50 60 70

子どものころから知っていた

日常的に顔をあわせる機会があった

地域の行事やまつりで親しくなった

地域活動で親しくなった

その他

無回答

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-39-

○ あなたやご家族は、近所の人に助けてもらったり、助けていることがありますか

(複数回答)

○ 日常生活でのちょっとした困りごとなどで助けあうことについて、あなたはどう思いますか。

○ あなたはお住まいの地域について、どのように感じますか

問8 近所の人との助けあい

(%)

20.8

8.5

7.0

6.3

4.6

24.6

15.9

23.5

3.2

44.0

0 10 20 30 40 50

おかずのおすそ分けをする

ついでに買い物をしてくる

ごみ出しを手伝う

用事のときなどに子どもを預かる

家事や力仕事などを手伝う

留守のときに気にかける

病気や急用時などに手助けする

健康や安否の確認をする

その他

無回答(特にない)

問9 困りごとの助けあい

(%)

64.6

6.9

2.6

6.1

6.9

12.9

0 10 20 30 40 50 60 70 80

できるだけ近所で助けあいたい

少し離れた地域の人と助けあいたい

謝礼やポイントで助けあいたい

助けあいをしたいとは思わない

その他

無回答

問10 住まいの地域への意識

(%)

そう思う

ややそう思う

どちらともいえない

あまり思わない

そうは思わない

無回答

51.6 28.3 11.9 4.21.6

2.4

50.6 23.3 14.8 4.6 2.83.8

26.9 11.7 31.2 5.8 7.1 17.3

37.4 26.1 21.1 5.72.9 6.9

35.0 25.6 20.6 8.0 4.5 6.3

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

自分にとって住みよいか

今後も住み続けたいか

子どもも住み続けてほしいか

地域の人は大切だと思うか

自分は地域の一員だと思うか

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-40-

○ お住まいの地域で気になることがありますか(複数回答)

地域の活動への参加などについておたずねします

○ あなたまたはご家族は、地域の行事やおまつりなどに参加していますか。また、今後はどう

ですか

○ 地域の行事について、どんなものが増えればよいと思いますか(複数回答)

問12 地域の行事やまつりへの参加

(%)

33.3

2.9

3.7

15.1

22.9

12.1

3.3

6.7

0 10 20 30 40

今後も同じように参加したい

今後はもっと積極的に参加したい

今後は参加を減らしたい・やめたい

今後は参加してみたい

今後も参加したいとは思わない

地域の行事やおまつりは知らない

その他

無回答

問13 増えればよい行事

(%)

44.8

18.3

18.4

22.4

21.2

5.4

26.4

1.2

7.9

0 10 20 30 40 50

気軽に参加できる行事

身近な町会などで行われる行事

子どもが参加できる行事

世代を超えて参加できる行事

住民のつながりが深まる行事

より積極的に関われる参加型の行事

特に希望するものはない

その他

無回答

問11 地域で気になること

(%)

気になること 特に気になること

31.1 14.5

12.5 4.9

15.5 7.9

4.5 1.3

12.5 3.7

32.5 11.7

22.3 4.5

27.0 8.3

28.8 7.7

10.8 3.3

2.7 0.6

0 10 20 30 40 50

高齢者の生活や介護のこと

障がいのある人の生活や介護のこと

子どもの育ちや子育てに関すること

虐待やDVなど

青少年の健全育成に関する問題

住民のマナーに関する問題

地域のつながりが弱くなったこと

災害に対する備えに関すること

空き巣や詐欺など犯罪に関すること

買い物や移動などの利便性の問題

その他

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-41-

○ 東住吉区ではさまざまな地域活動が行われていますが、あなたはこれらの活動を

知っていますか

○ あなたは地域活動に区内や区外で参加していますか。また、興味がありますか

(複数回答)

○ 区内または区外で「参加している」と答えた人にお聞きします。参加のきっかけ

はなんですか(複数回答)

○ 活動に参加したときのあなたの気持ちはいかがでしたか(複数回答)

問15 地域活動への参加

(%)

区内で参加している

区外で参加している

参加していないが興味はある

特に興味はない

無回答

17.8 1.4 26.5 44.5 9.8

2.6 1.6 32.5 48.4 14.9

2.5 0.6 31.4 49.0 16.5

1.20.9

28.3 53.1 16.6

19.7 2.7 33.8 35.9 7.9

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

地域団体活動

NPOやボラ活動

当事者団体活動

社会貢献活動

(いずれかの活動)

問16(1) 活動に参加したきっかけ

(%)

27.5

47.4

23.1

5.3

7.5

0 10 20 30 40 50 60

自分で活動したいと思って参加した

誘われ活動に興味をもって参加した

誘われてしかたなく参加した

その他

無回答

問16(2) 参加したときの気持ち

(%)

33.1

40.7

14.3

25.3

22.7

16.5

12.1

7.0

16.7

14.8

5.7

1.5

5.3

0 10 20 30 40 50

他人や社会のために役に立ちたい

自分が住んでいる地域を良くしたい

技術・能力・経験を活かしたい

自分の生きがいや健康を高めたい

新たな友人を得たい

自分のためになることを習得したい

興味があったのでやってみたい

以前にお世話になりお返しをしたい

将来のために先にやっておきたい

特に明確な気持ちはなかった

誘われてしかたなく参加した

その他

無回答

問14 地域活動の認知

(%)

よく知っている 名前は知っている 知らない 無回答

22.2 32.8 39.1 5.8

6.1 23.3 60.5 10.2

7.1 24.7 57.8 10.4

3.7 16.2 69.0 11.2

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

地域団体活動

NPOやボラ活動

当事者団体活動

社会貢献活動

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-42-

○「参加していない」または「特に興味はない」と答えた人にお聞きします。参加していない

理由はなんですか(複数回答)

○ あなたが地域の情報(行事やおまつり、区の事業など)を得るうえで、何が役に

立っていますか(複数回答)

○ 区内のつぎの施設で、あなたが行ったことがあるのはどれですか(複数回答)

問17 参加していない理由

(%)

44.9

23.7

9.5

29.8

33.7

20.3

13.3

3.8

15.5

2.9

5.0

0 10 20 30 40 50

時間的な余裕がない

体力的な問題や健康状態で難しい

地域と関わるのが煩わしい

参加のきっかけがない

どんな活動があるかわからない

参加の方法がわからない

活動に興味がない

活動に意義を感じない

特に理由はない

その他

無回答

問18 役に立っている情報

(%)

53.8

59.7

23.7

9.5

3.8

5.5

5.0

0.8

1.2

9.8

4.7

3.3

1.0

8.2

0 10 20 30 40 50 60 70

区の広報紙(なでしこ)

町会の回覧板

町会の掲示板

地域の広報紙

ミニコミ紙

その他の情報誌やフリーペーパー

市・区のホームページ

区のツイッター

その他のホームページ

地域の人などの口コミ

特に役に立つものはない

地域の情報には関心がない

その他

無回答

問19 行ったことがある施設

(%)

43.5

25.1

4.9

6.3

22.1

78.0

42.4

31.4

11.4

40.6

4.8

5.5

10.9

6.0

6.5

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

区民ホール

東住吉会館

市民交流センターひがしすみよし

区子ども・子育てプラザ

地域の会館

長居公園

地域の公園

キンチョウスタジアム

東住吉スポーツセンター

東住吉図書館

区在宅サービスセンター

区老人福祉センター

早川福祉会館

これらの施設には行ったことがない

無回答

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日常生活での困りごとについておたずねします

○ あなたやご家族が日常生活で困っていることや不便を感じていること、心配なことなどがあ

りますか(複数回答)

○ あなたやご家族は日常生活で困ったとき(子育てや介護の困りごとなども含めて)、だれ

(どこ)に相談しますか(複数回答)

問20 困っていることや心配なこと

(%)

6.2

8.1

12.7

2.4

2.3

5.7

5.5

2.9

5.0

13.1

6.2

48.3

3.7

11.9

0 10 20 30 40 50 60

話し相手や相談相手がいない

病気や用事のとき支える人がいない

倒れたときなどに気づく人がいない

日常の買い物に不自由を感じている

日常の家事に不自由を感じている

力仕事などに不自由を感じている

自分や家族の介護の負担が大きい

子育ての負担が大きい

外出のときの移動が大変である

暮らし向きがよくない

近所の人などとのつきあいが難しい

特に困っていることなどはない

その他

無回答

問21 困ったときの相談先

(%)

75.0

15.0

11.9

34.9

3.3

11.0

5.2

12.0

8.5

3.4

1.1

1.7

3.3

6.2

0.7

4.4

0 10 20 30 40 50 60 70 80

家族

近所の人

職場や学校の知人

その他の友人や知人

学校・幼稚園や保育所

医療機関

福祉施設や事業所

区役所などの行政機関

ケアマネジャー

地域包括支援センター

民生委員児童委員

地域の役員やボランティア

相談できる人はいない

特に相談したいことはない

その他

無回答

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-44-

[○○地域]地域福祉カルテ[育和地域]

平成 年 月 日作成

1.地域の概要

地域の特色

人口の推移

総人口 0~14歳 (割合) 15~64歳 (割合) 65~74歳 (割合) 75歳以上 (割合)

平成22年国調

(区全体)

13,111 1,766 13.5% 8,400 64.1% 1,625 12.4% 1,264 9.6%

130,724 15,842 12.1% 80,731 61.8% 17,666 13.5% 15,969 12.2%

平成17年国調

(区全体)

13,416 1,959 14.6% 8,928 66.5% 1,556 11.6% 943 7.0%

135,016 16,990 12.6% 86,137 63.8% 17,548 13.0% 13,494 10.0%

平成12年国調

(区全体)

13,174 1,897 14.4% 9,244 70.2% 1,281 9.7% 747 5.7%

139,593 17,948 12.9% 94,426 67.6% 16,276 11.7% 10,711 7.7%

17→22年の変化 -305 -193 -1.1% -528 -2.4% 69 0.8% 321 2.6%

12→17年の変化 242 62 0.2% -316 -3.7% 275 1.9% 196 1.3%

世帯の推移

世帯数 単身世帯 (割合) 夫婦のみ (割合) 夫婦と子 (割合) 三世代 (割合)

平成22年国調

(区全体)

5,699 2,106 37.0% 1,025 18.0% 1,608 28.2% 187 3.3%

60,003 24,723 41.2% 10,559 17.6% 14,540 24.2% 1,969 3.3%

平成17年国調

(区全体)

5,463 1,726 31.6% 1,031 18.9% 1,762 32.3% 213 3.9%

59,439 22,400 37.7% 11,432 19.2% 15,387 25.9% 2,301 3.9%

平成12年国調

(区全体)

5,108 1,421 27.8% 988 19.3% 1,788 35.0% 263 5.1%

59,868 21,168 35.4% 11,593 19.4% 16,869 28.2% 2,705 4.5%

17→22年の変化 236 380 5.4% -6 -0.9% -154 -4.0% -26 -0.6%

12→17年の変化 355 305 3.8% 43 -0.5% -26 -2.8% -50 -1.2%

住宅の状況

総数 所有関係別 建て方別

持家 公的借家 民営借家 その他 一戸建 長屋建 共同住宅 その他

平成22年国調

(区全体)

5,564 3,014 41 2,429 80 2,173 639 2,734 18

58,881 29,336 3,029 25,788 728 21,279 7,727 29,641 234

施設等

の状況

行政・公共機関

福祉施設・事業所

保健・医療機関

学校・教育施設

公園・緑地

その他

交通機関等

の状況

鉄道

バス

その他

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-45-

2.コミュニティの状況

地域活動協議会

参加団体

その他の地域で活

動している団体等

町会加入割合 %

地域の年間行事

定例的な

活動・事業等

地域の広報紙・

情報を伝える方法

【区民意識調査(平成25年実施)の結果から】 ([ ] は区全体)

○ 世帯としての近所づきあいの程度は

相談したり助けあう人がいる 45.5% [43.2%] あいさつをする程度の人がいる 11.4% [16.0%]

家を行き来する人がいる 16.8% [11.3%] つきあいはほとんど・まったくないない 2.4% [ 5.4%]

立ち話をする人がいる 23.4% [23.1%]

○ 地域の行事やまつりへの参加状況・今後の意向は

参加している (今後も参加したい) 37.7% [33.3%] 今後は参加したい 15.0% [15.1%]

〃 (もっと参加したい) 3.6% [ 2.9%] 今後も参加したくない 22.8% [22.9%]

〃 (参加を減らしたい) 6.6% [ 3.7%] 行事やまつりは知らない 6.2% [12.1%]

○ 地域に対する意識は

・自分とって住みよいと思う → そう思う 52.7% [51.6%] やや思う 25.1% [28.3%]

・今後も住み続けたいと思う → そう思う 47.3% [50.6%] やや思う 23.4% [23.3%]

・地域の人は大事だと思う → そう思う 44.9% [37.4%] やや思う 20.4% [26.1%]

・自分は地域の一員だと思う → そう思う 36.5% [35.0%] やや思う 26.9% [25.6%]

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3.地域福祉の取り組み・担い手・資源等

小地域福祉活動

高齢者食事サービス

ふれあい喫茶

親子サロン

その他

地域の担い手

民生委員・児童委員 人

老人クラブ

青少年団体

その他

その他の

地域福祉活動

(ボランティア団体・NPO、CB・SB、企業の社会貢献等)

【区民意識調査(平成25年実施)の結果から】 ([ ] は区全体)

○ 地域活動を知っているか・ 知っているか 参加しているか

参加しているか よく知っている 名前は知っている 区内・区外で参加 興味はある

・地域団体の活動 26.9% [22.2%] 33.5% [32.8%] 24.5% [19.2%] 24.0% [26.5%]

・NPO・ボランティア 7.2% [ 6.1%] 19.2% [23.3%] 2.4% [ 4.2%] 35.9% [32.5%]

・子育てサークルや障がい者団体等 5.4% [ 7.1%] 25.7% [24.7%] 3.0% [ 3.1%] 31.1% [31.4%]

・企業等の社会貢献活動 3.0% [ 3.7%] 9.6% [16.2%] 2.4% [ 2.0%] 26.9% [28.3%]

○ 近所の人と助けあっていること

おかずのおすそ分け 17.4% [20.8%] 家事や力仕事の手伝い 6.6% [ 4.6%]

ついでの買い物 11.4% [ 8.5%] 留守のときに気にかける 27.5% [24.6%]

ごみ出しの手伝い 4.8% [ 7.0%] 病気や急用時の手助け 18.0% [15.9%]

用事のときの子どもの預かり 9.6% [ 6.3%] 健康や安否の確認 28.1% [23.5%]

○ 災害時にできる支援活動

避難できない人の救出・移送 26.3% [24.4%] 子どもの世話や遊び相手 35.9% [31.7%]

避難所での手伝い 63.5% [62.0%] 支援物資の配送 17.4% [16.3%]

炊き出しの手伝い 58.7% [51.0%] 物資や活動スペースの提供 6.6% [ 5.2%]

介護や負傷者の救護 13.2% [13.3%] 避難所の運営や事務局 6.6% [ 8.9%]

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4.地域福祉のニーズ・課題

支援が必要な人

(高齢者・障がい者・子ども・生活困窮者・その他)

【区民意識調査(平成25年実施)の結果から】 ([ ] は区全体)

○ 困っていることや心配なこと

話相手や相談相手がいない 6.6% [ 6.2%] 介護の負担が大きい 6.6% [ 5.5%]

病気の時などに支える人がいない 5.4% [ 8.1%] 子育ての負担が大きい 4.8% [ 2.9%]

倒れたときに気づく人がいない 10.2% [12.7%] 外出時の移動が大変 7.8% [ 5.0%]

日常の買い物に不自由を感じる 1.8% [ 2.4%] 暮らし向きがよくない 13.8% [13.1%]

家事に不自由を感じる 1.8% [ 2.3%] 近所づきあいが難しい 7.8% [ 6.2%]

力仕事などに不自由を感じる 6.0% [ 5.7%]

○ 地域で気になること

高齢者の生活や介護 39.5% [45.6%] 住民のマナー 40.7% [44.2%]

障がい者の生活や介護 19.2% [17.4%] 地域のつながり 25.1% [26.8%]

子どもの育ちや子育て 26.9% [23.4%] 災害に対する備え 27.5% [35.3%]

虐待やDV 4.2% [ 5.8%] 空き巣や詐欺などの犯罪 24.0% [36.5%]

青少年の健全育成 13.8% [16.2%] 買い物や移動の利便性 17.4% [14.1%]

地域福祉をすすめるうえでの課題

地域で取り組むこと → 【地域別の活動計画へ】

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用語説明

○ NPO(NPO法人)

Non Profit Organization(非営利組織)の略で、非営利で自発的に市民活動を行う民間

の組織のことをいいます。このうち、法律に基づいて法人格を取得したものが特定非営利

活動法人(NPO法人)です。

○ 区政会議

大阪市の条例と区の要綱に基づいて設置され、区民で構成する委員が、区政運営や区が実

施する事務事業についての提言や評価を行います。

○ 経済のグローバル化

資本や労働力の国境を越えた移動や、貿易を通じた商品・サービスの取引、海外への投資

が増大し、世界における経済的な結びつきが深まることをいいます。

○ 将来の新たな基礎自治体

大阪にふさわしい大都市制度をめざして、大阪府と大阪市を再編し、「新たな広域自治

体」と基礎自治体としての「特別区」を設置するための議論が行われています。

○ スキル

教育や訓練を通して獲得した能力のことをいいます。

○ ソーシャルキャピタル

「社会関係資本」と訳され、人々がつながりをもち協調して行動することで、社会の効率

性を高め、豊かな社会を築くことができるという考え方です。

○ ソーシャルビジネス・コミュニティビジネス(CB・SB)

社会的な課題やニーズを解決するために必要なサービスを、市民がビジネスの手法を用い

て提供する事業のことです。

○ 地域活動協議会

校区等地域を単位として、地域活動団体をはじめまちづくりに関するさまざまな主体が幅

広く参画し、防災・防犯、子ども・青少年、福祉・健康等の活動を通して地域のまちづく

りを推進することを目的に形成された連合組織です。大阪市市政改革プランで掲げられた

柱の一つ「大きな公共を担う活力ある地域社会づくり」をめざし、取り組みがすすめられ

ています。

○ 当事者活動

同じ福祉課題・生活課題をもつ人々が集まり、自らの経験を分かちあいながら自発的・主

体的に行う活動のことをいいます。

○ ニア・イズ・ベター

住民に近いところで行われる決定ほど望ましいという、地方分権の基本的な考え方であり、

大阪市の「大阪市市政改革プラン」の基本的な考え方となっています。

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○ パブリックコメント

計画等の策定過程において、案の段階で公表して意見を募集し、意見を考慮して計画を決

定する手法です。

○ 東住吉区地域福祉アクションプラン

大阪市全体の地域福祉計画に基づき、より身近な地域で、実情にあった地域福祉を推進す

るために公私協働で策定された行動計画です。

○ 東住吉区将来ビジョン

区内の基礎自治行政を総合的に推進していくうえで、2015年までに東住吉区がめざすべき

将来像と、その実現のための施策方針を定めたものです。

○ PDCA

施策や事業の実施において、計画(Plan =P)、実行(Do =D)、点検(Check =C)、

見直し(Action =A)を一貫した流れのものとして捉え、それらを循環させることで、

以降の施策・事業の改善に結びつける手法です。

○ ファシリテーション

会議などの場で、発言を促したり話の流れを整理するなどして、相互理解や合意形成を促

進することをいいます。

○ プラットフォーム

「基盤」や「土台」を意味する言葉で、地域で活動している人や団体、事業者、行政など

が集まり、課題を共有し、知恵やアイデアを出しあいながら、協働して活動や事業をすす

めていく場をイメージしています。

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東住吉区地域福祉計画

【地域福祉の課題と区役所の取り組み】

平成26年3月

発行:東住吉区役所保健福祉課(福祉担当) 電話:(06)4399-9853

FAX:(06)6629-4580

〒546-8501 大阪市東住吉区東田辺1丁目13番4号

協力:社会福祉法人 東住吉区社会福祉協議会 電話:(06)6622-6611

FAX:(06)6622-8973


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