PHPからRubyへの変換ツール開発ruby-con.izumo-it.co.jp/ppt/siryou2.pdf1....

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PHPPHPからからRubyRubyへの変換ツール開発への変換ツール開発

平成２２年２月１３日（土）平成２２年２月１３日（土）

　　いずもトータルネット株式会社　　いずもトータルネット株式会社

松江Ｒｕｂｙ会議０２　資料松江Ｒｕｂｙ会議０２　資料


contents

１．開発目的

２．範囲

３．開発環境

４．概要

５．詳細

６．検証

７．今後の課題

ご説明内容


1 開発目的

１

・プログラミング言語の中で、Ｒｕｂｙのシェアはまだまだ小さい。・Ｒｕｂｙ経験者が少ない。・ＰＨＰで開発されたプログラム資産は多く存在する。・島根県内の自治体でのシステム開発でＲｕｂｙでの開発が条件に　なっている場合が多々ある。

『ＰＨＰ⇒Ｒｕｂｙ変換ツール』の必要性『ＰＨＰ⇒Ｒｕｂｙ変換ツール』の必要性

・Ｒｕｂｙでの開発数の増加。・Ｒｕｂｙ経験者の増加。

◆ 現状

◆ 解決策

◆ 結果


２範囲

２

◆ ＰＨＰがカバーする領域とＲｕｂｙへ変換の対象とする範囲

分類変換の可否コメント

言語(構文レベル) ○構文の記述レベルでの変換は可能

組み込み関数 △PHPと同等機能のRuby関数を作成すれば可能

PHPのみで記述されているもの

○ 上記レベルでの変換可能

一部にC言語で記述された箇所を含むもの

Ｃ言語レベルのインターフェイスを用意すれば可能

△SmartyのRuby版が存在する。

HTMLへのコード埋め込み

同等の機能を提供するErubyというライブラリが標準で提供されている。特殊タグ <% … %>

フレームワーク

拡張ライブラリ

pearライブラリ、peclライブラリ、その他

Smarty(テンプレートエンジン)

特殊タグ<? … ?>の中にPHPコードを埋め込む形式

ZendFrameWork、Ethna等

変数、式、演算子、制御構造等

PHP

ファイル／DB入出力、配列操作、文字列操作等


３開発環境

３

開発の前提条件

◆ Pure PHPで構成◆ PHP5.2までの構文に対応

• 5.3の新構文は構文解析のみ対応

方針

◆ まずは構文を１対１で変換◆ 問題点の洗い出し◆ 可読性を重視


変換

４概要（現状）

４

ＰＨＰソースコード

構文解析パーサ

構文定義zend_language_parser.y

PHP_ParserGenerator(PEARライブラリより)

生成

PHPの抽象構文木

ＲｕｂｙＲｕｂｙソースコードソースコード

トランスレータ

token_get_all(標準関数)

字句解析core.y


４概要（予定）

５

ＰＨＰソースコード

構文解析パーサ

構文定義zend_language_parser.y

PHP_ParserGenerator(PEARライブラリより)

生成

PHPの抽象構文木

ＲｕｂｙＲｕｂｙソースコードソースコード

トランスレータ

token_get_all(標準関数)

字句解析core.y

変換

Rubyの抽象構文木

静的コード解析

※点線部未実装


５詳細

６

Zend_language_parser.y

core.y


５詳細

７

抽象構文木

PHP

Ruby


５変換例（制御構造）

８

PHP Ruby


５変換例（クラス）

９

PHP Ruby


５変換例（Smarty）

１０

Smarty


５詳細

１１

基本的な構文に対してユニットテストを作成制御構造変数

　　if文ローカル変数unless文グローバル変数while文多重代入do～while文変数への代入until文変数の破棄do～until文未定義変数の使用制限for文スコープforeach文(配列) 定数foreach文(連想配列)switch文ループ制御例外処理

クラス

演算子

　

　

定義

代数演算子

コンストラクタ

代入演算子

デストラクタ

ビット演算子

メンバ変数(定義)

比較演算子

メンバ変数(使用)

エラー制御演算子

継承

実行演算子

インスタンス生成

加算子/減算子

クラスメソッド(定義)

論理演算子

クラスメソッド(使用)

文字列演算子

親クラスのメソッド呼出し

配列演算子

アクセス制御

型演算子

interface

キャスト

関数　定義引数デフォルト値呼出し


６検証

１２

変換テスト

1. Zend_FrameworkのJson.php(Jsonエンコード／デコードライブラリ)

2. Fpdf(PDFファイル生成ライブラリ)

自動変換したソースが動作するまで、どの程度手動修正が必要か？

※Jsonとは　　　JavaScriptにおけるオブジェクト表記法


６検証(Zend/Json)

１３

テスト手順

◆ Zend/JsonをRubyに変換する• Zend/Json.php• Zend/Json/Decoder.php• Zend/Json/Expr.php• Zend/Json/Exception.php• Zend/Json/Encoder.php• Zend/Exception.php

◆ ライブラリの中で使用されている文字列や配列操作などのPHP組み込み関数のうち、約30個をRubyで実装する

◆ ZendFrameworkに同梱されているユニットテストJsonTest.phpをRubyのユニットテスト‘test/unit’用に書き直し、実行



１４

テスト手順

実装した関数のリスト：require_once, is_object, isset, function_exists, is_array, is_int, is_float, is_string, str_replace, chr, strlen, ord, count, empty, array_keys, range, implode, dirname, define, basename, substr, in_array, is_numeric, is_bool, intval, floatval, method_exists, get_object_vars, get_class_vars, get_class, pack, bin2hex, extension_loaded, preg_match



１５

テスト結果

• 初期化していない変数を使用している部分• 数値と文字列の変換エラーが発生している部分• 数値の1とboolのtrueを比較している部分• エンコーディング→ASCII-8BITに変更

32テスト中成功:29,失敗:2,エラー:1 ※

エラー箇所を手で修正

※環境に依存するもの、内部構造に依存するもの(リフレクション機能など)　　　　11テストを除く



１６

テスト結果

エラー修正箇所の例

def _eatWhitespace()

matches = {} #手で追加

if preg_match('/([¥t¥b¥f¥n¥r ])*/s', @_source, matches, PREG_OFFSET_CAPTURE, @_offset) && matches[0][1] == @_offset

@_offset += strlen(matches[0][0])end

end

def self. _recursiveJsonExprFinder(value, javascriptExpressions, currentKey = nil)

if value.kind_of?(Zend_Json_Expr)magicKey = "____#{currentKey}" + "_" + (count(javascriptExpressions)).to_s #to_s追加



１７

比較演算子==の差異


６検証(FPDF)

１８

テスト手順

◆ fpdf.phpと、それが依存するPHPファイルをRubyに

変換する

◆ PHP組み込み関数をさらに19個rubyで実装• strtolower, strtoupper, strpos, …

◆ 同梱の７つのサンプル(tutorial/tuto1.php～tuto7.php)を変換して実行


６検証(FPDF)

１９

テスト手順


６検証(FPDF)

２０

テスト結果

• グローバル変数を認識できていない部分• 初期化していない変数を使用している部分• 数値と文字列の変換エラー• 文字列が空であるかどうか判断している部分• include()→eval('')

エラー箇所を手で修正

Tuto6.php以外表示できた


７今後の課題

２１

◆ PHPの型の曖昧さ、動的型付けに起因する　　

問題

◆ 変換仕様の策定

◆PHP5.3から導入された新しい構文への対応• 名前空間、goto

Date post:	10-Mar-2021
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