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Date post: 22-Jul-2020
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在宅血液透析(HHD)における、自己穿刺(お よび介助者穿刺)の割合は約97% ※1 である。穿刺を行わ ない、留置カテーテルを用いた在宅血液透析について、 可能性を検討した。 P-007 留置カテーテルを用いた在宅血液透析の可能性 医療法人心信会 池田バスキュラーアクセス透析・内科 杉本謄寿、岩下廉史、川原田貴士、古賀福美、 鎌田紗貴子、森藤祐美、平口美知子、安田透、池田潔 要旨 訓練の実際 清潔操作、シリンジに よるポンピング、血液 回路との接続など、者・スタッフともに統 一した手技で訓練を進 めることができる。 出口部感染防止のため、 グルコン酸クロルヘキ シジン含有の保護パッ チを使用し、その上か らドレッシング材で覆 う。 非透析時のガーゼ保 護。防水テープで覆 うことで、シャワー 浴も可能患者背景 統一した手技を用いることで少ない経験ながら、平均約3か月の訓練期 間を実現。今後さらに短縮していく計画。 また、在宅血液透析では、施設透析に比べ透析量を多くとることができ ている。 在宅血液透析が安定的に行えている患者で あっても、自己穿刺に対してストレスを抱えていること は少なくない。また、指導する側のスタッフも、自己穿 刺の指導方法修得までには時間を要する。 感染に注意した適切な管理の下で、誰でも簡単に、統一 した手技で行える留置カテーテルを用いた在宅血液透析 は、在宅血液透析の新たな選択肢となり得る。 まとめ 4年以上の院内での安定した継続使用の経験をもとに、カテーテルと在宅血液透析とのコラボ レーションを行い、自己穿刺のない在宅血液透析を開始した。 ※1.日本在宅血液透析研究会[2013年末HHDレジストリ報告] 接続部をアルコールに て毎回清拭する。また、 定期的に接続部キャッ プを交換することで清 潔を保つ。 体外のカテーテル部に テープの糊が残ること も感染の一因となるた め、丁寧に清拭する。 年齢 性別 透析歴 カテーテル歴 (オペ日起算) HHD後の シャント状況 訓練期間 HHD透析量 (週あたり) 1例目 58歳 男性 7年2か月 11か月 自然閉塞 3か月 9か月 3時間×7回 2例目 53歳 男性 3年1か月 8か月 そのまま 3か月 5か月 3時間×7回 3例目 65歳 男性 5年1か月 5か月 自然閉塞 2か月半 2か月 4.5時間×5回 4例目 69歳 男性 3年7か月 3か月 結紮術施工 3か月 1か月 3時間×7回 回数の制限がない 14回までの制限 時間の制限がない 4時間透析が一般的 好きな時に行える 決まった時間に行う 自宅で行える 施設での集団治療 初期費用・維持費用の自己負担 医療費以外の負担なし 介助者が必要 スタッフによる管理 自己穿刺の習得がハードルとなる スタッフによる穿刺 入浴などに制限あり 入浴は可能 心負荷(-) シャントによる心負荷(+) 狭窄や閉塞がない シャント閉塞のリスク 穿刺を行わない 穿刺ミスの危険性 出口部、接続部感染 シャント感染 毎回の血液破棄(約10ml) 治療方法による違い 在宅血液透析(HHD) 施設透析 アクセスによる違い 留置カテーテル 自己穿刺(シャント) 透析中心の生活から、 生活のなかにある透析自己穿刺の様子 カテーテル在宅血液透析の様子
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Page 1: PowerPoint プレゼンテーション•™置...在宅血液透析(HHD)における、自己穿刺(お よび介助者穿刺)の割合は約97%※1である。穿刺を行わ ない、留置カテーテルを用いた在宅血液透析について、

在宅血液透析(HHD)における、自己穿刺(および介助者穿刺)の割合は約97%※1である。穿刺を行わない、留置カテーテルを用いた在宅血液透析について、可能性を検討した。

P-007留置カテーテルを用いた在宅血液透析の可能性

医療法人心信会 池田バスキュラーアクセス透析・内科杉本謄寿、岩下廉史、川原田貴士、古賀福美、鎌田紗貴子、森藤祐美、平口美知子、安田透、池田潔

要旨

訓練の実際

清潔操作、シリンジによるポンピング、血液回路との接続など、患者・スタッフともに統一した手技で訓練を進めることができる。

出口部感染防止のため、グルコン酸クロルヘキシジン含有の保護パッチを使用し、その上からドレッシング材で覆う。

非透析時のガーゼ保護。防水テープで覆うことで、シャワー浴も可能。

患者背景

統一した手技を用いることで少ない経験ながら、平均約3か月の訓練期間を実現。今後さらに短縮していく計画。また、在宅血液透析では、施設透析に比べ透析量を多くとることができている。

在宅血液透析が安定的に行えている患者であっても、自己穿刺に対してストレスを抱えていることは少なくない。また、指導する側のスタッフも、自己穿刺の指導方法修得までには時間を要する。感染に注意した適切な管理の下で、誰でも簡単に、統一した手技で行える留置カテーテルを用いた在宅血液透析は、在宅血液透析の新たな選択肢となり得る。

まとめ

4年以上の院内での安定した継続使用の経験をもとに、カテーテルと在宅血液透析とのコラボレーションを行い、自己穿刺のない在宅血液透析を開始した。

※1.日本在宅血液透析研究会[2013年末HHDレジストリ報告]

接続部をアルコールにて毎回清拭する。また、定期的に接続部キャップを交換することで清潔を保つ。

体外のカテーテル部にテープの糊が残ることも感染の一因となるため、丁寧に清拭する。

年齢 性別 透析歴 カテーテル歴(オペ日起算)

HHD後のシャント状況

訓練期間 HHD歴 透析量(週あたり)

1例目 58歳 男性 7年2か月 11か月 自然閉塞 3か月 9か月 3時間×7回

2例目 53歳 男性 3年1か月 8か月 そのまま 3か月 5か月 3時間×7回

3例目 65歳 男性 5年1か月 5か月 自然閉塞 2か月半 2か月 4.5時間×5回

4例目 69歳 男性 3年7か月 3か月 結紮術施工 3か月 1か月 3時間×7回

回数の制限がない 月14回までの制限

時間の制限がない 4時間透析が一般的

好きな時に行える 決まった時間に行う

自宅で行える 施設での集団治療

初期費用・維持費用の自己負担 医療費以外の負担なし

介助者が必要 スタッフによる管理

自己穿刺の習得がハードルとなる スタッフによる穿刺

入浴などに制限あり 入浴は可能

心負荷(-) シャントによる心負荷(+)

狭窄や閉塞がない シャント閉塞のリスク

穿刺を行わない 穿刺ミスの危険性

出口部、接続部感染 シャント感染

毎回の血液破棄(約10ml)

治療方法による違い

在宅血液透析(HHD) 施設透析

アクセスによる違い

留置カテーテル 自己穿刺(シャント)

透析中心の生活から、生活のなかにある透析へ

自己穿刺の様子

カテーテル在宅血液透析の様子

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