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PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問...

Date post: 09-Jun-2020
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25
00x)講義スケジュール 10 第1週 (9/25) 生態学と生物(1章&2章) 第2週 (10/2) 進化生態学の基礎(3章[〜3.3]) 第3週 (10/9) 分子進化と生態学(3章[3.4〜]&付録2 ) 第4週 (10/17) 生活史の適応(4章[〜4.2] ) 第5週 (11/13) 性の意義(4章[4.3〜]: 第1回小テスト第6週 (11/20) 生理生態特性の適応(5章) 第7週 (11/27) 行動の適応(6章) 第8週 (12/4) 社会の適応(6章) 第9週 (12/18) 種内競争と個体群(7章 第10週(12/25) 種間競争と個体群(7章: 第2回小テスト第11週(12/26:補講) 捕食・寄生と個体群(7章) 第12週(12/26:補講) 種間相互作用と生物群集(8章) 第13週(1/15) 生態系機能(9章:第3回小テスト第14週 (1/22) 補講特別内容1 第15週 (1/22) 補講特別内容2 ※補講日程は未確定―現在のところ(20171120)の予定です
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Page 1: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

0・0x)講義スケジュール

10

第1週 (9/25) 生態学と生物(1章&2章) 第2週 (10/2) 進化生態学の基礎(3章[〜3.3]) 第3週 (10/9) 分子進化と生態学(3章[3.4〜]&付録2 ) 第4週 (10/17) 生活史の適応(4章[〜4.2] ) 第5週 (11/13) 性の意義(4章[4.3〜]: 第1回小テスト) 第6週 (11/20) 生理生態特性の適応(5章) 第7週 (11/27) 行動の適応(6章) 第8週 (12/4) 社会の適応(6章) 第9週 (12/18) 種内競争と個体群(7章 第10週(12/25) 種間競争と個体群(7章: 第2回小テスト) 第11週(12/26:補講) 捕食・寄生と個体群(7章) 第12週(12/26:補講) 種間相互作用と生物群集(8章) 第13週(1/15) 生態系機能(9章:第3回小テスト) 第14週 (1/22) 補講特別内容1 第15週 (1/22) 補講特別内容2 ※補講日程は未確定―現在のところ(20171120)の予定です

Page 2: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

第9-11回まとめ

1)種内競争と個体数変動

個体群成長、密度効果、環境収容力

ロジスティック式、最終収量一定則

2)種間競争と個体数変動

競争排除、ロトカ・ヴォルテラの競争式

ニッチ類似限界理論、形質置換、実現ニッチ

3)被食-捕食関係と個体数変動

サイクル変動、共振動

ロトカ・ヴォルテラの捕食式、メタ個体群

5)寄生と共生

Page 3: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

作用

環境形成作用(反作用) 生物間相互作用

種内競争

種間相互作用

競争

被食捕食

寄生

8・1)個体数変動に影響するもの

ロジスティック式

N:個体数、t:時間、r:内的自然増加率、K:環境収容力

Page 4: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

作用

環境形成作用(反作用) 生物間相互作用

種内競争

種間相互作用

競争

被食捕食

寄生・共生

8・1)個体数変動に影響するもの

Page 5: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

第10回:身近な疑問

自然にはたくさんの種が共存している。

ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、

ってならないのだろうか?

競争はいつも引き分けなのか?

Page 6: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

◆ニッチ(生態的地位) 各種が必要とする資源の要素、およびその利用パターン

7・2a)種間競争に関わる重要な概念

P139

Page 7: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

◆ニッチ(生態的地位) 各種が必要とする資源の要素、およびその利用パターン

項目

・生息場所の環境要素(温度、水分量、日照 etc) ・餌の種類(サイズ、種類 etc)や取り方(待ち伏せ、追跡)

実例

・虫食の鳥が利用する針葉樹の位置・・・図7・12/13(p137/145)

・巻貝の餌(砂粒)の大きさ ・・・図7・15(p139/146)

・ダーウィンフィンチの餌(種子)の硬さ・・・図7・16(p140/147)

7・2a)種間競争に関わる重要な概念

p139

Page 8: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

◆ニッチ(生態的地位) 各種が必要とする資源の要素、およびその利用パターン

◆競争排除説

「ニッチが同じ2種は平衡状態では長く共存できない」 証拠)コクヌストモドキ2種の飼育実験 ・・・p141図7・9a

ゾウリムシ2種の飼育実験 ・・・p141図7・9b

◆ニッチ類似限界理論

「共存のために許されるニッチ重複の限界はどのくらいか」 「ニッチがどれくらい重複すると共存できなくなるか」 ・・・p140図7・8

7・2a)種間競争に関わる重要な概念

Page 9: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

dN

dt r 1

N

K

N

ロジスティック式(種内競争あり) 競争係数

種2が種1に及ぼす影響

(種2の1個体数が

種1の何個体に相当するか)

ロトカ・ヴォルテラの競争式

dN1

dt r1 1

N1 12N2K1

N1

dN2

dt r2 1

N2 21N1

K2

N2

7・2b)競争2種の個体数変動予測式

Page 10: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

ロトカ・ヴォルテラの競争式

図上で考えると

共存に必要な条件が見えてくる

・・・図7・11〜12(p143)

dN1

dt r1 1

N1 12N2K1

N1

dN2

dt r2 1

N2 21N1

K2

N2

7・2b)競争2種の個体数変動予測式

Page 11: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

N2

種2の個体数(

K1

K2-

種1の個体数(N1)

7・2b)競争2種の個体数変動予測式

Page 12: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

N2

種2の個体数(

K2-

dN1

dt r1 1

N1 12N2K1

N1 0

N2 1

12N1

K1

12

種1の個体数(N1) 図7・11a

1N1 12N2

K1

0

K1 N1 12N2

K1

K1

α12

7・2b)競争2種の個体数変動:種1が安定する条件

Page 13: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

N2

種2の個体数(

K2-

dN1

dt r 1

N1 12N2K1

N1 0

K1 N1 12N2

K1 12N2 N1

種1の個体数(N1)

K1

K1

α12

図7・11a

7・2b)競争2種の個体数変動:種1が減少する条件

Page 14: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

N2

種2の個体数(

K2-

dN1

dt r 1

N1 12N2K1

N1 0

種1の個体数(N1)

K1 12N2 N1

K1

K1

α12

図7・11a

7・2b)競争2種の個体数変動:種1が増加する条件

Page 15: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

N2

種2の個体数(

K1

K2-

K1

α12

dN1

dt r 1

N1 12N2K1

N1

種1の個体数(N1) 図7・11a

7・2b)競争2種の個体数変動:種1の個体数変動

Page 16: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

種1の個体数(N1)

N2

種2の個体数(

K2

K2

α21

dN2

dt r 1

N2 21N1

K2

N2

図7・11b

7・2b)競争2種の個体数変動:種2の個体数変動

Page 17: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

両種の個体数が

安定する点

K2

α21

K2

N2

種2の個体数(

K1

K1

α12

種1の個体数(N1) 図7・12a

7・2b)競争2種の個体数変動:安定共存点

Page 18: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

K1 K2

α21

K2

種2の個体数(

K1

K1

α12

種1の個体数(N1)

N2

安定点

非共存

図7・12b

7・2b)競争2種の個体数変動:競争排除

Page 19: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

K1 K2

21

K2 K1

12

図7・12a

7・2b)競争2種の個体数変動:安定共存の条件

Page 20: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

K1 K2

21

K2 K1

12

→ 互いに、 同種に対する密度効果ほどの影響を

競争種には与えない

1

K121

K2(式7・7)

1

K 2

12K1

dN2

dt r2 1

1

K2N2

21

K2N1

N2

dN1

dt r1 1

1

K1N1

12K1N2

N1

逆数 種1から種1への

密度効果

種1から種2への

密度効果

7・2b)競争2種の個体数変動:安定共存の条件

Page 21: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

両種がどんな初期条件でも共存(図7・12a)

両種がどんな初期条件でも種1のみ残る(図7・12b)

両種がどんな初期条件でも種2のみ残る(図7・12c)

初期条件で多い種のみ残る=正の頻度依存(図7・12d)

←互いに同種に対する密度効果以上の

影響を競争種に与える

←種1は同種(1)よりも競争種(2)へ

強い密度効果を与える

→ 互いに同種に対するほどの

密度効果を競争種に与えない

1

K121

K2

1

K 2

12K1

1

K 2

12K1

1

K121

K2

1

K121

K2

1

K 2

12K1

1

K 2

12K1

1

K121

K2

←種2は同種(2)よりも競争種(1)へ

強い密度効果を与える

7・2b)競争2種の個体数変動:4つのケース

Page 22: PowerPoint プレゼンテーション第10回:身近な疑問 自然にはたくさんの種が共存している。 ある種が「一人勝ち」、他は「負け組」、 ってならないのだろうか?

種間競争の緩和が共存に重要であることを示唆する現象

◆ニッチ分化(cf:すみわけ、くいわけ)

共存する種がそれぞれニッチを違えること

◆基本ニッチと実現ニッチ

競争相手がいない時といる時のニッチ ・・・p145図7・14

◆形質置換

他種と共存する場所では、ニッチ分化する方向で共進化がおこる現象 例)タニシの体および餌の大きさ ・・・p146図7・15

フィンチの嘴の大きさ ・・・p147図7・16

◆”Target neighboring enclose” 実験

7・2c)種間競争に関わる重要な概念

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◆ニッチ理論 ニッチが異なるために、同種他個体への競争効果は、他種個体への競争効果よりも小さい

◆負の頻度依存性 ニッチ理論の効果のほか、病原体の増加などにより、密度が高い種の個体群成長が抑えられる

◇中立説 群集組成に見られる一般共通性(p173、図8・5)は、ニッチを考慮しなくても(他種個体を生態学的同位種と扱っても)、理論上導きうることから、ニッチの重要性の再検討を促した

◆キーストーン捕食 ・・・8章

◆中規模攪乱説 ・・・8章

後学)他種共存に関わる重要な概念

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最新)「中立説」とニッチの重要性の再認

一年草を使った野外操作実験

均等に

種まき

単独飼育時の

種子生産力で

種まき

混合飼育時の

種子生産力で

種まき

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第9-11回まとめ

1)種内競争と個体数変動

個体群成長、密度効果、環境収容力

ロジスティック式、最終収量一定則

2)種間競争と個体数変動

競争排除、ロトカ・ヴォルテラの競争式

ニッチ類似限界理論、形質置換、実現ニッチ

3)被食-捕食関係と個体数変動

サイクル変動、共振動

ロトカ・ヴォルテラの捕食式、メタ個体群

5)寄生と共生


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