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SPA Ver. 10.1 SPA...

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SPA Ver. 10.1 SPA Enterprise 設定ガイド
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Page 1: SPA Ver. 10.1 SPA Enterprise設定ガイド...SPAでは、ロードバランス機能は提供していません。別途、用意する必要があります。クラスタリン グ機能の詳細は、「2-1

SPA Ver. 10.1 SPA Enterprise 設定ガイド

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目次

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目次

目次 ..................................................................................................................................................... 2 本マニュアルについて .......................................................................................................................... 3 第 1 章 製品概要 ................................................................................................................................. 7

1-1 SPA Enterprise の概要 ....................................................................................................................... 8 1-1-1 SPA サーバーのコンポーネント................................................................................................ 9

1-2 導入の流れ ....................................................................................................................................... 11 1-3 SPA Standard との違い ................................................................................................................... 12

第 2 章 クラスタリング設定.............................................................................................................. 13 2-1 クラスタリングの機能 ..................................................................................................................... 14 2-2 クラスターの構築 ............................................................................................................................ 16

2-2-1 クラスター構築のための準備 ................................................................................................. 19 2-2-2 1 台目の SPA をクラスターに参加させる ............................................................................... 26 2-2-3 2 台目以降の SPA をクラスターに参加させる ........................................................................ 33 2-2-4 ロードバランサーの設定 ........................................................................................................ 37

2-3 ノードの管理 ................................................................................................................................... 39 2-3-1 各ノードのサーバー設定を行なう .......................................................................................... 40 2-3-2 ノードのステータスを確認する .............................................................................................. 41 2-3-3 ノードを追加する ................................................................................................................... 43 2-3-4 ノードを除去する ................................................................................................................... 44

第 3 章 サーバーの運用 .................................................................................................................... 46 3-1 SPA サーバーが使用するサービスの起動と終了 ............................................................................. 47 3-2 バックアップとリストア ................................................................................................................. 50

第 4 章 画面リファレンス ................................................................................................................. 58 4-1 [Enterprise 設定]で表示される画面について ............................................................................. 59 4-2 クラスター設定 ................................................................................................................................ 61 4-3 ノード管理 ....................................................................................................................................... 65 4-4 データベース設定 ............................................................................................................................ 68

改訂履歴 ............................................................................................................................................. 70

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本マニュアルについて

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本マニュアルについて

本マニュアルは、SPA Enterprise の導入方法と設定、運用について説明します。

▌マニュアルの体系

SPA には以下のマニュアルがあります。

マニュアル名 概要 対象読者

SPA 製品ガイド SPA を理解する上で必要な概念や、設定、運用に関する

手順について説明します。

開発者、システム管理者、

運用管理者

セットアップガイド SPA、および Bridge サービス、Document Converter の

セットアップ手順について説明します。

開発者、システム管理者

Web API リファレンス SPA が提供する Web API のリファレンスです。 開発者

Web 利用者操作ガイド SPA に保存されている文書を利用して、Web ブラウザー

から一般利用者が操作できることを説明します。

一般利用者

タブレット利用者ガイド SPA に保存されている文書を、タブレットから利用する

手順について説明します。

一般利用者

SPA Enterprise 設定ガイド SPA Enterprise の導入方法と設定、運用について説明し

ます。

開発者、システム管理者

シナリオで学ぶ機能活用 SPA でよく使われる機能の設定について、目的別にまと

めたチュートリアルです。

開発者、システム管理者、

運用管理者

マイグレーションガイド 旧バージョンの SPA のデータを SPA Ver. 10.1 で利用す

るために必要な作業や、マイグレーションの仕様につい

て説明します。

開発者、システム管理者

■ 対象読者

本マニュアルでは、対象読者となるユーザーを次のように定義しています。

ユーザー 説明

開発者 SPA の運用環境を作成するユーザー。

管理者 システム管理者 SPA のユーザー、グループの追加や定義類の作成など、アーカイブ前に必要な管理業務を

行うユーザー。主に、管理画面での設定を行う。

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本マニュアルについて

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ユーザー 説明

運用管理者 SPA でのアーカイブや、アーカイブされた文書類を業務の中で利用するための管理業務を

行うユーザー。主に、ユーザー画面での設定を行う。

一般利用者 SPA にアーカイブされた文書を Web ブラウザーおよびタブレットから利用するユーザー。

▌本マニュアルの構成

本マニュアルの構成は、次のとおりです。

タイトル 説明

第 1 章 製品概要(P.5) SPA Enterprise を使ってどのようなことができるか、導入の流れ、SPA Standard

との違いについて説明します。

第 2 章 クラスタリング設定(P.13) クラスターの構築方法と、クラスターの運用について説明します。

第 3 章 サーバーの運用(P.46) SPA サーバーが使用するサービスの起動方法や、バックアップ、リストアについ

て説明します。

第 4 章 画面リファレンス(P.58) SPA Enterprise の設定に必要な、画面に表示される項目について説明します。

▌マニュアル内で使用する表記

マニュアル内で使用する表記について説明します。

■ 注意、参考、制限

マニュアル内では、注意、参考、制限を次のように区別して記載しています。

注意

操作によって元の状態に戻れなくなる場合や、元の状態に戻るのが難しい場合に、このパーツで示します。

参考

製品を使用する上での補足情報をこのパーツで示します。

制限事項

製品の制限をこのパーツで示します。

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■ 記号

マニュアル内で使用する記号の意味は、次のとおりです。

記号 表記例 意味

[] [ファイル]メニュー 製品画面に表示されている項目名やメニュー名を表します。OS や

他社製品の項目名やメニュー名も同様に表します。

<> http://<IP アドレスまたはサーバー名> URL やファイル名の一部など、環境によって変わる文字列を表し

ます。

▌商標

本製品では、ABBYY 社の OCR エンジンを使用しています。

本製品では、EduLab 社の OCR サービスを使用しています。

本製品では、Cogent Labs 社の OCR サービス(別途有償)を使用しています。

本マニュアルに記載されている社名および商品名等の名称は、各社の商標または登録商標です。

▌著作権

(C) 2013 WingArc1st Inc. All rights reserved.

▌その他

本マニュアルの内容は予告なく変更することがあります。

▌発行

2019 年 2 月 28 日 初版

2019 年 3 月 29 日 第 2 版(Ver. 10.1.0.3 対応)

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本マニュアルについて

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▌改訂履歴

マニュアル修正(誤記や誤解を招く表記の修正)の履歴については、下記のページを参照してください。

改訂履歴(P.70)

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第 1 章 製品概要

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第 1 章 製品概要

ここでは、SPA Enterprise の概要と、導入の流れを説明します。

• 1-1 SPA Enterprise の概要(P.8)

• 1-2 導入の流れ(P.11)

• 1-3 SPA Standard との違い(P.12)

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第 1 章 製品概要

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1-1 SPA Enterprise の概要 SPA Enterprise は、SPA Standard に、クラスタリング機能を追加し、処理量の増加に対応したり、可用性を

高める構成を可能にした製品です。

▌SPA Enterprise のクラスタリング機能

SPA をクラスター化し、複数の SPA を 1 台の SPA として利用できます。SPA の利用者や取り扱う文書の数が

増加した場合や、可用性を高めたい場合に有効です。

なお、SPA では、ロードバランス機能は提供していません。別途、用意する必要があります。クラスタリン

グ機能の詳細は、「2-1 クラスタリングの機能(P.14)」を参照してください。

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第 1 章 製品概要

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1-1-1 SPA サーバーのコンポーネント SPA サーバーは、次のコンポーネントで構成されています。

コンポーネント

名称 説明 サービス名

Web サーバー SPA の画面(管理画面、ユーザー画面、Loader 設定画面)と Web API

を提供します。

SPA WebService

アーカイブサーバー ファイルのアーカイブや、アーカイブしたファイルの管理などを行い

ます。アーカイブしたファイルの管理として、主に次のことを行って

います。

• アーカイブされたファイルの解析と検索データの作成

• キャッシュ用画像の作成

• アーカイブされた文書が更新された場合、その情報のデータベー

スへの書き込み

• マスク処理

• タイムスタンプ処理

SPA Archive Server

ZooKeeper Web サーバー、アーカイブサーバー、Solr のクラスター管理を行いま

す。

SPA ZooKeeper

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第 1 章 製品概要

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名称 説明 サービス名

Solr SPA の検索エンジンです。アーカイブサーバーで作成された検索デー

タから検索インデックスを作成したり、検索を実行したりします。

SPA Solr Server

データベース SPA にアーカイブされたファイルを除く、SPA で利用するすべてのデ

ータを管理します。データベースは、PostgreSQL です。

SPA PostgreSQL

Service

ファイル格納領域

名称 説明

アーカイブファイル格納フォルダー SPA にアーカイブされたファイルを保管する領域です。主に、次のファイルが

格納されています。

• アーカイブファイル(原本)

• マスク処理が施されたファイル

• タイムスタンプが付与されたファイル

キャッシュ用画像の格納フォルダー プレビューで使用する画像ファイルを格納する領域です。

検索インデックス格納フォルダー Solr で作成された検索インデックスを格納する領域です。

共通データ格納フォルダー システムが利用する次のデータを格納する領域です。

• ZooKeeper のデータファイル(SPA をクラスター化した場合、クラスタ

ー管理用データを含む)

• Solr の設定ファイル

• 検索インデックス作成時のトランザクションデータ

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第 1 章 製品概要

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1-2 導入の流れ SPA Enterprise は、次の流れで導入します。手順は、SPA Enterprise を新たにインストールする場合と、旧

バージョンからバージョンアップする場合で異なります。

• 新規インストールの場合(P.11)

• 旧バージョンからバージョンアップする場合(P.11)

▌新規インストールの場合

新規インストールの場合、最新の SPA をインストールしてアクティベーションします。手順については、

『セットアップガイド』を参照してください。なお、SPA Enterprise は、Ver. 10.1 以降で対応しています。

▌旧バージョンからバージョンアップする場合

旧バージョンからバージョンアップする場合、次の流れでセットアップします。

対象の SPA を最新バージョンにバージョンアップします。

手順については、『パッチ適用手順書』および『マイグレーションガイド』を参照してください。

SPA のライセンスを更新します。

手順については、『セットアップガイド』を参照してください。

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第 1 章 製品概要

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1-3 SPA Standard との違い SPA Enterprise は、SPA Standard と次の点が異なります。

• 管理画面に SPA Enterprise 専用の設定カテゴリ「Enterprise 設定」が追加されます。

• サーバー設定画面の表示方法が変わります。

○ SPA Standard

管理画面の設定カテゴリ[環境設定]-[サーバー設定]を選択して表示

○ SPA Enterprise

管理画面の設定カテゴリ[Enterprise 設定]-[ノード管理]から、設定対象ノードを選択して表

• Linux 環境において、プロセスの起動/終了で利用するスクリプトファイルが異なります。詳細は、「3-

1 SPA サーバーが使用するサービスの起動と終了(P.47)」を参照してください。

• 設定のエクスポート/インポート機能において、[Enterprise 設定]の設定内容および[サーバー設

定]の設定内容はエクスポート/インポートできません。

• SPA Enterprise 固有のエラーコードが出力されます。詳細は、『SPA 製品ガイド』を参照してくださ

い。

• クラスター構築後は、アーカイブファイル、キャッシュ用画像、検索インデックスにかかわる次の操

作が行えません。

○ 保存先を追加する

○ 登録されている保存先を編集する

○ 登録されている保存先を削除する

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第 2 章 クラスタリング設定

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第 2 章 クラスタリング設定

ここでは、クラスターの構築方法と、クラスターの運用について説明します。

• 2-1 クラスタリングの機能(P.14)

• 2-2 クラスターの構築(P.16)

• 2-3 ノードの管理(P.39)

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第 2 章 クラスタリング設定

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2-1 クラスタリングの機能 SPA のクラスタリングは、次の機能を提供します。

• ロードバランサーによる負荷分散(P.14)

• データベースとファイル格納領域の共有(P.14)

▌ロードバランサーによる負荷分散

ロードバランサーを使用して、複数のノードへの処理を分散できます。一部のノードがダウンしても、サー

ビスを提供することができます。

なお、SPA Enterprise には、ロードバランス機能はありません。別途専用の製品を用意する必要がありま

す。

▌データベースとファイル格納領域の共有

SPA サーバーの次のコンポーネントを別のサーバーに置き、複数のノードで共有します。すべてのノードで

同じデータを利用するため、どのノードにアクセスしても同じ結果を得ることができます。

• データベース

• 「ファイル格納領域」のうち次の 2 つ

○ アーカイブファイル格納フォルダー

○ キャッシュ用画像の格納フォルダー

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第 2 章 クラスタリング設定

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次のデータは各ノードに置かれますが、すべてのノードに同じデータが格納(レプリケーション)されま

す。

• 検索インデックス

• 共通データのうち、ZooKeeper のデータ

SPA サーバーのコンポーネントについては「1-1-1 SPA サーバーのコンポーネント(P.9)」を参照してくださ

い。

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第 2 章 クラスタリング設定

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2-2 クラスターの構築 ここでは、次のような構成のクラスターの構築方法について説明します。

• ロードバランサー

クライアントリクエストの負荷分散は、ロードバランサーの利用を前提とします。

• 3 台の SPA ノード

「SPA1」は、最初にクラスターに参加させる SPA サーバーです。「SPA2」は 2 番目、「SPA3」は 3 番

目にクラスターに参加させる SPA サーバーです。すでに運用している SPA を利用してクラスターを構

築する場合、既存環境は、必ず、「SPA1」とする必要があります。

• データベース

クラスターに属するすべてのノードが、同じ外部データベースを参照します。

• NFS サーバー

クラスターに属するすべてのノードが、アーカイブファイルおよびキャッシュ用画像格納フォルダー

を同じ NFS サーバーに置きます。

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第 2 章 クラスタリング設定

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参考

SPA では、Solr(検索エンジン)のクラスター管理に Apache ZooKeeper を使用しています。Apache ZooKeeper を

利用したクラスター管理において信頼性の高いサービスを提供するには、クラスター内で過半数の ZooKeeper が稼働

している必要があるため、少なくとも 3 台のノードが必要です。また、クラスターを構成するノードは、奇数台であ

ることを推奨します。

▌クラスター構築の流れ

構築のための準備

SPA のセットアップや外部データベースの設定など、クラスター構築のための準備を行います。詳細は、「2-

2-1 クラスター構築のための準備(P.19)」を参照してください。

SPA1 のクラスターへの参加

SPA1(1 台目の SPA)をクラスターへ参加させます。設定は、管理画面で行ないます。詳細は、「2-2-2 1 台

目の SPA をクラスターに参加させる(P.26)」を参照してください。

SPA2、SPA3 のクラスターへの参加

SPA2(2 台目の SPA)と SPA3(3 台目の SPA)をクラスターへ参加させます。3 台目以降の SPA は、2 台目

と同じ手順でクラスターに参加できます。詳細は、「2-2-3 2 台目以降の SPA をクラスターに参加させる

(P.33)」を参照してください。

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第 2 章 クラスタリング設定

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ロードバランサーの設定

詳細は、「2-2-4 ロードバランサーの設定(P.37)」を参照してください。

■ SPA Enterprise の 2 つのモード

SPA Enterprise には、「スタンドアロンモード」と「クラスターモード」の 2 つのモードがあります。

• スタンドアロンモード

SPA サーバーの各コンポーネントが 1 台のサーバーで構成され、1 台で稼働するモードです。

• クラスターモード

SPA サーバーの各コンポーネントが複数のサーバーで構成され、各コンポーネント間で協調して稼働

するモードです。クラスターモードへ移行した SPA サーバー(SPA ノード)は、サービスの起動/終了

や、サーバー設定などにおいて、スタンドアロンモードの SPA サーバーとは異なる操作が必要になる

ため、注意が必要です。

注意

クラスターモードに移行した SPA サーバーを、スタンドアロンモードに戻すことはできません。

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第 2 章 クラスタリング設定

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2-2-1 クラスター構築のための準備 クラスターを構築する前に、次の準備を済ませておきます。

• ノードの準備(P.19)

• 外部データベースの準備(P.19)

• NFS サーバーの作成(P.19)

• ロードバランサーの準備(P.20)

▌ノードの準備

SPA Enterprise をセットアップします。SPA のセットアップ方法については「1-2 導入の流れ(P.11)」を参照

してください。

▌外部データベースの準備

SPA のデータを格納する外部データベースを用意します。データベースは、PostgreSQL を使用します。手順

は、「2-2-1-1 外部データベースを用意する(P.20)」を参照してください。

参考

PostgreSQL は提供していません。また、SPA と同時にインストールされる PostgreSQL は外部データベースとして使

用できません。

▌NFS サーバーの作成

アーカイブファイル格納フォルダーおよび、キャッシュ用画像格納フォルダーを配置する NFS サーバーを構

築し、各ノードにマウントします。対応する接続方式(プロトコル)は、NFS のみです。NFS サーバーのマ

ウントポイントは、必ず、すべてのノードで同じになるように設定してください。

すでに稼働している SPA をクラスター化する場合は、既存のデータ(アーカイブファイル、キャッシュ用画

像)を NFS サーバーにコピーしておく必要があります。コピー方法は、「2-2-1-2 既存のデータをコピーする

(P.24)」を参照してください。

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第 2 章 クラスタリング設定

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▌ロードバランサーの準備

SPA Enterprise には、ロードバランス機能はありませんので、別途、専用の製品を用意する必要がありま

す。

• 死活監視機能がある製品を用意してください。

• スティッキーセッションの設定が必要です。

• インターコネクトネットワークは、専用ネットワークを使用することを推奨します(クラスタリング

環境全体を専用ネットワークで構築することを推奨します)。

2-2-1-1 外部データベースを用意する 外部データベースは、次の流れで設定します。

1. PostgreSQL をインストールする

2. PostgreSQL に SPA 用のデータベースを作成し、設定する

3. SPA1(最初にクラスターに参加させる SPA サーバー)のデータベースをバックアップする

データベースのバックアップは、新規インストールした SPA Enterprise の場合も必要です。

4. 取得したバックアップを設定したデータベースにリストアする

ここでは、外部データベースの設定手順と、postgresql.conf の初期値について説明します。

• 外部データベースの設定手順(P.20)

• postgresql.conf の初期値について(P.22)

▌外部データベースの設定手順

外部データベースの設定手順は次のとおりです。

PostgreSQL のインストール

PostgreSQL をインストールします。PostgreSQL は、Ver. 10.3~10.X に対応しています。

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第 2 章 クラスタリング設定

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SPA 用データベースの作成

PostgreSQL に、SPA 用のデータベースを作成します。SPA 用のデータベースは、initdb コマンドまたは

createdb コマンドを実行する際に次の指定が必要です。

設定項目 内容 実行時の指定

データベース名 spadb データベース名は、「spadb」を指定してください。

データベース内で使用

する文字符号化方式

UTF-8 initdb コマンドでは、「--encoding=UTF8」または「-E UTF8」を指定します。

createdb コマンドでは、「‒encoding UTF8」または「-E UTF8」を指定します。

データベース内で使用

するロケール

C initdb コマンドでは、「--locale=C」または「--no-locale」を指定します。

createdb コマンドでは「--locale C」または「-l C」を指定します。

ファイアウォールの設定

クラスターに参加するノードからアクセスできるように、ファイアウォールを設定します。

クライアント認証の設定

「pg_hba.conf」ファイルを編集するなどして適切なクライアント認証を設定し、クラスターに参加しよう

とするノードからアクセスできるようにしておきます。

postgresql.conf の編集

「postgresql.conf」ファイルの「max_connections」の値を編集します。SPA の初期値に、クラスターに参

加するノードでの必要数を加算した値を推奨します。設定値については、「max_connections の値の例

(P.22)」を参照してください。

参考

必要に応じて、postgresql.conf のほかの項目の値も編集してください。postgresql.conf の SPA の初期値について

は、「postgresql.conf の初期値について(P.22)」を参照してください。

SPA1 のデータベースのバックアップ

SPA1 のデータベース(PostgreSQL)をバックアップします。バックアップ手順については、『製品ガイド』

の「サーバーの運用と設定」の「4-1 バックアップ」を参照してください。

バックアップは、「オンラインバックアップ」または「オフラインバックアップ」の手順で行なってくださ

い。

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第 2 章 クラスタリング設定

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データベースのリストア

バックアップした SPA1 のデータベースのデータを外部データベースにリストアします。リストア手順につ

いては、『製品ガイド』の「サーバーの運用と設定」の「4-2-1 オンライン/オフラインバックアップからのリ

ストア」を参照してください。

■ max_connections の値の例

max_connections は、次の要領で値を決定します。

• SPA の max_connections の初期値は「100」

• ノード 1 台あたりの必要数は、下記を加算したものとする

○ サーバー設定の[Web サーバー]タブにある[データベースへのコネクションプーリング数](た

とえば「30」)

○ サーバー設定の[アーカイブサーバー]タブにある[データベースへのコネクションプーリング

数](たとえば「25」)

• SPA の初期値に、ノード 1 台あたりの必要数×ノードの台数を加算した値を max_connections とする

たとえばノードが 3 台の場合、「265」(100+(30+25)×3)となります。

▌postgresql.conf の初期値について

SPA では、SPA 用の設定値として、postgresql.conf で PostgreSQL の初期値から変更している設定項目(パ

ラメーター)があります。以下に、設定を変更しているパラメーターと SPA の初期値を記載します。

postgresql.conf の値を編集してチューニングを行なう際の参考にしてください。

設定項目 PostgreSQL の初期値 SPA の初期値 備考

shared_buffers 128MB 2048MB

work_mem 4MB(コメントアウト) 10MB

commit_delay 0(コメントアウト) 100

log_destination 'stderr'(コメントアウト) 'stderr'

logging_collector off(コメントアウト) on

log_directory 'log'(コメントアウト) 'pg_log'

log_filename 'postgresql-%Y-%m-%d_%H%

M%S.log'(コメントアウト)

'postgresql.%d.log'

log_truncate_on_rotation off(コメントアウト) on

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第 2 章 クラスタリング設定

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設定項目 PostgreSQL の初期値 SPA の初期値 備考

log_rotation_age 1d(コメントアウト) 1440

log_rotation_size 10MB(コメントアウト) 0

client_min_messages notice(コメントアウト) notice

log_min_messages warning(コメントアウト) warning

log_min_error_statement error(コメントアウト) error

log_line_prefix '%m [%p] '(コメントアウト) '%m [%p] '

autovacuum on(コメントアウト) on

log_autovacuum_min_duration -1(コメントアウト) -1

autovacuum_max_workers 3(コメントアウト) 3

autovacuum_naptime 1min(コメントアウト) 1min

autovacuum_vacuum_threshold 50(コメントアウト) 50

autovacuum_analyze_threshold 50(コメントアウト) 50

autovacuum_vacuum_scale_factor 0.2(コメントアウト) 0.2

autovacuum_analyze_scale_factor 0.1(コメントアウト) 0.1

autovacuum_freeze_max_age 200000000(コメントアウト) 200000000

autovacuum_multixact_freeze_max_age 400000000(コメントアウト) 400000000

autovacuum_vacuum_cost_delay 20ms(コメントアウト) 20ms

autovacuum_vacuum_cost_limit -1(コメントアウト) -1

escape_string_warning on(コメントアウト) on

max_connections 100 100 適宜、変更し

てください。

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第 2 章 クラスタリング設定

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2-2-1-2 既存のデータをコピーする 既存のデータのコピー方法は、次のとおりです。

「保存先設定」の確認

SPA1(最初にクラスターに参加させる SPA サーバー)で、次のフォルダーの格納先を確認し、メモをとりま

す。複数の保存先がある場合はすべてのメモをとってください。

どちらも、管理画面の設定カテゴリ[環境設定]-[保存先の設定]で確認できます。

• アーカイブファイルの格納フォルダー

• キャッシュ用画像の格納フォルダー

サービス(プロセス)の終了

SPA1 のサービス(プロセス)を終了します。

• Windows 環境の場合

Windows の管理ツールにある[サービス]を利用して、次の順番でサービスを終了してください。

○ SPA WebService

○ SPA Archive Server

○ SPA Solr Server

○ SPA ZooKeeper

• Linux 環境の場合

次のシェルスクリプトを実行します。<INSTALL_DIR>は、SPA1 のインストールディレクトリです。

<INSTALL_DIR>/archiver/bin/shutdown.sh

フォルダーのコピー

手順 1 でメモをしたフォルダーすべてを、NFS サーバーの任意の場所にコピーします。

注意

ノードをクラスターに参加させる際に、ファイル格納フォルダーの指定や確認が必要になります。コピー先のフォル

ダーはすべてメモをしておいてください。

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第 2 章 クラスタリング設定

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サービス(プロセス)の起動

SPA1 のサービス(プロセス)を起動します。

• Windows 環境の場合

Windows の管理ツールにある[サービス]を利用して、終了時とは逆の順番でサービスを起動してく

ださい。

• Linux 環境の場合

次のシェルスクリプトを実行します。<INSTALL_DIR>は、SPA1 のインストールディレクトリです。

<INSTALL_DIR>/archiver/bin/startup.sh

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第 2 章 クラスタリング設定

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2-2-2 1 台目の SPA をクラスターに参加させる 1 台目の SPA(SPA1)をクラスターに参加させるには、次の流れで設定します。

クラスターで使用する外部データベースとの接続を設定する

設定方法は、「2-2-2-1 外部データベースとの接続を設定する(P.26)」を参照してください。

SPA1 のクラスター参加前のバックアップを取得する

バックアップ手順は、「2-2-2-2 クラスター参加前のバックアップを取得する(P.28)」を参照してください。

SPA1 をクラスターに参加させる

設定方法は、「2-2-2-3 クラスターに参加させる(P.30)」を参照してください。

注意

クラスターに参加すると、SPA Solr Server へのアクセスポート(44241、44242)は、クラスター間通信のために

localhost 以外からもアクセスできるようになります。必要に応じて、外部のファイアウォール等でアクセス制限を行

ってください。

2-2-2-1 外部データベースとの接続を設定する SPA1(最初にクラスターに参加させる SPA サーバー)の外部データベースとの接続手順は次のとおりです。

設定用画面を開く

Web ブラウザーで次の URL にアクセスし、SPA1 の管理画面にログインします。

http://<SPA1 のサーバー名または IP アドレス>:44230/spa/manager.jsp

メンテナンスモードに移行する

管理画面の右上のメニューから[メンテナンスモード]を選択すると表示される[メンテナンスモード設

定]ダイアログで、メンテナンスモードに移行します。

手順の詳細は、『製品ガイド』を参照してください。

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第 2 章 クラスタリング設定

27

クラスターで使用する外部データベースの情報を入力する

1. 管理画面の設定カテゴリ[Enterprise 設定]-[データベース設定]をクリックします。

[データベース設定]が開きます。

2. [接続文字列]に、クラスターで使用する外部データベースへの接続情報を次の形式で入力します。

jdbc:postgresql://<クラスターで使用する外部データベースのサーバー名または IP アドレス>:<外部データベー

スのポート番号>/spadb

3. [ユーザー]と[パスワード]に、データベースのユーザー名とパスワードを入力します。

4. [接続テスト]ボタンをクリックします。

5. データベースと接続が成功したことを表すメッセージが表示されたら、[OK]ボタンをクリックしま

す。

データベースとの接続に失敗したら、設定を見直し、再度、接続テストを行なってください。

設定を保存する

[保存]ボタンをクリックして、設定内容を保存します。

サービスを再起動する

注意

サービスを再起動した後は、設定内容を変更できません。設定内容に問題がないことを十分に確認してからサービス

を再起動してください。

1. 管理画面からログアウトします。

2. サービスを再起動します。

○ Windows の場合

Windows の管理ツールにある[サービス]を利用して、「SPA Archive Server」と「SPA

WebService」を再起動します。

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第 2 章 クラスタリング設定

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○ Linux の場合

次のシェルスクリプトを、記載順どおりに実行します。<INSTALL_DIR>は、SPA1 のインストール

ディレクトリです。

<INSTALL_DIR>/archiver/bin/shutdown.sh

<INSTALL_DIR>/archiver/bin/startup.sh

データベース設定が成功したことを確認する

1. Web ブラウザーで次の URL にアクセスし、SPA1 の管理画面にログインします。

http://<SPA1 のサーバー名または IP アドレス>:44230/spa/manager.jsp

2. [Enterprise 設定]-[データベース設定]をクリックします。

3. [データベース設定]の[接続文字列]にクラスターで使用する外部データベースの情報が表示さ

れ、 [保存]ボタンと[接続テスト]ボタンの色が薄くなり、クリックできなくなっていることを

確認します。

2-2-2-2 クラスター参加前のバックアップを取得す

る ここでは、SPA1(1 台目の SPA)の、クラスター参加前のバックアップ取得について説明します。取得した

バックアップは、クラスターへの参加に失敗した場合に、参加前の環境を復元するために使用します。リス

トア手順については、「3-2 バックアップとリストア(P.50)」を参照してください。

• バックアップ対象(P.28)

• バックアップ手順(P.29)

▌バックアップ対象

バックアップ対象は次のとおりです。「<INSTALL_DIR>」は SPA1 のインストール先です。

対象項目 保存場所の確認

SPA 本体のプログラムと設定ファイル <INSTALL_DIR>¥archiver

検索インデックス 管理画面の設定カテゴリ[環境設定]-[保存先の設定]

共通データフォルダー <INSTALL_DIR>¥archiver¥setup¥installed_info.txt の「common」

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第 2 章 クラスタリング設定

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対象項目 保存場所の確認

外部データベース ー

▌バックアップ手順

バックアップ手順は、次のとおりです。

サービスの終了

SPA1 のサービス(プロセス)を終了します。

• Windows 環境の場合

Windows の管理ツールにある[サービス]を利用して、次の順番でサービスを終了してください。

○ SPA WebService

○ SPA Archive Server

○ SPA Solr Server

○ SPA ZooKeeper

○ SPA PostgreSQL Service

• Linux 環境の場合

次のシェルスクリプトを実行します。「<INSTALL_DIR>」は、SPA1 のインストールディレクトリで

す。

<INSTALL_DIR>/archiver/bin/shutdown.sh

バックアップ対象のコピー

バックアップ対象を、任意の場所にコピーします。データは、パス情報、アクセス権を含めた状態でコピー

してください。

サービスの起動

SPA1 のサービス(プロセス)を起動します。

• Windows 環境の場合

Windows の管理ツールにある[サービス]を利用して、終了時とは逆の順番でサービスを起動してく

ださい。

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第 2 章 クラスタリング設定

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• Linux 環境の場合

次のシェルスクリプトを実行します。「<INSTALL_DIR>」は、SPA1 のインストールディレクトリで

す。

<INSTALL_DIR>/archiver/bin/startup.sh

2-2-2-3 クラスターに参加させる SPA1(最初にクラスターに参加させる SPA サーバー)のクラスターへの参加手順は次のとおりです。

設定用画面を開く

1. Web ブラウザーで次の URL にアクセスし、SPA1 の管理画面にログインします。

http://<SPA1 のサーバー名または IP アドレス>:44230/spa/manager.jsp

2. [Enterprise 設定]-[クラスター設定]をクリックします。

[クラスター設定]が開きます。外部データベースの設定が完了している場合、[クラスター設定]に

[保存先の設定]が表示されています。

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第 2 章 クラスタリング設定

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メンテナンスモードに移行する

管理画面の右上のメニューから[メンテナンスモード]を選択すると表示される[メンテナンスモード設

定]ダイアログで、メンテナンスモードに移行します。

手順の詳細は、『製品ガイド』を参照してください。

端末情報を入力する

[サーバー名/IP アドレス]に、SPA1 のサーバー名または IP アドレスを入力します。

保存先を指定する

アーカイブファイルの格納フォルダーと、キャッシュ用画像の格納フォルダーのパスを変更します。パスの

変更手順は、どちらのフォルダーも同じです。ここでは、アーカイブファイルの格納フォルダーを例に説明

します。パスの変更は、登録されているすべてのフォルダーに対して行なってください。

1. [アーカイブファイルの格納フォルダー]タブにあるフォルダーパス(行)を選択し、 [編集]ボ

タンをクリックします。

[アーカイブファイルの格納フォルダーを編集]ダイアログが表示されます。

2. [クラスター参加後の共有フォルダーパス]を編集します。

既存のデータをコピーした場合は、コピー先のフォルダーを絶対パスで指定します。

3. [OK]ボタンをクリックします。

クラスターへ参加する

1. [クラスターへの参加]ボタンをクリックします。

クラスターへ参加する準備が整ったことを伝えるメッセージが表示されます。

2. [OK]ボタンをクリックします。

サービスを再起動する

1. 管理画面からログアウトします。

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第 2 章 クラスタリング設定

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2. 「SPA WebService」を再起動します。

○ Windows の場合

Windows の管理ツールにある[サービス]を利用して「SPA WebService」を再起動してくださ

い。

○ Linux の場合

次のシェルスクリプトを、記載順どおりに実行します。「<INSTALL_DIR>」は、SPA1 のインストー

ルディレクトリです。

<INSTALL_DIR>/archiver/bin/shutdown_web_service.sh

<INSTALL_DIR>/archiver/bin/startup_web_service.sh

クラスターに参加できたことを確認する

1. Web ブラウザーで次の URL にアクセスし、SPA の管理画面にログインします。

http://<SPA1 のサーバー名または IP アドレス>:44230/spa/manager.jsp

2. 設定カテゴリ[Enterprise 設定]-[ノード管理]を選択します。

3. [ノード管理]に、クラスターに参加した「SPA1」の情報が表示されていることを確認します。

参考

クラスターへ参加すると、管理者画面の設定カテゴリ[Enterprise 設定]-[クラスター設定]は表示されな

くなります。

通常モードに戻す

管理画面の右上のメニューから[メンテナンスモード]を選択すると表示される[メンテナンスモード設

定]ダイアログで、通常モードに移行(戻)します。

手順の詳細は、『製品ガイド』を参照してください。

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第 2 章 クラスタリング設定

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2-2-3 2 台目以降の SPA をクラスターに参加さ

せる SPA2(2 番目にクラスターに参加させる SPA サーバー)と SPA3(3 番目にクラスターに参加させる SPA サ

ーバー)をクラスターに参加させる手順は次のとおりです。

注意

2 台目以降をクラスターに参加させる前に、クラスターに参加済みの SPA ノードのバックアップを取得してくださ

い。バックアップは、クラスターの参加に失敗した場合に、参加前の環境を復元するために使用します。バックアッ

プ手順は、「3-2 バックアップとリストア(P.50)」を参照してください。

クラスター参加前のバックアップを取得する

次の手順で、クラスター参加前のバックアップを取得します。取得したバックアップは、クラスターへの参

加に失敗した場合に、参加前の環境を復元するために使用します。リストア手順については、「3-2 バックア

ップとリストア(P.50)」を参照してください。

1. クラスターに参加させる SPA サーバーのサービス(プロセス)を終了します。

○ Windows 環境の場合

Windows の管理ツールにある[サービス]を利用して、次の順番でサービスを終了してくださ

い。

■ SPA WebService

■ SPA Archive Server

■ SPA Solr Server

■ SPA ZooKeeper

■ SPA PostgreSQL Service

○ Linux 環境の場合

次のシェルスクリプトを実行します。「<INSTALL_DIR>」はクラスターに参加させる SPA のインス

トールディレクトリです。

<INSTALL_DIR>/archiver/bin/shutdown.sh

2. 次のバックアップ対象を、任意の場所にコピーします。データは、パス情報、アクセス権を含めた状

態でコピーしてください。保存先は、かっこ内に示された場所を確認してください。

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第 2 章 クラスタリング設定

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○ SPA 本体のプログラムと設定ファイル(<INSTALL_DIR>¥archiver)

○ 検索インデックス(管理画面の設定カテゴリ[環境設定]-[保存先の設定])

○ 共通データフォルダー(<INSTALL_DIR>¥archiver¥setup¥installed_info.txt の「common」)

3. サービス(プロセス)を起動します。

○ Windows 環境の場合

Windows の管理ツールにある[サービス]を利用して、終了時とは逆の順番でサービスを起動し

てください。

○ Linux 環境の場合

次のシェルスクリプトを実行します。

<INSTALL_DIR>/archiver/bin/startup.sh

設定用画面を開く

1. Web ブラウザーで次の URL にアクセスし、クラスターに参加させる SPA の管理画面にログインしま

す。

http://<クラスターに参加させる SPA のサーバー名または IP アドレス>:44230/spa/manager.jsp

2. [Enterprise 設定]-[クラスター設定]をクリックします。

[クラスター設定]が開きます。

端末情報を入力する

[サーバー名/IP アドレス]に、クラスターに参加させる SPA のサーバー名または IP アドレスを入力しま

す。

クラスターで使用する外部データベースの情報を入力する

1. [データベース]に、クラスターで使用する外部データベースの情報を入力します。

○ [接続文字列]

データベースへの接続情報を次の形式で入力します。

jdbc:postgresql://<クラスターで使用する外部データベースのサーバー名または IP アドレス>:<外部データ

ベースのポート番号>/spadb

○ [ユーザー]と[パスワード]

データベースのユーザー名とパスワードを入力します。

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第 2 章 クラスタリング設定

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2. [接続]ボタンをクリックし、外部データベースと接続します。

外部データベースと接続すると[保存先の設定]が表示され、[クラスター参加後の共有フォルダーパ

ス]にクラスターで使用する保存先の情報が表示されます。

3. [クラスター参加後の共有フォルダーパス]に表示された保存先の情報が、SPA1(最初にクラスター

に参加させるサーバー)と同じことを確認します。

クラスターへ参加する

1. [クラスターへの参加]ボタンをクリックします。

クラスターへ参加する準備が整ったことを伝えるメッセージが表示されます。

2. [OK]ボタンをクリックします。

サービスを再起動する

1. 管理画面からログアウトします。

2. 「SPA WebService」を再起動します。

○ Windows の場合

Windows の管理ツールにある[サービス]を利用して、「SPA WebService」を再起動します。

○ Linux の場合

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第 2 章 クラスタリング設定

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次のシェルスクリプトを、記載順どおりに実行します。「<INSTALL_DIR>」は、クラスターに参加

させる SPA のインストールディレクトリです。

<INSTALL_DIR>/archiver/bin/shutdown_web_service.sh

<INSTALL_DIR>/archiver/bin/startup_web_service.sh

クラスターに参加できたことを確認する

1. Web ブラウザーで次の URL にアクセスし、SPA の管理画面にログインします。

http://<クラスターに参加した SPA のサーバー名または IP アドレス>:44230/spa/manager.jsp

2. 設定カテゴリ[Enterprise 設定]-[ノード管理]を選択します。

3. [ノード管理]に、参加した SPA の情報が表示されていることを確認します。

参考

2 台目以降の SPA では、クラスターへ参加すると、管理画面が次のように変化します。

• 管理者画面の設定カテゴリ[Enterprise 設定]-[クラスター設定]は表示されなくなり、代わりに[ノード管

理]が表示されます。

• 管理者画面の設定カテゴリ[Enterprise 設定]-[データベース設定]に接続したデータベースの情報が表示さ

れ、 [保存]ボタンがクリックできない状態になります。

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第 2 章 クラスタリング設定

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2-2-4 ロードバランサーの設定 ロードバランサーの設定項目は、次のとおりです。

• 負荷分散方式(P.37)

• 振り分け先の URL(P.37)

• ヘルスチェック用 URL(P.37)

参考

SPA では、ロードバランス機能は提供していません。別途、用意する必要があります。

▌負荷分散方式

スティッキーセッションの設定が必要です。

▌振り分け先の URL

標準インストール時の構成の場合、次の URL に振り分けることで動作します。

http://<各ノードのサーバー名または IP アドレス>:44230/spa/

▌ヘルスチェック用 URL

次の URL にアクセスすることで、SPA のサービスのヘルスチェックを実施できます。

http://<各ノードのサーバー名または IP アドレス>:44230/spa/service/system/alive

指定したノードの Web サーバーとアーカイブサーバーが正常に稼働している場合、次のようなレスポンスが

返ります。

• HTTP ステータス「200」

• X-Spa-Error-Code: 0

• レスポンスのボディ「OK」

Web サーバーが正常に稼働し、アーカイブサーバーが停止している場合は、次のようなレスポンスが返りま

す。

• HTTP ステータス「503」

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第 2 章 クラスタリング設定

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• X-Spa-Error-Code: -5001

Web サーバーが停止している場合、レスポンスは返りません。

■ 意図的にレスポンスをエラーにする設定

ロードバランサーの動作確認などのために、疑似的に Web サーバーが正常に稼働していない状態(レスポン

スのボディに「OK」が含まれない状態)を作ることができます。この場合、HTTP ステータス「503」、「X-

Spa-Error-Code: 0」が返ります。

Web サーバーが正常に動作していない状態を作る手順は、次のとおりです。

任意のフォルダーに、ファイルを配置します。ファイルの形式、内容は問いません。

Web サーバー(SPA WebService)を終了します。

Web サーバーの終了は、「3-1 SPA サーバーが使用するサービスの起動と終了(P.47)」を参照してください。

Web サーバーの設定ファイル(<SPA サーバーのインストール先>¥archiver¥conf¥spa-

webapp.properties)に、次の内容を追記し、保存します。

spa.system.notAlive.filePath=<手順 1 で配置したファイルのフルパス>

Web サーバー(SPA WebService)を起動します。

Web サーバーの起動は、「3-1 SPA サーバーが使用するサービスの起動と終了(P.47)」を参照してください。

参考

spa-webapp.properties に記述したファイルが存在すると、擬似的に Web サーバーが正常に動作していない状態とな

ります。この動作を解除するにはファイルを削除するか、spa-webapp.properties に追記した内容を削除してくださ

い。spa-webapp.properties を編集する際は、編集前に SPA WebService を停止し、編集後に SPA WebService を起

動してください。

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第 2 章 クラスタリング設定

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2-3 ノードの管理 ここでは、各ノードのサーバー設定や、ステータスの確認など、クラスターに属するノードの管理について

説明します。

ノードの管理は、主に、[ノード管理]画面で行ないます。[ノード管理]では、クラスターに属するすべて

のノードの管理操作が行えます。

• 2-3-1 各ノードのサーバー設定を行なう(P.40)

• 2-3-2 ノードのステータスを確認する(P.41)

• 2-3-3 ノードを追加する(P.43)

• 2-3-4 ノードを除去する(P.44)

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第 2 章 クラスタリング設定

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2-3-1 各ノードのサーバー設定を行なう サーバー設定(ログの出力設定や、フォントマッピング設定、サーバーへのタイムアウト時間の設定といっ

た詳細な設定)は、ノードごとに行なったり、特定のノードの設定をクラスターに属するすべてのノードに

適用したりできます。

サーバー設定は、管理画面の設定カテゴリ[Enterprise 設定]-[ノード管理]画面で設定対象のノードを

選択し、 [サーバー設定]ボタンをクリックすると表示される画面で行ないます。設定項目については、

「4-3 ノード管理(P.65)」を参照してください。

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第 2 章 クラスタリング設定

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2-3-2 ノードのステータスを確認する クラスターに所属するノードのステータスは、管理画面の設定カテゴリ[Enterprise 設定]-[ノード管

理]を選択すると表示される画面で確認できます。

▌ステータスを確認する

[ノード管理]画面では、ノードのステータスがコンポーネントごとに確認できます。

• 表示が「ACTIVE」の場合

対象のコンポーネントは稼働中です。

• 表示が「DOWN」の場合

対象のコンポーネントが停止中、または問題が発生し、正常に動作していません。サービスを再起動

してください。サービスの起動方法については、「3-1 SPA サーバーが使用するサービスの起動と終了

(P.47)」を参照してください。

• 表示が「RECOVER」の場合

「RECOVER」は Solr サーバーのみで表示されるステータスです。「DOWN」からの復帰中です。

▌各コンポーネントがダウンしたときの挙動

各コンポーネントがダウンすると、次のようになります。

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第 2 章 クラスタリング設定

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コンポーネント ダウンしたときの挙動

アーカイブサーバー アーカイブサーバーが停止したノードの Web サーバーにリクエストがきた場合、「-5001」エラ

ー(アーカイブサーバーに接続できない)が発生します。ロードバランサーの機能により、稼

働しているアーカイブサーバーで SPA のサービスが継続されます。

Web サーバー ダウンしているノードにアクセスできなくなります。ロードバランサーの機能により、稼働し

ている Web サーバーで SPA のサービスが継続されます。

Solr サーバー 稼働している Solr サーバーでサービスが継続されます。

ZooKeeper クラスターの過半数の ZooKeeper が稼働していれば、残りの ZooKeeper でサービスが継続さ

れます。稼働している ZooKeeper の台数が過半数未満になった場合、クラスターのすべての

ZooKeeper が「DOWN」となり、これにより、全ノードの Solr サーバーも「DOWN」となり

ます。アーカイブサーバーと Web サーバーも ZooKeeper を利用した処理が行えず、正常な動

作ができなくなります。

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第 2 章 クラスタリング設定

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2-3-3 ノードを追加する クラスターの運用が開始されてからノードを追加する場合は、次の流れで追加します。

SPA Enterprise のセットアップ

SPA Enterprise をセットアップします。セットアップ手順は、「1-2 導入の流れ(P.11)」を参照してくださ

い。なお、既存環境(すでに運用されている SPA)を、運用が開始されているクラスターに参加させること

はできません。

SPA Enterprise のクラスターへの参加

参加手順は、「2-2-3 2 台目以降の SPA をクラスターに参加させる(P.33)」を参照してください。

ロードバランサーの設定

必要に応じて、ロードバランサーの設定を変更します。

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第 2 章 クラスタリング設定

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2-3-4 ノードを除去するクラスターに属するノードは、除去することができます。

除去の手順は次のとおりです。

サービス(プロセス)の終了

除去対象ノードのすべてのサービス(プロセス)を終了します。

• Windows の場合

Windows の管理ツールにある[サービス]を利用して、次の順番でサービスを終了してください。

○ SPA WebService

○ SPA Archive Server

○ SPA Solr Server

○ SPA ZooKeeper

• Linux の場合

次のシェルスクリプトを実行します。「<INSTALL_DIR>」は、SPA のインストールディレクトリです。

<INSTALL_DIR>/archiver/bin/shutdown_withoutdb.sh

注意

対象ノードのサービス(プロセス)を終了することで、稼働するノードがクラスターを構成する全ノードの過

半数未満になる場合は、サービス(プロセス)を個別に終了する必要があります。詳細は、「3-1 SPA サーバー

が使用するサービスの起動と終了(P.47)」を参照してください。

ノードのステータスを確認

次の手順で、除去対象ノードのすべてのコンポーネントが停止していることを確認します。

1. 管理画面の設定カテゴリ[Enterprise 設定]ー[ノード管理]を選択します。

[ノード管理]画面が表示されます。

2. ノードの一覧で、除去対象ノードのコンポーネントが、すべて「DOWN」になっていることを確認し

ます。

ノードの除去

除去対象のノードを選択し、 [削除]ボタンをクリックします。

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第 2 章 クラスタリング設定

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確認のダイアログが表示されます。

除去の確認

[OK]ボタンをクリックします。

除去が完了すると、[ノード管理]から除去したノードの情報が削除されます。

アクティベーションの解除

除去したノードのアクティベーションを解除します。

解除方法は、『セットアップガイド』を参照してください。

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第 3 章 サーバーの運用

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第 3 章 サーバーの運用

ここでは、SPA サーバーが使用するサービスの起動と終了およびバックアップとリストアについて説明しま

す。

• 3-1 SPA サーバーが使用するサービスの起動と終了(P.47)

• 3-2 バックアップとリストア(P.50)

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第 3 章 サーバーの運用

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3-1 SPA サーバーが使用するサービスの起動

と終了 SPA サーバーが使用するサービス(プロセス)の起動と終了について説明します。

SPA サーバーのコンポーネント(サービス)については、「1-1-1 SPA サーバーのコンポーネント(P.9)」を参

照してください。

• サービスの起動と終了(Windows 環境の場合)(P.47)

• プロセスの起動と終了(Linux 環境の場合)(P.47)

• クラスター構築後のサービス(プロセス)起動/終了にかかわる注意事項(P.48)

▌サービスの起動と終了(Windows 環境の場合)

Windows 環境の場合、サービスの起動と終了には、Windows の管理ツールにある[サービス]を利用しま

す。

▌プロセスの起動と終了(Linux 環境の場合)

Linux 環境の場合、プロセスの起動と終了には、スクリプト利用します。プロセスの起動と終了は、対象の

モジュールをインストールしたユーザーで行ってください。

次のスクリプトが用意されています。スクリプトファイルはすべて、「<SPA サーバーのインストールディレ

クトリ>/archiver/bin/」にあります。

プロセス起動用スクリプト

対象のプロセス スクリプトファイル名 説明

全プロセス startup.sh スタンドアロンモードの SPA で、すべてのプロセスを一括して起

動します。

全プロセス startup_withoutdb.sh クラスターモードの SPA で、SPA PostgreSQL Service を除くす

べてのプロセスを一括して起動します。

SPA Archive Server startup_archive_server.sh クラスターのノードにある SPA Archive Server のみを起動しま

す。

SPA Solr Server startup_solr_server.sh クラスターのノードにある SPA Solr Server のみを起動します。

SPA WebService startup_web_server.sh クラスターのノードにある SPA WebService のみを起動します。

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第 3 章 サーバーの運用

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対象のプロセス スクリプトファイル名 説明

SPA ZooKeeper startup_zookeeper.sh クラスターのノードにある SPA ZooKeeper のみを起動します。

プロセス終了用スクリプト

対象のプロセス スクリプトファイル名 説明

全プロセス shutdown.sh スタンドアロンモードの SPA で、すべてのプロセスを一括して

終了します。

全プロセス shutdown_withoutdb.sh クラスターモードの SPA で、SPA PostgreSQL Service を除くす

べてのプロセスを一括して終了します。

SPA Archive

Server

shutdown_archive_server.sh クラスターのノードにある SPA Archive Server のみを終了しま

す。

SPA Solr Server shutdown_solr_server.sh クラスターのノードにある SPA Solr Server のみを終了します。

SPA WebService shutdown_web_server.sh クラスターのノードにある SPA WebService のみを終了します。

SPA ZooKeeper shutdown_zookeeper.sh クラスターのノードにある SPA ZooKeeper のみを終了します。

▌クラスター構築後のサービス(プロセス)起動/終了にかかわる注意事

• クラスターが正常に稼働するためには、全ノードの過半数の ZooKeeper が稼働している必要がありま

す。そのため、クラスター構築後のサービス(プロセス)の起動/終了については、ノード(サーバ

ー)ごとではなく、サービスごとに行なう必要があります。

たとえば、3 台のノードと外部データベースで構成されるクラスターにおいてサービスを起動する場

合、次の図の赤字で示す順番でサービスを起動してください。

• 次のすべてを満たす場合は、startup_withoutdb.sh または shutdown_withoutdb.sh を使用してノー

ド単位でサービス(プロセス)の起動/終了ができます。

○ 全ノードの過半数のノードが起動している

○ 対象のノードを起動/終了しても、なお、過半数のノードが稼働した状態である

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第 3 章 サーバーの運用

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• SPA Archive Server の起動においては、各ノードで SPA Archive Server を起動するたびにアーカイブ

サーバーのデバッグログを確認し、以下のような行が出力されてから次のノードの SPA Archive

Server を起動するようにしてください。

2018/11/28 17:37:08.007 INFO [WriteServer] [] WriteServer ready

2018/11/28 17:37:08.008 INFO [ReadServer] [] ReadServer ready

なお、アーカイブサーバーのデバッグログは、サーバー設定画面で出力先が確認できます(デフォル

トのファイル名は、 「spa_server.log」です)。サーバー設定画面は、管理画面の設定カテゴリ

[Enterprise 設定]-[ノード管理]から設定対象ノードを選択し、 [サーバー設定]ボタンをク

リックして表示します。

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第 3 章 サーバーの運用

50

3-2 バックアップとリストアSPA Enterprise のバックアップとリストアについて説明します。

• バックアップ対象(P.50)

• バックアップの流れ(P.51)

• リストアの流れ(P.53)

• クラスター参加前のバックアップをリストアする(P.56)

▌バックアップ対象

バックアップ対象は、以下のとおりです。「必須」列に「 」がある項目は必ずバックアップしてください。

バックアップしたデータは、バックアップ時と同じクラスター構成にのみリストアできます。

参考

「<INSTALL_DIR>」は SPA サーバーのインストール先を表します。

対象項目 必須 対象サーバー 保存場所の確認 備考

SPA 本体のプログラ

ムと設定ファイル

ノード <INSTALL_DIR>¥archiver

クラスター参加時の

バックアップ

ノード <INSTALL_DIR>¥backup クラスター参加時に、システム

が作成するバックアップです。

クラスター参加前に取得したバ

ックアップではありません。

検索インデックス ノード 管理画面の設定カテゴリ[環境

設定]-[保存先の設定]

共通データフォルダ

ノード <INSTALL_DIR>¥archiver¥set

up¥installed_info.txt の「com

mon」

データベース データベースサ

ーバー

アーカイブファイル NFS サーバー ー

キャッシュ用画像フ

ァイル

NFS サーバー ー

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第 3 章 サーバーの運用

51

注意

データはすべて、パス情報とアクセス権を含めた状態でバックアップ(コピー)してください。

▌バックアップの流れ

バックアップは次の流れで取得します。

バックアップする SPA ノードに接続している Bridge サービスと Document Converter を終了します。

終了方法は、『製品ガイド』を参照してください。

管理画面の右上のメニューから[メンテナンスモード]を選択すると表示される[メンテナンスモード設

定]ダイアログで、メンテナンスモードに移行します。

手順の詳細は、『製品ガイド』を参照してください。

バックアップ対象の SPA ノードをメンテナンスモードに移行すると、クラスターに属するすべての SPA ノー

ドが自動的にメンテナンスモードに移行します。

任意の SPA ノードでコマンドを実行し、すべてのシステム内部キューにおいて、ステータスが「処理中」の文書が「0」になっていることを確認します。コマンドの実行方法については、『製品ガイド』の「コマンドによる運用管理」の「8-1 キューに格納されている文書の件数確認」を参照してください。

すべての SPA ノードのアーカイブサーバーのデバッグログで、定時処理および Active Directory の同期処理

が動作していないことを確認します。アーカイブサーバーのデバッグログの保存場所は、管理画面の設定カ

テゴリ[Enterprise 設定]-[ノード管理]で確認対象のノードを選択し、 [サーバー設定]ボタンをク

リックすると表示されるダイアログで確認できます。

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第 3 章 サーバーの運用

52

参考

定時処理および Active Directory の自動同期処理は、管理画面で実行時間(スケジュール)を設定できます。メンテナ

ンスモード移行の際に、これらの処理が行われていないことが明らかな場合、本確認は不要です。

定時処理のスケジュールは、管理画面の設定カテゴリ[環境設定]-[システム設定]ー[定時処理]で確認できま

す。

Active Directory の自動同期処理のスケジュールは、管理画面の設定カテゴリ[ユーザーとグループ]-[Active

Directory]ー[同期のスケジュール]で確認できます。

デバッグログでは、以下の点を確認します。

• 保存期間を過ぎた文書の削除

開始、処理件数、終了がセットで出力され、処理が完了していることを確認します。

ドキュメント自動削除を開始しました。

ドキュメントを自動削除しました。件数=0

ドキュメント自動削除を終了しました。

• 不要なユーザーフォルダーの削除

開始と終了がペアで出力され、処理が完了していることを確認します。

ユーザーフォルダーの自動削除を開始しました。

ユーザーフォルダーの自動削除を終了しました。

• SVF 検索フィールドデータの CSV ファイルの削除

開始、処理件数、終了がセットで出力され、処理が完了していることを確認します。

CSV ファイルの自動削除を開始しました。

CSV ファイルを自動削除しました。件数=0

CSV ファイルの自動削除を終了しました。

• SVF 検索フィールドデータのキャッシュの削除

開始、処理件数、終了がセットで出力され、処理が完了していることを確認します。

SVF 検索フィールドデータのキャッシュの自動削除を開始しました。

SVF 検索フィールドデータのキャッシュを自動削除しました。件数=0

SVF 検索フィールドデータのキャッシュの自動削除を終了しました。

• Active Directory の自動同期処理

[Start]と[End]がペアで出力され、処理が完了していることを確認します。

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第 3 章 サーバーの運用

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[Start] AutoSyncScheduledTask#execAutoSyncAll

[End ] AutoSyncScheduledTask#execAutoSyncAll 0

次の項目のバックアップを同時に行ないます。

• 各ノードにあるバックアップ対象項目

• データベース

• NFS サーバーにあるファイル

SPA ノードを通常モードに移行(戻)します。

通常モードへの移行方法は、『製品ガイド』を参照してください。

バックアップ対象の SPA ノードを通常モードに移行すると、クラスターに属するすべての SPA ノードが自動

的に通常モードに移行し(戻り)ます。

手順 1 で終了した Bridge サービスおよび Document Converter を起動します。

起動方法は、『製品ガイド』を参照してください。

▌リストアの流れ

取得したバックアップは、次の流れでリストアします。

リストアする環境の準備をします。

• ノード

○ 各ノードのシステム情報(マシン名、ドライブ構成、IP アドレス、NFS 接続設定、ファイアウォー

ル設定)は、バックアップ作成時と同一に設定します。

○ バックアップ時と同じバージョンの SPA サーバーを、バックアップ時と同じフォルダーにセットア

ップし、SPA Enterprise をアクティべーションします。セットアップ方法については、「1-2 導入

の流れ(P.11)」を参照してください。

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第 3 章 サーバーの運用

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• NFS サーバー

ノードに設定した NFS 接続設定で、ノードからファイルが読み書きできるように設定します。

• データベースサーバー

バックアップ作成時と同じバージョン、ポート番号、データベース名、および、ユーザーでデータベ

ースを作成します。

リストアする SPA に接続している Bridge サービスと Document Converter を終了します。

終了方法は、『製品ガイド』を参照してください。

各ノードにおける SPA サーバーのサービスをすべて終了します。

サービスの終了については、「3-1 SPA サーバーが使用するサービスの起動と終了(P.47)」を参照してくださ

い。

各ノードにある次のフォルダーを削除します。

削除対象 保存場所の確認

SPA 本体のプログラムと設定ファイル <INSTALL_DIR>¥archiver

検索インデックス 管理画面の設定カテゴリ[環境設定]-[保存先の設定]

共通データフォルダー <INSTALL_DIR>¥archiver¥setup¥installed_info.txt の「common」

注意

ファイルが残った状態でバックアップデータからのリストアを行うと、残ったファイルによりシステム障害が発生す

る可能性があります。必ず削除してください。

バックアップしたノードのデータを、リストアする環境の同じのパスに上書きコピーします。データは、パ

ス情報、アクセス権を含めた状態でコピーしてください。

手順 3~手順 5 を繰り返し、すべてのノードのリストアを行います。

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第 3 章 サーバーの運用

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NFS サーバーにあるアーカイブファイルとキャッシュ用画像ファイルを削除します。

注意

ファイルが残った状態でバックアップデータからのリストアを行うと、残ったファイルによりシステム障害が発生す

る可能性があります。必ず削除してください。

バックアップしたアーカイブファイルとキャッシュ用画像ファイルを、リストアする環境の同じのパスに上

書きコピーします。データは、パス情報、アクセス権を含めた状態でコピーしてください。

データベースサーバーのリストア(再構築)を行います。

各ノードにおける SPA サーバーのサービスを起動します。

サービスの起動については、「3-1 SPA サーバーが使用するサービスの起動と終了(P.47)」を参照してください。

SPA を通常モードに移行します。

参考

メンテナンスモード中にバックアップを取得すると、メンテナンスモードの状態でリストアされるため、通常モード

への移行が必要になります。

手順 2 で終了した Bridge サービスおよび Document Converter を起動します。

起動方法は、『製品ガイド』を参照してください。

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第 3 章 サーバーの運用

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▌クラスター参加前のバックアップをリストアする

クラスター参加の作業中に取得したバックアップは、次の流れでリストアします。

参考

2 台目以降の SPA サーバー(ノード)のバックアップをリストアする場合、すでにクラスターに参加しているノード

のリストアも必要です。2 台目以降の SPA サーバーをクラスターに参加させる際に取得したバックアップを使用して

リストアしてください。

リストアする SPA サーバーのサービスをすべて終了します。

• Windows 環境の場合

Windows の管理ツールにある[サービス]を利用して、次の順番でサービスを終了してください。

○ SPA WebService

○ SPA Archive Server

○ SPA Solr Server

○ SPA ZooKeeper

○ SPA PostgreSQL Service

• Linux 環境の場合

次のシェルスクリプトを実行します。「<INSTALL_DIR>」は、SPA サーバーのインストールディレクト

リです。

<INSTALL_DIR>/archiver/bin/shutdown.sh

次のフォルダーを削除します。

削除対象 保存場所の確認 備考

SPA 本体のプログラムと設定ファイル

<INSTALL_DIR>¥archiver

検索インデックス 管理画面の設定カテゴリ[環境設定]-[保存先の設定]

共通データフォルダー <INSTALL_DIR>¥archiver¥setup¥installed_info.txt の

「common」

データベース <INSTALL_DIR>¥archiver¥pgsql 最初にクラスターに参加させる SPA のみ

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第 3 章 サーバーの運用

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注意

ファイルが残った状態でバックアップデータからのリストアを行うと、残ったファイルにより正常にリストアできな

い可能性があります。必ず削除してください。

バックアップしたデータを、リストアする環境の同じのパスに上書きコピーします。データは、パス情報、

アクセス権を含めた状態でコピーしてください。

SPA サーバーのサービスをすべて起動します。

• Windows 環境の場合

Windows の管理ツールにある[サービス]を利用して、終了時とは逆の順番でサービスを起動してく

ださい。

• Linux 環境の場合

次のシェルスクリプトを実行します。「<INSTALL_DIR>」は、SPA サーバーのインストールディレクト

リです。

<INSTALL_DIR>/archiver/bin/startup.sh

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第 4 章 画面リファレンス

58

第 4 章 画面リファレンス

ここでは、SPA Enterprise 固有の画面について説明します。

これらの画面は、管理画面の設定項目[Enterprise 設定]を選択すると表示されます。

• 4-1 [Enterprise 設定]で表示される画面について(P.59)

• 4-2 クラスター設定(P.61)

• 4-3 ノード管理(P.65)

• 4-4 データベース設定(P.68)

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第 4 章 画面リファレンス

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4-1 [Enterprise 設定]で表示される画面に

ついて 管理画面の設定カテゴリ[Enterprise 設定]で表示される画面は、SPA がクラスターに参加しているかどう

かで異なります。

▌クラスターに参加していない場合

クラスターに参加していない場合、[クラスター設定]画面と[データベース設定]画面が表示されます。

[クラスター設定]は、クラスターに参加するための設定を行なう画面です。

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第 4 章 画面リファレンス

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▌クラスターに参加している場合

クラスターに参加している場合、[クラスター設定]の代わりに[ノード管理]が表示されます。[ノード管

理]は、クラスターに属するすべてのノードの管理を行う画面です。

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第 4 章 画面リファレンス

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4-2 クラスター設定 [クラスター設定]は、クラスターへの参加の際に利用する画面です。管理画面の設定カテゴリ

[Enterprise 設定]-[クラスター設定]をクリックすると表示されます。

[クラスター設定]は、クラスター設定の状況に応じて表示される項目が異なります。また、[クラスター設

定]は、クラスターへの参加が完了すると、表示されなくなります。

• セットアップ直後の[クラスター設定](P.61)

• 外部データベースへの接続を設定した後の[クラスター設定](P.62)

▌セットアップ直後の[クラスター設定]

この画面は、SPA Enterprise のセットアップ直後に表示されます。

番号 項目 説明

(1) [クラスター

への参加]ボタン

入力された内容に基づき、クラスターに参加するための処理を開始します。

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第 4 章 画面リファレンス

62

番号 項目 説明

(2) [最新状態に

更新]ボタン

表示が最新の状態に更新されます。端末情報およびデータベース情報の編集中にクリッ

クすると、入力した内容が破棄されます。

端末情報 [サーバー名/IP アドレス]に、設定中の SPA サーバーのサーバー名または IP アドレス

を入力します。

データベース 設定中の SPA サーバーが接続するデータベースの情報を設定します。

• [接続文字列]

クラスターで使用するデータベースへの接続文字列を、次の形式で入力します。

jdbc:postgresql://<データベースのサーバー名または IP アドレス>:<データベー

スのポート番号>/spadb

• [ユーザー]

クラスターで使用するデータベースに接続するためのユーザーを入力します。

• [パスワード]

クラスターで使用するデータベースに接続するためのユーザーのパスワードを入力

します。

• [接続]ボタン

入力された情報でデータベースに接続できるかどうかを確認します。クリックする

と、成功/失敗のメッセージが表示されます。

接続に成功すると、[保存先の設定]に、接続したデータベースに保存されている

アーカイブファイルとキャッシュ用画像ファイルの保存先情報が表示され、[クラ

スターへの参加]ボタンが有効になります。

保存先の設定 データベースへの接続に成功すると、接続したデータベースに保存されているアーカイ

ブファイルとキャッシュ用画像ファイルの保存先情報が表示されます。データベースへ

の接続を行っていない場合、保存先情報は表示されません。

▌外部データベースへの接続を設定した後の[クラスター設定]

この画面は、最初にクラスターに参加する SPA で、外部データベースへの接続を設定した後に表示されま

す。

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第 4 章 画面リファレンス

63

番号 項目 説明

(1) [クラスターへ

の参加]ボタン

入力された内容に基づき、クラスターに参加するための処理を開始します。

(2) [最新状態に更

新]ボタン

表示が最新の状態に更新されます。端末情報およびフォルダーパスの編集中にクリッ

クすると、入力した内容が破棄されます。

端末情報 [サーバー名/IP アドレス]に、設定中の SPA サーバーのサーバー名または IP アドレ

スを入力します。

保存先の設定 アーカイブファイルおよび、キャッシュ用画像の保存先を指定します。

• [アーカイブファイルの格納フォルダー]タブ

アーカイブファイルの格納フォルダーを指定します。詳細は、「ファイルの格納

フォルダーを設定するタブの項目(P.63)」を参照してください。

• [キャッシュ用画像の格納フォルダー]タブ

キャッシュ用画像の格納フォルダーを指定します。詳細は、「ファイルの格納フ

ォルダーを設定するタブの項目(P.63)」を参照してください。

■ ファイルの格納フォルダーを設定するタブの項目

ファイルの格納フォルダーを設定するタブの設定項目は、アーカイブファイルとキャッシュ用画像で同じで

す。

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第 4 章 画面リファレンス

64

番号 項目 説明

(1) [編集]ボタン 選択した保存先を編集するダイアログが表示されます。ダイアログについては、「格納

フォルダーのパスを編集するダイアログ(P.64)」を参照してください。

(2) 保存先の一覧 登録されている保存先です。

• [表示名]

保存先の表示名です。

• [現在のフォルダーパス]

現在、保存先として設定されているフォルダーパスが表示されます。

• [クラスター参加後の共有フォルダーパス]

クラスター参加後のフォルダーパスが表示されます。

■ 格納フォルダーのパスを編集するダイアログ

項目 説明

現在のフォルダーパス 現在、保存先として設定されているフォルダーパスが表示されます。

クラスター参加後の共有フォルダーパス クラスター参加後のフォルダーパスを絶対パスで入力します。

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第 4 章 画面リファレンス

65

4-3 ノード管理 [ノード管理]は、クラスターに属するサーバー(ノード)のステータスを確認したり、ノードの除去、ノ

ードのサーバー設定を行えます。

[ノード管理]は、クラスターに参加しているノードのみに表示される画面です。表示するには、管理画面

の設定カテゴリ[Enterprise 設定]-[ノード管理]を選択します。

▌[ノード管理]の項目

番号 項目 説明

(1) [サーバー設定]

ボタン

サーバー設定のダイアログが表示されます。詳細は、「サーバー設定ダイアログの項

目(P.66)」を参照してください。

(2) [削除]ボタン 選択済みのノードを除去します。

(3) [最新状態に更

新]ボタン

表示が最新の状態に更新されます。

(4) ノード一覧 クラスターに属するすべてのノードのステータスが表示されます。詳細は、「ノード

一覧の項目(P.66)」を参照してください。

Page 66: SPA Ver. 10.1 SPA Enterprise設定ガイド...SPAでは、ロードバランス機能は提供していません。別途、用意する必要があります。クラスタリン グ機能の詳細は、「2-1

第 4 章 画面リファレンス

66

■ サーバー設定ダイアログの項目

番号 項目 説明

(1) サーバー名または IP アドレス 設定中のノードのサーバー名または IP アドレスが表示されます。

全ノードに同じ設定を適用する オンにすると、設定内容をクラスターに属するすべてのノードに適用しま

す。

(2) 各項目の設定領域 設定項目が、サーバーごとに配置されています。詳細は、『製品ガイド』

の「管理画面と設定項目」の「1-4-2 サーバー設定」を参照してくださ

い。

■ ノード一覧の項目

項目 説明

サーバー名/IP アドレス ノードのサーバー名または IP アドレスが表示されます。

アーカイブサーバー アーカイブサーバーのステータスが表示されます。

• [ACTIVE]

稼働中です。

• [DOWN]

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第 4 章 画面リファレンス

67

項目 説明

停止中、または問題が発生し、正常に動作していません。

Web サーバー Web サーバーのステータスが表示されます。

• [ACTIVE]

稼働中です。

• [DOWN]

停止中、または問題が発生し、正常に動作していません。

Solr サーバー Solr サーバーのステータスが表示されます。

• [ACTIVE]

稼働中です。

• [DOWN]

停止中、または問題が発生し、正常に動作していません。

• [RECOVER]

「DOWN」からの復帰中です。

ZooKeeper ZooKeeper のステータスが表示されます。

• [ACTIVE]

稼働中です。

• [DOWN]

停止中、または問題が発生し、正常に動作していません。クラスターの過半数の

ZooKeepr が「DOWN」の場合、クラスター内のすべての ZooKeeper が「DOWN」と

表示されます。

ID クラスター参加時にシステムから自動的に付与される一意の番号です。

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第 4 章 画面リファレンス

68

4-4 データベース設定 [データベース設定]は、最初にクラスターに参加する SPA サーバーが、クラスターで使用するデータベー

スを設定する画面です。

表示するには、管理画面の設定カテゴリ[Enterprise 設定]-[データベース設定]を選択します。

▌[データベース設定]の項目

番号 項目 説明

(1) [保存]ボタン 設定が保存されます。一度データベース情報を保存すると、保存ボタンは使用でき

なくなります。

(2) [最新状態に更新]

ボタン

表示が最新の状態に更新されます。データベース情報の入力中にクリックすると、

入力途中のデータが破棄されます。

接続文字列 データベースへの接続文字列を入力します。次の形式で入力してください。

jdbc:postgresql://<データベースのサーバー名または IP アドレス>:<データベー

スのポート番号>/spadb

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第 4 章 画面リファレンス

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番号 項目 説明

ユーザー データベースに接続するためのユーザーを入力します。

パスワード データベースに接続するためのユーザーのパスワードを入力します。

[接続テスト]ボタン 上記の項目を入力後にクリックすると、入力した情報で接続できるかどうかを確認

できます。

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改訂履歴

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改訂履歴

日付 変更箇所 内容

2019/3/29 1-2 導入の流れ(P.11) 新規インストールの場合の導入手順を変更しました。


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