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vol08 20151031 4c-1111 · 2015-11-13 · 2 2015 autumn 新制作座だより 長...

Date post: 26-Jun-2020
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1 新制作座だより 2015 AUTUMN http://www.shinseisakuza.com The letter of Shinseisakuza 60 65 60 65 10 10 65 16 14 60 60 宿vol.8 2015 AUTUMN 日本橋公会堂の舞台上で初日開演前に円陣を組むメンバー
Transcript

1新制作座だより 2015 AUTUMN

h t t p : / / w w w . s h i n s e i s a k u z a . c o m

The letter of S h i n s e i s a k u z a

メロス」のメロス役を演じたK君

も花束を持って来てくれたので

すが、お母様、お祖母様も一緒に

お越しくださり、お祖母様は「60

年程前に兵庫県城崎の近くの小

さな町で「泥かぶら」を観ました。

あの時の印象が今でもはっきり

と残っています。眞山美保さんの

泥かぶらは凄かったですよ」とお

話しくださいました。このように

縁が繋がっていたことにびっくり

すると同時に長く続けるという

ことは、一点一点の繋がりが線に

なり面になって行くのだと感じ

ました。

 

今後益々勉強して「泥かぶら」

の火をともし続けたいと考えた、

記念公演でした。 (記・眞山

蘭里)

新しい大道具制作

創立65周年記念公演の為に

「泥かぶら」の大道具を新

しく製作し直しました。

 

以前から大道具を作り直して

来ましたが、絵を描いてくださる

方がなかなか見つからずそのま

まにしていました。

 

今回、記念公演が決まり絵描き

さんを探していたところ、先輩の

泥かぶら

60年の縁

−創立65周年記念

東京公演のご報告

10月8、9、10日、日本橋公会堂で劇団創立

65周年記念公演として、都内では16年ぶ

りとなる「泥かぶら」を上演しました。

 

まず、ご来場くださいました皆様に心よりお

礼を申し上げます。

 

新キャストを含めたこの公演は、今後の劇団

の発展を考える

時、その試金石とも

いえる公演でした。

新しく泥かぶら役

を演じることに

なった福島里佳、

劇団研究生ながら

本公演の三郎兵衛

役に抜擢された

高城忠義の若手に加え、次郎兵衛役に初めて挑

んだ近衛謙、この3人も必死の舞台を務めまし

た。劇場につめかけたお客さまの評判もまずま

ずで安堵の胸を撫で下ろしております。

 

遠くは、北海道、青森、秋田、広島、長野、大阪、

富山からもお客様が来てくださり、14歳で観て

以来60年ぶりに観たいと豊橋から来てくださっ

た方など、60年前に観て感動した方々が多数い

らしたことに本当に驚き、この作品の凄さを感

じました。また、私たちが、この夏にお引き受け

した八王子中学校の自己表現合宿で、演劇「走れ

vol.82015 AUTUMN

日本橋公会堂の舞台上で初日開演前に円陣を組むメンバー

2新制作座だより2015 AUTUMN

長 安孫子正様、元早稲田大学総長

西原春夫先生、星槎グループ理事長

井上一様より頂戴いたしました。

 

胸が熱くなり、こみ上げてくる

ものを抑えることが出来ませんで

した。深く深く感謝申しあげます。

 

眞山美保先生を失った大きさ

を思い知り、我とわが身の情けな

さに泣いたこの10年でしたが、そ

の日々を支えてくださったのが、

美保先生の創る芸術に感動し、

待っていてくださる全国の友でし

た。自分たちだけでは失望させて

しまうという恐れを抱きながら、

「泥かぶら」を公演し続け、必死に

舞台に立ち続けました。「負ける

な」「やめるなんて駄目だ」という

声が、引きさがることも許しては

くれませんでした。

 

20周年の時の美保先生の言葉

「私たちは戦後の厳しい時代の中

にあって、ただの一度もひもじい思

いをしたことがありません。愛に

飢えたことがありません。だから

愛をかえさなくてはなりません。

勉強しなくてはなりません」これ

からもその思いを引き継ぎ、芸術

作品に向き合い挑むことが私たち

の生き方なのだと、改めて決意す

ることができました。

 

マイクを握って数々のエピソー

ドを披露して会場を沸かせてくだ

さった中国大使館の老朋友

陳诤

さん、歌舞伎俳優の芝雀さん、村松

の桐生さん、南三陸町の阿部先生、

参加された皆様が口々に、今日は

楽しかった良い会だったと言って

くださったのが、何より嬉しくあ

と思います。

 

舞台背景の絵は普段取り上げ

られる事はほとんどありません

が絵の仕上がりで作品の良し悪

しが決まる事もあるくらい大切

な要素です。泥かぶらの世界を

描いてくださったお2人に感謝し

ます。      (記・山形

久人)

イベント

劇団創立65周年記念

祝賀会

昨年の今頃のこと、蘭里さん

が「来年は創立65周年の会

をやらなきゃね」と、一言いいまし

た。劇団創立60周年記念公演「万

国旗の子」(紀伊國屋ホール)から

5年、眞山先生が旅立たれてから

10年になろうとしている。

 

大海の木の葉のような私たちを

見捨てることなく、励まし支持し

続けてくださった星槎の先生方、

友人の皆様方に感謝とご報告と未

来への想いをお伝えしたいと思

い、9月12日、如水会館にて、新制

作座創立65周年記念祝賀会を開

催致しました。

 

はじめに劇団代表の眞山蘭里の

挨拶、ご祝辞を松竹株式会社

副社

込山さんが20年位前に仕事をし

ていただいた名古屋の絵描きさ

んを思い出して連絡を取り、9月

14、15、16日の3日間、川端画房の

社長さんとその弟さんが、素晴ら

しい大道具の絵を描いてくださ

いました。

 

お兄さんは先代のお父様の薫

陶を受けキャリア45年、弟さんも

書道家から転身して一諸にやら

れています。

 

私も3日間現場で仕事を見せ

ていただきました。一つ一つの絵

が仕上がって行くさまを側で見

ながら嬉しくなりました。正に

職人技、これだけの技を持ってい

る絵描きさんはそう多くは無い

如水会館にて

手を組んでいるお二人が川端画房のご兄弟の絵描きさん

3新制作座だより 2015 AUTUMN

りがたい晴の一日でした。

 

心の中で申しました、次郎兵衛

の台詞より「良い仕事をしようぞ」

       

(記・小津和

知穂)

星槎グループ 

桑原

寿紀

先生より

『劇団の「暮らし」を

刻んだ人々へ』

私が宮澤会長の命を受けて、

初めて劇団を訪れたのは平

成20年の12月4日。劇団は創設

者、眞山美保先生亡き後のたいへ

ん困難な場面にあり、劇団という

ひとつの人格はもはや救い難い病

床にあった。

 

ある日、その人は私に言った。

「何があってもごはんは食べな

きゃね。いろいろあっても関係な

いから」毎日決まった時間に出さ

れる、湯気のあがる温かいごはん、

お味噌汁、そして質素ながらも、

劇団員の健康を考えた、味の良い

工夫を凝らしたいくつかのおか

ず。そしてそこに添えられる大

陸的な笑顔と声。美保先生は淡々

と日々を刻む「暮らし」、劇団とい

うひとつの人格の心臓を残してい

た。心臓は困難な場面にあって

も、まだ力強く脈打っていた。

「この劇団はまだ生きている」

「何とかなるかもしれない」私の

目の前に明かりがさした瞬間

だった。

 

如水会館では、その人も好きで

あったろうローストビーフをゆっ

くりと味わいながら、ともに65周

年を祝った。感謝。

メッセージに寄せて

 

星槎グループの宮澤会長と桑原

先生との出会いから一年半の時を経

て、新制作座文化センターは星槎

高尾キャンパスとなって、青少年

の教育と芸術創造の協同の場と

してオープンしました。劇団の困

難な時期を共に働いた桑原寿紀

先生より届いたメッセージです。

“その人”とは、ご存知、食堂「む

さしの」を守り続けた藤川光子さ

ん。今年4月5日旅立つその前日

まで、劇団の「暮らし」を笑顔で支

え続けてくれました。  

合掌

泥かぶら

魂を揺さぶる感動を

地元の方々へ

−公開舞台稽古

元八公演のご報告

中学時代に観た「泥かぶら」。

真っ暗な心に明るい光が射

し込んだようなあの感動が私の

生き方の原点になりました。短

大卒業の間際に観た「新制作座

フェスティバル」は更に決定的で

した。雷に打たれたように大手

2社の就職内定を断念して八王

子へ飛んで行きました。以来、山

あり谷あり、幾度も厳しい試練に

遇い、大病で命の瀬も渡りました

が、あの頃に受けた、魂を揺さぶ

られる様な感動を、多くの方々に

届けたいという情熱は今も変わ

りません。

 

ある日、シニアカーで通院の途

次、ふと見かけた色とりどりの可

愛い花に囲まれた近所の美容院

で「新制作座は学校になっちゃっ

たのね」と言われて愕然としまし

た。ですから公開舞台稽古が決

定すると、私は真っ先にチラシを

持ってあの美容院へシニアカーを

走らせました。そして美容院のガ

ラス扉にチラシが貼られました。

 

6月28日、新制作座

高尾ホール

での2回の上演は地元の皆様で

満員になりました。

「今後の人生の指針になりました

(高校生)」「身体中が熱くなりま

した(美容師)」「暗い事件が多い

昨今、久し振りに感動で心が満た

されました(コンビニ店主)」等々、

沢山の賛辞が寄せられました。

 

どうやら私が少女時代に味

わった気持ちを、地元八王子の皆

様にも味わっていただけたのでは

ないかと思っております。

(記・福島

まゆみ)

公開舞台稽古の立て看板、通路奥に高尾ホールが見える

4新制作座だより2015 AUTUMN

という若々しく可愛らしい女性

の校長先生が宗教の時間として

呼んでくださったのです。きっか

けはシスター渡辺和子先生の著

書の中に「泥かぶら」の事が書か

れており、それを読んで心に残し

てくださっていたからです。

 

田園調布雙葉と言えば、皇太子

雅子様の出られたカトリック

系の女子校です。その客席は礼

儀正しく、実に真剣に舞台と向き

あい、随所に起こる細やかな明る

い自由な反応は、確かに「泥かぶ

ら」を受け止めてくださったと感

じるとても嬉しい公演でした。

 

この話の舞台は昔々の日本で、

最後には、人買い次郎兵衛の置き

手紙の中に「仏のように美しい

子」という言葉が出てきますが、

この作品を、時代を越え、宗教を

越えた不偏的な物として受け止

めてくださったのでしょう。滝口

校長先生は「また3年後にお会い

しましょう」と言ってくださいま

した。感謝!   (記・木村

幸子)

自己表現合宿

2泊3日で挑む「走れメロス」

−八王子学園

八王子中学校

自己表現合宿のご報告

2泊3日で演劇?どうやって

創ったの?と、よく質問さ

れるのですが、演劇初体験の中学

一年生69人と、2人の先生の総出

演で舞台をつくることになったの

は4月。「今年は芝居を作ろう。

失敗とドキドキを体験してそこ

から学ぶことが大事」との小野先

生のお話に鼓舞されて、劇団員一

同喧々諤々、議論と創造の日々が

始まったのです。

 

選んだ作品は、太宰治

原作、新

制作座文芸部

脚本「走れメロス」。

友情の大切さと信じることの美

しさを感じてもらいたいとの想い

から決めました。この物語を四幕

うど半分を過ぎたあたりです。

 

この公演は今年2回目の体育

館での舞台造り。体育館公演で

は、緞帳(どんちょう)柱を建てた

り、幕や照明器具を吊ったりと、

高度な舞台設営をいたします。

生徒さんは体育館が劇場に変化

するのを関心を持って観てくれ

ます。芝居もそうですが、設営も

新制作座の醍醐味です。

 

今回私は芝居と設営だけでは

なく、教育委員会の方と事務のや

り取りなどさせていただきまし

た。目に見えないところで公演が

完成されるのだと改めて気付き、

次の公演への活力になりました。

(記・亀川

忠助)

泥かぶら

時代を越え、    

宗教を越えて

東京都

田園調布雙葉中学

高等学校公演のご報告

5月22日(金)田園調布雙葉

学園の中学生の「泥かぶら」

鑑賞会がありました。

 

ちょうど3年前の5月にも、今

は高校生になった中学生全学年

で観てくださいました。滝口先生

泥かぶら

舞台設営も    

新制作座の醍醐味

−茨城県 守谷市立

守谷中学校公演のご報告

去る5月19日(火)午前・午後

に、守谷市教育委員会主催

で全市内の中学生の観劇が行な

われました。この公演は平成に

なってから3年に1度行ってきま

した。従って、今回で8度目とな

ります。

 

今年の5月はお陰様で、公演場

所が4箇所、12〜22日の日程で計

8回の上演がありました。新潟県

五泉市に始り、愛知県刈谷市をま

わり、そして今回の守谷市でちょ

講堂へ搬入の様子

体育館に緞帳が張られ、いつもと違う劇場空間が生まれます

5新制作座だより 2015 AUTUMN

(演劇、ミュージカル、アクション、

ダンス)で構成し、各グループ17人、

各幕10分間でストーリーを繋いで

いきます。台本は込山さんが一言

一句まで悩みぬき、講師たちの意

見や演出を活かしていきました。

 

生徒たち全員が情熱と自信を

持って舞台に立てるのか、恥ずか

しがったり台詞が聞こえなかった

りしないか、仲良く楽しんで取り

組めるか等々、心配は尽きません。

 

7月27日発表会。その全ての

答えを出してくれたのが生徒た

ちでした。初々しくて生真面目

で、やさしさと感じやすさを併せ

持つ、感動の舞台になりました。

ディオニス王役でご出演くださっ

た2人の先生の熱演も、生徒たち

の心に火をつけました。

 

生徒たちと向き合い、それを肌

で感じ、彼等から大きな事を学ば

せてもらったのは、私たちの方で

した。健やかに美しく成長して

ください。ありがとう八王子学

園八王子中学校のみんな。

(記・小津和

知穂)

《第一幕》演劇グループ

 

恒例の自己表現合宿のテーマ

が、太宰治の「走れメロス」の上演

と聞いた時には飛びあがらんば

かりに驚きました。僅かな時間

でそんなことが可能なのかと…。

しかし決まったからには、驚いて

ばかりでは事は進みません。

 

読み合せもせずに、いきなり立

ち稽古から始めました。少し乱暴

か、とも思いましたが、生徒たちは

芝居の段取りは知らないので、こ

ちらが思ったより、すんなり入っ

ていけました。苦労したのは客席

《第二幕》ミュージカルグループ

 

自己表現合宿の内容が「走れメ

ロス」と決まってから話し合いを

重ね、第二幕(メロスが故郷の村

に帰り着いた時から、妹の結婚式

を無事すませ、王との約束を果す

ため再び城に向け出発する所ま

で)はミュージカル仕立て、という

ことになる。

 

キーポイントは、結婚式・祝いの

歌と、メロスが、2人の結婚式を祝

福し、ディオニス王との対決に心

おきなく出発できるその心情を

表現したアリア。

の後まで届く大きな声でセリフ

を言うという事でした。これは、

その声に近づくまで繰返す事し

かありません。何度も何度も、へ

とへとになるまで続けました。明

後日は発表なので明日までに必

ず各自の「セリフ」と「動き」を覚

えて来るように、と言って第1日

目の顔合せは終りました。次の

日、約束通り動きとセリフを入れ

て来たのには感心しました。あと

はアンサンブルとチームワーク。

 

そして開演。生徒たちは、教え

られた通り軽やかに、のびやかに、

歌い躍り、語りました。みんなそ

れぞれ輝いていました。君たちに

会えて良かった。 (記・関口

佳男)

《第二幕》 メロスの妹の結婚式の場面

3日目の発表会を終えて、出演の全生徒と講師たち

《第一幕》 王様役の先生と共に

6新制作座だより2015 AUTUMN

 

何しろ初めてだらけで、我々講

師たちも、台本作り、作詩、作曲に

至るまで本当に一生懸命の日々で

あった。このグループに属した生

徒たちも、歌を覚え、台詞を覚え、

そして流れに従ったくり返しの

稽古に、よくよく頑張り、力いっ

ぱい参加してくれました。

 

今でも時折、当時の歌が耳をよ

ぎります。今年の自己表現合宿

の内容、立案、制作、全てにわた

り、次のステップへの大きなそし

て深い経験を獲得出来た、と感じ

ています。     (記・原

泰賢)

《第三幕》アクショングループ

 

アクション監督に岩本淳也さ

んを迎え、劇団員の亀川忠助、上杉

綾が講師を担当しました。

 

山賊のアクションだけでなく、

様々な演出やシーンが集まった、

起承転結の「転」を担っていたの

で、やることが沢山ある! 

とい

うのが三幕の特徴。

 

せっかくアクション班に入った

のだから、生徒たち全員にアク

ションの面白さを体験して欲し

い。かつ、自分の役だけ覚えて演

技するのでなく「走れメロス」の

作品自体に深く関わって、皆で共

通の思い出と絆を残してほしい。

そんな想いから、全てのシーンと

アクションの基礎練習を全員参

加で行い、オーディションまで行

いました。

 

様々な課題を乗り越えて迎え

た本番の、集中力と完成度の高さ

には感動。しかし何より、本番前

に誰に言われるでも無く、アク

ション班の生徒たち自身によって

整頓された楽屋や劇場の座席が

彼らの成長を物語っていて、心底

感激しました。彼らに沢山のこ

とを学ばせてもらった思いです。

(記・上杉

綾)

《第四幕》ダンスグループ

 

本年度はフィナーレの演技と

ダンスシーンを3日間で仕上げる

ために、振付の作成に細心の注意

をしました。俳優やダンサーの訓

練を受けたことが無い中学生が

台詞、ステージング、ダンスを覚え

るのは大変だと思ったからです。

 

台本製作及び演技指導担当の

木村さんと相談し、台本をシンプ

ルで伝わりやすいものにしまし

た。また振付のテーマを「人の繋

がりの輪」に定め、シンプルかつ

美しく、すぐ踊れる振付を目指し

ました。

 

そして合宿が始まり、生徒たち

の持つ可能性と純粋さに驚かさ

れました。王様役に先生も加わ

り、演技面で生徒たちを支え、生

徒たちはダンスで先生を支えま

した。さらに特出すべき事は、生

徒たちがこの振付を気に入って

くれて、ラストフォーメーション

の「大きな輪」を自主的に作って

くれたことです。お互いを信頼

し、支え合いがあったからこそ出

来たフィナーレだと思います。

 

最後に振付助手として手伝っ

てくれた北村さん、演技指導をし

ミーテイング中の講師たち(右から 岩本淳也、上杉綾、小出宏臣、福島里佳)

フィナーレ振付の稽古

《第四幕》 クライマックスシーン

《第三幕》 山賊と闘うアクションシーン

7新制作座だより 2015 AUTUMN

てくれた木村さんに改めてお礼

を申し上げたいです。貴重な体

験をさせていただき、ありがとう

ございました。  (記・小出

宏臣)

イベント

八王子学習センター

教諭 

長岡佳佑

先生より

『星槎の仲間と繋がる

タカロック2015!』

8月29日に高尾キャンパスに

て高尾ロックフェスティバル

2015が行われました。

 

前日までシトシトと雨が降っ

ており野外決行が心配されまし

たが、当日はみんなの思いが見事

 僕、次郎といいます。歳は15才と8ヵ月。劇団の犬たちの最長老です。僕の自慢は、この劇団を創った眞山美保先生を知っているってこと。 先生と一緒に山の上の家に住んで、名前もつけてもらったんだ。美保先生はいつも僕たちの言うことをよく聞いてくださるから、先生といると本当に楽しかった。だからかな、僕は劇団の人みんなが大好き。会うと自然に笑顔になるんだ。僕はみんなから“お人好しの次郎ちゃん”て言われるけど、お人好しって何? それから昔は「知らない人には吠えなさい」って言われてたけど、最近は「誰にも吠えちゃ駄目」って言われる。そうだよね、星槎の生徒たちが大勢いるの僕も知ってる。本当は僕もみんなと遊ぶの大好きだからもう吠えないよ。今は又賑やかになってとっても楽しい。

−劇団犬「次郎くん」のご紹介−「柴犬って日本の天然記念物だって 知ってました?」 (聞き取り:江崎はんな)

なごみのコラム

に通じ、雨が降ることなく、最後

まで野外フェスを行うことが出

来ました。

 

この日のために生徒たちは夏

休みを活用しながら、暑い中、学

校の草取りから始まりました。

そしてステージ、屋台村、運営、装

飾、美化、誘導など、それぞれがそ

れぞれの役割を担い、日頃の成果

を存分に発揮して、イベントを盛

り上げてくれました。

 

今年は星槎の仲間(野外ステー

ジには、帯広、厚木、横浜鴨居、広

島、浜松、名古屋、立川、八王子と、

全国から星槎のアーティストが

集まりました!)がたくさん参加

してそれぞれ交流することがで

き、星槎の仲間としてさらに繋

がったイベントになりました。

 

11月に行なわれる文化祭では、

さらなる盛り上がりを期待した

いと思います!

参加者みんなで集合。写真中央は、来場したみなさんに書いていただいた「願いをかなえる掲示板」

笑顔の次郎くん

「八王子中学校 自己表現合宿2015」劇団員、講師陣、スタッフの打上げ会

8新制作座だより2015 AUTUMN

眞山美保先生は劇作家、演出家、女優として日本の近代演劇史上に大きな足跡を残されたことは万人の認めるところです。しかし、詩人としての先生を語る人は多くありません。ところが先生の詩作は、百数十編に及ぶのです。ただ、その殆どが歌曲となって、舞台や集会などで歌われているために歌詞として認識され、詩人 眞山美保が隠れがちでありました。そこでこの度、劇団創立65周年にあたり、その詩作を改めて世に紹介しようと「眞山美保 詩集 -第一集-」として28編を収録し刊行することになりました。故人愛蔵の和服の柄を装丁にあしらい素敵な詩集に仕上がりました。ドラマチックで、繊細で、深い人間性にあふれた詩の数々が収められています。                     (記・込山 虔二郎)

※1部1,500円にて販売しております。ご希望の方は、新制作座までお問い合わせください。 限定部数で、紙の風合いにもこだわった装丁です。ぜひお手に取ってご覧ください。

● 新制作座 創立65周年記念「眞山美保 詩集 −第一集−」発行

高尾に秋が到来するのは早く、冬のたよりもちらほら聞こえてきて、

温かい食事がおいしい季節になってきました。高尾キャンパスは今

実りの秋。花梨が鈴なりで、柿の実が色づき熟しています。

今号の「新制作座だより vol.8」は自己表現合宿に始り、夏から秋へ

編集後記と怒濤のごとく駆け抜けた出来事や、劇団創立65周年記念の話題で

盛りだくさんになりました。高尾の紅葉も暑い夏を乗り越えた分、

きれいに色づくのが楽しみです。     (制作担当:松原 ふみこ)

次の「新制作座だより」は、2016年1月に発行予定です。

[新制作座だより] 第8号 2015年10月31日 発行発行:NPO法人 劇団 新制作座 〒193-0826 東京都八王子市元八王子町2-1419tel: 042-661-0001 fax: 042-661-6702 e-mail: [email protected]

N E W S

葉の色が緑から秋色へ変わる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回、私の念願だった新制作座Tシャツを作ることになり、デザインを若手で担当し、限定20枚販売することになりました。初めは、絵を入れよう!文字だけはどうだろう?と試行錯誤し、じっくりと制作を進めてきましたが、10月4日ついに完成しました!胸には「劇団新制作座 泥かぶら」、肩には「65周年のロゴ」、背面には「3つの言葉と老爺と泥かぶらのイラスト」。文字は温かみを出したかったので、原先輩の書を配し、色は裏方の黒子として着られるように黒一色で製作しました。

 第1弾「泥かぶらTシャツ」 2,000円で絶賛発売中です!!また、今回ご好評につき、第2弾のバリエーションも構想中ですので応援よろしくお願いします。今後のグッズ製作に乞うご期待です☆   (記・福島 里佳)

※10月31日現在、在庫希少となっております。 ご希望の方は新制作座までお問い合わせください。

もう少し先の話題ですが、早めのお知らせです。今年は12月19日(土)、新制作座「食堂むさしの」にて開催いたします。

● 新制作座 創立65周年記念泥かぶらTシャツついに完成!

● 2015年 新制作座恒例クリスマスパーティのお知らせ

I N F O R M A T I O N

眞山美保 詩集 −第一集−

通し稽古を終えて、みんなで記念撮影

「泥かぶら」記念Tシャツ(黒地に白文字)(企画制作:上杉綾、福島里佳、松原ふみこ、書:原泰賢)

前面       背面

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