川崎市
イメージキャラクター
「寺ッコ」
川崎市教育委員会
事業を委託
地域の団体
学校施設を活用しながら寺子屋事業を開催
●放課後 週1回の学習支援
●土曜日等 月1回の体験活動
地域のみなさま
寺子屋先生として活動をサポート
学 校
場所の提供・協力
スキーム
①地域ぐるみで子どもの教育、学習をサポートする
仕組みづくりにより、地域の教育力向上を図る。
②シニア世代をはじめとする地域人材の知識と経験を活かして、
多世代で学ぶ生涯学習の拠点をつくる。
③子どもたちに様々な学習機会を提供することにより、
学ぶ意欲の向上や豊かな人間性の形成を図る。
目標
事業の概要
たいけんする
まなぶ
■150万人都市・川崎市の世帯数(平成29年10月1日時点)
716,470世帯
●単独世帯・核家族世帯が9割以上夫婦のみ或いは親と子どものいわゆる核家族世帯51.6%、単独世帯43.2%(H27国勢調査)
●共働き世帯の割合が半数超
全国的な状況特に都市部に顕著全国的な状況
特に都市部に顕著
子どもが18歳未満の世帯数に占める共働き世帯の割合
社会的ニーズ対応
授業以外での勉強時間
平日 3時間以上 ~30分より少ない全くしない
川崎 19.7% ~ 18.9%
(全国) (11.2%) ~ (12.7%)
土日 3時間以上 ~1時間より少ない全くしない
川崎 19.5% ~ 48.2%
(全国) (11.5%) ~ (44.0%)
■平成26年度全国学力・学習状況調査結果■
中学校3年生
66.567.067.568.068.569.069.570.070.571.071.572.0
H21 H26
将来の夢や目標を持っている
川崎市
川崎市
全国全国
勉強に熱心⇔勉強しない(全国平均より顕著)
●家庭の二極化 ●低い将来への夢
(全国平均より低い)
社会的ニーズ対応
<実施前アンケート調査の結果>
ニーズ①:学習塾のような学習内容よりも基礎基本の定着
・共働きなので、家でゆっくり見られない宿題を見てほしい
・高い学力を目指すよりも勉強が楽しい!と思えるような寺子屋に
・学習習慣や基礎基本を身につけさせたい
ニーズ①:学習塾のような学習内容よりも基礎基本の定着
・共働きなので、家でゆっくり見られない宿題を見てほしい
・高い学力を目指すよりも勉強が楽しい!と思えるような寺子屋に
・学習習慣や基礎基本を身につけさせたい
⇒ 保護者の大きな2つのニーズ
ニーズ②:シニア世代、地域の方との交流
・シニア世代の方達に親が教えられないことを沢山教えてほしい
・学校ではできない体験や、祖父母世代の方達と交流させたい
・子どもにとって地域に知っている人が増えるのは心強い
ニーズ②:シニア世代、地域の方との交流
・シニア世代の方達に親が教えられないことを沢山教えてほしい
・学校ではできない体験や、祖父母世代の方達と交流させたい
・子どもにとって地域に知っている人が増えるのは心強い
社会的ニーズ対応
事業の概要
<図書室や多目的教室等を有効活用>帰りの会 ⇒ランドセルを背負ったまま
学校内の特別教室へ!
<子ども達の勉強に寄り添う寺子屋先生>◎元教員 ◎会社を退職された方◎子育てがひと段落した方◎保護者のボランティア などが大活躍!
一緒に宿題楽しいね!
あら!できたわね~
そう!もう一回!
よし!じっくり、みんなで
考えてみようか!う~ん・・・・
⇒大人から認められ、自己肯定感や達成感へ⇒人と関わる力・コミュニケーション能力育成へ
まなぶ
できた!もう一回!
事業の概要
<土曜日に体育館や校庭で様々な活動>工作教室、スポーツ教室、科学実験教室音楽、伝統文化、料理教室 など
<多様な体験の機会を与える寺子屋先生>◎趣味や特技を持った地域の方◎企業や団体の協力学校だけ、家庭だけではできないことを体験
⇒様々な事柄への興味や関心の芽を育成⇒地域での交流、世代間交流の場
たいけんする
■ 土曜日の体験活動プログラムによっては抽選になることも
■ 市内33か所で開講 (10月26日現在)
学習支援:小学校31か所、中学校2か所体験活動:中学校や特別支援学校
地域の参加を呼び掛けるケースも
■ 放課後の学習教室の登録者数多いところで150名超2,300人以上が登録
(平成29年度:一部事前登録なし含む)
寺子屋先生の人数や会場の大きさの問題から
一度に全ての児童を受け入れることは不可能
↓
週によって学年を絞って実施
~高い事業ニーズ~
寺子屋先生の人数や会場の大きさの問題から
一度に全ての児童を受け入れることは不可能
↓
週によって学年を絞って実施
~高い事業ニーズ~
事業の概要
「全てが違うスタイル、地域の実情に合わせた取組」
■ 地域が主体となり、地域の人たちがサポート⇔ 他都市事例:学習塾等との連携、退職教員主体
■ 地域が主体となり、地域の人たちがサポート⇔ 他都市事例:学習塾等との連携、退職教員主体
創造性・革新性
■ 学習と体験の両方の機会を提供■ 学習と体験の両方の機会を提供
■ 教育委員会を中心とした地域との連携■ 教育委員会を中心とした地域との連携
「地域あっての学校(学校評価制度による地域からの評価)」「地域の外部講師により学校が地域を見直す機会」
「学校にお任せで寺子屋を運営していくものではいけない」「ただ、学校も地域任せにしてはいけいない」
「全学校での開講を見据え、受身ではなく、地域の状況を考えて学校から地域へ働きかけていくことも必要」
・「 」コメントは平成28年度川崎市地域の寺子屋推進フォーラム実施報告より抜粋
●学校・家庭・地域の連携推進事業のノウハウ・学校施設開放事業、大学との連携事業、地域教育会議等の事業●社会教育振興事業のノウハウ・7区市民館(公民館施設)等の事業●学校支援活動事業のノウハウ・退職教職員の会や市生涯学習財団等の事業
■ 生涯教育事業で培った「ノウハウのフル活用」■ 生涯教育事業で培った「ノウハウのフル活用」
協働の実現
■ 人と組織の「パイプのフル活用」■ 人と組織の「パイプのフル活用」
●地域人材、地域団体、様々な組織とのパイプ●学校・家庭・地域の連携協力推進会議による評価・検証・地域、退職教職員、PTA、学校、市民館、生涯学習財団等
■ 教育委員会による「全力のバックアップ」■ 教育委員会による「全力のバックアップ」
担当課:川崎市教育委員会事務局生涯学習部
生涯学習推進課
STEP1まずは教育委員会へ相談
STEP1まずは教育委員会へ相談
STEP2仲間集めSTEP2仲間集め
STEP3受託団体としての体制作り、実施学校への打診
STEP3受託団体としての体制作り、実施学校への打診
STEP4学校を交えて、具体的な内容相談
STEP4学校を交えて、具体的な内容相談
STEP5実施する学校でのニーズ調査
STEP5実施する学校でのニーズ調査
STEP6開講に向けたプログラム・案内作成など
STEP6開講に向けたプログラム・案内作成など
●ボランタリーな活動を基本とする謝礼程度の経費・学校施設の最大限の活用・全くの無償ではない、先生の交通費・ボランティア謝礼程度の経費・紙、消耗品、携帯電話等の経費
■ 学校施設の有効活用と無理のない持ち出し■ 学校施設の有効活用と無理のない持ち出し
持続可能性
■ 人材育成と学びあいによる連携の仕組み■ 人材育成と学びあいによる連携の仕組み
●運営団体における世代交代を見据えた新たな人材の投入●無理のない運営を図るための情報交換、学びあいの機会の設定⇒将来を見据えた連携、ヨコの連携
寺子屋先生・寺子屋コーディネーター養成講座様々な団体と連携して学習支援をサポートしてくれる寺子屋先生や運営に携わってくれる方を増やすための講座を実施
寺子屋先生・寺子屋コーディネーター養成講座様々な団体と連携して学習支援をサポートしてくれる寺子屋先生や運営に携わってくれる方を増やすための講座を実施
地域の寺子屋推進フォーラム多くの方に寺子屋に関心を持ってもらうためにフォーラムを開催
地域の寺子屋推進フォーラム多くの方に寺子屋に関心を持ってもらうためにフォーラムを開催
事業の効果~こども達~
・友達と仲良くなれたし、勉強も分かった!
・音読を聞いてもらえた!
・いっぱい褒めてもらえた!
・まちで寺子屋先生から声をかけてもらえた!
→「寺子屋楽しい」「勉強楽しい」へ
親や先生以外の大人と話ができた 88.6%
他のクラスや他の学年の人と話ができた 81.7%
勉強が好きになった 80.2%
勉強の分からないところが分かるようになった 80.8%
親や先生以外の大人と話ができた 88.6%
他のクラスや他の学年の人と話ができた 81.7%
勉強が好きになった 80.2%
勉強の分からないところが分かるようになった 80.8%
実効性
事業の効果~寺子屋先生~
・子ども達から元気をもらえる。
・まちで子どもから「寺子屋先生!」
と声をかけられた。
・脳トレになった。
・最近の学校や子ども達の様子が分かった。
⇒ 生きがいづくりと地域で活躍する場の創出⇒ 生きがいづくりと地域で活躍する場の創出
実効性
事業の効果~保護者~
学校や家では体験できないことを教えてもらった 61.0%
寺子屋の取組は思っていたとおりだった 91.3%
学校や家では体験できないことを教えてもらった 61.0%
寺子屋の取組は思っていたとおりだった 91.3%
・子どもは勉強が面白かったと言っています。それってすごい!
・地域の方から褒めてもらえたり、花丸をもらえて自信がついた。
・安心して放課後を過ごさせることができました。
・色々な方とふれあう中で、沢山の知識が身についている気がします。
・親や先生とは違う、地域の大人と接することができる貴重な時間です。
・放課後に歩いていると、子どもが「寺子屋の人」と教えてくれました。
何か困った時に地域の人に声をかけて助けてもらったり、
又は、大きくなってから地域の困ったことの手助けができるように
成長してほしいと思っています。
実効性
●国内の他地域についても実現可能⇒市民と行政が協働して地域の教育力を向上させていく方策へ
■ 他地域からの視察、養成講座への参加による展開■ 他地域からの視察、養成講座への参加による展開
他への展開と今後
■ 今後に向けて■ 今後に向けて
謝辞:ご協力いただいている団体・企業宇宙航空研究開発機構JAXA、東京ガス、JR東日本、デリーター、放課後NPOアフタースクール、海洋研究開発機構JAMSTEC、浜野エンジニアリング、DeNA、日本手芸普及協会、森永乳業、日本数学検定協会、武蔵野うどん保存会、Kajac、川崎パパ塾、川崎市菓子協議会、川崎商工会議所、川崎市市民アカデミー、日本女子大学(敬称略)
ほか50団体以上
●参加の機会・寺子屋先生の確保、養成講座の充実などで、より多くの子ども達を受け入れられるように
●113校 全ての小学校へ寺子屋を!・実施団体やコーディネーターの発掘・養成、広報活動●継続できる無理のないシステム・寺子屋同士の交流促進、スタッフの増強に向けたサポート、体験活動の充実
子どもも大人もみんなが笑顔に