最高速度の引上げに伴い、○ 実勢速度がどのように変化するか○ 速度差のある車両の混在が交通の流れや安全性にどのくらい影響するのか完全に予測できない
ことから、まずは一部の区間において、最高速度を120キロに引上げて実勢速度や事故実態等の変化の状況を見た上で、本格運用や他の路線・区間での引上げの検討を行うこととするものです。
Q2 試行とは、具体的にどのようなことを行うのか?
最高速度120キロ試行 のQ&A
平成29年11月から新東名高速道路の新静岡インターチェンジか
ら森掛川インターチェンジまでの約50キロメートル区間において最高速度を110キロとする試行を実施し、試行1年間の結果については、
○ 人身事故は減少、物件事故は増加、全体では微増○ 実勢速度は、試行前とほぼ変化がない○ 死傷事故率は、上り線は減少、下り線は若干の増加○ 著しい速度超過車両による交通事故の発生はない○ 利用者へのアンケート調査では、最高速度の引上げに肯定的な意見が過半数
でした。
Q1 110キロの試行を1年間行った結果は?
大型トラックについては、○ 貨物の状況によって走行が不安定になる場合がある○ 積載量に応じて制動距離が長くなる○ 他の車両より重量が大きいため同一速度でも運動エネルギーが大きくなり、 事故発生時に被害が重大化しやすい
○ 速度抑制装置(スピードリミッター)が義務付けられていることから、引上げの対象としないこととしました。
Q4 法定速度が80キロとなっている大型トラックは、なぜ引上げの対象としないのか?
最高速度が120キロに引上がる車両用の標識と、最高速度を80キロのまま据え置く車両用(大型トラック等)の標識2種類があります。
それぞれの速度標識板の下には、対象車両を示す補助標識板や区間の始まり・終わりを示す矢印の補助標識板が設置されます。
この速度標識は、悪天候や道路工
事等により、最高速度が80キロや50キロに変更される仕組みになっています。
80 120大 貨 等三 輪け ん 引
大 貨 等三 輪け ん 引
を 除 く
Q3 試行区間の速度規制標識はどのような標識なのか?
試行開始後における平均速度の上昇度合い、交通事故の発生状
況や季節ごとの交通状況の変化による影響等も含めた分析を行う必要があるため、最低でも1年間は実施することとしています。
Q6 120キロの試行はいつまで実施するのか?
Q5 大型トラックの最高速度を据え置くと、普通自動車等との速度差が増大し、危険性が大きくなるのでは?
110キロの試行を行う上で、 規制速度差が増大することにより、重大事故が多発するのではないかとの懸念がありました。110キロの試行を1年間行った結果、大型トラックが当事者となる死傷事故件数は、試行前と比較して増減はありませんでした。
高速道路では、規制速度や車両性能などにより、速度差のある車両が混在して走行していることを認識していただき、車線変更する際には、確実な安全確認を行っていただき安全運転を心掛けてください。
110キロの試行を行う際、3車線区間が、おおむね10キロメートル以上連続する試行区間(上り線2区間、下り線3区間)において、速度差に応じた通行車線を確保するために、大型トラック等の通行帯を指定する交通規制をしています。120キロの試行を行うに当たり、大型トラック等の通行帯を指
定する交通規制を継続します。
大型トラック等の通行帯を指定する標識