Post on 19-Feb-2021
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3Dレーザースキャナーについて
3Dレーザースキャナーとは、レーザー光を対象物に直接当て戻ってきたレーザー光の時間のずれ
より距離を確定する測量方式(ノンプリズム測定方式)を利用し、1 秒間に数万点の計測を面的に行い
そのデータを取得解析して3次元CADモデルを生成するシステムの事です。
この方式によって、立体的に物体を観測する事がで
きることとなり、今までの測量(2次元測量)では
補完できなかった事を正確に補完測量する事がで
きるようになりました。 その事は、必要なデータ
を後処理の中で求める事が出来るようになったと
いうことです。 また、今までは立入ることが出来
なかったような危険な地域においても、遠隔観測に
おいて立入ることなく多くのデータを取得でき、速
やかな対策を講じる計画を行えるようになりまし
た。 その他に、暗い場所でもスキャニングは可能
であることから、トンネル内や遺跡調査等の灯りを
ともすことが難しい場所であってもデータ取得を
することができるのです。 この方式は小さな物体
から広大な調査における範囲においても可能とな
った事によって、今までの測量方法では成しえなか
った事が行えるようになったり、沢山の人と多くの
日数を要していたような測量が、少ない日数と少ない人数により行えるようになってきたのです。 ま
た、世の中が求めている安全という概念からしても、危険地域から少しでも離れることが可能となった
事で、安全面でも有効な測量方式となりました。 その他にデータ取得精度も現在のスキャニング機械
は格段に精度が上がった事から、立体合成(レジストレーション)の精度及び処理スピードも向上して
います。
このように、この方式を使うことによって測量の適応範囲がひろくなったことと、高精度及び高品質
の測量成果を、より安全により正確に提供できるになってきているのです。 この方式は測量の概念を
超えて、これからの社会が求めているあらゆる分野での適応ができものと考えられています。
スキャニング方法及び合成手順
1、 一般的な測量方法
と同じく基準点測量を行
います。
2、 機械点にスキャナ
―を設置、後視点をスキ
ャニングを行ってから、
対象物のスキャニングを
行います。
3、 スキャニングによって取得された
各基準点からの点群データです。
4、 取得された点群データをレジストレーションする事によって、三次元立体CADデータを生成
します。
3Dレーザースキャナーによる合成画像
3Dレーザースキャナーの適用分野
・一般地形測量
・災害地での立入禁止区域や危険箇所での測量
・ダム・採掘場・ごみ処理場等の出来高測量
・橋梁の一般図作成及び維持管理に係る資料作成
・道路表面の不陸調査測量
・遺跡調査の測量
・建物の設計資料の作成
・トンネル工事での内空断面計測
・トンネル内・擁壁・ダム等のクラック位置確認調査
・ダム貯水可能容量確認測量
・開発申請及び説明会や予算決定等のプレゼン用動画資料作成
・市街地の景観設計資料作成及び動画資料作成
・急傾斜地域での危険箇所設計測量(法面設計・砂防ダム設計)
・埠頭・漁港等の維持管理に係る資料作成
・船舶コンテナーの維持管理
・船体製作に係る管理
・航空機製作に係る管理
・石垣・城壁等の資料及び維持管理計画資料作成
・工場改修計画及びプラント改修計画に伴う設計資料作成
・公園台帳作成
・観光施設のイメージ戦略及び維持管理計画資料作成
・避難経路シュミレーション資料作成
・ホームページのイメージ戦略の資料作成