トランスコスモス株式会社 理事 管理本部長
古原 広行 様
トランスコスモス株式会社 管理本部 調達部 購買課 マネジャー 富吉 慎也 様
ソニーマーケティング株式会社 法人営業本部 法人営業部 統括部長
坂田 安司
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トランスコスモスは1985年に設立した独立系情報サービス企業。コールセンターやヘルプデスクのアウトソーシングを主力とし、マーケティングからBPO、オフショア開発まで幅広い事業を展開しています。同社では標準機のひとつとしてGシリーズを採用。2009年、2010年で約2000台のVAIOを導入する計画です。調達を担当する古原本部長、富吉マネジャーにソニーマーケティングの坂田が話を伺いました。
業務改善、コスト削減、社会的責任、社員のモチベーション。企業のビジネススタイルを発展させるPCを選ぶ
対談
話し手
坂田 VAIOの出発点はコンシューマ市場だったこともあり、ビジネス市場ではまだま
だ挑戦しなくてはいけない立場だと認識しています。ビジネスPCは求められる
要素がコンシューマとは違いますし、企業によっても条件が変わってきます。御
社ではビジネスPCに求める要素、条件をどのように考えていますか?
古原 ひとつはコストパフォーマンス。価格とそれに見合った性能を持っていることで
す。性能には消費電力や故障率の低さも含まれ、設置スペースや消費電力、故
障率、セキュリティーを踏まえた総合的なコストを考える必要があります。仮に
PC本体の価格が安くても、そのあとのコストが高くついては意味がありませ
ん。当社がVAIOを導入しているのも、その条件に適っているからですね。
ファシリティーコストや商品電力を含めたPCのトータルコストパフォーマンス-- ノートPCをビジネスで使うベネフィットとは --
SECTION1
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坂田 御社ではデスクトップPCからA4、B5サイズのノートPCへのリプレイスを進めていらっしゃると聞いていますが、どのような目
的、効果を考えてのことでしょうか?
坂田 最近では、自分の決まった机を持たずにその日、その日で違う机を使うフリーアドレスのオフィスを敷く企業もあります。
デスクトップPCを使えばどうしても決まった机が必要ですが、ノートPCであればフリーアドレスオフィスで有効活用できます。
坂田 消費電力については、ノートPCへのリプレイスは効果があります。デスクトップPCに比べてPC単体の消費電力が下がるだけで
なく、大きな電力を使うディスプレイも不要になります。
富吉 ノートPCへのリプレイスの目的は、ファシリティー(設備)コストと消費電力の削減です。昨今はどこの会社でも経費削減に取り
組んでいますが、当社では特に間接費の削減に力を入れており、対前年比で数十億円規模で間接費を削減しています。その中
で、この先に重点的に見直すものとして考えているのがファシリティーコストで、間接費の中では人件費の次に多いものです。
デスクトップPCからノートPCへのリプレイスによる省スペース化は維持費削減にもつながります。
古原 当社でも検討はしており、実現すればオフィスの面積は半分で済むでしょう
古原 消費電力によるコスト削減はもちろんですが、実は環境への配慮も考
えています。昨今は地球温暖化、エコ意識の高まりもあって省エネ、
CO2排出量削減は大きなテーマになっているものの、私たちのような
サービス産業ではできることに限りがあります。その中で取り組んで
きたのがノートPCへのリプレイスです。デスクトップPCは発熱量も
多いので空調も強めなくてはいけませんが、ノートPCであれば消費
電力も発熱量も抑えられます。当社ではノートPCへのリプレイスで
年間大幅な削減ができています。
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坂田 御社にはこの2年間で2000台近いVAIOを導入する計画をいただいておりますが、PCの選定はどのように行っているのですか?
坂田 実際にVAIOをお使いになった感想はいかがですか? 採用していただいたG
シリーズは、ソニーが本格的なビジネスPCとして作った最初のシリーズです。
軽さと使いやすさを重視して設計し、バッテリーを大事に使ういたわり充電機
能や堅牢性など、ビジネスで役立つ機能を搭載することに挑戦したシリーズで
す。Gシリーズで培ったノウハウは、他のシリーズにも生かされています。
古原 当社では5種類の標準機を選定し、社員が希望するものを選ぶシステムになっ
ています。標準機の中でもVAIOのGシリーズは社員にもっとも多く選ばれてい
ます。会社としてVAIOを推奨しているわけではないのですが、浮動票といいま
すか、そのときいちばん良いものを選択するという考えの社員に選ばれている
と思われます。デザインに優れ、強いブランドを持っていることが選ばれている
理由なのではないでしょうか?
富吉 VAIOは単に見た目が良いばかりではなく、ユーザビリティーを含めた設計の
良さとデザインが融合しています。それはキーボードの打ちやすさ、端子の位置
などに感じられます。ユーザーにストレスを感じさせない使いやすさが選ばれて
いるポイントだと思います。
富吉 最初にGシリーズを紹介していただいたとき、特長として軽さ、バッテリー持ち
の良さ、丈夫さとフラットな筐体を挙げていただきました。軽いだけでなく、丈
夫でフラットな筐体はカバンに入れやすいので、社外に携帯する社員に向いた
PCだと思います。また、バッテリーを長持ちさせるいたわり充電の機能は携帯
する機会の多い社員にとって利便性が高い機能だと思います。
VAIOの持つ、優れたユーザビリティーとデザインがビジネスにマッチ-- ビジネスPCにVAIOが選ばれる理由とは --
SECTION2
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坂田 企業でPCを導入するときはリースかレンタルがよく利用されています。御社ではどのような形式をご利用ですか?
坂田 価格と管理での利点というと、具体的にはどのようなことが挙げられるのですか?
古原 当社ではオリックス・レンテックさんからのレンタルで導入しています。リースはファイナンス面での目的で利用する企業が多いと
思いますが、当社は価格と管理の面で利点があるのでレンタルを利用しています。
坂田 PCは技術の発展が早く、年に何度かモデルチェンジが行われるのが一般的で
す。このサイクルの速さをどのように考えていらっしゃいますか。その都度、検証
作業をするのは負担かと思いますが。
富吉 コンシューマ向けPCと違って法人向けPCはあまり短いサイクルでモデルチェ
ンジを繰り返す必要はないでしょうから、ひとつのモデルを安定して供給してい
ただければ導入企業での生産性が上がると思います。最低でも6ヶ月から1年
は同じモデルを供給し続けてほしいですね。
古原 レンタルはレンタル会社がPCメーカーからまとめて購入して、当社の
ような企業に貸し出しをします。1社で購入するよりレンタル会社が
複数の企業分をまとめて購入するほうが、スケールメリットも生まれ
て、価格を抑えられるはずです。管理の利点は、資産にならないことと
途中で不要になった場合の処理の手軽さです。会社には退職や異動
がありますから、途中で不要になるケースがあります。また当社では
派遣形態でのサービス提供も行っておりますので、途中で通う会社
が変わることもあります。そんなときリースであれば期間が残ってい
るうちは別の用途を探すことになるでしょうが、レンタルなら返却して
しまえば済む話です。また、当社では適正な使用期限を設定し、それ
に合わせてレンタル化することにより、故障によるダウンタイムや陳腐
化による生産性の低下を防いでいるとともに、オリックス・レンテック
さんの保守運用も迅速で運用の安全性、コスト削減にもつながって
います。
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坂田 これからのビジネスPCにはどのようなことを望んでいらっしゃいますか?
坂田 働くモチベーションとPCの関係ですか。使用するデバイスによってモチベーションが変わるとすれば、そのポイントはどこでしょ
うか?
坂田 ビジネスPCに対する意識も時代に合わせて変えていかないといけませんね。
最近はiPadに代表されるタブレット型デバイスが注目されています。働いてい
る現場ではどのようなニーズがあると思いますか。
富吉 私はGシリーズのプラットフォームを生かした形で発展させてほしいと思っています。Gシリーズは業務に必要なユーザビリティ
ー、性能、堅牢性を持っていて、ビジネスノートとしては理想的です。それは働くモチベーションにもつながるように感じています。
富吉 所有する喜びというとコンシューマ向けPCのことに思われるでしょうが、ビジネスPCにも共通するものがあると思うのです。「働く
喜び、使う喜び」と言い換えても良いでしょう。当社は平均年齢も若いので、理想と意欲を持って働いている社員も多いと感じてい
ます。使用するPCもその延長上に考えてほしいわけです。PCはひとつの道具に過ぎませんが、使うPCによって自分の働くスタイ
ルも変わってきます。そこを意識することは自分自身のキャリアアップを意識することでもあります。そういう意味では、単に外観の
良さ、見た目の美しさで選ぶのではなく、操作性を含めたデザインの良さを考慮して、自分が使うPCを選ぶことが重要になってき
ます。
古原 ビジネスPCというと無骨な筐体、黒系の落ち着いたカラーが一般的です。
しかし女性の社会進出も増えています。それを考えれば今以上に、軽いビジネ
スPC、華やかなデザインのビジネスPCが出てきてもいいのではないでしょう
か。それもモチベーションにつながると思います。
古原 タブレット型デバイスはクラウドコンピューティングとの親和性が高く、データ
をサーバーに置いておき、出先でのプレゼンテーションや経営に関するダッシ
ュボード(経営に必要なデータを見るシステム)を見るには優れたツールだと
思います。
今後求められるのは、ビジネスパーソンが自分自身を磨き上げるためのPC-- これからのビジネスPCに必要な条件、要素とは --
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坂田 ノートPCにはふたつの方向性が求められていて、一方は薄型軽量、
もう一方が使いやすさと高性能です。席から離れるときはなるべく軽
くて薄いことを希望し、オフィスの机に戻ったら使いやすくて性能が
良いPCを望みますが、この2つは相反するものなんですね。これを両
立するにはドッキングステーションを利用する形が良いのかもしれま
せん。軽さと薄さ、使いやすさと高性能を両立すれば、モバイルもデス
クワークも1台でこなせます。それだけPCの選び方は、ビジネススタ
イルに直結しているということですね。私たちソニーは、モバイルPC
とデスクトップPCの境目をなくすのは大事な使命だと考えています。
坂田 できあがった資料を確認するのが多い業務には、タブレット型デバイスが向いているわけですね。
富吉 個人的な要望かも知れませんが、ドッキングステーションがほしいと思います。私は机の上で仕事をするときは大型ディスプレイ
に接続していますが、セキュリティー上、帰宅するときは必ずしまうことになっています。だから毎朝出社したらディスプレイを取り
付け、帰宅するときにしまう作業が発生します。ドッキングステーションがあればPCを載せるだけの1アクションで周辺機器が全
部接続できますから、とても手間が省けます。
トランスコスモス株式会社http://www.trans-cosmos.co.jp/
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