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01. 予稿集 表紙-目次...• Publish or perish –...

Date post: 27-Sep-2020
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国立情報学研究所 次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業 学術機関リポジトリ構築連携支援事業(領域 2) 「教育系サブジェクトリポジトリとしての展開」 《シンポジウム》 教育系サブジェクトリポジトリの 可能性を求めて ~~ ネットワーク時代の教育情報発信を考える ~~ 平成 20 年 12 月 18 日(木) 13:30 ~ 16:30 東京学芸大学附属図書館 3 階 AV ホール
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国立情報学研究所 次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業 学術機関リポジトリ構築連携支援事業(領域 2)

「教育系サブジェクトリポジトリとしての展開」

《シンポジウム》

教育系サブジェクトリポジトリの

可能性を求めて

~~ ネットワーク時代の教育情報発信を考える ~~

平成 20 年 12 月 18 日(木) 13:30 ~ 16:30

於 東京学芸大学附属図書館 3 階 AV ホール

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国立情報学研究所 次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業

学術機関リポジトリ構築連携支援事業(領域 2)「教育系サブジェクトリポジトリとしての展開」

シンポジウム:

教育系サブジェクトリポジトリの可能性を求めて

~~ ネットワーク時代の教育情報発信を考える ~~

《プログラム》

挨拶: 13:30 長谷川 正 (理事・副学長(研究担当) )

講演:

13:35~14:15 「主題別リポジトリと機関リポジトリ

―海外の事例を中心に―」

栗山 正光 氏 (常磐大学 人間科学部 准教授) (p. 5)

14:15~14:55「個人・組織による教育情報のウェブ発信

-さまざまな Good Practice と教育系リポジトリの役割」

岡本 真 氏 (Academic Resource Guide 編集長) (p. 9)

15:10~15:40「教師教育文献目録データベース構築の経験から」

岩田 康之 氏 (東京学芸大学教員養成カリキュラム

開発研究センター准教授) (p.11)

報告:

15:40~15:50「教育系サブジェクトリポジトリとしての展開」

(東京学芸大学学術情報部情報基盤課学術ポータル係) (p.15)

パネルディスカッション: 16:00~16:30

閉会の辞:

16:30 出口 利定

(総合メディア機構長・東京学芸大学リポジトリ統括責任者)

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《資料》

[1] 教育系サブジェクトリポジトリ概念図 (p. 19)

[2] 教育系サブジェクトリポジトリポータル (解説ページ) (p. 21)

URL http://library.u-gakugei.ac.jp/edu-rp/

[3] 教育情報メタデータ記述指針

・ 記述指針本体 (p. 23)

URL http://library.u-gakugei.ac.jp/edu-rp/shishin.pdf

・ 教育情報メタデータ記述指針 統制語表 (p. 29)

URL http://library.u-gakugei.ac.jp/edu-rp/term_list.pdf

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講 演

主題別リポジトリと機関リポジトリ ― 海外の事例を中心に ―

栗山 正光 氏 (常磐大学 人間科学部 准教授)

個人・組織による教育情報のウェブ発信

- さまざまな Good Practice と教育系リポジトリの役割

岡本 真 氏 (Academic Resource Guide 編集長)

教師教育文献目録データベース構築の経験から

岩田 康之 氏

(東京学芸大学教員養成カリキュラム開発研究センター准教授)

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~~~ 講演者紹介 ~~~ 栗山 正光 (くりやま まさみつ)

常磐大学 人間科学部 現代社会学科 准教授

1980 年 東京大学文学部卒 筑波大学等の図書館員を経て現職

所属学会: 日本図書館情報学会、日仏図書館情報学会、情報メディア学会

近著 「フランスのオープン・アクセスと機関リポジトリ」(『日仏図書館情報研究』No.32, 2006) 「学術情報リポジトリ―総論」(『情報の科学と技術』Vol.55, No.10, pp. 413-420, 2005.10)

など。

他、オープンアクセス及び機関リポジトリに関する講演、多数。 岡本 真 (おかもと まこと)

インターネットの学術利用をテーマにしたメールマガジン ACADEMIC RESOURCE GUIDE 編集長 1997 年 国際基督教大学卒 メールマガジンを発行するかたわら、主に研究環境の電子化、電子図書館化、蔵書検

索(OPAC)の高度化、デジタルアーカイブ、ウェブアーカイブについて、執筆・講

演活動。

著書に『これからホームページをつくる研究者のために―ウェブから学術情報を発信

する実践ガイド』(築地書館, 2006)がある。

ACADEMIC RESOURCE GUIDE ( URL: http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/ ) 岩田 康之 (いわた やすゆき)

東京学芸大学 教員養成カリキュラム開発研究センター准教授

1987 年 東京大学 教育学部卒 武蔵大学非常勤講師等を経て、2000 年より東京学芸大学教員養成カリキュラム開発

研究センター助教授、2007 年より同准教授。日本教師教育学会事務局長(2002-2005)、中央教育審議会初等中等教育分科会専門委員(専門職大学院 WG) (2005-2007)

日本の大学における教員養成カリキュラムの研究、教員養成の政策形成に関する研究、

教育学部に関する歴史的研究等を研究テーマとしている。

近著 『日中教育学対話Ⅰ』(山崎髙哉・労凱声 編, 春風社, 2008) 『教師の専門性とアイデンティティ』(久冨善之 編,勁草書房,2008) 『東アジアの教師はどう育つか』 (坂井 俊樹ほか, 東京学芸大学出版会, 2008) 「教員養成課程の規模に関する考察」(『教員養成カリキュラム開発研究センター研

究年報』Vol.5, p.51-60, 2006) 『教師教育・教員養成に関連する文献のデータベース構築とその効率的利用に関す

る研究』 (研究成果報告書:平成 14-平成 16 年度) など。

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主題別リポジトリと機関リポジトリー海外の事例を中心にー

教育系サブジェクトリポジトリシンポジウム2008年12月18日(木)

@東京学芸大学

常磐大学人間科学部栗山 正光

リポジトリとは?

• re・pos・i・tor・y[名]

1 容器;集積所, 置き場, 貯蔵室, 収納庫;((主に英))倉庫・a repository for merchandise 商品置き場.2 ((形式またはおどけて))(天然資源・知識・情報の)宝庫・a repository of knowledge 知識の宝庫.3 埋葬所, 納骨堂.4 (秘密などを)打ち明けられる人

『プログレッシブ英和中辞典』(Yahoo!辞書)より

主題別リポジトリSubject Repository

• 物理学などの分野では、以前から研究者間でプレプリント交換の習慣があった

• コンピュータ・ネットワークの発展に伴い電子化へ

• ArXiv:インターネット上の学術論文アーカイブの先駆け (1991年)

• 以後、さまざまな分野のアーカイブが開設される

機関リポジトリInstitutional Repository (IR)

• 大学など学術機関が、自機関の研究成果を収集・保存し、インターネット上で公開するアーカイブ

• 主に大学図書館が設置・運用

• 主題別リポジトリと相補(?)/対立(?)関係

– 主題別リポジトリが存在しない分野の論文も収録できる

リポジトリ登録簿

• 世界中のリポジトリが検索できる

• Registry of Open Access Repositories (ROAR)– 英サウサンプトン大学が運営

• Directory of Open Access Repositories (OpenDOAR)– 英ノッチンガム大学が運営

– 主題による検索が可能(完璧なものではない)

• それぞれ約1,200のリポジトリが登録

オープン・アクセスOpen Access (OA)

• 学術論文(査読を経たもの)にインターネット上で無料でアクセスできること

• 発端(の一つ):1994年、 Stevan Harnad、Paul Ginspargらが論文原稿をインターネッ

ト上で無料公開すべきという議論を展開– cf. Scholarly Journals at the Crossroads: A

Subversive Proposal for Electronic Publishing

• 三つの重要な会議を経て運動形成– Budapest, Bethesda, Berlin

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なぜOAか?

• Publish or perish– 研究者は研究成果の認知が評価につながる

• 学術論文で原稿料や印税を得ることはない– なるべく多くの人に見てもらうことが重要

– 文学作品、教科書、解説書などは話が別

• 雑誌の価格高騰が多くの研究者のアクセスを阻害

• インターネットにより誰でも簡単に情報を受発信できる状況

OAへの二つの道

• セルフ・アーカイビング(グリーンの道)– 著者が論文原稿最終版を機関リポジトリ等に登録し、無料公開すること

– 90%以上の学術雑誌がセルフ・アーカイビングに青(グリーン)信号を出している

cf. http://romeo.eprints.org/stats.php

• オープン・アクセス誌(ゴールドの道)– 読者から購読料を取らず、著者または助成団体が費用を支払う

– Directory of Open Access Journals

OAとリポジトリ

• Harnadは機関リポジトリへのセルフ・アーカイブ義務付けがOAへの近道と主張– 主題別にすべての分野のリポジトリを構築するのは困難

– 一方、研究者は必ずどこかの研究機関に所属

– 主題別リポジトリは、機関リポジトリからデータを収集することができる :→OAI-PMH

– 研究者は自発的にはセルフ・アーカイブしない

• 議論が続いている

主題別リポジトリの例

• arXiv.org(物理学など)

• Cogprints(認知科学)

• RePEc(経済学)

• SSRN eLibrary (社会科学)

• ERIC (教育学)

• ARRT Space (教育学)

• PubMed Central (医学、生命科学)

• Bioline International (生命科学)

• E-LIS (図書館情報学)

arXiv.org

• 1991年Paul Ginspargが創設

• 当初、ロスアラモス国立研究所にサーバを置き、LANLプレプリント・アーカイブと称した(xxx.lanl.gov)

• 最初は物理学のプレプリントをアーカイブ、後に数学、コンピュータ・サイエンス、量的生物学、統計学が加わる

• 現在、コーネル大学図書館が運営し、日本にもミラーサーバ(京大基礎物理学研究所)

Cogprints

• 1997年、英サウサンプトン大学でStevan Harnadが創設– cogprints.ecs.soton.ac.uk→cogprints.org

• 認知科学にかかわる論文を集めた学問横断的な電子アーカイブ

• 心理学、神経科学、言語学、コンピュータ・サイエンス(人工知能、ロボット工学など)、哲学(心、言語、知識など)、生物学(動物行動学、行動生態学など)、医学(精神医学、神経学など)、人類学など

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RePEc

• Research Papers in Economics• 1997年Thomas Krichelが創設

• 前身は1993年創設の Working Papers in Economics (WoPEc)

• 63カ国のボランティアによる運営

• 諸機関にサーバを置く分散型アーカイブ

• 商業出版社や米経済学会のデータベースEconLitとも協調

SSRN eLibrary

• Social Science Research Network (SSRN)は1994年、Wayne Marr と Michael Jensenが創設

• 会計学、経済学、財政学などのサブネットワークに分かれている

• eLibraryは21万件の抄録データベースと17万件の本文データベースから成り、契約出版社の有料データベースとも接続

ERIC

• Education Resources Information Center • 米教育省の教育科学研究所(IES)がスポンサー、Computer Sciences Corporation (CSC) が運営請負

• かつては抄録索引誌CIJE、RIEおよび原文マイクロフィッシュで教育情報を提供– 文献データベースはDialogなどの業者が介在→インターネットで無料公開

• 2007年、マイクロフィッシュのデジタル化発表

ARRT Space• 教師のための研究情報資源へのアクセス・スペース (Access to Research Resources for Teachers Space)

• 北アイルランド教職協議会(General Teaching Council for Northern Ireland)が開設

• 教育政策や実践に関するデータベース構築により、地域の教育研究コミュニティの交流を促進

• 世界中の教師に北アイルランドの教育に関する学術文献を提供

PubMed Central (PMC)

• 米国立衛生研究所(NIH)の国立医学図書館(NLM)の国立バイオテクノロジー情報センター(NCBI)が開発・管理

• 生物医学・生命科学の無料デジタル・アーカイブ

• 世界最大の医学文献データベースPubMedとリンク

• NIHの補助金を受けた研究の成果はここに搭載が要求されている

Bioline International

• 発展途上国の生命科学系雑誌をまとめてオープン・アクセスで提供

• 南北の知識の格差解消が目標

• Bioline Toronto とブラジル Reference Center on Environmental Information の共同プロジェクト– トロント大学スカボロ校がインフラ提供

• Open Society Institute, UNESCOなどが資金提供

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E-LIS

• E-prints in Library and Information Science • 図書館情報学分野の文献8,650件を収録

• 2003年創設

• スペイン文化省が後援、サーバはイタリア

• ユーザー登録さえすれば誰でも投稿できる

• 公開前にスタッフが2日でメタデータをチェック

• 論文の言語は自由(英語のキーワードと抄録は必須)

まとめ

• リポジトリとは学術研究成果をインターネット上で公開するアーカイブで、コンテンツを主題別に収集しているものと機関別に収集しているものがある

• オープン・アクセス運動と密接な関わりがあり、その活用方法について議論がある

• さまざまな主題別リポジトリが存在し、活動を続けている

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個人・組織による教育情報のウェブ発信-さまざまなGood Practiceと

教育系リポジトリの役割

岡本真

ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG)

編集長

教育系サブジェクトリポジトリの可能性を求めて-ネットワーク時代の教育情報発信を考える

日時:2008年12月18日(木)会場:東京学芸大学附属図書館

1http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/

ARG

ACADEMIC RESOURCE

GUIDE

自己紹介

岡本真(おかもと・まこと)1973年、東京都で出生。

1997年、国際基督教大学を卒業。

1998年、ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) を創刊。

2006年、『これからホームページをつくる研究者のために』(築地書館)を刊行。

最近の講演、講義、講習:

国立国会図書館、国立情報学研究所、全国図書館大会、ライブラリー・アカデミー、Library of the Year等

2

ACADEMIC RESOURCE

GUIDE

ARG

http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/

AACADEMIC RRESOURCE GGUIDE (ARG)

1998年7月創刊、週刊、4700部、無料

「インターネットの学術利用」がテーマ

約150人の執筆者、約350回の発行

3http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/

ARG

ACADEMIC RESOURCE

GUIDE

参考:ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)の配信登録方法

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ACADEMIC RESOURCE

GUIDE

ARG

http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/

無料で毎週月曜日にお手元に!無料で毎週月曜日にお手元に!

私と教育との関わり

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ACADEMIC RESOURCE

GUIDE

ARG

http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/

本シンポジウムの目的

6

ACADEMIC RESOURCE

GUIDE

ARG

http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/

教育系サブジェクトリポジトリの可能性を求めてネットワーク時代の教育情報発信を考える

教育系サブジェクトリポジトリの可能性を求めて教育系サブジェクトリポジトリの可能性を求めてネットワーク時代の教育情報発信を考えるネットワーク時代の教育情報発信を考える

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本講演の背景と目的

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ACADEMIC RESOURCE

GUIDE

ARG

http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/

個人・組織による教育情報のウェブ発信-さまざまなGood Practiceと

教育系リポジトリの役割

個人・組織による教育情報のウェブ発信個人・組織による教育情報のウェブ発信-さまざまな-さまざまなGood PracticeGood Practiceとと

教育系リポジトリの役割教育系リポジトリの役割

本講演の構成

1. 機関リポジトリへの視座

貯蔵庫としてのリポジトリ

固定性と流動性

2. 教育情報の様々な事例

個人によるウェブ発信

組織によるウェブ発信

3. 教育系リポジトリの役割

秘めている可能性と期待したい働き

8

ACADEMIC RESOURCE

GUIDE

ARG

http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/

続きは、質疑と討論で

岡本真

ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)

編集長http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/

ARG

ACADEMIC RESOURCE

GUIDE 9

詳細なレジュメは後日、ブログにて公開します

http://d.hatena.ne.jp/arg/

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CCT

Curriculum Center for Teachers

Tokyo Gakugei University

4-1-1, Nukui-Kitamachi, Koganei, Tokyo 184-8501, Japan Phone: +81-42-329 -7776 Fax: +81-42-329-7786

2008/12/18 シンポジウム「教育系サブジェクトリポジトリの可能性を求めて」報告

教師教育文献目録データベース構築の経験から

岩田康之(東京学芸大学教員養成カリキュラム開発研究センター・准教授)

【東京学芸大学教員養成カリキュラム開発研究センター】 ○ 2000 年発足/全国共同利用施設/センター長+専任教員 5 名+客員教授(国内・国外) ○ 3 つの研究部門(学校教育カリキュラム・教員養成プログラム・教員研修プログラム) ○ 「教員養成」に関するネーション・ワイドな(+主にアジア)研究拠点づくり ○ 資料の収集・資料室の整備 書籍・雑誌 研究報告書類(各地の教育センター、研究開発指定校、受託研究、科研費等) 教員養成関係の資料(各大学のシラバス・履修の手引き・「教職課程年報」類等) 教員研修関係の資料(各教育委員会等のプログラム・手引き等) 【ユーザーの情報要求】 ○ 資料室を訪れる「21 世紀の大学院生」の研究スタイル まずネット、検索ツールにキーワードを入れる。 「指導教員」の役割の変化 ○ 多様なユーザーたち 「研究者」(研究のツールを求める)と「実践者」(実践支援のツールを求める) 関心の多様性「学校種」「教科」「年代」「設置者(国立・公立・私立)」 →「文献目録プロジェクト」(2001~)による検討 【科研費プロジェクト】 「教師教育・教員養成に関連する文献のデータベース構築とその効率的利用に関する研究」 (2002~2004 年度・基盤研究 B2・研究代表者:岩田康之) →教育学(主に教師教育・教員養成)、図書館学(DB 構築)双方のチーム ○ 絶えずとらわれた疑問 「OPAC」や「WEBCAT」でよいではないか? 「Amazon」を超えるものはできるのか? ○ 先行する教育関係文献目録 DB の検討 「教育索引」(国立教育政策研究所) 「EDMARS」(岐阜大学総合情報メディアセンター) 「RICE」(日本比較教育学会) ほか

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CCT

Curriculum Center for Teachers

Tokyo Gakugei University

4-1-1, Nukui-Kitamachi, Koganei, Tokyo 184-8501, Japan Phone: +81-42-329 -7776 Fax: +81-42-329-7786

○ 教師教育・教員養成関連各学会の「項目立て」の検討 日本教育学会・日本教師教育学会・日本教育行政学会・日本教育経営学会

・日本社会科教育学会・全国社会科教育学会・日本保育学会等 ○ 学会発表(2003 年度)とその反応 「前提的な検討はいい加減にして早く作れ」 「こんな者作って役に立つのか」等 ○ 試用版 DB の構築・試験運用 研究報告書・「教職課程年報」類(いわゆる Gray Literature)中心 【直面した課題】 ○ 設計寿命・変化への見通し (例) 大学の変遷:筑波大学と東京教育大学、首都大学東京と東京都立大学 ○ 「文献」の範囲 α)「教師・教員」とは何か? 「1 条校の正規教員」以外に誰を含めるか? β)「教師」の「教育」とは何か? 「授業研究」「免許制度研究」は? γ)「文献」とは何か? オンライン・シラバスは? ○ DB の形式 冊子体、オンラインデータベース、双方のメリットとデメリット 収録する情報 分野別か、シソーラス(索引語)の構築か ○ キーワードの設定 執筆者によるキーワードの有効性

(タイトル・キーワードに直接現れていない視点や位置づけから検索を受ける場合) DB 作り手側でキーワードを設定する「労力」と「見識」 「教師教育・教員養成」独特の問題

多様な研究視角・視点→その語を扱う集団や立場によって呼称が不統一である 例 「**教育」・「**科教育」

立場の違いに根ざす個別のジャーゴン 例 「学習指導案」「授業案」「授業書」「教授書」

【小括と今後の課題】 ○ DB 構築の視点:「作り手」側の論理から「使い手(ユーザー)」側の論理へ ○ 「教師教育・教員養成」、その領域的特徴(多様な学問の交錯≒「原子力」or「環境」?) ○ 今後の研究スタイル、メディアの変化についての見通し →研究の「交通整理」を行う手だてはあり得るか?

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報 告

教育系サブジェクトリポジトリとしての展開

高井 力 (東京学芸大学学術情報部情報基盤課学術ポータル係)

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教育系サブジェクトリポジトリとしての展開

東京学芸大学 学術情報部

情報基盤課 学術ポータル係

高井 力

東京学芸大学リポジトリの歩み

• 平成16年度 学術機関リポジトリ構築ソフトウェア

実装実験プロジェクト参加

• 平成17年度 CSI委託事業採択 ・ システム導入

• 平成18年度 「教育系サブジェクトリポジトリとしての展開」

教育系大学としての特徴を打ち出す

• 平成19年度 教育系サブジェクトリポジトリ基盤整備

教育情報サブジェクトリポジトリの目指すもの

H18~H19紀要を中心に研究成果を蓄積

H20附属学校紀要等の登録に重点

教育に関するコンテンツの増加

80以上の大学でもリポジトリが整備

研究成果等の蓄積

その中には教育系コンテンツも

これらの教育に関する研究成果に

付加価値を付けてサービス

東京学芸大学 他の大学でも

教育系サブジェクトリポジトリ

付加価値

• 教育に関する研究成果を

• 複数のリポジトリから検索

• 教育独自の主題情報から検索

教育系サブジェクトリポジトリ構築のためにー 2つのツール ー

1. 教育に関する情報を統一した形式でメタデータの中に記述する枠組み

→ 教育情報メタデータ作成基準

2. 複数のリポジトリからメタデータを収集し検索可能とするデータベースシステム

→ 教育系サブジェクトリポジトリポータル

教育情報メタデータ記述指針国立教育系大学図書館協議会で了承(2008.10.23)

記述の例)Subject: STYP:中学校

※ データ中にそのデータが何を表すかも含めて記述する。

上記の場合,「STYP:」が,このデータが学校種別(小学校、中学校等)についてのデータであることを示す。

記述の例2)Subject: SSUB:理科

※ 「SSUB:」が教科を表し,理科を主題とするデータを表す。

・ 既存のメタデータの項目(Subjectなどの項目)の中に、データの内容としてその

データが何を表すかを記述する。

・ 既にあるメタデータの記述の枠組みは変更しない。

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教育系サブジェクリポジトリトポータル(仮称)

・ 教育主題が付加されているメタデータのみ収集

( 『ETYP:』 というデータを持つもののみ収集)・ 多くのリポジトリが標準で持っているデータ自動収集

の仕組み(oai_dc)を利用

・ 標準の仕組みを利用するためシステムからデータを収

集される側のリポジトリではシステムの改修が不要

• 他大学から教育情報(メタデータ)を選択的に収集

• 教育主題から検索するインターフェイスを実装

URL: http://ir.u-gakugei.ac.jp/edu-rp/

教科など教育特有のアクセスポイントから検索

システム内部では

単純に “SSUB:理科”

でフレーズ検索

各大学のリポジトリへ本文への参照

現在までの経過

H18 国立教育系大学図書館協議会(以下「協議会」)の下の

学術情報等収集・発信検討ワーキンググループ

「リポジトリを進めるに当たってなにか協力できないか」

H19 同WGで、教育情報メタデータ記述指針(案)をまとめる

学芸でサブジェクトリポジトリポータルシステム構築

大阪教育大学、兵庫教育大学、奈良教育大学の協力

を得て動作実験

H20 教育情報メタデータ記述指針、協議会総会で了承

シンポジウム等での内外へのアピール・意見交換

システム改善し、年度内の一般公開を目指す

今後の課題

・ 教育情報(主題情報・本文情報)の拡充

・ 継続的なシステム・記述指針の見直し

・ システムの評価

統計機能の実装などによる評価

教育情報の可視性は上がるのか

( 適切な情報発見に役立っているのか )

ご清聴ありがとうございました

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資 料

[1] 教育系サブジェクトリポジトリ概念図

[2] 教育系サブジェクトリポジトリポータル (解説ページ)

[3] 教育情報メタデータ記述指針

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国立教育系大学

リポジトリ

B国立教育系大学

リポジトリ

A東京学芸大学

リポジトリ

JuN

ii+

機関

リポジトリを持

った大

学の

情報

を一

括して検

索可

能なデータベース

本文情報

教育

系サ

ブジェクトリポジトリ

概念

教育情報メタデータデータベース

データの自動収集

データの自動収集

メタデータ

+ 教

育主

題情

通常メタデータ

教育系サブジェクトリポジトリ

本文情報

本文情報

メタデータ

+ 教育主題情報

通常メタデータ

メタデータ

+ 教育主題情

通常メタデータ

国立教育系大学図書館協議会

国 立 情 報 学 研 究 所

A大学

リポジトリ

B大学

リポジトリ

C大学

リポジトリ

通常

メタデータ

通常

メタデータ

通常

メタデータ

メタデータ

成果情報等のタイ

トルや著者などを

記した目

録データ

教育情報メタデータ記述指針

タイトル

、著

者などか

ら検

学校

種別・学年

・学科など教

育主

題情

報か

ら検索

タイトル

、著

者などか

ら検

東京学芸大学

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◆教育系サブジェクトリポジトリについて

東京学芸大学では、次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業委託事業(領域2)「教育系サブジェクトリポジトリとしての展開」を受託して教育

系サブジェクトリポジトリの構築を行い、平成20年度内の一般公開を目指して、試行実験を行っています。

大学などが、その機関の研究成果等を電子的に蓄積し、インターネット公開するシステムを「機関リポジトリ」といいます。現在、機関リポジト

リは 80 を超える大学で整備されています。

教育系サブジェクトリポジトリとは、複数の機関リポジトリで提供される研究成果等から、教育分野のメタデータのみを収集し、教育分野に特

有の主題・キーワードから検索できる仕組みを提供するものです。検索結果から、各大学のリポジトリで公開された情報にリンクがあり、本

文を閲覧することができます。

現在実験には、大阪教育大学・兵庫教育大学・奈良教育大学の3大学の協力を得ております。

◆システム構築の目的

教育に関する主題は、「社会」「音楽」等、一般的な単語が多くあります。 例えば、「社会」という単語は、教科名でもありますが、一般的な名詞でもあります。 社会科教育に関する情報が欲しいときに、これをキーワードにすると、検索結果に社会学に関するものが多く含まれ、本当に必要なものを

探すことが困難になってしまいます。

教育系サブジェクトリポジトリでは、各機関リポジトリから教育に関する成果のみを抽出して収集しているため、教育分野に無関係な情報が

含まれることがありません。 また、教育情報に特有の項目である、学校種別・教科・学年等を指定して検索することができます。 前述の例で言えば、教科に「社会」を指定してさらに精度の高い検索結果を得たり、あるいは学校種別に「小学校」等を指定して検索結果を

絞りこむこともできます。

◆データ収集のしくみ

本システムでは、OAI-PMHを使用したハーベスティングにより、各リポジトリの情報を収集しています。

各リポジトリでは、以下の例のように、教育情報であることを示すフラグ(必須)及び学校種別等の教育主題情報をメタデータに記述してい

ます。

*「教育情報メタデータ記述指針」(国立教育系大学図書館協議会 2008.10.23) *「教育系メタデータ統制語表」(国立教育系大学図書館協議会 2008.10.23)

ETOPIAホーム このサイトについて 国立教育系大学図書館協議会

ETYP:教育実践「ETYP:」で,このメタデータが教育情報であり,「教育実践」 に関するものであることを表す。

STYP:中学校

データ項目の中にそのデータが何を表すかも含めて記述する。 この例では「STYP:」が,学校種別(小学校,中学校等) についてのデータ項目であることを示している。

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2008/12/12https://library.u-gakugei.ac.jp/edu-rp/

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このような記述の指針については、国立教育系大学図書館協議会で検討をしています。

◆お問い合わせ先

東京学芸大学附属図書館 情報基盤課学術ポータル係

SSUB:理科 「SSUB:」が教科を表し,理科を主題とするデータを表す。

――― データ収集概念図 ―――

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2008/12/12https://library.u-gakugei.ac.jp/edu-rp/

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平 成 2 0 年 1 0 月 2 3 日 国立教育系大学図書館協議会 学術情報等収集・発信検討ワーキンググループ

教育情報メタデータ記述指針

1. 目的 各教育系国立大学のリポジトリより教育情報のメタデータをハーベスト(一箇所に収集)し,教育系サブジェクトリポジトリとして,一つのサイトから検索できるようにする。 その際,教育関係の情報を効果的に検索するには,メタデータの中に教育情報に必要な

主題項目を記述しておく必要がある。また,一つのサイトで統一的に検索するためには,

それら主題項目の記述方法を指針として定め,各教育系国立大学で共有する必要がある。 2. メタデータの取扱 教育系サブジェクトリポジトリでは,効率的に教育情報を提供するため,各機関からハ

ーベストしたデータを以下のように扱う。 (1) 各機関のリポジトリでハーベストを許可されたデータのうち,教育情報であることを

示す接頭辞(「ETYP:」)を Subject に含むデータのみに限定して検索を提供する。 (2) 教育情報に特有の主題項目には,各機関でそれを明示する接頭辞を付与し,各項目別

に検索できるインターフェースを提供する。 ※ 本指針の対象となる情報は,一次情報をリポジトリで公開しているものに限り,当面

教育に関する論文(紀要を含む)・教育実践情報を中心とするが,将来的には教科書等の

入力も想定している。 3. 基本方針

(1) OAI_PMH でのハーベスティング時のデータ形式(metadataPrefix)は,oai_dc とする。 これは,リポジトリシステム標準のもので,各リポジトリでの改修が不要である。

(2) 教育系情報の主題項目は以下のとおりとする。 ① 教育資料の種別・教科書指導書の別など ② 教科書分類記号 ③ 学校種別 (小学校,中学校など) ④ 教科・領域(理科・算数など) ⑤ 学年 ⑥ 教科書番号 ⑦ 日時情報 (教育実践の実施日,学位取得年月日など) ⑧ 実施機関とその所在 ⑨ 発行所

上記の主題を記述するときは,この指針に従って記述する。 ※①は教育系サブジェクトリポジトリにハーベストされる際には必要。他の項目は

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必要に応じて記述する。 これらをダブリンコアのメタデータのどの要素に記述するかを定義する。

例) 「教科書番号」はダブリンコアの”identifier”という要素に記述する。 (3) 修飾子については原則として使用しない。

学芸大では,「教科書番号」を identifier.textbookno という項目に入れている。 “identifier”が要素,” textbookno” が修飾子である。学芸大のシステムでは,修飾子が

違えば別の項目と判断できる。しかし, oai_dc では,修飾子を判断せずに,

identifier.textbookno も identifier.URL もすべて, identifier としてくくられて収集

される。つまり,「要素」のみが問題となる。そのため要素のみを定め,修飾子はこの

指針においては定めない。 (4) 記述の内容に教育系の情報であることを示す接頭辞を付ける。 接頭辞については,以下の 2 つのパターンを検討する。 ① 英語略称(検索に接頭辞自体がかかりづらいようにする時)

例) Subject に 「TXCL:T1A0/71/5」と記述 ..... 教科書分類 ② 日本語(利用者にその記述が何であるか明示したい時)

例) Identifier に 「教科書番号:国総-038」と記述 ..... 教科書番号 (5) 記述内容が決まっている項目は,統制語彙を決める。

学校の種別など記述内容が限定されるものについては,記述する語句を決めて (統制語彙),標記のゆれが無いようにする。 例) 「高等学校」は「高等学校」と記述し「高校」などとは書かない。

4. 各項目の記述 「※」の部分が決める際に検討したポイントである。

(1) 教育情報の種別・教科書指導書の別など 記述要素: Subject

※ 教科書・指導書の別は,指導書の Relation に教科書との関係を記述する方法

もあるが,煩雑になるし,指導書のみしか手元に無い場合に記述しにくい。 接頭辞 : ETYP

※ 一般的なキーワードなので,接頭辞は略称を用いる。 例) Subject ETYP:教師用指導資料

Subject ETYP:教科書 そのほか,教育情報の種別を同様に表現する 例) Subject ETYP:講義用資料 Subject ETYP:教材 Subject ETYP:教育実践

「教科書」,「教師用指導資料」,「教材」,「講義用資料」,「教育実践」,「貴重資料」,

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「教育関連論文」の 7 つが基本で,必ずいずれか一つは付与するものとする。複数に当て

はまる場合及びさらに細分化した資料種別を付与したい場合は,繰り返して記述する。 ※ これにより,教育情報は少なくとも,ETYP が一つ以上振られることになり,

ETYP を持つものが「教育情報」であると判断できる。 ※ 学芸大では type での区分を検討したが,oai_dc で定義されている type と記述

内容が異なるため,Subject とした。 (2) 教科書分類記号

記述要素: Subject 接頭辞 : TXCL:

教科書標準分類とそれに準拠した分類 ※ 大学の間で,多少のバリエーションがあるが許容する。 この項目の付与は任意で(すべての資料に振られているわけではないため),教科書分

類を付与している場合に入力する。 例) Subject TXCL:T1A1/1E74/Ta84

※ 学芸大では subject.textbookclassfication を利用している。 (3) 学校種別

記述要素: Subject 接頭辞 : STYP:

現行制度での学校は統制語彙を用いる。 旧制については,当面,それが分かるように統制されないキーワードを入れる。 例) Subject STYP:小学校 Subject STYP:高等学校 Subject STYP:尋常小学校

※ 学芸大では subject. schooltype を利用している。 ※ 旧制については当面統制しないが,将来的にデータが増加した時点で,どのよう

な統制が可能かも含めて検討する。 (4) 教科・領域

記述要素: Subject 接頭辞 : SSUB:

学校の教科については記述内容を統制語彙とする。 例) Subject SSUB:国語

Subject SSUB:算数 研究の内容を表す「環境教育」等のキーワードは接頭辞を付けずに記録する。

※ 学芸大では subject. schoolsubject を利用している。

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(5) 学年 記述要素: Subject 接頭辞 : SGRD:

記述内容は統制語彙とする。 例) SGRD:小 6 SGRD:中 2 SGRD:高 3

※ 学芸大では Subject.Gradeinschool を利用している。 (6) 教科書番号

記述要素: Identifier 接頭辞 : 教科書番号

接頭辞は利用者にも分かるように日本語を利用 例) 教科書番号:国総-038

※ 学芸大では identifier.textbookno を利用している。 (7) 日時情報 (教育実践の実施日,学位取得年月日など)

記述要素: Date 接頭辞 : なし。 ただし,日付の最後に( )で何の日付かを補記。

例) 実践日付 date YYYY-MM-DD (practiced) 例) 検定日付(教科書) date YYYY-MM-DD (authorized) ※年度ではない

例) 使用年度(教科書) date YYYY-MM-DD (approved)

(3 ヵ年使用されたらくりかえしで3ヵ年記述。範囲のようには記述しない) ※ 範囲記述も考慮したが,使用期間が 3~4 年程度であり,YYYY 年に使われた

教科書という検索をするには,くりかえして記述したほうがよい。 ※ 学芸大では date.authorized,date.practiced を用意している。

[実践が一定の期間にわたる場合]

・coverage.temporal に原情報に従って記述。 ・date には開始日付を記述。

例) coverage.temporal 実践期間:2005 年 4 月 1 日~2006 月 3 月 31 日 date 2005-04-01 (practiced)

※ date は,検索の便宜のため標準的な形式とし,coverage.temporal については,

資料に記述されているとおりの形式等,記述のバリエーションを認める。

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(8) 実施機関とその所在 記述要素: coverage.spatial (標準的なメタデータ項目があるので修飾子も決める) 接頭辞 : 実施機関

正式名称を記入。所在地を()で補記することを推奨 (都道府県+市区町村 の形式推奨)。 ※ 所在地は,実施機関と密接な関係があるため,独立項目ではなく実施機関に補記

する形とした。入力の負担を考え推奨項目とする。 例) 実施機関:東京学芸大学 (東京都) 実施機関:東京都立両国高等学校 (東京都墨田区) (9) 国に関する記述(教科書の使用国等) 記述要素: coverage.spatial 接頭辞 : 出版国

NC 出版国コードの英語記述に準じて入力する。 例) 出版国: Japan

出版国: United Kingdom (10) 発行所

データ要素: Publisher 接頭辞: なし

出版社として,ダブリンコア準拠で記載。

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平成 20 年 10 月 23 日 教育情報メタデータ記述指針 統制語表 「教育情報メタデータ記述指針」に基づきメタデータを記述する際の統制語を定める。 ・以下の項番は、「教育情報メタデータ記述指針」4.各項目の記述 の項番を表す。

・表に該当する語がない場合は、フリーワードを記述する。 ・いずれの項目についても、複数の値を記述できる。 (1) 教育情報の種別・教科書指導書の別など ※統制語のうちいずれか必須

教科書 教師用指導資料 教材 講義用資料 教育実践 貴重資料 教育関連論文

(3)学校種別

幼稚園 小学校 中学校 高等学校 中等教育学校 大学 高等専門学校 特別支援学校

(4)教科・領域

[小学校] 国語 図画工作 書写 家庭 社会 体育 算数 道徳 理科 特別活動 生活 総合的な学習 音楽 英語

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[中学校]

国語 体育 書写 技術 社会 家庭 数学 英語 理科 道徳 音楽 特別活動 美術 総合的な学習 保健

[高等学校]

国語 理科 工芸 古典 物理 書道 世界史 化学 英語 日本史 生物 家庭 地理 地学 情報 現代社会 体育 道徳 倫理 保健 特別活動 政治・経済 音楽 総合的な学習

育 数学 美術

農業 看護 音楽 工業 情報 美術 商業 福祉 英語 水産 理数

家庭 体育 (5)学年

小 1 中 1 小 2 中 2 小 3 中 3 小 4 高 1 小 5 高 2 小 6 高 3

以上

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