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津波対策防波壁

平成２８年２月９日

浜岡原子力発電所の近況について


◆◆◆浜岡原子力発電所の現況◆◆◆

1号機 2号機 3号機 4号機 5号機

電気出力：万kW (54) (84) 110 113.7 138

運転開始昭和51年3月昭和53年11月昭和62年8月平成5年9月平成17年1月

現在の状況

H25.1 使用済燃料搬出完了

廃止措置中

（H21.1.30運転終了）

運転停止中（設備の維持点検実施中）

新規制基準への適合性確認審査

安全性向上対策実施中（地震、津波、重大事故対策等）

Ｈ29.9 完工見込み

◆トピックス

○浜岡原子力発電所１,２号機廃止措置の第２段階への移行について（H28.2.3） ○浜岡原子力発電所２号機タービン建屋における火災について（H28.2.5）（タービン建屋排気ファン軸受部の火災の発生原因と対策）

◆トピックス

Ｈ28.9 完工見込み

検討中

H27.6.16 申請

Ｈ26.2.14 申請

検討中 H28.2.3 廃止措置の第２段階へ移行

H27.3 新燃料搬出完了

H26.2 使用済燃料搬出完了

海水流入事象対応中


平成21～27年度平成27～34年度平成35～41年度平成42～48年度

第１段階解体工事準備期間

第２段階原子炉領域周辺設備解体撤去期間

第３段階原子炉領域解体撤去期間

第４段階建屋等解体撤去期間

燃料搬出

汚染状況の調査・検討

系統除染

原子炉領域解体撤去

ゲートモニタ運用開始▼

（平成２６年８月）

汚染状況調査、除染等周辺領域の解体原子炉領域の解体建屋等の解体

▼第２段階変更認可申請（平成２７年３月）

▼第２段階変更認可申請認可（平成２８年２月３日）

放射性廃棄物の処理処分（運転中廃棄物又は解体廃棄物）

放射線管理区域外の設備・機器の解体撤去

使用済燃料搬出完了（１号機より２０６体、２号機より１１６４体）（平成２６年２月） ▼

新燃料搬出完了（２号機燃料プールより１４８体） ▼（平成２７年２月）

建屋等解体撤去

原子炉領域周辺設備解体撤去

1，2号機廃止措置の概要

●平成28年2月3日に、第2段階へ移行しました。


●原子炉領域周辺設備である排気筒や建屋内のタービン設備等の解体撤去に着手します。

原子炉建屋タービン建屋

復水ポンプ（１号機の例）

タービン本体（1号機の例）

復水ポンプ（2号機の例）

浜岡1,2号共用排気筒

復水器

主蒸気配管（2号機の例）

給水加熱器（2号機の例)

原子炉圧力容器

解体撤去の対象設備の例


100m

50m

25m

0m

人工構造物を設けない浅地中埋設処分

コンクリートピットを設けた浅地中埋設処分

一般的な地下利用に対して十分余裕をもった深度への処分

上部格子板

炉心シュラウド

原子炉

圧力容器

気水分離器

放射能レベルの極めて低いもの（Ｌ３）

・排気塔・主蒸気配管・給水配管など

放射能レベルの

比較的低いもの（Ｌ２）

・原子炉圧力容器

・気水分離器など

放射性廃棄物でない廃棄物放射性廃棄物として扱う必要のない廃棄物低レベル放射性廃棄物

廃止措置を通じて発生する廃棄物（総量）

第2段階中に発生する廃棄物発生量

解体物として発生する低レベル放射性廃棄物のうち、第2段階では「放射能レベルの極めて低いもの」のみ発生

（クリアランス物）

約35.4 約7.8 約2.0 計約45.2

約0.6 約1.8 約0.4 計約2.8

(万トン)

第2段階で発生する低レベル放射性廃棄物

※これらの原子炉領域である原子炉圧力容器や炉内構造物は、第3段階で解体撤去します。

放射能レベルの

比較的高いもの（Ｌ１）

・上部格子板

・炉心シュラウドなど

ほとんどが、第4段階で発生する原子炉建屋やタービン建屋等のコンクリート（）

●放射性廃棄物の廃棄先が決まるまでの間は、浜岡原子力発電所１，２号機の建屋内等に安全に保管いたします。

●処分については国の原子力政策とも関係することから、国の動向を見極めながら電力業界全体で連携し、具体的な処分方法を決定したうえで、廃棄先の検討を進めてまいります。

クリアランス対象物（実物）建屋内等に保管

【浅地中トレンチ処分】【浅地中ピット処分】【余裕深度処分】

(万トン)


取水塔

砂丘堤防

排気筒

原子炉建屋タービン建屋

水源タンク

高台（海抜４０ｍ）

高台（海抜３０ｍ）

取水槽非常用ディーゼル発電機

使用済燃料貯蔵プール

岩盤

N Ｆ

Ｊ

ＢＧ

Ｍ

Ｏ

Ｄ

Ｃ

ＨＫ

Ｅ

ＬＡ

Ｐ

Ｉ

配管サポート改造

地震対策外部電源の信頼性強化策

・受電用変圧器を高台 25mに設置

外部電源の信頼性強化・3系統6回線からの電力供給（平成2 5年3月工事完了）

防波壁（海抜22m）（据付完了）盛土は一部工事中

津波対策

交流電源車

電源機能強化策

溢水防止壁

津波対策

原子炉建屋内の水密扉 3号機大物搬入口の強化扉

開口幅約7.5m （厚さ約１ｍ）

津波対策（平成2 5年7月工事完了）

ガスタービン発電機

電源機能強化策

敷地高台30mの地下水槽

注水機能強化策

ポンプ2台設置

ポンプ室

除熱機能強化対策

岩盤

地盤地盤

岩盤

Ｈ

フィルタベント設備

原子炉建屋

除熱機能強化対策

注水機能強化策

Ｌ

可搬型放水設備

放水

原子炉建屋ベント設備

原子炉建屋の破損防止対策

がれき撤去用ホイールローダー

アクセス道路確保対策Ｎ

緊急時対策所強化策Ｍ

火災対策可搬設備の保管場所アクセスルートの確保

Ｑ：設計基準の対策

：重大事故基準の対策

※対策工事完了は二重線で表示

軽油タンクの地下化

現在の軽油タンク

工事後の軽油タンク

外部火災・自然現象（火山・竜巻など）への対応策

Ｏ

Ｋ

ＡＢ

Ｄ

Ｅ

Ｆ

Ｇ

Ｉ

Ｊ

Ｐ

耐震構造の増築棟を設けて

緊急時対策所を強化

Ｒ

Ｑ

Ｒ

安全性向上対策工事の状況

ガスタービン発電機建屋

４号機フィルタベント本体

Ｃ

（本日説明箇所を青塗りで表示）


3月27日撮影 3月27日撮影

地震対策（１／３） ●配管類サポート改造工事（４号機燃料プール冷却浄化ポンプ室内の例）

Ａ

（４号機タービン建屋雑固体置場内の例） ◆発電所の施設に大きな影響を与える恐れがある地震動を、1,200ガル（５号機周辺については2,000ガル）と設定し、対策工事を実施しています。４号機対象約１，８００箇所４号機実施済約４００箇所

低圧注水配管格納容器スプレイ配管

タービン機器冷却海水系配管

配管


地震対策（２／３）


●４号機取水槽地盤改良工事（取水槽補強含む）

●敷地内斜面補強工事（３，４号機北側）

A

A'

B

取水トンネル

B'

取水槽

：地盤改良箇所：人工岩盤

：岩盤 (ｺﾝｸﾘｰﾄ)

4号機取水槽平面図

A

A'

沈砂池取水槽

4号機取水槽断面図

≪地盤改良≫ セメント系材料により地盤を改良します。

Ａ

海水

≪斜面補強≫ 鋼材（ロックボルト）により斜面を補強します。


地震対策（３／３）

岩盤

表層地盤

約 5m 約 6

9 m

～

岩盤

表層地盤

約 5m

≪地盤改良≫ セメント系材料により表層地盤を改良。

●５号機周辺の防波壁基礎周囲の地盤改良工事

工事実施中の写真

（現状は完工）

Ａ


防波壁海抜２２ｍまでの嵩上げ部（４ｍ）据付が完了（ 2015年12月）

盛土嵩上げ現在東側の盛土の嵩上げ（T.P+24m）実施中（西側は2015年11月に嵩上げ完了）

津波対策（１／２）

10月14日撮影

防波壁（放水路部）断面イメージ図

１号機

２号機３号機４号機

５号機

１、２号機

放水口５号機

放水口

４号機

放水口３号機

放水口

総延長１．６ｋｍ放水路部

西側盛土の嵩上げ（T.P.+24m）東側盛土の嵩上げ

（T.P.+22～24m）

12月1日撮影

12月1日撮影

嵩上げ部

防波壁西側の盛土の嵩上げ

盛土防波壁

Ｃ

●防波壁設置工事

海抜 22m

海抜 18m


津波対策（２／２）

＜鋼管杭の設置状況＞３号：５１本中、３８本設置済４号：７１本中、６２本設置済５号：全て設置済 (2016年1月)

車両ゲート

Ｄ ●溢水防止壁設置工事

排水用フラップゲートの原理

開方向

敷地側沈砂池側

敷地側沈砂池側上面図

取水槽側

敷地側


外部火災対策（１／２）

４号機軽油タンクを御前崎港から浜岡原子力

発電所へ輸送（３基／６基）（2015年10月）

４号機軽油タンクを御前崎港から浜岡原子力

発電所へ輸送（３基／６基）（2015年11月）

４号機タンク室への吊込み完了（６基）

（2015年11月）

長さ :15ｍ

幅 :3.7ｍ

高さ :4.4ｍ

タンク容量： 120kL/基

吊込み完了

輸送の様子現在の軽油タンク対策工事後の軽油タンク

軽油タンクイメージ図

輸送の様子

吊込みの様子

●軽油タンク地下化工事

Ｏ


外部火災対策（２／２）

防火帯

防火帯設置工事に伴う樹木伐採

Ｏ

●防火帯設置工事

防火帯のイメージ図防火帯設置工事の様子


3月25日撮影


緊急時対策所強化策Ｍ

平成２７年３月平成２７年８月

現状（南東側より）（西側より）


3月25日撮影

可搬設備および保管場所

取水ポンプ車（タイヤ式・クローラー式）

注水ポンプ車ホース車放水砲

直流電源車、交流電源車

保管場所（東側）ＴＰ２５ｍ

保管場所（西側）ＴＰ１３ｍ

Ｆ、Ｊ、Ｑ

可搬設備


●緊急時における各個人の判断能力や対応能力を向上させるために、様々な事故・事象への対応、組織の機能について確認・強化することを目指します。

種別主な目的訓練内容の例

総合訓練

（シナリオ開示型訓練）・各機能の対応や手順の確認、習熟

・本店や社外機関との連携確認・地震災害に係る通報連絡、退避

・原子力災害に係るシビアアクシデント対応総合訓練

（シナリオ非開示型訓練）

・判断能力向上

・その他各機能の確認、強化

（弱点の発見）

図上演習

（シナリオ非開示型訓練）・判断能力向上

・パンデミック（感染症の大流行）対応

・テロへの対応

個別訓練（各班訓練）・現場操作等の各手順の確認、習熟・可搬設備操作

（注水・取水、電源確保、がれき撤去等）・スクリーニング

【訓練の種別、主な目的、内容】＜総合訓練2回/年、個別訓練約600回/年（H26年度実績）＞

現場対応力向上に向けた取り組み


発電所員の力量の維持・向上の取組み

●長期停止期間中における所員の力量の維持・向上対策として以下の各施策を計画的に実施しています。

部門名訓練項目

運転部門

・実時間ベースでのユニット起動操作訓練

・若年者火力研修の実施

・ベテラン運転員による若手運転員への育成支援

保修部門

・若年者がプラント起動から定格出力までの一連の保修業務を理解するための教材を作成し、それを活用した教育・ベテラン保修員による若手保修員への育成支援・若年者火力研修の実施

危機管理部門

・防災要員の力量向上のための、訓練計画の策定

および実施

・異常兆候検討会訓練の実施

・当直者訓練の実施

訓練状況

ボイラー点火（プラント起動）発電機ブラシ交換

（運転中機器定例作業）

タービンロータ振動測定密封油量測定

当直者訓練


●今後も、浜岡原子力発電所の安全性向上に努め、当社の取り組みについて、地元をはじめ社会の皆さまに丁寧にご説明してまいります。

●また、地域のみなさまに信頼いただける発電所を目指し、発電所運営に関する透明性向上に努めてまいります。

まとめ

Date post:	30-May-2020
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