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Date post: 12-Mar-2021
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【歴史基礎文化学系】 使 ( ) 6601001 系共通科目(日本史学)(講義) 講義 2 4 通年 火2 上島 日本語 歴史基礎文化学系1 6701001 系共通科目(東洋史学)(講義) 講義 2 4 通年 金2 中砂 明徳 日本語 歴史基礎文化学系2 6801001 系共通科目(西南アジア史学)(講義) 講義 2 4 通年 火3 井谷 鋼造 日本語 歴史基礎文化学系3 6901001 系共通科目(西洋史学)(講義) 講義 2 4 通年 水5 南川 高志 日本語 歴史基礎文化学系4 6630002 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 4 通年 水5 横田 冬彦 日本語 歴史基礎文化学系5 6630005 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 4 通年 火2 谷川 日本語 歴史基礎文化学系6 6631003 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 月2 吉川 真司 日本語 歴史基礎文化学系7 6631004 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月2 吉野 秋二 日本語 歴史基礎文化学系8 6631006 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 木3 元木 泰雄 日本語 歴史基礎文化学系9 6631007 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 木3 元木 泰雄 日本語 歴史基礎文化学系10 6631008 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 月1 岩城 卓二 日本語 歴史基礎文化学系11 6631009 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月1 岩城 卓二 日本語 歴史基礎文化学系12 6631010 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 月3 岩崎 奈緒子 日本語 歴史基礎文化学系13 6631011 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月3 岩崎 奈緒子 日本語 歴史基礎文化学系14 6631012 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 金3 野田 泰三 日本語 歴史基礎文化学系15 6631013 日本史学(特殊講義) 特殊講義 30 2 前期集中 その他 池内 日本語 歴史基礎文化学系16 6631014 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 金2 小林 啓治 日本語 歴史基礎文化学系17 6631015 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 水2 高木 博志 日本語 歴史基礎文化学系18 6631016 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 水2 高木 博志 日本語 歴史基礎文化学系19 6631017 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月4 西山 日本語 歴史基礎文化学系20 6631018 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 木2 庵逧 由香 日本語 歴史基礎文化学系21 6631019 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 木2 吉江 日本語 歴史基礎文化学系22 6731002 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 火4 吉本 道雅 日本語 歴史基礎文化学系23 6731003 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 火4 吉本 道雅 日本語 歴史基礎文化学系24 6731004 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 月4 中砂 明徳 日本語 歴史基礎文化学系25 6731005 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月4 中砂 明徳 日本語 歴史基礎文化学系26 6731006 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 金2 高嶋 日本語 歴史基礎文化学系27 6731007 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 金2 高嶋 日本語 歴史基礎文化学系28 6731008 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 火3 浅原 達郎 日本語 歴史基礎文化学系29 6731009 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 火3 浅原 達郎 日本語 歴史基礎文化学系30 6731010 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 金1 岩井 茂樹 日本語 歴史基礎文化学系31 6731011 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 金1 岩井 茂樹 日本語 歴史基礎文化学系32 6731012 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 水2 正博 日本語 歴史基礎文化学系33 6731013 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 水2 正博 日本語 歴史基礎文化学系34 6731014 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 木1 矢木 日本語 歴史基礎文化学系35 6731015 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 木1 矢木 日本語 歴史基礎文化学系36 6731016 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 月2 石川 禎浩 日本語 歴史基礎文化学系37 6731017 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月2 石川 禎浩 日本語 歴史基礎文化学系38 6731018 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 水3 江田 憲治 日本語 歴史基礎文化学系39 6731019 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 水3 江田 憲治 日本語 歴史基礎文化学系40 6731020 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 火2 日本語 歴史基礎文化学系41 6731021 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 火2 日本語 歴史基礎文化学系42 6731022 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 水2 井上 直樹 日本語 歴史基礎文化学系43 6731023 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期集中 その他 廣瀬 憲雄 日本語 歴史基礎文化学系44
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  【歴史基礎文化学系】

講義コー

講義科目名

授業形態

毎週時間

単位数

開講期

曜時限

授業担当者

使用言語

科目等履修生

(

学部

)

聴講生

シラバス連番

6601001 系共通科目(日本史学)(講義) 講義 2 4 通年 火2 上島 享 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系1

6701001 系共通科目(東洋史学)(講義) 講義 2 4 通年 金2 中砂 明徳 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系2

6801001 系共通科目(西南アジア史学)(講義) 講義 2 4 通年 火3 井谷 鋼造 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系3

6901001 系共通科目(西洋史学)(講義) 講義 2 4 通年 水5 南川 高志 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系4

6630002 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 4 通年 水5 横田 冬彦 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系5

6630005 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 4 通年 火2 谷川 穣 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系6

6631003 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 月2 吉川 真司 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系7

6631004 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月2 吉野 秋二 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系8

6631006 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 木3 元木 泰雄 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系9

6631007 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 木3 元木 泰雄 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系10

6631008 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 月1 岩城 卓二 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系11

6631009 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月1 岩城 卓二 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系12

6631010 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 月3 岩崎 奈緒子 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系13

6631011 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月3 岩崎 奈緒子 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系14

6631012 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 金3 野田 泰三 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系15

6631013 日本史学(特殊講義) 特殊講義 30 2 前期集中 その他 池内 敏 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系16

6631014 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 金2 小林 啓治 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系17

6631015 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 水2 高木 博志 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系18

6631016 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 水2 高木 博志 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系19

6631017 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月4 西山 伸 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系20

6631018 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 木2 庵逧 由香 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系21

6631019 日本史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 木2 吉江 崇 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系22

6731002 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 火4 吉本 道雅 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系23

6731003 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 火4 吉本 道雅 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系24

6731004 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 月4 中砂 明徳 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系25

6731005 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月4 中砂 明徳 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系26

6731006 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 金2 高嶋 航 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系27

6731007 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 金2 高嶋 航 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系28

6731008 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 火3 浅原 達郎 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系29

6731009 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 火3 浅原 達郎 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系30

6731010 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 金1 岩井 茂樹 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系31

6731011 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 金1 岩井 茂樹 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系32

6731012 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 水2 辻 正博 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系33

6731013 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 水2 辻 正博 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系34

6731014 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 木1 矢木 毅 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系35

6731015 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 木1 矢木 毅 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系36

6731016 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 月2 石川 禎浩 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系37

6731017 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月2 石川 禎浩 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系38

6731018 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 水3 江田 憲治 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系39

6731019 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 水3 江田 憲治 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系40

6731020 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 火2 承 志 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系41

6731021 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 火2 承 志 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系42

6731022 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 水2 井上 直樹 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系43

6731023 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期集中 その他 廣瀬 憲雄 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系44

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  【歴史基礎文化学系】

講義コー

講義科目名

授業形態

毎週時間

単位数

開講期

曜時限

授業担当者

使用言語

科目等履修生

(

学部

)

聴講生

シラバス連番

6731024 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 火3 太田 出 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系45

6731025 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 火3 太田 出 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系46

6731026 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 火1 宮宅 潔 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系47

6731027 東洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 火1 宮宅 潔 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系48

6743031 東洋史学(演習II) 演習 2 2 前期 金3 吉本 道雅 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系49

6743032 東洋史学(演習II) 演習 2 2 後期 金3 吉本 道雅 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系50

6745033 東洋史学(演習III) 演習 2 2 前期 火5 中砂 明徳 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系51

6745034 東洋史学(演習III) 演習 2 2 後期 火5 中砂 明徳 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系52

6749037 東洋史学(演習) 演習 2 2 前期 木2 村上 衛 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系53

6749038 東洋史学(演習) 演習 2 2 後期 木2 村上 衛 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系54

6750041 東洋史学(講読) 講読 2 4 通年 水4 中砂 明徳 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系55

6750042 東洋史学(講読) 講読 2 4 通年 月1 高嶋 航 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系56

6761043 東洋史学(実習) 実習 2 2 通年 水5吉本 道雅・中砂 明徳・高嶋航 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系57

6770035 東洋史学(演習IV) 演習 2 2 前期 月3 高嶋 航 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系58

6770036 東洋史学(演習IV) 演習 2 2 後期 月3 高嶋 航 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系59

6831002 西南アジア史学 特殊講義 2 2 未定 未定 久保 一之 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系60

6831003 西南アジア史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 火5 吉田 豊 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系61

6831004 西南アジア史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 火5 吉田 豊 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系62

6831005 西南アジア史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 未定 仁子 寿晴 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系63

6831006 西南アジア史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 水4 稲葉 穣 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系64

6831007 西南アジア史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 水4 中西 竜也 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系65

6831008 西南アジア史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 水2 帯谷 知可 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系66

6831009 西南アジア史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月2 近藤 真美 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系67

6831010 西南アジア史学(特殊講義) 特殊講義 30 2 前期集中 その他 桝屋 友子 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系68

6831011 西南アジア史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 金2 今松 泰 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系69

6840012 西南アジア史学(演習I) 演習 2 4 通年 火2 井谷 鋼造 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系70

6842013 西南アジア史学(演習II) 演習 2 4 通年 月4 井谷 鋼造 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系71

6842014 西南アジア史学(演習II) 演習 2 4 通年 月3 久保 一之 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系72

6844017 西南アジア史学(演習II) 演習 2 2 前期 水2 谷口 淳一 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系73

6844018 西南アジア史学(演習II) 演習 2 2 後期 水2 谷口 淳一 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系74

6850019 西南アジア史学(講読) 講読 2 4 通年 金3 井谷 鋼造 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系75

6850020 西南アジア史学(講読) 講読 2 4 通年 金4 久保 一之 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系76

6851021 西南アジア史学(講読) 講読 2 2 前期 月5 東長 靖 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系77

6851022 西南アジア史学(講読) 講読 2 2 後期 月5 東長 靖 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系78

6931002 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 木1 小山 哲 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系79

6931003 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 木1 小山 哲 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系80

6931004 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 火4 金澤 周作 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系81

6931005 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 火4 金澤 周作 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系82

6931006 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 水4 高橋 宏幸 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系83

6931007 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 水4 高橋 宏幸 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系84

6931008 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 月2 伊藤 順二 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系85

6931009 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月2 伊藤 順二 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系86

6931010 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 水5 王寺 賢太 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系87

6931011 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 水5 王寺 賢太 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系88

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  【歴史基礎文化学系】

講義コー

講義科目名

授業形態

毎週時間

単位数

開講期

曜時限

授業担当者

使用言語

科目等履修生

(

学部

)

聴講生

シラバス連番

6931012 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 水4 小関 隆 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系89

6931013 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 水4 小関 隆 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系90

6931014 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 火3 栗原 麻子 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系91

6931015 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 水3 藤原 辰史 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系92

6931016 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 水3 藤原 辰史 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系93

6931017 西洋史学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 火2 桐生 裕子 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系94

6942019 西洋史学(演習II) 演習 2 4 通年 火2 山辺 規子 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系95

6944020 西洋史学(演習III) 演習 2 4 通年 金5 小山 哲 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系96

6946021 西洋史学(演習IV) 演習 2 4 通年 金5 金澤 周作 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系97

6956027 西洋史学(講読) 講読 2 2 前期 火1 藤井 俊之 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系98

6956028 西洋史学(講読) 講読 2 2 後期 火1 藤井 俊之 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系99

6957029 西洋史学(講読) 講読 2 2 前期 水1 小山 哲 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系100

6957030 西洋史学(講読) 講読 2 2 後期 水1 小川 佐和子 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系101

6958032 西洋史学(講読) 講読 2 2 前期 火3 伊藤 順二 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系102

6958033 西洋史学(講読) 講読 2 2 後期 火3 伊藤 順二 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系103

6959034 西洋史学(講読) 講読 2 2 前期 水4 村瀬 有司 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系104

6959035 西洋史学(講読) 講読 2 2 後期 水4 村瀬 有司 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系105

6960036 西洋史学(実習) 実習 2 2 通年 水2南川 高志・小山 哲・金澤 周作 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系106

6961031 西洋史学(講読) 講読 2 2 前期 火5 小山 哲 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系107

7031002 考古学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 水5 吉井 秀夫 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系108

7031003 考古学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 水5 吉井 秀夫 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系109

7031004 考古学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 火2 岡田 文男 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系110

7031006 考古学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 月2 岡村 秀典 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系111

7031007 考古学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月2 岡村 秀典 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系112

7031011 考古学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 水4 村上 由美子 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系113

7031012 考古学(特殊講義) 特殊講義 2 2 前期 金2 下垣 仁志 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系114

7031013 考古学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 金2 下垣 仁志 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系115

7031015 考古学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 木4 伊藤 淳史 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系116

7031016 考古学(特殊講義) 特殊講義 30 2 前期集中 その他 中井 淳史 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系117

7031017 考古学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 木3 難波 洋三 日本語 ○ ○ 歴史基礎文化学系118

7031018 考古学(特殊講義) 特殊講義 2 2 後期 月4吉井 秀夫・下垣 仁志・冨井眞・内記 理 英語 ○ ○ 歴史基礎文化学系119

Page 4: F·F·FÆ T ö&O e ì Û(ÔFÇ - Kyoto U...F·F·FÆ T ö&O e ì Û(ÔFÇ 1n *O GA TN GW 1n *O &É % ¡ 5 g  4 ì 6ë " ) X 6ä 1n Y ì 7H 5 ¸ \ * Q #Ý 0 1 &É % '¼ #Õ >Ô Û

歴史基礎文化学系1

授業科目名 <英訳>

系共通科目(日本史学)(講義)Japanese History (Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)教授 文学研究科 上島 享

配当学年 2回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 火2

授業形態 講義

使用言語 日本語

題目 日本史学史・中世史概論

[授業の概要・目的]本授業では、日本史学史と日本中世史のふたつのテーマを扱う。史学史概説では、明治以降の近代史学の歩みを振り返りながら、古代・中世・近世といった時期区分論の形成や京都大学の日本史学の特色などについて論じたい。また、中世史概説では、10世紀~14世紀の歴史を通観する。いくつかのテーマを設定し、新たな視点から政治・社会・文化に関する諸事象を取りあげ、その歴史的意義や変遷を明らかにしていきたい。なお、本講義は、日本史全体の研究入門という役割ももっている。

[到達目標]日本史学および中世史に関する基本的な知識を身につけるとともに、新たな歴史認識を獲得するための方法に関する理解を深める。

[授業計画と内容]下記のようなテーマを設定し、それぞれ2~3回の授業を行なう。理解度に応じて詳しく説明したり、新しい研究成果を紹介することなどもあるため、各テーマの回数については柔軟に考えることにする。

① 日本近代史学の形成② 時期区分論の成立と変遷③ 「中世」とはいかなる時代か④ 京都大学日本史学の歩み⑤ 世界史と日本史

⑥ 古代社会から中世社会へ⑦ 中世王権の形成⑧ 中世宗教秩序の形成 ⑨ 鎌倉幕府の成立と中世社会⑩ モンゴル襲来と社会の変化⑪ 南北朝の動乱の歴史的意義

[履修要件]高等学校で「日本史B」を履修したこと、もしくはそれと同等の学力を有すること。

[成績評価の方法・観点及び達成度]毎回の小レポート(30点)、期末レポート(1回、70点)により評価する。ともに到達目標の達成度に基づき評価する。

[教科書]使用しない

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系共通科目(日本史学)(講義)(2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]講義で参考文献を示すので、できるだけ読んでおくことが望ましい。

(その他(オフィスアワー等))特になし。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系2

授業科目名 <英訳>

系共通科目(東洋史学)(講義)Oriental History (Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 文学研究科 中砂 明徳

配当学年 2回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 金2

授業形態 講義

使用言語 日本語

題目 スペイン人の西進運動と世界史

[授業の概要・目的] 近世初頭の教皇子午線・トルデシリャス条約による世界分割(デマルカシオン)以後、ポルトガルは主にアジア、スペインは主にアメリカに進出してゆくが、日本人にとっては、ほぼ一世紀にわたる交渉史を有するポルトガルのほうがまだしも身近に感じられるであろう。しかし、世界史的に見れば、ポルトガルの東進よりも、スペインの西進のほうが、より深刻な意味を有する。 この授業では、スペイン人がアメリカ、フィリピン、中国、台湾、日本へと進出してゆく中で、彼らが企図した壮大な文明的プロジェクトとその挫折の過程を探究する。

[到達目標]・近世の世界史について、政治・宗教・文化について多面的な理解が得られる。・スペイン人が描いたユートピア、文明のデザインの功罪を考えることで、近代がもつ意味を再考することができる。

[授業計画と内容]前期1     序論 2     コルテスの視線3     フランシスコ会の千年王国4     エルドラド5     聖トマスを探して6     フロリダの夢7     フィリピン進出8, 9    中国を知る10    ハプスブルク世界帝国の成立11,12 中国征服論13    カンボジア支援14    ソロモン諸島

後期15    日本の脅威16    日本布教17    ペルーと極東18    テラ・アウストラリス19    ロシアに消えた日本人20    オランダ艦隊との角逐21    金銀島探検22    伊達遣欧使節23    台湾進出24    中国布教25    日本潜入

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系共通科目(東洋史学)(講義)(2)

26,27 シャーリーの世界構想28    世界帝国の解体

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]筆記試験で評価する。

[教科書]使用しない毎回、プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業で紹介する書物に目を通してほしい。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系3

授業科目名 <英訳>

系共通科目(西南アジア史学)(講義)West Asian History (Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)教授 文学研究科 井谷 鋼造

配当学年 2回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 火3

授業形態 講義

使用言語 日本語

題目 西南アジア史学序説

[授業の概要・目的]歴史学一般、特に西アジア史、中央アジア史に関心を持ち、この分野を学んで行こうとする学生に対して、現代人が学び、知る必要のある歴史とは何か、ということを常に考慮しながら、入門・概説的な授業をおこなう。西南アジア史の分野は他の歴史分野に比べて手頃な概説・入門的な書物等がないので、この授業では歴史学、文献学、史料学の基本的な研究方法に基づいて西アジア地域やその歴史についての基礎知識が身につき、受講者の今後の研究上の関心や進展方向についても示唆的な内容を含められるように努めている。西アジア、中央アジアには多くの歴史的、文化的な遺跡、遺物が残されており、スライドなどを用いてそのいくつかを紹介し、文化財保存の必要性についても取り上げる。

[到達目標]この授業の受講者は、京都大学の他の部局等では学ぶ機会の少ない西南アジア史に関する基礎的な知識を習得することが出来る。単に知識が量的に増えるだけでなく、歴史学というものが史料研究を中心としてどのように形成され、発展し、さらにどのような方向へ向かおうとしているのか、というような問題についても受講者各自が自身の知識を基礎として考究する方向へ進められるような内容を含んでいる。

[授業計画と内容]授業は概ね次のような順序で行う予定である。各テーマについては2~3回の授業をおこなう。1.京都大学における西南アジア史研究の歴史2.西南アジア、中央アジア地域の特性3.歴史の概説 文明の発生と前3千年紀シュメール、アッカド時代4.歴史の概説 前2千年紀の西アジア5.歴史の概説 前1千年紀 大帝国の時代 アッシリアからローマ6.歴史の概説 西アジアの諸宗教7.歴史の概説 西暦紀元後の西アジア8.歴史の概説 イスラームの開教と発展

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]履修者数によるが、受講者多数の場合(30名以上)は筆記試験を行ない、その点数によって評価する。受講者が少ない場合はレポートを提出させて評価する。

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系共通科目(西南アジア史学)(講義)(2)

[教科書]使用しない必要な資料は適宜コピーして配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]受講者には特別な予習や復習は課さない。あくまでも自発的に関心のある参考文献を調べたり、関連する情報を得るようにしてほしい。

(その他(オフィスアワー等))特になし。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系4

授業科目名 <英訳>

系共通科目(西洋史学)(講義)European History (Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)教授 文学研究科 南川 高志

配当学年 2回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 水5

授業形態 講義

使用言語 日本語

題目 西洋史学序説

[授業の概要・目的] この講義は、「西洋史学」とはどのような学問であるかを解説することを目的とする。西洋史学はヨーロッパやアメリカなどいわゆる西洋世界の歴史を研究する学問であるが、研究対象地域である欧米と同じ観点や方法で研究する場合もあれば、欧米とは異なる文化圏、生活圏でなされる研究としての性格を濃厚に持つ場合もある。後者の場合、「西洋史学」は欧米にはない学問ということになる。日本における西洋史学の研究は、この2つの性格を保ちつつ発展してきた。本講義では、この点を重視しつつ、古代史研究から近代史研究に至るまで多くの事例を紹介しながら、具体的に西洋史学という学問の内容や意義を説明したい。本講義は、西洋史学専修に所属する学生や分属を予定している学生には専門への入門講義となり、他の専修に所属ないし分属予定の学生には、諸専修の学問に広く共通する「歴史学的思考」を学術的に修得する場となるものである。

[到達目標] 前半では、具体的な研究成果の事例を通じて、日本における西洋史学研究の内容の重要点を理解し、その意義や問題点を把握できるようになることが到達目標である。後半では、そうした日本の西洋史学研究の基礎となり情報と刺激を与えてきた欧米の歴史学研究の発展について、その史学史的な流れを正確に理解するとともに、欧米と日本の歴史学研究の差異とその意味をしっかりと捉えるようになることが目標である。

[授業計画と内容] 本講義は前期において、西洋史学とはどのような学問であるかを、日本の西洋史学界の研究成果の紹介を通じて解説する。まずは、1980年代以降に広まった「社会史」研究の紹介を通じて、西洋史学の研究が政治・経済以外の領域に大きく拡大したことを紹介したい。その後、日本の西洋史学研究が達成してきた注目すべき成果を、古代史から近代史に至るまで例を挙げつつ、具体的に解説する。講義担当者がおこなってきたローマ帝国史研究も含めつつ、日本における西洋史学研究の最前線を、第2次世界大戦直後から21世紀初頭まで説明することになる。 後期は、日本の西洋史学界の発展に学問的基礎と史資料、情報を提供してきたヨーロッパの歴史学界を問題にする。ヨーロッパではいかにして歴史学研究や歴史叙述が発展してきたかを、古代から現代まで解説する。時代背景や大学など研究の場の実態にも言及しながら、わかりやすく説明することを試みる。 授業では、以下のようなテーマと進行計画に基づいて、それぞれ2~4回程度講義をする。①序論:日本における「西洋史学」のあり方とその意義 ②社会史研究の流行 ③ローマ帝国史研究の現場から ④第2次世界大戦以後の西洋史研究の歩み ⑤ヨーロッパにおける歴史学の誕生 ⑥ヨーロッパ中世・近世における歴史学 ⑦近代歴史学の誕生と大学 ⑧アナール学派の歴史学研究 ⑨20世紀後半の歴史学研究 ⑩現代歴史学の課題

[履修要件]特になし

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系共通科目(西洋史学)(講義)(2)

[成績評価の方法・観点及び達成度]学年末に筆記試験をおこない、講義内容を理解しているかどうかを観点として評価する。達成目標に挙げた、日本における西洋史学研究の重要点を理解し、その意義や問題点を把握できるようになること、欧米の歴史学研究の発展について、その史学史的な流れを正確に理解するとともに、欧米と日本の歴史学研究の差異とその意味をしっかりと捉えるようになること、これらが達成されているかどうかを、論述試験の形式で評価・判定する。

[教科書]使用しない必要に応じて授業時に史資料を配付し、写真や図版をパワーポイントで紹介する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する参考書はテーマに応じて、授業中に随時紹介する。なお、次の書物が、「京都大学」的西洋史学研究・教育への導入解説をおこなっており、本講義全体を通じての最適の参考書となろう。服部良久・南川高志・小山哲・金澤周作編『人文学への接近法―西洋史を学ぶ―』(京都大学学術出版会、2010年刊行)

[授業外学習(予習・復習)等]授業で取り上げる日本の西洋史研究の研究成果は、大方が京都大学内の図書館に所蔵されている。ヨーロッパの研究成果も文学研究科図書館に所蔵されているものが多い。そうした書物や論文などを実際に手に取り、講義内容をより深い次元で理解しておくことが望ましい。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系5

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)教授 文学研究科 横田 冬彦

配当学年 3回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 水5

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目  近世人の日記 Ⅱ―生活・文化・社会―

[授業の概要・目的] 日本近世は、識字率が向上し、大名から庶民にいたるさまざまな人々が、個人的・私的な日記から、役職に伴う公務記録まで、さまざまな日記を残している時代である。そのいくつかを取り上げて、そこから近世の人々の生活・文化や社会のあり方を読み解いていく。いくつかの事例研究を通して、史料を読み解くことの手法と面白さを示したい。

[到達目標] 近世の日記史料を読み、そこからさまざまなことを読み解く力をつける。年度末には、自分なりに、個別の日記史料をとりあげ、読み込んでレポートを作成できるようにする。

[授業計画と内容]0、近世の日記1、河内国日下村庄屋長右衛門日記(庄屋の役務、文書と書物、医療)2、藤堂藩無足人山本平左衛門日記(身分、歴史、女性と出産)3、紀州藩家老三浦家儒臣石橋生庵日記(情報、家老の儒講)4、福岡藩儒者貝原益軒日記(藩儒の世界) いくつかの日記をとりあげ、多様なテーマで読み解きながらそれぞれ5~6回程度講述する予定である。取り上げる日記・テーマ・回数については、今後、若干の変更がありうる。  

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度] 平常点(20点)と年度末レポート(80点)

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等] 参考文献を読むほか、自分で、近世の日記史料をとりあげて、分析し、レポートを作成する。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系6

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)准教授 文学研究科 谷川 穣

配当学年 3回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 火2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 「排外」的思想の近代社会史

[授業の概要・目的]幕末維新期を生き、舶来品排斥を訴えることで熱狂的支持を得た僧侶の思想・政治行動の軌跡。その軌跡を1930年代に追い求めた仏教社会学者の営為と執念。この二つの様相を解明することを通じて、幕末から総力戦体制期までの近代日本の「排外」的思想・社会の一側面をとらえる。多様な史料を用いて実証的に論じる歴史学の手法を示すとともに、明治維新と1930年代という、変革期における人間・社会の歴史的理解へと思考を及ぼしていきたい。

[到達目標]戦前期日本社会の形成・変容の歴史に対する理解を深め、視野を広げられるようになる。また多様な史料を用いて実証的に論じる歴史学の手法を習得するとともに、歴史研究の対象と自己との関係がいかにあるべきかを、重層的に考えられるようになる。さらに、講義内容を批判的に再考することで、自らの問題意識を反映した論文作成の能力を得ることができる。

[授業計画と内容]前半:19世紀の僧侶・佐田介石の思想と行動を探る。初回はイントロダクション、最後は小括(それぞれ1回)で、以下のトピックを各2回ずつ講じる予定。 ・幕末期の仏教と天文学の位置 ・幕末期の京都政局と内戦回避の政治行動 ・明治維新と真宗 ・明治政府への建白書と「消費」社会論 ・アジア観と「排外」の自覚 ・舶来品排斥論と結社・演説の時代 後半:1920~30年代に活躍した社会学者・著述家の浅野研真を中心に、佐田介石を検証/顕彰する動向とその意味について、初回にイントロダクション、最後は総括(それぞれ1回)で、以下のトピックを1~2回講じる予定。 ・内地雑居直前期の介石顕彰 ・吉野作造と明治文化研究 ・浅野研真の社会学とプロレタリア教育運動 ・中国・満州情勢とアジア観の変容 ・介石研究への「旋回」と邪教撲滅・仏教復興運動 ・総力戦期の維新期経済思想史と明治仏教史研究 ・幻の『佐田介石全集』とその行方

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]期末のレポート(70%)と授業中に実施予定の小レポート(30%)で総合的に判断する。 レポートにおいては、自らの見解を論理的、ないし歴史学の手法に即して実証的に論じることがで

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日本史学(特殊講義) (2)

きているかを評価基準とする。

[教科書]授業に際してはハンドアウト・史料プリントを配布する予定である。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]受講生が各自の興味関心にしたがって独力で考え実践する。ただし授業において参考文献も示すので、事前/事後にそれを読み、自らの考えを深めるよすがとしてもらえればと思う。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系7

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)教授 文学研究科 吉川 真司

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 月2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 百済王氏の研究

[授業の概要・目的] 百済王氏は、最後の百済王となった義慈王の子、余善光(禅広)を始祖とする氏族である。その歴史を詳しく考察することにより、古代日本(倭)王朝の構造とその変遷、および古代氏族の中世的転成について理解を深めたい。 660年代の百済戦役の後、多数の百済遺民が日本列島に渡来した。日本(倭)王朝は、余善光を彼らの政治的中心に据え、百済王氏の称号を与えることによって、みずからの支配秩序に組み込んだ。奈良時代を通じて百済王氏は上級官人として活動するが、桓武天皇がこの一族を重視することにより、政治的地位は一挙に上昇した。9世紀後葉以降、多くの古代雄族と同じように、百済王氏は没落していき、ついには交野禁野司をつとめる地方豪族として、中世まで存続していった。 このような歴史をたどった百済王氏の歴史的意義を評価するためには、古代王権のイデオロギー、複雑な政治過程、難波・交野の地域性などを理解するとともに、唐を中心とするユーラシア東部の国際秩序を知っておく必要がある。本講義では、こうした諸論点を時間軸に沿って検討し、日本古代史を新たな視点から捉えなおす。また、現地踏査を実施することにより、考古学・歴史地理学の方法を援用して古代史を考える研究方法を身につける。

[到達目標]日本古代史に関する基本的事項と研究方法を理解する。

[授業計画と内容]以下の各項目について、それぞれ2~3週をあてて講述する。なお、これらの週数には休日に実施する現地見学を含み、その際には平常授業を振り替える。 (1)百済王権と倭王権 (2)百済の滅亡と百済遺民 (3)百済王氏の誕生 (4)桓武天皇と百済王氏 (5)嵯峨天皇と百済王氏 (6)百済王氏の没落

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]年度末レポートの内容によって評価する。レポートの評価はオリジナリティを重視し、素点(100点満点)の絶対評価で評点する。

[教科書]授業中に指示する

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日本史学(特殊講義) (2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]配布資料などに基づき、講義内容の理解を深める。

(その他(オフィスアワー等))現地見学を行なうので、学生教育研究災害傷害保険に加入しておくこと。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系8

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)京都産業大学 文化学部 准教授 吉野 秋二

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 月2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 長岡京・平安京と近郊地域

[授業の概要・目的]長岡京・平安京とその近郊地域に焦点を当て、地域社会の歴史的特質を具体的かつ全体的に考察する。長岡京・平安京に関しては、都城制分野を中心に、重厚な研究の蓄積がある。本授業では、先行諸研究を批判的に検討し、新知見の獲得を目指す。特に、京と近郊地域との一体的関係に留意したい。当該地域は、史資料の宝庫である。文献史学の見地からの講義だが、考古学・歴史地理学・国語国文学の研究成果も踏まえ、学際的研究の進展を目指したい。

[到達目標]日本古代史について学習し、その時代の社会・文化・政治について考察することにより、日本歴史の発展と内容について説明できるようになる。日本古代史の研究方法を修得し、活用できるようになる。

[授業計画と内容]長岡京・平安京と近郊地域に関する諸問題を取り上げ、講義形式で授業を行う。 大体、授業2~3回程度を一つの区切りとし、4つ程度のテーマを取りあげるつもりである。文献史学の特殊講義なので、難解な史料を取りあげる場合もある。

研究史と論点(1週) 長岡京復原研究の現在(3週) 長岡京・平安京跡出土の木簡・墨書土器(4週) 平安時代の貴族邸宅と離宮・別業(2週) 平安時代の葛野郡・愛宕郡(5週)  

[履修要件]日本史に関する基礎知識があることが望ましい。

[成績評価の方法・観点及び達成度]学期末に到達目標に即したレポート課題を提示し、そのレポートの内容により成績評価する。レポートの評価はオリジナリティを重視し、素点(100点満点)の絶対評価で評点する。

[教科書]授業中に指示する毎回A3版3枚程度プリントを配布する。

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日本史学(特殊講義) (2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業中に参考文献を指示するので、その内容を事前に学習しておく。

(その他(オフィスアワー等))授業参加には、充分な予習が必要である。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系9

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)教授 人間・環境学研究科 元木 泰雄

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 木3

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 武士政権の成立 源頼朝論4

[授業の概要・目的] 昨年度に引き続き、源頼朝の評伝を講ずる。 本講義では、奥州合戦、頼朝上洛、この間の公武交渉について、『吾妻鏡』『玉葉』『愚管抄』以下の史料に基づいて再検討を加える。

[到達目標] これによって、当該期の政治情勢に関する認識を深め、中世成立期の新たな歴史像を理解する。また、政治史のありかた、その分析の方法と、意味を習得する。  あわせて関連史料(主に日記・古記録・軍記)を配布し、史料読解力を高めるとともに、史料批判の方法を学習する。

[授業計画と内容]主要なテーマは以下の通り。 1.義経追捕と守護地頭問題2.奥州合戦の前提3.奥州合戦の結果4.頼朝の上洛5.後白河の死去と征夷大将軍  以上のテーマについて各2・3回に分けて論じる。 毎回史料を配布し、出席者に読み下してもらう。

[履修要件] 一定程度の漢文読解力を前提とする。

[成績評価の方法・観点及び達成度]定期試験。欠席5回以上の者は単位を認めない。

[教科書]毎回、史料を掲載したプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等] 参考文献に必ず目を通しておくこと。  極めて専門性の高い授業であるから、前提となる研究に関する知識は理解のために必須である。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系10

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)教授 人間・環境学研究科 元木 泰雄

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 木3

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 武士政権の成立 源頼朝論5

[授業の概要・目的] 頼朝と九条兼実の関係、再度の上洛の政治的意義、大姫入内問題等、頼朝晩年の諸問題を取り上げ、『吾妻鏡』『玉葉』『愚管抄』等の史料を通して再検討する。  

[到達目標] この授業によって、当該期の政治情勢に関する認識を深め、中世成立期の新たな歴史像を理解する。また、政治史のありかた、その分析の方法と、意味を習得する。  あわせて関連史料(主に日記・古記録・軍記)を配布し、史料読解力を高めるとともに、史料批判の方法を学習する。

[授業計画と内容]主要なテーマは以下の通り。 1.九条兼実の栄華と頼朝2.頼朝の再上洛3.建久7年の政変4.大姫入内問題と頼朝の構想5.頼朝の死去と鎌倉幕府内紛 それぞれを2,3回に分けて論じる。 毎回史料を配布し、出席者に読み下しを担当してもらう。

[履修要件]一定の漢文読解力を前提とする。

[成績評価の方法・観点及び達成度]定期試験。欠席5回以上の者には単位を認めない。

[教科書]毎回漢文史料を掲載したプリントを配布する。

日本史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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日本史学(特殊講義) (2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等] 参考文献に必ず目を通しておくこと。  極めて専門性の高い授業であるから、前提となる研究に関する知識は理解のために必須である。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系11

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)准教授 人文科学研究所 岩城 卓二

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 月1

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 近世社会論:「御用請負人」という仕事

[授業の概要・目的] 本講義では、幕府の陣屋(代官所)が所在した石見大森町において、問屋業を営むと同時に、掛屋・郷宿・用達という御用請負人を務めた熊谷家を事例に、18世紀以降近世社会の特質について考えていく。授業では、講義に加えて、受講生が「史料を読む」ことも重視する。

[到達目標]近世史研究に必要な史料読解能力と、歴史像を構築する手法を習得する。

[授業計画と内容]1,陣屋元町と御用請負人2,問屋としての熊谷家 3,掛屋という仕事4,拝借人宿-幕藩領主に公金を貸す- 5,郷宿-「取次」-6,用達-陣屋維持経費の負担-   各課題について2~3週の授業をする予定

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]レポート 5月中1回 学期末1回 の総合評価

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業中指示する文献の精読、史料解釈

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系12

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)准教授 人文科学研究所 岩城 卓二

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 月1

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 近世社会論:山師からみた近世史

[授業の概要・目的]本講義では、石見西部の笹ヶ谷(津和野町)において、銅山開発を行った山師を対象に、近世社会を生き抜く術について考えていく。授業では、講義に加えて、受講生が「史料を読む」ことも重視する。

[到達目標]近世史研究に必要な史料読解能力と、歴史像を構築する手法を習得する。

[授業計画と内容]1,鉱物資源の宝庫:中国山地2,山師の経営3,浜田藩所替という危機4,長州戦争という危機5,明治初年を生きる 各課題について2~4週の授業をする予定

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]レポート 10月中1回 学期末1回 の総合評価

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業中指示する文献の精読、史料解釈。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系13

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)教授 総合博物館 岩崎 奈緒子

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 月3

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 近世後期の対外認識 4

[授業の概要・目的]19世紀初頭、蘭学者山村昌永は、世界がヨーロッパに席捲される構造を、日本で初めて描いて見せた。この講義では、山村の描いた世界像を理解するとともに、その画期性を、前代・同時代の世界像と比較しながら検証する。

[到達目標]近世後期に起こった対外認識の変化を学び、江戸時代の対外関係の段階差に関する基本的事項を理解する。

[授業計画と内容]以下の各項目について講述する。各項目には、【 】で指示した週数を充てる。各項目の講義の順序は固定したものではなく、担当者の講義方針と受講者の背景や理解の状況に応じて、講義担当者が適切に決める。1.研究史と本講義の視座【3週】2.山村昌永の世界像の分析【5週】   訂正増訳采覧異言 訂正四十二国人物図説 華夷一覧図3.世界像の展開【5週】   世界地図の変遷 新井白石の世界像 西川如見の世界像4.授業のまとめ【1週】5.フィードバック【1週】

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]学期末のレポート

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業中に予習・復習すべきポイントを指示する。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系14

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)教授 総合博物館 岩崎 奈緒子

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 月3

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 近世後期の対外認識 4

[授業の概要・目的]19世紀初頭、蘭学者山村昌永は、世界がヨーロッパに席捲される構造を、日本で初めて描いて見せた。この講義では、近代への移行を視野に入れながら、山村の描いた世界像がどのような影響を与えたのかを検証する。

[到達目標]近世後期に起こった対外認識の変化を学び、江戸時代の対外関係の段階差に関する基本的事項を理解する。

[授業計画と内容]以下の各項目について講述する。各項目には、【 】で指示した週数を充てる。各項目の講義の順序は固定したものではなく、担当者の講義方針と受講者の背景や理解の状況に応じて、講義担当者が適切に決める。 1.研究史と本講義の視座【2週】2.山村昌永の世界像【1週】3.同時代の蘭学者との比較【2週】   前野良沢 桂川甫周 大槻玄沢4.福沢諭吉との比較【8週】   福沢の学問形成 西洋事情 文明論の概略5.授業のまとめ【1週】6.フィードバック【1週】

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]学期末のレポート

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業中に予習・復習すべきポイントを指示する。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系15

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義)Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)京都光華女子大学 野田 泰三

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 金3

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 戦国期地域権力論

[授業の概要・目的]戦国大名、戦国期守護、戦国期大名権力など近年様々な呼称で呼ばれる“地域権力”(この言葉も暫定的に使っています)の実像について、播磨赤松氏を主たる素材として、その権力構造や分国支配の実態、守護代以下有力国衆との関係などを考察してみたい。

[到達目標]戦国期地域権力の在り方について、戦国大名か戦国期守護かというように安易に二者択一的に捉えるのではなく、地域や各権力の特質を十分に検討した上で各自で評価できるようになって欲しい。授業では関連史料を提示するので、受講生が自身で史料を読み込み、戦国社会の在り方や地域権力の支配の実相を考察することを重視する。こうした作業を通して、史料読解能力や分析力が涵養されれば幸いである。

[授業計画と内容]基本的に以下の項目について講義する。ただし講義の進捗状況等に鑑みて、順序や講義回数、あるいは講義内容を変更することがある。

1.戦国期地域権力研究の動向2.戦国期播磨の政治過程3.播磨の政治拠点4.守護代層の動向 5.国衆の動向 6.守護代・国衆の自立7.守護赤松氏の求心力 8.伝統的身分秩序9.他地域の地域権力の在り方 10. 地域権力と京都の関係 11. まとめ 12. レポートの講評・フィードバック

[履修要件]・日本中世史の基礎知識を持っていること。・基本的な漢文史料の読解が出来ること。

日本史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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日本史学(特殊講義)(2)

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点(出席状況・授業中の発言など受講態度)50%、レポート50%

※レポートは独自の見解を提示したものを高く評価する(勿論内容が妥当であれば、であるが)。WEBページ等からのコピーが判明した場合は評価の対象としない。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する『岩波講座日本歴史』や各種『日本の歴史』シリーズなどを読み、戦国史の基礎知識や近年の研究動向を把握しておくことが望ましい。

[授業外学習(予習・復習)等]各自で機会を見つけて、古文書を実見したり、現地見学(フィールドワーク)を行って欲しい。

(その他(オフィスアワー等))・授業中、わからないことがあれば遠慮無く質問して下さい。・オフィスアワー等は事後に連絡します。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系16

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)名古屋大学 池内 敏

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期集中 曜時限集中講義

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 日朝外交史上の江戸時代

[授業の概要・目的]江戸時代の日朝外交は、古代以来の伝統を引き継ぎながらも近世独自の特質を帯びていると考えられてきた。それはとくに「大君」号の使用や以酊庵輪番制が始められたところなどに見出されてきた。一方、江戸時代の日朝外交は朝鮮通信使で代表させる傾向にもあり、類似の外交使節団である訳官使にはあまり注目されてこなかった。さらに、近年、日本でも韓国でも対外関係史における「意思疎通」に対する関心が高まっている点にも留意したい。以上の個別課題を踏まえながら、近世日本における「鎖国」制の歴史的意義についても言及できればと思う。

[到達目標]本講義によって近世日本社会の特質を対外関係の側面から把握することを通じて、当該社会の理解を多面的なものとして深めることができる。また本講義は、史実確定へ向けて複数の史料を解釈しながら進めるので、近世史料の解釈と評価についての具体的・実際的な方法を批判的に学ぶことができる。そして、そのことを通じて、日本史学における論理的な思考とはどのようなものかを体得できる。

[授業計画と内容]1.総説―江戸時代の対外関係2.以酊庵と以酊庵輪番制3.以酊庵輪番制の再検討4.ふたつの輪番制―対馬以酊庵と釜山東向寺5.18世紀の以酊庵輪番制廃止論議6.訳官使考7.訳官使の接待空間8.朝鮮通信使と訳官使9.東アジア海域の漂流民送還体制10.江戸時代日本に残された漂流記11.薩摩船の朝鮮漂流記12.江戸時代の日本人と朝鮮人の対話13.訳官使と日本文化14.日朝間の贈物・誂物15.総括―日朝外交史上の江戸時代

[履修要件]高校卒業程度の漢文読解能力があること、和様漢文の読解に慣れていること。

日本史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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日本史学(特殊講義) (2)

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点(30)レポート(70)

[教科書]必要に応じてプリントを作成して配布する。

[参考書等] (参考書)池内敏 『大君外交と「武威」』(名古屋大学出版会)池内敏 『絶海の碩学』(名古屋大学出版会)

[授業外学習(予習・復習)等]江戸時代の対外関係(ないしは「鎖国」)に関する歴史学の文献を、通史的記述ないしは講座の類で良いので、何か一つでも目を通しておいていただけたらな、と思う。たとえば、ロナルド・トビ『「鎖国」という外交』(小学館、2008年)など。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系17

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)京都府立大学 文学部 教授 小林 啓治

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 金2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 新安保体制と日米関係

[授業の概要・目的]現在の日本の国家体制は、第二次世界大戦後の歴史過程の中でも、かつてない大きな変動のただ中にある。この講義では、安保改定後の国家体制の動向と変容を、日米関係を基軸にすえて、政治・軍事的観点から考察する。当該期に日本国内では、政治家やマスコミの言説において、日米安保から「日米同盟」への転換がおこることに注目し、そのことに象徴される日米関係の権力構造の変化を読み解いていく。日米関係は世界史的な構造変動と連動しているため、世界システム論などの理論的成果も援用しながら、アメリカのヘゲモニーの衰退過程の一環として日米関係を位置づける視角を提示する。

[到達目標]・日米関係の展開と変容に着目することによって、戦後世界史の構造的一環として戦後日本史を理解し、現代を歴史的に考察するための方法を習得する。・世界的な権力構造を媒介し定着させるものとしての知のあり方を、批判的に考察できるようになる。・日米関係を政治・軍事的に分析する上で基本となる史料、ことに軍事関係の史料の概略および史料操作について理解し、それらを活用した戦後国家史像を自ら構築できるようになる。

[授業計画と内容]各項目の講義の回数は固定したものではなく、講義の進行状況や受講者の理解の程度に応じて、変動することがある。1.新安保条約の構造【2週】2.ベトナム戦争と特需3.沖縄での米軍基地撤去闘争と祖国復帰運動【2週】4.ガイドラインの策定5.大平内閣と総合安全保障論6.中曽根内閣と「不沈空母」論7.湾岸戦争とPKO法8.冷戦の終結と安保条約の再定義【2週】9.米軍再編下の日米関係10.エア・シー・バトルと集団的自衛権11.まとめと展望

[履修要件]特になし

日本史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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日本史学(特殊講義) (2)

[成績評価の方法・観点及び達成度]レポート

[教科書]適宜史料レジュメ等を配布する。

[参考書等] (参考書)佐々木隆爾 『新安保体制下の日米関係』(山川出版社)ISBN:9784634546707島川雅史 『アメリカの戦争と日米安保体制』(ちくま書房)ISBN:1013515974武藤一羊 『戦後レジームと憲法平和主義』(れんが書房新社)ISBN:1024904886

[授業外学習(予習・復習)等]史料を配布することになるので、それについての予習は授業で適宜指示する。配布した史料をすべて解説することは時間的に不可能なので、省略した部分を中心に復習しておくこと。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系18

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)教授 人文科学研究所 高木 博志

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 水2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 近現代における歴史の顕彰

[授業の概要・目的]1867年の王政復古の大号令で、天皇親政の理念とともに、始祖としての神武天皇が浮上する。1880年代には皇室をめぐる「旧慣」保存策が展開した。1889年の大日本帝国憲法にともなう大赦令とともに、戊辰戦争で「賊軍」とされた江戸幕府・会津藩・西郷隆盛などが復権する。それとともに江戸幕府や旧藩の顕彰が始まる。1917年の「戊辰殉難者五十年祭」、1928年の昭和大礼と戊辰より60年の紀念と、明治維新の顕彰が続く。1911年の南北朝正閏問題により南朝正統論が公認となるが、河内長野や四條畷、島本における南朝顕彰が展開する。1928年以降に史跡名勝の行政を文部省が管轄するが、宮址・南朝史蹟・維新史蹟・神武聖蹟などが国民道徳と一体となって整備され、1945年まで歴史が動員される。昨年度に論じられなかったテーマを取りあげたい。

[到達目標]注のある形式の論文が作成できるように指導する。近現代における歴史の顕彰について、授業とフィールドの両面から、理解を深めるようにする。

[授業計画と内容]・明治維新と「神武創業」・1880年代の皇室をめぐる「旧慣」(伝統文化)の保存・1889年の恩赦と旧幕府・旧藩などの顕彰・江戸文化の回顧と顕彰・「京都らしさ」と国風文化・安土桃山文化・1911年南北朝正閏問題と南朝正統・戊辰戦争50周年、60周年紀念祭の位相・南朝史蹟の顕彰・皇紀2600年と神武聖蹟・国定教科書の中の歴史顕彰・修学旅行と歴史教育・補論 日本美術史/朝鮮美術史の成立

昨年度に引き続き、以上の諸問題を考える。内容は変更することもある。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]講義にかかわる自由研究のレポートによる。注のある形式。授業で指示。平常点も加味する。

[教科書]プリントを配布する。

日本史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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日本史学(特殊講義) (2)

[参考書等] (参考書)高木博志 『近代天皇制の文化史的研究』(校倉書房)高木博志 『近代天皇制と古都』(岩波書店)

[授業外学習(予習・復習)等]東山、嵯峨野、京都御苑、神武陵など、歴史顕彰の近現代に関わる巡見を希望者と行う。

(その他(オフィスアワー等))レポートの内容について個別相談に応じる。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系19

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)教授 人文科学研究所 高木 博志

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 水2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 文化財の近現代

[授業の概要・目的]現代の文化財は、富岡製糸場などの近代化遺産の評価をめぐってや、「仁徳天皇陵古墳」として世界遺産登録されようとする陵墓問題などにみられるように、密接に政治と関わっている。日本近現代の特色を文化財の歩みから考えたい。 明治初期の神仏分離と美術品の海外流出に続き、1880年代には「伝統文化」保存の政策の中で、フェノロサや岡倉天心の文化財保護の活動がはじまる。立憲制の形成とともに帝室博物館、東京美術学校、文化財をめぐるジャンル・等級・時代区分が成立する。この間、①国民に開かれた国宝・史跡・名勝・博物館などの文化財と、②皇室に秘匿された御物・陵墓・離宮などの私的な財産の二つの文化財の体系が成立する。こうした日本の文化財の特色を近現代を通じて考えてゆきたい。

[到達目標]注のある形式の論文が作成できるように指導する。文化財の近現代について、授業とフィールドの両面から、理解を深めるようにする。

[授業計画と内容]・天皇制と文化財・日本的な文化の語り・廃仏毀釈と文化財の破壊 ・1880年代の古社寺や旧跡の保存 ・正倉院御物・京都御苑・離宮の形成 ・陵墓の近現代 ・「日本美術史」と文化財保護 ・帝室博物館と古都奈良・京都 ・史蹟名勝天然紀念物と20世紀の文化財行政 ・吉野山・奈良公園・嵐山の近現代 ・神苑の形成(伊勢神宮・明治神宮・橿原神宮) ・国民道徳と南朝史蹟・赤穂浪士の史蹟・神武聖蹟 ・戦後改革と文化財の誕生 ・世界遺産と文化財保護法

以上のテーマを授業でとりあげる。内容は変更することがある。

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日本史学(特殊講義) (2)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]講義にかかわる自由研究のレポートによる。注のある形式。授業で指示。平常点も加味する。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)高木博志 『近代天皇制の文化史的研究』(校倉書房)今尾文昭・高木博志編 『世界遺産と天皇陵古墳を問う』(思文閣出版)

[授業外学習(予習・復習)等]東山、嵯峨野、京都御苑、神武陵など、文化財の近現代に関わる巡見を希望者と行う。

(その他(オフィスアワー等))レポートの内容について個別相談に応じる。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系20

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)教授 大学文書館 西山 伸

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 月4

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 近現代日本大学史

[授業の概要・目的]本講義では、明治期から敗戦までの大学の歴史を対象とする。1877年の東京大学設置以来、日本の大学は、何度も改革を経ながら基本的には拡大を続けた。大学の目的、繰り返された教育改革の内容、大学の自治、学生生活、戦争と大学などについて、実証的に検証し、近現代日本にとって大学はどういう役割を果たしたか、またそれが戦後にどのようにつながっていったのか、などについて考察する。

[到達目標]・日本の大学の形成と展開を資料にもとづき理解する。・近現代日本社会における大学の役割を理解し、戦後への連続性について考察する。

[授業計画と内容]第1回 ガイダンス第2回 帝国大学とは何か第3回 日清戦争前後の高等教育改革と京都帝国大学の創立第4回 帝国大学の増設第5回 大学自治とは何か第6回 帝国大学の学生第7回 大正期の高等教育改革第8回 大学の拡張第9回 大学の「大衆化」と学生生活第10回 大学自治をめぐる諸事件第11回 軍隊と大学第12回 戦時期の高等教育改革第13回 科学動員第14回 戦争末期の大学

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]評価方法:レポート試験の成績により評価する。評価基準:授業の内容を理解した上で、受講者独自の見解を示すこと。

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日本史学(特殊講義) (2)

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業で指定する文献・史料等に予習・復習として目を通しておくこと。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系21

授業科目名 <英訳>

日本史学Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)非常勤講師 庵逧 由香

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 木2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 朝鮮近現代史の諸問題

[授業の概要・目的] 本講義では、朝鮮半島の近現代史について、特に朝鮮半島と日本との間に生じている歴史葛藤の問題を中心に、具体的な課題ごとにその研究状況や現状と問題点について史料に即して学ぶことを目的とします。  近年、東アジアでの人の移動や文化交流が急速に拡大する一方で、日本と韓国・朝鮮・中国との歴史問題をめぐる葛藤が深刻化しています。日本の朝鮮半島植民地支配や中国侵略の歴史に端を発するこの問題は、今後東アジアに関心を持ち学ぼうとする学生にとっては、いずれ直面しなければならない問題でもあります。何が問題になっているのか、事実関係はどうなのか、問題の本質は何かを、史料と研究に即して学び、それをもとに今後どのように解決していくべきなのかを、今後の東アジア関係のあり方とともに共に考えてゆきます。

[到達目標]朝鮮近現代史の諸問題や研究状況を理解する。 東アジアの歴史葛藤問題について理解し、自分なりの意見を述べることができる。 歴史問題に関わる論点について、事実や資料に即して説明できる。

[授業計画と内容]1. 講義概要(講義の進め方、成績評価、自己紹介など)および概論 2. 日本と朝鮮半島の歴史葛藤問題とは何か 3. 日本と韓国における歴史研究の現状:植民地研究史1 4. 日本と韓国における歴史研究の現状:植民地研究史2 5. 日本と韓国における歴史研究の現状:植民地研究史3 6. 戦後日本政府の補償政策 1: サンフランシスコ講和条約とアジア諸国への戦後補償 7. 戦後日本政府の補償政策 2: 日韓交渉と日韓条約 8. 強制動員問題 1 9. 強制動員問題 2 10. 強制動員問題 3 11. 日本軍「慰安婦」問題1 12. 日本軍「慰安婦」問題2 13. 日本軍「慰安婦」問題3 14. 教科書問題 15. 期末試験/学習到達度の評価 16. フィードバック

※講義の進行状況や、受講生の関心によって、講義内容を変更することもあります。

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日本史学(2)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点(50点): 出席、コミュニケーションペーパー提出、質疑応答などの参加態度などを総合的に評価する。 レポート(50点): 講義内で取り扱ったテーマ・人物・事件などの中で関心のあるものを一つ選び、レポートを提出すること。2000字以上とし、論文・書籍などの参考文献を必ず3つ以上利用すること。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]新聞やニュースで関連記事について日頃から気をつけて見てください。 講義中に提示する参考文献や資料を、各自の関心に従い読んでください。

(その他(オフィスアワー等))特になし

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系22

授業科目名 <英訳>

日本史学(特殊講義) Japanese History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 日本史学(確認用)准教授 人間・環境学研究科 吉江 崇

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 木2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 摂関期の政治と宮廷社会

[授業の概要・目的]摂関期における政治と宮廷社会との関係について、その時代の特色やそれがその後の歴史にどのような影響を与えたかについて理解することを目的とする。その際、当該期を考える上で重要ないくつかの現象を取り上げ、その内容を詳細に検証する。古記録や古文書などの諸史料を解読しつつ、課題に取り組む。

[到達目標]日本における古代・中世史の様相について具体的な知識を獲得するとともに、その研究方法を習得することで、日本歴史の発展と内容について、自らの視点から考察・説明できるようになる。

[授業計画と内容]7世紀後葉に成立した日本の律令国家は、長い過渡期を経て、10世紀後葉に新たな国家体制へと転成を遂げた。そうした時代背景の中で登場するのが、いわゆる摂関政治である。ここでは、そうした摂関期の様相を把握するために、政治と宮廷社会との関係を、いくつかの現象に焦点をあてて整理する。まずは、摂関政治の特徴を藤原兼家期と藤原道長期を中心に概観する。次いで、摂関期・院政期を考える上で先例の継承を、吉書というものの登場を取り上げて説明する。最後に、当該期の宮廷社会の規範意識を公家新制や沽価法をもとに検討する。授業は講義形式で行う。

はじめに(1週) 1 後期摂関政治論(5週)  1-1 問題の所在  1-2 摂政・関白の登場  1-3 無官の摂政と一座の宣旨  1-4 関白―内覧―一上  1-5 摂関政治の展開過程 2 吉書の登場―近衛府の吉書を中心に―(4週)  2-1 問題の所在  2-2 大将着陣儀における吉書  2-3 大粮米制度の変容  2-4 吉書および吉書儀礼の形成 3 規範意識の変質(4週)  3-1 問題の所在  3-2 沽価法の制定  3-3 皇朝十二銭の終焉  3-4 公家新制の世界 おわりに(1週)

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日本史学(特殊講義) (2)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]学期末に到達目標に即したレポート課題を提示し、そのレポートの内容により成績評価する。レポートの評価はオリジナリティを重視し、素点(100点満点)の絶対評価で評点する

[教科書]授業中にプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業中に参考文献を指示するので、その内容を事前に学習しておく。

(その他(オフィスアワー等))授業参加には、充分な予習が必要である。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系23

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 文学研究科 吉本 道雅

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 火4

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 左伝研究序説

[授業の概要・目的]『左伝』は『春秋』の注釈の形式を採りつつ前722~前468年の歴史を編年体で記述した史書である。『史記』十二諸侯年表は、孔子の弟子、左丘明の編纂とするが、唐代以降、戦国時代の作品とみなす説が有力となっている。『左伝』の成書年代・成書地域を検討し、記述の重点を確認することで、戦国時代における歴史記述・歴史認識のありかたを考える。

[到達目標]歴史ないし歴史書とは何かについて考えるとともに、文献・出土文字資料に関する史料学的研究についての知見を獲得する。

[授業計画と内容]以下の項目を逐次講ずる第1回~第4回 『春秋』『左伝』に関する伝統的理解第5回~第9回  『左伝』の成書第10回~第14回 『左伝』の歴史認識*フィードバック方法は授業中に説明する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]講義の感想を中心とする毎回の小レポート(30点)と期末レポート(70点)に基づき総合的に評価する。

[教科書]講義資料は担当者が準備する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業中に別途指示する。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系24

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 文学研究科 吉本 道雅

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 火4

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 繋年研究序説

[授業の概要・目的]2011年に公刊された清華簡『繋年』は西周時代から戦国前期の歴史を23章にまとめた紀事本末体の史書である。その成書はおおむね前4世紀後半と推定され、西周時代・戦国時代前期については伝世文献に見えない独自の記述を含む。『繋年』を分析することで、戦国時代における歴史記述・歴史認識のありかたを概観する。

[到達目標]歴史ないし歴史書とは何かについて考えるとともに、文献・出土文字資料に関する史料学的研究についての知見を獲得する。

[授業計画と内容]以下の項目を逐次論ずる・第1回~第3回 戦国楚簡の概観第4回~第6回  西周時代の記述:『繋年』第1~第4章第7回~第11回 春秋時代の記述:『繋年』第5~第19章第12回~第14回 戦国時代の記述:『繋年』第20~第23章*フィードバック方法は授業中に説明する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]講義の感想を中心とする毎回の小レポート(30点)と期末レポート(70点)に基づき総合的に評価する。

[教科書]講義資料は担当者が準備する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業中に別途指示する。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系25

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義)Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 文学研究科 中砂 明徳

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 月4

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 天主教漢籍とキリシタン文献

[授業の概要・目的] 明末に中国にやってきたイエズス会宣教師は、マテオ・リッチをはじめとして漢文による著述を多数行った。その中で最も有名なのはリッチの『天主実義』だが、この書物はイエズス会士の多面的な著述の一面を表すものに過ぎない。 この授業は、『天主実義』以外のテクストの中から、同時期の日本のキリシタン文献と比較対照しうるものを選んで解説し、その布教史上における意味を問うことを主眼とする。さらに余力があれば、底本となったと想定されるヨーロッパの書物と並べてみることで、テクストをトレント公会議後のカトリック世界の潮流の中に位置づけてみたい。

[到達目標]1、16-17世紀の天主教漢籍の概要を知ることができる。2、漢語訳にじかに接することで、広く翻訳の問題を考えることが可能になる。

[授業計画と内容]1回 天主教漢籍についての研究状況の紹介と本授業の位置づけ2回 キリシタン版研究の現状3~6回 『聖人行実』と『サントスの御作業』7~8回 『軽世金書』と『コンテムツス・ムンヂ』9回~13回 『聖経直解』と「バレト写本」14回 まとめ 

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]レポートで評価する。レポートは授業で紹介する関連の書籍・論文を参考にして作成すること。

[教科書]使用しないプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業で指示した参考文献を読むことで、授業内容を確認すると同時に疑問点を見つけ出し、次回の授業に臨むこと。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系26

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 文学研究科 中砂 明徳

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 月4

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 アレッサンドロ・ヴァリニャーノ

[授業の概要・目的] ヴァリニャーノはイエズス会のアジア方面の巡察師として、日本・中国の布教方針を策定したことでよく知られ、その現地文化への「適応」方針が高く評価されており、彼をめぐる論著は非常に多い。しかし、それらの研究の重心は彼が来日し、天正少年使節とともにいったん日本を去ってインドに戻るまでの時期にあって、それ以後についてはさほど注目されていない。 この授業は、ヴァリニャーノの著述、とりわけ、今のところ、日本語(そして英語)に翻訳されていない彼の著作に注目して、その内容を解説し、彼の布教構想をトータルにとらえることを目的とする。

[到達目標]1、日本や中国におけるキリスト教布教の特徴を知ることができる。2、異文化への「適応」の持つ意味について考えることができる。

[授業計画と内容]1回目 ヴァリニャーノ研究の現状2回目 ヴァリニャーノの軌跡3・4回目 『インド諸事要録』5回目 『日本のカテキズモ』6回目 『日本イエズス会士礼法指針』 7回目 『東インドイエズス会興隆史』8・9回目『日本諸事要録・補遺』10~13回目『弁駁書』14回目 まとめ

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]レポートで評価する。この授業で紹介する関連研究・史料を参考にして作成すること。

[教科書]使用しないプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

東洋史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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東洋史学(特殊講義) (2)

[授業外学習(予習・復習)等]授業で指示した参考文献を読むことで、授業内容を確認すると同時に疑問点を見つけ出し、次回の受講に備える。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系27

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)准教授 文学研究科 高嶋 航

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 金2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 近現代中国とジェンダー

[授業の概要・目的]近現代中国におけるジェンダー、とりわけ男性性の問題を、日本と比較しつつ検討する。

[到達目標]ジェンダーという視点を通して、中国と日本の近代の共通点と相違点について理解できるようになる。

[授業計画と内容]以下の各項目について講述する。各項目の講義の順序は固定したものではなく、担当者の講義方針と受講者の背景や理解の状況に応じて、講義担当者が適切に決める。1.男性性の定義、研究史2.近現代中国における男性性の検討  1.冒険・探検  2.軍事  3.教育  4.ファッションなど

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]年度末のレポート。

[教科書]小浜正子編 『ジェンダーの中国史』(勉誠出版)ISBN:4585226575スーザン・マン 『性からよむ中国史』(平凡社)ISBN:458248221X

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業中に指示する参考書や論文に目を通すこと。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系28

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)准教授 文学研究科 高嶋 航

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 金2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 近現代中国とスポーツ

[授業の概要・目的]近現代中国のスポーツに関する種々の問題をジェンダーの視点も交えて検討する。

[到達目標]政治とスポーツが密接に関係しつつ展開してきた中国で、スポーツを理解することは、政治を理解することでもある。近現代中国のスポーツを通して、近現代中国の政治に対する理解を深めることができる。

[授業計画と内容]以下の各項目について講述する。各項目の講義の順序は固定したものではなく、担当者の講義方針と受講者の背景や理解の状況に応じて、講義担当者が適切に決める。 1.スポーツの伝播・受容2.スポーツの発展3.スポーツの表象4.スポーツと政策

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]年度末のレポート。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業中に指示する参考書、論文に目を通しておくこと。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系29

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 人文科学研究所 浅原 達郎

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 火3

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 説文解字(字義)

[授業の概要・目的]清代の学者による説文解字の注釈を,とくに字義に重点を置いて読みながら,古文字学の基礎となるべき説文解字の読み方を探る。

[到達目標]説文解字のなかから自分なりの文字を選んで,その文字の字義について理解を深める。

[授業計画と内容]ひたすらていねいに読むことを心がけるが,ただ,出土文字資料との関連には留意したい。説文解字のどの文字を読むかは,受講者の希望を聞いて決める。テキストには,段玉裁『説文解字注』(経韻楼本)を用いる。おのおの持参することが望ましいが,持ち合わせないひとは,無理に準備する必要はない。講義の進め方の詳細については,初回の授業で説明する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)

[授業外学習(予習・復習)等]ともかく段玉裁『説文解字注』(経韻楼本)を開き,なんでもいいから文字を探し,読んでみる。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系30

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 人文科学研究所 浅原 達郎

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 火3

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 説文解字(字音)

[授業の概要・目的]清代の学者による説文解字の注釈を,とくに字音に重点を置いて読みながら,古文字学の基礎となるべき説文解字の読み方を探る。

[到達目標]説文解字のなかから自分なりの文字を選んで,その文字の字義と字音について理解を深める。

[授業計画と内容]ひたすらていねいに読むことを心がけるが,ただ,出土文字資料との関連には留意したい。説文解字のどの文字を読むかは,受講者の希望を聞いて決める。テキストには,段玉裁『説文解字注』(経韻楼本)を用いる。受講者おのおのが一冊準備して持参することを前提とする。講義の進め方の詳細については,初回の授業で説明する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)

[授業外学習(予習・復習)等]ともかく段玉裁『説文解字注』(経韻楼本)を開き,なんでもいいから文字を探し,読んでみる。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系31

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 国際高等教育院 岩井 茂樹

未更新

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 金1

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 前近代の外交と文書資料 Ⅲ

[授業の概要・目的]中国では官府の保存公文書を「案巻」などと称していた。清朝時代にはあらたに「档案」という用語が使われるようになった。案巻や档案は史書や地方誌の編纂のさいに利用されることはあったものの,朝廷の内閣大庫や地方官衙の架閣庫などに保管され,公開利用などの制度はなかった。1920年代末に内閣大庫の档案が市中に流出する事件が起こってから,あらためてその価値が認識され,保存措置が講じられるとともに,1930年代以降,中央研究院などによる組織的な研究が開始された。今日にいたるまで中国・台湾ですすめられた档案資料の整理・出版は,档案資料の利用におおきな利便をもたらしている。一方,日本では外國との文書のやりとりのさいに前例を参照する「勘文」の手続きがおこなわれ,その必要から記録が作成された。また,漢文による外交文書を作成するうえでの便宜から過去の文書例を編纂することがおこなわれた。このようにして伝存した文書資料を利用するための知識と,そこから得られる情報の分析の方法について学ぶ。

[到達目標]前近代の外交文書について基礎的な知識を把握するとともに,公文書に独特の語彙や句法を理解して,釈読ができるようになることを到達目標とする。

[授業計画と内容]1.中国における案巻,#27284案の形成とその利用について(第1週)2.日本と琉球における対外関係資料の整理と伝存の状況について。(第2~3週) 3.17世紀以降の日中交渉にかかわる資料の紹介と選読(第4~10週)4.使琉球録の概要および選読(第11~14週)

[履修要件]本特殊講義では史料文献の講読をおこなう。漢文資料について経験のない方にも解りやすく解説するが,辞書をひいて自分の頭で考えることが求められる。

[成績評価の方法・観点及び達成度]学期末にレポート試験をおこない,成績を評価する。

[教科書]使用しない資料を配付する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

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東洋史学(特殊講義) (2)

[授業外学習(予習・復習)等]資料を配付するので事前に目を通しておくこと。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系32

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 国際高等教育院 岩井 茂樹

未更新

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 金1

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 前近代の外交と文書資料 Ⅳ

[授業の概要・目的]「前近代の外交と文書資料III」にひきつづき,江戸幕府が編纂した『通航一覧』および琉球国で編纂された対外関係文書集『歴代宝案』を紹介するとちもに,それらの所収文書や関連資料の釈読を通じて,前近代東アジアの通交の歴史を考察する。 1.『通航一覧』と琉球関係資料(第1~2週)2.『歴代宝案』および中琉関係档案資料など外交文書の選読(第3~14週)

[到達目標]前近代の外交文書について基礎的な知識を把握するとともに,公文書に独特の語彙や句法を理解して,釈読ができるようになることを到達目標とする。

[授業計画と内容]毎回,『歴代宝案』および第一歴史#27284案館所蔵#27284案資料の選読をおこなう。受講者に担当部分をわりあてて,釈読してもらったうえで,その資料から読み取ることのできる事がらについて議論する。釈読の方法については,適宜,担当者が助言する。

[履修要件]本特殊講義では史料文献の講読をおこなう。漢文資料について経験のない方にも解りやすく解説するが,辞書をひいて自分の頭で考えることが求められる。

[成績評価の方法・観点及び達成度]学期末のレポート試験によって成績を評価する。

[教科書]授業中に指示する教材は当方で用意し配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]配布した資料にあらかじめ目を通し,釈読できない箇所など問題点を把握しておき,講義のなかでその問題が解決されなければ質問をすること。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系33

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 人間・環境学研究科 辻 正博

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 水2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 隋唐史料論

[授業の概要・目的] 隋唐時代の社会を研究するためには、種々の史料を利用せねばならないこと改めて言うまでもない。この講義では、各種史料の成立事情と特徴、利用に際しての注意点などについて、具体例を織り交ぜつつ解説する。

[到達目標] 隋唐史に関する各種史料について、基本的な知識を獲得するとともに、各史料の特徴とその限界について理解を深める。

[授業計画と内容]以下のテーマについて、2~3週を目途に講義を進める。 なお、初回授業(ガイダンス)時に、学期の授業計画および講義で必要される諸事項について説明を行うので、必ず出席すること。  1.「正史をめぐる諸問題……成立史、テキストをめぐる問題  2.『大唐創業起居注』と唐初の実録  3.『資治通鑑』……編纂の経緯、『通鑑考異』と胡三省注  4.『通典』と『通志』『文献通考』  5.『大唐六典』の史料論  6.『唐会要』……通行本の問題点と使用上の注意  7.石刻史料―特に墓誌について

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]期末レポートの成績により成績評価を行います。よく工夫のなされているレポート・独自の観点を提示したレポートに対して、高い評価を与えます。「剽窃」については、「試験における不正行為」と見なし、厳正に対処します。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)島田虔次ほか編 『アジア歴史研究入門1、3』(同朋舎、1983年)山根幸夫編 『中国史研究入門(上)〔増補改訂版〕』(山川出版社、1991年)礪波護ほか編 『中国歴史研究入門』(名古屋大学出版会、2006年)

東洋史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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東洋史学(特殊講義) (2)

[授業外学習(予習・復習)等]上記の「参考書情報」に掲げる参考文献を随時閲読し、予習復習に努めること。

(その他(オフィスアワー等))オフィス・アワーについては、特に曜日・時間を定めていません。授業時以外に直接話をしたい学生は、

 [email protected]

に連絡して日時を調整すること。(学生番号、氏名を明記してメールしてください。)

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系34

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 人間・環境学研究科 辻 正博

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 水2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 唐宋法制史料要説

[授業の概要・目的] 唐宋時代の主要な法制史料について解説を加えるとともに、代表的な箇所を選読する。日本古代の政治制度にも大きな影響を与えた唐代の律令格式について理解を深めるとともに、宋代の法制がどのように唐制を発展的に継承したかについても探究してほしい。

[到達目標] 唐宋時代の主要な法制史料についての理解を深める。法制史料独特の記述・表現に慣れる。

[授業計画と内容] 以下のそれぞれテーマについて、おおむね2週を目途に講義を進める。  なお、初回授業(ガイダンス)時に、学期の授業計画および講義で必要される諸事項について説明を行うので、必ず出席すること。 1)唐律と律疏 2)宋刑統 3)『唐令拾遺』と『唐令拾遺補』 4)唐の格・式  戸部格  水部式 5)天聖令 6)慶元条法事類

[履修要件]中国史、特に唐宋時代史に関する基本的な事項(概説レベル)を理解していること。

[成績評価の方法・観点及び達成度]期末レポートの成績により成績評価を行います。よく工夫のなされているレポート・独自の観点を提示したレポートに対して、高い評価を与えます。「剽窃」については、「試験における不正行為」と見なし、厳正に対処します。

[教科書]使用しない

東洋史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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東洋史学(特殊講義) (2)

[参考書等] (参考書)滋賀秀三編 『中国法制史―基本資料の研究』(東京大学出版会、1993年)ISBN:4130361031必要に応じてプリントを配布する。

[授業外学習(予習・復習)等]上記の参考書および講義中に紹介する参考文献を自主的に閲読し、講義内容の理解に努めること。

(その他(オフィスアワー等))オフィス・アワーについては、特に曜日・時間を定めていません。授業時以外に直接話をしたい学生は、

 [email protected]

に連絡して日時を調整すること。(学生番号、氏名を明記してメールしてください。)

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系35

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 人文科学研究所 矢木 毅

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 木1

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 朝鮮史詳説(近世篇3)

[授業の概要・目的]朝鮮後期(17~19世紀)における政治史・外交史を概観し、近世朝鮮社会の特質について考察する。漢文史料の読解能力を高めるとともに、東アジア世界との連関のもとに朝鮮半島の歴史について深く理解することを目的とする。

[到達目標]基本史料(漢文)を読解して平易な現代日本文で説明する能力を養う。また、その史料の背景となる政治や社会の状況を理解し、その時代相を現代社会との対比において説明する能力を養う。

[授業計画と内容]前期は純祖・憲宗・哲宗朝における「勢道政治」の展開と、それに反発して起こった「民乱」の諸相について考察する。主な話題は次のとおり(各テーマについて3~4週の授業をする予定)。

(純祖朝)・辛酉教難(1801)・辛未洪景来の乱(1811)(憲宗朝)・己亥教難(1839)(哲宗朝)・壬戌三南の民乱(1862)

[履修要件]中国古典文(漢文)の基礎的な読解能力(高等学校履修程度)を身につけていることが望ましい。

[成績評価の方法・観点及び達成度]成績評価は平常点によって行う。平常点は出席状況、参加態度、および授業時の質疑応答等によって総合的に評価する。

[教科書]使用しない講読史料、レジュメ等のプリントを事前に配布する(一週間前の授業時に配布)。

東洋史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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東洋史学(特殊講義) (2)

[参考書等] (参考書)姜在彦 『歴史物語 朝鮮半島』(朝日新聞出版)ISBN:9784022599063矢木毅 『韓国・朝鮮史の系譜』(塙書房)ISBN:9784827331110矢木毅 『韓国の世界遺産 宗廟』(臨川書店)ISBN:9784653043713

(関連URL)http://sillok.history.go.kr/(朝鮮王朝実録(電子テキスト))http://db.history.go.kr/(韓国史データベース(韓国・国史編纂委員会))

[授業外学習(予習・復習)等]配布プリントを事前に予習しておくこと。特に漢文史料を訓読できるようにしておくこと。

(その他(オフィスアワー等))講義を基本とするが、講読・演習の要素も加味する。受講生諸君の積極的な取り組みを期待する。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系36

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 人文科学研究所 矢木 毅

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 木1

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 朝鮮史詳説(近世篇4)

[授業の概要・目的]朝鮮後期(17~19世紀)における政治史・外交史を概観し、近世朝鮮社会の特質について考察する。漢文史料の読解能力を高めるとともに、東アジア世界との連関のもとに朝鮮半島の歴史について深く理解することを目的とする。

[到達目標]基本史料(漢文)を読解して平易な現代日本文で説明する能力を養う。また、その史料の背景となる政治や社会の状況を理解し、その時代相を現代社会との対比において説明する能力を養う。

[授業計画と内容]後期は高宗朝における開化政策の展開とその挫折について考察する。主な話題は次のとおり(各テーマについて3~4週の授業をする予定)。

(高宗朝)・丙寅の教難と洋擾(1866)・辛未洋擾(1871)・壬午軍乱(1882)・甲午更張(1894)

[履修要件]中国古典文(漢文)の基礎的な読解能力(高等学校履修程度)を身につけていることが望ましい。

[成績評価の方法・観点及び達成度]成績評価は平常点によって行う。平常点は出席状況、参加態度、および授業時の質疑応答等によって総合的に評価する。

[教科書]使用しない講読史料、レジュメ等のプリントを事前に配布する(一週間前の授業時に配布)。

東洋史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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東洋史学(特殊講義) (2)

[参考書等] (参考書)姜在彦 『歴史物語 朝鮮半島』(朝日新聞社)ISBN:9784022599063矢木毅 『韓国・朝鮮史の系譜』(塙書房)ISBN:9784827331110矢木毅 『韓国の世界遺産 宗廟』(臨川書店)ISBN:9784653043713

(関連URL)http://sillok.history.go.kr/(朝鮮王朝実録(電子テキスト))http://db.history.go.kr/(韓国史データベース(韓国・国史編纂委員会))

[授業外学習(予習・復習)等]配布プリントを事前に予習しておくこと。特に漢文史料を訓読できるようにしておくこと。

(その他(オフィスアワー等))講義を基本とするが、講読・演習の要素も加味する。受講生諸君の積極的な取り組みを期待する。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系37

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 人文科学研究所 石川 禎浩

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 月2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 中国現代史特殊講義

[授業の概要・目的] 中国現代史における大衆文化・流行現象に着目し、流行歌曲の変遷をたどることによって、時々の時代相、時勢の変化を分析する。流行歌の登場は、ナショナルな共通経験を基盤にして成立する国民国家の成立・発展と相表裏する関係にあることを念頭におき、国民国家としての中国が共有した共通経験が如何なるものであるかを探る。

[到達目標] 中国の流行歌の変遷を追うことは、中国現代史、20世紀史そのものの理解に欠かせないが、それのみでなく、現代中国において、大衆文化としての流行歌曲が如何なる条件の下で広く受け入れられるに至ったかを知り、国家史と国民感情の推移とを複眼的・有機的にとらえる能力を身につける。

[授業計画と内容]第1回 流行の発生にかんする歴史概説と関連書籍の紹介 第2-4回 中国における近代的音楽の受容と流行歌の誕生(1904-1926) 第5-7回 南京国民政府期の流行歌曲と戦時歌謡(1927-1945) 第8-10回 中国共産党による革命宣伝と革命歌(1927-1949) 第11-12回 中華人民共和国初期の宣伝歌曲(1949-1976) 第13-15回 改革・開放政策以降の流行歌曲(1976-2000) 第16回 フィードバック

[履修要件] 現代中国語で書かれた文献を用いるので、中国語の基礎を有することが望ましい。

[成績評価の方法・観点及び達成度]期末レポートによる評価

[教科書]授業中に指示する関連プリントを授業で配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業と並行して、中国現代史に関する関連図書を読むことを求める。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系38

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 人文科学研究所 石川 禎浩

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 月2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 中国現代史特殊講義

[授業の概要・目的] 中国現代史に大きな影響を与えた毛沢東にかんして、その伝記的検討を行い、毛沢東についてのイメージ生成や評価、および関連資料の収集や編纂がどのように行われてきたかについての理解を深める。

[到達目標] 毛沢東の生涯を追うことは、中国現代史、20世紀史そのものの理解に欠かせないが、それのみでなく、現代中国において、革命家・政治家について歴史的研究を行うことが如何なる条件、制約の下で行われてきたかを知り、史実と歴史叙述とを複眼的・有機的にとらえる能力を身につける。

[授業計画と内容]第1回 毛沢東研究に関する基本的図書の紹介 第2-4回 初期の毛沢東(1893-1921) 第5-7回 共産党員としての毛沢東(1921-1934) 第8-10回 共産党指導者としての毛沢東(1935-1949) 第11-12回 エドガー・スノウ『中国の赤い星』以前の毛沢東イメージ 第13-15回 エドガー・スノウ『中国の赤い星』の中の毛沢東イメージ 第16回 フィードバック

[履修要件] 現代中国語で書かれた文献を用いるので、中国語の基礎を有することが望ましい。

[成績評価の方法・観点及び達成度]期末レポートによる評価

[教科書]授業中に指示する関連プリントを授業で配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業と並行して、毛沢東・中国現代史・中国共産党史に関する関連図書を読むことを求める。

(その他(オフィスアワー等))オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください 。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系39

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 人間・環境学研究科 江田 憲治

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 水3

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目

[授業の概要・目的]本講義では、東アジア近現代を対象領域とし、近代当初にあって東アジア世界がいかなる構造的変革を見たかを確認した上で、東アジアとくに中国がどのように西洋文明を受容し、またこれを変容させたか、それが現代の社会状況といかなる連続性を持つのか、について考察する。  東アジア、とくに中国の歴史過程について史料と研究にもとづいた批判的理解を可能にすることが目的である。  なお、講義形式の授業のほか、適宜、受講者が従来の研究論文を要約して受講者が報告する発表形式の授業をも行う。

[到達目標]東アジア、とくに中国の歴史過程と現状について、資料と先行研究にもとづいて考察する視座と方法を獲得し、批判的に理解する。

[授業計画と内容]第1回 ガイダンス(授業の概要・方針などの説明)第2回 東アジア世界の西洋文明受容――日本・中国・朝鮮の比較(1)第3回 東アジア世界の西洋文明受容――日本・中国の比較(2)第4回 中国における民主主義の受容――変法運動(1)第5回 中国における民主主義の受容――変法運動(2)第6回 東アジア「近世」から「近代」へ――日清戦争前夜第7回 東アジア「近世」から「近代」へ――日清戦争とその歴史的意義第8回 中国における民主主義の受容――辛亥革命(1)第9回 中国における民主主義の受容――辛亥革命(2)第10回 中国における社会主義の受容――国家社会主義第11回 中国における社会主義の受容――アナキズム第12回 中国における社会主義の受容――マルクス主義第13回 日本における侵略思想の展開――日中戦争をもたらしたもの第14回 総括

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]出席状況とレポート。

東洋史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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東洋史学(特殊講義) (2)

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]あらかじめ配布する資料に目をとおして出席すること。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系40

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義) Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 人間・環境学研究科 江田 憲治

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 水3

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目

[授業の概要・目的] 本授業では、東アジア、とくに中国の政治制度や思想を対象領域とし、研究論文・研究書、一次史料を素材としたゼミ形式の授業を行う。  先行研究の取り扱いや一次史料の収集・利用についての必要な陶冶を行い、研究発表の訓練を行うことが目的である。

[到達目標] 現代東アジアの諸問題を歴史的な視点から批判する視座を獲得し、国境を越えた問題意識の共有を可能とする端緒を構築する。

[授業計画と内容]①ガイダンス ②中国現代政治史概説 ③中国現代政治史についての研究紹介  ④研究論文・研究書を素材としたゼミ ⑤研究論文・研究書を素材としたゼミ ⑥研究論文・研究書を素材としたゼミ ⑦研究論文・研究書を素材としたゼミ ⑧一次史料を素材としたゼミ ⑨一次史料を素材としたゼミ ⑩一次史料を素材としたゼミ ⑪一次史料を素材としたゼミ ⑫一次史料を素材としたゼミ ⑬一次史料を素材としたゼミ

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]出席状況とレポート

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

東洋史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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東洋史学(特殊講義) (2)

[授業外学習(予習・復習)等]あらじめ配布する資料を読解した上で出席すること。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系41

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義)Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)追手門学院大学 准教授 承 志

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 火2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 マンジュ語文書を読む

[授業の概要・目的]この授業では、マンジュ語文語の資料をもとにマンジュ語の初級文法を学ぶ。これによって、マンジュ語文語で書かれた文書資料を読解し、世界におけるダイチン=グルン歴史研究の現状を理解する。前期の授業では簡単な文書資料が読めることを目的とする。

[到達目標]1)文書資料が読める読解力を身につけることができる。2)マンジュ語文書資料の価値とその世界史的な意味を理解することができる。

[授業計画と内容]第1回 世界各地所蔵のマンジュ語文書の紹介とその研究意義第2回~第9回 マンジュ語文語(文字)第10回~14回 マンジュ語文語(文法)第15回 まとめ

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]授業内での読解とレポートによる評価。授業で紹介するマンジュ語文書資料にもとづいてレポートを作成してもらう。

[教科書]使用しない。プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)河内良弘・清瀬義三郎則府[編著]『満洲語文語入門』京都大学学術出版会,2002年ほか授業中に紹介する。

[授業外学習(予習・復習)等]授業で参考文献リストを配布するので、事前に各自それぞれの論文を読んで予習して、その問題点を把握すること。

(その他(オフィスアワー等))質問があれば、事前にメール([email protected])に連絡してください。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系42

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義)Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)追手門学院大学 准教授 承 志

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 火2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 マンジュ語文書を読む

[授業の概要・目的]この授業では、マンジュ語文語の資料をもとにマンジュ語の中級文法を学ぶ。これによって、マンジュ語文語で書かれた文書資料を読解し、ローマ字転写、翻訳などの基本的な方法を習得する。後期の授業では原文書が読めることを目的とする。

[到達目標]1)文書資料が読める読解力を身につけることができる。2)マンジュ語文書資料の価値とその世界史的な意味を理解することができる。

[授業計画と内容]第1回 マンジュ語文書の研究史紹介とその研究意義第2回~第9回 マンジュ語文書の読解第10回~14回 マンジュ語文書の検討第15回 まとめ

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]授業内での読解とレポートによる評価。授業で紹介するマンジュ語文書資料にもとづいてレポートを作成してもらう。

[教科書]使用しない。プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)河内良弘・清瀬義三郎則府[編著]『満洲語文語入門』京都大学学術出版会,2002年ほか授業中に紹介する。

[授業外学習(予習・復習)等]授業で参考文献リストを配布するので、事前に各自それぞれの論文を読んで予習して、その問題点を把握すること。

(その他(オフィスアワー等))質問があれば、事前にメール([email protected])に連絡してください。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系43

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義)Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)京都府立大学 文学部 准教授 井上 直樹

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 水2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 近代朝鮮・満洲史学と朝鮮古代史の諸問題

[授業の概要・目的] 近年、中国東北地方から朝鮮半島にかけての地域に興亡した高句麗の帰属をめぐって、中国と韓国の研究者を中心に激しい議論が繰り広げられた。しかし、この問題はこれら二国だけの問題ではない。実は、高句麗の帰属問題については、近代日本が当該地域を支配しようとしてきたこともあり、日本でも歴史の帰属問題は議論されてきたことであった。本講義では、こうした高句麗をめぐる帰属論争を解説した上で、近代日本における朝鮮・満洲観を論じるとともに、古代史上の高句麗およびそれと密接に関連する百済・新羅・加耶諸国の史的展開過程について講義し、朝鮮古代史研究上の諸問題について検討する。

[到達目標] 近代日本ならびに現在の朝鮮史をめぐる現状と問題を理解するとともに、そうした点をふまえつつ、改めて朝鮮古代史上の諸国家・諸族の史的展開過程を吟味し、考察することができるようになる。

[授業計画と内容]基本的に以下のプランに従って講義を進める。ただし講義の進みぐあい、時事問題への言及などに対応して順序や同一テーマの回数を変えることがある。 第1回 高句麗史をめぐる中国・韓国の歴史論争とその問題(1) 第2回 高句麗史をめぐる中国・韓国の歴史論争とその問題(2) 第3回 日清・日露戦争期の日本の大陸政策と高句麗史認識(1) 第4回 日清・日露戦争期の日本の大陸政策と高句麗史認識(2) 第5回 近代日本における高句麗史認識#8212満洲国における歴史論争#8212 第6回 近代歴史学と高句麗史研究の問題 第7回 4世紀の高句麗と朝鮮半島諸国と倭 第8回 5世紀後半の朝鮮半島情勢と高句麗の対外関係(1) 第9回 5世紀後半の朝鮮半島情勢と高句麗の対外関係(2) 第10回 6世紀前半の東アジアと高句麗 第11回 6世紀半ばの高句麗の対倭外交と東アジア情勢 第12回 6世紀末#123167世紀初の東アジア情勢と高句麗 第13回 7世紀半ばの東アジア情勢と高句麗 第14回 高句麗遺民と東アジア情勢 第15回 まとめ

[履修要件]特になし

東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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東洋史学(特殊講義)(2)

[成績評価の方法・観点及び達成度]出席状況(30点)・講義への積極的な発言(10点)・レポート(60点・2回)により評価する。  レポートは到達目標の達成度に基づき評価する。 ・4回以上講義を欠席した場合には単位を認めない。

[教科書]授業中に指示する講義ごとに資料・プリントを配付する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]近代日本の朝鮮史研究を理解するためにも旗田巍『日本人の朝鮮観』(勁草書房、1969年)講義前、講義後に一読しておくこと。

(その他(オフィスアワー等))質問などがある場合には、mail([email protected])に連絡してください。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系44

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義)Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)愛知大学 文学部 准教授 廣瀬 憲雄

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期集中 曜時限集中講義

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 東部ユーラシア/東アジアの外交関係

[授業の概要・目的]本講義では、日本古代・朝鮮古代・中国第一次南北朝~第二次南北朝時代の外交史を題材に、担当教員による最新の研究成果を紹介する。本講義で紹介する外交史は、従来は「東アジア世界」という概念の中で理解されてきたが、近年では歴史像の見直しが進み、新たな視点から研究が進められている。本講義では、担当教員による最新の研究成果を紹介することで、受講生各自の問題意識・史料の解釈や立論過程の水準を高めることをめざす。

[到達目標]東洋史及び日本史における課題発見力・論理的思考力・史料読解力の水準が向上し、歴史研究の一連の過程を理解して、その内容を他者に説明することができるようになる。

[授業計画と内容]以下の構成で論じる予定である。ただし、特殊講義は教員が手がけた最新の研究を紹介することを旨とするため、予定が変更される(最新の研究が追加される)可能性がある。詳細は、第1回の講義の際に紹介する。

1  授業の目的と方法2  東アジアと東部ユーラシア I3  東アジアと東部ユーラシア II4  五・六世紀東部ユーラシアの外交文書と外交儀礼 I5  五・六世紀東部ユーラシアの外交文書と外交儀礼 II6  致書文書の再検討と日出処天子 I7  致書文書の再検討と日出処天子 II8  七世紀後半における倭国の外交儀礼 I9  七世紀後半における倭国の外交儀礼 II10 白村江の戦い以降の日羅関係 I11 白村江の戦い以降の日羅関係 II12 新羅宰相制度考 I13 新羅宰相制度考 II14 外交文書の校訂と注釈15 まとめ

[履修要件]特になし

東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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東洋史学(特殊講義)(2)

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点(各テーマごとに課す課題、合計30点)、筆記試験(70点)により評価する。詳細は、第1回の授業の際に周知するが、史料が読めているかどうか、論理的な文章構成になっているかどうかは重要な判断材料である。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)廣瀬憲雄 『東アジアの国際秩序と古代日本』(吉川弘文館)ISBN:9784642024853

[授業外学習(予習・復習)等](予習)各自の関心に応じて、関連の書籍・論文を読んでおくこと。(復習)各テーマごとに参考文献を提示するので、各自の理解度に応じて読んでおくこと。

(その他(オフィスアワー等))本講義は、集中講義であるので、質問があれば授業終了後に受け付ける。また、成績確定は後期になる見込みである。あらかじめ承知されたい。なお本講義は、東洋史学の特殊講義として開講されるが、講義の性格上、日本史学の学生も積極的に履修されたい。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系45

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義)Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 人間・環境学研究科 太田 出

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 火3

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 中国近世の訴訟と地域社会

[授業の概要・目的] 明清時代を対象とする中国近世の法制史研究では、近年、地域社会において実は訴訟を起こすこと自体がかなり身近なものであり、「健訟」(盛んに訴訟を行う)と呼ばれるような状況が現出していたことが明らかにされている。本講義では、明清時代の裁判機構、法典、裁判文書について概要を説明した後、明清時代の裁判の性格をめぐる議論を整理しながら、地域社会の秩序形成を紛争と調停、判決の性格といった視点から捉えなおしてみる。史料としては、基本法典のほか、行政最末端の地方官庁レヴェルの裁判史料、さらに司法官が自らの名裁きを誇示するために出版した判決集=判牘を用いることにする。

[到達目標]中国近世の法と裁判について基本的な事項を理解するとともに、古典漢文や中国語史料の読み方・使い方を学び、自ら史料分析を行う能力を養う。

[授業計画と内容]第1回:ガイダンス 第2回:明清時代の裁判機構 第3回:明清時代の法典 第4回:明清時代の裁判文書(一)──中央#27284案と地方#27284案 第5回:明清時代の裁判文書(二)──判牘 第6回:明清時代の紛争と調停 第7回:明清時代の判決の性格 第8回:明清時代の人々にとって訴訟はどれぐらい身近なものだったか? 第9回:誰が訴状を書いたか?──代書 第10回:当時、弁護士はいたか?──訟師 第11回:訴訟関係者はどのようにして呼び出されたか?──胥吏・衙役 第12回:訴訟関係者はどこに宿泊したか──歇家 第13回:州県行政から見た裁判と徴税 第14回:明清時代の訴訟と地域社会 第15回:期末試験 第16回:フィードバック

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]出席状況50%、期末試験50%で総合的に判定する。

[教科書]授業中にレジュメを適宜配布する。

東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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東洋史学(特殊講義)(2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業中に参考すべき論文や図書を紹介するから、それらを予習として読んだうえで授業に参加するか、あるいは復習として授業後に読んで欲しい。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系46

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義)Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 人間・環境学研究科 太田 出

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 火3

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 東・東南アジアにおける国民国家の形成と船上生活漁民

[授業の概要・目的]東・東南アジアにおける国民国家の形成と船上生活漁民について、文献史料とフィールドワークから考えてみる。内水面や外洋で漂泊・漁撈する船上生活漁民は、東・東南アジアの歴史学・文化人類学の重要な研究対象とされてきた。彼らは日本列島をはじめ、朝鮮半島、中国、香港、ベトナム、マレーシア、フィリピン、インドネシアなど広範囲に分布していた。本授業では、これら船上生活漁民の実態を中国、日本を中心に文献史料を用いつつ歴史的に明らかにし、かつ彼らの現在についてもフィールドワークを用いながら検討してみたいと思う。陸上の民とは異なる水上の民の生活・信仰・社会を追うことで、人類の文化の多様性について理解を深めてもらいたい。

[到達目標]東西文化交渉の媒介的な役割を果たした船上生活漁民の実態について基礎的な知見を身につけるとともに、船上生活漁民の共同性、彼らと国家との関わりについて理解する。

[授業計画と内容]第1回:ガイダンス 第2回:東・東南アジア研究と「漂海民」研究 第3回:歴史学における文献史料とフィールドワーク 第4回:中国の船上生活漁民(1)──前近代の文献史料中に見える船上生活漁民 第5回:中国の船上生活漁民(2)──犯罪者、被差別民としての船上生活漁民 第6回:中国の船上生活漁民(3)──近代の到来と国家による掌握 第7回:中国の船上生活漁民(4)──市場町の魚行との経済的関係 第8回:中国の船上生活漁民(5)──漁業的社会主義改造と陸上がり 第9回:中国の船上生活漁民(6)──生き続ける「伝統」的紐帯 第10回:日本の船上生活漁民(1)──エブネ、エフネ、エンブ 第11回:日本の船上生活漁民(2)──広島県豊島を事例に 第12回:東南アジアの船上生活漁民(1)──Orang-laut、Mawken 第13回:東南アジアの船上生活漁民(2)──Bajau 第14回:近代国民国家の領海問題と漁民 第15回:おわりに

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]授業中に行う小レポート、平常点、定期試験などによって総合的に評価を行なう。

東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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東洋史学(特殊講義)(2)

[教科書]レジュメを授業中に適宜配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業中に参考すべき論文や図書を紹介するから、それらを予習として読んだうえで授業に参加するか、あるいは復習として授業後に読んで欲しい。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系47

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義)Oriental History Oriental History

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)准教授 人文科学研究所 宮宅 潔

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 火1

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 中国古代制度史と出土文字史料

[授業の概要・目的]近年中国古代史の研究に大きな影響を与えている新出史料、すなわち竹簡・木簡史料について概説する。出土地域ごとに発見史をたどりながら、主要な竹簡・木簡群を紹介し、それが歴史研究、特に制度史研究に与えたインパクトについて講義する。

[到達目標]新出史料に関する知識を身につけ、そこからうかがえる古代社会の有様について理解を深め、古代史研究の基礎を確立する。

[授業計画と内容]1.ガイダンス2.簡牘の発見史3.墓葬出土簡と秦漢法制史:睡虎地秦簡・張家山漢簡4.官吏の日常生活:尹湾漢簡5.辺境の守り:居延漢簡・敦煌漢簡

初回のガイダンスの後、各単元を3~4回に分けて講義する。

[履修要件]中国古代史に関する基本的知識を身につけていることが望ましい。

[成績評価の方法・観点及び達成度]期末レポート(80点)に平常点(授業内での質問・発言 20点)を加味して評価する。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]特に予習は必要としないが、授業内容の復習とともに、関連する諸分野の研究にも関心を広げてもらいたい。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系48

授業科目名 <英訳>

東洋史学(特殊講義)Oriental History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)准教授 人文科学研究所 宮宅 潔

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 火1

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 里耶秦簡を読む

[授業の概要・目的]中国湖南省龍山県里耶鎮で戦国時代から漢代にかけて使用された都城遺跡が発掘され、そこから秦の行政文書を中心とする簡牘史料が発見されたのは、2002年のことであった。本講義ではこの史料を紹介しながら、秦の地方統治制度や、占領支配の実像について講義する。

[到達目標]新出史料に関する知識を身につけ、そこからうかがえる古代社会の有様について理解を深め、古代史研究の基礎を確立する。

[授業計画と内容]1.ガイダンス2.遷陵県の概観3.戸口管理4.官僚機構5.刑徒管理6.軍事組織

初回のガイダンスの後、各単元を2~3回に分けて講義する。

[履修要件]中国古代史に関する基本的知識を身につけていることが望ましい。

[成績評価の方法・観点及び達成度]期末レポート(80点)に平常点(授業内での質問・発言 20点)を加味して評価する。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]特に予習は必要としないが、授業内容の復習とともに、関連する諸分野の研究にも関心を広げてもらいたい。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系49

授業科目名 <英訳>

東洋史学(演習II) Oriental History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 文学研究科 吉本 道雅

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 金3

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 『春秋左伝正義』

[授業の概要・目的]十三経注疏の一つである『春秋左伝正義』を精読する。

[到達目標]漢文資料を文法的に正確に読解する能力を身につけるとともに、経学(中国古典注釈学)の基礎的な方法論・春秋時代史の研究資料としての活用法を理解する。

[授業計画と内容]昨年度の続き。魯の年代記の形式を採る『春秋』と、その注釈書の形式を採る『左伝』は春秋時代を研究するための基本的な資料である。『春秋』『左伝』の成立過程については今なお活発な議論が進行中である。『左伝』には、西晋・杜預の『春秋経伝集解』、唐・孔頴達の『正義』が附されている。本演習では『正義』を精読することで、漢文を文法的に正確に読解する能力を養うとともに、『正義』の引用する唐代以前の諸文献を調査し、また『正義』の論理構成に習熟することによって、経学の基本的な方法論を理解する。また、先秦期の文献・出土資料を全面的に参照することによって、『春秋』『左伝』の成立過程についても考察し、先秦史研究の資料学的素養を身につける。第1回~第14回 『春秋左傳正義』の輪読。*フィードバック方法は授業中に説明する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点。

[教科書]講義資料は担当者が準備する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]発表の有無に関わらず、2葉程度は予習しておくことが必須である。文法的な読解とともに、引用文献(出典)の調査が不可欠である。

(その他(オフィスアワー等)) 

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系50

授業科目名 <英訳>

東洋史学(演習II) Oriental History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 文学研究科 吉本 道雅

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 金3

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 『春秋左伝正義』

[授業の概要・目的]十三経注疏の一つである『春秋左伝正義』を精読する。

[到達目標]漢文資料を文法的に正確に読解する能力を身につけるとともに、経学(中国古典注釈学)の基礎的な方法論・春秋時代史の研究資料としての活用法を理解する。

[授業計画と内容]前期の続き。魯の年代記の形式を採る『春秋』と、その注釈書の形式を採る『左伝』は春秋時代を研究するための基本的な資料である。『春秋』『左伝』の成立過程については今なお活発な議論が進行中である。『左伝』には、西晋・杜預の『春秋経伝集解』、唐・孔頴達の『正義』が附されている。本演習では『正義』を精読することで、漢文を文法的に正確に読解する能力を養うとともに、『正義』の引用する唐代以前の諸文献を調査し、また『正義』の論理構成に習熟することによって、経学の基本的な方法論を理解する。また、先秦期の文献・出土資料を全面的に参照することによって、『春秋』『左伝』の成立過程についても考察し、先秦史研究の資料学的素養を身につける。第1回~第14回 『春秋左傳正義』の輪読*フィードバック方法は授業中に説明する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点。

[教科書]講義資料は担当者が準備する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]発表の有無に関わらず、2葉程度は予習しておくことが必須である。文法的な読解とともに、引用文献(出典)の調査が不可欠である。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系51

授業科目名 <英訳>

東洋史学(演習III) Oriental History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 文学研究科 中砂 明徳

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 火5

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 『明清档案』を読む

[授業の概要・目的] 中央研究院が刊行した『明清史料』及び刊行中の『明清档案』に収録されている清朝順治年間の文書を読み、中国制圧の過程を清朝サイドから見てゆく。明清の王朝交代は、日本では「華夷変態」として、またヨーロッパでも宣教師によってそのニュースが紹介されるなど、大事件として受けとめられていた。しかし、明末清初の動乱に関する歴史記述とそれを承けた研究は、満州人王朝の世界史的意義が強調されるようになった今日においてもなお「敗者」の側に片寄りすぎている。あらためてこの史料集を読むことで、勝者の視点から冷静に支配確立の過程を見てゆきたい。 今年は順治三年(1646)の档案を読む。この年の末には広州が清軍の手に落ちるが、前年に南京が陥落して以降も、南方はおろか華北の支配も決して安定していたとは言い難い。清朝支配の試行錯誤の過程を、文書を通じてたどってゆく。

[到達目標]1、白文に取り組むことで、自力で句読を行う能力を身につけることができる。2、行政文書の形態に習熟できる。3、清朝の中国征服史について理解を深めることができる。

[授業計画と内容]1回 『明清档案』のテキストの性格を説明し、昨年読んだところについて言及しながら、順治元年~三年にわたる政治情勢について解説する。2~5回 順治三年春6~9回 同年夏10~14回 同年秋・冬

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点で評価する。

[教科書]プリントをコピーして配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]1週間前に当番を決めて、文書1本ないしその一部を担当してもらうので、それについては責任をもって予習すること。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系52

授業科目名 <英訳>

東洋史学(演習III) Oriental History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 文学研究科 中砂 明徳

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 火5

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 明人の文集を読む

[授業の概要・目的] 明末に『武備志』という浩瀚な兵書を著したことで知られる茅元儀の文集『石民四十集』を読む。科挙に挫折し、進士になれなかった彼は、策士・軍事通として有力政治家や皇帝に文章によって売り込みをかけた。その文章は、「憂国の士人が熱誠を尽くす」といった単純なものではなく、屈曲に満ち満ちていて、たいへん読みづらい。しかし、だからこそ魅力的でもある。特異ではあるが、ある意味では明末の風気をよく映し出した文章でもある。 今年は、売り込みがようやく高官の目にとまり、満洲人との実戦の場に彼が乗り出してゆく時期の文章(その大半は要人への書簡)を読む。

[到達目標]1、白文テクストを読むことで、自力で句読する能力が身に付く。2、書簡を歴史史料としてどのように読むべきかを知ることができる。3、明人の政治・文化観を知ることができる。

[授業計画と内容]1回 茅元儀の生涯について簡単に説明し、前年に読んだ文章について簡単に紹介する。2~6回   天啓二年(1622)の書簡7回     同三年の書簡8,9回   同四年の書簡10回    同五年の書簡11回    同六年の書簡12回    同七年の書簡13,14回 崇禎帝への上疏

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点で評価する。

[教科書]プリントを使用する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等] 1週間前に当番を決めるので、自分の担当部分については、責任をもって日本語訳を作成しておくこと。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系53

授業科目名 <英訳>

東洋史学(演習)Oriental History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)准教授 人文科学研究所 村上 衛

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 木2

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 在中国イギリス領事報告を読む

[授業の概要・目的]史料についての基本的な知識を得たうえで、中国近代の社会・経済に関する英文史料を精読する。英文史料を読むことによって、イギリス人などの外からの目を利用しつつ、中国近代社会経済史に対する理解を深める。

[到達目標]英文史料の扱い方、長所・短所などを理解し、中国近代史を研究するにあたって利用する史料の可能性を広げ、また史料操作能力の向上を図る。イギリス外交文書のうち、在中国イギリス領事の報告(FO228)を精読する。具体的には、内地流通に関わる商業紛争など、主として経済に関わる紛争を取り上げる。必要に応じてFO228に含まれている英文史料に対応する漢文史料も読む。なお、史料の内容は非常に細かいものが多いため、講義形式の解説を加え、史料を中国近代史の中に位置づけていく。

[授業計画と内容]イギリス外交文書のうち、在中国イギリス領事の報告(FO228)を精読する。具体的には、内地流通に関わる商業紛争など、主として経済に関わる紛争を取り上げる。必要に応じてFO228に含まれている英文史料に対応する漢文史料も読む。なお、史料の内容は非常に細かいものが多いため、講義形式の解説を加え、史料を中国近代史の中に位置づけていく。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点

[教科書]使用しないテキストはコピーして授業の際に配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]指定部分の日本語訳

(その他(オフィスアワー等))毎回、テキストの音読、読解を輪番で課すため、手書き文書に慣れるまでは予習に時間を要することになるだろう。ただし、扱う英文は主として部下(領事)から上司(公使)への報告であり、大部分はそれほど難解なものではないから、積極的な参加を期待したい。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系54

授業科目名 <英訳>

東洋史学(演習) Oriental History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)准教授 人文科学研究所 村上 衛

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 木2

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 在中国イギリス領事報告を読む

[授業の概要・目的]中国近代の社会・経済に関する英文史料を精読する。英文史料を読むことによって、イギリス人などの外からの目を利用しつつ、中国近代社会経済史に対する理解を深める。

[到達目標]英文史料の扱い方、長所・短所などを理解し、中国近代史を研究するにあたって利用する史料の可能性を広げ、また史料操作能力の向上を図る。

[授業計画と内容]イギリス外交文書のうち、在中国イギリス領事の報告(FO228)を精読する。具体的には、中国における華人関係の紛争など、主として社会に関わる紛争を取り上げる。必要に応じてFO228に含まれている英文史料に対応する漢文史料も読む。なお、史料の内容は非常に細かいものが多いため、講義形式の解説を加え、史料を中国近代史の中に位置づけていく。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点

[教科書]使用しないテキストはコピーして授業の際に配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]指定部分の日本語訳

(その他(オフィスアワー等))毎回、テキストの音読、読解を輪番で課すため、手書き文書に慣れるまでは予習に時間を要することになるだろう。ただし、扱う英文は主として部下(領事)から上司(公使)への報告であり、大部分はそれほど難解なものではないから、積極的な参加を期待したい。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系55

授業科目名 <英訳>

東洋史学(講読) Oriental History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 文学研究科 中砂 明徳

配当学年 2回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 水4

授業形態 講読

使用言語 日本語

題目 『資治通鑑』晋紀を読む

[授業の概要・目的] 長らく為政者の必読書とされてきた『資治通鑑』を読むことによって、漢文読解の力を養うだけでなく、中国の知識人が歴史から何を読み取ろうとしたかを考える機会を提供する。 なお、本授業は東洋史学専修進学者の必修単位であるので、東洋史に進もうと考えている者は2回生のうちに履修しておくのが望ましい。 受講生が減少しているので、他の専修に進む予定の人も「最後の漢文学習の機会?」と思って参加してくれるとありがたい。

[到達目標]1、漢文史書の読解力の基礎ができる。2、漢文史書の叙述の約束事を体得できる。

[授業計画と内容] 今年は、西晋の滅亡に至る部分を読む。 『資治通鑑』がいかに読まれてきたかを紹介した(1回目)後、本編に入ってゆく(2回以後)。すべてを読むのではなく、もっぱら五胡の動向を追う。したがって、中央の覇権争い(八王の乱)については触れず、永嘉の乱の記述を読むことになる。前期は乱の口火を切った四川の李特、山西の劉淵、後期は劉淵の子で漢朝第三代皇帝劉聰、後趙王朝の開祖石勒がそれぞれ中心となる。 テキストは標点本を使う。本文のみを読むが、胡三省の註も適宜参照する。      

[履修要件]参加者には毎時間必ず1回は当てるので、予習は必須。

[成績評価の方法・観点及び達成度] 平常点を重視する。出席だけでは評価しない。参加者には毎回当てるので、その時の読み、対応をもっぱら評価する。学年末の筆記試験の成績をこれに加味する。内訳は平常点5割、筆記試験5割である。

[教科書]プリントしたものを配布する。

東洋史学(講読) (2)へ続く↓↓↓

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東洋史学(講読) (2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]一回前の授業で次の授業分のテクストを配布する(B4用紙で1,2枚)ので、その分については、勝手に自分でここまでと決めることなく、予習しておくこと。訓読と現代日本語訳を課するので、そのためのノートを作っておくこと。

(その他(オフィスアワー等))                                                                    

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系56

授業科目名 <英訳>

東洋史学(講読) Oriental History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)准教授 文学研究科 高嶋 航

配当学年 2回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 月1

授業形態 講読

使用言語 日本語

題目 英書講読

[授業の概要・目的]中国史に関する英語の文献を読む。毎回、日本語での翻訳を準備し、英文読解能力の向上につとめる。

[到達目標]英語による歴史論文の体裁に慣れるとともに、それらを批判的に読解する能力を習得することができる。

[授業計画と内容]テキストは受講者の関心を考慮して決める。対象は基本的に大学院進学予定の四回生とするが、他専修の四回生以外でも一向に問題ない。なお、本授業は東洋史学の必修科目ではないので注意していただきたい。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点。

[教科書]授業で配布する

[参考書等] (参考書)特になし

[授業外学習(予習・復習)等]担当範囲の英文を日本語訳して提出する。

(その他(オフィスアワー等))特になし

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系57

授業科目名 <英訳>

東洋史学(実習) Oriental History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)教授 文学研究科 吉本 道雅教授 文学研究科 中砂 明徳准教授 文学研究科 高嶋 航

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 水5

授業形態 実習

使用言語 日本語

題目 東洋史学(実習)

[授業の概要・目的]全教員3人によるリレー担当。東洋史学研究のうち、特に中国史の全時代にわたって、先行研究をどのようにして探すか、古文書をどのようにあつかうか、コンピューターを研究にどのように用いるかなど実習させるとともに、自らテーマを選んで「小論文」を発表させる。

[到達目標]東洋史の卒論を書くにあたって基本的なスキルを習得できるようにする。

[授業計画と内容]第1回~第14回:主に3回生を対象とする。東洋史学専修の全教員が1年間にわたり、東洋史学を研究するにあたってのツール(工具)を教え、学生に実際に使わせる。先行研究の探し方を教えるとともに、優れた先行研究を選んで学生に読ませ、先人の達成したものを学びつつ、自らがおかれた研究情況を考えさせる。 11月頃までにツールの修得や先行研究の選読を終え、自らの問題関心に即した研究テーマを選ばせる。それまでに修得した知識と方法をもとにして、自ら先行研究を探し、あるいは原典の一部を読むことによって、自らの問題に解答を与えさせる。1月中頃にこれを「小論文」として授業で発表させる。*フィードバック方法は授業中に説明する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点と「小論文」の発表を評価する。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]毎回提出される課題を準備しておくこと。一年間を通して卒論のテーマを絞り込めるようにつねひごろから関心を持っておくこと。

(その他(オフィスアワー等))授業は各教員の研究室で行う

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系58

授業科目名 <英訳>

東洋史学(演習IV) Oriental History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)准教授 文学研究科 高嶋 航

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 月3

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 梁啓超『飲冰室合集』選読

[授業の概要・目的]梁啓超の文集『飲冰室合集』から重要な文章を選読する。

[到達目標]近代中国を考えるうえで、梁啓超の著作を読むことは避けて通ることができない。梁が切り開いた新しい文体を正確に理解することが第一の目標である。さらにすすんで、当時の知識人たちが抱えていた問題意識、世界観、日本の影響などを読み解くことが第二の目標である。

[授業計画と内容]精読と多読を併用する。大学院生には毎回『飲冰室合集』から文章一篇を選んでその趣旨や関連事項を説明してもらい、質疑に応えてもらう。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)梁啓超 『新民説』(平凡社)ISBN:4582808468狹間直樹 『梁啓超:東アジア文明史の転換』(岩波書店)ISBN:4000291874

[授業外学習(予習・復習)等]担当範囲の日本語訳と関連事項の調査。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系59

授業科目名 <英訳>

東洋史学(演習IV) Oriental History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 東洋史学(確認用)准教授 文学研究科 高嶋 航

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 月3

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 梁啓超『飲冰室合集』選読

[授業の概要・目的]梁啓超の文集『飲冰室合集』から重要な文章を選読する。

[到達目標]近代中国を考えるうえで、梁啓超の著作を読むことは避けて通ることができない。梁が切り開いた新しい文体を正確に理解することが第一の目標である。さらにすすんで、当時の知識人たちが抱えていた問題意識、世界観、日本の影響などを読み解くことが第二の目標である。

[授業計画と内容]精読と多読を併用する。学部生には、基本的に文章の正確な意味をつかむため精読を要求する。いっぽうで、大学院生に様々な文章の要約を発表してもらうが、それを聞いて質疑することを通じて、『飲冰室合集』全体に対する理解を深める。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)梁啓超 『新民説』(平凡社)ISBN:4582808468狹間直樹 『梁啓超:東アジア文明史の転換』(岩波書店)ISBN:4000291874

[授業外学習(予習・復習)等]担当範囲の日本語訳と関連事項の調査。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系60

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学West Asian History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)准教授 文学研究科 久保 一之

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

曜時限

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 前近代中央アジア・イラン史研究の史料と課題

[授業の概要・目的]前近代中央アジア・イラン史の研究に関わる史料および史料研究の成果を取り上げて考察・解説し、今後の課題を展望する。当該地域やその隣接地域の歴史研究において、史料を柔軟に扱う姿勢を学び、多様な研究成果の可能性を実感することを目的としている。

[到達目標]前近代中央アジア・イラン史の研究に関わる多様な史料の存在、先行研究、および今後の研究発展の可能性を知ることができる。多様な史料の形態や特徴になじむことができる。

[授業計画と内容]前近代中央アジア・イラン史の研究に関わる史料と、それを対象とする研究成果について、以下のテーマで考察・解説する。(1)系譜・伝承史料の性格と価値(2)ワクフ文書から得られる情報(3)イジャーザに見るウラマー像(4)私文書から窺える職人の世界(5)教訓文学が語る国家と君主像それぞれ2~4回の授業を予定している。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]出席状況(30点)とレポート(70点)による。

[教科書]使用しない授業の際にプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]予習は特に必要ない。

(その他(オフィスアワー等))特になし。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系61

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(特殊講義) West Asian History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)教授 文学研究科 吉田 豊

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 火5

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 文献言語学と歴史言語学・歴史学:イラン語文献言語学の諸問題 I

[授業の概要・目的]この講義では,言語の歴史を研究する方法としての「文献言語学」について,主に中世イラン語の文献を資料にして講義する.中世イラン語とはイスラム化以前のイラン及び中央アジアで話されていた言語であり,現在は死語となり文献資料からしかその実態を知り得ない.文献資料を読み解き過去の言語の姿や言語接触のありようを解明する手法について実例を紹介しながら解説する.この地域はシルクロードとも呼ばれ,歴史学,とりわけ文化史の観点からも興味深い地域であり,文献資料から解明される政治史や文化史についても触れる.

[到達目標]未解読の文献が解読され,そこから言語や歴史を解明されてきた実例を親しく見ることによって,このような研究の手法を理解し,各自が興味を持つ言語の文献について研究を進める際に遭遇するであろう困難や発見の喜びをついて知り,研究に対する刺激と指針が得られるようにするのがこの講義の目的である.危機に瀕した言語ではなく既に死んだ言語についての研究一般についての理解を深めることも狙いである.

[授業計画と内容]1.文献言語学とは?京都大学言語学教室の文献言語学の伝統と手法について2.イラン系の言語概観3.偽物との対決4.中央アジアの言語と中国語との関係   漢字音を表記した資料と漢字音によって表記された資料5.文献研究と絵画の研究:マニ教絵画の発見と内容解明6.世俗文書の解読とそれから知られる歴史や文化7.金石文研究の特殊性8.二言語併用資料の扱い

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]授業への出席(20点)と討論などへの積極的な参加(20点),レポート(60点)によって成績を評価する.

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西南アジア史学(特殊講義) (2)

[教科書]使用しない毎回資料をプリントして配布する.

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]本講義で扱う言語や文献は特殊なので,シルクロードの歴史に関する書籍を読むなどして,この地域の歴史・文化・宗教・地理について一般的な知識があると,講義の内容が理解しやすくなる.

(その他(オフィスアワー等))受講者は,何らかの言語の文献について研究する目的をもって受講することが望ましい. 学習上の相談は随時受け付けますが,事前に連絡して下さい.

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系62

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(特殊講義) West Asian History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)教授 文学研究科 吉田 豊

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 火5

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 文献言語学と歴史言語学・歴史学:イラン語文献言語学の諸問題 II

[授業の概要・目的]この講義では,言語の歴史を研究する方法としての「文献言語学」について,主に中世イラン語の文献を資料にして講義する.中世イラン語とはイスラム化以前のイラン及び中央アジアで話されていた言語であり,現在は死語となり文献資料からしかその実態を知り得ない.文献資料を読み解き過去の言語の姿や言語接触のありようを解明する手法について実例を紹介しながら解説する.この地域はシルクロードとも呼ばれ,歴史学,とりわけ文化史の観点からも興味深い地域であり,文献資料から解明される政治史や文化史についても触れる. 

[到達目標]未解読の文献が解読され,そこから言語や歴史を解明されてきた実例を親しく見ることによって,このような研究の手法を理解し,各自が興味を持つ言語の文献について研究を進める際に遭遇するであろう困難や発見の喜びをついて知り,研究に対する刺激と指針が得られるようにするのがこの講義の目的である.危機に瀕した言語ではなく既に死んだ言語についての研究一般についての理解を深めることも狙いである.

[授業計画と内容]中世イラン語の文献(中世ペルシア語,パルティア語,バクトリア語,コレズム語,ソグド語,コータン語)を資料にして,比較的最近の研究成果を取り入れながら,以下のようなテーマで講義を進める.ただし扱う文献やテーマは,受講者の背景知識や興味に応じて講義担当者が適宜決めていく.

1.文献言語学とは?京都大学言語学教室の文献言語学の伝統と手法について2.中世イラン語という言語について:言語と残された資料の概観3.文献言語学と言語接触:ソグド語と古代チュルク語の言語接触の特殊性について4.文字体系の移植と書体の変化5.中央アジアの言語とインド語との関係6.シルクロード出土文献の原典の比定と言語研究7.一般言語学の成果と文献言語研究8.二言語併用資料の扱い

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]授業への出席(20点)と討論などへの積極的な参加(20点),レポート(60点)によって成績を評価する.

[教科書]授業中に指示する毎回資料をプリントして配布する.

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西南アジア史学(特殊講義) (2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]本講義で扱う言語や文献は特殊なので,シルクロードの歴史に関する書籍を読むなどして,この地域の歴史・文化・宗教・地理について一般的な知識があると,講義の内容が理解しやすくなる. 

(その他(オフィスアワー等))受講者は,何らかの言語の文献について研究する目的をもって受講することが望ましい. 学習上の相談は随時受け付けますが,事前に連絡して下さい.

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系63

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(特殊講義)West Asian History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)イスラーム地域研究センター研究員           仁子 寿晴

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 イスラーム神学史研究

[授業の概要・目的]《授業全体のテーマ》本講義では、西暦9世紀から11世紀までのバスラ派古典期カラーム(イスラーム神学)の思想史的内容を再検討する。

《意義》ここでバスラ派古典期カラームと言うのは、ムウタズィラ派バスラ学団とその思想を批判的に継承するアシュアリー学団の思想内容を指す。バスラ派古典期カラーム(特にアシュアリー学団)は、カラーム学全体のなかで主流を占めたにも関わらず、いまだ思想史的な位置づけ、思想内容は不明確なままである。これゆえに後代のさまざまな思想潮流も正確に把握せられていない。本講義では、Richard Frankの諸論文を読んで検討することで、バスラ派古典期カラームの再評価、並びにイスラーム思想史の再構築を図りたい。

[到達目標]・イスラーム思想の基礎知識を学ぶ。 ・アッバース朝期に文法学・カラーム・哲学・タサウウフ(イスラーム神秘主義)がいかに連関したかを知る。 ・カラーム諸派の思想の違いを理解する。 ・イスラーム思想史が従来にいかに構築されたのか、それがいかなる視点から構築されたのかを理解する。 ・イスラーム思想を観る視点を自分なりに検証する能力を養う。

[授業計画と内容]基本的にRichard Frankの論文を読み、それを検討することで授業を進める。 事前に英語原文と和訳を配布する。どちらを使用しても構わない。

1. バスラ派古典期カラームとは何か 2. バスラ派古典期カラームの影響圏 3-5. ``The Science of kalam''読解・検討(学としてカラームについて) 6-7. ``Two Islamic views of human agency''読解・検討(行為主体論について) 8-9. ``Can God do what is wrong?''読解・検討(行為主体としての神について) 10-12. ``Attribute, attribution, and being: three Islamic views'' 読解・検討(カラームの言語哲学・言語分析について) 13-15. ``Knowledge and taqlid: the foundations of religious belief in classical Ash`arism''読解・検討(カラームが念頭に置く「信仰」について)

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西南アジア史学(特殊講義)(2)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]レポートおよび個別報告については到達目標の達成度に基づき評価する。

[教科書]使用テクストは次の論文集、Richard M. Frank, Classical Islamic Theology: The Ash`arites (Texts and Studies on the Development and History of Kalam, Vol.III), Ashgate Publishing Company: Aldershot & Burlington, 2008の中から選んだ。内容が高度なので和訳を附して配布する。イスラーム思想の基礎知識は逐次説明するので、既習の必要なし。本来であればアラビア語原文を参照したいが、授業参加者を限定することになるので、それはしない。したがってアラビア語を学んでいる必要はない。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する業中に紹介する。

[授業外学習(予習・復習)等]前に英文テクストと和訳を配布するので、授業に備えて読んでおくこと。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系64

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(特殊講義) West Asian History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)教授 人文科学研究所 稲葉 穣

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 水4

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 初期イスラーム時代における文化接触と文化融合の研究

[授業の概要・目的]7世紀におけるイスラームの出現はユーラシア大陸に巨大なインパクトを与えたが、そのことは、イスラーム以前の文化が完全に洗い流されてしまうことを意味しはしなかった。文化的断絶と継続の様相を、イスラームと仏教を題材に考察し、文化の断絶と継続のあり方を考察する。

[到達目標]現代の、特に近年におけるイスラーム世界の混乱と、ISその他の活動とは、イスラームにふたたび、破壊者、従来の信仰の抹殺者のイメージを付与している。しかし当然のことながら、イスラームが各地において接触し、その要素を取り入れ、逆に存続させた文化も多くある。本授業では、仏教的な考えやモノがどのようにしてイスラームの中で解釈され、イスラーム的世界観のうちに位置づけられていったのかを理解し、「文化」のダイナミズムや多面性についての考察を深める。

[授業計画と内容]第1回 授業の狙いの説明第2~4回 イスラーム世界における仏教のレガシー第5~12回 ブッダとボサツとイスラームの関係(P. Crone, Buddhism as Ancient Iranian Paganismを題材に)第13~14回 後代における仏教とイスラームの接触第15回 まとめ

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点の評価(50%)と期末レポート(50%)で評価する。講義内容に関する文献を授業中に会読し、その内容を平常点として加味する。期末レポートについては到達目標の達成度に応じて採点する。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業中に別途指示する

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系65

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(特殊講義)West Asian History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)准教授 人文科学研究所 中西 竜也

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 水4

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 中国ムスリムとイスラーム法

[授業の概要・目的]中国ムスリム(漢語を話すムスリム)は、中国社会におけるマイノリティとして、いかに存続してきたのか?非イスラーム的な環境の中で、いかにしてイスラーム信仰を維持してきたのか?とくに、中国的現実と矛盾するところのあったイスラーム法を、どのような形で遵奉してきたのか。本講義ではこの問題に焦点をあて、清代の中国ムスリムによるイスラーム法解釈の具体相を検討する。また、そこに18・19世紀の西・南アジアにおけるイスラーム改革の潮流がどのような影響を及ぼしていたかについても考察する。以上により、マイノリティとマジョリティの共生や異文化間対話について考える糸口をつかみたい。

[到達目標]イスラーム文化と中国文化の相違、中国ムスリムによるその調停の歴史的過程を理解する。それにより、マイノリティとマジョリティの共生や異文化間対話の問題について見識を養う。

[授業計画と内容]第1回 導入第2-3回 イスラーム法概説第4-6回 中国ムスリム社会の成立と展開第7-8回 17-18世紀中国ムスリムとイスラーム法第9-10回 18-19世紀西・南アジアのイスラーム改革主義第11-15回 19-20世紀雲南の中国ムスリムによるイスラーム法解釈

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]レポートにより評価する。

[教科書]授業中に資料を配布する。

[参考書等] (参考書)堀井聡江 『イスラーム法通史』(山川出版社)ISBN:4-634-64930-6中国ムスリム研究会 『中国のムスリムを知るための60章』(明石書店)ISBN:978-4-7503-3645-9中西竜也 『中華と対話するイスラーム――17-19世紀中国ムスリムの思想的営為』(京都大学学術出版会)ISBN:978-4-87698-273-8

[授業外学習(予習・復習)等]授業中に適宜指示する。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系66

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(特殊講義) West Asian History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)准教授 東南アジア地域研究研究所 帯谷 知可

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 水2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 現代中央アジアにおける歴史の見直しの諸相

[授業の概要・目的]この授業では、旧ソ連中央アジア、特にウズベキスタンを対象として、ソ連時代のペレストロイカによる自由化、さらに独立とソ連解体を契機として進行した、歴史の見直しの諸相を検討する。それを通じて、現代中央アジア理解を深めるとともに、多様な歴史叙述のあり方についての認識を深めることをねらいとする。

[到達目標]中央アジアの近現代(帝政ロシア支配期~ソ連期~ソ連解体・独立から現代まで)の歴史の流れと、ソ連時代から現代に至るまでの中央アジアにおける民族観・歴史観および歴史記述の特徴を理解する。

[授業計画と内容]以下の予定に従って、講義を行う。

*旧ソ連中央アジアという地域の概要(第1-2週)*民族史の記述 (第3-4週)*ペレストロイカと歴史の見直し(第5-7週) *独立後の新しいナショナリズムと歴史研究(第8-9週)*評価の逆転(ティムール、ジャディード運動、バスマチ運動)(第10-12週)*新しい正史(第13-14週)*まとめ、フィードバック(第15週)

なお、参加者の関心次第で、現代ウズベク語またはロシア語の資料を読むことも視野に入れる。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]出席点30%、期末のレポート70%の割合で評価を行う。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)宇山智彦(編著) 『中央アジアを知るための60章』(明石書店)ISBN:978-4-7503-3137-9(中央ア

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西南アジア史学(特殊講義) (2)

ジア研究の入門書)小松久男 『革命の中央アジア』(東京大学出版会)ISBN:4-13-025027-2(ロシア革命期の中央アジアに関する必読文献)宇山智彦 『「カザフ民族史再考―歴史記述の問題によせて」『地域研究論集』Vol. 2, No. 1 (1999)』(国立民族学博物館地域研究企画交流センター)(ソ連中央アジアの歴史記述の基本理念を論じた論文)帯谷知可 『「英雄の復活―現代ウズベキスタン・ナショナリズムのなかのティムール」酒井啓子・臼杵陽編『イスラーム地域の国家とナショナリズム』』(東京大学出版会)ISBN:4-13-034185-5(ソ連解体後の中央アジアナショナリズムと歴史の見直しを論じた論文)

[授業外学習(予習・復習)等]授業期間中に、各回の講義内容を復習するとともに、参考書等としてあげている文献を読み、より深い理解と考察に結びつけてほしい。

(その他(オフィスアワー等))授業でも紹介しますが、中央アジア近現代史に関する文献をできる限り多く読んでください。連絡の必要がある場合はこちらへ obiya[AT]cias.kyoto-u.ac.jp ([AT]を@に替えてください)

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系67

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(特殊講義) West Asian History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)龍谷大学文学部 准教授 近藤 真美

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 月2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 マムルーク朝期のカーディーに関する研究

[授業の概要・目的] カーディーは,イスラーム法を社会に適用していくのに重要な役割を果たした。本講義では,マムルーク朝期のシリアのカーディーを取り上げて講述し,史料を適宜講読しながら,どのような人物がカーディーとなったのか,カーディーとしての職務がどのように行われたのか,またカーディーとなった人物が同職以外にどのような職業で収入を得ていたのかについて理解することを目指す。

[到達目標]① マムルーク朝期のカーディーにかかわる史料を扱うことができるようになる。② 彼らのをあるべき姿と実際のありようについて理解する。

[授業計画と内容] 1. 導入(第1回) 2. 史資料の概要(第2回) 3. カーディーとなった人物の分析(第3回~第5回) 4. カーディーとしての職務(第6回~第10回) 5. その他の職務(第11回~第14回) 6. まとめ,フィードバック(第15回) 以上の内容について,講義形式で授業を進め,適宜,関連史料の講読を行う。また,史料の内容についての要約などを課題として課すこともある。

[履修要件]関連史資料の講読を行うことから,授業の履修によるか自習であるかは問わないが,アラビア語の基礎文法を習得していることが望ましい(必須ではない)。

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点(授業時における質疑応答,史料の講読,課題の内容)50%,及びレポート50%によって評価する。

[教科書]使用しない必要に応じて,授業時にプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]事前に指示した場合は,史料の講読を予習して授業に参加すること。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系68

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(特殊講義) West Asian History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)東京大学 東洋文化研究所 教授 桝屋 友子

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期集中 曜時限集中講義

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 イスラーム美術史概説

[授業の概要・目的]西暦7世紀に創唱された一神教イスラームに即して既存の美術を応用して生み出された初期の美術から、その後イスラームを主要な宗教とする地域において時代や地域によって独自に発展していった美術を概観し、イスラーム美術としての普遍的な点とそれぞれに見られる独特な点を意識しながら、宗教美術および世俗美術の双方を学んでいく。

[到達目標]イスラーム美術作品を学ぶことで、それぞれの時代や地域における造形芸術の発展や地域間交流の様相を理解し、政治史、経済史、思想史、文学史等他の史学分野の研究とも結びつけて、幅広い視野を獲得する。

[授業計画と内容]1. イスラーム美術基本知識(第1回) 2. イスラーム美術の創造(第2回) 3. 個別時代・地域のイスラーム美術研究(第3~14回) 4. まとめ(第15回)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点(議論への積極的な参加などクラスに対する貢献度)とレポートにより評価を行う。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(関連URL)http://archnet.org(イスラーム建築についての基本的情報サイト)

[授業外学習(予習・復習)等]必要に応じて適宜授業中に指示する。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系69

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(特殊講義) West Asian History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)イスラーム地域研究センター客員准教授         今松 泰

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 金2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 オスマン朝における「知」

[授業の概要・目的]オスマン朝(1299-1922)における「知」の問題を扱う。ウラマーによって担われたイスラーム諸学の「知」、スーフィーあるいはタリーカが担った「知」以外に、実務官僚出身者などによって代表される「知」のあり方を考察する。

[到達目標]・学生がオスマン朝史における「知」の問題を理解できるようにする。・オスマン朝期の「知」の問題を考える際に必要となる史資料の知識を身につける

[授業計画と内容]1   オスマン朝期の「知」:導入2   さまざまな階層について3-7  オスマン朝期の「学問分類」8-9  ウラマーの知:イルミエ制度、マドラサの学問10-11 スーフィーの知12-13 実務官僚の知(マドラサとタリーカの外)14-15 「知」の伝授と継承

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]レポート

[教科書]プリントを適宜配布する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]自らの関心に従って授業で紹介した参考文献を読むことが望ましい。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系70

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(演習I) West Asian History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)教授 文学研究科 井谷 鋼造

配当学年 3回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 火2

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 西南アジア史に関する英文文献講読

[授業の概要・目的]学部学生に対する演習として、下記の英語文献を講読しながら、西南アジア史とイスラームに関する基礎知識の習得を目的とする。西南アジア史の分野では、アラビア語、ペルシア語、トルコ語などの語学の習得と並んで、イスラームの歴史と文化についての基礎知識を、日本語や英語等の外国語文献を基にして幅広く習得することが必須であり、この授業はそのために開講されている。単に文献を読み解くだけでなく、最近の研究動向や過去の研究史についても解説し、本格的な研究に取り組もうとする意欲を促進することを目標とする。

[到達目標]この授業の受講者は、西アジアや中央アジアを主要な活動の舞台とする、イスラームの歴史と文化についての確実な基礎知識を身につけることが出来る。また授業中におこなわれる説明や参加者間の討議を通じて、歴史的なものの見方や基本的な研究態度を身につける手がかりも得られる。

[授業計画と内容]I.P.Petrushevsky,Islam in Iran,SUNY Press,1985.「イランのイスラーム」と題された書物であるが、元来はソ連時代の1966年にレニングラード大学での講義録として出版されたロシア語の作品を英訳したものである。英語の訳文はロシア語原文から大きく逸脱することなく、概ね正確であり、この文献を精読することにより、西南アジア地域の歴史において大きな影響を有するイスラームの歴史や文化やその研究状況についての基礎知識を習得する。今年度は第10章「穏健シーア派」から講読を開始する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]参加者の出席状況と講読担当の内容によって評価する。

[教科書]I.P.Petrushevsky 『Islam in Iran』(SUNY Press,1985.)授業で必要なテクストは、プリントして配布する。

[参考書等] (参考書)必要な資料は適宜コピーして配布する。

[授業外学習(予習・復習)等]授業は毎回講読の担当者を決めて進める。各回の講読担当者は必ず出席し、充分な予習をした上で、担当部分をきちんと日本語訳すること。その他の参加者も必ず予習をしておくこと。

(その他(オフィスアワー等))特になし。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系71

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(演習II) West Asian History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)教授 文学研究科 井谷 鋼造

配当学年 3回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 月4

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 ペルシア語古典史料研究

[授業の概要・目的]モンゴル帝国支配時代(1280年頃)にルーム(アナトリア)で書かれたペルシア語史料である、イブン・ビービーの作品を写本の写真版と校訂テクストを基にして精読・研究し、文献研究の手法に基づく歴史研究を行なう。本文は順番に全て読むことにしており、途中で省略する箇所はない。歴史資料の具体的な文体、内容、それが書かれた状況を、この史料を徹底して精読することにより理解させることを授業の目的としている。

[到達目標]この授業に参加して、この授業で扱っている史料を読みこなすことが出来るようになれば、研究者として基本的な知識や態度が身についていると判断することが出来る。授業の参加者全てがこの要件を満たすことが出来ないにしても、それに近づく努力目標としての授業であるという意味がある。

[授業計画と内容]Ibn Bîbî, al-Awâmir al-`Alâ'îya fî al-Umûr al-`Alâ'îya, Ankara, 1956.ルーム・セルジュク朝の宮廷で書かれた本書は、13世紀を中心としたアナトリアの歴史を研究するための最も重要な史料である。モンゴル支配時代の西アジアの歴史を正確に把握するためにも必ず参照しなければならない文献である。トルコ共和国イスタンブル市内の図書館に所蔵される、現存唯一の写本の写真版が50年以上前に出版されており、冒頭の約3分の1については校訂テクストが刊行されているので、これに基づいて文献講読と解説を行なう。この作品には韻文も多く、美文解読の能力が求められる。

[履修要件]近世ペルシア語文法の基礎を習得していること。アラビア語についても基礎知識があることが望ましい。

[成績評価の方法・観点及び達成度]参加者の出席状況と講読担当の内容によって評価する。

[教科書]Ibn Bîbî 『al-Awâmir al-`Alâ'îya fî al-Umûr al-`Alâ'îya』(Ankara, 1956.)授業で使用するテクストはプリントして配布する。

[参考書等] (参考書)特になし。

[授業外学習(予習・復習)等]毎回の授業では担当者を決めて行なう。各回の担当者は充分な予習を行い、担当部分の日本語訳・訳注を作成すること。これなくしては授業が進められないので、授業の参加者は必ず予習をしておくこと。

(その他(オフィスアワー等))特になし。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系72

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(演習II) West Asian History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)准教授 文学研究科 久保 一之

配当学年 3回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 月3

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 チャガタイ・トルコ語文献入門

[授業の概要・目的]チャガタイ・トルコ語はティムール朝後期に確立された中央アジアの古典トルコ語であり、トルコ民族史を研究する上で、非常に重要な言語である。この言語の基礎を身につけ、著名な作品を講読することで、トルコ語文献やトルコ語語彙への対応をよくすることが目的である。

[到達目標]標準的な辞書・文法書を用いて対応できる範囲で、アラビア文字で表記されたチャガタイ・トルコ語文献を読みこなせるようになる。チャガタイ・トルコ語をはじめ、アラビア文字表記トルコ諸語のローマ字転写に馴染を深めることができる。ペルシア語・アラビア語文献に見られるトルコ語語彙への対応能力が向上する。

[授業計画と内容]前期は、現代トルコ語との違いに注意しながら、文法を解説する。後期(もしくは前期の終盤)からは以下の講読を行う。翻訳やキリル文字転写テキストも適宜参照する。(1)参考図書にあるローマ字転写テキスト(バーブルやナヴァーイーの作品等)(2)アラビア文字で表記された著名文人の作品(ナヴァーイー、バーブル、ムハンマド・サーリフ、アブルガーズィー等の作品)なお、余裕があれば、オスマン・トルコ語文献との比較も行う予定である。

[履修要件]現代トルコ語の基礎的な知識を持ち合わせていること。

[成績評価の方法・観点及び達成度]出席状況(50点)と平常点(50点)による。平常点は予習状況と達成度による。

[教科書]授業の際にプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)J. Eckmann 『Chagatay Manual』(Indiana University, Bloomington)A. J. E. Bodrogligeti 『A Grammar of Chagatay』(LINCOM GmbH, Muenchen)

[授業外学習(予習・復習)等]文法を解説している間は予習の必要はない。講読の段階に入ったら、該当する文法事項を確認しながら予習すること。

(その他(オフィスアワー等))特になし。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系73

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(演習II) West Asian History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)京都女子大学 文学部 教授 谷口 淳一

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 水2

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 アラビア語古典史料演習

[授業の概要・目的]本演習ではアラビア語史料の読解をおこなう。そのうえで、固有名詞や用語、引用の典拠についても調査し、テキストの記述内容を深く理解することを目指す。

[到達目標]アラビア語の古典を読解し、内容を理解する能力を身につける。アラビア語(フスハー)文法に即して文意を理解するだけでなく、古典特有の文体や表現を理解する。また、固有名詞や用語、引用などを調査し、その情報を活かしてテキストをさらに深く読み込む能力を習得する。

[授業計画と内容]マムルーク朝時代のシャーフィイー派法学者 Badr al-Din Muhammad Ibn Jama`a (1241-1333)が著した教育論 Tadhkirat al-sami` wa-al-mutakallim fi adab al-`alim wa-al-muta`allim(『学者と学生の作法について聞く者と語る者の覚え書き』)を読解する。初回は必要に応じてテキストについて解説し、可能であればテキスト講読を始める。第2回以降は順次講読を進める。授業では、指名された者がテキストの指定箇所を音読し日本語に訳す。

[履修要件]アラビア語(フスハー)文法を習得していること。

[成績評価の方法・観点及び達成度]成績評価の方法:平常点で評価する。評価の基準:アラビア語文を適切に音読し文法に則して解釈できるか。テキスト中の固有名詞や用語、引用の典拠についても調査し、テキストの記述内容を深く理解しているか。

[教科書]テキストは配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]予習:毎回の授業で講読する部分を前もって読み、固有名詞や用語、引用の典拠についても調査する。そのうえで、記述内容を把握するよう努める。復習:予習時の理解を授業後の理解と照らし合わせ、誤解していた部分があれば、その理由を考えて対処する。また、授業で解決できなかった問題点があれば、さらに調査、考察を重ねる。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系74

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(演習II) West Asian History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)京都女子大学 文学部 教授 谷口 淳一

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 水2

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 アラビア語古典史料演習

[授業の概要・目的]前期に引き続き、本演習ではアラビア語史料の読解をおこなう。そのうえで、固有名詞や用語、引用の典拠についても調査し、テキストの記述内容を深く理解することを目指す。

[到達目標]アラビア語の古典を読解し、内容を理解する能力を身につける。アラビア語(フスハー)文法に即して文意を理解するだけでなく、古典特有の文体や表現を理解する。また、固有名詞や用語、引用などを調査し、その情報を活かしてテキストをさらに深く読み込む能力を習得する。

[授業計画と内容]前期に引き続き、マムルーク朝時代のシャーフィイー派法学者 Badr al-Din Muhammad Ibn Jama`a (1241-1333)が著した教育論 Tadhkirat al-sami` wa-al-mutakallim fi adab al-`alim wa-al-muta`allim(『学者と学生の作法について聞く者と語る者の覚え書き』)を読解する。第1回の授業では、必要に応じて前期の内容について再確認をおこなったうえで、テキストを読解する。第2回以降は、順次読み進める。

[履修要件]アラビア語(フスハー)文法を習得していること。前期から続けて受講することが望ましい。

[成績評価の方法・観点及び達成度]成績評価の方法:平常点で評価する。評価の基準:アラビア語文を適切に音読し文法に則して解釈できるか。テキスト中の固有名詞や用語、引用の典拠についても調査し、テキストの記述内容を深く理解しているか。

[教科書]テキストは配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]予習:毎回の授業で講読する部分を前もって読み、固有名詞や用語、引用の典拠についても調査する。そのうえで、記述内容を把握するよう努める。復習:予習時の理解を授業後の理解と照らし合わせ、誤解していた部分があれば、その理由を考えて対処する。また、授業で解決できなかった問題点があれば、さらに調査、考察を重ねる。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系75

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(講読) West Asian History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)教授 文学研究科 井谷 鋼造

配当学年 3回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 金3

授業形態 講読

使用言語 日本語

題目 現代トルコ語文法・講読

[授業の概要・目的]現代トルコ語文法の基礎を学び、その後現代トルコ語、アラビア文字表記のトルコ語文献の講読をおこなう。現代トルコ語は、現在のトルコ共和国の状況を知るためだけでなく、広く西アジア史、トルコ民族史、イスラーム史を研究する上でも有益な言語である。西南アジア史に関する重要な史料が現代トルコ語訳されている場合も少なくない。これらを活用し、さらにオスマーン朝時代の歴史資料にアクセスするためにもこの授業が開講されている。

[到達目標]現代トルコ語の基礎的な文法事項を確実に習得し、それらの知識を活用してトルコ語の文献を読みこなせるようになることが到達目標である。

[授業計画と内容]トルコ語は、西暦8世紀以降現代までの文献言語としての長い歴史を有し、ウイグル語やウズベク語などユーラシアの広範囲で使用されるテュルク系諸語中の代表的で、最も話者数の多い言語である。この授業では単に現代トルコ語の文法を学ぶだけでなく、歴史資料としてのオスマーン・トルコ語の文献を読解できる能力を身につけられるような講読をおこなう。オスマーン朝時代の歴史資料を扱う場合には、アラビア文字表記のトルコ語の知識が必要になるので、アラビア文字、ペルシア語、アラビア語の基礎知識があることが望ましい。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]参加者の出席状況と講読担当の内容をもとに評価する。

[教科書]林徹 『トルコ語文法ハンドブック』(白水社)

[参考書等] (参考書)特になし。

[授業外学習(予習・復習)等]文法事項の説明をしている間、予習は特に必要ではないが、授業後の復習は必ず行なうこと。語学の習得には時間をかけて積み重ねていく以外に有効な方法はない。止むを得ない事情で授業に参加できなかった場合は、その回に進んだ箇所を各自で自習しておくこと。テクストの講読に入ってからは、必ず予習を行なうこと。

(その他(オフィスアワー等))特になし。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系76

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(講読) West Asian History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)准教授 文学研究科 久保 一之

配当学年 3回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 金4

授業形態 講読

使用言語 日本語

題目 ペルシア語講読

[授業の概要・目的]現代ペルシア語文法を終えた者を対象に、中・上級のペルシア語講読能力をやしなう。現代ペルシア語だけでなく、様々な時代の近世ペルシア語テキストを取り上げ、時代による語彙・文体の違いを実感することも、重要な目的である。

[到達目標]基礎的な文法や語彙に関する知識が確かなものとなる。最初期の近世ペルシア語から現代ペルシア語に至る文体・文法の変遷を実感をもって知ることができる。現代イランや歴史的なイラン世界の様々な事柄に馴染を深めることができる。

[授業計画と内容]前期は以下のように現代ペルシア語のテキストを講読する。(1)文法の復習をかねた初級現代ペルシア語講読(2)新聞・雑誌等の中・上級現代ペルシア語講読後期は以下のように近世ペルシア語(古典ペルシア語)文献を選読する。(1)最初期の近世ペルシア語文献(2)モンゴル時代の代表的歴史書(3)美文体化の進んだティムール朝・サファヴィー朝期の文献(4)ガージャール朝期(近代)の文献なお、適当な時期に「ペルシア韻文入門」を盛り込む予定である。

[履修要件]現代ペルシア語文法の学習を終えていること。

[成績評価の方法・観点及び達成度]出席状況(50点)と平常点(50点)による。平常点は予習状況と達成度による。

[教科書]授業の際にプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)A.K.S. Lambton 『Persian Grammar』(Cambridge University Press)黒柳恒男 『ペルシア語四週間』(大学書林)

[授業外学習(予習・復習)等]まずは文法の復習を心がけて予習すること。古典文を読む際には、専門的な辞書を参照する余裕が欲しい。ただし、受講生各人のペルシア語習得レベルによる。

(その他(オフィスアワー等))特になし。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系77

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(講読) West Asian History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)教授 アジア・アフリカ地域研究研究科 東長 靖

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 月5

授業形態 講読

使用言語 日本語

題目 アラビア語講読

[授業の概要・目的]スーフィズム・タリーカ・聖者信仰を研究する際には、さまざまなジャンルの資料が必要となる。本講義では、これらの資料の代表的なものを順次取り上げ、講読していく。

[到達目標]アラビア語の文献を読みこなす力を身につけることを目標とする。同時に、文献を読む際に必要な工具書・参考書の使い方も身につける。

[授業計画と内容]上記の研究のためには、理論書、列伝・徳行伝、参詣書、年代記、系譜書、用語集など、さまざまなスタイルの資料を扱えるようになる必要がある。本講義では、これらの資料を丹念に読み込む訓練を行う。 これまでに本講義で取り上げてきた書目は以下の通り。 クシャイリー「スーフィー派の言表とその意味の書」(2010):用語集 ナブハーニー『聖者の奇蹟集成』より「アブー・アッバース・アフマド・ティジャーニー」(2010):列伝 カーシャーニー『スーフィー用語集』(2011):用語集 ナーブルスィー『シリア・エジプト・ヒジャーズ地方の旅における本義と転義』(2011):地理書 ムハンマド・アフマド・クルディー『幽玄の熟知の扱いについての心の照射の書』(2012):理論書(修行論) ガザーリー『宗教諸学の再興』(2013):理論書(代表的なスーフィズム理論書) アブドゥルカーヒル・スフラワルディー『修行者たちの作法』(2013):理論書(スフラワルディー教団の修行規則を書いたもの。神学との整合性を中心に。) ズィリクリー『人名録』およびカッハーラ『著述家辞典』ほか(2014):人名辞典 タシュキョプリュザーデ『赤いアネモネ』(2015):ウラマー・スーフィー列伝 ボスネヴィー『叡智の台座注釈』(2015):写本 サヌースィー『40のタリーカを支える泉』(2016):修行法イブン・アラビー『欲望の解釈者』(2016):アラブ詩1回目の講義において、いくつかの候補を挙げ、何を選んで読むかを相談して決める。

[履修要件]初級アラビア語を修得していること。

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点によって評価する。

[教科書]授業中に指示するテキストは当方で用意し、教室で配布する。

西南アジア史学(講読) (2)へ続く↓↓↓

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西南アジア史学(講読) (2)

[参考書等] (参考書)東長靖 『イスラームとスーフィズム』(名古屋大学出版会)ISBN:978-4-8158-0721-4ティエリー・ザルコンヌ 『スーフィー-イスラームの神秘主義者たち』(創元社)ISBN:978-4-422-21212-8(豊富な図版が特徴。東長靖監修。)東長靖・今松泰 『イスラーム神秘思想の輝き-愛と知の探求』(山川出版社)ISBN:978-4-634-47475-8(前半はスーフィズム概説、後半はオスマン朝スーフィズム・タリーカ史。)山内昌之・大塚和夫編 『イスラームを学ぶ人のために』(世界思想社)( (I-4 東長靖「スーフィーと教団」参照。絶版なので、図書館で借りて下さい。))その他、教室で指示する。

[授業外学習(予習・復習)等]アラビア語の原典講読なので、入念な予習が必要である。辞書・参考図書を十分に活用すること。

(その他(オフィスアワー等))講義前には、十分な準備が必要である。資料中に出てくるクルアーン、ハディースの引用などは、必ず出典を確認してくること。また、詩が出てくる場合も、韻律を調べること。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系78

授業科目名 <英訳>

西南アジア史学(講読) West Asian History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西南アジア史学(確認用)教授 アジア・アフリカ地域研究研究科 東長 靖

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 月5

授業形態 講読

使用言語 日本語

題目 アラビア語講読

[授業の概要・目的]スーフィズム・タリーカ・聖者信仰を研究する際には、さまざまなジャンルの資料が必要となる。本講義では、これらの資料の代表的なものを順次取り上げ、講読していく。

[到達目標]アラビア語の文献を読みこなす力を身につけることを目標とする。同時に、文献を読む際に必要な工具書・参考書の使い方も身につける。

[授業計画と内容]上記の研究のためには、理論書、列伝・徳行伝、参詣書、年代記、系譜書、用語集など、さまざまなスタイルの資料を扱えるようになる必要がある。本講義では、これらの資料を丹念に読み込む訓練を行う。これまでに本講義で取り上げてきた書目は以下の通り。クシャイリー「スーフィー派の言表とその意味の書」(2010):用語集ナブハーニー『聖者の奇蹟集成』より「アブー・アッバース・アフマド・ティジャーニー」(2010):列伝カーシャーニー『スーフィー用語集』(2011):用語集ナーブルスィー『シリア・エジプト・ヒジャーズ地方の旅における本義と転義』(2011):地理書ムハンマド・アフマド・クルディー『幽玄の熟知の扱いについての心の照射の書』(2012):理論書(修行論)ガザーリー『宗教諸学の再興』(2013):理論書(代表的なスーフィズム理論書)アブドゥルカーヒル・スフラワルディー『修行者たちの作法』(2013):理論書(スフラワルディー教団の修行規則を書いたもの。神学との整合性を中心に。)ズィリクリー『人名録』およびカッハーラ『著述家辞典』ほか(2014):人名辞典タシュキョプリュザーデ『赤いアネモネ』(2015):ウラマー・スーフィー列伝ボスネヴィー『叡智の台座注釈』(2015):写本 サヌースィー『40のタリーカを支える泉』(2016):修行法イブン・アラビー『欲望の解釈者』(2016):アラブ詩1回目の講義において、いくつかの候補を挙げ、何を選んで読むかを相談して決める。

[履修要件]初級アラビア語を修得していること。

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点によって評価する。

[教科書]授業中に指示する

西南アジア史学(講読) (2)へ続く↓↓↓

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西南アジア史学(講読) (2)

[参考書等] (参考書)東長靖 『イスラームとスーフィズム』(名古屋大学出版会)ISBN:978-4-8158-0721-4ティエリー・ザルコンヌ 『スーフィー-イスラームの神秘主義者たち』(創元社)ISBN:978-4-422-21212-8(豊富な図版が特徴。東長靖監修。)東長靖・今松泰 『イスラーム神秘思想の輝き-愛と知の探求』(山川出版社)ISBN:978-4-634-47475-8(前半はスーフィズム概説、後半はオスマン朝スーフィズム・タリーカ史。)山内昌之・大塚和夫編 『イスラームを学ぶ人のために』(世界思想社)((I-4 東長靖「スーフィーと教団」参照。絶版なので、図書館で借りて下さい。))その他、教室で指示する。

[授業外学習(予習・復習)等]アラビア語の原典講読なので、入念な予習が必要である。辞書・参考図書を十分に活用すること。

(その他(オフィスアワー等))講義前には、十分な準備が必要である。資料中に出てくるクルアーン、ハディースの引用などは、必ず出典を確認してくること。また、詩が出てくる場合も、韻律を調べること。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系79

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)教授 文学研究科 小山 哲

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 木1

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 もう1つの宗教改革――近世ポーランド・リトアニア共和国における宗教と社会(1)

[授業の概要・目的] この講義では、近世前半(16世紀から17世紀中葉にかけての時期)のポーランド・リトアニアへの宗教改革の波及と、多宗派共存体制の形成から変質にいたる経緯を、多角的に考察することを目的とする。  近世のポーランド・リトアニア共和国は、ラテン・キリスト教圏の東の辺境に位置し、西方と東方のキリスト教文化が出会う場であると同時に、イスラーム圏と接するキリスト教世界の境界地域でもあった。この国はまた、貴族身分の成員が国王を選挙で選び、議会を中心に国政を運営する貴族共和制を確立したことで知られる。  貴族共和制の制度的枠組みが確立した16世紀は、ポーランド・リトアニアに複数のプロテスタントの宗派が定着し、多様な宗派が共存する体制が構築される時代でもあった。この講義では、宗教改革のポーランド・リトアニアへの波及の経緯と、複数の宗派が共存することを保障するワルシャワ連盟協約が成立した過程を概観する。そのうえで、宗派的マイノリティの活動の具体例としてポーランド兄弟団をとりあげ、その成立の経緯を解説する。 以上の講義をとおして、近世のポーランド・リトアニア社会における多宗派化と、その歴史的な特質についての理解を深めることを目指す。

[到達目標] この講義では、ヨーロッパ東部への宗教改革の広がりと多宗派共存の歴史的な意義を、ポーランド・リトアニア共和国における具体的な事例をとおして理解することを目標とする。この地域における近世の宗教社会史的な変動とその歴史的な帰結について知ることは、ヨーロッパの歴史と文化にかんする全般的な理解を深めることにつながるであろう。

[授業計画と内容](1)ポーランド・リトアニア共和国とは――舞台の紹介 (2)ポーランドへの宗教改革の波及(1) (3)ポーランドへの宗教改革の波及(2) (4)ポーランドへの宗教改革の波及(3) (5)ワルシャワ連盟協約の成立(1) (6)ワルシャワ連盟協約の成立(2) (7)ワルシャワ連盟協約の成立(3) (8)複数宗派共存の実態(1) (9)複数宗派共存の実態(2) (10)複数宗派共存の実態(3) (11)反三位一体派の系譜(1) (12)反三位一体派の系譜(2)

西洋史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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西洋史学(特殊講義) (2)

(13)ポーランド兄弟団の誕生(1) (14)ポーランド兄弟団の誕生(2) なお、授業の進行状況により、項目の順序や内容を変更することがある。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]出席状況の調査と理解度の確認のために、授業期間中に2回、小テストを実施する。 また、セメスター末に定期試験(筆記)を行う。 成績の評価は、小テスト(20%)と定期試験(80%)の結果を組み合わせて行う。 小テストと定期試験は、上記の到達目標に記した内容についての理解度を評価して採点する。

[教科書]授業中にプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]ヨーロッパ近世史や東欧史・ポーランド史の通史や、キリスト教史・宗教改革史にかかわる文献にあらかじめ目をとおしておくと、理解が深まるであろう。

(その他(オフィスアワー等))本講義は独立した授業であるが、後期の「もう1つの宗教改革――近世ポーランド・リトアニア共和国における宗教と社会(2)」を併せて受講すると、近世前期のポーランド・リトアニアにおける多宗派の共存の実態について、より全般的に理解できるであろう。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系80

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)教授 文学研究科 小山 哲

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 木1

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 もう1つの宗教改革――近世ポーランド・リトアニア共和国における宗教と社会(2)

[授業の概要・目的] この講義では、近世前半(16世紀から17世紀中葉にかけての時期)のポーランド・リトアニアへの宗教改革の波及と、多宗派共存体制の形成から変質にいたる経緯を、多角的に考察することを目的とする。  近世のポーランド・リトアニア共和国は、ラテン・キリスト教圏の東の辺境に位置し、西方と東方のキリスト教文化が出会う場であると同時に、イスラーム圏と接するキリスト教世界の境界地域でもあった。この国はまた、貴族身分の成員が国王を選挙で選び、議会を中心に国政を運営する貴族共和制を確立したことで知られる。  貴族共和制の制度的枠組みが確立した16世紀は、ポーランド・リトアニアに複数のプロテスタントの宗派が定着し、多様な宗派が共存する体制が構築される時代でもあった。この講義では、宗派的マイノリティの事例としてポーランド兄弟団をとりあげ、その活動の展開をたどる。また、都市社会における多宗派共存の実態を、リトアニア大公国の首都ヴィリニュスの事例にそくして検討する。以上のような考察をとおして、近世のポーランド・リトアニア社会における多宗派化と、その歴史的な特質を明らかにすることを目指す。

[到達目標] この講義では、ヨーロッパ東部への宗教改革の広がりと多宗派共存の歴史的な意義を、ポーランド・リトアニア共和国における具体的な事例をとおして理解することを目標とする。この地域における近世の宗教社会史的な変動とその歴史的な帰結について知ることは、ヨーロッパの歴史と文化にかんする全般的な理解を深めることにつながるであろう。

[授業計画と内容](1)ワルシャワ連盟協約のその後 (2)ポーランド兄弟団の闘い(1) (3)ポーランド兄弟団の闘い(2) (4)ポーランド兄弟団の闘い(3) (5)もうひとつの宗教改革史――ポーランド兄弟団の歴史叙述(1) (6)もうひとつの宗教改革史――ポーランド兄弟団の歴史叙述(2) (7)もうひとつの宗教改革史――ポーランド兄弟団の歴史叙述(3) (8)リトアニア大公国の宗教改革(1) (9)リトアニア大公国の宗教改革(2) (10)多宗教・多宗派都市としてのヴィリニュス(1) (11)多宗教・多宗派都市としてのヴィリニュス(2) (12) 多宗教・多宗派都市としてのヴィリニュス(3) (13)多宗教・多宗派都市としてのヴィリニュス(4) (14)ポーランド・リトアニア共和国における宗教と社会 なお、授業の進行状況により、項目の順序や内容を変更することがある。

西洋史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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西洋史学(特殊講義) (2)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]出席状況の調査と理解度の確認のために、授業期間中に2回、小テストを実施する。 また、セメスター末に定期試験(筆記)を行う。 成績の評価は、小テスト(20%)と定期試験(80%)の結果を組み合わせて行う。 小テストと定期試験は、上記の到達目標に記した内容についての理解度を評価して採点する。

[教科書]授業中にプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]ヨーロッパ近世史や東欧史・ポーランド史の通史や、キリスト教史・宗教改革史にかかわる文献にあらかじめ目をとおしておくと、理解が深まるであろう。

(その他(オフィスアワー等))本講義は独立した授業であるが、前期の「もう1つの宗教改革――近世ポーランド・リトアニア共和国における宗教と社会(1)」を併せて受講すると、近世前期のポーランド・リトアニアにおける多宗派共存の実態について、より全般的な理解ができるであろう。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系81

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)准教授 文学研究科 金澤 周作

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 火4

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 人道主義の歴史――セーブ・ザ・チルドレンと第一次世界大戦後のヨーロッパ

[授業の概要・目的] 人道主義には二つの顔があるとされる。一つは、非政治的な、打算抜きの、ヒロイックな弱者救済活動としての側面。もう一つは、濃厚な政治性を帯びた、何か利己的な意図を隠し持った「トロイの木馬」的な側面。実際にはこの両極の間に現実の人道主義的な活動は位置づくのであって、本講義では、1919年にイギリスで設立された国際NGO団体「セーブ・ザ・チルドレン」の活動を素材に、人道主義の具体相への接近を試みる。近年注目を集めている「トランスナショナル」な歴史を目指す。

[到達目標]近代史、現代史を通じて、さまざまな形で顕在化する「人道主義」を歴史的なパースペクティヴのもとで具体化・相対化できるようになる。「トランスナショナル・ヒストリー」の方法について、基礎的な理解を得られるようになる。

[授業計画と内容]本講義では、数回ずつの講義で小括できるいくつかのサブ・テーマに分けて、以下の順序で議論を進めていく。

1.序論――人道主義史の概要と課題2.トランスナショナル・ヒストリーとは何か3.セーブ・ザ・チルドレンができるまで4.セーブ・ザ・チルドレンと第一次世界大戦後の救済活動5.結論と展望

本講義は、後期に同じ曜日・時限で開講される特殊講義「人道主義の歴史――18‐19世紀におけるバルバリア国家との捕囚返還交渉」と密な関連を持っているので、後期も連続して受講することが望ましい。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]講義内容の要点にかんする理解度を確認するために筆記試験を行ない、その結果によって評価する。 講義をした範囲に関して、到達目標に掲げた水準に達しているかどうかで達成度を測ることとする。

[教科書]使用しない

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西洋史学(特殊講義) (2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]講義で担当者が紹介する文献をできるだけ参照することが望ましい。

(その他(オフィスアワー等))後期に同じ曜日・時限に開講される特殊講義「人道主義の歴史――18‐19世紀におけるバルバリア国家との捕囚返還交渉」も連続して受講することが望ましい。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系82

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)准教授 文学研究科 金澤 周作

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 火4

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 人道主義の歴史――18‐19世紀におけるバルバリア国家との捕囚返還交渉

[授業の概要・目的] 人道主義の歴史をひもとくと、18世紀末以来盛り上がった奴隷貿易・奴隷制度廃止運動がかならず言及されるが、近世から19世紀の初頭に至るまで、地中海のバルバリア国家には、航行中に拿捕された膨大な数のヨーロッパ人奴隷がいて、その返還交渉がさまざまな主体によって行われていたことはあまり知られていない。ところが、近年の「トランスナショナル・ヒストリー」の台頭も手伝って、この問題を扱った研究が次々にあらわれてきている。本講義では、そうした諸研究に基づいて、捕囚返還という「人道主義」的な事業の全体像を示すとともに、具体的な史料に拠って、18世紀におけるイギリスのある慈善団体による捕囚返還活動に迫る。

[到達目標]近世・近代におけるひとつの人道主義の諸相を理解する。そして、地中海のトランスナショナルな状況を理解する。

[授業計画と内容]本講義では、数回ずつの講義で小括できるいくつかのサブ・テーマに分けて、以下の順序で議論を進めていく。

1.序論――近世的な人道主義史の概要と課題 2.トランスナショナル・ヒストリーと海の歴史 3.ヨーロッパ人捕囚返還活動の諸相4.18世紀イギリスの捕囚返還活動――「ベットンのチャリティ」を中心に 5.結論と展望

本講義は、前期に同じ曜日・時限で開講される特殊講義「人道主義の歴史――セーブ・ザ・チルドレンと第一次世界大戦後のヨーロッパ」と密な関連を持っているので、後期も連続して受講することが望ましい。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]講義内容の要点にかんする理解度を確認するために筆記試験を行ない、その結果によって評価する。 講義をした範囲に関して、到達目標に掲げた水準に達しているかどうかで達成度を測ることとする。

[教科書]使用しない

西洋史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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西洋史学(特殊講義) (2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]講義で担当者が紹介する文献をできるだけ参照することが望ましい。

(その他(オフィスアワー等))前期の同じ曜日・時限に開講される特殊講義「人道主義の歴史――セーブ・ザ・チルドレンと第一次世界大戦後のヨーロッパ」を受講しておくことが望ましい。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系83

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)教授 文学研究科 高橋 宏幸

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 水4

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 カエサル『内乱記』精読

[授業の概要・目的]カエサル『内乱記』をラテン語テキストに即して精読し、カエサルの執筆意図を考究する。

[到達目標]カエサルの軍事的成功と表裏一体にある発信力、その表現手法を学ぶ。

[授業計画と内容]カエサル『内乱記』はその後の世界史の展開に大きく関わる出来事についての一級の証言であることは疑いない。それと同時に、戦争によって覇権を争った当事者二派のうちの一方の指導者自身の著述であることから、自派の行動の正当化や敵方への批判というプロパガンダ的性格、さらに、いま敵方である相手も戦争終結後は同じローマ人として統合されることを見据える融和的視点が作品の基底にある。これらの要素に着目しながら、読み進める。第1回 オリエンテーション第2回~第14回 第3巻第71章~ デュッラキオン近郊の戦いのあとからパルサーロスの戦いを経てアレクサンドリアでのポンペイウス暗殺にいたる記述を読む。第15回 全体のまとめ

[履修要件]ラテン語初級文法を既習得であること。

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]配布する注釈を熟読すること。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系84

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)教授 文学研究科 高橋 宏幸

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 水4

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 『アレクサンドリア戦記』精読

[授業の概要・目的]『アレクサンドリア戦記』をラテン語テキストに即して精読し、作者の執筆意図を考究する。

[到達目標]カエサルの卓抜した発信力と表現手法とも比べながら、『アレクサンドリア戦記』の叙述の特色を観察する。

[授業計画と内容]『アレクサンドリア戦記』は、カエサル『内乱記』に記された出来事のあとを続ける形で記述が始まり、前48年末までの内乱の経過を記録する。作品の成立には謎が多い。カエサルの副司令官であったヒルティウスが大きな役割を果たしたことはほぼ確かと考えられるものの、彼を著者とすることに対しては種々の議論がある。テキストから窺われる作者の視点、叙述の特色などに着目しながら、読み進める。第1回 オリエンテーション第2回~第14回 第1章~ アレクサンドリア市街戦を中心とした記述を読む。第15回 全体のまとめ

[履修要件]ラテン語初級文法を既習得であること。

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]配布する注釈を熟読すること。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系85

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)准教授 人文科学研究所 伊藤 順二

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 月2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 ロシア帝国と南カフカス

[授業の概要・目的]19世紀から第一次世界大戦までの帝政ロシアの南カフカスにおける植民地政策を、グルジア中心に概観する。  南カフカスはロシア帝国初の本格的植民地であり、オスマン帝国との最前線の一つでもあった。住民に対する民族学的視線は帝国の統治政策に直結すると同時に、「高貴な野蛮人」への文学的憧憬をも産み出し、それはグルジア人などの現地住民にもフィードバックされた。バクーの油田は帝国の重要な資源となった。治安の悪さで悪名高いザカフカスは、傭兵の輸出地としても名高く、義賊伝説に溢れ、スターリン等の革命家を輩出した地でもあった。本講義では帝国統治とナショナリズムについて考えたい。

[到達目標]ロシア帝国に関する基本的知識を習得し、帝国についての歴史的イメージを会得する。

[授業計画と内容]以下の内容について、各2回程度の講義を行う予定である。 ・イントロダクション:匪賊と革命・「半アジア人」・「半アジア人」:ロシアの自意識・ヴォロンツォフ改革・露土戦争・石油産業と労働運動・社会ダーウィニズムと社会主義・20世紀初頭の諸革命と南カフカス

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]期末レポート(80点)および中間レポート(20点)による。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]各自、授業中に紹介する基本文献を読んでおくことが望ましい。

(その他(オフィスアワー等))オフィスアワーは、月曜3限とする。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系86

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)准教授 人文科学研究所 伊藤 順二

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 月2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 ロシア革命と南カフカス

[授業の概要・目的] 南カフカスは「東部戦線」と並んでロシア帝国の最前線だった。グルジアの社会主義者やアルメニアやアゼルバイジャンの民族主義者のほとんどは、第一次世界大戦開戦に際し、帝国の戦争に全面協力した。帝国の中心における革命は彼らにとって予期せぬ事件だったが、さまざまな構想を一気に開花させる力となった。本講義では南カフカスにおける戦争と革命の経緯を総合的にたどりつつ、ロシア革命なるものの影響力を再考したい。

[到達目標]第一次世界大戦とロシア革命についての基礎的知識を習得するとともに、帝国・戦争・革命に対する歴史的洞察力を養う。

[授業計画と内容]以下の内容について、各2回程度の講義を行う予定である。

・イントロダクション:ドイツへの期待・徴兵制とロシアの聖戦・バルカン戦争と戦争準備・戦争への期待・カフカス戦線・「アルメニア人問題」・社会主義者の戦争観・中央の革命と南カフカス・油田の問題・再占領

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]期末レポート(80点)および中間レポート(20点)による。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

西洋史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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西洋史学(特殊講義) (2)

[授業外学習(予習・復習)等]各自、授業中に紹介する基本文献を読んでおくことが望ましい。

(その他(オフィスアワー等))オフィスアワーは、月曜3限とする。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系87

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)准教授 人文科学研究所 王寺 賢太

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 水5

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 ディドロ『エルヴェシウス『人間論』論駁』を読む

[授業の概要・目的]ディドロがエルヴェシウス『人間論』(1773年、没後刊行)の逐条的反駁として記した『エルヴェシウス『人間論』論駁』(1774~76年?)を精読し、この同時代を代表する二人の唯物論哲学者の意見の相違を解説しながら、啓蒙の世紀の人間論(感覚論・身体論)・教育論・道徳論・政治論の問題設定について理解を深める。その際、ロック、モンテスキュー、ルソー、ドルバックら、ディドロとエルヴェシウス両者がともに参照する哲学者たちの議論も適宜参照し、一八世紀の哲学的議論の布置にも留意する。また、「逐条的反駁」のかたちで、さまざまな実例を挙げながら、エルヴェシウスの体系的議論への懐疑を呈するディドロ独特の書き方にも注目して、ディドロ特有の唯物論や哲学的探究の方法についても考察を加えたい。

[到達目標]①近世フランス語の哲学・歴史文献の読解力を身につける。②18世紀フランスを中心とする近世西欧哲学(人間論・教育論・道徳論・政治論)の基礎知識を身につける。③一般に、思想史的な古典を精密に読解する手法を身につける。

[授業計画と内容]ディドロの『エルヴェシウス『人間論』論駁』(日本語の抄訳あり、エルヴェシウス『人間論』についても同様)の要所をフランス語原典で読み、学生の担当する日本語訳を検討しながら、授業を進めてゆく。取り上げられるのは以下のテーマである。その際、ロック『人間知性(悟性)論』、モンテスキュー『法の精神』、ルソー『エミール』、ドルバック『自然の体系』など、エルヴェシウス、ディドロの言及するさまざまな同時代の著作との関係についても解説を加える。・ディドロとエルヴェシウス:1750年代からの人間学を巡る論争・1770年代のディドロとエルヴェシウスの哲学的考察と政治論 ・18世紀感覚論・唯物論における感覚・知性と身体組織の関係・「生得的なもの」と「獲得されたもの」の境界:教育の可能性と限界・感覚・知性の一般性か(エルヴェシウス)、身体組織・天分の特異性か(ディドロ)・個人と環境:エルヴェシウス「偶然」論とディドロの「状況」論・道徳の地位:エルヴェシウス「利害」の一般理論とディドロの「徳」論・教育と政治:エルヴェシウスの啓蒙専制擁護論とディドロの懐疑・哲学を書く:エルヴェシウスの「体系」とディドロの「対話的」書法  

[履修要件]フランス語で原文を読む意欲がある者(ただし適宜邦訳を参照してもらってかまわない)。

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西洋史学(特殊講義) (2)

[成績評価の方法・観点及び達成度]通常授業でテクストの翻訳を担当してもらい、その達成度をもとに評価する。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業参加者には、テクストの訳読の担当が求められる。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系88

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)准教授 人文科学研究所 王寺 賢太

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 水5

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 ディドロ『エルヴェシウス『人間論』論駁』を読む

[授業の概要・目的]ディドロがエルヴェシウス『人間論』(1773年、没後刊行)の逐条的反駁として記した『エルヴェシウス『人間論』論駁』(1774~76年?)を精読し、この同時代を代表する二人の唯物論哲学者の意見の相違を解説しながら、啓蒙の世紀の人間論(感覚論・身体論)・教育論・道徳論・政治論の問題設定について理解を深める。その際、ロック、モンテスキュー、ルソー、ドルバックら、ディドロとエルヴェシウス両者がともに参照する哲学者たちの議論も適宜参照し、一八世紀の哲学的議論の布置にも留意する。また、「逐条的反駁」のかたちで、さまざまな実例を挙げながら、エルヴェシウスの体系的議論への懐疑を呈するディドロ独特の書き方にも注目して、ディドロ特有の唯物論や哲学的探究の方法についても考察を加えたい。

[到達目標]①近世フランス語の哲学・歴史文献の読解力を身につける。②18世紀フランスを中心とする近世西欧哲学(人間論・教育論・道徳論・政治論)の基礎知識を身につける。③一般に、思想史的な古典を精密に読解する手法を身につける。

[授業計画と内容]ディドロの『エルヴェシウス『人間論』論駁』(日本語の抄訳あり、エルヴェシウス『人間論』についても同様)の要所をフランス語原典で読み、学生の担当する日本語訳を検討しながら、授業を進めてゆく。取り上げられるのは以下のテーマである。その際、ロック『人間知性(悟性)論』、モンテスキュー『法の精神』、ルソー『エミール』、ドルバック『自然の体系』など、エルヴェシウス、ディドロの言及するさまざまな同時代の著作との関係についても解説を加える。・ディドロとエルヴェシウス:1750年代からの人間学を巡る論争・1770年代のディドロとエルヴェシウスの哲学的考察と政治論 ・18世紀感覚論・唯物論における感覚・知性と身体組織の関係・「生得的なもの」と「獲得されたもの」の境界:教育の可能性と限界・感覚・知性の一般性か(エルヴェシウス)、身体組織・天分の特異性か(ディドロ)・個人と環境:エルヴェシウス「偶然」論とディドロの「状況」論・道徳の地位:エルヴェシウス「利害」の一般理論とディドロの「徳」論・教育と政治:エルヴェシウスの啓蒙専制擁護論とディドロの懐疑・哲学を書く:エルヴェシウスの「体系」とディドロの「対話的」書法  

[履修要件]フランス語で原文を読む意欲がある者(ただし適宜邦訳を参照してもかまわない)。

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西洋史学(特殊講義) (2)

[成績評価の方法・観点及び達成度]通常授業でテクストの翻訳を担当してもらい、その達成度をもとに評価する。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業参加者には、テクストの訳読の担当が求められる。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系89

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)教授 人文科学研究所 小関 隆

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 水4

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 イギリス近現代史における労働党(その1)

[授業の概要・目的]今年度の授業では、1900年に設立され、第一次世界大戦後には保守党と並ぶ二大政党の1つとなる労働党に焦点を合わせてイギリスの近現代史を再検討する。政治史的な考察が主軸にはなるが、社会史的・文化史的な視点も導入したい。前期開講の「その1」では、労働党設立の直接の前史となる1880年代から初の多数派政権を成立させる1945年までを扱う予定である。後期開講の「その2」も併せて受講することが望ましい。

[到達目標]政党政治史の文脈において労働党が果たした役割ばかりでなく、広く労働者階級が20世紀イギリス社会の形成にいかに関与してきたのかまで視野に収めて、「労働」の視点からイギリス近現代史を把握する能力を身につけること。

[授業計画と内容]以下に掲げたテーマの各々につき、1~3回程度の授業を充てる予定である。 (1) イントロダクション(2) 前史(社会主義の復興、新しい労働運動)(3) 労働代表委員会(4) ニュー・リベラリズムと労働党(5) 第一次世界大戦から第一次労働党政権へ(6) ゼネストから第二次労働党政権へ(7) 世界恐慌と挙国内閣(8) 第二次世界大戦から1945年総選挙へ(9) その他

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]レポートによる評価を基本とする。

[教科書]使用しないプリントを配布する。

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西洋史学(特殊講義) (2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]以下の文献を参照することが望ましい。

セリーナ・トッド(近藤康裕訳)『ザ・ピープル:イギリス労働者階級の盛衰』みすず書房、2016年。ピーター・クラーク(西沢・市橋・椿・長谷川訳)『イギリス現代史、1900~2000』名古屋大学出版会、2004年。

(その他(オフィスアワー等))通年の受講が望ましい。 オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系90

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)教授 人文科学研究所 小関 隆

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 水4

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 イギリス近現代史における労働党(その2)

[授業の概要・目的]前期の授業に引き続き、労働党に焦点を合わせてイギリスの近現代史を再検討する。後期開講の「その2」では、初の多数派政権となったアトリー政権期(1945~51年)から20世紀末までを対象とする。「その1」の講義内容が前提となるので、併せて受講することが望ましい。

[到達目標]政党政治史の文脈において労働党が果たした役割ばかりでなく、広く労働者階級が20世紀イギリス社会の形成にいかに関与してきたのかまで視野に収めて、「労働」の視点からイギリス近現代史を把握する能力を身につけること(「その1」と同様)。

[授業計画と内容]以下に掲げたテーマの各々につき、1~3回程度の授業を充てる予定である。(1) アトリー政権と福祉国家(2) 新基軸の模索(3) ウィルスン政権の功罪(4) 1970年代(5) サッチャリズムと労働党(6) ニュー・レイバー(7) その他

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]レポートによる評価を基本とする。

[教科書]使用しないプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]以下の文献を参照することが望ましい。

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西洋史学(特殊講義) (2)

セリーナ・トッド(近藤康裕訳)『ザ・ピープル:イギリス労働者階級の盛衰』みすず書房、2016年。ピーター・クラーク(西沢・市橋・椿・長谷川訳)『イギリス現代史、1900~2000』名古屋大学出版会、2004年。

(その他(オフィスアワー等))通年の受講が望ましい。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系91

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)大阪大学 准教授 栗原 麻子

未更新

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 火3

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 前4世紀アッティカ民衆法廷における互酬制と民主制

[授業の概要・目的]古典期のアテナイでは、アルカイク期以来の互酬的な社会関係が民主制の諸制度のなかにとりこまれていた。本講義では、アテナイの民衆法廷のレトリックにおいて、家族から市民共同体にいたる人的紐帯が、どのように互酬的社会構造のなかに組み込まれていたのかヘレニズム期への展望のなかで検討する。

[到達目標]1. 前4世紀アテナイ法制史・社会史にかんする近年の動向を理解する。2. アッティカ法廷弁論の史料としての性質を理解する。3. アテナイ社会の互酬的性格について具体的に論じることができるようになる。

[授業計画と内容]以下の各項目について講述する。各項目には、受講者の理解の程度を確認しながら、【 】で指示した週数を充てる。各項目の講義の順序は固定したものではなく、担当者の講義方針と受講者の背景や理解の状況に応じて、講義担当者が適切に決める。

1.はじめに【2】 (1)  アテナイ社会の互酬的秩序(2)  民衆法廷という場2.家族をめぐる問題【3】(1)   アテナイ法と家・親族(2)  血縁と友愛ーイサイオスの法廷弁論を中心にー(3)   家族の肖像3.公と私のはざまで【3】(1)  前415年のアンドキデス (2)  「何人でも欲するもの」による訴追をめぐって(3)  私的敵意と公的訴追4.私人たちの世界【3】(1)  公共性の二層構造ー『メディアス弾劾』における私人の位置ー(2)   アプラグモシュネ(静謐主義)をめぐって5.友愛共同体としてのポリス社会【3】(1)  恩恵と憐み(2)  リュクルゴスと互酬制(3)  リュクルゴスとヒュペレイデスー私人にたいする弾劾裁判をめぐって6.結論【1】 

 なお、これらは2016年12月時点での構想であり、その後の担当者の研究の進展によって、(受講者への説明を経た上で)一部修正をおこなう可能性がある。

※フィードバック方法は授業中に説明する。

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西洋史学(特殊講義) (2)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]学期末のレポートによって評価する。

[教科書]授業の際にプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]・授業中に指示する法廷弁論および参考文献のなかから、各自関心のあるものを読むことが望ましい。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系92

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)准教授 人文科学研究所 藤原 辰史

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 水3

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 食と農の現代史

[授業の概要・目的]とりわけ20世紀以降、食と農はどのように変化を遂げてきたのか? ドイツと日本を中心に、食べものをめぐる制度や文化や技術の変遷を追う。この講義の目的は、現代史の知識を蓄えることではない。あるいは、現代史の概略をつかむことでもない。現代史を批判的に眺める目を獲得し、食と農の未来の構築するためのヒントを考えることである。

[到達目標]現代史における食と農の変遷について理解し、現代社会の食と農の問題を広いパースペクティヴでとらえることができるようになる。

[授業計画と内容]以下の課題について、1週から3週かけて講義する予定である。 1 食をめぐる研究の方法2 明治大正期の食3 アジア太平洋戦争までの食4 戦後の食 5 牛乳の歴史学6 品種改良の歴史学

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]学期末にレポートを課す。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)池上甲一・原山浩介編 『食と農のいま』 藤原辰史 『稲の大東亜共栄圏』 藤原辰史 『ナチスのキッチン』 藤原辰史 『カブラの冬』 ポール・ロバーツ 『食の終焉』

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西洋史学(特殊講義) (2)

(関連URL)http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~fujihara/

[授業外学習(予習・復習)等]食と農に関する新聞・雑誌記事を読んで、現代社会の食と農への関心を深めておくこと。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系93

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)准教授 人文科学研究所 藤原 辰史

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 水3

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 食と農の現代史

[授業の概要・目的]とりわけ20世紀以降、食と農はどのように変化を遂げてきたのか? ドイツと日本を中心に、食べものをめぐる制度や文化や技術の変遷を追う。この講義の目的は、現代史の知識を蓄えることではない。あるいは、現代史の概略をつかむことでもない。現代史を批判的に眺める目を獲得し、食と農の未来の構築するためのヒントを考えることである。

[到達目標]現代史における食と農の変遷について理解し、現代社会の食と農の問題を広いパースペクティヴでとらえることができるようになる。

[授業計画と内容]以下の課題について、1週から3週かけて講義する予定である。 1 食糧戦争としての第一次世界大戦2 有機農業の歴史3 毒ガスと農薬の歴史 4 トラクターの歴史5 戦時期の農村女性たち6 食糧戦争としての第二次世界大戦

[履修要件]前期の授業を受講しているものとして授業を進める。

[成績評価の方法・観点及び達成度]講義の終わり頃に筆記試験を課す予定

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)池上甲一・原山浩介編 『食と農のいま』 藤原辰史 『稲の大東亜共栄圏』 藤原辰史 『ナチスのキッチン』 藤原辰史 『カブラの冬』 ポール・ロバーツ 『食の終焉』

西洋史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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西洋史学(特殊講義) (2)

(関連URL)http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~fujihara/

[授業外学習(予習・復習)等]食と農に関する新聞・雑誌記事を読んで、現代社会の食と農への関心を深めておくこと。

(その他(オフィスアワー等))後期は、11月末から海外出張の予定のため、途中で集中講義のスタイルに移行する予定です。詳しい日程は、あらためてお伝えいたします。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系94

授業科目名 <英訳>

西洋史学(特殊講義) European History (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)神戸女学院大学 文学部 准教授 桐生 裕子

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 火2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 近代ハプスブルク君主国史の諸問題

[授業の概要・目的]ハプスブルク君主国史をとらえる視点は、近年の研究の進展によって大きく変化した。君主国研究の中心的テーマであるナショナリズムについては、民族をア・プリオリにとらえる見方が克服され、君主国に多民族が居住することの当然の帰結と考えられてきた、いわゆる「民族問題」と呼ばれる現象についても見直しが進んでいる。またかつては西欧諸国と比較した場合の君主国の「特殊性」が強調されいたが、近年では君主国史を広くヨーロッパ史に位置づけて考察しようとする傾向が見られる。 本講義では、こうした研究状況を踏まえつつ、19世紀から20世紀にかけてのハプスブルク君主国史について学んでゆく。講義の進め方としては、ハプスブルク君主国の近代史の基本的な流れを整理しつつ、特に研究上重要なトピックを中心に検討してゆく。

[到達目標]①ハプスブルク君主国の近代史の基本的な流れについて理解できるようになる。 ②ハプスブルク君主国の近代史に関する研究上の諸問題、近年の研究状況について、基本的な理解ができるようになる。 ③近代ハプスブルク君主国史を学ぶことを通じて、中央・東ヨーロッパを含めてヨーロッパ近現代史の諸問題を考察できるようになる。

[授業計画と内容]以下のテーマについて、各々1~3回程度の講義をおこなう。

①問題としてのハプスブルク君主国 ②パトリオティズム・自由主義・ナショナリズム ③君主国改革の試み ④大衆政治の時代 ⑤National Indifference? ⑥君主国解体とその後

※フィードバック方法は講義中に説明します。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]学期末レポート(80%)と小レポート(20%)によって評価する。

[教科書]使用しない

西洋史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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西洋史学(特殊講義) (2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]事前に資料を配布した場合、それを講読したうえで授業に臨むこと。また授業中に紹介した文献をできるだけ参照することが望ましい。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系95

授業科目名 <英訳>

西洋史学(演習II) European History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)奈良女子大学 教授 山辺 規子

配当学年 3回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 火2

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 西洋史学演習Ⅱ(西洋中世史演習)

[授業の概要・目的]この授業は、西洋中世史に関して、基本的な概念や論点、最近の研究動向について認識し、報告と討論を通じて研究を進める能力を養う。英語文献については担当者が報告し、それをもとにして全員で討論をおこなう。また、報告者の研究関心に沿った報告をおこない、総合的研究遂行能力を身につける。

[到達目標]西洋中世史について研究上のの能力(文献検索、外国語文献の理解、論点の整理、適切なプレゼンテーション、討論への参加、歴史的認識の深化、広汎にして多角的研究姿勢)を養う。

[授業計画と内容]第1回 オリエンテーション。第2回~第5回 受講生の関心に沿った簡単な報告。第6回~第12回 テキストの講読とそれに沿った発表、討論。第13-15回 受講生の研究を深化させるためにプラスとなる文献を特定し、その講読を通じて討論。

第16-18回 受講生の関心に沿った報告その2。第19-23回 受講生の研究を進めるのに役立つ文献の講読、発表、討論。第24-29回 受講生の関心に沿った報告その3。第30回 総括。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]成績評価は、授業出席(10%)、報告(テキストの内容把握・報告をわかりやすくおこなうこと・論点や疑問点の明示・コメントの的確性)(70%)、討論への積極的参加(20%)を総合的に評価する。達成度については、上記項目に関してそれぞれ学年に応じて評価する。

[教科書]Miri Rubin 『The Middle Ages A Very Short Introduction』(Oxford University Press, 2014)ISBN:978-0-19-969729-8(PDFで配布予定だが、kindle版(0199697299)もある。)このほかについては、授業中に指示する。

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西洋史学(演習II) (2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]できるだけ、さまざまな西洋中世史および関連研究領域に関する文献を読んでおくことが望ましい。授業中に使用する英語文献および課題について、読んで内容をまとめるだけでなく、その論点、疑問点についてさらに、日本語文献、欧文文献など利用して調べてコメントができるようにしておく。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系96

授業科目名 <英訳>

西洋史学(演習III) European History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)教授 文学研究科 小山 哲

配当学年 3回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 金5

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 西洋史学演習Ⅲ(西洋近世史演習)

[授業の概要・目的]近世(16~18世紀)のヨーロッパ史にかんする欧米の比較的新しい研究文献を読解し、また、個別の論点について討論することをつうじて、近世ヨーロッパにかんする基本的な知識を身につけると同時に、最近の研究動向や研究史上の争点についての理解を深めることを目指す。

[到達目標]・ヨーロッパにおける「近世」とはどのような時代か、欧米や日本における最近の研究状況をふまえながら、多角的に理解する。 ・英語による研究文献を読み、議論することをつうじて、西洋史学にかかわる研究文献の読み方を習得する。 ・受講生各自が研究発表を行なうことにより、各受講生の専門的な研究を深化させるとともに、発表に説得力をもたせるにはどのような工夫が必要かを考え、実践する経験を積む。

[授業計画と内容]近世ヨーロッパの政治文化をジェンダー論の視点から再考する次の本をとりあげ、その内容を正確に理解するとともに、研究の視角や考察の特徴について議論する。                  James Daybell, Svante Norrhem (eds.), Gender and Political Culture in Early Modern Europe, 1400─1800, Routledge: London and New York, 2016.

参加者全員による討論をつうじて、ヨーロッパ史における近世とはどのような時代か、近世史を研究する手がかりとなる史料にはどのような特徴があるか、この時代を理解するためにはどのような視点や研究の手法が有効か、といった問題を、さまざまな角度から検討する。なお、後期には、参加者がそれぞれ興味をもつテーマについて研究発表を行い、それにもとづいて全員で討論を行う機会を設ける予定である。                         

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]授業への出席、テキストの内容要約と論点の提示、研究発表、討論への参加の度合いにもとづき、到達目標に示した諸点をふまえて、総合的に評価する。試験は行なわない。

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西洋史学(演習III) (2)

[教科書]使用するテキストの入手については、別途指示する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]・毎回、議論の対象となるテキストをあらかじめ読んでおくことが、授業に参加する前提である。 ・後期には、受講生各自が関心のあるテーマについて個別発表を行なうので、そのための研究を各自で進めておくことが必要である。 ・議論に積極的に参加するために、西洋史学全般、またヨーロッパ近世史にかかわる文献を幅広く読んでおくことが望ましい。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系97

授業科目名 <英訳>

西洋史学(演習IV) European History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)准教授 文学研究科 金澤 周作

配当学年 3回生以上 単位数 4

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 金5

授業形態 演習

使用言語 日本語

題目 西洋史学演習Ⅳ(西洋近代史演習)

[授業の概要・目的]この演習では、西洋の近代(18世紀半~20世紀初頭)を主体的に探求するのに必要な作法を学ぶ。そのために、まとまった分量の欧米の研究文献を精読することと、個別の自由発表を行うことを課す。

[到達目標]・西洋近代の諸事象について、歴史学的な意識を持って考えられるようになる。・歴史学的な諸論点を理解することができるようになる。

[授業計画と内容]近代史研究は、対象とする場所(国や地域)と時期とテーマに応じて非常に専門化と細分化が進んでいる。しかし、異なる地域・時代を扱う研究者や、他の学問分野の人々と有意義な対話をしてゆこうとするならば、ある種の広いパースペクティヴを持たざるを得ないだろう。そこで、演習の前半(前期)では、1~2回目にイントロダクションを行ったうえで、3~13回に、大きくまた斬新なテーマを多方面から詳細に扱っている研究文献(英語)を、分担を決めて読んでいく。そして14~15回で総括をする。こうして、広い視野を学び、さまざまな方法論に触れ、同時に西洋史研究に不可欠な、英語文献を正確に読解する力を養う。さらに、内容について活発な議論がなされることを期待している。演習の後半(後期)では、1回のイントロダクションの後、2~14回に、各受講者に、日ごろの研究成果を報告してもらい、15回目に総括する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]演習内報告(回数は人数によって異なる)が80%、演習内での議論での貢献が20%。いずれにおいても、上記到達目標に照らし、受講生の達成の度合いに基づいて判断する。

[教科書]テキストについては第1回の演習日に指定し、コピーして配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]前期における各回の英語文献の予習は必須。内容理解を深めるために、関連する日本語文献も復習を兼ねて適宜読み進めていくこと。後期の自由報告を行うための準備はおこたりなく進めるものとし、演習での指摘を活かして勉学を継続すること。

(その他(オフィスアワー等))受講者に対するこの演習の効果は、文献を事前にどれだけしっかり読み込んだかに左右される。ただ読むだけではなく、疑問点を洗い出して調べる、議論の問題点を探る、など主体的に挑んでいくことが要求される。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系98

授業科目名 <英訳>

西洋史学(講読) European History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)助教 人文科学研究所 藤井 俊之

配当学年 2回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 火1

授業形態 講読

使用言語 日本語

題目 独書講読 I

[授業の概要・目的]Reinhart Koselleck: Geschichte. In: Geschichtliche Grundbegriffe(Stuttgart 1975)を読む。

『批判と危機ー市民的世界の病因論』等の著者として知られるラインハルト・コゼレックが、オットー・ブルンナーやヴェルナー・コンツェとともに編集に携わった『概念史事典Geschichtliche Grundbegriffe』は、20世紀ドイツの歴史学と社会学の一大成果であった。事典中、現代社会の源流と位置づけられる18世紀を基点にして記述されるその諸項目には、ヨーロッパにおける日常的あるいは学問的通念の生成を改めて問い返すための視点が豊富に含まれている。今回は、その項目の一つ「歴史Geschichte」を読む。その際、この言葉が「様々な物語」を意味する複数形から、「歴史そのもの」を意味する単数形によって叙述されていく変化の過程をたどり直すことで、ヨーロッパにおける歴史概念についての歴史的理解を深めたい。

[到達目標]必要分野での文献を読み解けるドイツ語の読解能力を養う。また、文献に現れる引用の読解を通じて、テクストの背景となる歴史的事象を考慮することを学ぶ。

[授業計画と内容]第一回目にイントロダクションを置いて、その後の授業はテクストの訳読を中心に進める。その際に、全員が一度は担当を持つようにする。また、全体の総括として期末にレポートを課す。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点と期末レポートで採点する。授業への出席と、必ず一回は訳読を担当することが求められる。それを踏まえて、期末レポートで各自の理解を測りたい。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業に備えて予め文献のドイツ語の予習をすることが必要である。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系99

授業科目名 <英訳>

西洋史学(講読) European History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)助教 人文科学研究所 藤井 俊之

配当学年 2回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 火1

授業形態 講読

使用言語 日本語

題目 独書講読 II

[授業の概要・目的]Theodor W. Adorno: Ohne Leitbild. Parva Aesthetica(Frankfurt am Main 1968)から特に一論文Ueber Traditionを取り上げて読む。

家族、地域共同体、民族、国家に共通して見出される集団的記憶の貯蔵庫としての伝統という概念については、それを進歩を阻む足かせとして捉える議論とともに、歴史意識の弱体化の表れとしてのその喪失を嘆く声が常に同時に聞かれる。20世紀、ナチスの時代を亡命先のアメリカで過ごした、ドイツの思想家アドルノの論文「伝統についてUeber Tradition 」には、どちらの方向に進んでも出口の見えない伝統との関係の結び方について、真にそれを活性化する方法の提案がみられる。それが単に伝統を放棄するものでないのはもちろんではあるが、他方で伝統の墨守を彼が主張しているわけでもない。時間意識が失われつつある現代において、過去を緊張感をもって捉えるためにはどのような方法が残されているのか。アドルノの議論を精読することを通じて考えていきたい。

[到達目標]必要分野での文献を読み解けるドイツ語の読解能力を養う。また、文献に現れる引用の読解を通じて、テクストの背景となる歴史的事象を考慮することを学ぶ。

[授業計画と内容]第一回目にイントロダクションを置いて、その後の授業はテクストの訳読を中心に進める。その際に、全員が一度は担当を持つようにする。また、全体の総括として期末にレポートを課す。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点と期末レポートで採点する。授業への出席と、必ず一回は訳読を担当することが求められる。それを踏まえて、期末レポートで各自の理解を測りたい。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業に備えて予め文献のドイツ語の予習をすることが必要である。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系100

授業科目名 <英訳>

西洋史学(講読) European History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)教授 文学研究科 小山 哲

配当学年 2回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 水1

授業形態 講読

使用言語 日本語

題目 仏書講読Ⅰ

[授業の概要・目的]フランス語で書かれた歴史書を精読することをつうじて、フランス語の読解力の向上を図るとともに、歴史研究にかかわる理論、概念、研究方法についての理解を深めることを目標とする。

[到達目標]・歴史学の研究で用いられるフランス語の語彙や語法を習得する。 ・歴史学の分野にかかわる理論、概念、研究方法について、フランス語のテキストをつうじて基本的な事項を理解する。

[授業計画と内容]この授業では、次の本を講読する。

Antoine Prost, Douze leçons sur l'histoire, Editions du Seuil, 2010.

本書は、歴史学にかかわる概念や研究の方法をめぐって著者がソルボンヌ大学で行なった講義をもとに書かれた本である。 授業は受講者による訳読と、担当者による解説を中心に進める。フランス語の歴史叙述で用いられる語彙や文体に親しむとともに、歴史研究にかかわる諸問題についての理解を深めることを目指す。

[履修要件]フランス語の初級文法を習得していることが望ましい。

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点(出席点と、授業中の訳読の回数)により、到達目標に示した諸点をふまえて評価する。

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西洋史学(講読) (2)

[教科書]授業の進度に応じてテキストのコピーを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]・あらかじめテキストを読んでおくことが授業に参加する前提である。 ・授業中に訳読について指摘された点を授業後にもう一度確認しておくと、さらにフランス語の文献を読み進むうえで効果的であろう。

(その他(オフィスアワー等))読解力を高めるためには、ある程度の分量のテキストを読み続けることが不可欠である。受講生には、継続して出席し、十分な予習をしたうえで授業にのぞむことを期待する。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系101

授業科目名 <英訳>

西洋史学(講読) European History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)助教 人文科学研究所 小川 佐和子

配当学年 2回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 水1

授業形態 講読

使用言語 日本語

題目 仏書講読(監)

[授業の概要・目的]フランス語で書かれたオペラ・オペレッタ台本、当該作品に関わる同時代の批評記事、参考上映を通じて、さまざまな文献資料の読解能力を高めるとともに、舞台上の生きたフランス語に触れる機会を設ける。読解を通じて、19世紀から20世紀初頭にかけての大衆芸術をめぐる理論および歴史的・文化的背景の理解を深めていく。

[到達目標]フランス語の一次資料文献を精読することで、資料との向き合い方および研究の方法論を理解し、自らが課題とする歴史研究に対して自主的・継続的に取り組む能力を養う。

[授業計画と内容]本授業では、フランスの作曲家ジャック・オッフェンバックの代表作《ホフマン物語 Les Contes d'Hoffmann》(1881年)を中心にとりあげる。第一回目の授業では、イントロダクションとして、オッフェンバックと大衆娯楽芸術について概要を解説する。毎週、輪読形式で本作品の台本および批評の精読を行う。出席者は訳文を用意し、わりあてられた担当箇所について調査し、解説する。一次資料に慣れ親しむことと、19世紀から20世紀初頭の大衆文化にかかわる一般的な語彙の習得をめざす。授業では、読解した箇所の参考映像を確認し、各時代における演出の歴史の変遷についても理解を深めていく。

[履修要件]フランス語の初級文法を習得していることが望ましい。

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点(出席点と、授業中の訳読の回数)により、到達目標に示した諸点をふまえて評価する。

[教科書]授業の進度に応じてテキストのコピーを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]参加者全員が事前にテキストに目を通しておくことを前提とする。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系102

授業科目名 <英訳>

西洋史学(講読) European History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)准教授 人文科学研究所 伊藤 順二

配当学年 2回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 火3

授業形態 講読

使用言語 日本語

題目 露書講読1

[授業の概要・目的]19世紀の評論の読解を通じて、ロシア語の一般的能力、および特に評論的・論文的な文章の読解力を向上させる。

[到達目標]ロシア語で書かれた現代の研究論文、および19世紀の一般的な文章を、辞書等を参照しつつ自力で読解できる。

[授業計画と内容]以下をテクストとする予定である。

Александр Иванович Герцен, Русские немцы и немецкие русские. (1859)

ただし、受講者の希望によってテクストを変更する可能性もある。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]期末テストはおこなわない。出席と予習の精度による。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)

[授業外学習(予習・復習)等]予習として自分でテクストを訳しておくことが必須となる。

(その他(オフィスアワー等))露和辞典は研究社出版のものを所持していることが望ましい。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系103

授業科目名 <英訳>

西洋史学(講読) European History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)准教授 人文科学研究所 伊藤 順二

配当学年 2回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 火3

授業形態 講読

使用言語 日本語

題目 露書講読2

[授業の概要・目的] 19世紀の評論の読解を通じて、ロシア語の一般的能力、および特に評論的・論文的な文章の読解力を向上させる。

[到達目標]19世紀のロシア語の文章を、辞書等を参照しつつ自力で読解できる。

[授業計画と内容]前期に引き続き、以下をテクストとする予定である。 Александр Иванович Герцен, Русские немцы и немецкие русские. (1859)

初回授業時に前期までの要約を配布し、後期のみの受講者にも不都合のないようにする。ただし、受講者の希望によってテクストを変更する可能性もある。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]期末テストはおこなわない。出席と予習の精度による。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)

[授業外学習(予習・復習)等]予習として自分でテクストを訳しておくことが必須となる。

(その他(オフィスアワー等))オフィスアワーは、火曜4限とする。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系104

授業科目名 <英訳>

西洋史学(講読) European History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)准教授 文学研究科 村瀬 有司

配当学年 2回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 水4

授業形態 講読

使用言語 日本語

題目 イタリア史概説講読(前期)

[授業の概要・目的] ルイージ・サルヴァトレッリのイタリア史の概説書“Sommario della storia d'Italia”から、第4章<L'Italia bizantina e longobarda>を精読する。  イタリア人による歴史書は、日本人によって執筆されたものとは史観・価値観が異なるうえ、イタリア人の読者を想定したものであるためにこれを読むにあたって必要となる知識もまた異なる。このような原書の講読は、イタリア文化そのものにダイレクトに触れる機会を与えてくれるはずである。また著者サルヴァトレッリの文章は伝統的なイタリア語散文の流れをくむものであり読み解くのに骨が折れるが、その分イタリア語の読解力向上に資するはずである。   この授業では、イタリア史の基礎知識を習得しつつ、イタリア語文献の読解力を養成することが目的となる。なお毎回小テストを行って予習の程度を確認する。

[到達目標] イタリア語文献を自力で読み解くことができるようになること。

[授業計画と内容] 以下の予定で授業を進めていく。なおフィードバックについては学期末に指示を出す。

第1回(イントロダクション)  使用テキストと講読対象の章について概説する。あわせて授業の進め方、小テスト、評価方法について説明をする。テキストの冒頭部分を実際に読みながらイタリア語の読解にあたって注意すべき点を確認する予定。

第2回~第15回(第4章の<L'Italia bizantina e longobarda>の講読)  必要に応じて文法事項を確認しながら精読する。重要な専門用語や固有名詞の意味を確かめつつ正確な読解に努める。毎回1ページを目処にテキストを読み進めていく。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]出席点・小テストをもとに評価する。

[教科書]プリント配布。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

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西洋史学(講読) (2)

[授業外学習(予習・復習)等] 予習がすべての授業である。テキストのイタリア語にきちんと目を通し、単語の意味を調べるだけでなく書かれている内容を自分なりに把握することを心掛けてもらいたい。  授業終了後は、読み違えていた箇所や文法知識の不十分なところを再確認することが肝要。また小テストで間違った箇所を見直しておくことも大事。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系105

授業科目名 <英訳>

西洋史学(講読) European History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)准教授 文学研究科 村瀬 有司

配当学年 2回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 水4

授業形態 講読

使用言語 日本語

題目 イタリア史概説講読(後期)

[授業の概要・目的] ルイージ・サルヴァトレッリのイタリア史の概説書“Sommario della storia d'Italia”から、18世紀末-19世紀初頭のイタリア情勢を取り上げた第17章<Dalla rivoluzione alla restaurazione>を精読する。  イタリア人による歴史書は、日本人によって執筆されたものとは史観・価値観が異なるうえ、イタリア人の読者を想定したものであるためにこれを読むにあたって必要となる知識もまた異なる。このような原書の講読は、イタリア文化そのものにダイレクトに触れる機会を与えてくれるはずである。また著者サルヴァトレッリの文章は伝統的なイタリア語散文の流れをくむものであり読み解くのに骨が折れるが、その分読解力の養成に資するはずである。   この授業では、イタリア史の基礎知識を習得しつつ、イタリア語文献の読解力を養成することが目的となる。なお毎回小テストを行って予習の程度を確認する。

[到達目標] イタリア語文献を自力で読み解くことができるようになること。

[授業計画と内容] 以下の予定で授業を進めていく。なおフィードバックについては学期末に指示を出す。

第1回(イントロダクション)  後期の講読個所について概説する。授業の進め方、小テスト、評価方法について確認をした後、テキストの冒頭部分を実際に読み始める予定である。

第2回~第15回(第17章<Dalla rivoluzione alla restaurazione>の講読)  前期と同様、重要な文法事項を確認しながら精読する。専門用語や固有名詞の意味を確かめつつ正確な読解に努める。毎回1.5ページを目標にテキストを読み進めていく予定。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]出席点・小テストをもとに評価する。

[教科書]プリント配布。

西洋史学(講読) (2)へ続く↓↓↓

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西洋史学(講読) (2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等] 予習がすべての授業である。テキストのイタリア語にきちんと目を通し、単語の意味を調べるだけでなく書かれている内容を自分なりに理解することを心掛けてもらいたい。  授業終了後は、読み違えていた箇所や文法知識の不十分なところを再確認することが重要。また小テストで間違った箇所を見直しておくことも大事。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系106

授業科目名 <英訳>

西洋史学(実習) European History (Seminars)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)教授 文学研究科 南川 高志教授 文学研究科 小山 哲准教授 文学研究科 金澤 周作

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 通年 曜時限 水2

授業形態 実習

使用言語 日本語

題目 西洋史学実習

[授業の概要・目的] この授業は、学生が西洋史の卒業論文を作成するために必要となる研究能力を、知識と技術の両面から身につけることを目的に開講する。具体的な史料(外国語)の分析法、研究情報の収集手順から西洋史研究の方法論や史学思想、さらには論文における議論の作法まで、具体的に学ぶ。

[到達目標]・西洋史学の基本的な問題視角を理解することができる。・研究をはじめるために必要なツールや情報源の基礎的な活用方法を習得できる。

[授業計画と内容]授業は、専任教員3名のリレー方式で実施される。具体的な内容は、以下の通りである。 それぞれ、イントロダクションと総括の回を含めて7~8回になる。

(1)図書館で西洋史の専門書や学術雑誌に触れることから始めて、研究の具体的な手順や論文の構成、議論のあり方などを学ぶ。

(2)歴史学(または隣接分野)でしばしば用いられる基本的な概念や考え方について、テキストを読みながら学ぶ。

(3)実証研究の入門として、外国語で書かれた史料に触れ、そこからどのようなことが読み取れるかを考える。

(4)研究文献や史料に関する情報収集の方法をマスターすることをめざす。雑誌や文献要覧など冊子体の情報から、web上の様々な専門分野別の史資料サイトまで、実際に自分の仮の研究テーマとキーワードを設定して調査、検索し、有益な文献情報リストを一定のフォームに従って作成する。

[履修要件]西洋史学専修学生の必修科目で、3回生で受講することが望ましい。

[成績評価の方法・観点及び達成度]到達目標に掲げた点の達成度を評価する。研究視角から具体的な作業の手続きや技術に至るまで一渡り学習することで、京都大学の学士課程に相応しい西洋史学研究の基礎を習得しているかどうかが、成績評価の観点となる。

[教科書]各教員ごとに随時指示をする。

西洋史学(実習) (2)へ続く↓↓↓

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西洋史学(実習) (2)

[参考書等] (参考書)各教員ごとに随時指示をする。

[授業外学習(予習・復習)等]この授業で習得する知識・技術は、学生各人の卒論研究に直結する。授業課題の研究論文・研究書を予習として読み、報告やレポート提出をこなすだけでなく、この授業で学んだ方法を復習しながら自身の研究に適用し、4回生の卒論演習での報告を目標に、自らの専門研究を進めることが重要である。

(その他(オフィスアワー等))この授業では、課題をこなすだけでなく、授業時において他の受講者と積極的に議論する姿勢が求められる。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系107

授業科目名 <英訳>

西洋史学(講読) European History

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 西洋史学(確認用)教授 文学研究科 小山 哲

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 火5

授業形態 講読

使用言語 日本語

題目 ポーランド書講読

[授業の概要・目的]ポーランド語で書かれた歴史書を精読することをつうじて、ポーランド語の読解力の向上を図るとともに、歴史研究や歴史叙述にかかわる概念や語彙についての理解を深めることを目標とする。

[到達目標]・歴史的な叙述で用いられるポーランド語の語彙や語法を習得する。 ・ポーランドの歴史について、ポーランド語のテキストを読むことをつうじて理解を深める。

[授業計画と内容]ロシアの「動乱」時代(1598~1613年)は、ポーランド・リトアニア共和国がロシアの内政に深く関与したことでも知られる。この授業では、次の本をとりあげ、講読する。

Tomasz Bohun, Polacy na Kremlu. Moskwa 1612, Warszawa 2005.

本書は、ポーランド軍によるモスクワ占領について、ポーランド史学の視点から書かれた歴史書である。 授業は受講者による訳読と、担当者による解説を中心に進める。ポーランド語による歴史的な叙述で用いられる語彙や文体に親しむとともに、近世のポーランド・ロシア関係史についての理解を深めることを目指す。

[履修要件]ポーランド語の初級文法を習得していることが望ましい。

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点(出席点と、授業中の訳読の回数)により、到達目標に示した諸点をふまえて評価する。

[教科書]授業の進度に応じてテキストのコピーを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]・あらかじめテキストを読んでおくことが授業に参加する前提である。 ・授業中に訳読について指摘された点を授業後にもう一度確認しておくと、さらにポーランド語の文献を読み進むうえで効果的であろう。

(その他(オフィスアワー等))読解力を高めるためには、ある程度の分量のテキストを読み続けることが不可欠である。受講生には、継続して出席し、十分な予習をしたうえで授業にのぞむことを期待する。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系108

授業科目名 <英訳>

考古学(特殊講義) Archaeology (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 考古学(確認用)教授 文学研究科 吉井 秀夫

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 水5

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 朝鮮先史考古学概説

[授業の概要・目的] 中国や日本との関係に留意しつつ、朝鮮半島における先史考古学研究の現状を概観し、いくつかの具体的な問題について検討をおこなう。

[到達目標]朝鮮半島における先史考古学に関する基本的な知識を身につける。東アジア世界における先史文化の展開を、より広い視野から検討するための基本的な視角を獲得する。

[授業計画と内容]おおむね以下のような順序で講義を進める(1)朝鮮考古学を学ぶ意義(第1回)(2)朝鮮考古学史(第2回~第3回)(3)時代区分論(第3回~第4回)(4)旧石器時代(第5回~第6回)(5)新石器時代(第7回~第9回)(6)青銅器時代(第10回~第11回)(7)初期鉄器時代(第12回~第14回)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]出席状況および学期末のレポートにより成績を評価する。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]講義中で紹介する参考文献を通して、朝鮮考古学全般に対する理解を深めてほしい。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系109

授業科目名 <英訳>

考古学(特殊講義) Archaeology (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 考古学(確認用)教授 文学研究科 吉井 秀夫

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 水5

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 朝鮮歴史考古学概説

[授業の概要・目的] 中国や日本との関係に留意しつつ、朝鮮半島における歴史考古学研究の現状を概観し、いくつかの具体的な問題について検討をおこなう

[到達目標]朝鮮半島における歴史考古学に関する基本的な知識を身につける。東アジア世界における古代文化の展開を、より広い視野から検討するための基本的な視角を獲得する。

[授業計画と内容]おおむね以下のような順序で講義を進める(1)原三国時代(第1回~第3回)(2)三国時代I(地域性の出現と展開)(第4回~第8回)(3)三国時代II(地域間関係の変化とその歴史的背景)(第9回~第12回)(4)統一新羅時代(第13回~第14回)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]出席状況および学期末のレポートにより成績を評価する

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]講義中に指示する参考文献を通して、朝鮮考古学全般に対する理解を深めて欲しい。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系110

授業科目名 <英訳>

考古学(特殊講義) Archaeology (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 考古学(確認用)京都造形芸術大学 岡田 文男

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 火2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 考古学特殊講義

[授業の概要・目的]本講義では、日本国内外の遺跡調査で出土した木材や繊維、漆、皮革などの有機質遺物の材質調査法とその成果について、具体的事例を中心に解説する。また、それらの理解を深めるために伝世品である正倉院宝物を比較として例示する。 講義の対象は京大文学部博物館に保管されている古墳時代の考古資料(紫金山古墳、七観古墳)をはじめとする国内資料、ならびに中国の陝西省西安市より出土した漢代の刀剣の鞘、四川省成都市金沙遺跡出土の木製品、綿陽市出土の漆塗り馬、ウクライナ出土の漆製品、韓国慶州市皇南大塚古墳出土漆製品とする。

[到達目標]考古学において有機質遺物は保存が難しく、扱い難い面がある。現場においてそのような遺物に遭遇したときに、本講義において遺物の取り扱い法を学ぶことにより、遺物の劣化を遅らせる対策をとることができる。

[授業計画と内容]第1週:オリエンテーション(講義で扱う対象範囲について概説) 第2-6週:日本国内出土の古墳時代の有機質遺物の調査結果(紫金山古墳・七観古墳・尼塚古墳、その他)を解説し、伝世品である正倉院宝物との比較を行う。 第7-10週:西野山古墓出土蒔絵をはじめとする漆製品の調査結果をもとに、仮説を提示する。 韓国茶戸里、林洞、大成洞古墳、皇南大塚古墳出土の有機質遺物の調査 第11-15週:中国・西安市、成都市、綿陽市、ウクライナ・クリミア半島出土の有機質資料の調査と保存 なお、講義の期間中に京都造形芸術大学歴史遺産学科実験室にて有機質遺物の顕微鏡観察を1回取り入れる予定である。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点評価とする。

考古学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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考古学(特殊講義) (2)

[教科書]使用しない毎回の講義においてpptデータ(モノクロ)を配布する。講義に関連した遺物を並べることもある。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する授業に関連した報告書等を提示するので、関心のある学生は各自で報告書を調べてください。

[授業外学習(予習・復習)等]博物館、資料館に展示されている考古遺物を詳細に観察しておくこと。

(その他(オフィスアワー等))毎回、講義後に質問等を受け付ける。有機質遺物の材質分析技術の習得に興味・関心のある学生については個別に相談に乗ります。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系111

授業科目名 <英訳>

考古学(特殊講義) Archaeology (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 考古学(確認用)教授 人文科学研究所 岡村 秀典

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 月2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 雲岡石窟の研究

[授業の概要・目的]中国山西省大同市に所在する雲岡石窟は、北魏の460年ごろにはじまる仏教寺院であり、東西1kmにわたって大小の石窟がひろがっている。この講義の目的は、その調査と研究をふりかえりつつ、考古学と美術史の研究法、雲岡石窟の新しい編年、図像学的研究法、仏教文化の東伝、中国南北朝時代の仏教文化などの諸問題について論じようとするものである。

[到達目標]巨大な石窟寺院の考古学的調査にもとづいて、これまでのような経典の仏教学的研究や仏像の美術史的研究とは異なる第三の研究法について展望する。

[授業計画と内容]1938~1944年に水野清一・長廣敏雄らが調査した記録をもとに、5世紀後半における雲岡石窟の様式について講述する。※宗教考古学の研究法―経典と考古資料※仏教儀礼の考古学的研究―ユーラシアの東西交流※インドから中国にいたる仏教文化の東伝―京都大学80年の海外調査※歴史的環境―中国南北朝時代史※地理的環境―石窟はどのように造営されたか※曇曜五窟―雲岡前期の大仏窟

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]定期試験(筆記)

[教科書]水野清一・長廣敏雄1951-56『雲岡石窟』全16巻32冊、京都大学人文科学研究所(京都大学学術情報リポジトリKURENAI紅)を参照のこと。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]日頃から歴史だけでなく、思想文化にも関心をもち、異文化に対する理解を深めておくこと。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系112

授業科目名 <英訳>

考古学(特殊講義) Archaeology (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 考古学(確認用)教授 人文科学研究所 岡村 秀典

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 月2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 雲岡石窟の研究

[授業の概要・目的]中国山西省大同市に所在する雲岡石窟は、北魏の460年ごろにはじまる仏教寺院であり、東西1kmにわたって大小の石窟がひろがっている。この講義の目的は、その調査と研究をふりかえりつつ、考古学と美術史の研究法、雲岡石窟の新しい編年、図像学的研究法、仏教文化の東伝、中国南北朝時代の仏教文化などの諸問題について論じようとするものである。

[到達目標]巨大な石窟寺院の考古学的調査にもとづいて、これまでのような経典の仏教学的研究や仏像の美術史的研究とは異なる第三の研究法について展望する。

[授業計画と内容]1938~1944年に水野清一・長廣敏雄らが調査した記録をもとに、5世紀後半以降における雲岡石窟の様式について講述する。※大仏窟から仏殿窟へ―新しい相対編年の提示※孝文帝と文明太后馮氏※480年代における造像の変化※洛陽遷都と龍門石窟※隋唐・遼金・明清時代の雲岡石窟

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]定期試験(筆記)

[教科書]水野清一・長廣敏雄1951-56『雲岡石窟』全16巻32冊、京都大学人文科学研究所(京都大学学術情報リポジトリKURENAI紅)を参照のこと。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]日頃から歴史だけでなく、思想文化にも関心をもち、異文化に対する理解を深めておくこと。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系113

授業科目名 <英訳>

考古学(特殊講義) Archaeology (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 考古学(確認用)准教授 総合博物館 村上 由美子

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 水4

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 環境考古学

[授業の概要・目的]環境考古学とは、遺跡や遺構、遺物にのこる情報を、おもに自然科学的手法を用いて読み取り、当時の技術や社会との関連性を踏まえて解釈し、人間活動と環境との関わりやその変遷を論じる考古学の一分野である。本授業では、遺跡から出土する木材をはじめとして、動植物遺存体、貝塚、低湿地遺跡など環境考古学が扱うさまざまな対象や分析法について概要を学ぶとともに、とくに植物利用・木材利用の歴史について理解を深めることを目的とする。

[到達目標]・環境考古学、植物考古学、木の考古学の方法と現状を理解する。・遺跡発掘調査報告書の自然科学分析結果から、必要な情報を読み取る力を養う。・遺跡出土木製品の分析などから古環境の変遷や資源利用の歴史を明らかにする方法を学ぶ。

[授業計画と内容] 授業は以下のような流れで進める。第1回 環境考古学・木の考古学の歴史と方法第2回 環境考古学の実践 -木の考古学は何を明らかにできるかー第3回 縄文時代の木材利用と環境第4回 木材利用にみる弥生化第5回 弥生時代の木材利用と環境第6回 工具鉄器化とその影響第7回 古墳時代の木材利用と環境第8回 古代の木材利用と環境第9回 自然科学分析と木の考古学第10回 木器研究への多様なアプローチ第11回 中国長江下流域の新石器文化と環境第12回 中近世の木材利用と環境第13回 年代測定と木の考古学第14回 木の考古学で未来を探る第15回 まとめ

[履修要件]特になし

考古学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓

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考古学(特殊講義) (2)

[成績評価の方法・観点及び達成度]平常点評価(60%)とレポート試験(40%)による。平常点は出席と毎回提出する小レポートの内容を参照して評価する。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)松井章 『環境考古学マニュアル』(同成社)ISBN:978-4886212733伊東隆夫・山田昌久 『木の考古学』(海青社)ISBN:978-4860999117

[授業外学習(予習・復習)等]考古学の概論を予習したうえで授業に臨むこと。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系114

授業科目名 <英訳>

考古学(特殊講義) Archaeology (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 考古学(確認用)准教授 文学研究科 下垣 仁志

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期 曜時限 金2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 考古学と国家形成(理論編)

[授業の概要・目的]弥生時代・古墳時代の研究において、国家形成論が重要な焦点でありつづけてきた。しかし近年、理解の硬直化が進み、研究の進展が滞りつつある。本講義では、まず考古学に関連する国家形成理論を整理し、古代国家形成論に考古学がいかなる寄与をはたしうるかを摸索する。

[到達目標]国家形成という重要な理論を、考古学という学問分野に即し、具体例をつうじて理解できるようになる。理論枠が単一の学問分野にとどまらず、広い射程をそなえていることを理解し、幅広い考察ができるようになる。

[授業計画と内容]ガイダンス(第1回)前方後円墳と国家形成(第2・3回)古典理論と唯物史観(第4・5回)近年の理論体系(第6~10回)威信財論(第11~13回)まとめ(第14・15回)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]学期末のレポートにより成績を評価する。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]授業で触れた重要な研究成果や著作にはできるかぎり目を通すこと。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系115

授業科目名 <英訳>

考古学(特殊講義) Archaeology (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 考古学(確認用)准教授 文学研究科 下垣 仁志

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 金2

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 考古学と国家形成(応用編)

[授業の概要・目的]前期の講義(「考古学と国家形成(理論編)」)を承け、考古学の成果および理論枠を駆使し、列島内外の国家形成の概要を通覧し、その共通性と異質性を探る。

[到達目標]国家形成に関する列島内外の幅広い考古学的事象を、具体事例をもって理解できるようになる。国内に閉塞しない広範な知識を蓄積し、活用できるようになる。

[授業計画と内容]ガイダンス (第1回)権力資源論と日本列島の国家形成(第2回~7回)世界各地の国家形成論序説 (第8回~13回)文明論と国家論 (第14回) まとめ (第15回)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]学期末のレポートにより成績を評価する。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]講義時に紹介する国家論・文明論の諸研究および書籍について、目を通すよう努力すること。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系116

授業科目名 <英訳>

考古学(特殊講義) Archaeology (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 考古学(確認用)助教 文化財総合研究センター 伊藤 淳史

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 木4

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 弥生時代集落研究の課題と展望

[授業の概要・目的]弥生時代社会の解明にとって、集落研究からどのような貢献が可能であろうか。それを把握するために本講義では、研究の歴史と問題点について、学説史上の重要文献を精読・検討しながら整理しつつ、現状と課題について研究実践例も交えながら議論する。

[到達目標]弥生時代研究の主要分野のひとつである集落研究について、重要な言説の実際を吟味し、体系的に研究史とそれぞれの研究の意義が理解できるようになる。また、その理解を通じて、現在の研究動向と課題を的確に認識し、現実の遺跡情報を自らの研究に活用できる能力を養うことができる。

[授業計画と内容]基本的に以下の計画で講義を進める予定であるが、指示された関連文献については事前に熟読していることを前提にし、随時受講者各自に発表や意見を求める。そのために、おおむね1テーマにつき2回分を割り当てているが、理解状況等に応じて回数や内容は柔軟に変更する。*期末試験は、講義期間中に設定された課題について調べ考えてきたものを受講者各自が発表し、講師および受講者間で意見交換する形態を予定している。状況によってフィードバック回もそれに充当させる。第1回:導入(講義の方針や問題意識、参考文献の説明等)第2回:1950年以前における言説と動向-和島誠一・赤松啓介など-第3・4回:1960年代前後の状況-「単位集団論」を中心に-第5・6回:1970年代前後の状況-「農業共同体」と「拠点集落論」を中心に-第7・8回:1980年代前後の状況-「セトルメントシステム論」を中心に-第9・10回:1990年代前後の状況-「弥生集落=都市論」を中心に-第11・12回:2000年以降の状況-「基礎集団と複合集落論」とその後-第13回:山城・大和地域等における集落研究の実践第14回:総括-今後の課題と展望-第15回:期末試験*第16回:フィードバック*

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]期末試験が70点(研究史の理解と遺跡資料の適切な活用、という到達目標の達成度)、各回の講義への参加熱意が30点、の比率で評価する。

[教科書]授業中に指示する

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考古学(特殊講義) (2)

[参考書等] (参考書)金関恕・佐原眞編 『弥生文化の研究7・弥生集落』(雄山閣)ISBN:4-639-00509-1設楽博巳・藤尾慎一郎・松木武彦編 『弥生時代の考古学8・集落からよむ弥生社会』(同成社)ISBN:978-4-88621-446-1

[授業外学習(予習・復習)等]必要文献は講義中に指示する。授業内容に記載のように、この文献は事前に熟読し、不明事項は調べておくことを求める。

(その他(オフィスアワー等))参加型・課題解決形の講義を志向していますので、テーマである考古学の研究史や研究方法とあわせて、その時代背景や関連分野の動向にも積極的に関心を寄せ、発言することを歓迎します。

※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系117

授業科目名 <英訳>

考古学(特殊講義) Archaeology (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 考古学(確認用)兵庫県立大学大学院       地域資源マネジメント研究科 教授 中井 淳史

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 前期集中 曜時限集中講義

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 中世考古学の諸問題

[授業の概要・目的]物的資料に基づいて過去の人間の行動を解明するのが考古学の基本であるが、さまざまな歴史資料が存在する歴史時代を対象とする局面においては、文献史学をはじめとする諸学問分野の成果や方法といかに対峙し、自らの方法論を洗練させてゆくかが重要な課題となる。本講義では、日本歴史考古学の成立や展開を学史的にあとづけたうえで、近年の中世考古学における主要な論点のいくつかを題材としながら、多彩な歴史資料がある時代を対象とする考古学独特の構想や方法について講述する。

[到達目標]歴史時代を考古学的に研究するうえでの理論や方法論などについて学ぶとともに、現在の日本中世考古学の主要なテーマである、土器・陶磁器や仏教遺跡(山岳寺院、石造物)に関する基礎的知識や分析の視点、方法論などを習得する。

[授業計画と内容]以下の各項目について講述する。ただし、受講生の関心や講義の進捗状況などに応じて、順序やテーマの詳細は変更することがある。 1.日本歴史考古学の成立と展開(第1・2講) 2.中世考古学の構想と方法(第3講) 3.中世考古学の主要な課題(第4・5講) 4.土師器をめぐる諸問題(第6~9講) 5.山岳寺院遺跡の調査研究(第10~12講) 6.石造物の考古学(第13・14講) まとめ(第15講)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]出席状況および学期末のレポートにより成績を評価する。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)中世土器研究会 『概説 中世の土器・陶磁器』(真陽社)中井 淳史 『日本中世土師器の研究』(中央公論美術出版)ISBN:978-4-8055-0651-6

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考古学(特殊講義) (2)

その他関連する書籍、論文などは講義内で紹介する。

[授業外学習(予習・復習)等]歴史学の概論書などに目を通し、広義の歴史学を構成するさまざまな学問分野の理論や方法論に関する基礎的理解を深めておくこと。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系118

授業科目名 <英訳>

考古学(特殊講義) Archaeology (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 考古学(確認用)奈良文化財研究所 難波 洋三

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 木3

授業形態 特殊講義

使用言語 日本語

題目 銅鐸研究の現状と課題

[授業の概要・目的] 弥生時代に近畿を中心とする地域で製作され、最も重要な祭器として使用された銅鐸。これに関する議論を検討し、研究の現在の到達点を明らかにするとともに、今後の研究の展開についての見通しを解説する。具体的には、分類と編年、製作工人集団の分裂と統合の過程の解明、それを通じての弥生時代の地域間関係の動向の解明、銅鐸の製作技術に関する議論の現状、銅鐸の原料金属についての議論の現状、製作総数の推算や銅鐸の当時有した価値の推定、祭祀をとりおこなった集団の規模などについて説明する。

[到達目標]弥生時代の青銅器に関する研究の現状と課題を理解するとともに、青銅器の観察方法と型式学的研究法を身につける。

[授業計画と内容]基本的に以下のプランで講義を進める。ただし講義の進み具合などに応じて、順序や同一テーマの回数を変えることがある。 第1回 研究史 第2回 佐原真の銅鐸研究 第3回 菱環鈕式 第4回 外縁付鈕式 第5回 扁平鈕式 第6回 近畿式と三遠式の成立 第7回 近畿式と三遠式の展開 第8回 原料金属の産地 第9回 製作技術 第10回 銅鐸の製作総数 第11回 銅鐸の有した価値 第12回 埋納と破壊 第13回 銅鐸の転用(花器になった銅鐸) 第14回 フィードバック

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]レポート(2回、各50点)により評価する。 レポートについては、到達目標の達成度、創造性などに基づき評価する。

[教科書]使用しない

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考古学(特殊講義) (2)

[参考書等] (参考書)佐原真 『日本の原始美術⑦ 銅鐸』(講談社)佐原真 『歴史発掘⑧ 祭りのカネ銅鐸』(講談社) 『豊饒をもたらす響き 銅鐸』(大阪府立弥生文化博物館) 『大岩山銅鐸から見えてくるもの』(滋賀県立安土城考古博物館)*佐原真「銅鐸の鋳造」『世界考古学大系』第2巻 日本Ⅱ 弥生時代 平凡社 を開講前に読んでおくこと。資料などは、授業時に配布する。

[授業外学習(予習・復習)等]博物館などで、銅鐸をはじめとする弥生時代の青銅器の実物を、できるだけ多く、詳細に見ておくこと。

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

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歴史基礎文化学系119

授業科目名 <英訳>

考古学(特殊講義) Archaeology (Special Lectures)

担当者所属・ 職名・氏名

教授 文学研究科 考古学(確認用)教授 文学研究科 吉井 秀夫准教授 文学研究科 下垣 仁志助教 文化財総合研究センター 冨井 眞

京都大学 内記 理

配当学年 3回生以上 単位数 2

開講年度・ 開講期

2017・ 後期 曜時限 月4

授業形態 特殊講義

使用言語 英語

題目 East Asian Origins: Ancient History and Material Culture

[授業の概要・目的]In this special lecture, we offer an overview of various archaeological studies about the prehistoric and ancient East Asia, with the results of our researches and studies. We also examine the characteristics of the archaeological studies of the East Asia in Japan, by comparison of the studies in Europe and the US.The department of archaeology in Kyoto University has excavated archaeological sites in Japan, Korea, and China, and has gathered various artifacts from all areas of the world. These archaeological data will be introduced in this special lecture.

[到達目標]By the end of this special lecture, student will get familiar with the artifacts of East Asia, and have general understanding of the issues about the prehistoric and ancient archaeology in East Asia. [Course Schedule and Contents]

[授業計画と内容]This special lecture will be offered in accordance with the following general structure. The detailed plan for each class will be announced in the introduction.

1 Introduction (1 week)Introduction of the special lecture.

2 History of the East Asian archaeology in Japan (3weeks)This section will outline the history of archaeological investigations, studies and gathering artifacts in Japan, Korea and China by Japanese archaeologists,

3 Prehistory in Japan (3weeks)This section will outline the history of the study of Japanese prehistory, and focuses on the material culture of Mesolithic (called “Jomon” period) as well as Paleolithic and Early Neolithic, with showing some researches to exploit the potential for contributing to the world prehistory.

4 Archaeology of daily life cultures in prehistoric and ancient Japan(3weeks)This section will outline prehistoric and ancient daily life cultures (clothes, foods and toilet) from structural remains and artifacts excavated in Japan.

5 The Eastward Transmission of Buddhist Culture from Archaeological Perspective (3weeks)In order to assemble knowledge about “origins” of Buddhist culture, Kyoto University has conducted researches in Buddhist sites in China and Central Asia. In the lectures, how Buddhist cultures were

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考古学(特殊講義) (2)

transferred into East Asia will be discussed on the basis of archaeological information obtained by Kyoto University.

In this special lecture, we will visit the Kyoto University Museum and some archaeological sites near Kyoto University.[Class requirement]

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・観点及び達成度]Attendance and participation: 40%, Course Essay:60%

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

[授業外学習(予習・復習)等]The participants are expected to attend every class and spend a certain amount of time outside of this class for this course.

(その他(オフィスアワー等))※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。


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