Jazz Guitar Lesson For Jazz Beginner 【14】

Mistletoe Music School<YouTube 動画URL>

https://youtu.be/D5hzieI1UxI

ロックギタリストのための

ジャズギター入門シリーズ！【14】

　ジャズに初めて挑戦する方を応援する「ジャズギター入門シリーズ」第14回目は「なんちゃってジャズギターから、本格ジャズギターの道へ」ご案内致します。上級者が上手いのは何か上手くなるための秘訣があるのでは？いや、絶対にあるに違いない！そんな初心者の誤った思い込みを改善させていきましょう。

−　なんちゃってジャズギター とは？　−

　どのジャンルもそうですが、ジャズギターにも「らしさ溢れる王道フレーズ」が存在します。それらを学ぶのは悪いことではなく、むしろ必要な練習です。ジャズギターの教本を手に取ったことがある方はご存知かと思いますが、ジャズギター では早い段階で音楽理論や基礎的な練習が登場します。

　▼３度音が大事ですよ　▼小節感を把握しましょう　▼コードトーンを覚えましょう　▼度数を覚えよう　等々、これらは練習の効果を実感しにくいですし、出来ているのかを自身で判断することが困難な内容もあるでしょう。その結果、フレーズ練習が軸となり、アドリブを演奏していても、フレーズを弾いている箇所以外はメジャー・スケールか、ペンタトニック・スケールしか弾けない状態となります。これが、私の考える「なんちゃってジャズギター」です。意図せずにそうなってしまった方もいれば、基礎的な練習が大事なのは分かっているけれど、面白くないので出来ない方、様々だと思いますが、分析をすることで「なんちゃってジャズギター」から卒業をすることが出来ます。

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−　仕組みを知る　−　私のジャズギター教則サイト（https://mistletoemusicschool.com/blog/）でも解説をしていますが、フレーズを覚えるのは「How are you ?」と聞かれた際に「I’m fine,Thank

you」と答えてしまう。昔の学校の英語授業のようです。１つ１つの単語の他の使用方法や意味が分からなくても、丸覚えさせられた記憶があります。ある程度、フレーズが演奏出来るようになったら、仕組みを覚えていきましょう。

−　フレーズ分析１　−このフレーズには沢山の要素が含まれています。

point.1）１小節目：１、２拍目ここでは、下記のようなCm7コードのRootと短３度音を装飾しています。より細かく「短３度へ半音下からアプローチ」「Rootへ半音下と全音上から挟み込みのアプローチ」をしていると言語化すると応用させやすく、記憶にも残りやすくなります。

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他のポジションへ応用をさせてみましょう。

Gm7でも演奏可能です

point.2）３小節目：１、２拍目　ここでは、B♭のMajor Triadを半音で連結させています。短３度から５度音まで全て半音です。視覚的に型が見える場合は、このメリットを多いに利用しましょう。

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▼Cm7とGm7では、最初のマイナーの装飾フレーズ（point.1）を導入します。▼長３度を含むF7、B♭M7、E♭M7、D7、G7ではMajor Triadの装飾（point.2）を導入▼Am7♭５は今回のアイデアを使用出来ません。

−　リズムに注意　−　フレーズを演奏する際、どうしても音を弾くことだけに意識がいってしまいがちです。リズムが半拍ズレるだけで途端にズレ込んだ気持ちが悪い歌になってしまうことを理解しましょう。サンプルで演奏してみましたので正しい演奏とズレた演奏（https://

youtu.be/D5hzieI1UxI?t=249）をよく聴いて、違いを感じ取って下さいね。（この演奏は私にとって物凄い違和感があり、難しい演奏だった為、実は何度も撮り直しました。こうならないように、これまで練習してきたのに笑）　point.3）１小節目：３、４拍目　マイナーコードへのアプローチ（point.1）を演奏している段階で、頭の中は次のF7コードを捉えています。３、４拍目は次の小節F７の３度音（ラ）をターゲットにして挟み込みのアプローチをしています。ここでも１拍目の頭でしっかりと着地させていることが重要です。半拍ズレ込んだだけでも聴覚上、違和感を感じます。

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point.4）２小節目　ここでは、前回Donna Lee から学んだコードトーンのアイデアと、解決のアイデアを使用しています。第13回動画（https://youtu.be/xDCrSyZBn0I）

−　Bebop Jazz Phraseの２拍４音ルール　−　ビバップのジャズ・フレーズを分析をする際は、ジャズ単語の最少単位である「２拍４音」に区切って、▼スケール要素　▼コードトーン要素　▼装飾要素　▼解決要素　で分類していきましょう。そして、「なんちゃってジャズギター 」を卒業するために、これらの要素を組み替えてみることが大切です。

例えば、point.3のような次の小節（F7）の３度音を挟み込んだフレーズを高い方の３度音へ展開してみましょう。

次に「挟み込みのアプローチ」を「コードトーンのアプローチ」へ組み替えてみましょう。このようにしてフレーズを応用させていきます。

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−　フレーズ分析２　−

　point.1）１小節目　このラインは、ジャズギターでは知らない人はいない超王道フレーズです。ここではCm7（9）コードの型を崩して演奏しています。コードの型を見るためには伴奏の練習が必要です。伴奏の練習（チャールストン・ビート）をする際に、Cm7（9）コードを演奏するように心掛けましょう。Gm7も同じようにGm7（９）コードを見ることで同じフレーズが見えるようになってきます。

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point.2）１小節目、３、４拍目　このラインは次の小節F７の３度音（ラ）へ半音階のアプローチを行なっています

point.3）２小節目、３、４拍目　ここでは第12回（https://youtu.be/nNLkIHmGgmU）で学んだ解決フレーズ（２拍４音）を導入していますが、そうすると３拍目で着地することになってしまうため、第13回で学んだ解決の応用フレーズを重ねることで次の小節の１拍目の３度音へ連結させています。

point.3）３小節目　ここではコードトーンから１弦のRoot音を挟み込み後、スケールで流しています。

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−　これ、面倒ですか？　−　ジャズ・フレーズの練習はこの２拍４音の単語のヴォキャブラリーを増やすこと、そして連結させることです。しかし、初心者が挑戦してもアプローチとコードトーン、この２つを連結させるのがやっとだと思います。たまたま上手くいったとしても、３つ連結出来る程度。そんな時期が暫く続きます。こんな練習、面倒でしょうか？　出来るようになるには１つ１つの連結練習をコツコツ積み上げなければならないのですが、凄くストレスが溜まります。すると、予め連結されたフレーズを弾くだけで練習が終わってしまう日々が出てきて、気付けばフレーズを弾いている時に２拍４音の要素なんて何も考えてもいなかったりします。はい、なんちゃってジャズギターの完成です。

−　上級者が上手い理由＆初心者の誤った思い込み　−　ストレスを溜めないように練習は進めていただきたいので、最初は「なんちゃってジャズギター」的にフレーズ練習で構いませんが、１日に１つでも良いので２拍４音を組み替えて応用させていく意識を持つことで、本格ジャズギター へ進むことが出来ます。

　上級者は、この２拍４音が次々に連結されていますよね？勿論、ヴォキャブラリーもありますし、常に次のコードが考えられているから可能になる演奏なのですが。初心者からすると「あんな風に弾けない」「何か秘訣があるんじゃないの？」「どんな練習しているの？」と疑問が湧いてきます。これは完全な初心者の思い込みです。上級者が特別な練習をしているわけではありません。上級者は試行錯誤を繰り返し、失敗を繰り返して上級者になったのです。

「上級者＝失敗を糧にしてきた人達」と思って下さい。生徒にはよくお話をするのですが、私はギターを始めて27年、ジャズを始めて25年、プロとして活動を始めて23年、レッスンを始めて16年が経過しました（2020年現在）今でも「まだまだ」です。毎朝の練習をスマホで録画して、レッスン終わりの帰宅電車で自分の演奏にダメ出しを続ける日々です。自身の演奏に合格点を上げる日もありますが、基本まだまだです。上手くいかないから成長出来るし、満足したら今後の上達は期待出来ないと思っています。

これまで14回のレッスンを真面目に取り組んできた方は、それなりな質を伴った練習となっているはずです。あとは量が大切。上手くいかないことも、楽しみながら練習してくださいね。

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−　伴奏練習　−４分音符で１拍ずつ演奏をしていきますが、今回もRoot、3rd、5thのみで演奏します。アプローチの導入はまだ先です。それぐらいトライアドが重要です。

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Paypalを使用した投げ銭箱です。額は自由に変更できます。まだまだ制作頑張ります。応援、宜しくお願い致します。

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