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Photog-CAD ニュース(第 49 号:平成 30 年 1 月 15 日(月)発行)
「撮影方向」の作図と活用 災害査定申請では、添付写真の撮影方向を説明する図面(平面図、写真方向図等)が必要と
なります。 Photog-CAD(フォトジーキャド)には、平面図上に撮影位置、撮影方向を作図し、平面図
上の撮影位置をクリックすると写真が表示される「撮影方向」コマンドがあります。 ここでは、Photog-CAD による「撮影方向」の作図方法と作図された「撮影方向」の活用方
法を説明します。 なお、「撮影方向」コマンドは、Photog-CAD フリーソフト版でも利用することができます
ので、フリーソフト版をダウンロードして試してみてください。
1.Photog-CAD の初期画面 Photog-CAD を起動後すぐに表示される「工事選択」画面(下図)で「工事名称:サンプル
情報」が選択(反転表示)されている状態で「査定設計書を作成する」をクリックします。「撮
影方向」コマンドは「査定設計書を作成する」内にあります。 2.「撮影方向」コマンド 画面中央に平面図が表示されます。平面図の作図方法は、Photog-CAD ニュース第 42 号
(CAD 機能の「平面図作成」コマンド)(平成 29 年 6 月 15 日発行)を参照してください。 下図は、平面図に「撮影方向」(黄色い円と矢印)を作図したものです。次ページ以降に「撮
影方向」の作図と活用方法を説明します。
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3.「撮影方向」の作図 3.1 「撮影方向」コマンド 下図は「査定設計書を作成する」用のコマンドメニューです。「撮影方向」コマンドをクリ
ックします。 3.2 「撮影方向」の 1 点目と 2 点目の指定 災害箇所を正面から撮影した写真の撮影位置及び方向を作図します。 まず「撮影方向」の 1 点目(黄色い円側)を指定します。次に 2 点目(矢印側)を指定しま
す。緑色の線が表示され「写真撮影方向」画面が表示されます。 3.3 「写真撮影方向」画面 「写真撮影方向」画面で「番号」「ヒント」を入力します。下図では「番号:1」「ヒント:
現場を正面から撮影」と入力しています。次に「参照」ボタンをクリックし、写真を指定しま
す。
1 点目 黄色い円を作図
2 点目 矢印を作図
番号
ヒント
「参照」ボタン
緑色の線
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3.4 写真指定 「写真撮影方向」画面の「参照」ボタンをクリックすると、エクスプローラー画面が表示さ
れます。エクスプローラーで写真ファイルを指定します。下図では「参照」ボタンをクリック
後、エクスプローラーで「区間左の正面.jpg」ファイルを指定しています。
3.5 「写真撮影方向」画面の「ファイル」欄 「写真撮影方向」画面の「ファイル」欄には、指定した写真ファイルの名前が表示されます。
「OK」ボタンをクリックします。
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3.6 災害現場の正面写真 ここまでの作業で下図の黄色い円と矢印が作図されます。
3.7 「番号:2」と「番号:3」の写真 現場を正面から撮影した写真の他に、例えば現場を川上から撮影した写真あるいは現場を川
下から撮影した写真を作図する場合は、同様の作業を行います。 下図では、以下を入力しています。 ①1 番 現場を正面から撮影 ②2 番 現場を川上から撮影 ③3 番 現場を川下から撮影
現場を正面から撮影
現場を川上から撮影
現場を川下から撮影
現場
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4.「撮影方向」の活用 4.1 「ヒント」の表示 「撮影方向」から写真情報を得る方法を説明します。 下図は「撮影方向」が作図されている平面図です。平面図の黄色い円にカーソルを置くと「写
真撮影方向」画面の「ヒント」欄に入力した内容が表示されます。 例えば、1 番の黄色い円にカーソルの「+印」を置くと 1 番の「現場を正面から撮影」が表
示されます。2 番の黄色い円にカーソルの「+印」を置くと 2 番の「現場を川上から撮影」が
表示されます。
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4.2 写真の表示 黄色い円をダブルクリックすると写真が表示されます。 下図は、2 番の黄色い円をダブルクリックした場合の図です。2 番で撮影した写真が表示さ
れます。 おわりに
Photog-CAD では、平面図と写真情報がリンクされ、どこから、どの方向に向かい撮影した
写真を参照することができるので、現場状況を理解するのに便利です。 是非、Photog-CAD の「撮影方向」機能を使ってみてください。
以上です。